JP2817092B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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JP2817092B2
JP2817092B2 JP7047628A JP4762895A JP2817092B2 JP 2817092 B2 JP2817092 B2 JP 2817092B2 JP 7047628 A JP7047628 A JP 7047628A JP 4762895 A JP4762895 A JP 4762895A JP 2817092 B2 JP2817092 B2 JP 2817092B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザビーム照射用の出
射光学系あるいはワークを変位させてワークに対する溶
接や切断加工を行うレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9を参照して、この種のレーザ加工装
置の一例について概略的に説明する。図9において、第
1のボールネジ機構61によりワーク(図示せず)を搭
載したワークテーブル65を一方向(ここではx軸方向
と呼ぶ)に移動可能にしている。また、第2のボールネ
ジ機構62に第1のボールネジ機構61を搭載してy軸
方向に移動可能にしている。更に、第3のボールネジ機
構63にアーム64を取り付けてz軸方向に移動可能と
し、このアーム64にはレーザビーム照射用の出射光学
系とこれをx,y,zの3軸方向に駆動する駆動部とか
ら成るレーザ照射部100を取り付けている。
【0003】レーザ発振源等を内蔵した駆動ユニット6
6からケーブル状に被覆された光ファイバ67が導出さ
れ、この光ファイバ67はアーム64、レーザ照射部1
00の動きに連動して変形可能な状態でレーザ照射部1
00に接続されている。レーザ発振源としては、例えば
YAGレーザ装置が用いられる。
【0004】この種のレーザ加工装置では、教示あるい
は教示支援のためにティ−チングボックス(図示せず)
が用いられる。このティ−チングボックスは、教示と実
際のレーザ加工との切り換えを行うためのスイッチ、装
置の起動、停止を行うためのスイッチやリモコン操作用
のボタン等を実装していることにより、各ボールネジ機
構や出射光学系の変位を操作できる。なお、ティ−チン
グボックスは、主制御部69に取り付けられたり、有線
で遠隔操作できるようにされている。主制御部69は、
各種の設定値等を入力したりする操作パネル69−1
や、各種データを表示するためのモニタ69−2を備え
ている。
【0005】ところで、レーザ加工、例えば溶接を行う
場合、ワーク毎にティーチングボックスを用いてあらか
じめ教示が行われる。すなわち、自動制御による溶接を
始める前に、オペレータがティーチングボックスを操作
して教示を行う。
【0006】図10〜図13をも参照して、出射光学系
にCCDカメラを搭載している場合の教示について説明
する。オペレータがティ−チングボックス68のスイッ
チを教示モードに選択すると、図10に示されるよう
に、出射光学系70から教示ビームが照射される。オペ
レータは、この教示ビームを参照しながらモニタ69−
2に表示されたCCDカメラの視界内にワーク71にお
ける溶接すべき被加工線L1が入るように出射光学系7
0あるいはワークテーブル65(図9)を移動させる
(第1ステップ)。なお、教示ビームは、案内の機能を
有していれば良いので、通常、レーザビームとは異なる
ビーム、例えばHe−Neビームが使用される。また、
教示ビームは第1ステップが終了すると、一旦停止され
る。
【0007】次に、オペレータは、図11に示すよう
に、CCDカメラの画像に設定された中心点(参照点)
C1が被加工線L1の上に位置するように、出射光学系
70の位置を微調整する。なお、図11では、被加工線
L1は拡大されて、間隔の狭いハッチングで表されてい
る。中心点C1は、実際の溶接においてはレーザビーム
の光軸位置となるようにあらかじめ設定されている。そ
して、この状態を維持しながら、出射光学系70あるい
はワークテーブル65を移動させることで中心点C1を
被加工線L1の延在方向に所定距離だけ移動させる(第
2ステップ)。
【0008】図12は、照射されるべき加工用のレーザ
ビームの焦点を被加工線L1上の加工点に一致させるス
テップ(第3ステップ)を示し、図13は、ワーク71
の加工面が曲面のような場合に照射されるべき加工用の
レーザビームの光軸をワーク71に対して垂直にするス
テップ(第4ステップ)を示しているが、これらはそれ
ぞれ、オートフォーカス機能、オートノルマル機能と呼
ばれる機能により、自動化が実現されている。いずれに
しても、オペレータは上記第1〜第4ステップを、所定
距離、通常は100mm刻みで実行し、その都度教示デ
ータの入力指定を行って教示データを記憶装置に記憶さ
せる。すなわち、オペレータは、上記のようにして得ら
れた被加工線L1の始点から終点までの出射光学系70
とワークテーブル65の位置データを上記所定距離毎に
教示データとして主制御部69に内蔵された記憶装置に
記憶させる。実際の溶接においては、主制御部69が記
憶装置から教示データを読み出し、読み出した教示デー
タを用いて出射光学系70あるいはワークテーブル65
の移動を自動制御する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CCD
カメラで撮影された拡大表示画面を見ても、出射光学系
70あるいはワークテーブル65の移動操作はオペレー
タが行うので、画像の中心点C1が常に溶接すべき被加
工線L1と一致するように出射光学系70あるいはワー
クテーブル65を移動させるのは難しく、教示のための
時間も長くなる。これは、特にYAGレーザによる高精
度の加工において大きな問題点となる。
【0010】以上のような問題点に鑑み、本発明の課題
は、簡単な教示操作で高い加工精度を得るための教示デ
ータを得ることのできるレーザ加工装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、出射光学系か
ら出射されるレーザビームの光軸がワークの被加工線上
を移動するように、前記出射光学系及び前記ワークを搭
載したワークテーブルの少なくとも一方を移動させてレ
ーザ加工を行うレーザ加工装置において、前記ワークの
前記被加工線を含む所定範囲の領域を撮影するためのC
CDカメラを前記出射光学系に設け、該出射光学系ある
いは前記ワークテーブルの移動に伴ない前記CCDカメ
ラからの前記被加工線を含む画像に対してあらかじめ定
められた処理を行なって前記被加工線に近似した少なく
とも1本の加工線を検出するための画像処理部と、前記
CCDカメラの画像内にあらかじめ設定されて前記レー
ザビームの光軸となるべき参照点と、前記検出された加
工線上の最近点との位置ずれを検出し、この位置ずれを
補正するように前記出射光学系あるいは前記ワークテー
ブルの駆動部を制御する制御部と、前記画像処理部で検
出された加工線をモニタに表示可能な画像として作成す
るための描画手段と、該描画手段で作成された画像と前
記CCDカメラからの画像とを重ね合わせて前記モニタ
に表示させるための画像重ね合わせ手段と、前記画像処
理部で一度に検出された加工線が複数本ある場合に、前
記モニタにて重ね合わせ表示された複数本の前記加工線
のいずれかを選択する手段とを備え、移動後の前記出射
光学系あるいは前記ワークテーブルの位置データを教示
データとして以後のレーザビームによる自動溶接や切断
加工を行うことを特徴とする。
【0012】なお、前記画像処理部は、前記あらかじめ
定められた処理としてハフ変換処理を行うことにより、
前記加工線を検出する。
【0013】
【作用】本発明によれば、CCDカメラによる視界を加
工すべき被加工線から外れないように出射光学系あるい
はワークテーブルを移動させるだけで教示作業を行うこ
とができ、被加工線上への精密な位置合わせは自動的に
行われる。加えて、画像処理部において加工線が一度に
複数本検出された場合には、オペレータはモニタに表示
された重ね合わせ画像を見て選択手段により最も好まし
い加工線を選択することができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明において使用される出射光学系
10の概略構成を示し、図9で説明した出射光学系の代
わりに使用されても良い。レーザ発振源からのレーザビ
ームB1は光ファイバを通して出射光学系10に導入さ
れ、ミラー11で角度を変えられて加工レンズ12を通
してワーク20に照射される。ティーチングボックスを
用いて教示を行う場合には、後述するように光ファイバ
を通してHe−NeビームB2が供給され、ワーク20
に照射される。出射光学系10の上部にはCCDカメラ
13が設けられ、このCCDカメラ13は観測用レンズ
14を通して溶接すべき被加工線を含む所定範囲の領域
を撮影する。
【0015】CCDカメラ13の光軸とレーザビームB
1の光軸はあらかじめ一致するように設定されており、
しかもレーザビームB1の焦点位置にCCDカメラ13
のピントが合うように調整されている。言い換えれば、
CCDカメラ13の光軸、ピントをワーク20上の被加
工線に合わせると、レーザビームB1の光軸、焦点もそ
れに一致するようにされている。これはHe−Neビー
ムについても同じである。
【0016】なお、CCDカメラ13による画像の分解
能は256×256画素で、1画素は約0.02(m
m)である。また、CCDカメラ13の視界は5×5
(mm)である。これは、視界を狭くすると撮影された
領域が拡大されて検出精度は向上するが、教示に伴うオ
ペレータの作業が微細になって作業量が増えることを考
慮している。本発明はこの作業量を少なくするものであ
る。画像は光の強度に応じて256階調の色(輝度)で
表わされている。
【0017】図2は本発明によるレーザ加工装置のう
ち、ティーチングボックスを用いて教示あるいは教示支
援を行う場合に必要な構成を示す。CCDカメラ13か
らの画像は、画像処理装置21に送られる他、画像重ね
合わせ装置22を通してモニタ69−2に送られて表示
される。画像処理装置21は、後述する画像処理を行っ
てワーク20上の被加工線に近似する少なくとも1本の
加工線を検出する。検出された加工線は制御部23と描
画装置24に送られる。制御部23は、検出された加工
線とCCDカメラ13に設定された画像の中心点(参照
点、すなわち図11の中心点C1)、すなわちレーザビ
ームの焦点位置とのずれを検出し、このずれを補正する
ためには出射光学系10やワークテーブル65をどの程
度移動させるべきかを示す加工点の座標を算出する。
【0018】すなわち、制御部23には、操作パネル6
9−1や図示しない各種センサから加工点の焦点位置や
CCDカメラ13の視界の座標系、加工軸、すなわちレ
ーザビームB1の機械座標系の位置関係を示すデータが
与えられる。そして、モニタ69−2の画像上での加工
線の位置、加工点の位置が決定される。制御部23は出
射光学系10を次の加工点位置に移動させるための移動
量を算出し、この算出結果を加工点座標とする。制御部
23は、この加工点座標に基づいて出射光学系10やワ
ークテーブル65の移動を制御して、加工用のレーザビ
ームの焦点を、検出された加工線に一致させる。
【0019】本発明で使用されるティーチングボックス
25は、液晶モニタと出射光学系10あるいはワークテ
ーブル65の変位を操作する操作部とを有し、有線ある
いはワイヤレスで主制御部69と結合される。オペレー
タは、教示に際してはこのティーチングボックス25を
持ち、モニタ69−2を見ながら操作部を操作してCC
Dカメラ13の画像の中心点が被加工線に沿うように出
射光学系10あるいはワークテーブル65を所定距離だ
け移動させる。厳密に言えば、オペレータは被加工線が
CCDカメラ13の視界から外れないように出射光学系
10あるいはワークテーブル65を所定距離ずつ移動さ
せるように操作するだけで良い。なお、出射光学系10
あるいはワークテーブル65の移動距離は常に一定であ
る必要は無い。
【0020】なお、本発明においても、所定距離移動す
る毎に前述したオートノルマル機能とオートフォーカス
機能を起動させることで、レーザビームB1の光軸やH
e−NeビームB2の光軸がワーク20の面に垂直にな
り、焦点が加工点に一致する。オペレータは、出射光学
系10あるいはワークテーブル65を所定距離だけ移動
させた後、画像処理装置21を起動すると、画像処理装
置21では後述する加工線検出によりCCDカメラ13
の画像の中心点を被加工線の最近点に位置合わせする動
作が実行される。このことにより、制御部23はCCD
カメラ13の画像の中心点を被加工線に合わせるように
出射光学系10あるいはワークテーブル65を微調整す
る。
【0021】いずれにしても、教示に伴う出射光学系1
0あるいはワークテーブル65の位置データは検出され
た加工線によって決まり、この位置データは制御部23
内の記憶部に記憶される。そして、以後の実際のレーザ
溶接では、制御部23は記憶部に記憶された位置データ
にもとづいて出射光学系10あるいはワークテーブル6
5を移動させる。
【0022】以上の説明で理解できるように、本実施例
で対象とする教示方式は、オペレータ操作により出射光
学系10を所定距離ずつワーク上を移動させ、その都
度、画像処理を行うと共にその結果に基いて位置の補正
制御を行い、補正された位置データを記憶してゆくとい
う方式である。
【0023】図3を参照して、加工線検出動作の流れを
説明する。ステップS1では、図10において説明した
ようなHe−NeビームB2によるおおまかな位置合わ
せを行った後に、CCDカメラ13により被加工線L1
を含む領域が撮影される。ステップS2では、CCDカ
メラ13からのアナログ画像信号がディジタル信号に変
換されて画像処理装置21に取り込まれる。画像処理装
置21では、まず、ステップS3においてディジタル信
号に前処理を施す。ここでは、前処理として、被加工線
の特徴を生かして線強調、及びノイズ除去処理を行う。
次に、ステップS4に移行して2値化処理を行う。この
2値化処理は、ある適当な輝度をしきい値として、それ
以上の輝度の画素を白、しきい値未満の画素を黒にして
白黒画像にする処理であり、図4に示すように、溶接す
べき被加工線L1部分は黒(ハッチング領域)で表示さ
れる。
【0024】ステップS5では、画像処理装置21は、
2値化処理後の黒部分を対象に加工線検出を行い、ステ
ップS6で加工線を決定する。このような線検出を行う
ために、本発明では後述する「ハフ変換処理」という直
線検出アルゴリズムを採用している。検出されたワーク
20上の加工線は、演算装置22においてCCDカメラ
13の画像の中心点、すなわちレーザビームの光軸位置
とのずれが算出される。そして、このずれ量にもとづい
てCCDカメラ13の画像の中心点を、検出した加工線
上の次の加工位置に移動させるための移動量を算出し、
加工点座標として制御部23に送る。
【0025】図5には被加工線L1の始点から終点に至
るまでの間に検出された加工線を、ここでは1本の直線
で被加工線L1部分にオーバーラップさせて示してい
る。このようにして、制御部23は、画像処理の都度得
られる補正のための加工点座標にもとづいて出射光学系
10あるいはワークテーブル65を移動させるための各
駆動部を制御することにより、加工用のレーザビームの
焦点が、検出された加工線上に移動するように出射光学
系10あるいはワークテーブル65を移動させることが
できる。移動後、オペレータは、ティーチングボックス
24から位置データ取り込みの指定操作を行うことによ
り、出射光学系10あるいはワークテーブル65の位置
データを記憶装置に記憶させる。このようにして、オペ
レータは、教示に際しては被加工線L1部分がCCDカ
メラ13の画像から外れないように出射光学系10ある
いはワークテーブルを所定距離ずつ移動させ、その都度
画像処理開始、位置データの取り込み指定操作を行うだ
けで良く、CCDカメラ13の画像の中心点を被加工線
L1に一致させるための精密な位置合わせ操作は不要で
ある。
【0026】次に、図6、図7を参照して、ハフ変換に
よる加工線検出アルゴリズムの原理について簡単に説明
する。図6のX−Y平面が撮影された画像の座標系であ
り、各画素に(x,y)の座標が与えられる。ある座標
(x,y)の画素を通る直線群は、次の数式1によ
り、 ρ=xi cosθ+yi sinθ と表される。ここでρ,θは原点から直線への距離と角
度である。数式1をρ,θに関する方程式と考え、その
軌跡をθ−ρ空間に描くと図7のようになる。こうした
軌跡をハフ曲線という。被加工線L1部分は画像中では
輝度の低い画素(特徴点と呼ぶ)となるが、画像中のそ
れらすべてに対し、この写像を行い、θ−ρ空間に描い
ていく。図6の(a,b)はθ−ρ平面では ρ=acoaθ+bsinθ の曲線となる。多くのハフ曲線が交差する点は同一直線
上に多数の特徴点がのっていることを示している。θ−
ρ空間内のハフ曲線上の1点で、交差本数の多い点を
(ρ0 ,θ0 )とした時、(ρ0 ,θ0 )を用いた下記
の数式2よって定義される直線 ρ0 =xcosθ0 +ysinθ0 が画像中に存在するとみなすことができる。この原理を
利用し、直線を検出する。
【0027】図7はハフ変換を行ったθ−ρ平面画像で
あり、このθ−ρ平面内の最高点を数式2の直線で表し
てCCDカメラ13の画像に重ねたものが図5であり、
この直線は別の色、例えば黄色で表示される。
【0028】ところで、画像処理装置21においては、
1回の画像処理において複数本の加工線が検出される場
合がある。これは、ワーク20の表面には被加工線L1
だけでなく、傷や汚れがあるからである。この場合、制
御部23において算出された算出結果、例えばρやθの
数値をモニタ69−2に表示してオペレータに選択させ
る方法が考えられる。しかしながら、このような方法で
は、オペレータは1つ1つの数値結果を確認しなければ
ならない。また、数値情報だけから選択すべき加工線を
イメージしなければならないので熟練度が必要となる。
【0029】本発明では、このような点も考慮して、図
2に示されるように画像重ね合わせ装置22、描画装置
24、選択器26を備えており、以下にその動作を説明
する。画像処理装置21では、1回の画像処理で複数本
の加工線を検出すると、それらを描画装置24に送る。
描画装置24では、これらの加工線を示す情報からこれ
らをモニタ69−2に表示するための描画画像情報を作
成して画像重ね合わせ装置22に送る。画像重ね合わせ
装置22では、CCDカメラ13からの被加工線L1を
含むワーク20の画像に、描画装置24からの複数本の
加工線を表示するための描画画像情報をオーバラップさ
せて表示させるための重ね合わせ処理を行う。このよう
にして画像重ね合わせ装置22で作成された重ね合わせ
画像はモニタ69−2で表示される。選択器26は、モ
ニタ69−2に表示された複数本の加工線の中から最も
好ましい加工線を選択するためのスイッチである。
【0030】表示例を示した図8をも参照して説明す
る。ここでは、図8(a)に示すように、CCDカメラ
13で撮影された画像内に被加工線L1の他に、傷や汚
れによる線L2,L3が存在するものとする。このよう
な画像情報を受けると、画像処理装置21では被加工線
L1に合うような加工線L1′だけでなく、線L2,L
3に合うような線L2′,L3′も検出する。このた
め、描画装置24では、図8(b)に示すように、加工
線L1´だけでなく、線L2′,L3′をもモニタ表示
するための画像を作成する。
【0031】一方、画像重ね合わせ装置22では、図8
(a)のような画像に、描画装置24からの図8(b)
のような画像を重ね合わせてモニタ69−2に送る。そ
の結果、モニタ69−2では、図8(c)に示すよう
に、被加工線L1,傷、汚れ等による線L2,L3にそ
れぞれ、検出した加工線L1′,線L2′,L3′がオ
ーバラップされた画像を表示する。
【0032】オペレータは、図8(c)に示す表示画像
を見ると、中央寄りにある被加工線L1と検出された加
工線L1′との関係が最も好ましいと判断してこの被加
工線L1と加工線L1′の組み合わせを選択器26で選
択する。選択操作は、選択器26に設けられたモニタ6
9−2のカーソル移動用の押しボタン26−1,26−
2でカーソルを移動させて指定することにより行われ、
選択の確定は押しボタン26−3で行われる。
【0033】以上のように、CCDカメラ13で撮影さ
れた被加工線L1とそれ以外の線に、画像処理装置21
で検出された線をオーバラップさせてモニタ表示を行う
ようにしたことにより、オペレータは検出された線のど
れが加工線であるかを速やかに判定でき、選択器26で
簡単に選択することができる。
【0034】なお、制御部23では、加工線の検出にお
いて次のような2種類の動作モードのいずれかを設定す
ることもできる。第1の動作モードでは、画像処理装置
21において画像処理を行って加工線を検出する毎に動
作を一旦停止し、モニタ69−2を通してオペレータに
確認を求めるようにする。第2の動作モードでは、検出
された加工線が被加工線から大きくずれていたり、検出
された加工線が複数種類の場合にのみ動作を一旦停止
し、オペレータに確認を求めるようにする。
【0035】上記の説明は、溶接の場合であり、この場
合には溶接線が被加工線部分として存在することで直線
検出を行うことができる。一方、切断加工の場合にも、
ワークの切断すべき部分にけがき等により切断線を被加
工線として描き入れることで、同様の処理により切断線
を検出して自動位置合わせを行うことができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明による
レーザ加工装置では、教示に際してオペレータはワーク
上の被加工線がCCDカメラの視界から外れないように
出射光学系を被加工線に沿って所定距離ずつ移動させる
だけで良く、画像処理装置が加工線を検出し、制御部が
CCDカメラの画像に設定された参照点をこの加工線に
一致するように出射光学系あるいはワークテーブルを移
動させるので、オペレータの操作は楽であり、作業量及
び時間も大幅に少なくなる。しかも、0.1mm以下の
被加工線を0.1mm以内の精度で検出できる。更に、
本発明において用いるハフ変換による直線検出アルゴリ
ズムによれば、被加工線が途中で途切れていたり、一部
隠蔽されていても検出可能である。加えて、画像処理装
置においてワークについた傷や汚れにより加工線が複数
本検出されても、これらがモニタ表示され、オペレータ
はいずれかを選択することにより、速やかに加工線を確
定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザ加工装置における出射光学
系の内部構造を概略的に示した断面図である。
【図2】本発明において加工線の検出に必要な構成を示
した図である。
【図3】図2に示す構成の動作を説明するためのフロー
チャート図である。
【図4】図2に示した画像処理装置で得られる被加工線
部分の2値化画像を示した図である。
【図5】図4に示した画像に検出した加工線をオーバラ
ップして表示した例を示した図である。
【図6】ハフ変換の原理を説明するためのX−Y平面図
である。
【図7】ハフ変換の原理を説明するためのθ−ρ平面図
である。
【図8】画像処理装置において加工線が複数本検出され
た場合の選択動作を説明するためのモニタ表示例を示し
た図である。
【図9】本発明が適用されるレーザ加工装置の概略構成
を示す斜視図である。
【図10】従来の教示における出射光学系のおおまかな
位置合わせを説明するための図である。
【図11】従来の教示における出射光学系の精密な位置
合わせを説明するための図である。
【図12】従来の教示における出射光学系のレーザビー
ムの焦点位置合わせを説明するための図である。
【図13】従来の教示における出射光学系のレーザビー
ムの光軸合わせを説明するための図である。
【符号の説明】
10 出射光学系 11 ミラー 12 加工レンズ 13 CCDカメラ 14 観測用レンズ 20 ワーク L1 被加工線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−235089(JP,A) 特開 平1−262085(JP,A) 特開 平5−200576(JP,A) 特開 平6−277864(JP,A) 特開 平7−112288(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 26/00 - 26/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出射光学系から出射されるレーザビーム
    の光軸がワークの被加工線上を移動するように、前記出
    射光学系及び前記ワークを搭載したワークテーブルの少
    なくとも一方を移動させてレーザ加工を行うレーザ加工
    装置において、 前記ワークの前記被加工線を含む所定範囲の領域を撮影
    するためのCCDカメラを前記出射光学系に設け、 該出射光学系あるいは前記ワークテーブルの移動に伴な
    い前記CCDカメラからの前記被加工線を含む画像に対
    してあらかじめ定められた処理を行なって前記被加工線
    に近似した少なくとも1本の加工線を検出するための画
    像処理部と、 前記CCDカメラの画像内にあらかじめ設定されて前記
    レーザビームの光軸となるべき参照点と、前記検出され
    た加工線上の最近点との位置ずれを検出し、この位置ず
    れを補正するように前記出射光学系あるいは前記ワーク
    テーブルの駆動部を制御する制御部と、 前記画像処理部で検出された加工線をモニタに表示可能
    な画像として作成するための描画手段と、 該描画手段で作成された画像と前記CCDカメラからの
    画像とを重ね合わせて前記モニタに表示させるための画
    像重ね合わせ手段と、 前記画像処理部で一度に検出された加工線が複数本ある
    場合に、前記モニタにて重ね合わせ表示された複数本の
    前記加工線のいずれか1本を選択する手段とを備え、 移動後の前記出射光学系あるいは前記ワークテーブルの
    位置データを教示データとして以後のレーザビームによ
    る自動溶接や切断加工を行うことを特徴とするレーザ加
    工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレーザ加工装置におい
    て、前記画像処理部は、前記あらかじめ定められた処理
    としてハフ変換処理を行うことにより、前記加工線を検
    出することを特徴とするレーザ加工装置。
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