JP3348313B2 - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JP3348313B2
JP3348313B2 JP22221793A JP22221793A JP3348313B2 JP 3348313 B2 JP3348313 B2 JP 3348313B2 JP 22221793 A JP22221793 A JP 22221793A JP 22221793 A JP22221793 A JP 22221793A JP 3348313 B2 JP3348313 B2 JP 3348313B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体ケースの前面にテ
ープローディング用のポケットを有するテープカートリ
ッジにおいて、このポケット内にテープレコーダ側のヘ
ッドシリンダが入り込めるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラのようなテープレコーダ
(VTR)においては、より一層の小型化、軽量化が望
まれている。その場合、対象のテープカートリッジは本
体ケースの前面にテープローディング用のポケットを有
するが、テープレコーダ側のヘッドシリンダを小型化し
てこれを前記ポケットの内部に入り込ませる形式が先の
要望に応えるものとして検討されている。問題は、ヘッ
ドシリンダの小型化にも限界があるので、本体ケースの
ポケットにヘッドシリンダを接当干渉させないよう可能
な限り深く入り込ませるについて、ポケットまわりの蓋
構造をいかにするかにある。
【0003】図21および図22は、従来のこの種のテ
ープカートリッジ、具体的には8mmビデオ用のそれを示
している。これでは本体ケース1にこれの前面を閉じる
前蓋11が回動自在に支持されており、ポケット5の存
在箇所において前蓋11に裏蓋130が付設されてい
る。これによれば、不使用時の蓋閉じ状態では、図27
に示すごとくテープ3の前面外側が前蓋11で覆われ
て、ポケット5の存在箇所においてテープ3の裏面内側
が裏蓋130で覆われて、テープ3がポケット5の上面
側も含めて前蓋11と裏蓋130とで包み込まれて保護
されている。
【0004】裏蓋130は上下中間部が前蓋11に左右
の2点で軸131を介して回動自在に連結されている。
そして本体ケース1と裏蓋130との間には、前蓋11
の上開き回動に伴い、裏蓋130をポケット5の上面側
へと開き移動させるガイド手段を有する。そのガイド手
段としては、ポケット5の左右側壁6・6の対向面に略
S字形状の案内溝133・133を設け、裏蓋130の
左右端に腕片134・134を延設して該腕片134・
134の先端に滑子135・135を横向きに突設し、
該滑子135・135をこれが前記案内溝133・13
3に沿って滑り動くよう係合している。これによれば、
案内溝133・133と滑子135・135とによるガ
イド作用で、前蓋11と共に裏蓋130も図39に示す
ように上方へ開き移動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図22に明ら
かなとおり前蓋11を開けた使用状態において、裏蓋1
30の下端がポケット5の上面に前方へ長く張り出した
状態下にある。つまり裏蓋130のためにポケット5の
有効開口高さHが低い。そのため、ヘッドシリンダDを
ポケット5の内部奥深くまで入り込ませようとすると、
ヘッドシリンダDが裏蓋130に接当干渉し、これがテ
ープレコーダ側のコンパクト化を図るネックになってい
た。
【0006】なお、別の従来例に特開昭61−2105
84号公報があり、これでは図21および図22に示す
裏蓋130において、その本体部130aと上蓋部13
0bとを別体とし、前蓋11の前面壁11aの上端に上
蓋部130bの前端を回動自在に連結し、他は実質的に
同様にしたものとなっている。その上蓋部130bは不
使用時にホケット5の開口上面を塞ぎ、前蓋11の上開
き時には本体ケース1の上壁の上面に乗り上がって後方
へ退避移動する。しかし、これでも裏蓋130の開き時
に本体部130aがポケット5の上面に大きく張り出し
てポケット5の有効開口高さHが依然として低い。
【0007】そこで本発明の目的は、テープレコーダ側
のヘッドシリンダが本体ケースの前記ポケット内部に可
能な限り奥深く入り込めるようにし、以てテープレコー
ダ側の小型化と軽量化に貢献できるテープカートリッジ
を得ることにある。本発明の他の目的は、ポケットの奥
行寸法を必要以上に大きく採らなくても上記の目的が達
成できるテープカートリッジを得るにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るテープカー
トリッジは下記の要件を共通して備えている。 (a) 本体ケース1の前方左右にテープ引出口4・4
を有する。 (b) 本体ケース1の前面には、テープ引出口4・4
間に上下面および前面が開口するテープローディング用
のポケット5を凹設してある。 (c) 本体ケース1に、これの前面を開閉する前蓋1
1が軸14を介して上開き操作可能に支持されている。 前蓋11の開閉に伴ってポケット5の上面を開閉する上
蓋12を有し、上蓋12の主面板12aの前端が前蓋1
1の前面壁11aの上端にピン20を介して回動自在に
枢支連結されている。 (d) 本体ケース1と上蓋12との間に、前蓋11の
上開き回動に伴って上蓋12をこれの主面板12aがポ
ケット5の上面後方へ退避するよう移動案内するガイド
手段を備えている。
【0009】請求項1記載の本件第1番目の発明は、上
記(a)〜(d)の要件を備えたテープカートリッジに
おいて、図1ないし図8に示すごとく前記ガイド手段
が、上壁12の主面板12aの左右に腕片22・22を
垂設し、ポケット5の左右側壁6・6に円弧形状の案内
溝24・24を前後方向にわたって設けてあり、各案内
溝24・24に各腕片22・22の先端の滑子23・2
3がスライド自在に係合するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0010】具体的には、左右の各案内溝24が図1に
示すごとく前蓋11と上蓋12とを連結する前記ピン2
0の移動軌跡に一致する山形の円弧形状に形成されてい
る。ポケット5の左右側壁6・6の前端に、テープ引出
口4・4に臨むテープガイド9・9がそれぞれ設けられ
ており、左右の各テープガイド9・9の外周面部分9b
・9bが、前記案内溝24・24の下方においてポケッ
ト5内にそれぞれ臨んでいる。そのために、図1および
図8に示すごとくポケット5の左右側壁6・6の前端下
部に切欠部8・8を設け、この切欠部8・8を介してテ
ープガイド9・9の外周面部分9b・9bがポケット5
内に臨むようにする。上蓋12の主面板12aの前端
は、図1に示すごとく前蓋11の前面壁11aに前記軸
14よりも上位の前方に偏した位置で枢支連結されてい
る。
【0011】ポケット5の存在箇所において、図3およ
び図8に示すごとく本体ケース1の上壁の前端に、ポケ
ット5の内奥側の上面を塞ぐ軒壁26を張り出し形成し
てあり、この軒壁26の左右端に、上蓋12が後方へ退
避するときに該上蓋12側の前記腕片22・22を受け
入れる逃がし溝26a・26aが形成されている。本体
ケース1の外側下面には、図1および図8に示すごとく
ポケット5の下面を開閉するスライダ13が前後スライ
ド自在に装着されている。そして本体ケース1の外側下
面には、図5および図7に示すごとく左右の各テープガ
イド9・9の直下に対応する箇所に位置決め用基準穴4
0・40がそれぞれ設けられており、図3の(C)に示
すごとくスライダ13が後方に開き移動したとき、該基
準穴40・40にテープレコーダ側の位置決め基準ピン
が下方から係入できるようになっている。
【0012】前蓋11は本体ケース1の前面を左右間に
わたって塞ぐ前面壁11aと、前面壁11aの左右端か
ら後方に連出されて本体ケース1の左右側壁15・15
に前記軸14・14を介して支持される側壁11b・1
1bとからなり、スライダ13は底壁13aと、底壁1
3aの左右端から上向きに立設した側壁13b・13b
とを有する。そして、スライダ13の左右側壁13b・
13bの前端側には、図11および図12に示すごとく
段部63・63を切り欠き形成してあり、前蓋11が閉
じ姿勢にあるとき、前蓋11の左右側壁11b・11b
の下端が前記段部63・63にそれぞれ受け止められ
て、前蓋11の上開き回動が接当規制されている。これ
ではスライダ13が後方に開き移動すると、前記段部6
3・63が前蓋11の左右側壁11b・11bの下端よ
り後方に逃げ、前蓋11は自由に上開き回動できる。
【0013】また、上蓋12の主面板12aは左右に長
く延長形成し、図14および図15に示すごとく主面板
12aの左右端に、本体ケース1の左右側壁15・15
の外側面に沿う垂壁71・71を下向きに延設し、スラ
イダ13の左右側壁13b・13bと前記垂壁71・7
1との間に、上蓋12の閉じ状態において互いに凹凸係
合する係合凸起72・72と係合凹部73・73とをそ
れぞれ設けることができる。この場合、更に具体的には
スライダ13の左右側壁13b・13bの上部前端に係
合凸起72・72を前向きに突設し、上蓋12の垂壁7
1・71の後端に係合凸起72・72が後方側から嵌合
する溝状の係合凹部73・73を形成し、これら各係合
凸起72と係合凹部73との凹凸係合で不使用時におけ
る上蓋12のガタつきを防止できる。
【0014】請求項12記載の本件第2番目の発明は、
上記(a)〜(d)の要件を備えたテープカートリッジ
において、ポケット5の存在箇所において、図16ない
し図20に示すごとく前蓋11の前面壁11aの上端
に、上蓋12の主面板12aの前端を前面側から覆う覆
い壁11cが一体に設けられていることを特徴とする。
この場合の覆い壁11cは前面壁11aの上端と主面板
12aの前端との連結箇所から塵埃が内部に侵入するの
を防止するためのものである。この場合の上蓋12の前
記ガイド手段も、上蓋12の主面板12aの左右に腕片
22・22を垂設し、ポケット5の左右側壁6・6に円
弧形状の案内溝24・24を前後方向にわたって設け、
各案内溝24・24に各腕片22・22の先端の滑子2
3・23がスライド自在に係合する形式を採ることがで
きる。
【0015】更に具体的には、上蓋12の主面板12a
の前端が、図16に示すごとく縦断側面視で凸円弧形状
に形成されており、覆い壁11cの内面が、該主面板1
2aの前端形状にほぼ沿う凹曲面に形成されたものとす
る。また、前蓋11の前面壁11aの上端には、図17
ないし図20に示すごとく覆い壁11cの左右両側にピ
ン20・20を有するボス82・82を後ろ向きに突設
し、上蓋12の主面板12aの前端には、左右端に前記
ピン20・20が回動自在に嵌合するピン孔21・21
を設け、ポケット5の左右側壁6・6の上端に、上蓋1
2の閉じ状態で前記ボス82・82を上方から受け入れ
て支持する凹部81・81が設けられたものとし、左右
に長い前蓋11が不使用時に左右の2点で支持されて外
力を受けても容易に変形損傷を受け難いようにすること
ができる。
【0016】更に、本体ケース1の外側下面に、ポケッ
ト5の下面を開閉するスライダ13を前後スライド自在
に装着し、図16に示すごとく前蓋11の前面壁11a
の下端内面に凹部83を左右間にわたって設け、該凹部
83にスライダ13の前端が突き当たるようにし、以て
不使用時に前蓋11の前面壁11aとスライダ13との
接当箇所からも内部に塵埃が回り込み侵入し難くするこ
とができる。
【0017】
【0018】
【作用】図1ないし図8に示す代表的な第1実施例で説
明すると、テープカートリッジの不使用時には、図3の
(A)に示すごとく前蓋11の前面壁11aが本体ケー
ス1の前面に導出したテープ3の前面外側をカバーし、
上蓋12がポケット5の上面を塞ぎ、スライダ13がポ
ケット5の下面を閉じている。テープカートリッジをテ
ープレコーダに装填すると、スライダ13が後方に開き
移動し、前蓋11が軸14まわりに上開き回動する。こ
の前蓋11の上開き回動に伴って、上蓋12は図3の
(B)に示すように各滑子23が各案内溝24に沿って
後ろ上がりに滑動してポケット5の上方へ持ち上げられ
ながら後方へと平行移動して行く。
【0019】このように上蓋12は、これの主面板12
aの前端を前蓋11の前面壁11aの上端に連結したこ
とにより、円弧状の案内溝24に沿ってポケット5の上
面後方へ大きく開き移動させることができるため、図3
の(C)に示すごとくポケット開口高さHは従来よりも
拡大し、ヘッドシリンダDを上蓋12に干渉させること
なくポケット5の内奥にまで深く入り込ませることがで
きる。案内溝24・24はポケット5の左右側壁6・6
にこれの前後間にわたって形成するだけで、ポケット5
の奥行寸法が従来と同様であっても、上蓋12をポケッ
ト5の上面後方へ十分移動させることができる。テープ
ガイド9の外周面部分9bがポケット5内に臨んでいる
ので、ポケット5内に入り込んだヘッドシリンダDにテ
ープ3を円滑に走行案内することができる。
【0020】
【実施例】(第1実施例) 図1ないし図8は本発明に係るテープカートリッジの第
1実施例を示す。図のテープカートリッジはビデオ用で
あって、図2および図8に示すように、これの本体ケー
ス1はプラスチック製の上下ケース1a・1bを突き合
わせ結合してなり、これの内部左右にテープ3が巻かれ
る一対のリール2・2を回転自在に配備してある。
【0021】本体ケース1の前方左右にテープ引出口4
を有する。本体ケース1の前面中央には、両テープ引出
口4・4間にテープローディング用のポケット5を凹設
してある。このポケット5の上下面および前面は開口し
ている。ポケット5の左右側壁6・6は、上ケース1a
から一体に垂設した壁部材で構成されており、この左右
側壁6・6でポケット5と左右の各テープ引出口4とが
仕切られている。ポケット5の後壁7は、上下ケース1
a・1bからそれぞれ一体に立設されて互いに突き合わ
せ接合された壁部材で構成されており、この後壁7でポ
ケット5と本体ケース1内のテープ収納空間とが仕切ら
れている。
【0022】図5および図8において、ポケット5の左
右側壁6・6の各前端側には下ケース1bから一体に立
設したテープガイド9が配備されている。このテープガ
イド9はテープ引出口4側に向く半円形の外周面部分9
aとポケット5側に向く半円形の外周面部分9bとを有
する断面ほぼ円形の筒形に形成してある。ポケット5側
に向く外周面部分9bはそのほぼ上半分を切り欠いてあ
り、符号10がその切欠部を示す。一方、ポケット5の
左右側壁6・6の各前端も、そのほぼ下半分を切り欠い
て切欠部8・8を設けてあり、前記外周面部分9b・9
bを該切欠部8・8に嵌め合わすと、外周面部分9b・
9bがそれぞれポケット5の前端左右に回り込んで臨む
ようになっている。
【0023】図2において、テープ3は一方のリール2
からこれの前方のテープ引出口4に導出され、ポケット
5の前面を通って他方のテープ引出口4に導入されたの
ち、これの後方のリール2に巻き取られる。不使用時の
テープ保護と防塵のために、本体ケース1の前面が左右
間にわたって前蓋11で開閉自在に塞がれ、ポケット5
の上面は上蓋12で、ポケット5の下面はスライダ13
でそれぞれ開閉自在に塞がれる。
【0024】図2および図8において、前蓋11はポケ
ット5およびテープ引出口4を含む本体ケース1の前面
を塞ぐ前面壁11aと、前面壁11aの左右端からケー
ス後方へ向かって一体に連出された左右側壁11b・1
1bとからなる。左右側壁11b・11bの内面には軸
14・14がそれぞれ左右対向状に突設されており、本
体ケース1(上ケース1a側)の左右側壁15・15に
軸孔16・16を設けてあり、この各軸孔16・16に
前記軸14・14が外側から回動自在に支持されてい
る。これにより前蓋11の全体は軸14を中心にして上
開き回動できる。前蓋11の上開き時に、その前面壁1
1aがポケット5の上面より更に上方へ持ち上げられて
上開き回動できるよう、図1の閉じ状態において前蓋1
1の前面壁11aと軸14の中心との間隔rは、ポケッ
ト5の上面と軸14の中心との間隔hよりも約2倍以上
大きく寸法設定してある。なお、図2に示すごとく前蓋
11は、一方の軸14に装着したねじりコイル形のばね
17で常に閉じ方向に回動付勢されている。
【0025】図1および図8において、上蓋12はポケ
ット5の開口上面を塞ぐ平板状の主面板12aを有し、
主面板12aの前端が前蓋11の前面壁11aの上端に
ピン20を介して回動自在に枢支連結されている。すな
わち図では前面壁11aの上端の中央部分を切り欠いて
凹欠部19を設け、該凹欠部19内の左右にピン20・
20を突設する。かくして、前面壁11a側の凹欠部1
9に上蓋12の主面板12aの前端部を嵌め込み、主面
板12aの前端左右に設けたピン孔21・21に前記ピ
ン20・20を嵌合してある。上蓋12の主面板12a
の前端、すなわち前記ピン20は前蓋11の軸14より
も上位の前方に位置している。
【0026】本体ケース1と上蓋12との間には、前蓋
11の上開き回動に伴って、上蓋12をこれの主面板1
2aがポケット5の開口上面を閉じる姿勢からポケット
5の上面後方へ退避するよう移動案内するガイド手段を
備えている。そのガイド手段として、上蓋12の主面板
12aには前端の左右両側に腕片22・22をそれぞれ
下向きに垂設し、各腕片22・22の先端の外側に滑子
23・23をそれぞれ横向きに突設する。一方、ポケッ
ト5の左右側壁6・6には、ポケット5に臨む垂直壁面
の上端側に後ろ上がりの円弧状の案内溝24・24をそ
れぞれ前後方向にわたって設ける。かくして、各案内溝
24に前記滑子23をそれぞれスライド自在に係合して
ある。この案内溝24は前蓋11の上開き回動により描
かれるピン20の移動軌跡と一致する山形の円弧溝に形
成する。
【0027】これにて上蓋12は、前蓋11の開閉動作
に連動して、主面板12aが前蓋11の上部後端に連続
してポケット5の上面を塞ぐ閉じ位置(図3の(A)参
照)と、ポケット5の上面から後方へ退避移動する開き
位置(図3の(C)参照)とにわたって、常に水平の閉
じ姿勢状態を維持したまま前後方向へ平行移動する。上
蓋12が図3(C)の開き位置にあるとき、主面板12
aは本体ケース1の上壁の上方にあって、ポケット5の
上面より後方側へ大きく退避している。
【0028】なお、図3および図8に示すようにポケッ
ト5の存在箇所において、本体ケース1の上壁の前端に
は軒壁26を張り出し形成し、この軒壁26でポケット
5の内奥側の上面を塞いでいる。この軒壁26の左右端
に逃がし溝26a・26aを設け、上蓋12の開き作動
時に前記腕片22・22が該逃がし溝26a・26aに
入って軒壁26に接当干渉するのを避けている。
【0029】図5および図8において、スライダ13は
本体ケース1の外側下面に位置する底壁13aと、これ
の左右端から上向きに立設されて本体ケース1の左右側
壁15・15の外側に位置する左右側壁13b・13b
とを有する左右横長のコ字形状に形成してあり、本体ケ
ース1に対して前後スライド自在に装着されている。す
なわちスライダ13は、ポケット5の下面を閉じる前方
の閉じ位置(図3の(A)参照)と、ポケット5の下面
を開放する後方の開き位置(図3の(C)参照)とにわ
たって本体ケース1の下面を前後方向に移動する。スラ
イダ13の全体を前方の閉じ位置に移動付勢するため
に、図2に示すようにポケット5の後壁7の一端にねじ
りコイル形のばね部材27のコイル部を装着し、その一
方の腕の端部をスライダ13の底壁13aの中央前端寄
りに突設したばね受け25に掛け止めてある。
【0030】スライダ13は閉じ位置において移動不能
にロックする必要がある。そのために、図4および図8
に示すように、左右の各テープ引出口4の内底面上には
テープガイド9より後方部位にロック板30を左右斜め
方向にスライド自在に配置し、スライダ13の底壁13
aの上面にロック板30の先端爪30aが係合する突起
31を設けてある。テープ引出口4の内底面には左右斜
め方向に横断する肉ぬすみ凹み32を設け、ここにロッ
ク板30をはめ込み、ばね部材33で常にロック板30
をこれの先端爪30aがテープ引出口4の一側外方へ突
出するよう移動付勢しておく。
【0031】各テープ引出口4に臨む本体ケース1の左
右の各側壁15は、図8に示すように上下ケース1a・
1bにそれぞれ設けた側壁上半部15aと側壁下半部1
5bとを突き合わせて構成されている。このうち、ロッ
ク板30の先端爪30aが突出する箇所に対応する下ケ
ース1bの側壁下半部15bには切欠部34を設けてあ
る。この切欠部34の外側は上ケース1aの側壁上半部
15aから突設した壁片35で塞いでおく。そして前記
壁片35の下端とポケット5の左右側壁6の下端とで、
図2に示すごとくロック板30が前記凹み32から浮き
上がるのを接当規制している。
【0032】図4および図8に示すように、各ロック板
30には前端縁から傾斜縁36aを有するカム片36を
前方へ一体に突設してある。一方、各テープ引出口4の
内底面の前端、および前蓋11の前面壁11aの下縁に
は、テープレコーダ側の解除ピンの進入を許すための操
作溝37・38が連通状に設けられている。したがっ
て、テープカートリッジをテープレコーダに装填する
と、図4に示すごとくテープレコーダ側の解除ピンPが
操作溝37・38にこれの前方から入り、カム片36の
傾斜縁36aに当接してこれを押す。これで図4の仮想
線で示すごとくロック板30がばね部材33に抗してポ
ケット5の方向へ移動する。これにより先端爪30aが
スライダ13の突起31との係合を解き、スライダ13
の後方移動を許す。
【0033】図7に示すごとくテープレコーダ側のホル
ダに本体ケース1を正しくセットするために、本体ケー
ス1の外側下面の前後にはレコーダ側の、基準ピンが嵌
合する位置決め用基準穴40・41を前後の左右にそれ
ぞれ合計4箇設けてある。前側の位置決め用基準穴40
はテープガイド9の直下に対応する箇所に設ける。つま
り、中空のテープガイド9の内部下端を該基準穴40に
利用している。これによれば、ポケット5の下面を開閉
するスライダ13の前後摺動領域が本体ケース1の下面
に必要であるため、前方に位置決め基準穴を設け難いと
いう問題を同時に解決することができる。
【0034】不使用時に各リール2の回り止めを図るロ
ック機構を有する。そのリールロック機構としては、図
6および図8に示すように、本体ケース1の内底面上の
リール2・2間の前方部位において、本体ケース1の底
壁に左右一対の支軸43・43を立設し、この各支軸4
3・43にリールロック部材42・42を上方から挿嵌
して水平回動自在に組み込む。各リールロック部材42
は先端の爪44が対応するリール2の係合歯2aに接当
係合するロック姿勢方向へ常にばね部材45で回動付勢
されている。
【0035】そして、各リールロック部材42の回り止
め状態を同時に解除するための解除部材46を有する。
この解除部材46は本体ケース1の内底面上の左右のリ
ールロック部材42・42間に前後移動自在に組み込
む。この解除部材46は前後方向の長孔47を有する帯
板状に形成し、その前端側の上面に解除突起48が一体
に突設されている。解除部材46が組み込まれる本体ケ
ース1の底壁には、支軸43・43間において前後方向
に長い貫通孔49を形成してある。一方、スライダ13
の上面の前端寄りの左右中央部位には操作突起50を突
設してあり、この操作突起50は本体ケース1の底から
貫通孔49に通して解除部材46の長孔47に係合して
いる。
【0036】これによればテープレコーダにテープカー
トリッジを装填すると、テープレコーダ側の解除爪(図
示せず)が前蓋11の下縁に設けた切欠部51(図8参
照)を介してスライダ13の前端部13cに接当し、ス
ライダ13の摺動ロックが前述の要領で解除された後、
該スライダ13をばね部材27に抗してケース後方へ押
し開く。このスライダ13の後方移動行程のほぼ中間位
置で操作突起50が解除部材46の長孔47の後端47
aに当接係合し(図3の(B)参照)、この後にスライ
ダ13が更に後方移動するに伴って解除部材46を後方
へ移動させる(図3の(C)参照)。この解除部材46
の後方移動の終端位置付近で解除突起48が左右のリー
ルロック部材42・42の突起42a・42aに押圧接
当する。この押圧接当作用により、両リールロック部材
42・42が各支軸43・43まわりに回動して各爪4
4がリール2・2の係合歯2a・2aから離れ、リール
2・2が回転可能となる(図6の二点鎖線状態図参
照)。
【0037】このようにスライダ13が開き移動し、各
リール2のロックが解除されたのち、テープカートリッ
ジの全体がテープレコーダ内で降下して行き、前後の位
置決め用基準穴40・41にレコーダ側の位置決めピン
が嵌合して位置決め装着される。と同時に、前蓋11が
テープレコーダ側の蓋開き部材との当接作用でばね17
に抗して軸14まわりに上開き回動する。前蓋11が軸
14まわりに上開き回動すると、上蓋12は腕片22の
先端の滑子23が案内溝24に沿って後方へスライド移
動し、これで上蓋12がポケット5の上面から持ち上げ
られながら後方へ平行に開き移動する。
【0038】前蓋11および上蓋12を開けた使用状態
では、図3の(C)に示すごとくポケット開口高さHを
拡大することができ、ポケット5の内部にまで奥深くヘ
ッドシリンダDを入り込ませることができる。ヘッドシ
リンダDとテープカートリッジの高さ方向との相対位置
関係については、ヘッドシリンダDに対して下方寄りの
低位置にテープカートリッジをセットすることができ
る。このことは、テープレコーダの内部においてリール
2用の駆動軸に可及的に接近した状態でヘッドシリンダ
Dやその周辺機構を配置できることを意味しており、そ
れだけテープレコーダの小型化に役立つ。ポケット5の
内部にヘッドシリンダDが奥深く入り込むと、ヘッドシ
リンダDの入り込みメカニズムの平面積の縮小化を図れ
る。またテープ3はテープガイド9のポケット5に臨む
外周面部分9bに巻き付いてヘッドシリンダDへ安定よ
く走行案内できる。
【0039】(第2実施例) 図9ないし図13は本発明に係るテープカートリッジの
第2実施例を示しており、本体ケース1に前蓋11、上
蓋12およびスライダ13がそれぞれ第1実施例と実質
的に同一仕様で装着されている。尤も、これでは図11
に示すごとく前蓋11の前面壁11aと上蓋12の主面
板12aとが、前面壁11a側にピン孔21を、主面板
12a側にピン20をそれぞれ設けて回動自在に枢結さ
れている。また、図11および図12に示すごとくスラ
イダ13の左右側壁13b・13bの内面に突起61・
61を内向きに突設し、本体ケース1の左右側壁15・
15には上下ケース1a・1bの接合面間に前後方向の
ガイド溝62・62を形成し、該ガイド溝62・62に
前記突起61・61を前後スライド自在に係合してあ
る。そして、スライダ13の左右側壁13b・13bの
前端側に段部63・63を切り欠き形成し、前蓋11が
閉じ状態にあるとき、図12に示すごとく前蓋11の左
右側壁11b・11bの下端が前記段部63・63に受
け止められて、前蓋11が不用意に上開き回動しないよ
うになっている。前述した通りスライダ13が後方にス
ライド操作されると、図13に示すごとく前記段部63
・63が左右側壁11b・11bの下方より後ろ側に逃
げて、前蓋11は上開き可能となる。
【0040】(第3実施例) 図14および図15は第2実施例における上蓋12まわ
りに変更を加えた本発明の第3実施例を示す。これで
は、上蓋12の主面板12aを左右方向へ長く延長形成
して、その左右両端に本体ケース1の左右側壁15・1
5の外側面に沿う垂壁71・71を下向きに延設する。
そのうえで、スライダ13の左右側壁13b・13bと
該垂壁71・71との間に、蓋閉じ状態において上蓋1
2のがた付きを防ぐための手段を設けたものである。具
体的にはスライダ13の左右側壁13b・13bの上部
前端に係合凸起72をケース前方へ向かって突設し、前
記垂壁71・71の後端に係合凸起72・72が凹凸係
合する係合凹部73・73を形成してある。
【0041】これによれば、テープレコーダからテープ
カートリッジが取り出される際に、前蓋11および上蓋
12が閉じ姿勢に戻ったのちスライダ13が前方の閉じ
位置にスライドして来る。このときに、各係合凸起72
が各係合凹部73に後方側から嵌入して係合し、これで
上蓋12の上下方向のガタ止めを図る。従って、振動を
受けて上蓋12の後端側が浮き上がり、テープレコーダ
から抜き外せなくなるといったトラブルをよく防止でき
る。不使用時にもこの状態を維持し続ける。逆にテープ
レコーダにテープカートリッジを装填するときは、スラ
イダ13が後方にスライドすることにより、各係合凸起
72が各係合凹部73から抜け外れ、これで上蓋12は
自由に開くことができる。符号75は係合突起72を形
成する際の逃げ溝である。その他の構成は先の実施例と
同じである。
【0042】(第4実施例) 図16ないし図20は本発明に係るテープカートリッジ
の第4実施例を示しており、本体ケース1に前蓋11、
上蓋12およびスライダ13がこれまた第1実施例と実
質的に同一仕様で装着されており、同一符号を以て説明
を省略する。この第4実施例では、まず前蓋11および
上蓋12が閉じ状態にあるとき、ポケット5の存在箇所
において、上蓋12の主面板12aの前端と前蓋11の
前面壁11aの上端との連結箇所に塵埃の侵入する隙間
が生じるのを防止するにある。そのために、図16に示
すごとく前蓋11の前面壁11aにおける前記凹欠部1
9の上端に、上蓋12の主面板12aの前端を前面側か
ら覆う覆い壁11cを上向き後方へ一体に突出形成して
ある。
【0043】この覆い壁11cは、上蓋12のピン20
まわりの回動動作に支障を来たさずに、覆い壁11cの
上端縁を主面板12aの前端にできる限り近接させるこ
とが望まれる。そこで主面板12aの前端の断面形状
は、前記ピン20を中心に描く半円などの縦断側面視で
凸円弧形状に形成し、これに伴って覆い壁11cの内面
は主面板12aの断面凸円弧形状にほぼ沿う凹曲面に形
成した。
【0044】次に、前蓋11は本体ケース1に対し左右
の軸14で支持されていても、前蓋11の前面壁11a
に上方または前方から外部荷重が加わると、とくに左右
に長い前面壁11aが撓み変形しやすく、この変形によ
り前蓋1と本体ケース1または上蓋12との間にも隙間
を生じて塵埃が侵入しやすくなる。こうした前蓋11の
変形を防止するために、図17および図18に示すごと
く本体ケース1の上壁、すなわちポケット5の左右側壁
6・6の各前端の上側に、上方および前方が開口する凹
部81・81を設け、前蓋11側の前記ピン20・20
を有する左右のボス82・82が、前蓋11および上蓋
12の閉じ状態で該凹部81・81に上方から入り込む
ようにし、各凹部81の内底面81a上で各ボス82を
受け止め支持するようにした。つまり、左右に長い前蓋
11は、その前面壁11aもボス82・82を介して本
体ケース1側の凹部81・81に左右2点で受け止め支
持し、以て変形し難いようにした。
【0045】更にスライダ13が閉じ状態において前蓋
11との間に隙間をつくることなく密接するように、図
16に示すように前蓋11の前面壁11aの下端内面側
に凹部83を肉ぬすみ状に左右間にわたって設ける。そ
して前蓋11が閉じ、スライダ13が前方に進出してポ
ケット5の下面を閉じた状態において、該凹部83にス
ライダ13の底壁13aの前端が突き当たるようにし、
これによっても該当箇所からの塵埃の侵入を防止し、全
体として防塵効果を高めた。
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、前蓋11の上部後方に
上蓋12を枢支連結し、上蓋12を前蓋11の上開き回
動に連動してポケット5の上面より後方へ大きく退避さ
せることにより、ポケット5の有効開口高さHを拡大で
きるようにした。したがって、テープレコーダにおいて
ポケット5の内部にヘッドシリンダDをできる限り奥深
く入り込ませることが可能となり、テープレコーダを小
型化や軽量化を図るに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における閉蓋状態での要部の縦断側
面図である。
【図2】第1実施例における全体の内部平面図である。
【図3】第1実施例におけるポケットの開蓋動作過程を
説明する縦断側面図である。
【図4】第1実施例におけるスライダのロック機構部分
の平面図である。
【図5】図4におけるA−A線断面図である。
【図6】第1実施例におけるリールのロック機構部分の
平面図である。
【図7】第1実施例における全体の底面図である。
【図8】第1実施例における全体の分解斜視図である。
【図9】第2実施例における閉蓋状態での要部の縦断側
面図である。
【図10】第2実施例における開蓋状態での要部の縦断
側面図である。
【図11】第2実施例における要部の分解斜視図であ
る。
【図12】第2実施例における閉蓋状態での側面図であ
る。
【図13】第2実施例における開蓋状態での側面図であ
る。
【図14】第3実施例における閉蓋状態での要部の側面
図である。
【図15】図14におけるB−B線断面図である。
【図16】第4実施例における閉蓋状態での要部の縦断
側面図である。
【図17】第4実施例における要部の斜視図である。
【図18】図7におけるC−C線断面図である。
【図19】第4実施例における全体の分解斜視図であ
る。
【図20】第4実施例における要部の分解斜視図であ
る。
【図21】従来例のテープカートリッジを閉蓋状態で示
す縦断側面図である。
【図22】従来例のテープカートリッジを開蓋状態で示
す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 2 リール 3 テープ 4 テープ引出口 5 ポケット 6 ポケットの左右側壁 8 切欠部 9 テープガイド 11 前蓋 11a 前蓋の前面壁 12 上蓋 12a 上蓋の主面板 13 スライダ 14 軸 20 ピン 22 腕片 23 滑子 24 案内溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平4−345346 (32)優先日 平成4年11月30日(1992.11.30) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 西嶋 立身 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所映像メディア研究所 内 (72)発明者 武田 秀和 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所映像メディア研究所 内 (72)発明者 荻路 憲治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所映像メディア研究所 内 (72)発明者 賀来 信行 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所映像メディア研究所 内 (56)参考文献 特開 平4−219683(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/087

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース1の前方左右にテープ引出口
    4・4を有し、本体ケース1の前面には、テープ引出口
    4・4間に上下面および前面が開口するテープローディ
    ング用のポケット5を凹設してあり、 本体ケース1に、これの前面を開閉する前蓋11が軸1
    4を介して上開き操作可能に支持されており、 前蓋11の開閉に伴ってポケット5の上面を開閉する上
    蓋12を有し、上蓋12の主面板12aの前端が前蓋1
    1の前面壁11aの上端にピン20を介して回動自在に
    枢支連結されており、 本体ケース1と上蓋12との間に、前蓋11の上開き回
    動に伴って上蓋12をこれの主面板12aがポケット5
    の上面後方へ退避するよう移動案内するガイド手段を備
    えており、 前記ガイド手段として、上蓋12の主面板12aの左右
    に腕片22・22を垂設し、ポケット5の左右側壁6・
    6に円弧形状の案内溝24・24を前後方向にわたって
    設けてあり、各案内溝24・24に各腕片22・22の
    先端の滑子23・23がスライド自在に係合しているこ
    とを特徴とするテープカートリッジ。
  2. 【請求項2】 左右の各案内溝24が、前蓋11と上蓋
    12とを連結する前記ピン20の移動軌跡に一致する山
    形の円弧形状に形成されている請求項1記載のテープカ
    ートリッジ。
  3. 【請求項3】 ポケット5の左右側壁6・6の前端に、
    テープ引出口4・4に臨むテープガイド9・9がそれぞ
    れ設けられており、 左右の各テープガイド9・9の外周面部分9b・9b
    が、前記案内溝24・24の下方においてポケット5内
    にそれぞれ臨んでいる請求項1記載のテープカートリッ
    ジ。
  4. 【請求項4】 ポケット5の左右側壁6・6の前端下部
    に切欠部8・8を設けてあり、 この切欠部8・8を介してテープガイド9・9の外周面
    部分9b・9bがポケット5内に臨んでいる請求項3記
    載のテープカートリッジ。
  5. 【請求項5】 上蓋12の主面板12aの前端が、前蓋
    11の前面壁11aに前記軸14よりも上位に前方に偏
    した位置で枢支連結されている請求項1記載のテープカ
    ートリッジ。
  6. 【請求項6】 ポケット5の存在箇所において、本体ケ
    ース1の上壁の前端に、ポケット5の内奥側の上面を塞
    ぐ軒壁26を張り出し形成してあり、 この軒壁26の左右端に、上蓋12が後方へ退避すると
    きに該上蓋12側の前記腕片22・22を受け入れる逃
    がし溝26a・26aが形成されている請求項1記載の
    テープカートリッジ。
  7. 【請求項7】 本体ケース1の外側下面に、ポケット5
    の下面を開閉するスライダ13が前後スライド自在に装
    着されている請求項1記載のテープカートリッジ。
  8. 【請求項8】 ポケット5の左右側壁6・6の前端に、
    テープ引出口4・4に臨むテープガイド9・9がそれぞ
    れ設けられており、 本体ケース1の外側下面には、左右の各テープガイド9
    ・9の直下に対応する箇所に位置決め用基準穴40・4
    0がそれぞれ設けられている請求項7記載のテープカー
    トリッジ。
  9. 【請求項9】 前蓋11が本体ケース1の前面を左右間
    にわたって塞ぐ前面壁11aと、前面壁11aの左右端
    から後方に連出されて本体ケース1の左右側壁15・1
    5に前記軸14・14を介して支持される左右側壁11
    b・11bとからなり、 スライダ13が底壁13aと、底壁13aの左右端から
    上向きに立設した側壁13b・13bとを有し、 スライダ13の左右側壁13b・13bの前端側に段部
    63・63を切り欠き形成してあり、 前蓋11が閉じ姿勢にあるとき、前蓋11の左右側壁1
    1b・11bの下端が前記段部63・63にそれぞれ受
    け止められて、前蓋11の上開き回動が接当規制されて
    いる請求項7記載のテープカートリッジ。
  10. 【請求項10】 上蓋12の主面板12aの左右端に、
    本体ケース1の左右側壁15・15の外側面に沿う垂壁
    71・71を下向きに延設してあり、 スライダ13の左右側壁13b・13bと前記垂壁71
    ・71との間に、上蓋12の閉じ状態において互いに凹
    凸係合する係合凸起72・72と係合凹部73・73と
    をそれぞれ設けてある請求項7記載のテープカートリッ
    ジ。
  11. 【請求項11】 スライダ13の左右側壁13b・13
    bの上部前端に係合凸起72・72が前向きに突設され
    ており、 上蓋12の垂壁71・71の後端に、係合凸起72・7
    2がそれぞれ後方側から嵌合する溝状の係合凹部73・
    73が形成されている請求項10記載のテープカートリ
    ッジ。
  12. 【請求項12】 本体ケース1の前方左右にテープ引出
    口4・4を有し、 本体ケース1の前面には、テープ引出口4・4間に上下
    面および前面が開口するテープローディング用のポケッ
    ト5を凹設してあり、 本体ケース1に、これの前面を開閉する前蓋11が軸1
    4を介して上開き操作可能に支持されており、 前蓋11の開閉に伴ってポケット5の上面を開閉する上
    蓋12を有し、上蓋12の主面板12aの前端が前蓋1
    1の前面壁11aの上端にピン20を介して回動自在に
    枢支連結されており、 本体ケース1と上蓋12との間に、前蓋11の上開き回
    動に伴って上蓋12をこれの主面板12aがポケット5
    の上面後方へ退避するよう移動案内するガイド手段を備
    えており、 ポケット5の存在箇所において、前蓋11の前面壁11
    aの上端に、上蓋12の主面板12aの前端を前面側か
    ら覆う覆い壁11cが一体に設けられていることを特徴
    とするテープカートリッジ。
  13. 【請求項13】 前記ガイド手段として、 上蓋12の主面板12aの左右に腕片22・22を垂設
    し、 ポケット5の左右側壁6・6に円弧形状の案内溝24・
    24を前後方向にわたって設けてあり、 各案内溝24・24に各腕片22・22の先端の滑子2
    3・23がスライド自在に係合している請求項12記載
    のテープカートリッジ。
  14. 【請求項14】 上蓋12の主面板12aの前端が、縦
    断側面視で凸円弧形状に形成されており、 覆い壁11cの内面が、該主面板12aの前端形状にほ
    ぼ沿う凹曲面に形成されている請求項13記載のテープ
    カートリッジ。
  15. 【請求項15】 前蓋11の前面壁11aの上端には、
    覆い壁11cの左右両側にピン20・20を有するボス
    82・82を後ろ向きに突設してあり、 上蓋12の主面板12aの前端には、左右端に前記ピン
    20・20が回動自在に嵌合するピン孔21・21を設
    けてあり、 ポケット5の左右側壁6・6の上端に、上蓋12の閉じ
    状態で前記ボス82・82を上方から受け入れて支持す
    る凹部81・81が設けられている請求項13記載のテ
    ープカートリッジ。
  16. 【請求項16】 本体ケース1の外側下面に、ポケット
    5の下面を開閉するスライダ13が前後スライド自在に
    装着されている請求項12記載のテープカートリッジ。
  17. 【請求項17】 前蓋11の前面壁11aの下端内面に
    凹部83を左右間にわたって設けてあり、 該凹部83にスライダ13の前端が突き当たるようにし
    た請求項16記載のテープカートリッジ
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