JPH06206770A - 炭化珪素−炭素系複合材料の製造法 - Google Patents

炭化珪素−炭素系複合材料の製造法

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JPH06206770A
JPH06206770A JP5018234A JP1823493A JPH06206770A JP H06206770 A JPH06206770 A JP H06206770A JP 5018234 A JP5018234 A JP 5018234A JP 1823493 A JP1823493 A JP 1823493A JP H06206770 A JPH06206770 A JP H06206770A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ピッチのトルエン可溶成分(以下TSと略
す)、またはTSとピッチのトルエン不溶成分(以下T
Iと略す)よりなるTS/TI比が0.05以上のピッ
チを、炭化珪素および焼結助剤と共に混合し、得られる
混合物を仮焼後に揮発成分が残留するように非酸化性雰
囲気で仮焼し、次いで造粒、成形により得られた圧粉体
を常圧焼結することを特徴とする、焼成体中に10〜5
0wt%の炭素が存在し、相対密度が85%以上で見掛
気孔率が5%以下である炭化珪素−炭素系複合材料の製
造法、該方法により得られる焼成体よりなる摺動材料、
並びにそれを用いた摺動部品。 【効果】本発明の製造方法により、複合材料の相対密度
が高く、見掛気孔率が小さいため摺動特性に優れた炭化
珪素−炭素系複合材料を得ることができ、特に摺動部品
の製造に好適に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化珪素−炭素系複合
材料の製造法に関する。さらに詳しくは、摺動構造部材
等に用いられる炭化珪素−炭素系複合材料の製造法、該
方法により得られる焼成体よりなる摺動材料、及び摺動
部品に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化珪素は、硬度、耐熱性、耐食性に優
れるため、近年、構造部材としての応用が積極的に検討
されている。特に、メカニカルシール、軸受け等の構造
部材として一部実用化されている。しかしながら、ドラ
イ雰囲気下での摺動特性が不良であること及び熱衝撃抵
抗性が低いことからその使用範囲は限定されている。
【0003】これらの問題点を解決するため、炭素、黒
鉛等の固体潤滑材を炭化珪素中に複合する方法が、報告
されている。例えば、特開昭63−260861号公報
の「SiC−グラファイト系自己潤滑性セラミックス」
及び特開昭63−265850号公報の「自己潤滑性セ
ラミックス複合材及びその製造法」に造粒黒鉛を複合す
る方法、また、特開平3−33064号公報の「炭素−
炭化珪素複合材料製造用粉末組成物、炭素−炭化珪素複
合材料の製造方法および炭素−炭化珪素複合材料」に自
己焼結性球状炭素質微粒子を配合する方法等が開示され
ている。
【0004】しかしながら、いずれの場合も炭素あるい
は黒鉛粒を配合することから、摺動時の摩擦係数は低下
するものの、高密度にならず、強度が低下し、セラミッ
クス本来の特性が損なわれ耐久性に劣るという問題点が
指摘されている。また、特開平1−320254号公報
の「セラミックス−炭素系複合材料及びその製造方法」
にX線回折により複合炭素の黒鉛化度を最適化する方法
が開示されているが、摺動特性、強度に優れているもの
の炭素源を最適化したものではなく、加圧下焼結という
煩雑な方法で製造するため工業生産性の面から好ましく
ないという問題点が指摘されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、常圧
焼結により、密度、強度、熱衝撃抵抗性、摺動特性に優
れた炭化珪素−炭素系複合材料を製造する方法を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、該方法により得ら
れる焼成体よりなる摺動材料及び摺動部品を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、炭化珪素−炭素
系複合材料において、炭素源として、コールタールピッ
チ、オイルタールピッチあるいはこれらの混合物を用
い、これらの仮焼条件を最適化することにより、常圧焼
結法により、摺動特性に優れる炭化珪素−炭素系複合材
料の製造方法を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明の要旨は、(1)ピッチのト
ルエン可溶成分(以下TSと略す)、またはTSとピッ
チのトルエン不溶成分(以下TIと略す)よりなるTS
/TI比が0.05以上のピッチを、炭化珪素および焼
結助剤と共に混合し、得られる混合物を仮焼後に揮発成
分が残留するように非酸化性雰囲気で仮焼し、次いで造
粒、成形により得られた圧粉体を常圧焼結することを特
徴とする、焼成体中に10〜50wt%の炭素が存在
し、相対密度が85%以上で見掛気孔率が5%以下であ
る炭化珪素−炭素系複合材料の製造法、(2)仮焼後の
揮発成分量が0.05〜30wt%となるよう、仮焼を
300℃〜550℃で行なうことを特徴とする前記
(1)記載の製造法、(3)前記(1)又は(2)記載
の方法により得られる焼成体よりなる摺動材料、並びに
(4)機械要素がその可動する部分を有し、一時的また
は常時接触し、かつ相対的に摺動する摺動部品におい
て、少なくともその摺動面が前記(1)又は(2)記載
の方法により得られる炭化珪素−炭素系複合材料により
構成されていることを特徴とする摺動部品に関する。
【0008】本発明の炭化珪素−炭素系複合材料におい
て、本発明に用いる炭化珪素は、α型、β型のいずれの
結晶型でもよい。また、純度は密度の低下や強度、破壊
靱性値の劣化や硬度、ヤング率等の面から90wt%以
上が好ましく、より好ましくは、95wt%以上であ
る。炭化珪素の形態は、焼結性の面から、平均粒径が通
常5μm以下、好ましくは、0.1〜3μmの粉末が望
ましい。平均粒径が5μmを越えると焼結能が低下し、
緻密化せず、気孔率が増加し、強度が低下する。また、
0.1μmより小さいと粉末の分散性が悪くなり、焼結
体の複合した炭素の分散状態が不均一となり焼結性が阻
害される。
【0009】炭素原料は、ピッチのTS、あるいはTS
及びTIよりなるTS/TI比が0.05以上のピッチ
が用いられる。TS/TI比が0.05未満のピッチを
用いると、焼結能が低下し、緻密化せず、気孔率が高く
なり、強度が低下する。TIは、JISK−2425−
1983に準じて測定され、またTSは(100−T
I)×100%の式により算出されるものである。これ
ら炭素原料中の硫黄、窒素、灰分等の不純物は、焼結性
及び強度等の機械的特性の点からそれぞれ5%以下が好
ましい。より好ましくは、3%以下である。ピッチのT
S成分の調製は、コールタールピッチあるいはオイルタ
ールピッチをトルエンに溶解し、不溶解分をフィルター
等で除去することにより得られる。また、TS/TI比
が0.05以上のピッチは、コールタールピッチあるい
はオイルタールピッチを熱処理することにより得ること
ができるが、TS/TI比が所望の比ではない場合、前
記のフィルターによる不溶解物除去の程度を制御して所
望のピッチを得ることができる。
【0010】このようにして得られた炭素原料を炭化珪
素、焼結助剤と共に混合するには、乾式又は湿式、ある
いは熱間混練等いずれの方法でもよいが、炭素原料の分
散性の観点から、好ましくは湿式混合である。湿式混合
に用いる媒体としては、水または有機溶剤のどちらを用
いても良いが、炭素原料の分散性や炭化珪素の酸化防止
の観点から、有機溶剤を用いる事が好ましい。有機溶剤
としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノー
ル等のアルコール系やベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素系やメチルエチルケトン等のケトン系
等を用いることができる。混合装置は、一般の混合機で
よく、例えば、ボールミル、摺動ミル等のポット式ミル
やサンドミル、アトライターミル等の撹拌式があるがこ
れらに限定されるものではない。炭化珪素と炭素原料の
配合量は、焼成後の炭素量が10〜50wt%となるよ
う適宜調整される。
【0011】本発明で用いる焼結助剤としては、特に限
定されるものではなく、通常焼結助剤として使用される
ものであればいずれのものも使用することができる。例
えば、AlN等の窒化物、B,B4 C等のホウ化物、A
2 3 ,Y2 3 等の酸化物等が挙げられる。焼結助
剤の配合量は、通常0.1〜15wt%であり、好まし
くは0.15〜10wt%である。
【0012】仮焼は、非酸化性雰囲気中で行い、仮焼温
度は、通常300℃〜550℃である。仮焼温度が30
0℃より低いと揮発成分が多くなり、焼結後の気孔率が
高くなるからであり、550℃を越えるとピッチの焼結
能が低下し、緻密な焼結体を得ることが困難である。ま
た、前記仮焼により得られた仮焼体は、仮焼後、揮発成
分を0.05〜30wt%含有するものである。仮焼後
の揮発成分が0.05wt%未満では、炭素に由来する
焼結能が低くなり、緻密な焼結体を得ることが困難であ
り、また、30wt%を越えると焼成中の揮発成分によ
る亀裂の発生や焼成後の残留気孔の発生率が高くなり、
緻密な焼結体を得ることが困難になる。前記非酸化性雰
囲気は、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、炭酸
ガスあるいはこれらの混合ガスや真空のいずれでもよ
く、場合によっては、ガスによる加圧下で仮焼を行なっ
てもよい。
【0013】造粒は、その方法を特に限定するものでは
ないが、前記仮焼体を湿式あるいは乾式下で振動ミルや
アトライター等の粉砕機により、粉砕したのち、スプレ
ードライヤー等の造粒機を用いて行なう。造粒の際、必
要に応じ、成形用バインダーを添加することができる。
【0014】成形は、その方法を特に限定するものでは
ないが、金型、CIP、スリップキャスト等の一般の成
形法でよく、場合により、成形後、成形体を加工する。
本発明により調製された成形体は、揮発成分を含むた
め、成形体強度も高く、加工性に優れている。
【0015】脱脂は必要に応じて行い、非酸化性雰囲気
下で行なう。非酸化性雰囲気ガスは、仮焼工程で用いた
ものと同様のものが使用される。脱脂温度は、通常30
0℃〜1400℃がよく、特に、炭素原料からの揮発成
分が多く発生する600℃以下では、昇温速度を600
℃/時間以下で行なう必要がある。また、場合によっ
て、ガスによる加圧下で脱脂してもよい。
【0016】焼成は、焼成温度が1900℃〜2300
℃で常圧焼結で行なう。焼成時間は、通常0.5時間か
ら8時間である。焼成温度が1900℃未満では、緻密
な焼結体を得ることが困難であり、2300℃を越える
と、焼結体の密度は向上するが、炭化珪素の粒子成長に
より強度が低下する。焼成中の雰囲気は、真空あるいは
前記と同様の非酸化性雰囲気が好ましい。焼成法として
は、高密度化させるためにホットプレス、HIP法等を
用いても良い。
【0017】このようにして得られた焼成体の炭素量
は、10〜50wt%である。炭素量が10wt%未満
では、摺動特性が発現せず、50wt%を越えると複合
材料中の炭素の分散状態が悪くなり、強度、硬度等の機
械的特性が劣化する。また、得られた焼成体の相対密度
は85%以上であり、見掛気孔率が5%以下である。相
対密度が85%未満では、機械的特性、摺動特性が劣化
する。また、見掛気孔率も5%を越えると、機械的特性
の劣化が生じる。ここで、見掛気孔率とは、開気孔の体
積を固体の体積と開気孔の体積の和で割った値を百分率
で表したものである。
【0018】本発明により得られる複合材料は、見掛気
孔率の小さい高密度焼結体を呈し、強度が高く、熱衝撃
抵抗性及び摩擦係数、比摩耗量が小さく摺動特性に優れ
るものである。従って、摺動材料として有用である。本
発明の摺動部品は機械要素がその可動する部分を有し、
一時的または常時接触し、かつ相対的に摺動する摺動部
品において、少なくともその摺動面が本発明の炭化珪素
−炭素系複合材料により構成されていることを要する。
摺動部品の具体例としては軸受け、ボールベアリング、
ロールベアリング、水道およびケミカルバルブ、メカニ
カルシール等の摺動を有する機械部品として良好な結果
が得られる。
【0019】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によ
りなんら限定されるものではない。 実施例1〜17 炭化珪素100gに対し、焼結助剤(B4 C)2gと表
1に示す炭素原料を炭素源としてコールタールピッチ及
びオイルタールピッチから調製した所定量を振動ミルを
用い、有機溶媒中で混合後、脱溶媒を行なった。次い
で、表1の仮焼温度でそれぞれ2時間仮焼し、前記仮焼
粉を振動ミルにより、スラリー化したのち、スプレード
ライヤーにより造粒し、圧力100MPaでラバープレ
スを行い、600℃で4時間脱脂を行なった。脱脂後、
表1の焼成温度で4時間焼成し試験片を得た。
【0020】
【表1】
【0021】試験片は、イオン交換水を用い、アルキメ
デス法により、相対密度及び見掛気孔率(以下、単に気
孔率と略す)を算出した。また、JISR1601に準
じ、曲げ強度を測定した。摩擦係数は、リングオンディ
スク法(神鋼造機製の摩擦摩耗試験機)により、乾式下
で測定を行なった。リング側の材質をSUS304、ブ
ロック側に本複合材料を用いた。複合材料中の炭素量の
測定は、焼結体1gを内容積50ccのタングステンカ
ーバイト製のポットと直径13mmのタングステンカー
バイト製ボールを用い、シェーキングミルにより、20
分間乾式粉砕した試料を、JISR6124に準じ、炭
化珪素の酸化補正を行って算出した。
【0022】また、焼成後の揮発分量の測定法は、所定
の配合で混合した試料を、仮焼、造粒したのち、ラバー
プレス法により、成形圧力100MPaで成形した時の
成形体重量と所定温度で焼成した後の焼成体重量をそれ
ぞれ化学天秤を用いて測定し、次式により算出した。 ((成形体重量−焼成体重量)/成形体重量)×100
(%) その結果、本発明で得られた複合材料は、常圧焼結で、
気孔率の小さい高密度焼結体であり、強度が高く、摺動
特性に優れるものであった。
【0023】比較例1〜5 炭化珪素100gに対し、焼結助剤(B4 C)2gと表
2に示す炭素原料の所定量を実施例1〜17と同様に、
振動ミルを用い、有機溶媒中で混合後、脱溶媒を行なっ
た。次いで、表2の仮焼温度でそれぞれ2時間仮焼し、
前記仮焼粉を振動ミルにより、スラリー化したのち、ス
プレードライヤーにより造粒し、圧力100MPaでラ
バープレスを行い、600℃で4時間脱脂を行なった。
脱脂後、表2の焼成温度で4時間焼成し試験片を得た。
【0024】
【表2】
【0025】試験片は、実施例1〜17と同様に、イオ
ン交換水を用い、アルキメデス法により、相対密度及び
気孔率を算出した。また、JISR1601に準じ、曲
げ強度を測定した。摩擦係数は、リングオンディスク法
(神鋼造機製の摩擦摩耗試験機)により、乾式下で測定
を行なった。複合材料中の炭素量の測定は、焼結体1g
を内容積50ccのタングステンカーバイト製のポット
と直径13mmのタングステンカーバイト製ボールを用
い、シェーキングミルにより、20分間乾式粉砕した試
料を、JISR6124に準じ、炭化珪素の酸化補正を
行なって算出した。
【0026】また、焼成後の揮発分量の測定法は、所定
の配合で混合した試料を、仮焼、造粒したのち、ラバー
プレス法により、成形圧力100MPaで成形した時の
成形体重量と所定温度で焼成した後の焼成体重量をそれ
ぞれ化学天秤を用いて測定し、次式により算出した。 ((成形体重量−焼成体重量)/成形体重量)×100
(%) その結果、比較例で得られた複合材料は、常圧焼結で、
気孔率も大きく、低密度の焼結体であり、強度が低く、
摺動特性に劣るものであった。
【0027】実施例18 実施例3により得られた複合材料を用いて、軸受けに加
工し、使用したところ無潤滑で長時間の耐久性を示し
た。
【0028】実施例19 実施例4により得られた複合材料を用いてメカニカルシ
ールに適用したところ、従来の材料に比べ、シール性も
良好で長時間の耐久性を示した。
【0029】実施例20 実施例5により得られた複合材料を用いて石炭スラリー
の流量バルブとして使用したところ、スラリーのカット
オフがスムーズに行え、摺動特性が良好で、耐摩耗性も
良好であった。
【0030】実施例21 実施例1により得られた複合材料を用いて精密加工し、
磁気ヘッド材料として使用したところ、相手メディアを
傷つける事なく耐久性も良好であった。
【0031】実施例22 実施例6により得られた複合材料を用いて撚糸リングと
して使用したところ、従来のセラミックスに比べ、低摩
耗性及び高耐久性を示した。
【0032】実施例23 実施例2により得られた複合材料を用いて混合水栓用デ
ィスクバルブとして使用したところ、従来のセラミック
スに比べ、低トルク摺動性及び高耐久性を示した。
【0033】
【発明の効果】本発明の製造方法により、複合材料の相
対密度が高く、見掛気孔率が小さいため摺動特性に優れ
た炭化珪素−炭素系複合材料を得ることができ、特に摺
動部品の製造に好適に用いることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピッチのトルエン可溶成分(以下TSと
    略す)、またはTSとピッチのトルエン不溶成分(以下
    TIと略す)よりなるTS/TI比が0.05以上のピ
    ッチを、炭化珪素および焼結助剤と共に混合し、得られ
    る混合物を仮焼後に揮発成分が残留するように非酸化性
    雰囲気で仮焼し、次いで造粒、成形により得られた圧粉
    体を常圧焼結することを特徴とする、焼成体中に10〜
    50wt%の炭素が存在し、相対密度が85%以上で見
    掛気孔率が5%以下である炭化珪素−炭素系複合材料の
    製造法。
  2. 【請求項2】 仮焼後の揮発成分量が0.05〜30w
    t%となるよう、仮焼を300℃〜550℃で行なうこ
    とを特徴とする請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の方法により得られ
    る焼成体よりなる摺動材料。
  4. 【請求項4】 機械要素がその可動する部分を有し、一
    時的または常時接触し、かつ相対的に摺動する摺動部品
    において、少なくともその摺動面が請求項1又は2記載
    の方法により得られる炭化珪素−炭素系複合材料により
    構成されていることを特徴とする摺動部品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007086427A1 (ja) * 2006-01-25 2007-08-02 Kao Corporation 炭素含有炭化ケイ素セラミックスの製造方法
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