JP2836706B2 - 4−ビニルシクロヘキセンからエチルベンゼンを製造する方法 - Google Patents

4−ビニルシクロヘキセンからエチルベンゼンを製造する方法

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の分野 本発明は、接触水素化(catalytic transfer hydroge
nation)により4−ビニルシクロヘキセン(以下、4−
VCHと呼ぶ)からエチルベンゼンを製造する方法に関す
る。より詳細には、本発明は、不均一系触媒として、活
性炭上に担持されたパラジウムの存在下において、酸化
性脱水素化剤により、水素供与性溶剤中の4−VCHが脱
水素化される、エチルベンゼンを製造する方法に関す
る。
従来技術の説明 エチレンがナフサのスチームクラッキングにより製造
されている国において、経済的に単離されうる量で1,3
−ブタジエンを含むC4類は入手できる。このC4類は、約
45重量%の1,3−ブタジエンを含み、そして残部はブタ
ン、ブテンおよびブチンである。混合C4炭化水素からの
1,3−ブタジエンは、全ての成分の沸点が非常に近い温
度範囲を有し、そして幾つかの成分は共沸混合物を形成
するので、単純な蒸留により分離することができない。
1,3−ブタジエンを単離するための現代の全ての方法
は、抽出蒸留の物理原理に基づくものであり、そして1,
3−ブタジエンは、通常、合成ゴムを製造するために使
用される。抽出蒸留プロセスは、貯蔵または輸送の間
に、1,3−ブタジエンは[2+4]ディールスアルダー
反応により4−VCHに二量化される。現在、4−VCHの製
造量は、1,3−ブタジエンの製造量の約1%であり、そ
してその全量が燃焼されている。副生成物である4−VC
Hは1,3−ブタジエンとともに増加するので、4−VCHの
産業上の利用は研究の新分野になっている。
現在まで、4−VCHは殆ど無益な化合物であると産業
上認識されている。1970年代において、酸化性脱水素化
を使用した、4−VCHからのエチルベンゼンまたはスチ
レンの製造の研究が行われた。しかし、4−VCHの原料
である1,3−ブタジエンは、合成ゴムの旺盛の需要のた
めに供給不足であり、そして更には、高価であった。4
−VCHの酸化性脱水素化のための研究は幾つかの文献に
のみ示されており、それらは米国特許第4,163,761号(1
979)、第4,233,244号(1980)、第4,246,202号(198
1)、第4,300,010号(1981)、第4,322,566号(198
2)、第4,339,622号(1982)および第4,375,571号(198
3)を含む。1980年代中盤以来、このトピックに関する
研究は殆どない。
1,3−ブタジエンの90%以上が合成ゴムを製造するた
めに使用されている。最近、合成ゴムの需要は鈍くなっ
ているが、1,3−ブタジエンの供給は増加している。従
って、1,3−ブタジエンのための[2,4]ディールスアル
ダー反応および脱水素化は、Applied Catalysis,47(19
89),L7〜L8に開示されているように、合成ゴム以外の
目的で1,3−ブタジエンを使用する目的で、盛んに研究
が行われている。特に、4−VCHの脱水素化の活発な研
究が行われており、商業的な成功の希望がある。証拠と
して、多くの特許が公開されており、米国特許第5,276,
257号(1994)、第5,300,719号(1994)、第5,321,180
号(1994)および第5,336,822号(1994)、日本の特開
平6−329563公報および特開平7−41436公報並びにPCT
94/01385および94/29248を含む。4−VCHの脱水素化
は、過剰供給になると予測される1,3−ブタジエン、お
よび4−VCHの用途に貢献することが非常に期待され
る。4−VCHは1,3−ブタジエンから調製され、例えば、
米国特許第5,096,870号(1992),第5,196,621号(199
3)および第5,329,057号(1994)、日本の特開平6−17
2238公報(1994)、特開平6−247880公報(1994)、特
開平7−48288公報(1995)、特開平7−48289公報(19
55)および特開平7−48290公報(1995)、並びにPCT94
/008925に開示されている。理論の大きな進歩ととも
に、これらの特許明細書に開示されている4−VCHの調
製法は、1970年代の調製法よりも大きな利点を有し、そ
して実用上、工業生産に応用されうる。
シクロヘキセンのように、4−VCHは接触水素化にお
いて水素供与体として使用されうることがよく知られて
いる。特に、4−VCHは、水素供与体として機能しなが
ら、水素化−脱水素化により、エチルベンゼン、4−エ
チルシクロヘキセン、エチルクロロヘキサン、スチレン
等に転化される。水素供与体としての4−VCHの例示の
応用は、米国特許第4,322,556号(1982)に開示されて
おり、ここで、接触水素化は均一系触媒であるIrCl(C
O)(Ph3P)の存在下で進行し、ニトロベンゼンをア
ニリンに還元する。
この特許の反応は、高温で反応させる必要がある均一
系反応である。更に、使用される均一系触媒は貴金属を
含むので、触媒は回収される必要がある。更に、反応は
重金属汚染の重大な問題をもたらす。実際、現在、環境
汚染は生産よりも重大な問題であるので、その工業生産
は実質上不可能である。
4−VCHの脱水素化による芳香族化合物の製造は、ニ
トロベンゼンを使用する液相反応または金属若しくは金
属酸化物を使用する気相反応のいずれかにより行われる
ことができる。気相反応は米国特許第5,276,257号(199
4)に報告されており、ここで、エチルベンゼンまたは
スチレンはモリブデンを含む不均一系触媒の存在下にお
いて1,3−ブタジエンから製造される。不均一系触媒の
ために、マグネシウム、亜鉛、カルシウム、ストロンチ
ウムおよび/またはバリウムの酸化物も米国特許第5,30
0,719号(1994)に報告されている。これらの他に、米
国特許第5,336,822号(1994)は、アンチモンを含む不
均一系触媒の存在下で、酸素を使用して、4−VCHから
スチレンを製造することを開示している。
このような気相反応は、不均一系反応であり、ここ
で、金属若しくは金属酸化物が使用されて、高い反応温
度を維持しながら高い転化率を得る。気相反応により、
4−VCHを酸化性脱水素化に付すことにより、エチルベ
ンゼンまたはスチレンを得ることができる。気相反応に
よるこのような酸化性脱水素化は、液相反応よりも反応
性および選択性に優れている。しかし、触媒と反応体と
の間の短い接触時間により、反応温度は高くすべきであ
る。高い反応温度は触媒寿命を短命にし、そして多量の
副生成物を生じさせることになる。
発明の要旨 それ故、本発明の目的は、従来技術により遭遇する上
記の問題を克服し、そして、液相における接触脱水素化
を使用することにより、4−VCHからエチルベンゼンを
製造する方法を提供することである。エチルベンゼンを
製造するための方法は、接触水素化を含み、ここで、水
素供与性溶剤中の4−VCHは、不均一系触媒として活性
炭上に担持されたパラジウムの存在下において、酸化剤
により脱水素化される。この脱水素化は、殆ど副生成物
を有せず、そして4−VCHの高い転化率を得るために低
い温度で行われる。
接触水素化によるニトロベンゼンのアニリンへの還元
において、4−VCHはエチルベンゼンに転化されうるの
みならず、副生成物、例えば、4−エチルシクロヘキセ
ン、エチルシクロヘキサンおよびスチレンにも転化され
うる。不均一液相系において4−VCHからエチルベンゼ
ンを製造するための方法を開発することを目的として、
本発明者は集中的に研究を行った。活性炭上に担持され
たパラジウムは、副生成物、例えば、4−エチルシクロ
ヘキセン、エチルシクロヘキサンおよびスチレンを生じ
ずに、4−VCHを液相中でエチルベンゼンに脱水素化さ
せることができる良好な触媒である。更に、活性炭上に
担持されたパラジウムは、4−VCHをエチルベンゼンに
脱水素化するために使用されるときに、重金属のような
環境に関する問題を全く生じない。特に、本発明の不均
一系触媒は、低い反応温度および常圧のために、接触脱
水素化後に容易に回収されうる。このような穏やかな条
件は、4−VCHの接触脱水素化の危険を最小にしうる。
発明の詳細な説明 通常、気相の不均一系触媒反応は常圧下において行う
ことができる。対照的に、液相中の触媒反応は水素供与
性溶剤、例えば、脂肪族若しくは芳香族アルコールおよ
び水なしでは常圧で行うことができない。
本発明の不均一系触媒は、活性炭上に担持されたパラ
ジウムからなり、常圧下で液相中で反応を行うことがで
きる。不均一系触媒は約40μmの孔径および約600m2/g
の比表面積を有する。パラジウムは、活性炭に5重量%
の量で含浸される。それは、ニトロベンゼンをアニリン
に還元すること、および、4−VCHをエチルベンゼンに
脱水素化することの両方を触媒することができる。後者
の場合、ニトロベンゼンを使用することなく、34%の4
−VCHがエチルベンゼンに転化され、例えば下記の例1
に例示されている。4−VCHに対して0.02モル比以上で
ニトベンゼンを使用するときには、85%を越える4−VC
Hが、不均一系触媒の存在下で脱水素化されることも判
った。しかし、4−VCHに対して0.02モル比を越える量
のニトロベンゼンは収率に殆ど影響を与えないことが判
った。この為、下記の例Iに詳細に説明されるように、
ニトロベンゼンは酸化性脱水素化剤として機能するだけ
でなく、促進剤としても機能することが結論付けられ
る。
不均一系触媒反応において、水およびアルコールは水
素供与性溶剤として使用されることができ、それによ
り、環境汚染を低減し、そして大きな経済的利益をもた
らし、そのことは下記の例VIに記載されるであろう。水
溶剤の場合には、4−VCHは水と混合されないが、触媒
反応は単純に撹拌により容易に実施される。
副生成物に対する触媒の再生の関係を知るために、各
反応の後に触媒を繰り返して使用した。4−VCHおよび
エチルベンゼンは沸点が似通っているために、単純な蒸
留ではこれらを分離することができない。参考のため
に、反応体の沸点を下記に示す。
エタノール 78℃ 4−VCH 126〜127℃ エチルベンゼン 136℃ アニリン 184℃ このように、4−VCHがエチルベンゼンに転化された
後に、4−VCHおよびアニリンを共沸蒸留して、4−VCH
およびアニリンを含まない反応溶液を製造する。フレッ
シュ4−VCHおよびエタノールでの活性を調べるため
に、回収した触媒を再使用した。
全般に、触媒反応は気相よりも液相において有利であ
る。液相反応の大きな問題は、ニトロベンゼンを酸化剤
として使用するときに、エチルベンゼンと分離すること
ができないアニリンが副生成物であるということであ
る。
硫黄および臭素はシクロヘキセンの脱水素化のために
使用される、代表的な酸化剤である。反応時に、硫化水
素および臭化水素をそれぞれ生じ、それらは重大な汚染
物である。実際、生産よりも重大な問題を含む環境汚染
のために、硫黄および臭素は脱水素化剤のために使用さ
れることができない。
本発明者は、環境汚染を生じることなく、4−VCHを
脱水素化することができる適切な酸化剤を求めて研究し
た。結果として、過酸化水素(H2O2)および塩素酸ナト
リウム類(NaClOn、n=1〜4)は良好な酸化剤として
機能しうる。不均一系触媒反応の後、過酸化水素および
塩素酸ナトリウム類はそれぞれ水および塩化ナトリウム
(NaCl)に転化され、そのどちらも環境に影響を及ぼし
えない。
特に、このような酸化剤の水中での良好な溶解度によ
り、水が溶剤として使用でき、それにより、反応手順を
単純化できる。更に、他の重金属とは異なり、本発明で
使用される不均一系触媒、例えば、パラジウムおよび白
金は上記のような環境汚染の問題を起こさない。
実用上、過酸化水素は水中で30%に希釈された水溶液
である。この過酸化水素水溶液は、爆発の危険性を大き
く減じ、そしてプロトン性溶剤を供給することができ
る。
塩素酸ナトリウム離(NaClOn、n=1〜4)では、接
触水素化時に殆ど不活性である塩化ナトリウムが生じ、
その為、汚染は起こらない。この酸化剤は、水と良好な
相溶性を有するので水が溶剤として使用されうる点で有
利である。
ニトロベンゼン、過酸化水素および塩素酸ナトリウム
類の他に、4−VCHのエチルベンゼンへの脱水素化にお
ける酸化剤として、空気および酸素が機能しうることが
判った。酸素を使用した4−VCHの脱水素化はPCT94/202
48および米国特許第5,336,822号(1994)に開示されて
報告されており、ここで、4−VCHは錫およびアンチモ
ンを含む不均一系触媒の存在下で、スチレンに転化され
る。上記の特許で提案されている反応は気相中で、4−
VCHの12〜14倍の量に達する過剰量の水を使用して300〜
500℃の温度で行われる。この為、このような反応は激
しい反応条件であるために経済的に好ましくない。更
に、触媒を製造することが困難である。
本発明によると、穏やかな条件下で酸化剤として酸素
または空気を使用することができる。エチルベンゼン
は、水およびエタノールのようなプロトン性溶剤中にお
いて、活性炭上に担持されたパラジウムの存在下で、空
気または酸素を酸化剤として使用して、液相反応によ
り、4−VCHから製造される。空気または酸素を使用す
るときに、反応は触媒なしでは進行することができず、
このことは下記の例IIIに詳細に説明されるであろう。
酸化剤として空気または酸素を使用することは、反応を
進行する反応懸濁液中に空気または酸素を含む気泡を発
生させることにより行われうる。このような気−液反応
は、ニトロベンゼン、過酸化水素または塩素酸ナトリウ
ムを使用したときに得られるものと同様の結果を提供す
る。酸素または空気の使用は、原料を1つ減らすことが
でき、そして環境および副生成物の問題をなくすことが
できるという利点を有する。結果的に、それは非常に経
済的である。
本発明は、典型的な不均一系触媒反応の利点を使用す
るものである。使用される反応器は、バッチタイプとし
て、減圧が可能な反応器である。生成物はガスクロマト
グラフィー−質量分析検出器(GC−MSD)を使用して分
析された。ガスクロマトグラフィーを使用した定量分析
は下記条件下で行われた。
キャピラリーカラム:ULTRA I(架橋メチルシリコーンガ
ム)50mx0.22mmx0.33μm キャリア:窒素 塔頂圧:18psig 炉:120℃(2min)〜250℃、β=5℃/分 インジェクションポンプ:200℃ 検出器および温度:FID(280℃) スプリット比:50:1 メークアップ流量:38ml 成分比に関しては、面積比を計算し、使用した。
本発明のより良好な理解は次の実施例を参照して得ら
れるであろう。実施例は本発明を例示するために示すも
のである。これらの実施例は本発明の範囲を制限するも
のと解釈されるべきでない。
例I 減圧蒸留が可能であり、冷却器を具備している100ml3
つ口フラスコにおいて、エタノール(4.4ml、75ミリモ
ル)中、表1に示した量のニトロベンゼンおよびパラジ
ウム(5重量%)/活性炭触媒2gを1時間還流した。懸
濁液を濾過し、そして得られた濾液をガスクロマトグラ
フィーにより分析した。結果を下記に示す表1に提供す
る。
表1に示すように、4−VCHからのエチルベンゼンの
収率は、34%であった。4−VCHに対して0.01モル比の
ニトロベンゼンを添加したときに、エチルベンゼンの収
率は大きく75%に増加した。しかし、4−VCHに対して
0.5または1モル比のニトロベンゼンを使用したときで
さえ、収率は殆ど同一であった。
例II 反応温度を変えて、4−VCHのニトロベンゼンに対す
るモル比1:0.1を使用して、例Iの手順を繰り返した。
ガスクロマトグラフィーの結果を下記の表2に示すよう
に提供する。
例III 触媒であるパラジウム(5重量%)/活性炭の量を変
えて、4−VCHのニトロベンゼンに対するモル比1:0.1を
使用して、例Iの手順を繰り返した。ガスクトマトグラ
フィーの結果を下記の表3に示すように提供する。
表3から明らかなように、反応は触媒が存在せずには
進行しなかった。表3は、また、触媒を2gより多量にし
ても、収率の改善は見られないことを示す。
例IV 水素供与体であるエタノールのニトロベンゼンに対す
るモル比を変えて、4−VCHのニトロベンゼンに対する
モル比1:0.1を使用して、例Iの手順を繰り返した。ガ
スクロマトグラフィーの結果を下記の表4に示すように
提供する。
例V 下記の表5に示したニトロ化合物に対する4−VCHの
モル比1:0.1を使用して、例Iの手順を繰り返した。
ガスクロマトグラフィー分析の結果を下記表5に示す
ように提供する。
例VI ニトロベンゼンに対する4−VCHのモル比1:0.1を使用
して、そして溶剤としてエタノールの代わりに水を使用
して、水に対するニトロベンゼンのモル比を変えて例I
の手順を繰り返した。
ガスクロマトグラフィー分析の結果を下記表6に示す
ように提供した。
例VII 減圧蒸留が可能であり、冷却器を具備している100ml3
つ口フラスコにおいて、5.40g(100ミリモル)の4−VC
Hおよ41.2ml(49.2g、400ミリモル)のニトロベンゼン
を17.6ml(13.80g、300ミリモル)のエタノール中に溶
解させた。7gのパラジウム(5重量%)/活性炭触媒を
溶液中に加え、懸濁液を得た。この懸濁液を1時間還流
し、室温に冷却した。触媒を濾過分離し、そして濾液を
蒸留してエタノールからエチルベンゼンを分離した。残
留物を等量の4−VCHおよびエタノールに加えた。これ
らの反応体を、再生触媒の存在下で反応させた。
再び、同一の手順を繰り返した。各手順の後の濾液
を、触媒の反応性を分析するためにガスガスクロマトグ
ラフィーにかけて分析した。結果を下記に示す表7に提
供する。
例VIII 減圧蒸留が可能であり、冷却器および滴下漏斗を具備
している100ml3つ口フラスコに、10.80g(100ミリモ
ル)の4−VCHおよび2gのパラジウム(5重量%)/活
性炭触媒を入れ、そして撹拌しながら95℃まで加熱し、
懸濁液を提供した。30%過酸化水素(H2O2)水溶液22.5
ml(200ミリモル)を漏斗を通してゆっくりとフラスコ
に加え、95℃を維持した。1時間の還流後、反応溶液を
分析した。ガスクロマトグラフィーは、4−VCHは71%
エチルベンゼンに転化し、そして未反応の4−VCHは9
%残り、副生成物は20%生成したことを示した。
例IX 例VIIIの手順を繰り返したが、過酸化水素の量を下記
の表8に示すように変えた。
表8に示すように、4−VCHと等量で過酸化水素を使
用することが最も好ましい。
例X 下記の表9に示す種々の量で触媒を使用して例VIIIの
手順を繰り返した。
例XI 減圧蒸留が可能であり、冷却器および滴下漏斗を具備
している100ml3つ口フラスコに、10.80g(100ミリモ
ル)の4−VCHおよび2gのパラジウム(5重量%)/活
性炭触媒を入れ、そして撹拌しながら95℃まで加熱し、
懸濁液を提供した。次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)7.4
g(100ミリモル)の水3.6g(200ミリモル)中の溶液を
漏斗を通してフラスコに加え、フラスコを95℃に維持し
た。1時間の還流後、反応溶液を濾過し、そしてその
後、分析した。ガスクロマトグラフィーは、4−VCHは7
2%エチルベンゼンに転化し、そして未反応の4−VCHは
26%残り、副生成物は2%生成した。
例XII 例XIの手順を繰り返したが、水の量を下記の表10に示
すように変えた。
表10に示すように、4−VCHの二倍の量の水を使用す
ることが最も好ましい。
例XIII 例XIの手順を繰り返したが、下記の表11に示すように
種々の量のNaOClを使用した。
例XIV 例XIの手順を繰り返したが、下記の表12に示す酸化剤
を使用した。
例XV 例XIの手順を繰り返したが、反応温度を下記の表13に
示すように変えた。
例XVI 例XIIの手順を反応溶剤としてエタノールを使用して
繰り返した。
例XVII 減圧蒸留が可能であり、冷却器および滴下漏斗を具備
している100ml3つ口フラスコにおいて、10.80g(100ミ
リモル)の4−VCHおよび2gのパラジウム(5重量%)
/活性炭触媒を、3.45g(75ミリモル)のエタノール中
に溶解させ、そして撹拌しながら還流温度に上げ、懸濁
液を提供した。酸素を注入しながら1時間還流した。そ
の後、触媒を濾過分離し、得られた溶液を分析した。ガ
スクロマトグラフィーは、4−VCHは79%エチルベンゼ
ンに転化し、そして未反応の4−VCHが5%残り、副生
成物が16%生成したことを示した。
例XVIII 例XVIIの手順を繰り返したが、酸素の代わりに、空気
を酸化剤として使用した。ガスクロマトグラフィーは、
4−VCHが77%エチルベンゼンに転化し、そして未反応
の4−VCHが12%残り、副生成物が11%生成したことを
示した。
例XIX 例XVIIの手順を繰り返したが、エタノールの代わり
に、水を溶剤として使用した。ガスクロマトグラフィー
は、4−VCHが78%エチルベンゼンに転化し、そして未
反応の4−VCHが22%残ったことを示した。
例XX 例XVIIIの手順を繰り返したが、エタノールの代わり
に、水を溶剤として使用した。ガスクロマトグラフィー
は、4−VCHが71%エチルベンゼンに転化し、そして未
反応の4−VCHが5%残リ、副生成物が24%生成したこ
とを示した。
本発明は例示の形で記載された。使用した用語は制限
するのでななく説明することが意図されたものであるこ
とは理解されるべきである。
本発明の多くの変更は上記の教示に照らして可能であ
る。それ故、本発明は、詳細に記載した以外にも、添付
の請求の範囲の範囲内で実施されうることが理解される
べきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 1995/40588 (32)優先日 1995年11月10日 (33)優先権主張国 韓国(KR) (72)発明者 パク,クワォン−チュン 大韓民国,コラナン−ド 555−050,ヨ ーチョンシ−シ,アンサン−ドン,ブヨ ン アパートメント,201−305 (72)発明者 キム,チャン−ミン 大韓民国,テジョン 305−345,ユソン −ク,シンセン−ドン,152,ダエリン −デュル アパートメント,101−1107 (56)参考文献 米国特許4233244(US,A) 英国公開2016515(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 15/073,5/05,5/48 B01J 23/44 C07B 61/00 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4−ビニルシクロヘキセンを接触水素化す
    ることを含む、エチルベンゼンを製造するための方法で
    あって、 不均一系触媒として、活性炭上に担持されたパラジウム
    の存在下で、水素供与性溶剤中の4−ビニルシクロヘキ
    センを酸化剤により脱水素化する、方法。
  2. 【請求項2】前記パラジウム触媒が、4−ビニルシクロ
    ヘキセンの重量を基準にして、0.5〜10重量%の量で使
    用される、請求の範囲1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記接触水素化が50〜110℃の温度で実施
    される、請求の範囲1記載の方法。
  4. 【請求項4】前記水素供与性溶剤が、アルコール、水お
    よびそれらの混合物からなる群より選ばれる、請求の範
    囲1記載の方法。
  5. 【請求項5】前記酸化剤が、ニトロ化合物、過酸化水
    素、塩素酸ナトリウム類(NaClOn、n=1〜4)、酸素
    および空気からなる群より選ばれる、請求の範囲1記載
    の方法。
  6. 【請求項6】前記過酸化水素が、酸化剤として、4−ビ
    ニルシクロヘキセン1モル当たりに1〜3モルの量で使
    用される、請求の範囲5記載の方法。
  7. 【請求項7】前記ニトロ化合物が、ニトロメタン、ニト
    ロベンゼン、ニトロトルエンおよびジニトロベンゼンか
    らなる群より選ばれる、請求の範囲5記載の方法。
  8. 【請求項8】前記ニトロ化合物が1モルの4−ビニルシ
    クロヘキサン当たりに0.02〜0.5モルの量で使用され
    る、請求の範囲5記載の方法。
  9. 【請求項9】前記塩素酸ナトリウム類が、次亜塩素酸、
    亜塩素酸、塩素酸および過塩素酸のナトリウム塩からな
    る群より選ばれる、請求の範囲5記載の方法。
  10. 【請求項10】前記塩素酸ナトリウム類の塩が4−ビニ
    ルシクロヘキセン1モル当たりに0.5〜3モルの量で使
    用される、請求の範囲5記載の方法。
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