JPH06203757A - 陰極線管検査装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業者の作業を軽減した陰極線管検査装置を
提供する。 【構成】 検査制御部７において同心円１３ａまたは同
心円１３ｂの一部からその中心位置（縦線１０と横線１
１の交点１２の位置）を求め、求めた中心位置がＣＣＤ
カメラ５の視野１４の中心に一致するように駆動装置６
へ動作指令信号を送り、その動作指令信号に従って駆動
装置６はＣＣＤカメラ５を移動させる。その結果、前記
同心円の中心位置がＣＣＤカメラ５の視野１４の中心と
一致した状態でモニター装置９に映し出す。 【効果】 カメラの視野内に検査用表示パターンのドッ
トあるいは縦横の線の交点が含まれていなくとも、その
位置ずれを修正するように自動的にＣＣＤカメラ５を移
動させるので、作業者はすぐに検査および調整を行なう
ことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機等
の調整，検査等に用いる陰極線管検査装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】以下、従来の陰極線管検査装置について
説明する。図６は、一般にクロスハッチパターンと呼ば
れる検査用表示パターンである。ここで、１はＣＲＴ上
に表示される縦線、２は横線であり、テレビジョン受像
機等の調整や検査は、この縦線１と横線２を利用して行
われる。

【０００３】図７は他の検査用表示パターンを示す。図
６のクロスハッチパターンが直線を使用するのに対し、
図７に示す表示パターンは正方形あるいは長方形のドッ
ト３をＣＲＴ上に配置した検査用表示パターンである。

【０００４】従来、テレビジョン受像機等の調整や検査
は人手に頼ることが多く、例えば図６のクロスハッチパ
ターンを使用する場合は縦線１あるいは横線２の位置
を、目視により規定位置に移動させて行ってきた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年Ｃ
ＣＤカメラ等を用いた調整，検査等の自動化が進められ
ている。一つのカメラの視野は限られており、この限ら
れた視野から目的とする縦線あるいは横線が外れている
場合には、調整，検査等を自動で行なうことは出来ず、
またその位置調整さえ行なうことが出来ない。この場
合、作業者が手動で縦線あるいは横線をカメラの視野に
入るように調整する必要があった。

【０００６】本発明は以上のような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、作業者の手動を必要とせずドットある
いは縦線と横線の交点等がカメラの視野に入るようにし
た陰極線管検査装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、表示パターン中に目的とするドットあるいは縦線
と横線の交点を中心とする円を設け、この円の曲率から
得た中心からカメラの視野の中心がどれだけずれている
かを検知する検知手段を設けた。

【０００８】

【作用】したがって、カメラ等で得られた視野内の情報
から、表示パターンの規定位置からのずれを計測し、そ
の位置を自動で修正することが出来るので、調整，検査
等を一貫して自動で行なうことが出来る。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の第１の実施例における陰極線
管検査装置について説明する。図２は本実施例における
陰極線管検査装置の概略構成図である。図２において、
４は検査対象の陰極線管、５は陰極線管４の表示面の前
に複数配置されたＣＣＤカメラ、６はＣＣＤカメラ５を
上下および左右方向に移動させるための駆動装置であ
る。

【００１０】７は後に説明する検査用表示パターンを発
生させて陰極線管４へ送るとともに、ＣＣＤカメラ５か
らの画像信号に基づいて駆動装置６に対する動作指令信
号を生々する検査制御部である。８は検査制御部７に内
蔵されたコンピュータである。また９は検査制御部７を
介して得たＣＣＤカメラ５による映像を作業者が見るた
めのモニター装置である。

【００１１】図１は本実施例における陰極線管検査装置
に使用される検査用表示パターンを示す図である。図１
の例はクロスハッチに位置情報を得るためのサークルを
配したものである。ここで１０は、調整，検査等に用い
る縦線、１１は同横線で、１２は縦線１０と横線１１の
交点である。１３ａおよび１３ｂは交点１２を中心とす
る１個以上の同心円である。図３は同実施例の陰極線管
検査装置の動作を示す説明図であり、図３において１４
はＣＣＤカメラ５の視野、１５は同心円１３ａの一部で
あって視野１４に含まれる円弧である。

【００１２】例えば、図３（ａ）に示すように、ＣＣＤ
カメラ５の視野１４の中に縦線１０あるいは横線１１が
含まれなかった場合でも、視野１４に含まれた同心円１
３ａ，１３ｂの一部（例えば円弧１５）の曲率からその
中心位置を求めることで図３（ｂ）に示すように縦線１
０と横線１１の交点１２の位置を知ることが出来る。そ
して、交点１２を視野１４の中に移すためにＣＣＤカメ
ラ５を移動させる距離や角度等の情報を得ることができ
る。

【００１３】検査時には、検査制御部７において前述の
ように同心円１３ａ，１３ｂの一部からその中心位置を
求める。そして検査制御部７はＣＣＤカメラ５の視野１
４の中心と同心円１３ａ，１３ｂの一部から得た中心位
置が一致するように駆動装置６へ動作指令信号を送り、
その動作指令信号に従って駆動装置６はＣＣＤカメラ５
を移動させる。その結果、図３（ｂ）に示すように交点
１２がＣＣＤカメラ５の視野１４の中心と一致した状態
でモニター装置９に映し出され、作業者はこの映像を見
ながら陰極線管４の検査および調整を行なうこととな
る。

【００１４】次に他の検査用表示パターンを用いた第２
の実施例を図面に沿って説明する。図４に示す表示パタ
ーンは本実施例の検査用表示パターンであり、検査用ド
ットパターンに位置情報を得るためのサークルを配した
ものである。

【００１５】ここで１６は、調整，検査等に用いるドッ
トで、１７ａおよび１７ｂはドット１６の重心を中心と
する１個以上の同心円である。

【００１６】例えば、図５に示すように、ＣＣＤカメラ
５の視野１４にドット１６が含まれなかった場合でも、
視野１４に含まれた同心円１７ａの一部（例えば円弧１
８）の曲率からその中心位置を求めることで、ドット１
６の位置を知ることが出来る。

【００１７】

【発明の効果】以上のように本発明は、目的とするドッ
トあるいは縦線と横線の交点の位置を、表示パターン中
の円から得ることが出来るので、たとえカメラ等の視野
内に調整，検査等に必要な縦線および横線またはドット
等が含まれていなくとも、その位置を知ることが出来
る。したがってこれを自動で修正し、目的とする縦線お
よび横線またはドット等をカメラの視野内に捉え、調
整，検査等を行なうことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の陰極線管検査装置に使用される検査用
表示パターンの第１の実施例を示す図

【図２】本発明の実施例における陰極線管検査装置の概
略構成図

【図３】同実施例の陰極線管検査装置の動作を示す説明
図

【図４】本発明の陰極線管検査装置に使用される検査用
表示パターンの第２の実施例を示す図

【図５】同実施例の陰極線管検査装置の動作を示す説明
図

【図６】従来の陰極線管検査装置に用いられる検査用表
示パターンを示す図

【図７】従来の陰極線管検査装置に用いられる検査用表
示パターンの他の例を示す図

【符号の説明】

４ 陰極線管 ５ ＣＣＤカメラ ６ 駆動装置 ７ 検査制御部 ９ モニター装置 １０ 縦線 １１ 横線 １２ 交点 １３ａ，１３ｂ 同心円 １４ 視野

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】陰極線管の前に置かれたカメラを上下およ
   び左右方向に移動させるための駆動装置と、検査用表示
   パターンを発生させて陰極線管へ送るとともに前記カメ
   ラからの画像信号に基づいて前記駆動装置に対する動作
   指令信号を生々する検査制御部とを備え、前記検査用表
   示パターンに目的とする中心位置を知るための情報とし
   て前記中心位置を中心とする円を配したことを特徴とす
   る陰極線管検査装置。
2. 【請求項２】検査用表示パターンにおいて目的とする中
   心位置は縦線と横線の交点で表わされたことを特徴とす
   る請求項１記載の陰極線管検査装置。
3. 【請求項３】検査用表示パターンにおいて目的とする中
   心位置はドット表示で表わされたことを特徴とする請求
   項１記載の陰極線管検査装置。