JPH06208775A - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

Info

Publication number
JPH06208775A
JPH06208775A JP18928493A JP18928493A JPH06208775A JP H06208775 A JPH06208775 A JP H06208775A JP 18928493 A JP18928493 A JP 18928493A JP 18928493 A JP18928493 A JP 18928493A JP H06208775 A JPH06208775 A JP H06208775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
body case
main body
reel lock
reel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP18928493A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikari Mizutani
光 水谷
Katsuo Maehara
克生 前原
Nobuyuki Kaku
信行 賀来
Hidekazu Takeda
秀和 武田
Kenji Ogiji
憲治 荻路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP18928493A priority Critical patent/JPH06208775A/ja
Publication of JPH06208775A publication Critical patent/JPH06208775A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 前蓋7の上開き操作力が過大にならないよう
にしながら、スライダ9の動きでリール3の回転ロック
と回転ロック解除とを図る。 【構成】 前面に前蓋7を備えた本体ケース1内に、テ
ープ2が巻かれる左右一対のリール3・3を有する。本
体ケース1内に各リール3・3の回り止めを図るリール
ロック機構19を備えている。本体ケース1の底壁の内
側上面に解除部材30が前後移動自在に配置されてい
る。本体ケース1の底壁の外側下面にテープローディン
グ用ポケット6の下面を開閉するスライダ9が前後移動
自在に装着されている。スライダ9が後方に移動すると
き、その後方移動行程の終端近くで解除部材30を後方
に移動操作する。解除部材30の後方への移動でリール
ロック機構19を動かして、各リール3・3の回り止め
を解除操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不使用時にリールの回
り止めを図るリールロック機構を備えたテープカートリ
ッジに係り、より詳しくは本体ケースの底壁の外側下面
に備えたスライダでリールロック機構を解除操作するよ
うにしたものである。
【0002】
【従来の技術】この種テープカートリッジの代表的な従
来例に特開昭62−287491号公報および特開平1
−241075号公報がある。これらはDAT用のテー
プカートリッジであり、図16に示すごとく本体ケース
1の内部左右にテープ2が巻かれる一対のリール3・3
を回転自在に配備してある。本体ケース1の前面にテー
プローディング用のポケット6を形成してあり、このポ
ケット6は前方および下方が開口している。本体ケース
1にこれの前面を開閉する前蓋7を上開き回動自在に支
持してあり、この前蓋7は図外のばね部材で閉じ姿勢に
回動付勢されている。
【0003】本体ケース1の底壁の外側下面にスライダ
9を前後スライド自在に装着してあり、スライダ9は前
方の進出位置においてポケット6の下面を閉じ、後方の
退入位置においてポケット6の下面を開放状態にする。
本体ケース1内には、不使用時に左右の各リール3・3
の回り止めを図るリールロック機構60を備えている。
そのリールロック機構60は左右のリール3・3の前方
側に位置する板状のリールロック部材61を有する。リ
ールロック部材61は前後方向にスライド自在であり、
ばね部材66で後方に向かって移動付勢されている。そ
して、リールロック部材61の左右のロック爪62・6
2を後ろ向きに延出してあり、不使用時には各ロック爪
62・62が各リール3・3の上端に設けた係合歯に前
方から係合することにより、各リール3・3の回り止め
を図る。
【0004】このテープカートリッジをデッキ内のホル
ダに装着すると、デッキ側の蓋開き部材で前蓋7が図1
6の(C)のように上向きに開く。この前蓋7の上開き
動作に伴って前蓋7の左右側壁に設けた解除突起63・
63がリールロック部材61の左右の腕64・64の各
先端に設けた解除爪65・65に係合し、これで該リー
ルロック部材61がばね部材66に抗して前方へ牽引移
動され、リールロックが解除されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】不使用時に前蓋7は閉
じ姿勢にあって、本体ケース1の前面に導出されている
テープ2の前面外側をカバーする部材である。従って、
本体ケース1に対して前蓋7を開閉回動自在に装着する
について、前蓋7はこれをばね部材で閉じ姿勢に回動付
勢しておく必要がある。しかるに、前蓋7の上開き動作
に連動してリールロック部材61を解除する従来方式で
は、前蓋7をこれ専用の前記ばね部材のばね圧に抗して
上開き操作するだけでなく、更にリールロック部材61
もこれに連動して同時に解除操作しなければならない。
しかも、リールロック部材61にはこれがリール3・3
に接当係合する姿勢に保持するためのばね部材66のば
ね力が加わっている。
【0006】そのため従来形式では、デッキ側の部材に
よる前蓋7の上開き操作力が増大する。その結果、前蓋
7の上開き操作力の反力により、デッキ内のホルダ上で
テープカートリッジの前端部が位置ずれや浮き上がりを
起こしやすく、これがテープ走行の不安定を招くおそれ
があった。また、前蓋7に過剰な蓋開き操作力が加わる
ために、前蓋7にはデッキ側の蓋開き部材が接当する個
所や、リールロック部材61との連係個所などに損傷を
受けるおそれもあった。
【0007】そこで本発明の目的は、ポケットの下面を
開閉するスライダの後方への開き移動に連動してリール
のロック解除が円滑に行えるテープカートリッジを得る
にある。本発明の他の目的は、デッキに装填したとき、
前蓋および前記スライダをそれぞれ無理なく開き操作で
き、かつリールロック機構によるリールのロック解除も
確実に行えるテープカートリッジを得るにある。本発明
の更に他の目的は、とくに前蓋に過大な上開き操作力が
加わらないようにし、以て本体ケースがデッキ内で浮き
上がったり、位置ずれするのを防止できるテープカート
リッジを得るにある。
【0008】本発明の別の目的は、スライダの動きをリ
ールロック機構に確実に伝達する解除部材を本体ケース
内に備えたテープカートリッジを得るにある。本発明の
更に別の目的は、解除部材が小型で小さく動き、本体ケ
ース内の限られたデッドスペースに納めるのにも有利な
テープカートリッジを得るにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明が対象とするテー
プカートリッジは、図示するごとく本体ケース1の内部
にテープ2が巻かれるリール3が回転自在に配備されて
おり、本体ケース1の前面側にテープローディング用の
ポケット6が形成されており、本体ケース1にこれの前
面を開閉する前蓋7が上開き回動自在に支持されてお
り、本体ケース1の底壁の外側下面にスライダ9が、ポ
ケット6の下面を閉じる前方閉じ位置とポケット6の下
面を開放する後方の開き位置とにわたって前後スライド
自在に装着されており、本体ケース1内にリール3の回
り止めを図るリールロック機構19が装備されているこ
とを前提とする。
【0010】そのうえで本発明は、本体ケース1の底壁
の内側上面に解除部材30が前後移動自在に組み込まれ
ていること、スライダ9の後方移動に伴って解除部材3
0を後方移動させるよう、スライダ9と解除部材30と
が連係されていること、解除部材30の後方移動に伴っ
てリールロック機構19によるリール3の回り止めを解
除するよう、解除部材30とリールロック機構19とが
連係されていることを特徴とする。
【0011】具体的には、図1ないし図5に示すごと
く、スライダ9が後方移動行程の終端位置付近に達した
ときに、解除部材30がリールロック機構19によるリ
ール3の回り止めを解除するよう後方に移動操作される
ものとする。つまり、スライダ9の後方への移動初期に
は、解除部材30が後方へ移動操作されない。これによ
ってスライダ9の前後ストローク量が大きくても、解除
部材30の移動量を小さいものにできる。
【0012】そのリールロック機構19は、図2および
図3に示すごとく本体ケース1内の左右のリール3・3
間の前方部位に装備してあり、本体ケース1の底壁の内
面から立設した左右一対の縦軸21・21と、各縦軸2
1・21まわりに水平回動自在に支持された左右一対の
リールロック部材20・20と、左右の各リールロック
部材20・20をこれが左右の各リール3・3に接当係
合するロック姿勢に回動付勢するばね部材27とからな
る。
【0013】そして本体ケース1の底壁の内側上面にお
いて、左右のリールロック部材20・20間に前記解除
部材30を前後移動自在に組み込む。このときのスライ
ダ9と解除部材30との連係手段は、図1および図5に
示すごとく本体ケース1の底壁の外側下面に位置するス
ライダ9の主面壁9aから上向きに突設した操作ピン3
6と、本体ケース1の底壁に設けられて操作ピン36が
本体ケース1内に突入することを許す貫通孔34と、解
除部材30に設けられた長孔31とからなり、操作ピン
36が貫通孔34を介して長孔31に係入するものとす
る。これではスライダ9の後方移動行程の終端近くにお
いて、図5(B)に示すごとく操作ピン36が長孔31
の後端31aに接当係合し、その後はスライダ9と共に
解除部材30が後方へ移動する。
【0014】また、解除部材30とリールロック機構1
9との連係手段として、図1および図3に示すごとく解
除部材30の前端側の上面に解除作用部32を突設し、
解除部材30の後方への移動に伴い、図4および図5
(B)・(C)に示すごとく前記解除作用部32がリー
ルロック部材20・20の受動部25・25に押圧接当
し、両リールロック部材20・20をこれが両リール3
・3から外れたアンロック姿勢に回動操作するようにし
てある。その解除部材30は本体ケース1の底壁の内側
上面に設けた凹溝33内に嵌めてあり、各リールロック
部材20・20は縦軸21・21にそれぞれ挿通される
筒ボス部26・26を有するものとし、この各筒ボス部
26・26の下端面で解除部材30の浮き上がりを規制
している。
【0015】又は図6ないし図9に示すごとく、リール
ロック機構19を本体ケース1内の左右のリール3・3
間の前方位置に配備したうえで、スライダ9と解除部材
30との連係手段は、解除部材30の後端側の下面から
突設した係合子42と、本体ケース1の底壁に設けた貫
通孔34とからなり、該貫通孔34を介して突出する係
合子42の下端が、本体ケース1の底壁の外側下面に位
置するスライダ9の主面壁9aに係合するようにしても
よい。
【0016】この場合はスライダ9の主面壁9aの後端
側に、前記係合子42の下端が係入する溝44を設け、
スライダ9の後方移動行程の終端近くにおいて、溝44
の前端面44aが該係合子42に接当係合する。その解
除部材30は、ポケット6の内奥壁17の内面の左右に
設けた規制壁43・43に沿って前後移動自在とし、解
除部材30の左右方向へのふらつきを防止する。解除部
材30をばね部材46によって前方へ移動付勢しておく
ことにより、スライダ9が前方に移動したとき、解除部
材30も元の前方位置に復帰移動できる。
【0017】また別の本発明は、図10ないし図14に
示すごとく本体ケース1の内部左右にテープ2が巻かれ
る一対のリール3・3が回転自在に配備されており、本
体ケース1の前面側にテープローディング用のポケット
6が形成されており、本体ケース1にこれの前面を開閉
する前蓋7が上開き回動自在に支持されており、本体ケ
ース1の底壁の外側下面にスライダ9がポケット6の下
面を閉じる前方の閉じ位置とポケット6の下面を開放す
る後方の開き位置とにわたって前後スライド自在に装着
されており、本体ケース1内にリール3・3の回り止め
を図るリールロック機構19が装備されているテープカ
ートリッジを前提とする。そこでのリールロック機構1
9は、左右の各リール3・3に設けた係合歯50・50
と、本体ケース1の底壁の内側上面に前後スライド自在
に配置された板状のリールロック部材51と、リールロ
ック部材51の左右に設けた一対の爪52・52と、リ
ールロック部材51を前記爪52・52が各リール3・
3の係合歯50・50に接当係合するロック位置に向け
て移動付勢するばね部材53とを含んでいる。そして、
リールロック部材51の下面には、本体ケース1の底壁
に設けたガイド溝56を介して該底壁の下方に突出する
受動突起54を下向きに突設してあり、スライダ9の後
方移動に伴い、スライダ9が受動突起54に接当係合し
てリールロック部材51を前記爪52・52が各リール
3・3の係合歯50・50から外れるアンロック位置に
向けて移動操作するようにしたことを特徴とする。
【0018】この場合は、本体ケース1の底壁の内側上
面に段落凹部55を凹み形成しておき、ここにリールロ
ック部材51を収容しておける。リールロック部材51
はプラスチック成形品として、左右一対の爪52・52
およびばね部材53が、リールロック部材51にそれぞ
れ一体に形成されたものとして部材点数を少なくするこ
とができる。このリールロック機構19を図10に示す
ごとく本体ケース1内の左右のリール3・3間の後方部
位に装備するときは、スライダ19の主面壁9aに、図
10および図11に示すごとく受動突起54との接当を
避ける逃がし溝57を設け、スライダ9の後方移動行程
の終端近くにおいて、図13に示すごとく逃がし溝57
の前端が受動突起54に接当係合するようにすればよ
い。又はスライダ9の後方移動に伴い、スライダ19の
主面壁9aの後端縁が前記受動突起54に接当係合する
ようにしてもよい。
【0019】
【作用】不使用時には、前蓋7は閉じられていて、本体
ケース1の前面に導出したテープ2の前方外側をカバー
して保護している。スライダ9も前方の閉じ位置にあっ
て、ポケット6の下面を閉じている。そしてリールロッ
ク機構19はリール3を回り止め状に保持している。デ
ッキのホルダにテープカートリッジを差し込み装填する
と、デッキ側の部材でスライダ9がケース後方側へと移
動操作される。本体ケース1内の解除部材30と本体ケ
ース1外のスライダ9とは連係されているので、スライ
ダ9の後方移動に伴い、解除部材30も後方へ移動す
る。解除部材30の後方移動に伴い、これがリールロッ
ク機構19に作用して、リールロック機構19によるリ
ール3の回転ロックが解除操作される。
【0020】このとき、解除部材30は本体ケース1内
の限られたスペースに邪魔にならないよう可及的に小型
化し、かつ移動量も小さく設定することが望まれる。こ
の解除部材30に対して、スライダ9はポケット6の下
面を完全に開閉することが望まれるから、その前後移動
量は総じて大きい。そのため、スライダ9の後方移動の
初期に解除部材30は動かさず、スライダ9が後方移動
行程の終端位置付近に達したとき、初めてスライダ9が
解除部材30を後方に移動操作させる。
【0021】テープカートリッジをデッキに装填したと
き、デッキ側の部材で前蓋7も上開き操作される。これ
でデッキ側のテープローディング部材がポケット6にこ
れの開口下面側から突入して、テープ2を本体ケース1
の前方へ引き出し可能なスタンバイ状態になる。前蓋7
はスライダ9や解除部材30に連係されていなので、前
蓋7の上開き操作力は過大にならない。
【0022】図10ないし図15に示す形式において
も、スライダ9の後方移動でリールロック部材51が移
動操作され、リールロック部材51の爪52・52が各
リール3・3の係合歯50・50から外れてリールロッ
クを解除する。
【0023】
【実施例】
(実施例1))図1ないし図5は本発明に係るテープカ
ートリッジの第1実施例を示す。このテープカートリッ
ジはビデオ(VTR)用であって、図1および図2に示
すようにプラスチック製の上下ケース1a・1bを突き
合わせてなる本体ケース1の内部左右に、テープ2が巻
かれる左右一対のリール3・3を回転自在に配備してあ
る。本体ケース1の前方左右にテープ引出口4・4を有
し、このテープ引出口4・4に設けたテープガイド5・
5を介して、テープ2は一方のリール3から本体ケース
1の前面に繰り出されて他方のリール3に巻き取られ
る。本体ケース1の前面側中央、つまり左右のテープ引
出口4・4間にはテープローディング用のポケット6を
凹み形成してある。このポケット6は下面および前面が
開口している。不使用時に、本体ケース1の前面が前蓋
7で、ポケット6の下面がスライダ9でそれぞれ開閉自
在に塞がれている。
【0024】図1において前蓋7は、ポケット6および
テープ引出口4の開口前面を含む本体ケース1の前面を
塞ぐ前壁7aと、前壁7aの左右端からケース後方へ向
かって一体に連出された蓋側壁7b・7bとからなる。
左右の各蓋側壁7bの内面にはそれぞれ軸10が突設さ
れており、左右の各軸10を本体ケース1の左右側壁1
1の各軸孔12に嵌合して支持する。これにより前蓋7
の全体は軸10を中心にして本体ケース1の前面を閉じ
る姿勢と上開き姿勢とにわたって回動自在である。図5
の(A)に示すごとく前蓋7は軸10に装着したねじり
コイルばね等からなるばね部材13で常に閉じ方向に回
動付勢されている。
【0025】図1においてスライダ9は、主面壁9aと
これの左右端に立設した側壁9b・9bとを有する左右
横長のコ字枠状に形成してあり、主面壁9aが本体ケー
ス1の底壁の外側下面に位置するよう前後スライド自在
に装着される。すなわちスライダ9は、主面壁9aがポ
ケット6の開口下面を閉じる前方の閉じ位置と、ポケッ
ト6の下面を開放する後方の開き位置とにわたって前後
移動できる。スライダ9の左右側壁9b・9bの各内面
に滑子14・14を設け、本体ケース1の左右側壁11
・11の外面に各滑子14・14が前後摺動自在に係合
する案内溝15・15を設け、これら滑子14と案内溝
15との係合で本体ケース1に対してスライダ9を下方
へは抜け止め状に装着してある。
【0026】スライダ9を前方の閉じ位置に向けて移動
付勢するために、図2に示すようにポケット6の内奥壁
17には左右の一側部にピン18を立て、スライダ9の
主面壁9aの内面には中央前端寄りにばね受部28を突
設し、ねじりコイルばねからなるばね部材16のコイル
部を該ピン18に嵌装し、ばね部材16の一端側を前記
ばね受部28に掛け止めてある。図1および図3におい
て、本体ケース1の内部には左右のリール3・3間の前
方部位に、各リール3・3の回り止めを図るリールロッ
ク機構19が装備されている。リールロック機構19は
左右一対のリールロック部材20・20を有し、各リー
ルロック部材20・20は本体ケース1の底壁の上面に
突設した左右の各縦軸21・21まわりに水平回動自在
である。
【0027】各リールロック部材20は平面視において
「く」字形状に形成され、中間に前記縦軸21に挿通さ
れる筒ボス部26を有し、筒ボス部26の前方側に爪2
4を有し、筒ボス部26の後方側に受動部25を有す
る。各リール3の下フランジ22の外周には係合歯23
を設けてあり、この係合歯23に前記爪24が前方側か
ら係合する。各リールロック部材20は爪24が係合歯
23に接当係合するロック姿勢方向にばね部材27で常
に回動付勢しておく。そのばね部材27は、図3に示す
ごとくメガネ形状のねじりコイルばねからなる左右兼用
型のものであり、左右の各コイル部27aを各縦軸21
に通し、左右の各腕端部27bを左右の各リールロック
部材20に設けたばね受部29にそれぞれ掛けてある。
図1および図3において、本体ケース1内の左右のリー
ルロック部材20・20間には、各リールロック部材2
0・20を同時に解除操作するための解除部材30が、
本体ケース1の底壁の内側上面において前後方向に直線
移動自在に組み込まれる。
【0028】解除部材30は前後方向に細長い長孔31
を有する帯板からなり、その前端側の上面側に解除作用
部32を一体に突設してある。解除部材30が組み込ま
れる本体ケース1の底壁の内側上面には、両縦軸21・
21間に対応する箇所に前後方向の凹溝33を凹設して
あり、この凹溝33の内底中央に前後方向に長い貫通孔
34が内外貫通状に形成してある。かくして、解除部材
30は凹溝33に前後摺動自在にはめ込むことにより、
本体ケース1の底壁の壁厚内におさめる。この解除部材
30のはめ込み後に、左右の各リールロック部材20の
筒ボス部26を各縦軸21に上方から挿入して組み込
む。この組み込み状態において、該リールロック部材2
0の筒ボス部26は下端の円周一部が凹溝33の上方に
臨み、これで解除部材30が凹溝33から浮き上がるの
を規制しており、各リールロック部材20の受動部25
は解除部材30の解除作用部32より後方に位置する配
置関係にある。
【0029】スライダ9の主面壁9aには、内側上面の
中央部位に操作ピン36を上向きに突設してあり、この
操作ピン36が前記貫通孔34に嵌入して解除部材30
の長孔31に係合する。これでスライダ9と解除部材3
0とは、スライダ9の後方移動に伴って解除部材30が
後方移動するよう連係されている。。不使用時に、リー
ルロック部材20・20の爪24・24は、リール3・
3の係合歯23・23にそれぞれ接当係合しており、こ
れで各リール3・3の回り止めが図られており、テープ
弛みを防止する。使用時にテープカートリッジをVTR
のホルダに装着すると、前蓋7の下縁に設けた切欠部3
7・37(図1参照)を介してVTR側の解除爪(図示
せず)がスライダ9の前端部9c・9cに接当し、ばね
部材16に抗してスライダ9をケース後方へ押し開く。
【0030】図5の(A)の状態からスライダ9は後方
に移動し初め、スライダ9側の操作ピン36が解除部材
30の長孔31内を前端位置から後方へと動き、この間
はスライダ9のみが後方に移動して解除部材30は停止
状態にある。スライダ9が後方移動行程の終端位置の近
くに達したとき、操作ピン36が図5の(B)に示すご
とく長孔31の後端31aに接当係合する。ここに至っ
て初めてスライダ9が終端位置に達するまで解除部材3
0がスライダ9と共に後方へ移動操作される。この解除
部材30の後方移動に伴って解除作用部32が、図4お
よび図5の(C)に示すように左右のリールロック部材
20・20の受動部25・25にそれぞれ押圧接当し、
これで両リールロック部材20・20が各縦軸21・2
1まわりに回動し、その各爪24・24がリール3・3
の係合歯23・23から離れ、リール3・3が自由に回
転可能となる。
【0031】このようにスライダ9が開き、リールロッ
ク部材20が解除されたのち、テープカートリッジの全
体がVTR内で降下することで、前蓋7はVTR側の蓋
開き部材との当接作用でばね部材13に抗して軸10ま
わりに上開き回動する。このとき、前蓋7はリールロッ
ク部材20に連係していないので、前蓋7は前記ばね部
材13のばね力に抗して開けるのみで足り、その上開き
操作力が増大することはない。従って、テープカートリ
ッジはVTR側のホルダ上で位置ずれや浮上を起こすこ
となく、確実に安定よく装着しておける。VTR側の解
除爪によるスライダ9の前端部9cへの押圧接当が解除
されると、スライダ9は前記ばね部材16により元の前
方閉じ位置にまで戻り移動する。このスライダ9の戻り
移動に伴って、操作ピン36が解除部材30の長孔31
の前端31bに当接して該解除部材30も元の前方位置
に引き戻す。
【0032】(実施例2)図6ないし図9は本発明に係
るテープカートリッジの第2実施例として、第1実施例
と同じビデオ(VTR)用のそれが例示されている。こ
れの基本形態は先の第1実施例と実質的に同じであり、
同一の部材には同一の符号を付してある。以下、第1実
施例と異なる点を中心に説明する。まず、スライダ9を
前方の閉じ位置に向けて移動付勢するためのばね部材1
6に関し、スライダ9の主面壁9aの中央前端寄りに突
起40を突設し、この突起40にねじりコイル型のばね
部材16の中間コイル部を上方から嵌装し、ばね部材1
6の両端部16a・16aをポケット6の内奥壁17の
左右に掛け止めてある。
【0033】解除部材30は前後方向に細長い断面四角
形の棒状に形成されており、前端の上面にばね受部41
を、前端寄りの上面側に解除作用部32をそれぞれ一体
に突設し、後端の下面に係合子42を下向きに一体に突
出形成している。本体ケース1への解除部材30の組み
込みに際しては、図7に示すように解除部材30の解除
作用部32より後方の一段低い箇所を左右のリールロッ
ク部材20・20の受動部25・25間の下側に通す。
解除部材30のばね受部41を含む前端部分は、ポケッ
ト6の内奥壁17の内面左右に設けた規制壁43・43
間に配置する。係合子42は本体ケース1の底壁に設け
た貫通孔34を介して下方外側へ突出させる。スライダ
9の主面壁9aの内側上面には後端寄りの左右中央部位
に前後方向の溝44を凹設してあり、前記係合子42の
突出下端が該溝44に係入している。
【0034】前記溝44の前後長さ寸法は、スライダ9
が後方へ開き移動し、その後方移動のほぼ終端位置に達
したときに初めて、溝44の前端面44aが解除部材3
0の係合子42に接当係合し、これで該解除部材30を
後方へ所定ストロークだけ移動させるように設定する。
解除部材30の後方への移動ストロークは、解除作用部
32が左右のリールロック部材20・20の受動部25
・25を後方へ押し動かして、図7の仮想線で示すごと
く各リールロック部材20の爪24を各リール3の係合
歯23から完全に離す程度に設定してある。
【0035】本体ケース1の底壁の内側上面には、片方
の規制壁43の近くにピン45を立設してあり、ねじり
コイルばねからなるばね部材46のコイル部46aを該
ピン45に上方から嵌装し、該ばね部材46の長い方の
腕部46bを解除部材30のばね受部41に、短い方の
腕部46cを前記ピン45の近傍に設けた本体ケース1
側の別のピン47にそれぞれ掛け止めることにより、常
に解除部材30を該ばね部材46で前方へ移動付勢して
ある。
【0036】使用時に、テープカートリッジをVTRの
ホルダに装着すると、第1実施例と同様にVTR側の部
材がスライダ9をばね部材16に抗してケース後方へ押
し開く。スライダ9が後方移動行程の終端近くに達した
とき、溝44の前端面44aが解除部材30の係合子4
2に接当係合し、これで解除部材30がスライダ9と共
に後方へ移動操作される。両規制壁43・43はこれら
の間に配置した解除部材30が左右にふらつくことなく
前後方向に直線移動するよう案内する。
【0037】この解除部材30の後方移動に伴い、解除
作用部32が左右のリールロック部材20・20の受動
部25・25に前方から押圧接当する。この押圧接当作
用により両リールロック部材20・20が各縦軸21・
21まわりに回動し、その各爪24・24が図7の仮想
線で示すごとくリール3・3の係合歯23・23から離
れ、これでリール3・3が回転可能となる。この第2実
施例においても、前蓋7はリールロック部材20に連係
しておらず、前記ばね部材13に抗して開けるのみで足
り、その開き力が増大することはない。
【0038】(実施例3)図10ないし図14は本発明
に係るテープカートリッジの第3実施例を示す。この場
合のテープカートリッジは、プラスチック製の上下ケー
ス1a・1bを蓋合わせ状に結合してなる本体ケース1
の内部左右にテープ2が巻かれるリール3・3が回転自
在に配備されている。但し、ここでの各リール3はフラ
ンジを有しない。本体ケース1の前方左右にテープ引出
口4・4を有し、このテープ引出口4・4に設けたテー
プガイド5・5を介してテープ2は、一方のリール3か
らケース前面に繰り出されて他方のリール3に巻き取ら
れる。本体ケース1の前面中央には、左右のテープ引出
口4・4間に同じく前記ポケット6を凹み形成してあ
る。
【0039】不使用時に本体ケース1の前面が前蓋7
で、ポケット6の下面がスライダ9でそれぞれ開閉自在
に塞がれている点も、第1実施例と実質的に同じであ
る。スライダ9はその主面壁9aが本体ケース1の底壁
の外側下面に位置して、本体ケース1に前後スライド自
在に支持されており、ばね部材16でスライダ9が前方
に向けて移動付勢されている。そして、スライダ9は前
方の進出位置において主面壁9aがポケット6の下面を
覆い、後方の開き位置においてポケット6の下面を開放
状態にする。
【0040】この例におけるリールロック機構19は、
本体ケース1内の左右のリール3・3間の後方部位に装
備されている。そのリールロック機構19としては、各
リール3の下端の小径部の周面に係合歯50をそれぞれ
設ける。本体ケース1の底壁の内側上面には、両リール
3・3と本体ケース1の後壁との間に板状のリールロッ
ク部材51を前後移動自在に配置する。リールロック部
材51は各リール3・3の係合歯50・50にそれぞれ
係合する爪52・52を有し、該リールロック部材51
を爪52・52が係合歯50・50に係合するよう前方
に押圧付勢するばね部材53を備えている。
【0041】更に詳しくは、図14に示すごとくリール
ロック部材51が強靱で滑性に優れたプラスチック材を
素材にして成形されており、左右に長い横腕部51a
と、この横腕部51aの左右中央から前後に突出する縦
腕部51bとを有する平面視で十文字状に形成してあ
る。横腕部51aの左右端に爪52・52が前向きに一
体突設され、横腕部51aの左右端から舌片状のばね部
材53・53が後ろ向きに片持ち連出されている。さら
に、縦腕部51bの前端側の下面に、スライダ9に連係
してこれの動作を受け継ぐピン形状の受動突起54が下
方に向けて一体に突出形成されている。
【0042】図11ないし図13において、本体ケース
1の底壁の内側上面には段落凹部55を設けてあり、こ
れの凹部空間内に両リール3・3の下端の係合歯50・
50とリールロック部材51の全体とが納まっている。
これで段落凹部55内に配置したリールロック部材51
の上面は、本体ケース1の底壁の内側上面と面一状ない
しはそれより僅かに低く位置し、リール3・3の回転お
よびテープ2の走行に支障を来さないようにしてある。
横腕部51aから延出したばね部材53・53は、その
遊端側が段落凹部55の後面で受け止められており、こ
れでリールロック部材51は全体がケース前方へ向かっ
て常に押圧付勢されている。
【0043】本体ケース1の底壁には前記段落凹部55
にガイド溝56を内外貫通状に設けてあり、前記受動突
起54が該ガイド溝56に嵌入して、受動突起54の下
端が本体ケース1の底壁の外側下方に突出する。受動突
起54の下端の突出位置はスライダ9の主面壁9aの開
きストローク領域内にある。リールロック部材51は該
受動突起54を介してスライダ9でケース後方側に移動
操作される。その操作タイミングを遅らせるために、ス
ライダ9の主面壁9aには、図13に示すごとく受動突
起54の存在領域に逃がし溝57を設けてある。つま
り、逃がし溝57の前端が受動突起54に接当して初め
て、リールロック部材51がスライダ9と共にケース後
方側へ同行移動する。
【0044】これによってもテープカートリッジをデッ
キに装填することによって、スライダ9がケース後方へ
相対移動する際に、スライダ9の後方移動行程の終端近
くに至って初めてリールロック部材51も同時にケース
後方側へばね部材53・53に抗して押し動かすことに
なり、これで爪52・52が係合歯50・50からそれ
ぞれ外れ、両リール3・3が自由回転状態になる。さら
に、スライダ9が開きストロークの終端寄りに達するま
で、リールロック部材51は後方への移動操作力を受け
ず、各リール3・3の回り止め状態を維持し続けるか
ら、デッキへのテープカートリッジの装填時にリールロ
ックの早すぎる解除動作でテープたるみが生じることを
未然に防止し、テープの噛み込みなどもよく解消でき
る。
【0045】前蓋7はスライダ9が開き終った後に、デ
ッキ側の操作部材で相対的に突き上げ操作されて上開き
操作される。つまり、前蓋7はこれ自体が単独で上開き
操作されるだけだから、前蓋7の上開き操作時に本体ケ
ース1の前部に作用する上向きの力を小さくできる。こ
れにより、本体ケース1の前部がデッキ側の押えばねに
抗して浮き上り気味に持ち上げられることを防止でき
る。従って、例えば携帯型のデッキにおいて、テープカ
ートリッジに振動や衝撃等の外力が作用したとしても、
位置ずれや浮き上がりなどによる装填姿勢が変わること
を解消できる。
【0046】リールロック部材51に爪52およびばね
部材53が一体に形成されていると、その分だけリール
ロック機構19の構成部品点数を減少でき、構造を簡素
化でき、組立工数も減らすことができる。リールロック
部材51を本体ケース1の底壁で支持しているので、上
ケース1a側に配置する形態に比べて脱落防止構造を省
略でき、この点でもテープカートリッジの製造コストの
低減化を図れる。なお、組立状態においてリールロック
部材51はその爪52が各リール3の下端の段壁で浮き
上がりを規制され、さらにリールロック部材51の上面
がこれの上に敷設されたスリップシートを介してテープ
巻層で覆われて、ケース上方への遊動が規制されてい
る。この上方移動をさらに確実に行うために、縦腕部5
1bの後端側を上ケース1aの内面に設けた突起で押え
保持することができる。
【0047】図15は第3実施例におけるリールロック
部材51を変更した別実施態様例を示す。これでは、縦
腕部51bの後端側の下面に受動突起54を下向きに突
設し、スライダ9の主面壁9aの後端縁が受動突起54
の突出下端に接当係合し、これでスライダ9の後方移動
に伴ってリールロック部材51を後方へ移動操作するも
のとなっている。この場合は前記逃がし溝57を省略す
ることができる。ばね部材53も左右中央から左右の横
外側方に向けて延出形成してある。
【0048】第3実施例において、受動突起54は複数
個設けてもよい。例えば、リールロック部材51の横腕
部51aを左右に長く延ばして形成し、その左右両端の
前方に縦腕部51bを突設し、各縦腕部51bの下面に
受動突起54を設けことができる。ばね部材53はリー
ルロック部材51と別体に形成でき、捻りコイルばねや
板ばねを装着してもよい。第3実施例の逃がし溝57は
スライダ9の主面壁9aを上下貫通状に設ける必要はな
く、該主面壁9aの内側上面に段落ち状に凹み形成した
凹溝でもよい。
【0049】第3実施例は、公知のDAT方式のテープ
カートリッジと同様に、スライダ9の主面壁9aがポケ
ット6の開口下面を開閉するものとして説明したが、ス
ライダ9を箱枠状に形成し、その上下面壁でポケット6
の上下開口を開閉する形態を採ることもできる。
【0050】
【発明の効果】第1番目の本発明によれば、リールロッ
ク機構19によるリール3の回転ロック解除がスライダ
9の後方移動に連動して行なえるようにした。従って前
蓋7はリールロックの解除とは無関係にデッキ側の部材
で上開き操作するだけだから、前蓋7の上開き操作力が
過大にならない。その結果、デッキ側のホルダにテープ
カートリッジを前端部が浮き上がったり、位置ずれした
りすることなく、安定確実に装着でき、テープ走行の安
定性を確保できる。その一方で、スライダ9の後方への
直線移動で解除部材30を後方に移動させる形式である
から、スライダ9の動きを解除部材30に確実に伝える
のに有利であり、リールロック機構19の作動の確実性
を期し得ることにもなる。
【0051】とくに、スライダ9が後方移動行程の終端
位置付近に達したときに、解除部材30が後方移動し始
めて、リールロック機構19によるリール3の回り止め
を解除するようにしてある。したがって、スライダ9が
ポケット6の下面を完全に開閉できるよう、スライダ9
の前後移動量を大きく設定してあっても、解除部材30
の移動量は小さくて済む。その結果、本体ケース1内の
限られたスペースにおいて、解除部材30を小型化して
小さく動かすのに有利である。また、デッキ側のホルダ
にテープカートリッジを完全に装着するまでリールロッ
クは解除されず、テープ弛みを来さない状態でデッキに
セットできて装着信頼性を大幅に向上できる。
【0052】第2番目の本発明においても、スライダ9
の後方移動でリールロック機構19を構成するリールロ
ック部材51をこれがリールロック状態からリールロッ
ク解除状態へと切り換えることができるので、前蓋7の
上開き操作力が過大にならない。また、スライダ9の後
方移動行程の終端位置付近において、リールロック部材
51を初めて移動操作するので、リールロック部材51
を本体ケース1内に邪魔にならぬよう可及的に小型化
し、かつ小さく動かせる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の分解斜視図である。
【図2】第1実施例の全体の内部平面図である。
【図3】第1実施例の要部の拡大平面図である。
【図4】第1実施例のリールロック機構がロック解除操
作された状態での要部の拡大平面図である。
【図5】第1実施例のリールロック機構の解除動作過程
を示す縦断側面図である。
【図6】第2実施例の全体の内部平面図である。
【図7】第2実施例の要部の拡大平面図である。
【図8】一部切欠状態で示す側面図である。
【図9】第2実施例の分解斜視図である。
【図10】第3実施例の内部平面図である。
【図11】図10におけるA−A線断面図である。
【図12】図10におけるB−B線断面図である。
【図13】スライド枠を開き操作した状態での図2に相
当する縦断側面図である。
【図14】第3実施例の要部の分解斜視図である。
【図15】第3実施例の受動突起の形成位置を変更した
別実施態様例を示す要部平面図である。
【図16】図16の(A)・(B)・(C)は従来例を
示しており、(A)は外観斜視図、(B)は下方から見
た内部の一部切欠き底面図、(C)は前蓋の開き状態を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 2 テープ 3 リール 6 ポケット 7 前蓋 9 スライダ 20 リールロック部材 21 縦軸 30 解除部材 31 長孔 32 解除作用部 33 凹溝 34 貫通孔 36 操作ピン
フロントページの続き (72)発明者 賀来 信行 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 武田 秀和 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 荻路 憲治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース1の内部にテープ2が巻かれ
    るリール3が回転自在に配備されており、 本体ケース1の前面側にテープローディング用のポケッ
    ト6が形成されており、 本体ケース1にこれの前面を開閉する前蓋7が上開き回
    動自在に支持されており、 本体ケース1の底壁の外側下面にスライダ9がポケット
    6の下面を閉じる前方の閉じ位置とポケット6の下面を
    開放する後方の開き位置とにわたって前後スライド自在
    に装着されており、 本体ケース1内にリール3の回り止めを図るリールロッ
    ク機構19が装備されており、 本体ケース1の底壁の内側上面に解除部材30が前後移
    動自在に組み込まれており、 スライダ9の後方移動に伴って解除部材30を後方移動
    させるよう、スライダ9と解除部材30とが連係されて
    おり、 解除部材30の後方移動に伴ってリールロック機構19
    によるリール3の回り止めを解除するよう、解除部材3
    0とリールロック機構19とが連係されていることを特
    徴とするテープカートリッジ。
  2. 【請求項2】 スライダ9が後方移動行程の終端位置付
    近に達したときに、解除部材30がリールロック機構1
    9によるリール3の回り止めを解除するよう後方に移動
    操作される請求項1記載のテープカートリッジ。
  3. 【請求項3】 リールロック機構19が、本体ケース1
    内の左右のリール3・3間の前方部位に装備されている
    請求項1記載のテープカートリッジ。
  4. 【請求項4】 リールロック機構19が、 本体ケース1の底壁の内面から立設した左右一対の縦軸
    21・21と、 各縦軸21・21まわりに水平回動自在に支持された左
    右一対のリールロック部材20・20と、 左右の各リールロック部材20・20をこれが左右の各
    リール3・3に接当係合するロック姿勢に回動付勢する
    ばね部材27とからなる請求項3記載のテープカートリ
    ッジ。
  5. 【請求項5】 本体ケース1の底壁の内側上面におい
    て、左右のリールロック部材20・20間に解除部材3
    0が前後移動自在に組み込まれている請求項4記載のテ
    ープカートリッジ。
  6. 【請求項6】 スライダ9と解除部材30との連係手段
    が、 本体ケース1の底壁の外側下面に位置するスライダ9の
    主面壁9aから上向きに突設した操作ピン36と、 本体ケース1の底壁に設けられて操作ピン36が本体ケ
    ース1内に突入することを許す貫通孔34と、 解除部材30に設けられた長孔31とからなり、 操作ピン36が貫通孔34を介して長孔31に係入して
    いる請求項1又は5記載のテープカートリッジ。
  7. 【請求項7】 スライダ9の後方移動行程の終端近くに
    おいて、操作ピン36が長孔31の後端31aに接当係
    合する請求項6記載のテープカートリッジ。
  8. 【請求項8】 解除部材30とリールロック機構19と
    の連係手段として、 解除部材30の前端側の上面に解除作用部32を突設し
    てあり、 解除部材30の後方への移動に伴い、前記解除作用部3
    2がリールロック部材20・20の受動部25・25に
    押圧接当して両リールロック部材20・20をこれが両
    リール3・3から外れたアンロック姿勢に回動操作する
    ようにしてある請求項4記載のテープカートリッジ。
  9. 【請求項9】 解除部材30が、本体ケース1の底壁の
    内側上面に設けた凹溝33内に嵌まっており、 各リールロック部材20・20が縦軸21・21にそれ
    ぞれ挿通される筒ボス部26・26を有し、 この各筒ボス部26・26の下端面で解除部材30の浮
    き上がりを規制している請求項8記載のテープカートリ
    ッジ。
  10. 【請求項10】 スライダ9と解除部材30との連係手
    段が、 解除部材30の後端側の下面から突設した係合子42
    と、 本体ケース1の底壁に設けた貫通孔34とからなり、 該貫通孔34を介して突出する係合子42の下端が、本
    体ケース1の底壁の外側下面に位置するスライダ9の主
    面壁9aに係合している請求項4記載のテープカートリ
    ッジ。
  11. 【請求項11】 スライダ9の主面壁9aの後端側に、
    前記係合子42の下端が係入する溝44を設けてあり、 スライダ9の後方移動行程の終端近くにおいて、溝44
    の前端面44aが該係合子42に接当係合する請求項1
    0記載のテープカートリッジ。
  12. 【請求項12】 解除部材30が、ポケット6の内奥壁
    17の内面の左右に設けた規制壁43・43に沿って前
    後移動自在であり、 解除部材30がばね部材46によって前方へ移動付勢さ
    れている請求項11記載のテープカートリッジ。
  13. 【請求項13】 本体ケース1の内部左右にテープ2が
    巻かれる一対のリール3・3が回転自在に配備されてお
    り、 本体ケース1の前面側にテープローディング用のポケッ
    ト6が形成されており、 本体ケース1にこれの前面を開閉する前蓋7が上開き回
    動自在に支持されており、 本体ケース1の底壁の外側下面にスライダ9がポケット
    6の下面を閉じる前方の閉じ位置とポケット6の下面を
    開放する後方の開き位置とにわたって前後スライド自在
    に装着されており、 本体ケース1内にリール3・3の回り止めを図るリール
    ロック機構19が装備されており、 リールロック機構19が、左右の各リール3・3に設け
    た係合歯50・50と、本体ケース1の底壁の内側上面
    に前後スライド自在に配置された板状のリールロック部
    材51と、リールロック部材51の左右に設けた一対の
    爪52・52と、リールロック部材51を前記爪52・
    52が各リール3・3の係合歯50・50に接当係合す
    るロック位置に向けて移動付勢するばね部材53とを含
    んでおり、 リールロック部材51の下面には、本体ケース1の底壁
    に設けたガイド溝56を介して該底壁の下方に突出する
    受動突起54を下向きに突設してあり、 スライダ9の後方移動に伴い、スライダ9が受動突起5
    4に接当係合してリールロック部材51を前記爪52・
    52が各リール3・3の係合歯50・50から外れるア
    ンロック位置に向けて移動操作するようにしたことを特
    徴とするテープカートリッジ。
  14. 【請求項14】 本体ケース1の底壁の内側上面に、リ
    ールロック部材51を収容する段落凹部55が凹み形成
    されている請求項13記載のテープカートリッジ。
  15. 【請求項15】 リールロック部材51がプラスチック
    成形品からなり、 左右一対の爪52・52およびばね部材53が、リール
    ロック部材51にそれぞれ一体に形成されている請求項
    13記載のテープカートリッジ。
  16. 【請求項16】 リールロック機構19が、本体ケース
    1内の左右のリール3・3間の後方部位に装備されてい
    る請求項13記載のテープカートリッジ。
  17. 【請求項17】 スライダ19の主面壁9aに、受動突
    起54との接当を避ける逃がし溝57を設けてあり、 スライダ9の後方移動行程の終端近くにおいて、逃がし
    溝57の前端が受動突起54に接当係合する請求項16
    記載のテープカートリッジ。
  18. 【請求項18】 スライダ9の後方移動に伴い、スライ
    ダ19の主面壁9aの後端縁が前記受動突起54に接当
    係合する請求項16記載のテープカートリッジ。
JP18928493A 1992-07-30 1993-06-30 テープカートリッジ Withdrawn JPH06208775A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18928493A JPH06208775A (ja) 1992-07-30 1993-06-30 テープカートリッジ

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-224878 1992-07-30
JP22487892 1992-07-30
JP28950992 1992-10-01
JP4-289509 1992-10-01
JP4-335221 1992-11-20
JP33522192 1992-11-20
JP18928493A JPH06208775A (ja) 1992-07-30 1993-06-30 テープカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06208775A true JPH06208775A (ja) 1994-07-26

Family

ID=27475431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18928493A Withdrawn JPH06208775A (ja) 1992-07-30 1993-06-30 テープカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06208775A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0109682A2 (en) Recording tape cassette
US5596464A (en) Locking assembly for a lid member of a tape cassette
EP0885710B1 (en) A magnetic tape cassette molding apparatus and method
JPH06208775A (ja) テープカートリッジ
EP0582206B1 (en) Tape cartridge
EP1411511B1 (en) Tape deck mechanism
JPH06103725A (ja) テープカートリッジ
JP3348313B2 (ja) テープカートリッジ
JPH0749671Y2 (ja) テープカセット
US6407886B1 (en) Tape cassette having a biased locked member
JP3120233B2 (ja) テープカートリッジ
JP3151618B2 (ja) テープカートリッジ
JP3141125B2 (ja) テープカートリッジ
JP3670472B2 (ja) テープカートリッジ
JPS6312452Y2 (ja)
JP3378929B2 (ja) テープカートリッジ
JP3120231B2 (ja) テープカートリッジ
JP3387192B2 (ja) テープカセット
JPH079264Y2 (ja) 磁気テープカセット
EP1003172A2 (en) Tape cassette
JP2534879B2 (ja) テ―プカ―トリッジ
JPS5914956Y2 (ja) 磁気テ−プカ−トリツジ
JPS63304487A (ja) テ−プカ−トリツジ
JPS63234479A (ja) テ−プカ−トリツジ
JP2546748Y2 (ja) テープカセット

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000905