JPH0621225A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH0621225A
JPH0621225A JP5088375A JP8837593A JPH0621225A JP H0621225 A JPH0621225 A JP H0621225A JP 5088375 A JP5088375 A JP 5088375A JP 8837593 A JP8837593 A JP 8837593A JP H0621225 A JPH0621225 A JP H0621225A
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clock
wiring
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line
circuit device
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Yasuhiro Nakakura
康浩 中倉
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各機能ブロック間及び各機能ブロック内にお
けるクロックスキューを解消する。 【構成】 半導体基板の周縁部にクロック入力パッド1
0及びクロックドライバ11が設けられている。各種の
機能ブロック12A〜12Fにはクロックパルスジェネ
レータ13A〜13Gがそれぞれ形成されている。クロ
ックドライバ11から出力されたクロック信号をクロッ
クパルスジェネレータ13A〜13Qに伝えるクロック
信号線14は、クロックドライバ11から半導体チップ
の中央部にまで延びる第1のクロックライン14aと、
該第1のクロックライン14aの半導体チップ中央側の
端部から分岐して各クロックパルスジェネレータ13A
〜13Qのそれぞれにまで延びる複数の第2のクロック
ライン14bとからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の機能ブロックを
有する半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置においては、
集積率及び動作スピードが高まると共にチップサイズが
増大し、これに伴って消費電力が増大する傾向にある。
このため、半導体集積回路装置の各機能ブロックへのク
ロックパルスの供給の安定化及び電源供給の安定化がま
すます重要になってきている。
【0003】複数の金属配線層を有する半導体集積回路
装置においては、金属配線層における使用制限はなく、
機能ブロックに接続される金属配線はその面積が最小に
なるように配置されている。
【0004】以下、図面を参照しながら、第1の従来例
として、上述した半導体集積回路装置におけるクロック
信号ライン及び電源配線の一例について説明する。
【0005】図10は従来の半導体集積回路装置のクロ
ック信号線及び電源配線を示しており、図10におい
て、80は半導体チップの周縁部に設けられたクロック
入力パッド、81は半導体チップの周縁部においてクロ
ック入力パッド80に隣接して設けられたクロックドラ
イバ、82,83,84,85は半導体チップに設けら
れそれぞれ内部にクロックパルスジェネレータを有する
各種の機能ブロック、86はVDD電源配線、87はV
SS(ground)電源配線、88はクロックドライ
バ81から出力されたクロック信号を上記機能ブロック
82〜85の各クロックパルスジェネレータに伝えるク
ロック信号線である。
【0006】以上のように構成された半導体集積回路装
置においては、クロック信号線87は、他の信号線と異
なり優先的に配線され、配線長が最小になるように設定
されている。
【0007】以下、第2の従来例として特開昭64−5
7736号公報に示される半導体集積回路装置について
説明する。
【0008】この半導体集積回路装置は、上記第1の従
来例におけるクロック信号線の抵抗値を減らすことを目
的としており、最上層の金属配線層をクロック信号線の
みに割り当て、最上層の金属配線層をエッチングが施さ
れていない平坦な層に形成し、該平坦な層によってクロ
ック信号を供給するものである。
【0009】以下、第3の従来例として特開平1−28
9155号公報に示される半導体集積回路装置について
説明する。
【0010】この半導体集積回路装置においては、クロ
ック信号供給方式として、半導体チップの中央部にクロ
ックパルスジェネレータを設け、該クロックパルスジェ
ネレータにクロックドライバから出力されたクロック信
号を入力し、1か所のクロックパルスジェネレータによ
り直接に各機能ブロックをドライブするものである。こ
の半導体集積回路装置は、クロックパルスジェネレータ
から機能ブロックまでの配線長をほぼ等しくすることに
より、クロックスキューの低減を図るものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例においては、半導体チップの高集積化に伴って、
電源ラインやクロック信号線の半導体チップに占める面
積の割合が増大している。また、回路規模が大きくな
り、半導体チップのサイズが増大するのに伴って、クロ
ック信号線の配線長が長くなる。これにより、クロック
信号線における各機能ブロックまでの配線長の差が大き
くなり、各機能ブロック間でのクロックスキューの増大
が生じている。
【0012】また、最上層の金属配線層は、クロック信
号線88、VDD電源ライン86及びVSS電源ライン
87以外に、各機能ブロック82〜85内部の信号線も
設けられている。多層配線構造の場合、上層の金属配線
は下層の金属配線の段差により断線が起きやすいので、
多層配線構造を有する半導体集積回路装置の製造は困難
であるという問題もある。
【0013】第2の従来例においては、エッチングが施
されていない平坦な層によりクロック信号線を形成して
いるためクロック信号線の抵抗値は低減するが、配線容
量は通常の配線に比べて500倍以上となり、クロック
信号の駆動に多くの時間と電力が必要になる。また、上
記公報においては、プロセスにおけるエッチング工程が
省略できると記載されているが、半導体チップの最上層
には外部入出力パッドを設ける必要があるので、クロッ
ク信号線と外部入力パッドとの区分のためにエッチング
工程は避けられない。さらに、電源配線は従来のままの
ため、半導体チップ面積の増大は避けられない。従っ
て、第2の従来例においては、機能ブロック間のクロッ
クスキューの問題は解消するが、実用的な半導体集積回
路装置を提供することはできない。
【0014】第3の従来例においては、半導体チップの
中央部にクロックパルスジェネレータを有するため、ク
ロックパルスジェネレータから各機能ブロックまでの配
線長をほぼ等しくすることができるが、電源パッドから
クロックパルスジェネレータまでの距離が長くなり電圧
低下が大きくなると共に、クロックパルスジェネレータ
が1か所であるためクロックパルスジェネレータにおけ
る消費電力が多くなり電圧降下が生じるので、クロック
パルスジェネレータと同じ電源ラインに接続された論理
回路にノイズが発生し易いという問題がある。
【0015】また、クロックパルスジェネレータから各
機能ブロックまでの距離は長いままであるから、クロッ
クパルスジェネレータから各機能ブロックまでの距離の
差は相変わらず存在するので、クロックスキューの低減
には余り効果がない。
【0016】上記に鑑み、本発明は、実用的な手段によ
りクロックスキューを解消することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み、請求項1の
発明は、クロックパルスジェネレータを各機能ブロック
毎に設けると共に、各機能ブロックのクロックパルスジ
ェネレータにクロック信号を伝えるクロック信号線を半
導体チップ周縁部のクロックドライバから一旦半導体チ
ップ中央部に延ばした後、半導体チップ中央部から各機
能ブロックに延ばすものである。
【0018】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、半導体チップに複数の機能ブロックが設けられ、上
記半導体チップの周縁部にクロック入力パッドが設けら
れた半導体集積回路装置を対象とし、上記半導体チップ
の周縁部に上記クロック入力パッドと隣接して設けられ
たクロック信号を出力するクロックドライバと、上記複
数の機能ブロック内にそれぞれ設けられた複数のクロッ
クパルスジェネレータと、上記クロックドライバから上
記半導体チップの中央部にまで延びる第1のクロックラ
インと該第1のクロックラインの半導体チップ中央側の
端部から分岐して上記複数のクロックパルスジェネレー
タのそれぞれにまで延びる複数の第2のクロックライン
とからなり上記クロックドライバから出力されたクロッ
ク信号を上記複数のクロックパルスジェネレータに伝え
るクロック信号線とを備えている構成である。
【0019】請求項2の発明は、請求項1の構成に、上
記第1のクロックラインの配線幅は上記第2のクロック
ラインのいずれの配線幅よりも広く設定されているとい
う構成を付加するものである。
【0020】請求項3の発明は、請求項1又は2の構成
に、上記第2のクロックラインは互いにほぼ等しい配線
長を有しているという構成を付加するものである。
【0021】請求項4の発明は、複数の金属配線層のう
ちの一の金属配線層を電源配線及びクロック信号線の専
用にすると共に該一の金属配線層のライン及びスペース
のデザインルールを広くすることにより、クロック信号
線の抵抗値を低減すると共に各機能ブロックへの等長配
線を可能にするものである。
【0022】具体的に請求項4の発明が講じた解決手段
は、半導体チップに複数の機能ブロックが設けられ、複
数の金属配線層を有する半導体集積回路装置を対象と
し、上記複数の金属配線層のうちの一の金属配線層には
電源配線及びクロック信号を上記複数の機能ブロックに
伝えるクロック信号線が専用的に設けられており、上記
一の金属配線層におけるライン及びスペースのデザイン
ルールは、上記複数の金属配線層のうちの他の金属配線
層におけるライン及びスペースのデザインルールよりも
大きく設定されている構成である。
【0023】請求項5の発明は、請求項4の構成に、上
記一の金属配線層は上記半導体チップの最上層に形成さ
れているという構成を付加するものである。
【0024】請求項6の発明は、請求項4又は5の構成
に、上記一の金属配線層には上記電源配線及びクロック
信号線のみが設けられているという構成を付加するもの
である。
【0025】
【作用】請求項1の構成により、半導体チップの周縁部
にクロック入力パッドと隣接してクロックドライバを設
けたため、クロック入力パッドからクロックドライバま
での距離が短くなるので、クロックドライバへの電源供
給が安定する。
【0026】また、クロックパルスジェネレータを各機
能ブロック内にそれぞれ設けたため、半導体チップ中央
部に1か所のクロックパルスジェネレータを配置する場
合に比べて電圧降下が低減すると共に、各機能ブロック
間のクロック信号のオーバーラップを解消することがで
きる。
【0027】さらに、クロック信号線を、クロックドラ
イバから半導体チップの中央部にまで延びる第1のクロ
ックラインと、該第1のクロックラインの半導体チップ
中央側の端部から分岐して複数のクロックパルスジェネ
レータのそれぞれにまで延びる複数の第2のクロックラ
インとから構成したため、第2のクロックライン相互間
における配線長の差をなくすることができるので、クロ
ック信号線相互間の配線長の差が低減する。
【0028】請求項2の構成により、大きな電流が流れ
る第1のクロックラインの配線幅を第2のクロックライ
ンのいずれの配線幅よりも広く設定したため、第1のク
ロックラインにおける電気抵抗が低減する。
【0029】請求項3の構成により、複数の第2のクロ
ックラインは互いにほぼ等しい配線長を有しているた
め、クロックドライバから各機能ブロックに至るクロッ
ク信号線の配線長がほぼ等しくなる。
【0030】請求項4の構成により、複数の金属配線層
のうちの一の金属配線層には電源配線及びクロック信号
線が専用的に設けられ、上記一の金属配線層におけるラ
イン及びスペースのデザインルールは他の金属配線層に
おけるライン及びスペースのデザインルールよりも大き
く設定されているため、クロック信号線の電気抵抗が低
減すると共に、クロック信号線同士の配線長の差を低減
することができる。
【0031】請求項5の構成により、電源配線及びクロ
ック信号線が専用的に設けられた金属配線層は半導体チ
ップの最上層に形成されているため、電源配線の配線幅
を大きくすることができるので、電源供給が安定する。
また、自動化し難い電源配線及びクロック信号線を本来
的に自動化し難い最上層に配置することにより、自動配
線をしない最上層と自動配線をする他の層とに区分けで
きるので、自動配線処理の簡略化が可能になる。
【0032】請求項6の構成により、一の金属配線層に
は電源配線及びクロック信号線のみが設けられているた
め、クロック信号線の電気抵抗がいっそう低減すると共
にクロック信号線同士の配線長の差をいっそう低減させ
ることができる。
【0033】
【実施例】図1は本発明の第1実施例に係る半導体集積
回路装置の概略配線構造を示しており、同図に示すよう
に、半導体基板の周縁部には、クロック入力パッド10
が形成されていると共に、該クロック入力パッド10に
近接してクロック信号を出力するクロックドライバ11
が設けられており、クロックドライバ11にはクロック
入力パッド10から電源が供給される。このように、ク
ロックドライバ11をクロック入力パッド10に近接し
て設けることにより、クロックドライバ11に安定して
電源を供給できるので、他の能動素子にノイズを与える
ことがなくなる。
【0034】半導体基板には各種の機能ブロック12
A,12B,12C,12D,12E,12Fが形成さ
れており、機能ブロック12Aにはクロックパルスジェ
ネレータ13A,13Bが、機能ブロック12Bにはク
ロックパルスジェネレータ13Cが、機能ブロック12
Cにはクロックパルスジェネレータ13Dが、機能ブロ
ック12Dにはクロックパルスジェネレータ13Eが、
機能ブロック12Eにはクロックパルスジェネレータ1
3Fが、機能ブロック12Fにはクロックパルスジェネ
レータ13Gがそれぞれ形成されている。このように、
各機能ブロック12A〜12Fにクロックパルスジェネ
レータ13A〜13Gを設けたため、クロックパルスジ
ェネレータ13A〜13Gでの電力消費が低減するの
で、ノイズの発生が低減する。
【0035】クロックドライバ11から出力されたクロ
ック信号をクロックパルスジェネレータ13A〜13Q
に伝えるクロック信号線14は、クロックドライバ11
から半導体チップAの中央部にまで延びる第1のクロッ
クライン14aと、該第1のクロックライン14aの半
導体チップ中央側の端部から分岐して各クロックパルス
ジェネレータ13A〜13Qのそれぞれにまで延びる複
数の第2のクロックライン14bとからなる。この場
合、第1のクロックライン14aの配線幅は、第2のク
ロックライン14bの配線幅よりも広く設定されてお
り、他の配線の配線幅の2倍以上に設定されている。ま
た第2のクロックライン14bは半導体基板の中央部か
ら分岐して各機能ブロック12A〜12Fにまでそれぞ
れ延びているため、各第2のクロックライン14bの配
線長の間にはほとんど差がなくなるので、各機能ブロッ
ク12A〜12F同士の間におけるクロックスキューが
低減する。
【0036】以下、図2に基づき、上記構造の半導体集
積回路装置によるクロックスキューの低減について説明
する。
【0037】図2(a)は上述した機能ブロック12B
及び12Cの内部構造を示しており、同図において、1
6A,16B,16C,16Dはそれぞれラッチ、17
Aはラッチ16Aの入力データ、17Bはラッチ16A
から出力されラッチ16Bに入力される出力データ、1
7Cはラッチ16Bから出力される出力データ、17D
はラッチ16Dに入力される入力データ、17Eはラッ
チ16Dから出力されラッチ16Cに入力される出力デ
ータ、17Fはラッチ16Cから出力される出力データ
である。各機能ブロック12B及び12Cの内部にクロ
ックパルスジェネレータ13C及び13Dを配置してい
るため、クロックパルスジェネレータ13C及び13D
からの信号線Ph1、Ph2、Ph3及びPh4の配線
長が短くなるので、信号線Ph1と信号線Ph2との配
線長の差及び信号線Ph3と信号線Ph4との配線長の
差が少なくなる。このため、機能ブロック12B及び1
2Cの内部におけるクロックスキューが低減する。
【0038】機能ブロック12Bと機能ブロック12C
との間のクロックスキューについては、機能ブロック1
2Bと機能ブロック12Cとの間のデータ転送用配線の
配線長も長くなるため、その影響は少なくなる。すなわ
ち、図2(a)のラッチ16Bの入力クロックPh2と
ラッチ16Dの入力クロックPh3とに注目した場合の
データ遷移図を図2(b)に示す。図2(b)におい
て、t1は信号線Ph2の入力クロック信号と信号線P
h3の入力クロック信号線との間のずれ量を、,は
機能ブロック12B内のラッチ16Bの出力データ17
Cを、´,´は機能ブロック12C内のラッチ16
Dの入力データ17Dを、t2はデータとデータ´
とのずれ量をそれぞれ示す。信号線Ph2の入力クロッ
ク信号と信号線Ph3の入力クロック信号線との間にず
れ量t1がある場合においてラッチ16Bの出力データ
17Cがそのままのフェイズでラッチ16Dに入力され
ると、ラッチ16Dにおいては本来データをラッチす
るとき次データであるデータを取ってしまうことにな
る。しかしながら、データの転送が機能ブロック間にま
たがる場合には、データとデータ´とはt2だけず
れるので、t1<t2の場合には正常な動作をするので
ある。
【0039】図3は本発明の第2〜第5実施例に係る半
導体集積回路装置の断面構造を示しており、同図に示す
ように、P型半導体基板21の表面部にN型ウェル領域
22が形成され、N型ウェル領域22の表面部にP型領
域23,24が形成され、P型半導体基板21のN型ウ
ェル領域22以外の表面部にN型領域25,26が形成
されている。半導体基板21の上にはゲート電極28,
29が形成され、これらゲート電極27,28は第1の
絶縁膜29に覆われている。第1の絶縁膜29,31の
上には、第1層目の金属配線層としての第1層アルミニ
ウム配線34,35,36,37がP型領域23,24
及びN型領域25,26と接続した状態で形成され、第
1層のアルミニウム配線34,35,36,37の上に
は第2の絶縁膜32を介して第2層目の金属配線層とし
ての第2層アルミニウム配線38,39,40が形成さ
れ、第2層アルミニウム配線38,39,40の上には
第3の絶縁膜33を介して第3層目の金属配線層として
の第3層アルミニウム配線41,42が形成されてい
る。
【0040】図4は、本発明の第2実施例に係る半導体
集積回路装置における第3層目の配線構造を示してい
る。本第2実施例においては、説明の便宜のために3層
構造のアルミニウム配線を有する場合について説明す
る。
【0041】同図において、51A,51BはVDD電
源配線、52Aはクロック信号線、53は外部入力パッ
ドである。
【0042】VDD電源配線は1層目及び2層目の金属
配線層にも形成されており、1層目及び2層目のVDD
電源配線と3層目のVDD電源配線51A,51Bとは
ビアホールを介して接続されている。3層目のVDD電
源配線51A,51Bの配線幅及び配線間隔であるライ
ン及びスペースのデザインルールは1層目及び2層目の
VDD電源配線のライン及びスペースのデザインルール
よりも広く設定されており、1層目及び2層目のVDD
電源配線を電線幅の広い3層目のVDD電源配線51
A,51Bに接続することにより、安定した電力供給が
なされる。
【0043】クロック信号線52Aは、下層のクロック
ドライバの出力とビアホールを介して接続されており、
下層に形成された各機能ブロックのクロックパルスジェ
ネレータとはビアホールを介して接続されている。
【0044】図5は、本発明の第3実施例に係る半導体
集積回路装置における第3層目の配線構造を示してい
る。本第3実施例においても、説明の便宜のために3層
構造のアルミニウム配線を有する場合について説明す
る。
【0045】同図において、51C,51DはVDD電
源配線、52Bは第1のクロック信号線、52Cは第2
のクロック信号線、53は外部入力パッドである。
【0046】本第3実施例においても、VDD電源配線
は1層目及び2層目の金属配線層にも形成されており、
1層目及び2層目のVDD電源配線と3層目のVDD電
源配線51C,51Dとはビアホールを介して接続され
ている。3層目のVDD電源配線51C,51Dのライ
ン及びスペースのデザインルールは1層目及び2層目の
VDD電源配線のライン及びスペースのデザインルール
よりも広く設定されており、1層目及び2層目のVDD
電源配線を電線幅の広い3層目のVDD電源配線51
C,51Dに接続することにより、安定した電力供給が
なされる。
【0047】図6に示すように、第1のクロック信号線
52B及び第2のクロック信号線52Cは、下層に形成
されたクロックパルスジェネレータ55の2層出力のそ
れぞれにビアホールを介して接続されていると共に、や
はり下層に形成された各機能ブロックのクロック信号供
給先にそれぞれビアホールを介して接続されており、上
記クロック信号供給先に2層クロック信号の供給を行な
う。尚、図6において、56は外部入力パッド、57は
クロックドライバであり、外部入力パッド56に入力さ
れる外部クロック信号58はクロックドライバ57に入
力される。クロックドライバ57は外部クロック信号5
8を増幅してクロック信号59を生成し、該クロック信
号59をクロックパルスジェネレータ55に出力する。
【0048】図7は、本発明の第4実施例に係る半導体
集積回路装置における第3層目の配線構造を示してい
る。本第4実施例においても、説明の便宜のために3層
構造のアルミニウム配線を有する場合について説明す
る。
【0049】同図において、51E,51FはVDD電
源配線、54A,54BはVSS電源配線、52Dはク
ロック信号線、53は外部入力パッドである。
【0050】VDD電源配線及びVSS電源配線は1層
目及び2層目の金属配線層にも形成され、1層目及び2
層目の3層目のVDD電源配線及びVSS電源配線は配
線幅が広い3層目のVDD電源配線51E,51F及び
VSS電源配線54A,54Bにビアホールを介して接
続されており、これにより、安定した電流供給がなされ
る。
【0051】クロック信号線52Dは、下層に形成され
たクロックドライバの出力とビアホールを介して接続さ
れていると共に半導体チップ内部の各機能ブロックのク
ロック供給先にビアホールを介して接続されている。
【0052】図8は、本発明の第5実施例に係る半導体
集積回路装置における第3層目の配線構造を示してい
る。本第5実施例においても、説明の便宜のために3層
構造のアルミニウム配線を有する場合について説明す
る。
【0053】図8において、51G,51HはVDD電
源配線、52Eは第1のクロック信号線、52Fは第2
のクロック信号線、53は外部入力パッドである。
【0054】VDD電源配線及びVSS電源配線は1層
目及び2層目の金属配線層にも形成され、1層目及び2
層目のVDD電源配線及びVSS電源配線は配線幅が広
い3層目のVDD電源配線51E,51F及びVSS電
源配線54A,54Bにビアホールを介して接続されて
おり、これにより安定した電流供給がなされる。
【0055】図9に示すように、第1のクロック信号線
52Eは下層に形成されたクロックドライバ61の出力
とビアホールを介して接続されていると共に、半導体チ
ップ内部のクロックパルスジェネレータ61とビアホー
ルを介して接続されており、該クロックパルスジェネレ
ータ61にクロック信号を供給する。第2のクロック信
号線52Fはクロックパルスジェネレータ61の出力と
ビアホールを介して接続されていると共に、半導体チッ
プ内部の各機能ブロックのクロック供給先とビアホール
を介して接続されており、該クロック供給先にクロック
信号を供給する。尚、図9において、62は外部入力パ
ッド、63は外部入力パッド62から出力される外部ク
ロック信号である。
【0056】以上説明した第2〜第5の実施例におい
て、各金属配線層のライン及びスペースのデザインルー
ルは例えば次のようにすることが好ましい。すなわち、
最上層の金属配線層のライン及びスペースのデザインル
ールは、下層の金属配線層のライン及びスペースのデザ
インルールの2倍程度以上、好ましくは5倍以上に設定
する。例えば、従来は通常、第1層目の電線幅及び電線
同士の間隔をそれぞれ0.8μmに設定し、第2層目の
電線幅及び電線同士の間隔をそれぞれ1.0μmに設定
し、第3層目の電線幅及び電線同士の間隔をそれぞれ
1.2μmに設定しているところ、第3層の電源配線及
びクロック配線の電線幅及び電線同士の間隔をそれぞれ
20μm以上とすることが好ましい。このようにする
と、第3層のクロック信号線の配線抵抗は従来のものに
比べて20分の1となり、機能ブロック間の配線抵抗の
差が小さくなるので、クロックスキューが大きく低減す
る。
【0057】上述した第2〜第5の実施例においては、
第3層の金属配線層には電源配線とクロック信号線のみ
を配置したため、上記のように、第3層の金属配線層の
ライン及びスペースのデザインルールを下層の金属配線
層のライン及びスペースのデザインルールの2倍以上に
設定することが可能になり、クロックスキューを低減で
きるのである。また、クロック信号線を他の信号線の影
響を受けることなく優先的に配線できるので、各機能ブ
ロックへの等長配線が可能になるため、クロックスキュ
ーをいっそう低減することができる。
【0058】また、最上層に電源配線を配置しているた
め、電源配線の配線幅を増大できるので、電源供給の安
定化を図ることができる。
【0059】さらに、自動配線化し難い電源配線及びク
ロック信号線を本来的に自動配線化し難い最上層に配置
することにより、自動配線をしない最上層と自動配線を
行なう下層とに区分けできるので、自動配線処理の簡略
化が可能になる。
【0060】なお、第2〜第5の実施例においては、3
層のアルミニウム配線構造を採用したが、金属配線層の
構成は他の種類の金属でもよいと共に、2層以上の金属
配線構造であるならば金属配線層の数は何層でもよい。
【0061】また、第1、第2及び第4の実施例におい
ては、電源配線はVDD電源配線のみであったが、電源
配線としてはVSS電源配線のみでもよいし、第3の実
施例のようにVSS電源配線とVDD電源配線の両方で
あってもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る半導体集積回路装置によると、半導体チップの周縁
部にクロック入力パッドと隣接してクロックドライバを
設けたため、クロック入力パッドからクロックドライバ
までの距離が短くなるので、クロックドライバへの安定
した電源供給が可能になり他の能動素子にノイズを与え
ることが少なくなる。
【0063】また、クロックパルスジェネレータを各機
能ブロック内に設けたため、クロックパルスジェネレー
タにおける電圧降下を低減できるので、ノイズの発生を
抑制することができると共に各機能ブロック間のクロッ
クのオーバーラップを解消することができる。また、ク
ロックパルスジェネレータから各機能ブロック内の能動
素子までの配線長が短くなるため、クロックパルスジェ
ネレータから能動素子までの配線長の差が少なくなるの
で、各機能ブロック内におけるクロックスキューが低減
する。
【0064】さらに、クロック信号線を、クロックドラ
イバから半導体チップの中央部にまで延びる第1のクロ
ックラインと、該第1のクロックラインの半導体チップ
中央側の端部から分岐して各クロックパルスジェネレー
タにまで延びる第2のクロックラインとから構成したた
め、第2のクロックライン間における配線長の差が低減
するので、各機能ブロック同士の間のクロックスキュー
も低減する。
【0065】請求項2の発明に係る半導体集積回路装置
によると、大きな電流が流れる第1のクロックラインの
配線幅を第2のクロックラインの配線幅よりも広く設定
したため、第1のクロックラインにおける電気抵抗が低
減するので、機能ブロック間におけるクロックスキュー
の発生を抑制することができる。
【0066】請求項3の発明に係る半導体集積回路装置
によると、第2のクロックラインは互いにほぼ等しい配
線長を有しているため、クロックドライバから各機能ブ
ロックに至るクロック信号線の配線長をほぼ等しくでき
るので、各機能ブロック間におけるクロックスキューの
発生を抑制することができる。
【0067】請求項4の発明に係る半導体集積回路装置
によると、複数の金属配線層のうちの一の金属配線層に
は電源配線及びクロック信号線を専用的に設け、該一の
金属配線層におけるライン及びスペースのデザインルー
ルを他の金属配線層におけるライン及びスペースのデザ
インルールよりも大きく設定したため、クロック信号線
の電気抵抗が低減すると共にクロック信号線同士の配線
長の差が低減するので、各機能ブロック間におけるクロ
ックスキューを低減することができる。
【0068】請求項5の発明に係る半導体集積回路装置
によると、電源配線及びクロック信号線が専用的に設け
られる金属配線層を半導体チップの最上層に形成するた
め、電源配線の配線幅を大きくすることができるので、
電源供給が安定する。
【0069】また、自動化し難い電源配線及びクロック
信号線を自動化し難い最上層に配置することにより、自
動配線をしない最上層と自動配線をする他の層とに区分
けできるので、自動配線処理の簡略化が可能になる。
【0070】請求項6の発明に係る半導体集積回路装置
によると、一の金属配線層には電源配線及びクロック信
号線のみが設けられているため、クロック信号線の電気
抵抗及びクロック信号線同士の配線長の差をいっそう低
減することができるので、各機能ブロック間のクロック
スキューをいっそう低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る半導体集積回路装置
の概略配線図である。
【図2】(a)は上記第1実施例に係る半導体集積回路
装置における機能ブロックの内部構造を示す図である。
(b)は上記第1実施例に係る半導体集積回路装置にお
けるクロックスキューの低減を説明する図である。
【図3】本発明の第2〜第5実施例に係る半導体集積回
路装置の断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る半導体集積回路装置
における第3層の概略配線図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る半導体集積回路装置
における第3層の概略配線図である。
【図6】上記第3実施例に係る半導体集積回路装置にお
ける第1及び第2のクロック信号線を説明する概略配線
図である。
【図7】本発明の第4実施例に係る半導体集積回路装置
における第3層の概略配線図である。
【図8】本発明の第5実施例に係る半導体集積回路装置
における第3層の概略配線図である。
【図9】上記第5実施例に係る半導体集積回路装置にお
けるクロック信号線を説明する概略配線図である。
【図10】第1の従来例に係る半導体集積回路装置の概
略配線図である。
【符号の説明】
10 クロック入力パッド 11 クロックドライバ 12A,12B,12C,12D,12E,12F 機
能ブロック 13A,13B,13C,13D,13E,13F,1
3Gクロックパルスジェネレータ 14 クロック信号線 14a 第1のクロックライン 14b 第2のクロックライン 51A,51B,51C,51D,51E,51F,5
1G,51HVDD電源配線 52A,52B,52C,52D,52E,52F ク
ロック信号線 53,56,62 外部入力パッド 54A,54B VSS電源配線 55,61 クロックパルスジェネレータ 57,60 クロックドライバ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップに複数の機能ブロックが設
    けられ、上記半導体チップの周縁部にクロック入力パッ
    ドが設けられた半導体集積回路装置であって、上記半導
    体チップの周縁部に上記クロック入力パッドと隣接して
    設けられたクロック信号を出力するクロックドライバ
    と、上記複数の機能ブロック内にそれぞれ設けられた複
    数のクロックパルスジェネレータと、上記クロックドラ
    イバから上記半導体チップの中央部にまで延びる第1の
    クロックラインと該第1のクロックラインの半導体チッ
    プ中央側の端部から分岐して上記複数のクロックパルス
    ジェネレータのそれぞれにまで延びる複数の第2のクロ
    ックラインとからなり上記クロックドライバから出力さ
    れたクロック信号を上記複数のクロックパルスジェネレ
    ータに伝えるクロック信号線とを備えていることを特徴
    とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 上記第1のクロックラインの配線幅は上
    記第2のクロックラインのいずれの配線幅よりも広く設
    定されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    集積回路装置。
  3. 【請求項3】 上記第2のクロックラインは互いにほぼ
    等しい配線長を有していることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 半導体チップに複数の機能ブロックが設
    けられ、複数の金属配線層を有する半導体集積回路装置
    であって、上記複数の金属配線層のうちの一の金属配線
    層には電源配線及びクロック信号を上記複数の機能ブロ
    ックに伝えるクロック信号線が専用的に設けられてお
    り、上記一の金属配線層におけるライン及びスペースの
    デザインルールは上記複数の金属配線層のうちの他の金
    属配線層におけるライン及びスペースのデザインルール
    よりも大きく設定されていることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  5. 【請求項5】 上記一の金属配線層は上記半導体チップ
    の最上層に形成されていることを特徴とする請求項4に
    記載の半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 上記一の金属配線層には上記電源配線及
    びクロック信号線のみが設けられていることを特徴とす
    る請求項4又は5に記載の半導体集積回路装置。
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