JPH06206838A - α−アルケノールの触媒異性化法 - Google Patents

α−アルケノールの触媒異性化法

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JPH06206838A
JPH06206838A JP5205056A JP20505693A JPH06206838A JP H06206838 A JPH06206838 A JP H06206838A JP 5205056 A JP5205056 A JP 5205056A JP 20505693 A JP20505693 A JP 20505693A JP H06206838 A JPH06206838 A JP H06206838A
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JP
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formula
group
isomerization
alkenols
alkenol
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JP5205056A
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Alfred THOME
トーメ アルフレート
Michael Roeper
レーパー ミヒャエル
Heinz-Josef Dr Kneuper
クノイパー ハインツ−ヨーゼフ
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BASF SE
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BASF SE
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/56Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by isomerisation

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 第二α−アルケノールを第一α−アルケノー
ルに触媒異性化する、又はその逆方向に触媒異性化する
方法を提供する。 【構成】 該異性化を一般式III: [RはC〜C10−アルキル基、1〜5個のC
−アルキル基で置換されたシクロペンタジエニル
基、非置換シクロペンタジエニル基、C〜C10−ア
リール基又はC〜C11−アラルキル基を表す]の有
機トリオキソレニウム(VII)化合物の存在下で行う、
又は異性化をポリマー担体に固定した式IIIの有機トリ
オキソレニウム(VII)化合物の存在下で行うことより
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、式I:
【0002】
【化4】
【0003】[式中、R1はC1〜C20−アルキル基又は
2〜C20−アルケニル基を表し、R2は水素原子、ハロ
ゲン原子、C1〜C10−アルコキシ基、カルボニル基又
はC1〜C20−アルキル基を表し、R1とR2は一緒に5
員環又は6員環の炭素環式環を形成していてよい]の第
二α−アルケノールを、式II:
【0004】
【化5】
【0005】の第一α−アルケノールに触媒異性化す
る、又は式IIの第一α−アルケノールを式Iの第二α
−アルケノールに触媒異性化する方法に関する。
【0006】
【従来の技術】アリルアルコールIの相応するアリルア
ルコールIIへの異性化及びその逆方向の異性化は平衡
反応である。該反応は、異なるタイプの触媒、例えばブ
レンシュテッド酸 (Broenstedt-acid)(J.Am.Chem.So
c. 61,2564(1939)参照)又は遷移元素化合物により触媒
することができる。ブレンシュテッド酸を用いた異性化
は、その支持体に起因して非常に多数の望ましくない副
反応を生ぜしめるので、既に以前から該反応を著しい選
択性で触媒させる遷移元素化合物を見出すことが試みら
れた。
【0007】ドイツ国特許出願公開第2752986号
明細書には、パラジウム錯体を用いたアリルアルコール
の異性化が記載されている。該物質の高い価格、及びパ
ラジウム錯体が化学的にさほど安定的ではなく、反応及
びそれに続く精製に使用される条件下で、反応装置の内
部表面に微粒子状金属パラジウムの析出層を形成する傾
向を示すという事実を考慮すると、該方法は工業的目的
には不適当である。
【0008】米国特許第4006193号明細書では、
周期表におけるVb族、VIb族及びVIIb族の一連
の遷移元素の化合物が、アリルアルコールの異性化に使
用される。該明細書には、該異性化に適した触媒として
多数の遷移元素の化合物が記載されているが、実際に有
利には、バナジウム化合物が特にバナジン酸の塩及びバ
ナジン酸の脂肪族アルコールとのエステルの形で異性化
触媒として使用される。というのも、これらの化合物
は、収率及び選択性に関して最良の結果を生じるからで
ある。レニウム化合物、特にエステル、無水物及び過レ
ニウム酸のアンモニウム塩もまた該明細書には適当な触
媒として記載されているが、レニウム化合物、すなわち
過レニウム酸のアンモニウムを用いた異性化のただ1つ
の例は、バナジウム化合物での類似の反応よりも明らか
に悪い収率及び明らかに乏しい選択性を示す。
【0009】米国特許第3925485号明細書にも、
第一及び第二アリルアルコールの異性化での最良の結果
はバナジウム化合物で得られることがで記載されてい
る。該明細書でも、多数のレニウム化合物を適した異性
化触媒として挙げている。しかしながら該明細書には、
これらのレニウム化合物の1つを用いたアリルアルコー
ルの異性化を示す例が記載されていない。
【0010】米国特許第4006193号及び同第39
25485号明細書によれば、アリルアルコールの異性
化の最良の結果は、周期表のVb族、VIb族及びVI
Ib族の別の遷移元素の化合物を含有する触媒に比し
て、バナジウム化合物を含有する触媒を使用して達成さ
れるにもかかわらず、バナジウム化合物を使用しても、
異性化反応の選択性に関して不満足な結果を生じるにす
ぎないので、これら2つの特許を、化学薬品、例えば可
塑化アルコールの前駆物を大量生産するため使用するこ
とは、たとえ最も有利な実施態様であっても経済的では
ない、それというのも使用不能な副生成物が大量に生成
するからである。
【0011】化学反応式(1):
【0012】
【化6】
【0013】に基づくブタジエンの水とのテロ重合(例
えば、米国特許第4962243号明細書参照)におい
て、及び化学反応式(2):
【0014】
【化7】
【0015】に基づいてブタジエンに水を付加する際に
(例えば米国特許第4645863号明細書参照)、望
ましくない第二オクタジエノールV又は望ましくない第
二ブテノールVIIが副生成物として大量に形成され
る。しかしながら、第一アルケノールIV及びVIだけ
が、アルコール可塑剤又は溶剤として使用されるアルカ
ノール、n−オクタノール又はn−ブタノールに水素添
加することができるので、工業規模でも高い転化率及び
良好な選択性をもって実施可能であるアリルアルコール
を異性化する方法が所望される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、第一又は第二アリルアルコールの異性化を可能に
し、高い転化率及び選択性を生じ、ひいては該反応の、
工業的規模の方法、特に例えば第二オクタジエノールV
の異性化のための使用を可能かつ経済的にする上記異性
化法を見出すことであった。特に、このために従来公知
の種類の触媒よりもより効果的及びより選択的な触媒並
びに望ましくない副生成物の形成を減少させる適当な後
処理法を見出すことであった。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題は、式I:
【0018】
【化8】
【0019】[式中、R1はC1〜C20−アルキル基又は
2〜C20−アルケニル基を表し、R2は水素原子、ハロ
ゲン原子、C1〜C10−アルコキシ基、カルボニル基又
はC1〜C20−アルキル基を表し、R1とR2は一緒に5
員環又は6員環の炭素環式環を形成していてよい]の第
二α−アルケノールを式II:
【0020】
【化9】
【0021】の第一α−アルケノールに触媒異性化す
る、又は式IIの第一α−アルケノールを式Iの第二α
−アルケノールに触媒異性化する方法において、該異性
化を、一般式III:
【0022】
【化10】
【0023】[式中、R3はC1〜C10−アルキル基、1
〜5個のC1〜C4−アルキル基で置換されたシクロペン
タジエニル基、非置換シクロペンタジエニル基、C6
10−アリール基又はC7〜C11−アラルキル基であ
る]の有機トリオキソレニウム(VII)化合物の存在
下で行う、又は異性化をポリマー担体材料に固定した式
IIIの有機トリオキソレニウム(VII)化合物の存
在下で行うことにより解決される。
【0024】本発明に使用すべき異性化触媒IIIは、
比較的新しい分類のヘリウム化合物よりなる。その最初
の代表的なものの製造は80年代の中ごろに開始され
た。例えばメチルトリオキソレニウム(VII)(R3
=CH3)は、七酸化二レニウム(Re27)をテトラ
メチルスズで処理することにより1988年に初めて得
られた(Angew. Chem. 100,420(1988))。高級アルキル
−及びアリール−トリオキソレニウム(VII)化合物
は、Angew. Chem. 103, 183(1991)に記載されている
ように七酸化二ヘニウムのジアルキル亜鉛化合物との反
応により、最近になって得られたにすぎず、シクロペン
タジエニルトリオキソレニウム(VII)誘導体は、シ
クロペンタジエニルトリカルボニルレニウム化合物を過
酸化水素で酸化することにより製造することができる
(J.Organomet. Chem 297, C5(1985))。該レニウム
化合物の概要は、Angew. Chem. 100,1269(1988)及び
J. Organomet. Chem. 382, 1(1990)に見られる。
【0025】本発明の方法で有利に使用される有機トリ
オキソレニウム(VII)化合物IIIは、R3がC1
5−アルキル基、ペンタメチルシクロペンタジエニル
基又はフェニル基である化合物である。メチルトリオキ
ソレニウム(VII)及びペンタメチルシクロペンタジ
エニルトリオキソレニウム(VII)を使用するのが特
に有利である。
【0026】本発明によれば、レニウム触媒IIIは塊
状で又は溶液で使用することができる。本発明による方
法の別の実施態様では、レニウム化合物IIIを、ポリ
マー又は鉱物担体に結合した析出層の形で反応帯域中に
配置する。この目的のために使用されるポリマー担体材
料は、有利にはその表面上に窒素含有基を持つポリマー
担体材料であり、この場合該窒素原子は芳香族及び脂肪
族の基の両方に、またアミド又はカルバメート基に組み
込まれていてもよい。このような窒素含有ポリマーの例
としては、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(2−ビニ
ルピリジン)、ポリ(2−ビニルピリジン−コ−スチレ
ン)、ポリアクリルアミド、ポリイミド、ポリアミド及
びポリウレタンが挙げられる。これらの窒素含有ポリマ
ーは、配位結合により化合物IIIを固定するので、こ
れらの物質は、式III: (ポリマー)a・(R3ReO3b (VIII) [式中、商b/aは2つの成分の重量比であり、一般に
0.01〜0.2、有利には0.02〜0.1である]
の配位結合化合物として示すことができる。この場合、
触媒VIIIのアリコート料を使用する際に、VIII
のレニイウム含量が増加するにつれて、異性化反応の反
応速度が増大するという法則が当てはまる。この種のポ
リマーレニウム触媒を使用することは、反応の完了時に
触媒を簡単な方法で、例えば濾過により反応混合物から
除去することができるとい点で有利である。この種のポ
リマー触媒VIIIを効果的に製造するには、含浸処理
を使用するのが有利である、その際には、当該ポリマー
に1回又は複数回、適当な溶剤、例えばエーテル、例え
ばジメトキシエタン、テトラヒドロフタン又はジオキサ
ン中のそれぞれのレニウム触媒IIIの溶液を含浸さ
せ、引続き乾燥させる。ポリマー触媒VIIIの製造に
関しては、ドイツ国特許出願公開第3902357号明
細書に詳しく記載されている。
【0027】一般的に、式IIIの触媒を、本発明によ
る方法では、レニウム(Reとして計算)のα−アルケ
ノールに対するモル比が1:50〜1:5000、有利
には1:75〜1:2500、更に有利には1:100
〜1:1000に相当する量で使用する。ポリマー結合
した式VIIIレニウム触媒を使用する場合には、異性
化すべきアリルアルコールを、反応混合物中レニウム
(Reとして計算)のアリルアルコールに対するモル比
が一般に1:50〜1:5000、有利には1:75〜
1:2500、更に有利には1:100〜1:1000
の量で加える。ポリマーのレニウム含量は、螢光X線分
析法又は原子発光分光法で測定することができる。
【0028】本発明による方法は、空気の存在下で行う
ことができる。選択的にかつ有利には、不活性ガス雰囲
気中で、例えば窒素又はアルゴン雰囲気下で行う。
【0029】本発明による方法は、0〜300℃、有利
には10〜200℃、更に有利には20〜150℃の温
度範囲内で行うのが有利である。反応圧については、本
発明による方法は制限はないが、大気圧下で又は高圧又
は減圧下で実施することができる。反応混合物の後処理
を考慮して、例えば反応からの異性化生成物を蒸留によ
り連続的に取り出す場合には、反応装置内で該蒸留を最
適に行う圧力を使用するのが有利である。
【0030】本発明による方法は、溶剤の存在下で又は
不在下で行うことができる。反応条件下で化学的に安定
であり、使用触媒の効能を損なわない溶剤を使用するの
が有利である。使用溶剤は、有利には高沸点溶剤、例え
ばエーテル、例えばポリエチレングリコールエーテル又
はポリプロピレングリコールエーテル、ジ−及びトリエ
チレングリコールジメチルエーテル、又は高沸点アルカ
ノール、例えばパルミチルアルコール、ステアリルアル
コール及びセチルアルコール、並びにジエチレングリコ
ール及びトリエチレングリコール及び高沸点ハロゲン化
及び有利には塩素化炭化水素、例えばクロロベンゼン、
ジクロロベンゼン及び類似のもの、カルボキシアミド、
例えばN,N−ジメチルホルムアミド、スルホキシド、
例えばジメチルスルホキシド及びスルホラン、又は高沸
点炭化水素、例えばキシレン、スクアラン及びパラフィ
ン油である。使用される溶剤の量は、上記のように一般
に決定的重要性を有さず、広い範囲内で変更可能であ
る。一般的には、溶剤は、溶剤を含まない反応混合物の
重量に対して5〜100重量%の量で加える。
【0031】化学反応式(3):
【0032】
【化11】
【0033】に基づく、第二α−アルケノールの第一α
−アルケノールへの異性化及びその逆方向の異性化は平
衡反応なので、平衡状態が達成された後に異性化反応を
停止させ、アリルアルコールIとIIの混合物である生
成物が得られる。アリルアルコールIが異性化の所望の
生成物である場合には、沸点が化合物IIの沸点より低
いという事実に基づき、それが形成されるのと同じ速度
で、該生成物を連続的に蒸留により取出し、該手段を用
いて第一アリルアルコールIIを定量的に第二アリルア
ルコールIに転位することができる。
【0034】一方、第一アリルアルコールIIが異性化
の所望の生成物である場合には、反応混合物を、平衡状
態が達成された時点で蒸留によりアリルアルコールIと
IIに分離して回収し、その間第二アリルアルコールI
を反応に戻すのが有利である。本発明の方法の該実施態
様では、高沸点溶剤を使用するのが有利である。触媒
は、蒸留の間に溶液中に残留する。
【0035】式I又は式IIの第一又は第二アリルアル
コールを異性化するための本発明の方法の使用にもちろ
ん制限はない、例えばこれらアリルアルコールの基R1
は、C1〜C20−アルキル基、有利にはC1〜C10−アル
キル基、更に有利にはC1〜C5−アルキル基、又は1又
は2個の二重結合、有利には1個の二重結合を有するC
2〜C20−アルケニル基、有利にはC2〜C10−アルケニ
ル基、更に有利にはC2〜C8−アルケニル基であってよ
い。アリルアルコールI及びIIの基R2は、例えば水
素原子又はC1〜C20−アルキル基、有利にはC1〜C10
−アルキル基であってよい。付加的にR2は、C1〜C10
−アルコキシ基、有利にはC1〜C4−アルコキシ基、ハ
ロゲン原子、特に塩素原子又はカルボニル基であってよ
い。選択的に、基R1とR2は一緒に、1個又は2個の二
重結合、有利には1より多くない二重結合を有していて
よい又は飽和された、5員環又は6員環の炭素乾式環を
形成していてよい。基R1及び/又はR2は非置換であっ
てよく、又は例えばハロゲン原子、特に塩素原子、C1
〜C4−アルコキシ基、カルボニル基又はオキソ基であ
ってよい1〜3個、有利には1個の置換基の形を有して
いてよい。
【0036】本発明の方法で使用可能なアリルアルコー
ルの例として、以下のα−アルケノールを挙げることが
できる。
【0037】2−メチル−3−ブテン−2−オール、
1,7−オクタジエン−3−オール及びリナロオール
(3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オー
ル)、1−ビニル−シクロヘキサノール、1−ヘキサン
−3−オール、イソフィトール(3,7,11,15−
テトラメチル−1−ヘキサデセン−3−オール)及び
2,3−ジメチル−3−ブテン−2−オールが、式Iの
α−アルケノールの例であり、1−ブテン−3−オー
ル、2−ブテン−1−オール(クロチルアルコール)、
3−メチル−2−ブテン−1−オール(プレニルアルコ
ール)、2,3−ジメチル−2−ブテン−1−オール、
2−ヘキセン−1−オール、2,7−オクタジエン−1
−オール、ゲラニオール(3,7−ジメチル−2,6−
オクタジエン−1−オール)、ファルネゾール(3,
7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエン
−1−オール)、フィトール(3,7,11,15−テ
トラメチル−2−ヘキサデセン−1−オール)、ビタミ
ンAアルコール(レチノール)、2−ヘキセン−1−オ
ール及び2,3−ジメチル−2−ブテン−1−オールが
式IIのα−アルケノールの例である。
【0038】本発明の方法を、1,7−オクタジエン−
3−オールVの2,7−オクタジエン−1−オールIV
への異性化及びブテ−1−エン−3−オールVIIのブ
テ−2−エン−1−オールVIへの異性化に使用するの
が特に有利である。
【0039】
【実施例】次に本発明を以下の実施例につき詳細に説明
する。
【0040】キシレン40g中のメチルトリオキソレニ
ウム(VII)39.5mg(0.16ミリモル)に、
キシレン10ミリリットル中の1,7−オクタジエン−
3−オール3g(23.8ミリモル)を60℃の温度で
撹拌しながら滴加した。該反応をアルゴン雰囲気下で行
った。65分の反応時間後、平衡状態に達成し、36%
の転化率が生じた。2,7−オクタジエン−1−オール
に対する選択性は、100%であった。
フロントページの続き (72)発明者 ミヒャエル レーパー ドイツ連邦共和国 ヴァッヘンハイム ア ルベルト−シュヴァイツァー−シュトラー セ 10 (72)発明者 ハインツ−ヨーゼフ クノイパー ドイツ連邦共和国 マンハイム 1 シュ テファニエンウーファー 18

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、R1はC1〜C20−アルキル基又はC2〜C20
    アルケニル基を表し、R2は水素原子、ハロゲン原子、
    1〜C10−アルコキシ基、カルボニル基又はC1〜C20
    −アルキル基を表し、R1とR2は一緒に5員環又は6員
    環の炭素環式環を形成していてよい]の第二α−アルケ
    ノールを、式II: 【化2】 の第一α−アルケノールに触媒異性化する、又は上記式
    IIの第一α−アルケノールを式Iの第二α−アルケノ
    ールに触媒異性化する方法において、該異性化を、式I
    II: 【化3】 [式中、R3はC1〜C10−アルキル基、1〜5個のC1
    〜C4−アルキル基で置換されたシクロペンタジエニル
    基、非置換シクロペンタジエニル基、C6〜C10−アリ
    ール基又はC7〜C11−アラルキル基を表す]の有機ト
    リオキソレニウム(VII)化合物の存在下で行う、又
    は異性化をポリマー担体に固定した式IIIの有機トリ
    オキソレニウム(VII)化合物の存在下で行うことを
    特徴とする、α−アルケノールの触媒異性化法。
JP5205056A 1992-08-29 1993-08-19 α−アルケノールの触媒異性化法 Pending JPH06206838A (ja)

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