JPH06211639A - メラニン生成抑制外用剤 - Google Patents

メラニン生成抑制外用剤

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JPH06211639A
JPH06211639A JP5006343A JP634393A JPH06211639A JP H06211639 A JPH06211639 A JP H06211639A JP 5006343 A JP5006343 A JP 5006343A JP 634393 A JP634393 A JP 634393A JP H06211639 A JPH06211639 A JP H06211639A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 糖液の酵母培養液または培養エキスを含有す
ることを特徴とするメラニン生成抑制外用剤。 【効果】 上記メラニン生成抑制外用剤は、上記糖液が
麦類に糖化酵素を作用させた糖化液である場合に優れた
メラニン生成抑制効果及び保湿効果を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酵母培養液の外用剤へ
の応用に関するものであって、より詳しくは、糖液の酵
母培養液または培養エキスのメラニン生成抑制効果及び
保湿効果を有効に利用したメラニン生成抑制外用剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】酵母の利用分野は広く、古くから酵母の
発酵生産物の利用が食品分野、医薬品分野でなされてい
る。特に酵母の菌体抽出エキスの利用が主流であり、酵
母の菌体抽出エキスの保湿効果ならびに皮膚美容効果を
利用し、化粧料等に配合することは公知である。例え
ば、酵母菌体そのものをパックに用いた特公昭39−4
899号公報、胎盤組成の酵素分解物と酵母エキスを混
合したメラニン生成抑制剤を開示する特公昭56−44
046号公報、RNAを50ないし5000PPM含有
する酵母抽出液を開示する特公昭61−260009号
公報、ならびにビール酵母菌体の有機溶媒抽出液を含有
する化粧料を開示する特公昭61−171405号公報
などが知られている。
【0003】酵母菌体抽出液の利用目的の多くのもの
は、その保湿性に注目したものであり、一部、他のもの
との相乗効果でメラニン生成を抑制することを目的とし
たものがある。従来の酵母の菌体から有用性物質を抽出
する方法では、菌体という少量しか得られないものを利
用しているため量産化が難しかった。一方、酵母の培養
液を利用した例としては、酵母培養液ないしは酵母エキ
スを有効成分とする貧血改善組成物を開示する特公昭6
1−118322号公報、コールドウェーブ用糖発酵液
を開示する特公昭64−11612号公報が見られるだ
けで、皮膚外用剤としての利用は知られていない。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、保湿性を高める物質ばかりでなく、化粧品類に求め
られるメラニン生成抑制効果を示す物質にも注目し、培
養液中に両者を生産させ、また、その濃度を高めること
により、メラニン生成抑制効果及び保湿効果を有した外
用剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために提案されたものであり、糖液の酵母培養液
または培養エキスにメラニン生成抑制効果および保湿効
果があるという本発明者によって得られた知見に基づい
て完成されたものである。すなわち、本発明によれば、
糖液の酵母培養液または培養エキスを含有することを特
徴とするメラニン生成抑制外用剤が提供される。前記糖
液は麦類に糖化酵素を作用させた糖化液であることがメ
ラニン生成抑制効果を著しく優れたものにする。
【0006】
【発明の具体的説明】本発明者は、サッカロミセス属の
酵母を用い、培養液中にメラニン生成抑制物質および保
湿性成分を生産すべく鋭意研究を行い、培養細胞(B1
6細胞)を使った実験において、糖液、特に麦類を用い
た培地でサッカロミセス属の酵母を培養した液が色素細
胞のメラニン生成を強く抑えることを見出し、同時に強
い保湿性を有することを確認して本発明を完成した。
【0007】本発明における酵母培養液とは、培養液自
体または培養液をメンブランフィルター等でろ過または
遠心分離機等で除菌したもの、ないしはメラニン生成抑
制物質濃度を高める処理をした溶液を言い、培養エキス
とはこの培養液を減圧濃縮機等で濃縮したものを言う。
本発明におけるサッカロミセス属の酵母としては、サッ
カロミセスセレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、
サッカロミセスカールスベルゲンシス(Saccharomyces
carlsbergensis)等があげられ、好ましくはサッカロミ
セスセレビシエが有効である。
【0008】本発明における糖液すなわち炭素源として
は、廃糖蜜、豆類(例えば、大豆や小豆等)の煮汁など
の産業廃棄物が利用できる他、穀類(例えば、米、麦、
トウモロコシ等)またはそのαーアミラーゼを初めとし
たアミラーゼ類の糖化酵素を作用させることによって得
られる糖化液、各種澱粉(例えば、米粉、小麦粉、トウ
モロコシ澱粉、サツマイモ澱粉、馬鈴薯澱粉、可溶性澱
粉、アミロース、デキストリン等)またはそのアミラー
ゼ類の糖化酵素を作用させることによって得られる糖化
液、2糖類(例えば、蔗糖、麦芽糖等)、単糖類(例え
ば、グルコース、フルクトース等)が利用でき、特に麦
類(例えば、大麦、小麦、ライ麦、エン麦等)または麦
類に水を加え加熱膨潤後、糖化酵素を作用させたものを
培地に使用すると、酵母によるメラニン生成抑制物質の
生産が高くなるので好ましい。糖化酵素としては、αー
アミラーゼ、グルコアミラーゼ、マルターゼ、グルコシ
ダーゼ、セルラーゼ等の糖加水分解酵素が利用できる
が、好ましくはαーアミラーゼとグルコアミラーゼとを
同時に添加した場合に効率良い糖化が得られる。
【0009】また、糖液中に窒素源が充分に含まれない
場合には、ペプトン、大豆蛋白加水分解物、アンモニウ
ム塩、アミノ酸等を適量添加するのが好ましい。本発明
における酵母培養液のメラニン生成抑制効果は、培養液
またはその濃縮液でも充分であるが、さらにアルコール
類などの、有機溶媒添加、塩析、吸着剤、カラムクロマ
トによる分画によって効果を高めることも可能である。
以上の様にして得られた本発明の酵母培養液ないしは培
養エキスは、メラニン生成抑制効果および保湿効果に優
れており、皮膚に対し何ら傷害などのトラブルを与える
ものでなく安全性にも優れている。
【0010】本発明のメラニン生成抑制外用剤は、前述
の有効成分を頭髪施用上許容し得る公知の剤型に配合し
て製造するものであり、その配合量は培養方法や配合す
る製剤の形態によって異なるが、通常、培養液または培
養エキスを製剤中に0.05ないし50重量%、好まし
くは0.1ないし10重量%程度配合すると良い。
【0011】さらに、本発明の有効成分の他に通常に用
いられる種々の公知の有効成分、例えば、ビタミンE、
ビタミンEニコチネート、ニコチン酸、ニコチン酸アミ
ド、ニコチン酸ベンジル等のビタミン剤、セファランチ
ン、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキなどの末梢
血管拡張剤、カンフル、メントールなどの清涼剤、ヒノ
キチオール、塩化ベンザルコニウム、ウンデシレン酸な
どの抗菌剤、塩化リゾチーム、グリチルリチン、アラン
トインなどの消炎剤、コウジ酸及びその誘導体、アスコ
ルビン酸及びその誘導体、アルブチン リキリチン及び
その誘導体等の色白剤、センブリエキス、ニンニクエキ
ス、ニンジンエキス、オウゴンエキス、ローズマリーエ
キス、アロエエキス、ヘチマ抽出物、イチョウ抽出物、
ニワトコ抽出物、胎盤抽出液、肝臓抽出物、乳酸菌培養
抽出物などの動物、植物、微生物由来の各種抽出物など
を自由に添加して使用することができる。
【0012】本発明の外用剤の公知の剤型とは、外用可
能なあらゆる剤型を意味し、例えばパップ剤、プラスタ
ー剤、ペースト剤、クリーム、軟膏、エアゾール剤、乳
剤、ローション、乳液、エッセンス、パック、ゲル剤、
パウダー、ファンデーション、サンケア、バスソルト、
石鹸類などの皮膚適用剤が例示できる。また、前述の外
用剤には、メラニン生成抑制外用剤としての効果を損な
わない限り、公知の有効成分の他に、界面活性剤、油脂
類などの基剤成分や、必要に応じて公知の保湿剤、増粘
剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、散乱剤、キレ
ート剤、pH調整剤、香料、着色剤など種々の添加剤を
併用できる。
【0013】保湿剤としては、例えば、グリセリン、プ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソ
ルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、
ジプロピレングリコール等の多価アルコール類、アミノ
酸、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム
等のNMF成分、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチ
ン、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、フィブロネ
クチン、セラミド類、ヘパリン類似様物質、キトサン等
の水溶性高分子物質などを例示することができる。
【0014】増粘剤としては、例えば、アルギン酸ナト
リウム、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウム、マルメ
ロ種子抽出物、トラガントゴム、デンプン等の天然高分
子物質、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、可溶性デンプン、カ
チオン化セルロース等の半合成高分子物質、カルボキシ
ビニルポリマー、ポリビニルアルコール等の合成高分子
物質等を例示することができる。
【0015】防腐剤としては、例えば安息香酸塩、サリ
チル酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ
安息香酸エステル、2,4,4’ートリクロロー2’ー
ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’ートリク
ロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオ
ール、レゾルシン、エタノール等を例示することができ
る。
【0016】酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒ
ドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食
子酸プロピル、アスコルビン酸等を例示することができ
る。
【0017】紫外線吸収剤としては、例えば、4−メト
キシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベン
ゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート、
酸化チタン、カオリン、タルク等を例示することができ
る。
【0018】さらに、キレート剤としては、例えば、エ
チレンジアミン四酢酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタリ
ン酸塩、クエン酸塩、酒石酸、グルコン酸等を例示する
ことができ、pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、
リン酸水素カリウム等をそれぞれ例示することができ
る。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の製造例、その効果を説明す
るための試験例ならびに処方例を挙げるが、これらは本
発明を何ら限定するものではない。
【0020】<製造例1>押し麦(大麦)1kg、グル
コース400g、大豆蛋白加水分解物80gに精製水1
8.52リットルを加え、pHを5に調整後、120℃
で15分間加熱殺菌し30℃に冷却後、α−アミラーゼ
及びグルコアミラーゼを等量ずつ少量無菌的に加え、酵
母(Saccharomyces cerevisiae)の種菌をこれに接種
し、30℃で培養液中のグルコース残量が0.1ないし
0.5%になるまで約6日間培養した。培養液をメンブ
ランフィルター(0.25μ)で除菌後、5倍濃縮して
本発明品約4kgを得た。
【0021】<製造例2>小麦1.4kgに精製水12
リットルを加え、煮沸膨潤後40℃まで冷却しα−アミ
ラーゼ及びグルコアミラーゼを等量ずつ少量加え約2時
間糖化する。この糖化液にペプトン100g、精製水
6.5リットルを加え、pHを5に調整後、120℃で
15分間加熱殺菌し冷却後、酵母(Saccharomyces cere
visiae)の種菌をこれに接種し、30℃で培養液中のグ
ルコース残量が0.1ないし0.5%になるまで約6日
間培養した。培養液を遠心分離により除菌後、10倍濃
縮して本発明品約2kgを得た。
【0022】<製造例3>蒸した大麦1kg、ペプトン
40gに精製水18.96リットルを加え、120℃で
15分間加熱殺菌し冷却後、酵母(Saccharomyces cere
visiae)の種菌をこれに接種し、30℃で7日間培養し
た。培養液を遠心分離して除菌後、5倍濃縮し本発明品
約4kgを得た。
【0023】<製造例4>大麦1kg、グルコース40
0g、ペプトン200gに0.1Mのリン酸緩衝液(p
H5)18.6kgを加え、120℃で15分間加熱殺
菌し冷却後、酵母(Saccharomyces carlsbergensis)の
種菌をこれに接種し、32℃で約8日間培養した。培養
液を遠心分離して除菌後、減圧濃縮機にて10倍濃縮
し、本発明品約2kgを得た。
【0024】<製造例5>蒸した大麦1.2kg、肉汁
200gに精製水18.6リットルを加え、pHを5に
調整後、120℃で10分間加熱殺菌し冷却後、マルタ
ーゼを少量無菌的に加え糖化する。これに酵母(Saccha
romyces cerevisiae)の種菌を接種し、30℃で8日間
培養した。培養液をメンブランフィルターで除菌後、減
圧濃縮機で10倍濃縮し本発明品約2kgを得た。
【0025】<製造例6>小麦800g、トウモロコシ
澱粉400g、水18.8リットルを煮沸膨潤後、40
℃に保持しながらα−アミラーゼ及びグルコアミラーゼ
を等量ずつ少量加え、約2時間糖化した。この糖化液を
pH5に調整後、120℃で15分間加熱殺菌し冷却
後、酵母(Saccharomyces cerevisiae)の種菌を接種
し、30℃で培養液中のグルコース量が0.5%以下に
なるまで約8日間培養した。培養液を遠心分離により除
菌後、合成樹脂セパビーズSP−205(三菱化成工業
株式会社製)を6%添加後1時間撹拌し、合成樹脂をろ
別した。ろ液を減圧濃縮器で10分の1量まで濃縮し本
発明品約2kgを得た。
【0026】<実験例1> マウスメラノーマB16細
胞による白色化試験方法 試料をMEM(Eagle's Minimum Essential Medium)に
最終濃度が表1に示す濃度になるように調製、溶解し、
孔径0.45μmの除菌フィルターでろ過した。MEM
に不溶性の試料は、100μlのエタノールに溶解後、
MEMに添加した。2枚のプラスチックシャーレ(Falc
on製、内径9cm)にそれぞれ、試料を溶解、ろ過除菌
したMEMを8ml、FBS(ウシ胎児血清)1mlお
よびMEM1mlに懸濁した1×105 /mlのB16
細胞を添加し、培養開始3日後に培地交換を行い、計5
日間、5%CO2 、95%空気条件下、37℃で培養し
た。培養終了後、シャーレの底に増殖した細胞を集め、
Phosphate buffered saline(PBS)に懸濁させ、2
000rpmで3分間遠心分離を行い、得られた細胞ペ
レットの黒化度を肉眼的に評価した。
【0027】表1において、肉眼的色調における+−
は、下記の評価を示す。 ±:無添加区と同程度の黒化度を示す。 +:無添加区よりやや少ない黒化度を示す。 ++:無添加区より明らかに少ない黒化度を示す。 +++:僅かに認められる黒化度を示す。 ++++:白色ないし灰色で黒色と認められない。 +++++:白色
【0028】
【0029】 <実験例2> モルモット紫外線色素沈着抑制効果 黄褐色モルモットを用い、色素沈着の改善効果を調べ
た。この結果を表2に示す。 [試験方法]黄褐色モルモット10匹の背部皮膚を用
い、該モルモットの背部毛をバリカンにて刈毛し、更に
電気カミソリにて剃毛した。このモルモットの背部を、
4ヶ所9正方形(2.0×2.0cm)の穴の開いたア
ルミ箔で覆い、UV−B(SEランプ3本、140mJ
/cm2 )で1日1回90秒、3日毎に4回照射した。
照射開始日から、「麦発酵液」(製造例1ないし6)
を、1日3回20日間連続して塗布した。塗布開始後1
3日目から20日目の間に判定を行った。皮膚色の黒化
度は以下に示した判定基準にて肉眼判定した。
【0030】判定基準 著効:色素沈着を全く認めない。 有効:わずかな色素沈着を認める。 やや有効:中程度の色素沈着を認める。 無効:コントロール部位と変わらない。 逆転:コントロールよりも強い色素沈着を認める。
【0031】
【0032】<実験例3> インピーダンスメーターに
よる保湿性試験 [試験方法]高周波インピーダンスメーター(IBS社
製:MODEL IB-335)を用い、精製水をコントロールとし
て5%の酵母培養液(製造例1)の保湿性を調べた。他
の保湿剤と比較するために、保湿性が高いヒアルロン酸
ナトリウムの0.5%溶液を対照として同様に調べた。 [測定方法]ヒト前腕屈側部に試料を塗布(2cm×2
cm)し、30秒後すばやくガーゼで軽くふき取り、3
0秒毎に皮膚の電導度(コンダクタンス)を経時的に1
0分まで測定した(測定条件:測定室内温度20℃、湿
度60%、測定回数n=10)。 [試験結果]結果を図1に示した。図1の結果は、電導
度が高いほど保湿性が高いことを示しており、本発明の
酵母培養液は、保湿剤として優れていることが確認され
た。
【0033】以下に処方例を示す。なお、処方例中、
「適量」とは、処方全量が100重量%になる量を意味
する。
【0034】 <処方例1> クリーム (重量%) 1.モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40E.0.) 2.00 2.自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.00 3.ステアリン酸 5.00 4.ベヘニルアルコール 1.00 5.流動パラフィン 10.00 6.トリオクタン酸グリセリル 10.00 7.酵母発酵液(製造例1で得られたもの) 4.00 8.パラオキシ安息香酸エステル 0.20 9.1,3ーブチレングリコール 5.00 10.エデト酸二ナトリウム 0.01 11.精製水 適量 製造方法 A.1ないし7を加温、溶解する。 B.8ないし12を加温、溶解する。 C.AにBを加え乳化、撹拌し、冷却する D.Cを冷却後、容器に充填し、検査後製品とする。 用法及び用量 適量を顔面に塗擦する。
【0035】 <処方例2> 乳液 (重量%) 1.モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0.) 2.00 2.テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(60E.0.) 0.50 3.親油型モノステアリン型グリセリン 1.00 4.ステアリン酸 0.50 5.ベヘニルアルコール 0.50 6.アボガド油 4.00 7.トリオキタン酸グリセリル 4.00 8.酵母発酵液(製造例3で得られたもの) 3.00 9.パラオキシ安息香酸エステル 0.20 10.1,3ーブチレングリコール 5.00 11.キサンタンガム 0.14 12.エデト酸二ナトリウム 0.01 13.精製水 適量 製造方法 A.1ないし8を加温、溶解する。 B.9ないし14を加温、溶解する。 C.AにBを加え乳化、撹拌し、冷却する D.Cを冷却後、容器に充填し、検査後製品とする。 用法及び用量 適量を顔面に塗擦する。
【0036】 <処方例3> ローション剤 (重量%) 1.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.0.) 8.00 2.エタノール 15.00 3.酵母発酵液(製造例6で得られたもの) 5.00 4.パラオキシ安息香酸エステル 0.10 5.クエン酸 0.10 6.クエン酸ナトリウム 0.30 7.1,3ーブチレングリコール 4.00 8.エデト酸二ナトリウム 0.01 9.精製水 適量 製造方法 A.1ないし10を均一に撹拌、溶解する。 B.Aを容器に充填し、検査後製品とする。 用法及び用量 適量を顔面に塗擦する。
【0037】 <処方例4> クリームパック (重量%) 1.モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40 E.0. ) 2.00 2.自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.00 3.ステアリン酸 5.00 4.ベヘニルアルコール 0.50 5.スクワラン 15.00 6.オクタン酸セチル 5.00 7.酵母発酵液(製造例2で得られたもの) 5.00 8.パラオキシ安息香酸エステル 0.20 9.1,3−ブチレングリコール 5.00 10.エデト酸二ナトリウム 0.01 11.精製水 適量 製造方法 A.1ないし7を加温、溶解する。 B.8ないし12を加温、溶解する。 C.AにBを加え乳化、撹拌し、冷却する D.Cを冷却後、容器に充填し、検査後製品とする。 用法及び用量 適量を顔面に塗擦する。
【0038】 <処方例5> 軟膏剤 (重量%) 1.モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0.) 1.00 2.テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(60E.0.) 1.50 3.自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.50 4.サラシミツロウ 2.00 5.パラフィン 2.00 6.ステアリン酸 3.00 7.ベヘニルアルコール 3.00 8.流動パラフィン 5.00 9.アボガド油 12.00 10.ビタミンE 12.00 11.酵母発酵液(製造例4で得られたもの) 10.00 12.パラオキシ安息香酸エステル 0.20 13.1,3ーブチレングリコール 5.00 14.精製水 適量 製造方法 A.1ないし11を加温、溶解する。 B.12ないし15を加温、溶解する。 C.AにBを加え乳化、撹拌し、冷却する D.Cを冷却後、容器に充填し、検査後製品とする。 用法及び用量 適量を顔面に塗擦する。
【0039】 <処方例6> 乳剤 (重量%) 1.モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0.) 1.00 2.テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(60E.0.) 0.50 3.親油型モノステアリン酸グリセリン 1.00 4.ステアリン酸 0.50 5.ベヘニルアルコール 0.50 6.アボガド油 4.00 7.トリオクタン酸グリセリル 4.00 8.酵母発酵液(製造例5で得られたもの) 3.00 9.パラオキシ安息香酸エステル 0.20 10.1,3ーブチレングリコール 5.00 11.キサンタンガム 0.14 12.エデト酸二ナトリウム 0.01 13.精製水 適量 製造方法 A.1ないし8を加温、溶解する。 B.9ないし14を加温、溶解する。 C.AにBを加え乳化、撹拌、冷却する D.Cを冷却後、容器に充填し、検査後製品とする。 用法及び用量 適量を顔面に塗擦する。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、メラニン生成抑制効果
に著しく優れた外用剤が提供され、この外用剤は、保湿
効果にも優れているために、しっとり感が求められる色
白化粧料の有効成分として好適に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糖液の酵母培養液の電動度を、ヒアル
ロン酸ナトリウムの電動度と対比して示すグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 37/02 8314−4C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糖液の酵母培養液または培養エキスを含
    有することを特徴とするメラニン生成抑制外用剤。
  2. 【請求項2】 糖液が麦類に糖化酵素を作用させた糖化
    液である請求項1に記載のメラニン生成抑制外用剤。
JP00634393A 1993-01-19 1993-01-19 メラニン生成抑制外用剤 Expired - Lifetime JP3435181B2 (ja)

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