JPH06213290A - 予負荷手段及び組立式スペ−サ手段を備えた差動装置 - Google Patents

予負荷手段及び組立式スペ−サ手段を備えた差動装置

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JPH06213290A
JPH06213290A JP5091864A JP9186493A JPH06213290A JP H06213290 A JPH06213290 A JP H06213290A JP 5091864 A JP5091864 A JP 5091864A JP 9186493 A JP9186493 A JP 9186493A JP H06213290 A JPH06213290 A JP H06213290A
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spacer
gear
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James R Bawks
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Walter L Dissett
エル. デイゼツト ウオルター
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/20Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
    • F16H48/28Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using self-locking gears or self-braking gears
    • F16H48/285Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using self-locking gears or self-braking gears with self-braking intermeshing gears having parallel axes and having worms or helical teeth

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 らせんギヤ式差動装置の差動背隙を減少し装
置の損耗を防ぐと共に装置に予備負荷をかけて装置の始
動を容易にする。 【構成】 差動装置の車軸12,14の間とサイド・ギ
ヤ16,18との間に組立式スペ−サ手段を配置する。
上記スペ−サ手段はC型外側スペ−サ部分46、コア部
分48、これらを結合する締付ねじ部分50とから成
り、ハウジング本体部分2aの横方向接近開口59から
装置内へ接近され、組立配置されて、上記サイド・ギヤ
と上記車軸のそれぞれの間隔を維持する。上記サイド・
ギヤに接して上記車軸上に多数の円板ばね64とタブ座
金62とから成るばね手段60,61を、それぞれ配置
し、サイド・ギヤに予負荷をかけておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイド・ギヤを軸方向
に間隔を置いた関係に維持するための改良したC型外側
スペ−サ手段と、車軸を軸方向に間隔を置いた関係に維
持するためと外側部分の脚部部分を相互に向い変位しな
いように維持するための取外し可能の内側コア部分とを
有する、改良した組立式スペ−サ手段を備えたらせんギ
ヤ式差動装置に関する。
【0002】本発明は、サイド・ギヤをスペ−サ手段に
対し軸方向、内向きに付勢するためにハウジング内に回
転不可能に装架されたばね手段によつて、サイド・ギヤ
とスペ−サ手段との間の空間を減少させて差動装置の背
隙を減少するものである。
【0003】
【従来の技術】自動車に用いるためのらせんギヤ式差動
装置は米国特許の先行技術、例えば、マイア−ズ(My
ers)の特許第3,706,239号、デイゼツト
(Dissett)その他の特許第4,365,524
号、デイゼツトの特許第4,625,585号、第4,
677,876号、第4,751,853号において公
知である。上記各特許は本発明と同じ譲受人に譲渡され
た。
【0004】刊行された欧州特許出願第130,806
号にはベルビユ−(Belleville)式円板ばね
を備えた、らせんギヤ式差動機構が開示されている。こ
れら円板ばねは、1対のスラツト・パツドの間の中央に
配置され、該スラツト・パツドを軸方向に協動するサン
ギヤの隣接する端部に、それぞれ、係合するように軸方
向に付勢することにより、ケ−シングの端部に備えられ
た各スラスト板に対しサンギヤを付勢する。このような
公知の差動装置において、通常、存在する1つの問題
は、固有の差動背隙である。特に、車輌が所謂“アイス
ライン”状態、すなわち1つの車輪が低い摩擦係数の表
面上にあり、他の車輪が高い摩擦係数の表面上にあるよ
うな状態にあるとき、1つの車輪が他の車輪に対し、ス
ピン・アウト(spin out)する(回り出す)こ
とである。これが起ると、運転者は1つの車輪の回り出
すのが止めるまでブレ−キを掛けなければならない。
【0005】らせんピニオン差動装置が、それ自身、ト
ルク−オン付勢を始める前に駆動されることに対し、略
50ポンド−フイ−トのトルク抵抗を各車輪にかけ、抵
抗を備えなければならないことが知られている。もしこ
のことが、過度の背隙を得ることなく差動予負荷装置内
に設計されるならば、差動装置の性能は著しく高められ
る。
【0006】らせんピニオン差動装置に起る他の問題
は、差動装置の構成要素を次のように組立てることであ
る。すなわち、間隔をおいた車軸の隣接端部に接近し、
その車軸の上に、サイド・ギヤに対し車軸の軸方向の分
離を防ぐC−型ロツク装置の装架を許容する接近ができ
るように、差動装置の構成要素を組立てるということで
ある。前述したデイゼツトその他の米国特許第4,36
5,524号において提案された1つの解決策は、車軸
を軸方向に間隔を置いた関係で維持するため、くさび状
ブロツク・スラスト軸受を使用することである。これら
のスペ−サ手段は満足的に作用することが証明された
が、それらは比較的複雑な構成であり製造費が比較的嵩
むものである。
【0007】本発明のらせんギヤ差動装置は公知のタイ
プのものの上記又は他の欠陥を避けるために開発された
ものである。
【0008】
【本発明の目的】従つて、本発明の主たる目的は、スペ
−サ手段に対して、サイド・ギヤを軸方向、内向きに付
勢するための予負荷手段を包含する、改良されたらせん
ギヤ式の差動装置を提供することにより、差動背隙を緩
和し、差動装置の騒音を減少することである。この目的
のために、環状の圧縮ばねのパツケ−ジがカウンタボア
内に回転不可能に装架され、サイド・ギヤの遠隔端にそ
れぞれ隣接して差動装置のハウジング内に包含される。
各ばねのパツケ−ジは、協動するサイド・ギヤに隣接す
るタブ座金間に包含される多数の円板ばねを包含する。
ばねパツケ−ジの回転を阻止し、その阻止により円板ば
ねの不当な減耗を避けるために、タブ座金は、カウンタ
ボアの側壁内に形成された対応する窪み内に半径方向に
延びるタブ部分を包含する。
【0009】本発明の他の目的によれば、差動装置はサ
イド・ギヤと車軸とを、それぞれ、軸方向に間隔を置い
た関係に維持するために改良されたスペ−サ手段を包含
する。上記スペ−サ手段は組立式で車軸の端部へ接近す
ることを供与でき、協動するサイド・ギヤに対し車軸の
軸方向分離を阻止するC−型ロツク部材を車軸上へ装架
することができるようにする。特に、スペ−サ手段はサ
イド・ギヤ間に同一直線上に配置された大体C型の外側
スペ−サ部分と、該外側スペ−サ部分の脚部間に移動可
能に装架されたコア部分とを包含する。スペ−サ手段と
車軸の隣接する端部との接近は差動歯車装置のハウジン
グの壁部分内に包含された横方向の開口を介して与えら
れる。スペ−サ部材は、ハウジング開口に隣接する拡大
頭部部分を有するねじ又はボルト、コア部分内に包含さ
れる通しボアを通して延びるシヤンク部分、及び外側部
分の横方向部分内に包含される対応するボアとねじ結合
可能に連結されるねじ先端により共に連結される。
【0010】外側スペ−サ部分の脚部分の外側表面は、
らせんピニオンギヤの噛合い端部を、それぞれ、支持す
るための溝の対を、限界するように、波形の縁飾りをつ
けられる。
【0011】したがつて、外側スペ−サ部分はピニオン
ギヤに対して完全な支持を与え、トルク下においてもピ
ニオンギヤを通常の位置に維持することを許容する。外
側要素は、サイド・ギヤの組立の間に、差動装置内に永
久的に組立てられ、サイド・ギヤ相互に向う軸方向の変
位を防ぐように作用する。
【0012】望ましくは、外側スペ−サ部分及びのコア
スペ−サ部分は、粉末材料で形成するのが良い。C型ロ
ツク装置が隣接する車軸端部上に装架された後に取付け
られる内側コア部分は、車軸相互の軸方向に向う変位に
抗して車軸の間隔を保つように作用し、負荷されたらせ
んピニオンギヤが相互に向い変位する傾向があるとき、
外側スペ−サ部分の脚部分を支持し、かつサイド・ギヤ
からのスラスト力を支持する。ピニオン支持溝の対向側
上の外側スペ−サ部分の外側周縁上の4つの面は、それ
ぞれ、ハウジング内の外側スペ−サ部分の方向性を改善
する。
【0013】
【実施例】特に第1図、第2図を参照すると、まず、本
発明の差動装置は、中央室4を含む本体部分2aと、ボ
ルト手段6により本体部分2aの端部にボルト付けされ
ることにより前記室を閉鎖する端部部分2bとを包含す
る。上記ハウジングは、その各端部において、それぞ
れ、車軸12,14を受入れるため軸方向に一線をなす
開口8,10を包含する。第1のカウンタ−ボア2cと
2dには1対のサイド・ギヤ16,18が、それぞれ、
回転可能に装架される。
【0014】先行のデイゼツト(Dissett)の特
許第4,365,524号に詳細が記載されているよう
に、1対のサイド・ギヤ16,18は車軸12,14
と、それぞれ、非回転連結するように内方にスプライン
が切られている。サイド・ギヤ16,18は、らせんピ
ニオン20,22,24,26と、それぞれ、噛合い係
合するよう外部らせん歯を備えている。これらピニオン
は、第4図に示すハウジング本体部分2a内に包含され
た、対応するカウンタ−ボア2e,2f,2g,2h内
に軸受されている。軸方向に配置された各1対のピニオ
ンは、公知のようにそれらの重合端において噛合い係合
されている。ピニオン群はそれらのボア内に、C型ばね
クリツプ30により所定位置に保持される保持板28に
よつて保持される。ハウジング2は、公知のように、ピ
ニオン34とリングギヤ36によつて駆動軸32から回
転可能に駆動される。
【0015】車軸12,14は、サイド・ギヤ16,1
8に対する軸方向外向き変位を、それぞれ、弾性C型保
持具38,40によつて阻止される。
【0016】本発明の重要な特徴によれば、改良された
スペ−サ手段44が設けられ、軸方向に間隔をおいて、
それぞれ、サイド・ギヤ16,18と車軸12,14と
を維持する。
【0017】第3図、第5〜8図を参照すると、スペ−
サ手段は、外側C型部分46、コア部分48、締付けね
じ50を包含する。締付けねじ50は、その一端に拡大
された頭部部分50a、コア部分48内に包含される縦
方向通し孔52を通して延びる軸部分とを持ち、上記ね
じ軸はねじを切つた先端50bに終り、該先端は外側ス
ペ−サ部分46の横方向部分46a内に包含される対応
するねじ孔56内にねじ込み可能に装着される。外側ス
ペ−サ部分46は1対の平行な脚部部分46b,46b
´を包含し、これら脚部部分はそれらの外側表面に溝4
6c,46d及び46e,46fを包含し、ピニオン2
4,20及びピニオン22,26の噛合い隣接端を回転
可能に支持する。外側スペ−サ部分46は、その内方の
周囲上に、連続する中央リブ部分46gを包含し、該リ
ブ部分46gは頂部脚部部分46bに沿い、横方向部分
46aを横切り、底部脚部部分46b´に沿つて延び
る。
【0018】コア部分48の外方部形状は、外側スペ−
サ部分46の内方形状に大体対応する。
【0019】コア部分48は拡大した端部48aを包含
し、該端部48aは脚部部分46a、46bの自由端を
支持するに適するよう構成されることにより、脚部分が
相互に向い変位することを阻止する。
【0020】この目的のために、拡大頭部部分48a
は、リブ46gの対応する部分を受入れるための溝48
bを包含する。リブ46gはより低い脚部部分46a先
端より手前で終り、その結果、コア部分48の拡大頭部
部分48aは脚部部分46aの表面46h上に、直接、
着座せしめられることに注目すべきである。
【0021】このようにして、コア部分48は唯一つの
方向に組立てられることが保証される。
【0022】さらに、本発明の他の重要な特徴によれ
ば、すみ表面46l,46m,46n,46oは、第3
図に示すように本体部分2aの対応する表面を支持す
る。外側スペ−サ部分46a及びコアペ−サ部分48
は、例えば、MPIF−標準NO.35FX−1008
−110HTのような鋼/銅粉末金属混合物のような適
当な粉末金属材料から、それぞれ、作られる。ハウジン
グは、スペ−サ手段のねじ50に及びC型保持具38,
40に接近することができるように、対向する横方向の
接近開口57,59を包含する。
【0023】本発明の他の重要な特徴によれば、環状ば
ね手段60,61がハウジングの各端部に隣接して設け
られ、サイド・ギヤ16,18、車軸12,14を軸方
向内向きに押し、外側スペ−サ部分及びコアスペ−サ部
分46,48と、それぞれ、係合せしめることによつ
て、差動背隙を減少させる。上記ばね手段は第2図に示
すハウジングのカウンタ−ボア2m,2n内に装架され
る。
【0024】上記各ばね手段は、協同するサイド・ギヤ
の隣接端と係合するタブ座金62及び多数の円板ばね6
4を包含する。本発明の特徴により、タブ座金は半径方
向に、かつ外方向に突出するタブ部分62aを包含し、
該タブ部分62aは、カウンタ−ボア2m及び2nの壁
内に包含される対応する窪み2p,2q内に、それぞ
れ、延びる。この構成によつて、ばね手段のハウジング
に対する回転を阻止することにより、円板ばね、スラス
ト座金及びハウジングの損耗が避けられる。
【0025】カバ−部分2bを取除いて第1図に示すよ
うに装置を組立てるには、ピニオン20、22がそれら
のそれぞれのボア内に挿入され、保持板28がC型ばね
クリツプ30により所定位置に保持される。円板ばね6
4が、タブ座金62と共にカウンタボア2m内に挿入さ
れ、タブ座金62のタブ部分62aはハウジング溝21
内に延びる。
【0026】サイド・ギヤ16がカウンタボア2c内に
挿入され、外側スペ−サ部分46が第3図に示すカウン
タボア内に装架される。このとき、表面46l、46
m、46n、46oは対応するハウジング表面に係合し
て該表面を支持状態となり、スペ−サ部材46はサイド
・ギヤ16に対し着座せしめられる。
【0027】サイド・ギヤ18がカウンタボア2d内に
挿入され、ピニオン24、26がそれらの、それぞれ
の、カウンタボア内に挿入される。
【0028】タブ座金62と円板ばね64とがカバ−部
分2b内に包含されるカウタボア2n内に挿入され、こ
のとき、タブ部分62bは溝2q内に延びるようにさ
れ、カバ−部分2bがボルト6により所定位置に締着さ
れる。上記構成により、円板ばね64、62を圧縮し、
外側スペ−サ部分46に対しサイド・ギヤ16、18を
軸方向、内向きに付勢する。
【0029】車軸12、14がサイド・ギヤ16、18
のそれぞれとスプライン結合関係に連結された後、C型
保持部材38、40が、車軸の軸方向外向き変位を阻止
するために、対応する軸溝内に挿入される。コア部分4
8は、それから、横方向ハウジング開口59を経てC型
外側スペ−サ部分の脚部の間に挿入され、ねじ50によ
り所定位置に締着される。ばね手段62、64の付勢作
用により、サイド・ギヤとスペ−サ手段との間の通常の
空隙が除去されることによつて差動背隙を減少する。さ
らに、C型ロツク手段を備えることにより、車軸が同様
に、スペ−サコア部分48に向い内向きに付勢される。
【0030】らせんギヤ式差動装置の作用自体は、前述
したデイゼツト(Dissett)その他の特許第4,
365,524号により明らかなように、公知であり、
ここで繰返す必要はないであろう。駆動軸32の回転は
ハウジング2の回転を惹起し、らせんピニオンギヤとサ
イド・ギヤとを経て通常では等速で車軸12、14を駆
動するといえば足りる。
【0031】1つのサイド・ギヤがピニオンを駆動する
トルクに、より多くの抵抗を及ぼすとき、その対をなす
ピニオンは、サイド・ギヤから離れカウンタボアポケツ
ト内に割込む傾向がある。入力トルクが増加すると、ハ
ウジング内のピニオンの割込作用も増加する。各駆動輪
下の摩擦係数が変化するにつれ、各車輪に分布されるト
ルクの量は自動的に比例され、最低の牽引力しかないタ
イヤのもとにおいても車両のスリツプを制御することが
できる。
【0032】本発明の望ましい形式、実施例を図示し記
述したが、前述した本発明の思想を逸脱しない限り多数
の変更を為し得ることは当然である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示す。
【図1】本発明の改良した歯動装置の部分断面立面図で
ある。
【図2】第1図のハウジングの縦方向断面図である。
【図3】第1図の3−3線に沿う断面図である。
【図4】第2図の4−4線に沿う断面図である。
【図5−7】第1図及び第3図のスペ−サ手段の構成部
分を示す。
【図8】第3図の組立てられたスペ−サ手段の端面図で
ある。
【図9,10】第1図に示すタブ座金の1つの、それぞ
れ、端面図及び側面図を示す。
【図11,12】第1図の円板ばね要素の1つの、それ
ぞれ、端面図及び側面図を示す。
【符号の説明】
2 ハウジング 2a ハウジング本体部分 2b ハウジング端部部分 2p,2q ハウジング内の窪み 4 中央室 12,14 出力軸 16,18 サイド・ギヤ 20,22,24,26 ピニオン 32 駆動軸 38,40 C型保持具(ロツク部材) 46a スペ−サ手段のC型外側部分 46b,46b´ C型外側部分の脚部部分 48 スペ−サ手段のコア部分 50 スペ−サ手段の締付けねじ 57,59 ハウジングの横方向接近開口 60,61 ばね手段 62 タブ座金 62a タブ部分 64 円板ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウオルター エル. デイゼツト アメリカ合衆国 ミシガン州 48336 ハ ーミングトン ヒルズ, ミステイ パイ ンズ ドライブ 30767

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の一線に並んだ出力軸に駆動軸から
    駆動トルクを供給する、らせんギヤ式差動装置であつ
    て、次のものを包含する。 (a)駆動軸により回転可能に駆動されるに適せしめら
    れた差動キヤリヤ・ハウジング。該ハウジングは1つの
    室を含む本体部分と、上記室を閉鎖するために上記本体
    部分に取外し可能に連結された、少くとも1つの端部部
    分とを包含し、上記ハウジングは対向端部に、一線に並
    んだ車軸開口を包含する。 (b)前記ハウジングの対向端部に包含された、対応す
    る一線に並んだ第1のカウンタボア内に、それぞれ、軸
    受された1対の環状らせんサイド・ギヤ。上記サイド・
    ギヤは、車軸の隣接端部が上記ハウジングの車軸開口を
    それぞれ通して軸方向に間隔を置いた関係で延びると
    き、出力軸と非回転連結のためにスプラインを切つた内
    側周辺を持つ。 (c)出力軸の上記サイド・ギヤのそれぞれに対する軸
    方向外向きの変位を防ぐロツク手段。 (d)それぞれ、対向側のねじを有する複数対の差動ら
    せんピニオン。各対のピニオンは、外側の直径が上記ハ
    ウジングの対向端部に、それぞれ、包含されるボア内に
    嵌るように装架され、上記ボアの隣接端部は連通してお
    り、前記差動らせんピニオンの隣接端部は互いに重合し
    て噛合い係合し、上記ピニオンは、それぞれ、車軸と平
    行な縦方向軸を持ち、上記サイド・ギヤと噛合い係合す
    る。以上の構成により、上記差動機構を通して伝達され
    るトルクは、上記ピニオン上で、ギヤ歯負荷を発生し、
    該ギヤ噛負荷は、上記ピニオンがそれらのそれぞれのピ
    ニオン空所内で回転するとき、摩擦トルク抵抗を惹起す
    ることにより、差動機構内にトルク付勢力を生じる。 (e)上記サイド・ギヤと上記出力軸とを、それぞれ、
    軸方向に間隔を置いた関係に維持するために上記サイド
    ・ギヤの間に配置されたスペ−サ手段。上記スペ−サ手
    段は組立式であり、次のものを包含する。 (1)上記サイド・ギヤ間に同軸的に配置された大体C
    型の外側部分。上記外側部分は横方向部分により一端に
    おいて接続された、1対の大体平行な脚部部分を包含
    し、上記脚部部分の各外側表面は、対応するピニオンの
    隣接端部を、それぞれ、回転可能に支持するための1対
    の平行溝を包含する。 (2)上記脚部部分の間に接触して取外し可能に装架さ
    れることにより、 上記脚部部分を相互に移
    動しないように支持するコア部分。上記コア部分は上記
    車軸を軸方向に間隔を置いた関係に維持するために配置
    される。
  2. 【請求項2】 上記ハウジングは、上記スペ−サ手段に
    接近することを許容する横方向開口を包含し、さらに上
    記スペ−サ手段は、次のものを包含する請求項1記載の
    装置。 (3)上記コア部分と上記外側部分とを連結するねじ手
    段。上記ねじ手段は、上記ハウジング開口に隣接する頭
    部部分を持つ締付けねじと、上記コア部分内に包含され
    る通し孔を通して延び、 上記横方向部分内に包含される対応するねじ孔内にねじ
    込み可能に装架されたねじ部分に終る、シヤンク部分と
    を包含する。
  3. 【請求項3】 上記外部スペ−サ脚部部分の隣接内側表
    面は平行であり、上記コア部分の周辺表面は、上記外側
    部分の対応する内側表面と対応し、該内側表面と接触す
    る周辺面係合をする、請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 上記外側スペ−サ部分の各脚部部分の外
    側表面は、すみ表面と溝とを備えた1対の周辺表面を包
    含し、上記すみ表面は上記ハウジング本体部分の対応す
    る表面を、それぞれ、係合支持する、請求項3記載の装
    置。
  5. 【請求項5】 上記外側スペ−サ部分は、その内側周辺
    面上に、1つの脚部部分に沿い、上記横方向部分を横切
    り、他の脚部部分に沿い連続的に延長する中央リブ部分
    を備え、 上記コア部分は上記脚部部分の自由端間に支持関係に延
    びる拡大頭部部分を包含し、 上記拡大頭部部分は上記リブを受入れる溝を包含するこ
    とにより、上記コア部分を上記外側表面に対し適当な方
    向に向けるようにした、請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】 上記各外側スペ−サ部分及びコアスペ−
    サ部分が粉末材料によつて形成された、請求項5記載の
    装置。
  7. 【請求項7】 上記各サイド・ギヤを、それぞれ、上記
    外側スペ−サ部分に対し軸方向内向きに付勢させること
    により差動背隙を減少するようにした、請求項1記載の
    装置。
  8. 【請求項8】 上記ハウジングは、上記サイド・ギヤの
    遠隔端に隣接するカウンタボアを、それぞれ、包含し、
    上記ばね手段は環状で上記カウンタボア内に、それぞ
    れ、配置される、請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 上記各ばね手段は、同軸に配置された複
    数の環状円板ばねと、上記円板ばねと協動する上記サイ
    ド・ギヤとの間に同一直線状に配置された環状タブ座金
    とを包含し、上記タブ座金は上記ハウジング内に包含さ
    れた対応する窪み内に延びる半径方向外向きのタブ部分
    を包含することにより、上記ばね手段の上記ハウジング
    に対する回転を阻止するようにした、請求項9記載の装
    置。
  10. 【請求項10】 上記各ばね手段が、上記円板ばねと、
    上記協動するカウンタボアの底壁との間に同一直線状に
    配置された環状スラスト座金を包含する、請求項9記載
    の装置。
  11. 【請求項11】 駆動軸から、1対の一線状に配置され
    た出力軸に駆動トルクを供給するためのらせんギヤ式差
    動装置であつて、次のものを包含する。 (a)上記駆動軸により回転可能に駆動されるに適せし
    められた差動キヤリア・ハウジング。該ハウジングは1
    つの室及び上記室を閉鎖するために上記本体部分に取り
    外し自在に連結された、少くとも1つの端部部分とを包
    含する。上記ハウジングは、対向端に一線状に配置され
    た車軸開口を包含する。 (b)上記ハウジングの対向端に、それぞれ、包含さ
    れ、対応して一線をなす第1のカウンタボア内に軸受さ
    れた1対の環状らせんサイド・ギヤ。上記サイド・ギヤ
    は、車軸の各隣接端が、それぞれ、車軸開口を通して軸
    方向に間隔を置いた関係に延びるとき、出力軸と非回転
    連結のためにスプラインを切つた周辺を有する。 (c)上記サイド・ギヤに対する出力軸の軸方向外向き
    変位を阻止するロツク手段。 (d)それぞれ、対向側のねじを有する複数対の差動ら
    せんピニオン。各対のピニオンは上記ハウジングの対向
    端に包含されるボア内に外径が、それぞれ、嵌るように
    装架され、上記ボアの隣接端は連通し、上記差動らせん
    ピニオンの隣接端は重合して互いに噛合い係合し、上記
    ピニオンは上記サイド・ギヤと、それぞれ、縦方向軸が
    平行であり、噛合い係合する。以上の構成より、上記差
    動機構を経て伝達されるトルクは上記ピニオン上のギヤ
    歯負荷を生じ、上記ピニオンがそれらの、それぞれのピ
    ニオン空所内で回転するとき摩擦トルク抵抗を惹起する
    ことにより、差動機構内にトルク付勢力を発生する。 (e)上記サイド・ギヤと上記出力軸とを、それぞれ、
    一線に並んだ関係に維持するため、上記サイド・ギヤ間
    に配置されたスペ−サ手段。 (f)上記サイド・ギヤを、それぞれ、上記スペ−サ手
    段に向い軸方向内向きに付勢することにより差動背隙を
    減少する、予負荷ばね手段。上記ばね手段は環状で、上
    記サイド・ギヤの遠隔端に、それぞれ、隣接したハウジ
    ング内に包含されたカウンタボア内に配置され、上記各
    ばね手段は次のものを包含する。 (1)同軸上に配置された環状の円板ばね。及び (2)上記円板ばねと、協動するサイド・ギヤとの間に
    同一直線状に配置された環状タブ座金。上記タブ座金
    は、上記ハウジング内に包含された対応する窪み内に延
    びる半径方向、外向きのタブを包含することにより、上
    記ばね手段の上記ハウジングに対する回転を阻止する。
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