JPH06211838A - ピペリジン誘導体、その製造法および治療への応用 - Google Patents

ピペリジン誘導体、その製造法および治療への応用

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JPH06211838A
JPH06211838A JP5239571A JP23957193A JPH06211838A JP H06211838 A JPH06211838 A JP H06211838A JP 5239571 A JP5239571 A JP 5239571A JP 23957193 A JP23957193 A JP 23957193A JP H06211838 A JPH06211838 A JP H06211838A
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JP5239571A
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Samir Jegham
サミール・ジュガム
Itzchak Angel
イチャック・エンジェル
Thomas Purcell
トーマス・パーセル
Johannes Schoemaker
ヨハネス・シェーマーカー
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Synthelabo SA
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 下記式(I): [式中、Rは水素原子、または非分岐もしくは分岐の(C
1−C6)アルキル基、Arは、ハロゲン原子およびアミ
ノ、(C1−C2)アルコキシおよび(C3−C6)シクロアル
キル(C1−C2)アルコキシ基から選ばれる1またはそれ
以上の基によって置換されていることもあるフェニル
基、またはヘテロアリール基を表す;ただし、Rが水素
原子であり、かつArがフェニル基または4−クロロフ
ェニル基である化合物を除く]で示される化合物ならび
にその薬学的に許容しうる酸の付加塩、ならびにその製
造法および該化合物を含有する医薬組成物。 【効果】 上記化合物は、5−HT3および5−HT4
容体が関与している疾患の治療および予防に有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピペリジン誘導体、そ
の製造法および治療への応用に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】医薬分野では新規な薬
理作用を有する新規な化合物が常に求められ、探索が続
けられている。本発明はこのような新規な化合物を提供
するものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物は、以下
の式(I)で示される:
【化4】 [式中、Rは水素原子、または非分岐もしくは分岐の(C
1−C6)アルキル基のいずれかを表し、そしてArは、ハ
ロゲン原子およびアミノ、(C1−C2)アルコキシおよび
(C3−C6)シクロアルキル(C1−C2)アルコキシ基から
選ばれる1またはそれ以上の基によって置換されている
こともあるフェニル基、またはヘテロアリール基のいず
れかを表す;ただし、Rが水素原子であり、かつArが
フェニル基または4−クロロフェニル基である化合物を
除く]。
【0004】本発明化合物の中で好ましい化合物は、R
が水素原子、または非分岐もしくは分岐の(C1−C6)ア
ルキル基のいずれかを表し、そして、Arが塩素原子お
よびアミノ、メトキシおよびシクロプロピルメトキシ基
から選ばれる1またはそれ以上の基によって置換されて
いることもあるフェニル基、またはイミダゾ[1,2−
a]ピリジン−2−イル基、または3−インドリル基、
または3−インダゾリル基[1位が(C1−C2)アルキル
およびアリール(C1−C2)アルキル基から選ばれる基に
よって置換されていることがあり、また、5位が水素お
よびハロゲン原子および(C1−C2)アルキル基から選ば
れる基によって置換されていることがある]のいずれか
を表す式(I)で示される化合物である。
【0005】これら化合物の中で特に挙げられるのは、
Rが水素原子、または非分岐もしくは分岐の(C1−C6)
アルキル基のいずれかを表し、そして、Arが3−イン
ダゾリル基[1位が(C1−C2)アルキルおよびアリール
(C1−C2)アルキル基から選ばれる基によって置換され
ていることがあり、また、5位が水素およびハロゲン原
子および(C1−C2)アルキル基から選ばれる基によって
置換されていることがある]を表す式(I)で示される化
合物である。
【0006】本発明の化合物は、遊離塩基の状態であっ
てよいし、また、薬学的に許容しうる酸の付加塩の状態
であってもよい。式が式(I)の共鳴型で示される化合物
も本発明の一部を構成する。
【0007】欧州特許出願 0,494,010に、Rが水素原子
であり、Arがパラ位が塩素原子で置換されていること
もあるフェニル基である式(I)の化合物が開示されてい
る。
【0008】本発明によれば、式(I)の化合物は以下の
反応式1に示す方法によって製造することができる。
【化5】
【0009】式(II)[式中、Arは上記定義に同じであ
り、Xはハロゲン原子(例えば、塩素原子)またはヒドロ
キシル基のいずれかを表す]で示される化合物を、式(II
I)[式中、Rは上記定義に同じである]で示されるピペリ
ジン誘導体と反応させる。
【0010】出発化合物は市販品から入手可能である
か、文献に記載されているか、または文献に記載されて
いる方法もしくは当業者に既知の方法に従って製造する
ことができる。
【0011】1H−インダゾール−3−カルボン酸は、
J.Amer.Chem.Soc., 1952, 2009に記載されている。4−
アミノ−5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)安
息香酸は、英国特許 GB 1,507,462、GB 1,088,581およ
びGB 101,978に記載されている。
【0012】4−(1H−イミダゾール−4−イル)ピペ
リジンは、Arch.Pharmaz., (Weinheim.Ger.) 1973, 306
(12), 934-42および欧州特許出願 0,197,840に記載され
ている。4−(5−メチル−1H−イミダゾール−4−
イル)ピリジンは、J.Med.Chem.,1986, 29, 2154-63に記
載されている。
【0013】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明化合物の製造を
詳しく説明する。得られた化合物の構造は、微量分析な
らびにIRおよびNMRスペクトルによって確認する。
【0014】実施例1 1−(3,5−ジクロロベンゾイ
ル)−4−(1H−イミダゾール−4−イル)ピペリジン
・フマル酸塩 4−(1H−イミダゾール−4−イル)ピペリジン・一塩
酸塩(0.469g;2.5mモル)を0℃で1N水酸化ナト
リウム(5ml)に溶解し、次いで3,5−ジクロロベンゾ
イルクロリド(0.524g;2.5mモル)を加え、この混
合物を0℃で15分間撹拌する。得られた沈澱を濾過
し、1N水酸化ナトリウム、次いで水で洗浄し、乾燥す
る。残留物をエタノールで再結晶する。0.4gの生成物
が得られる。融点=240〜242℃。フマル酸塩は、
塩基をエタノールに溶解し、次いで1当量のフマル酸を
加えることによって調製する。このフマル酸塩を、イソ
プロパノールとエタノールの混合液で再結晶する。融点
=178〜183℃。
【0015】実施例2 4−(1H−イミダゾール−4
−イル)−1−[(1H−インドール−3−イル)カルボニ
ル]ピペリジン・フマル酸塩 室温下およびアルゴン下のジクロロメタン(10ml)中の
1H−インドール−3−カルボン酸(0.48g;3mモ
ル)と4−(1H−イミダゾール−4−イル)ピペリジン
(0.453g;3mモル)の懸濁液に、トリエチルアミン
(0.81ml;5.82mモル)を加える。アジ化ジフェニ
ルホスホリル(1.29ml;6mモル)を加え、この混合物
を20時間撹拌する。この反応液を、酸溶媒中の酢酸エ
チルで抽出する。水相を回収し、炭酸カリウム溶液でア
ルカリ性にし、そして酢酸エチルで抽出する。有機相を
回収し、水で洗浄し、次いで飽和塩化ナトリウム溶液で
洗浄する。これを硫酸マグネシウムで乾燥する。得られ
た残留物をシリカゲルカラムのクロマトグラフィーに付
し、ジクロロメタン/メタノール(90:10)混合液で
溶離して精製する。純粋な分画を蒸発させ、0.27gの
生成物を集める。フマル酸塩を調製するために、塩基を
エタノール中に取り、1当量のフマル酸を加える。エタ
ノールとイソプロピルエーテルの混合液中で再結晶した
後、半フマル酸塩の形態で得られる生成物を濾過し、乾
燥する。0.3gの生成物が得られる。融点=250℃
(分解)。収率=28%。
【0016】実施例3 1−[(1H−インダゾール−3
−イル)カルボニル]−4−(5−メチル−1H−イミダ
ゾール−4−イル)ピペリジン・フマル酸塩 100mlの丸底フラスコ中のジクロロメタン(15ml)お
よびジメチルホルムアミド(4ml)に4−(5−メチル−
1H−イミダゾール−4−イル)ピペリジン(1.35g;
8.15mモル)を入れ、1H−インダゾール−3−カル
ボン酸(1.32g;8.15mモル)およびトリエチルアミ
ン(2.2ml)を加える。アジ化ジフェニルホスホリル
(3.5ml)を加え、この混合物の撹拌を72時間続け
る。酢酸エチルを加え、混合物を2N塩酸で3回抽出す
る。水相を回収し、炭酸ナトリウム溶液でアルカリ性に
する。これを酢酸エチルで3回抽出し、有機相を集め、
乾燥し、蒸発乾固させる。この残留物をシリカゲルカラ
ムのクロマトグラフィーに付し、ジクロロメタン/メタ
ノール/アンモニア(90:10:1)の混合液で溶離し
て精製する。1gの生成物を純粋な塩基の形態で回収す
る。フマル酸塩を実施例1の記載のようにして調製す
る。融点=213〜215℃。収率=32%。
【0017】以下に挙げる表は、いくつかの本発明化合
物の化学構造および物理的性質を示すものである。表の
「M.p.(℃)」の欄において、(dec)は分解を意味す
る。「塩」の欄において、(x:y)はxモルの酸とyモ
ルの塩基を意味し、無記入は化合物が塩基の状態にある
ことを意味する。
【0018】
【化6】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【0019】本発明の化合物につき薬理学試験を行なっ
た。この試験により、本発明化合物が治療学的活性物質
として有用であることが示された。即ち、Dumuisら[Mo
l.Pharmacol., 34, 880-887, 1988]が記載している方法
に従い、マウス胚丘ニューロンの1次培養調製物におけ
るcAMPの蓄積に対する本化合物の作用について試験
した。この蓄積は、5−HT4型セロトニン作動性受容
体が明らかに結合するアデニルシクラーゼ活性を反映す
る。
【0020】小丘を14〜15日齢のマウス胚から除去
する。ニューロンを機械的に分離し、12ウエルのCost
arTM皿において106細胞/ウエルで、追加物質を含む
が血清を含まないDMEM/F12TM栄養培地において
培養する。この培養物を加湿大気(5%CO2/95%空
気)中、37℃で維持する。
【0021】培養を開始して6日後に、この細胞を、ウ
エルあたり0.1nモルの三重水素化アデニン(比活性2
0Ci/mモル)の存在下に、上記培養培地において2時
間インキュベートする。この細胞を培養培地で洗浄し、
第2のインキュベートを、1ml/ウエルの最終容量でイ
ソブチルメチルキサンチン(0.75mM)、ホルスコリン
(forskolin)(0.1μM)および試験生成物(異なる濃度)
の存在下に該培養培地において行なう。インキュベート
の10分後に、培地を吸引し、5%トリクロロ酢酸(1m
l)を加えることによって反応を停止させる。ニューロン
を分離し、超音波を用いてホモジナイズし、8000g
で2.5分間遠心する。上清を集め、cAMP(5mM)お
よびATP(5mM)を含む溶液(100μl)を加える。生
成した三重水素化ATPおよびcAMPを、DOWEXTM AG5
0WX8樹脂、次いでアルミナを通過させることによって分
離する。結果は、%[3H]−cAMP/[3H]−ATPと
して表した。
【0022】EC50およびIC50値は、それぞれ最大刺
激および最大阻害の半分を与える濃度を示す。本試験で
最も活性な本発明化合物は、1〜10μMのIC50値で
特徴付けられる。
【0023】また、Warrickら[J.Pharm.Pharmacol., 3
3, 675-676, 1981]が記載している方法に従い、マウス
の5−HTP誘導の下痢に対する本発明化合物の作用に
ついてインビボで試験した。体重25〜30gの18時
間絶食させた雄性CD1マウスを用いる。化合物または
ビヒクルを、25mg/kgの用量で5−HTPを腹腔内注
射する20分前(腹腔内経路)または60分前(経口経路)
に投与する。動物を個々のかごに入れ、3時間観察し、
5−HTP投与の30分、1時間、2時間および3時間
後に下痢を呈する動物の数を記録する。
【0024】結果は、前処置としてビヒクルの投与を受
けた対照動物と比較したときの、前処置によって保護さ
れた動物の割合(%)で表す。本試験で最も活性な本発明
化合物は、0.002mg/kg用量を腹腔内投与または0.
1mg/kg用量を経口投与した後に、5−HTP誘導の下
痢を阻害する。
【0025】さらに、MilburnおよびPeroutka[J.Neuroc
hem., 52, 1787-1792, 1989]が記載している方法の変法
に従い、ラット大脳皮質に存在する5−HT3型セロト
ニン作動性受容体への[3H]キパジン(quipazine)の結合
に対する本発明化合物の阻害作用を試験した。体重15
0〜200gの雄性Sprague-Dawleyラットをすべての試
験に用いる。この動物の大脳皮質を除去し、PolytronTM
ミルを用いて20容量倍(重量/容量)の25mM Hepes
緩衝液または塩化ナトリウム(180mM)、塩化カルシ
ウム(2.5mM)、塩化カリウム(5mM)および塩化マグ
ネシウム(1.2mM)を含む25mM Hepes緩衝液(pH
7.4)中でホモジナイズする。この懸濁液を45,00
0xgで10分間遠心した後、ペレットを最初の容量の
緩衝液(必要なら、0.05%Triton X-100TMを含む)に
再懸濁し、最初のインキュベートを37℃で30分間行
なう。次いで、上記のようにしてさらに2回の遠心を行
ない、最終のペレットを11.7容量倍の25mM Hepe
s緩衝液(pH7.4)中に取る。
【0026】[3H]キパジン(51.6〜69.8Ci/mモ
ル;New England Nuclear, Boston,Ma, USA)の結合を、
被験化合物の存在下または非存在下、25℃で30分
間、最終容量1ml中で膜懸濁液(150μl)を放射リガ
ンド(0.8nM)とインキュベートすることによって測定
する。インキュベートは、0.1μMパロキセチン(paro
xetin)および1μMケタンセリン(ketanserin)の存在下
で行なう。非特異的な結合は1μMオンダンセトロン(o
ndansetron)の存在下で測定する。インキュベートした
後、試験混合物を氷冷の50mMトリス-HCl緩衝液(p
H7.4;0℃;5ml)で希釈する。0.05%ポリエチ
レンイミンで前処理したWhatman GF/BTMフィルターで濾
過することにより膜を集め、3容量倍の氷冷50mMト
リス-HCl緩衝液(5ml)で洗浄する。フィルターに保持
された放射活性を、50〜60%効率の液体シンチレー
ション分光法によって測定する。
【0027】結果は、グラフ法または数学法で測定した
ときに[3H]キパジンの結合を50%阻害する被験化合
物の濃度(IC50)で表す。本試験で最も活性な本発明化
合物は、1nM(10-9M)以下のIC50値で特徴付けら
れる。
【0028】生物学試験の結果は、本発明の化合物が5
−HT3および5−HT4型セロトニン作動性受容体のリ
ガンドであることを示す。従って、これら化合物を5−
HT3および5−HT4受容体が関与している疾患の治療
および予防に用いることができる。これら疾患には、例
えば、悪心および嘔吐(抗腫瘍治療または麻酔薬投与の
後など);中枢神経系の疾患(精神分裂病、躁病、不安お
よび鬱病など);認識の障害(老年痴呆またはアルツハイ
マー初老期痴呆など);ジスキネジー、痛み、片頭痛お
よび頭痛;アルコールもしくは薬物依存または禁断症状
に関連した障害;胃腸機能の障害(消化不良、消化性潰
瘍、胸やけ、膨満など);心臓血管系の障害および呼吸
障害が含まれる。
【0029】また、これら化合物を下痢、過敏結腸、食
道逆流、腸運動障害、腸分泌障害、膵嚢胞性線維症、カ
ルチノイド症候群または失禁などの疾患の治療および予
防に用いることができる。
【0030】この目的のために、本化合物を、1日1〜
4回で0.005〜10mgが投与される量で、および適
当な賦形剤と組合せて、経口または非経口投与用に適し
たあらゆる形態、例えば錠剤、糖剤、カプセル剤(硬ゼ
ラチンカプセルを含む)、嚥下または注射用の懸濁液ま
たは溶液などの形態で供することができる。
フロントページの続き (72)発明者 トーマス・パーセル フランス78490モンフォール・ラモリ、 レ・メスヌル、リュ・ドゥ・ラ・ミリエー ル47ビス番 (72)発明者 ヨハネス・シェーマーカー フランス91190ジフ−シュール−イヴェッ ト、アレ・デ・グラヴィエ・ドゥ・ラ・サ ルムイユ29番

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式(I): 【化1】 [式中、Rは水素原子、または非分岐もしくは分岐の(C
    1−C6)アルキル基のいずれかを表し、そしてArは、ハ
    ロゲン原子およびアミノ、(C1−C2)アルコキシおよび
    (C3−C6)シクロアルキル(C1−C2)アルコキシ基から
    選ばれる1またはそれ以上の基によって置換されている
    こともあるフェニル基、またはヘテロアリール基のいず
    れかを表す;ただし、Rが水素原子であり、かつArが
    フェニル基または4−クロロフェニル基である化合物を
    除く]で示される化合物、ならびにその薬学的に許容し
    うる酸の付加塩。
  2. 【請求項2】 Rが水素原子、または非分岐もしくは分
    岐の(C1−C6)アルキル基のいずれかを表し、そして、
    Arが塩素原子およびアミノ、メトキシおよびシクロプ
    ロピルメトキシ基から選ばれる1またはそれ以上の基に
    よって置換されていることもあるフェニル基、またはイ
    ミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル基、または3−
    インドリル基、または3−インダゾリル基[1位が(C1
    −C2)アルキルおよびアリール(C1−C2)アルキル基か
    ら選ばれる基によって置換されていることがあり、ま
    た、5位が水素およびハロゲン原子および(C1−C2)ア
    ルキル基から選ばれる基によって置換されていることが
    ある]のいずれかを表す請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rが水素原子、または非分岐もしくは分
    岐の(C1−C6)アルキル基のいずれかを表し、そして、
    Arが3−インダゾリル基[1位が(C1−C2)アルキルお
    よびアリール(C1−C2)アルキル基から選ばれる基によ
    って置換されていることがあり、また、5位が水素およ
    びハロゲン原子および(C1−C2)アルキル基から選ばれ
    る基によって置換されていることがある]を表す請求項
    2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の化合物の製造方法であ
    って、式(II): 【化2】 [式中、Arは請求項1の定義に同じであり、Xはハロゲ
    ン原子またはヒドロキシル基のいずれかを表す]で示さ
    れる化合物を、式(III): 【化3】 [式中、Rは請求項1の定義に同じである]で示されるピ
    ペリジン誘導体と反応させることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の化合物
    を含有することを特徴とする医薬品。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の化合物
    を、任意の適切な賦形剤と共に含有することを特徴とす
    る医薬組成物。
JP5239571A 1992-09-28 1993-09-27 ピペリジン誘導体、その製造法および治療への応用 Pending JPH06211838A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9211551A FR2696177B1 (fr) 1992-09-28 1992-09-28 Dérivés de pipéridine, leur préparation et leur application en thérapeutique.
FR9211551 1992-09-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06211838A true JPH06211838A (ja) 1994-08-02

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ID=9433967

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JP5239571A Pending JPH06211838A (ja) 1992-09-28 1993-09-27 ピペリジン誘導体、その製造法および治療への応用

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