JPH06213192A - 全周流型両吸込ポンプ - Google Patents

全周流型両吸込ポンプ

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JPH06213192A
JPH06213192A JP2466093A JP2466093A JPH06213192A JP H06213192 A JPH06213192 A JP H06213192A JP 2466093 A JP2466093 A JP 2466093A JP 2466093 A JP2466093 A JP 2466093A JP H06213192 A JPH06213192 A JP H06213192A
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full
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真 小林
Masakazu Yamamoto
雅和 山本
Yoshio Miyake
良男 三宅
Kouji Isemoto
耕司 伊勢本
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 羽根車の成形が容易な全周流型両吸込ポンプ
を提供する。 【構成】 モータ1の主軸2の両軸端に軸方向外方に開
口した吸込部を有する羽根車3,4をそれぞれ設け、羽
根車3,4を収容するポンプ外ケーシング5,6にそれ
ぞれ吸込口5a,6aを設け、これら吸込口間を接続す
るヘッダー管10に吸込口11aを設け、ポンプ外ケー
シング5,6間を接続するポンプ外胴7とモータフレー
ム24との間に流路40を形成し、ポンプ外胴外周部に
吐出口41aを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は全周流型両吸込ポンプに
係り、特にモータの両軸端に羽根車を具備するとともに
モータの外周部に流路を具備した全周流型両吸込ポンプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にポンプを駆動するモータは、高速
回転仕様になる程小形化が可能になる。また、ポンプ
は、回転数の2乗で揚程が変化し、回転数の1乗で流量
が変化する。さらに、ポンプは羽根車の外径の2乗で揚
程と流量が変化する。したがって、回転数を高めると、
モータおよびポンプともに小形にできることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同一の
羽根車の回転数を増加させていくと、流量増加よりも揚
程の増加の割合が大きくなるため、特性曲線は立ち勝手
(縦軸よりの曲線)となる。
【0004】したがって、片吸込型のポンプを高速回転
で運転し、大水量低揚程の要項を満足させるためには、
ポンプ設計上の指標となる比速度Nsが非常に大きな値
となる。
【0005】ここで、Ns=nQ1/2/H3/4 H:揚
程,Q:流量,n:回転数 一般に、Nsが小さい羽根車は、図12(a)に示され
るような形状になり、Nsが大きい羽根車は図12
(b)に示されるような形状になる。即ち、Nsが小さ
い羽根車は図12(c)に示されるように翼Bの形状が
2次元的にあるのに対し、Nsが大になるに従って、翼
Bの形状が図12(d)に示されるように3次元的にな
る。3次元的形状の翼を有する羽根車は、2次元的形状
の翼を有する羽根車よりも製作に手間がかかり、特にこ
の羽根車をプレス成形により製作する場合には困難であ
るという問題点がある。
【0006】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、羽根車の成形が容易な全周流型両吸込ポンプを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため本発明は、モータの主軸の両軸端に軸方向外方に開
口した吸込部を有する羽根車をそれぞれ設け、各羽根車
を収容するポンプ外ケーシングにそれぞれ吸込口を設
け、これら吸込口間を接続するヘッダー管に吸込口を設
け、前記ポンプ外ケーシング間を接続するポンプ外胴と
モータフレームとの間に流路を形成し、前記ポンプ外胴
外周部に吐出口を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】前述した構成からなる本発明によれば、ヘッダ
ー管の吸込口より吸い込まれた流体はヘッダー管によっ
て左右のポンプ外ケーシング内に流入し、左右の羽根車
内に導かれる。左右の羽根車から吐出された流体はポン
プ外胴とキャンドモータのモータフレームとの間に形成
された流路に流入し、この流路を流れる間に合流し、ポ
ンプ外胴の吐出口より吐出される。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る全周流型両吸込ポンプの
第1実施例を図1及び図2を参照して説明する。図1は
本発明の全周流型両吸込ポンプの断面図であり、図2の
I−I線断面図である。図2は本発明の全周流型両吸込
ポンプの側面図である。
【0010】全周流型両吸込ポンプは中央にキャンドモ
ータ1を備えており、このキャンドモータ1の主軸2の
両軸端に軸方向外方に開口した吸込部を有する羽根車
3,4がそれぞれ固定されている。前記羽根車3,4を
それぞれ収容するポンプ外ケーシング5,6が設けられ
ており、これらポンプ外ケーシング5,6はポンプ外胴
7によって互いに接続されている。ポンプ外ケーシング
5とポンプ外胴7及びポンプ外ケーシング6とポンプ外
胴7とは、それぞれ円周方向に回転可能なルーズフラン
ジ8,9で固定されている。
【0011】前記ポンプ外ケーシング5,6はそれぞれ
吸込口5a,6aを具備し、これら吸込口5a,6aは
ヘッダー管10によって接続されている。ヘッダー管1
0は中央部に吸込ノズル11を具備しており、この吸込
ノズル11に吸込口11aが開口している。そして、吸
込ノズル11には吸込フランジ12が固定されている。
【0012】ポンプ外ケーシング5,6の内部には、仕
切板15,16が固定されている。仕切板15,16は
端板部15a,16aと円筒部15b,16bとからな
り、円筒部15b,16bに吸込開口15c,16cが
形成されている。
【0013】また仕切板15,16の端板15a,16
aの内側にはガイドベーンまたはボリュートを構成する
案内装置18a,19aを備えた内ケーシング18,1
9が設置されている。内ケーシング18,19はインロ
ー嵌合部を有し、このインロー嵌合部がキャンドモータ
1のモータフレーム24と嵌合されている。内ケーシン
グ18,19と仕切板15,16との間隙にはシール部
材20,21がそれぞれ介装されており、このシール部
材20,21によって吸込側(低圧側)と吐出側(高圧
側)とがシールされている。内ケーシング18,19の
内端にはライナーリング22,23が配設されている。
【0014】前記キャンドモータ1のモータフレーム2
4は略円筒状のフレーム外胴25と、このフレーム外胴
25の両側開口部に設けられたフレーム側板26,27
とから構成されている。フレーム外胴25には、その外
周部に軸方向に沿って放射状に複数のリブ25aが形成
されている。この複数のリブ25aは、プレス成形によ
ってモータフレーム外胴25に一体に形成され、そし
て、これらリブ25aの外側面がポンプ外胴7の内周面
に嵌合されるとともに、この嵌合部で両者はスポット溶
接等で接合され一体化されている。
【0015】前記モータフレーム24内には、ステータ
28及びロータ29が配設されている。ロータ29は主
軸2によって支持されており、また、ステータ28の内
側には円筒状のキャン30が嵌着されている。
【0016】前記フレーム側板26,27には、軸受ハ
ウジング31,32が着脱可能に設けられており、この
軸受ハウジング31,32はラジアル軸受33,34を
それぞれ保持しており、ラジアル軸受33は主軸2に嵌
合された軸スリーブ35を回転支承し、ラジアル軸受3
4は主軸2に嵌合された軸スリーブ36を回転支承する
ようになっている。前記軸受ハウジング31,32とモ
ータフレーム側板26,27との固定は、すきまばめの
インローと弾性材からなるOリング37,38によって
それぞれなされている。
【0017】しかして、ポンプ外胴7とキャンドモータ
1のモータフレーム24との間には環状の流路40が形
成され、ポンプ外胴7の外周部には開口7aが形成さ
れ、この開口部に吐出ノズル41が固定されている。吐
出ノズル41には吐出口41aが開口されるとともに吐
出フランジ42が固定されている。
【0018】次に、前述のように構成された全周流型両
吸込ポンプの作用を説明する。吸込口11aより吸い込
まれた流体は、ヘッダー管10によって左右に分岐して
吸込口5a,6aよりポンプ外ケーシング5,6内に流
入する。ポンプ外ケーシング5,6内に流入した流体
は、仕切板15,16に形成された吸込開口15c,1
6cを通って羽根車3,4内に導かれる。羽根車3,4
から吐出された流体は、それぞれ案内装置18a,19
aを経て遠心方向から軸方向に流れ方向が転換された
後、ポンプ外胴7とキャンドモータ1のモータフレーム
24との間に形成された流路40に流入し、この流路4
0を流れる間に合流しポンプ外胴7の開口7aより吐出
ノズル41を経て吐出口41aより吐出される。
【0019】しかして、本実施例によれば、両吸込型ポ
ンプにして、流量を2つのポンプ部で分割して受け持つ
ことができ、比速度Ns=1/21/2 となり、羽根車の
形状が略2次元翼となり、羽根車のプレス成形が容易と
なる。また、一般に羽根車入口部の流速が速くなる程、
吸上げ運転時の吸込性能が劣化することが公知である
が、両吸込型ポンプは流量を2つのポンプ部で分割して
受け持つことができ、この面でも有利である。さらに、
両吸込型ポンプは、ポンプが発生する軸スラストがバラ
ンスするため軸受の負荷容量を小さくできる。そして、
軸スラストがバランスしているため、軸受ハウジング3
1,32とモータフレーム24の固定は簡便で良い。本
実施例のごとく、すきまばめのインローとOリング3
7,38によって固定すれば、軸受の自動調芯機能が期
待でき、周辺部の加工精度を必要としない。本実施例の
両吸込型ポンプはハイドロ設計上及び軸スラスト荷重の
相方から、高回転数(4000r.p.m.以上)の場合に効
果が大である。
【0020】また、従来のポンプ(両吸込型を含む)は
客先の配管事情により、同一性能のものであってもサイ
ドトップ型、エンドトップ型、インライン型の各々を別
々のポンプとして用意する必要があった。本実施例によ
れば、ルーズフランジ8,9により、ポンプ部と、モー
タ部を固定することで配管に対して自由度の高い取付が
可能となる。
【0021】さらに、本実施例によれば、ロータ室前後
の圧力が完全にバランスしているため、ロータ室内にス
ラリーが呼び込まれることはない。この条件の下で羽根
車3,4に裏羽根3a,4aを設けると、たまたま羽根
車3,4の背面に近づいたスラリーがあったとしても強
制的に外周側にはじきとばすことができる。従って、ス
ラリー液に対して極めて耐久性の高い構造と言える。
【0022】図3は本発明に係る全周流型両吸込ポンプ
の第2実施例を示す図1と同様の断面図である。図3に
おいて、図1の構成部品と同一の作用または機能を有す
る構成部品は同一符号を付し説明を省略する。図3に示
す実施例は異なる流量のポンプを組み合わせた実施例で
ある。即ち本実施例においては、キャンドモータ1の主
軸2の両軸端に固定された一対の羽根車3,4の翼幅が
異なっている。したがって、本実施例においては、羽根
車3と羽根車4から吐出される流量は異なっている。
【0023】図4は本発明に係る全周流型両吸込ポンプ
の第3実施例を示す断面図である。図4において、図1
の構成部品と同一の作用又は機能を有する構成部品は同
一符号を符し説明を省略する。図4はキャンドモータ1
の主軸2の両軸端に2段の羽根車を配置した多段型両吸
込ポンプを示す実施例である。即ち、本実施例において
は、キャンドモータ1の主軸2の両軸端に1段目羽根車
3A,4Aと2段目羽根車3B,4Bとが並列してそれ
ぞれ配置されている。そして、1段目羽根車3A,4A
と2段目羽根車3B,4Bとの間には、仕切板45,4
6及び戻り羽根47,48が配設されている。また、1
段目羽根車3A,4Aはそれぞれ内ケーシング49,5
0に囲まれ、2段目羽根車3B,4Bはそれぞれ仕切板
45,46及び案内装置51,52により囲まれてい
る。
【0024】図5及び図6は本発明に係る全周流型両吸
込ポンプの第4実施例を示す断面図である。図5及び図
6において、図4の構成部品と同一の作用又は機能を有
する構成部品は同一符号を符し説明を省略する。図5及
び図6に示す全周流型両吸込ポンプは図4に示す両吸込
ポンプに脚を付設した例を示す。即ち、ルーズフランジ
8,9の箇処にポンプ据付用の脚54,55が設置され
ている。本実施例によれば、ルーズフランジの箇所に脚
を設けてあるのでポンプの据付自由度が高い。例えば、
床置だけでなく、壁掛型も可能である。
【0025】図7は本発明に係る全周流型両吸込ポンプ
の第5実施例を示す断面図である。図7において、図1
の構成部品と同一の作用又は機能を有する構成部品は同
一符号を付し説明を省略する。図7に示す全周流型両吸
込ポンプは図1に示す実施例に対してヘッダー管を改良
した例を示す。即ち、図1に示す全周流型両吸込ポンプ
において、サイドトップ型両吸込ポンプを構成する場合
には、図8(a)に示されるようにヘッダー管10はポ
ンプケーシングのサイド(横)に配置され、吐出ノズル
41はトップ(上)に配置される。この時、ヘッダー管
10の直径は図8(b)に示されるように吸込口11a
の近傍で大きくなっているため、この部分に空気だまり
Aができてしまい、ポンプ運転上不都合が生ずるという
問題点がある。
【0026】しかしながら、図7に示すようにヘッダー
管61を一端が開口した直管部62と、この直管部62
から略直交する方向に伸びる2つの接続部63,64と
で構成し、直管部62を開口部から接続部63の箇処ま
で内径を大きく形成し、ヘッダー管61をポンプ外ケー
シング5,6の下方に配置するとともに吸込口61aを
ポンプのサイド(横)に位置させることによりサイドト
ップ型両吸込ポンプを構成することができる。これによ
って、ヘッダー管61内に図8(b)に示されるような
空気だまりAが形成されることを避けることができる。
【0027】図9は本発明に係る全周流型両吸込ポンプ
の第6実施例を示す側面図である。本実施例において
は、ルーズフランジ8,9を利用してポンプ外ケーシン
グ5,6を回転させてポンプ外ケーシング5,6に形成
された吸込口5a,6aを斜め上方に位置させ、ヘッダ
ー管61をキャンドモータ1の主軸2の軸心の斜め上方
に配置している。これによって、ポンプ外ケーシング
5,6を自吸タンクとしてポンプに自吸機能を付与する
ものである。又、ヘッダー管61の吸込口61aに逆止
弁65を設置している。ヘッダー管61の吸込口61a
が上部にあるのは、最初の起動時に羽根車が十分に呼び
水につかるためである。仮にチェッキ弁がなかったとし
ても、最初の自吸運転は可能であるが、停止時に呼び水
が吸込側配管に吸い出されてしまうので再起動はできな
い。自吸ポンプ用のチェッキ弁65は、ポンプ吸込側に
設けられているため、ポンプ性能を阻害しない小抵抗の
ものが望ましい。小抵抗のものとはバネじかけによる急
閉機能等のないもの、即ち、信頼性が低く多少液が漏れ
ても良いものである。
【0028】もしチェッキ弁が多少水もれしたとして
も、吸込口が上部にあれば、呼び水はある程度残る。つ
まり吸込口より下方のケーシング内には水が残るので再
自吸起動が可能である。なお、いかなるチェッキ弁も有
しない場合は、停止時に水の慣性により呼び水はほぼ全
て瞬間的に吸込側配管に吸い出されてしまい再起動不能
になる。
【0029】吸込口が下部にあり、チェッキ弁が多少水
もれする場合には、ポンプ停止時呼び水はいずれは吸込
側に落ちてしまい、再起動不能になる。もし、信頼性が
高く小抵抗のチェッキ弁があれば吸込口を下部に設けて
も自吸ポンプとして機能する。
【0030】図10は本発明に係る全周流型両吸込ポン
プの第7実施例を示す図である。図10において、図7
の構成部品と同一の作用又は機能を有する構成部品は同
一符号を付し説明を省略する。図7はキャンドモータ1
の主軸2の両軸端に2段の羽根車を配置した多段型両吸
込ポンプを示す実施例である。即ち、本実施例において
は、キャンドモータ1の主軸2の両軸端に1段目羽根車
3A,4Aと2段目羽根車3B,4Bとが並列してそれ
ぞれ配置されている。そして、1段目羽根車3A,4A
と2段目羽根車3B,4Bとの間には、仕切板45,4
6及び戻り羽根47,48が配設されている。また、1
段目羽根車3A,4Aはそれぞれ内ケーシング49,5
0に囲まれ、2段目羽根車3B,4Bはそれぞれ仕切板
45,46及び案内装置51,52により囲まれてい
る。
【0031】また、2段目(最終段)の羽根車3B,4
Bを除く羽根車3A,4Aの外周部を囲むようにポンプ
外ケーシング5,6内に仕切板55,56が設けられて
いる。これら仕切板55,56はポンプ外ケーシング
5,6に溶接等により固定されている。仕切板55,5
6は小径の第1円筒部55a,56aと大径の第2円筒
部55b,56bとからなり、第1円筒部55a,56
aに吸込開口55c,56cが形成され、第1円筒部5
5a,56とポンプ外ケーシング5,6との間には底面
流路57,58が形成されている。また、第2円筒部5
5b,56bとポンプ外ケーシング5,6との間には外
周流路59,60が形成されている。そして、この外周
流路59,60に隣接して、ポンプ外ケーシング5,6
の吸込口5a,6aが開口している。
【0032】本実施例によれば、最終段以外の羽根車の
外周部に流路を形成し、その外周流路の所にヘッダー管
61を設けることができるため、多段型ポンプにかかわ
らず、ポンプ全長を短くすることができる。
【0033】図11は本発明に係る全周流型両吸込ポン
プの第8実施例であり、キャンドモータ1の主軸2の両
軸端に3段の羽根車3A,3B,3C;4A,4B,4
Cを設けた例である。最終段の羽根車3C,4Cを除く
各羽根車3A,3B;4A,4Bを覆うように仕切板5
5,56の内側に内ケーシング49A,49B;50
A,50Bが設置され、前段の羽根車から次段の羽根車
に流体を導くために戻り羽根47A,47B;48A,
48Bが設置されている。仕切板55,56、底面流路
57,58及び外周流路59,60の構成は図10の実
施例と同様である。本実施例においても、図10の実施
例と同様に多段型ポンプにかかわらず、ポンプ全長が短
くできるという効果を奏する。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
両吸込型ポンプとして流量を2つのポンプ部で分割して
受け持つことができ、比速度Ns=1/21/2 となり、
羽根車が略2次元翼となり、羽根車のプレス成形が容易
となる。
【0035】また、本発明によれば、ルーズフランジに
てポンプ部とモータ部を固定することができるため、配
管との取付方向を自由に選択できる。しかも、このルー
ズフランジに脚を設けることができ、ポンプの据付自由
度が高い。また、モータの外周全体を自液が通過するた
め冷却条件が極めて良い。従って、モータを小形化でき
る。
【0036】さらに本発明によれば、ロータ室内を自液
が自由に出入りするため、モータが冷却されて小形にで
きる。また、ロータ室とポンプ部の水密は確保する必要
がなく、軸スラストがバランスしているため、軸受部と
モータフレームの固定は簡便でよい。そして、本発明の
ごとく、すきまばめのインローとOリングによって固定
すれば、軸受の自動調芯機能が期待でき、周辺部の加工
精度を必要としない。
【0037】また、本発明によれば、モータの両側に流
量が異なるポンプを組み合せることができるため、例え
ば流量公比が 1と1.6のポンプを両軸端に組み合わせ
ることで流量が 2(1+1),2.6(1+1.6),
3.2(1.6+1.6)の3種類のポンプを製作するこ
とができる。
【0038】さらに、本発明によれば、ロータ室前後の
圧力が完全にバランスしているため、ロータ室内にスラ
リーが呼び込まれることはない。この条件の下で、羽根
車に裏羽根を設けると、たまたま羽根車背面に近づいた
スラリーがあったとしても強制的に外周側にはじきとば
すことができる。従って、スラリー液に対して極めて耐
久性の高い構造と言える。
【0039】また、本発明のヘッダー管によれば、空気
だまりが生ずることがなく、ポンプ運転上不都合が生ず
ることがない。そして、ヘッダー管の配置を工夫するこ
とにより、サイドトップ型の両吸込ポンプを維持したま
ま、自吸ポンプを構成することができる。
【0040】さらに、本発明によれば、多段型の両吸込
ポンプを構成する際に、仕切板を利用して外周流路を形
成し、この外周流路の所にヘッダー管を設けることによ
り、多段型ポンプにかかわらずポンプ全長を短くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る全周流型両吸込ポンプの第1実施
例を示し、図2のI−I線断面図である。
【図2】図1に示す全周流型両吸込ポンプの側面図であ
る。
【図3】本発明に係る全周流型両吸込ポンプの第2実施
例を示す断面図である。
【図4】本発明に係る全周流型両吸込ポンプの第3実施
例を示す断面図である。
【図5】本発明に係る全周流型両吸込ポンプの第4実施
例を示す断面図である。
【図6】図5に示す全周流型両吸込ポンプの側面図であ
る。
【図7】本発明に係る全周流型両吸込ポンプの第5実施
例を示す断面図である。
【図8】本発明に係る全周流型両吸込ポンプの第1実施
例における全周流型両吸込ポンプによってサイドトップ
型ポンプを構成した場合の説明図である。
【図9】本発明に係る全周流型両吸込ポンプの第6実施
例を示す側面図である。
【図10】本発明に係る全周流型両吸込ポンプの第7実
施例を示す断面図である。
【図11】本発明に係る全周流型両吸込ポンプの第8実
施例を示す断面図である。
【図12】従来の羽根車の形状を示す説明図である。
【符号の説明】
1 キャンドモータ 2 主軸 3,4 羽根車 5,6 ポンプ外ケーシング 7 ポンプ外胴 8,9 ルーズフランジ 10,61 ヘッダー管 11 吸込ノズル 15,16 仕切板 18,19 内ケーシング 20,21 シール部材 24 モータフレーム 25 フレーム外胴 26,27 フレーム側板 31,32 軸受ハウジング 37,38 Oリング 40 流路 41 吐出ノズル 55,56 仕切板 57,58 底面流路 59,60 外周流路 62 直管部 63,64 接続部 65 逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊勢本 耕司 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの主軸の両軸端に軸方向外方に開
    口した吸込部を有する羽根車をそれぞれ設け、各羽根車
    を収容するポンプ外ケーシングにそれぞれ吸込口を設
    け、これら吸込口間を接続するヘッダー管に吸込口を設
    け、前記ポンプ外ケーシング間を接続するポンプ外胴と
    モータフレームとの間に流路を形成し、前記ポンプ外胴
    外周部に吐出口を設けたことを特徴とする全周流型両吸
    込ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ポンプ外ケーシングとポンプ外胴
    は、円周方向に回転可能なルーズフランジで固定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の全周流型両吸込ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記モータがキャンド型であり、前記主
    軸を支承するための軸受ハウジングとモータフレームの
    固定がすきまばめのインローと弾性材のOリングによっ
    てなされていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の全周流型両吸込ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記モータの回転数が少なくとも400
    0r.p.m.以上であることを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか1項に記載の全周流型両吸込ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記羽根車の翼が板金加工によって製作
    されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載の全周流型両吸込ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記モータの両側に締切揚程が同一で流
    量の異なるポンプを設けることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれか1項に記載の全周流型両吸込ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記ルーズフランジの箇所にポンプ据付
    用の脚を設けたことを特徴とする請求項2記載の全周流
    型両吸込ポンプ。
  8. 【請求項8】 前記羽根車の背面に裏羽根を設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の全
    周流型両吸込ポンプ。
  9. 【請求項9】 前記ヘッダー管は一端が開口した直管部
    と、この直管部から略直交する方向に伸びる2つの接続
    部とを備え、前記開口が前記吸込口を構成し、前記接続
    部に前記ポンプ外ケーシングの吸込口が接続されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の全周流型両吸
    込ポンプ。
  10. 【請求項10】 前記ヘッダー管の直管部の開口の内径
    は前記接続部の内径よりも大きいことを特徴とする請求
    項9記載の全周流型両吸込ポンプ。
  11. 【請求項11】 前記ルーズフランジを利用して前記ヘ
    ッダー管を前記モータの主軸軸心の斜め上方に配置し、
    前記ポンプ外ケーシングを自吸タンクとしてポンプに自
    吸機能を付与することを特徴とする請求項9記載の全周
    流型両吸込ポンプ。
  12. 【請求項12】 前記ヘッダー管の吸込口に逆止弁を設
    けたことを特徴とする請求項11記載の全周流型両吸込
    ポンプ。
  13. 【請求項13】 前記モータの主軸の両軸端に配置され
    る羽根車を多段に設け、最終段の羽根車を除く各羽根車
    の外周部を囲むように前記ポンプ外ケーシング内に仕切
    板を設け、該仕切板とポンプ外ケーシングとの間に外周
    流路を形成し、この外周流路に隣接するようにポンプ外
    ケーシングの吸込口を位置させたことを特徴とする請求
    項1記載の全周流型両吸込ポンプ。
  14. 【請求項14】 最終段の羽根車を除く各羽根車を覆う
    ように前記仕切板の内側に内ケーシングを配置し、前段
    の羽根車から次段の羽根車に流体を導くために戻り羽根
    を設置したことを特徴とする請求項13記載の全周流型
    両吸込ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5857841A (en) * 1994-12-27 1999-01-12 Ebara Corporation Full-circumferential flow pump
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