JP2822315B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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JP2822315B2
JP2822315B2 JP7300206A JP30020695A JP2822315B2 JP 2822315 B2 JP2822315 B2 JP 2822315B2 JP 7300206 A JP7300206 A JP 7300206A JP 30020695 A JP30020695 A JP 30020695A JP 2822315 B2 JP2822315 B2 JP 2822315B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザビーム照射用
の出射光学系あるいはワークを変位させてワークに対す
る溶接や切断加工を行うレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9を参照して、この種のレーザ加工装
置の一例について概略的に説明する。図9において、第
1のボールネジ機構61によりワーク(図示せず)を搭
載したワークテーブル65を一方向(ここではx軸方向
と呼ぶ)に移動可能にしている。また、第2のボールネ
ジ機構62に第1のボールネジ機構61を搭載してy軸
方向に移動可能にしている。更に、第3のボールネジ機
構63にアーム64を取り付けてz軸方向に移動可能と
し、このアーム64にはレーザビーム照射用の出射光学
系とこれをx,y,zの3軸方向に駆動する駆動部とか
ら成るレーザ照射部100を取り付けている。
【0003】レーザ発振源等を内蔵した駆動ユニット6
6からケーブル状に被覆された光ファイバ67が導出さ
れ、この光ファイバ67はアーム64、レーザ照射部1
00の動きに連動して変形可能な状態でレーザ照射部1
00に接続されている。レーザ発振源としては、例えば
YAGレーザ装置が用いられる。
【0004】この種のレーザ加工装置では、教示あるい
は教示支援のためにティ−チングボックス68が用いら
れる。このティ−チングボックス68は、教示と実際の
レーザ加工との切り換えを行うためのスイッチ、装置の
起動、停止を行うためのスイッチや遠隔操作用のボタン
等を実装していることにより、各ボールネジ機構や出射
光学系の変位を操作できる。なお、ティ−チングボック
ス68は、主制御部69に取り付けられたり、有線で遠
隔操作できるようにされている。主制御部69は、各種
の設定値等を入力したりする操作パネル69−1や、各
種データを表示するためのモニタ69−2を備えてい
る。
【0005】ところで、レーザ加工、例えば溶接を行う
場合、ワーク毎にティーチングボックスを用いてあらか
じめ教示が行われる。すなわち、自動制御による溶接を
始める前に、オペレータがティーチングボックス68を
操作して教示を行う。
【0006】図10〜図13をも参照して、出射光学系
にCCDカメラを搭載している場合の教示について説明
する。オペレータがティ−チングボックス68のスイッ
チを教示モードに選択すると、図10に示されるよう
に、出射光学系70から教示ビームが照射される。オペ
レータは、この教示ビームを参照しながらモニタ69−
2に表示されたCCDカメラの視界内にワーク71にお
ける溶接すべき被加工線L1が入るようにワークテーブ
ル65(図9)を移動させる(第1ステップ)。なお、
教示ビームは、案内の機能を有していれば良いので、通
常、レーザビームとは異なるビーム、例えばHe−Ne
ビームが使用される。また、教示ビームは第1ステップ
が終了すると、一旦停止される。
【0007】次に、オペレータは、図11に示すよう
に、CCDカメラの画像に設定された中心点(参照点)
C1が被加工線L1の上に位置するように、ワークテー
ブル65の位置を微調整する。なお、図11では、被加
工線L1は拡大されて、間隔の狭いハッチングで表され
ている。中心点C1は、実際の溶接においてはレーザビ
ームの光軸位置となるようにあらかじめ設定されてい
る。そして、この状態を維持しながら、ワークテーブル
65を移動させることで中心点C1を被加工線L1の延
在方向に次の教示点まで移動させる(第2ステップ)。
【0008】図12は、照射されるべき加工用のレーザ
ビームの焦点を被加工線L1上の加工点に一致させるス
テップ(第3ステップ)を示し、図13は、ワーク71
の加工面が曲面のような場合に照射されるべき加工用の
レーザビームの光軸をワーク71に対して垂直にするス
テップ(第4ステップ)を示しているが、これらはそれ
ぞれ、自動焦点合わせ機能、自動姿勢制御機能と呼ばれ
る機能により、自動化が実現されている。いずれにして
も、オペレータは上記第1〜第4ステップを、教示点
毎、例えば100mm刻みで実行し、その都度教示デー
タの入力指定を行って教示データを記憶装置に記憶させ
る。
【0009】すなわち、オペレータは、上記のようにし
て得られた被加工線L1の始点から終点までの出射光学
系70とワークテーブル65の位置データを上記教示点
毎に教示データとして主制御部69に内蔵された記憶装
置に記憶させる。実際の溶接においては、主制御部69
が記憶装置から教示データを読み出し、読み出した教示
データを用いて出射光学系70あるいはワークテーブル
65の移動を自動制御する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CCD
カメラで撮影された拡大表示画面を見ても、ワークテー
ブル65の移動操作はオペレータが行うので、教示点毎
に画像の中心点C1が溶接すべき被加工線L1と一致す
るようにワークテーブル65を移動させるのは難しい。
加えて、被加工線L1が一本の直線の場合は別として、
教示点は複数箇所必要であるので、教示のための時間も
長くなる。これは、特にYAGレーザによる高精度の加
工において大きな問題点となる。
【0011】以上のような問題点に鑑み、本発明の課題
は、簡単な教示操作で高い加工精度を得ることのできる
レーザ加工装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、出射光学系か
ら出射されるレーザビームの光軸がワークの被加工線上
を移動するように、前記出射光学系及び前記ワークを搭
載したワークテーブルの少なくとも一方を移動させてレ
ーザ加工を行うためのレーザ加工装置において、前記ワ
ークの前記被加工線を含む所定範囲の領域を撮影するた
めに前記出射光学系に設けられたCCDカメラと、前記
出射光学系及び前記ワークテーブルの移動をオペレータ
により遠隔操作可能なティーチングボックスと、前記テ
ィーチングボックスの操作に基づいて前記出射光学系及
び前記ワークテーブルの移動を制御するための制御部
と、前記CCDカメラからの前記被加工線を含む画像に
対してあらかじめ定められた処理を行なって前記被加工
線に近似した加工線を検出するための画像処理部とを含
み、前記オペレータは、教示動作においては前記ティー
チングボックスの操作により前記被加工線の始点と終点
とを指定入力し、前記制御部は、前記教示動作において
は、前記CCDカメラの画像内にあらかじめ設定されて
前記レーザビームの焦点となるべき参照点と、前記検出
された加工線上における前記参照点との間の最近点との
位置ずれを算出し、算出された位置ずれに基づいて前記
参照点を前記被加工線に一致させると共に、前記参照点
が前記始点と終点との位置関係から判定される方向に向
けて移動するように前記ワークテーブルの移動を制御す
る被加工線追従動作を定時間間隔で実行し、しかも前記
検出された加工線方向への移動に伴ってその最近点の位
置座標を定時間間隔でメモリに記憶させ、前記始点から
前記終点までの移動が終了すると前記メモリに記憶され
た位置座標により実際の加工のための移動軌跡プログラ
ムを作成する機能を有することを特徴とする。
【0013】なお、前記移動軌跡プログラムは編集可能
にされる。
【0014】更に、前記画像処理部で検出された加工線
をモニタに表示するための近似加工線として作成する描
画部と、前記描画部で作成された近似加工線と前記CC
Dカメラからの画像とを重ね合わせて前記被加工線と前
記近似加工線とが一致した状態で前記モニタに表示させ
るための画像重ね合わせ部とを備え、前記ティーチング
ボックスは、前記画像処理部で一度に検出された加工線
が複数本ある場合に、前記モニタにて重ね合わせ表示さ
れた複数本の前記近似加工線のいずれか1本を選択する
選択手段と選択された該近似加工線上での加工方向を指
定する指定手段とを有することが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】図2は本発明において使用される
出射光学系10の概略構成を示し、図9で説明した出射
光学系の代わりに使用されても良い。レーザ発振源から
のレーザビームB1は光ファイバを通して出射光学系1
0に導入され、ミラー11で角度を変えられて加工レン
ズ12を通してワーク20に照射される。ティーチング
ボックスを用いて教示を行う場合には、後述するように
光ファイバを通してHe−NeビームB2が供給され、
ワーク20に照射される。出射光学系10の上部にはC
CDカメラ13が設けられ、このCCDカメラ13は観
測用レンズ14を通して溶接すべき被加工線を含む所定
範囲の領域を撮影する。
【0016】CCDカメラ13の光軸とレーザビームB
1の光軸はあらかじめ一致するように設定されており、
しかもレーザビームB1の焦点位置にCCDカメラ13
のピントが合うように調整されている。言い換えれば、
CCDカメラ13の光軸、ピントをワーク20上の被加
工線に合わせると、レーザビームB1の光軸、焦点もそ
れに一致するようにされている。これは教示のために使
用されるHe−Neビームについても同じである。
【0017】なお、CCDカメラ13による画像の分解
能は256×256画素で、1画素は約0.02(m
m)である。また、CCDカメラ13の視界は5×5
(mm)である。これは、視界を狭くすると撮影された
領域が拡大されて検出精度は向上するが、狭くし過ぎる
と教示に伴うオペレータの作業が微細になって作業量が
増えることを考慮している。本発明はこの作業量を少な
くするものである。画像は光の強度に応じて256階調
の色(輝度)で表わされている。
【0018】図1は本発明によるレーザ加工装置のう
ち、ティーチングボックスを用いて教示あるいは教示支
援を行う場合に必要な構成を示す。CCDカメラ13か
らの画像は、画像処理部21に送られる他、画像重ね合
わせ部22を通してモニタ69−2に送られて表示され
る。画像処理部21は、後述するあらかじめ定められた
画像処理を行ってワーク20上の被加工線に近似する少
なくとも1本の加工線を検出する。検出された加工線は
制御部23と描画部24に送られる。
【0019】ティーチングボックス25は、オペレータ
が後述する教示動作を行うためのもので、操作部上のボ
タン操作により、図9のような構成の場合にはワークテ
ーブル65をx、yの2軸方向に移動させたり、出射光
学系10のz軸方向への移動と姿勢を変化させることが
できる。なお、教示を開始する際には、オペレータはテ
ィーチングボックス25上のボタン操作により被加工線
の始点と終点及び自動倣いを指定する操作を行う。
【0020】制御部23は、以下に述べる自動位置合わ
せ機能の他、被加工線追従機能、追従の結果得られる軌
跡をプレイバック可能とする軌跡プログラム生成機能を
有する。制御部23は、自動位置合わせに際しては、レ
ーザビームの焦点位置、すなわちCCDカメラ13に設
定された画像の中心点(図11の中心点C1、以下、参
照点と呼ぶ)と検出された加工線上においてこの参照点
と最も近い点との間のずれを算出し、参照点を検出され
た加工線上の最も近い点に一致させるために必要な参照
点の移動量を算出する。ここでは、ワークテーブル65
をどの程度移動させるべきかという移動量を算出するよ
うにしている。
【0021】被加工線追従機能、軌跡プログラム生成機
能については後で詳しく述べるので、ここでは簡単に説
明すると、算出された位置ずれに基づいて参照点を検出
された被加工線に一致させながら、制御部23は前記参
照点がオペレータにより指定された始点と終点との位置
関係から判定される方向に向けて検出された加工線上を
移動するようにワークテーブルの移動を制御する(被加
工線追従機能)。この制御は、定時間間隔、例えば40
0msecで行われる。次に、前記検出された加工線上
の移動に伴って前記制御の都度その最近点の位置座標が
教示点としてメモリに記憶され、前記始点から前記終点
までの移動が終了すると前記メモリに記憶されたすべて
の位置座標に基づいて実際の加工のための移動軌跡プロ
グラムが生成される(軌跡プログラム生成機能)。
【0022】自動位置合わせの場合、制御部23には、
自動位置合わせの開始時に操作パネル69−1や複数の
位置センサ26から参照点の位置やCCDカメラ13の
視界の座標系、加工軸、すなわちワークテーブル65の
機械座標系の位置関係を示すデータが取り込まれる。そ
して、モニタ69−2の画像上での検出された加工線の
位置、参照点の位置が決定される。制御部23は参照点
を検出された加工線上の最近点に移動させるための移動
量を算出する。制御部23は、この算出結果に基づいて
ワークテーブル65の移動を制御して、参照点を、検出
された加工線に一致させる。
【0023】このような自動位置合わせによれば、オペ
レータは教示動作に際し、CCDカメラ13の視界から
ワーク20上の被加工線が大きく外れている場合、ティ
ーチングボックス25を用いた操作によりCCDカメラ
13の画像内に被加工線が入る程度にワークテーブル6
5を移動させて参照点を被加工線に近付けるだけで良
く、参照点を被加工線に一致させる動作は自動的に行わ
れる。
【0024】本発明で使用されるティーチングボックス
25は、液晶モニタと出射光学系10、ワークテーブル
65の変位を操作する操作部とを有し、有線あるいはワ
イヤレスで主制御部69と結合される。オペレータは、
教示に際してはこのティーチングボックス25を持ち、
モニタ69−2を見ながら操作部を操作して被加工線が
画像内に入るようにワークテーブル65を移動させ、被
加工線の始点と終点及び自動倣いを指定する操作を行う
だけで良い。
【0025】なお、本発明では、ティーチングボックス
25上のボタン操作により教示を指定すると、ロボット
アーム駆動系27を通して出射光学系10が制御されて
教示点毎に前述した自動姿勢制御機能と自動焦点合わせ
機能が起動されることで、レーザビームB1の光軸やH
e−NeビームB2の光軸がワーク20の面に垂直にな
り、焦点が加工すべき点に一致する。この時のデータも
出射光学系10に関する位置データとして教示点毎にメ
モリに記憶される。
【0026】図3を参照して、加工線検出動作の流れを
説明する。この加工線検出動作は、教示点毎に制御部2
3から画像処理部21に対して処理開始のコマンドを出
力することにより始められる。ステップS1では、前述
したようなHe−Neビームによるおおまかな位置合わ
せを行った後に、CCDカメラ13により被加工線L1
を含む領域が撮影される。ステップS2では、CCDカ
メラ13からのアナログ画像信号がディジタル信号に変
換されて画像処理部21に取り込まれる。画像処理部2
1では、まず、ステップS3においてディジタル信号に
前処理を施す。ここでは、前処理として、被加工線の特
徴を生かして線強調、及びノイズ除去処理を行う。次
に、ステップS4に移行して2値化処理を行う。この2
値化処理は、ある適当な輝度をしきい値として、それ以
上の輝度の画素を白、しきい値未満の画素を黒にして白
黒画像にする処理であり、溶接すべき被加工線L1部分
は黒で表示される。
【0027】ステップS5では、画像処理部21は、2
値化処理後の黒部分を対象に加工線検出を行い、ステッ
プS6で加工線を決定する。このような線検出を行うた
めに、本発明では「ハフ変換処理」という直線検出アル
ゴリズムを採用している。検出されたワーク20上の加
工線に基づいて自動位置合わせを行うために、制御部2
3においてCCDカメラ13の参照点とのずれが算出さ
れる。そして、このずれ量にもとづいてCCDカメラ1
3の画像の参照点を、検出した加工線上の最近点に移動
させるためのワークテーブル65の移動量を算出する。
なお、「ハフ変換処理」については、特願平7−476
28号に開示されているので詳しい説明は省略する。
【0028】図4には被加工線L1の始点から終点に至
るまでの間に検出された加工線の一部の画像を、ここで
は1本の直線で被加工線L1部分にオーバーラップさせ
て示している。制御部23は、教示点毎に得られる自動
位置合わせのための移動量にもとづいてワークテーブル
65を移動させるためのワークテーブル駆動系28を制
御することにより、参照点が、検出された加工線上に一
致するようにワークテーブル65を移動させる。自動位
置合わせ後、出射光学系10、ワークテーブル65の位
置データがメモリに記憶される。
【0029】被加工線L1が直線であれば教示点は始点
と終点の2点でも良く、被加工線L1が途中である角度
で方向が変化するような場合であっても教示点を得るた
めの時間間隔が短く、その都度被加工線の検出が行われ
るので問題は無い。また、被加工線L1が緩やかに蛇行
しているような場合でも数mm間隔で区切れば直線で近
似させることができることを考えれば、これも教示点を
得るための時間間隔が短いので追従に問題は生じない。
いずれにしても、オペレータは、教示に際しては被加工
線L1部分がCCDカメラ13の画像内に入るようにワ
ークテーブルを移動させ、被加工線の始点と終点及び自
動倣いの指定操作を行うだけで良く、参照点を被加工線
L1に一致させるための精密な位置合わせ操作及び教示
点から次の教示点へ移動させるための操作は不要であ
る。
【0030】教示点毎のワークテーブル65の位置デー
タは検出された加工線によって決まり、この位置データ
は制御部23内のメモリに記憶される。そして、以後の
実際のレーザ溶接では、制御部23はメモリに記憶され
た位置データにもとづいて生成される軌跡プログラムに
よりワークテーブル65を移動させる。
【0031】ところで、画像処理部21においては、1
回の画像処理において複数本の加工線が検出される場合
がある。これは、ワーク20の表面には被加工線L1だ
けでなく、傷や汚れがあるからである。本発明では、こ
のような点も考慮して、図1に示されるように画像重ね
合わせ部22、描画部24を備え、ティーチングボック
ス25には検出した加工線の選択器(図示せず)を備え
ており、以下にその動作を説明する。画像処理部21で
は、1回の画像処理で複数本の加工線を検出すると、そ
れらを描画部24に送る。描画部24では、これらの加
工線を示す情報からこれらをモニタ69−2に表示する
ための近似加工線を作成して画像重ね合わせ部22に送
る。画像重ね合わせ部22では、CCDカメラ13から
の被加工線L1を含むワーク20の画像に、描画部24
からの複数本の近似加工線をオーバラップさせて表示さ
せるための重ね合わせ処理を行う。このようにして画像
重ね合わせ部22で作成された重ね合わせ画像はモニタ
69−2で表示される。選択器による選択は、モニタ6
9−2に表示された複数本の加工線の中から最も好まし
い加工線を選択するためにティーチングボックス25上
のボタンでカーソルを移動させて行われる。
【0032】表示例を示した図5をも参照して説明す
る。ここでは、図5に示すように、CCDカメラ13で
撮影された画像内に被加工線L1の他に、傷や汚れによ
る線L2が存在するものとする。このような画像情報を
受けると、画像処理部21では被加工線L1に合うよう
な近似加工線L1′だけでなく、線L2に合うような近
似線L2′も検出する。このため、描画部24では、近
似加工線L1´だけでなく近似線L2′をもモニタ表示
するための画像を作成し、画像重ね合わせ部22では、
描画部24からの画像を重ね合わせてモニタ69−2に
送る。その結果、モニタ69−2では、図5に示すよう
に、被加工線L1,傷、汚れ等による線L2にそれぞ
れ、近似加工線L1′,近似線L2′がオーバラップさ
れた画像を表示する。
【0033】オペレータは、このような表示画像を見る
と、中央寄りにある被加工線L1と近似加工線L1′と
の関係が最も好ましいと判断してこの被加工線L1と近
似加工線L1′の組み合わせをティーチングボックス2
5上の選択器で選択する。この選択操作は、選択器に設
けられたモニタ69−2のカーソル移動用の押しボタン
でカーソルを移動させて指定することにより行われ、選
択の確定は別の押しボタンで行われる。
【0034】以上のように、CCDカメラ13で撮影さ
れた被加工線L1とそれ以外の線に、画像処理部21で
検出された線をオーバラップさせてモニタ表示を行うよ
うにしたことにより、オペレータは検出された線のどれ
が加工線であるかを速やかに判定でき、選択器で簡単に
選択することができる。この後、前述した自動位置合わ
せにより、図6に示すように参照点が近似加工線L1´
上の最近点に位置合わせされる。
【0035】ところで、次の教示点に移動させる場合、
従来は、オペレータがモニタを見ながらワークテーブル
における複数の加工軸、例えばx軸、y軸に関する操作
を行いながら被加工線に沿って移動させていた。これに
対し、本発明では自動位置合わせ後に制御部23が被加
工線追従機能により参照点が近似加工線L1´上を移動
するようにワークテーブル65を制御する。
【0036】図7を参照して、被加工線追従機能と軌跡
プログラム生成機能について説明する。制御部23は、
上記のような機能を達成するために、画像処理部21で
検出された加工線の位置を算出するための加工線位置算
出部23−1、教示の開始に際してオペレータにより入
力指定される被加工線の始点と終点の位置を記憶するた
めの位置メモリ23−2、被加工線追従動作を制御する
ための追従制御部23−3、被加工線追従動作中の教示
点の位置を記憶するための軌跡データメモリ23−4、
この軌跡データメモリ23−4の記憶内容に基づいて実
際のレーザ加工時の軌跡プログラムを生成するための軌
跡プログラム生成部23−5、及び軌跡プログラムに基
づいてワークテーブル65を移動させて実際のレーザ加
工を行わせるためのプレイバック部23−6とを有す
る。
【0037】ところで、教示動作を開始して被加工線、
最近点、最近点と参照点との距離が検出された後、被加
工線追従のために参照点が近似加工線L1´上の2方向
のうちどちらの方向に移動すべきかが問題となる。図8
をも参照して、追従制御部23−3では、おおよその移
動方向を、教示の開始時にオペレータにより指定されて
位置メモリ23−2に記憶されている被加工線L1の始
点A、終点Bの位置データから判定する。この移動方向
は、図6で言えば左右の2方向のうち右方向であるが、
被加工線が上下方向に延びていれば移動方向も上下方向
となる。いずれにしても、このおおよその移動方向は被
加工線L1の始点A、終点Bの位置データから判定する
ことができる。次に、移動角度については、図6の場
合、近似加工線L1´とx軸との間の角度θから算出す
ることができる。
【0038】勿論、このような移動方向、移動角度に基
づいて移動を開始すると、参照点が前記した定時間間隔
で決まる次の教示点となるべき位置で近似加工線L1´
から外れる場合もあるが、最近点と参照点との間の距離
を基に被加工線追従機能により再び近似加工線L1´上
に戻される。また、定時間間隔で検出された最近点の位
置データが記憶される。このような追従動作を行う結
果、参照点は近似加工線L1´に沿って移動し、定時間
間隔でのA−C−D−E−F−G−H−I−J−K−B
の教示点毎に近似加工線L1´上に位置してその時に位
置センサ26から得られる位置データDa、Dc、D
d、De、DDf、Dg、Dh、Di、Dj、Dk、D
bが軌跡データメモリ23−4に記憶される。
【0039】次に、軌跡プログラム生成部23−5では
軌跡データ記憶部23−4に記憶されている位置データ
Da、Dc、Dd、De、Df、Dg、Dh、Di、D
j、Dk、Dbにより実際にレーザ加工を行う場合の移
動データを軌跡プログラムとして生成する。プレイバッ
ク部23−6は、実際のレーザ加工を開始する際に軌跡
プログラム生成部23−5の移動データを定時間間隔で
ワークテーブル駆動系28に与えてワークテーブル65
の移動を制御する。その結果、実際のレーザ加工に際し
ても、図8で説明したような軌跡でレーザビームが被加
工線上に照射される。なお、軌跡プログラムはティーチ
ングボックス25の表示部に表示して編集を行うことが
でき、例えば最初のワークと次のワークとが始点、終
点、及びそれらの間の被加工線位置が同じであるような
場合には再利用が可能である。
【0040】図14は、教示動作に際してオペレータに
よりティーチングボックス25を使用して作成される始
点、終点の入力プログラム(図14a)と、軌跡プログ
ラム生成部23−5で生成された軌跡プログラム(図1
4b)の一例を示す。図14(a)を参照して、AFC
M(自動焦点合わせにより焦点を設定値に近付け
る)、AFC S(自動焦点合わせスタート)、ATT
C ON(追従動作オン)、SPD1000(移動速度
1000mm/sec)、LINE POS A(始点
Daの位置データ)、POS b(終点Dbの位置デー
タ)、ATTC OFF(追従動作オフ)、AFC E
(自動焦点合わせ終了)、EOF(エンドオブ ファイ
ル)の順で入力される。
【0041】一方、図14(b)のプログラムは位置デ
ータDa、Dc、Dd、De、Df、Dg、Dh、D
i、Dj、Dk、Dbに基づいて自動的に作成される。
【0042】上記の説明は、溶接の場合であり、この場
合には溶接線が被加工線として存在することで直線検出
を行うことができる。一方、切断加工の場合にも、ワー
クの切断すべき部分にけがき等により切断線を被加工線
として描き入れることで、同様の処理により切断線を検
出して自動位置合わせ及び自動位置合わせ終了後の移動
を行うことができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明による
レーザ加工装置では、教示に際してオペレータは被加工
線の始点と終点とを指定入力すると共に、ワーク上の被
加工線がCCDカメラの視界内に入るようにワークテー
ブルを移動させるだけで良く、画像処理部が被加工線を
検出し、制御部がCCDカメラの画像に設定された参照
点を検出した加工線に一致するようにワークテーブルを
移動させるので、オペレータの操作は楽であり、作業量
及び時間も大幅に少なくなる。しかも、0.1mm以下
の被加工線を0.1mm以内の精度で検出できる。更
に、画像処理装置においてワークについた傷や汚れによ
り加工線が複数本検出されても、これらがモニタ表示さ
れ、オペレータはいずれかを選択することにより、速や
かに加工線を確定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において教示動作に必要な構成を示した
ブロック図である。
【図2】本発明によるレーザ加工装置における出射光学
系の内部構造を概略的に示した断面図である。
【図3】本発明において加工線の検出に必要な動作を説
明するためのフローチャート図である。
【図4】図3に関連して説明した動作により検出された
加工線を被加工線にオーバラップして表示した例を示し
た図である。
【図5】画像処理部において加工線が複数本検出された
場合の選択動作を説明するためのモニタ表示例を示した
図である。
【図6】本発明により自動位置合わせされたモニタ表示
例を示した図である。
【図7】図1に示された制御部における加工線追従機能
及び軌跡プログラム生成機能を実現するための機能ブロ
ック図である。
【図8】図7の被加工線追従機能及び軌跡プログラム生
成機能を説明するための図である。
【図9】本発明が適用されるレーザ加工装置の概略構成
を示す斜視図である。
【図10】従来の教示における出射光学系のおおまかな
位置合わせを説明するための図である。
【図11】従来の教示における出射光学系の精密な位置
合わせを説明するための図である。
【図12】従来の教示における出射光学系のレーザビー
ムの焦点位置合わせを説明するための図である。
【図13】従来の教示における出射光学系のレーザビー
ムの光軸合わせを説明するための図である。
【図14】本発明においてオペレータにより作成される
プログラムと軌跡プログラム生成部で生成される軌跡プ
ログラムの一例を示した図である。
【符号の説明】
10 出射光学系 11 ミラー 12 加工レンズ 13 CCDカメラ 14 観測用レンズ 61 第1のボールネジ機構 62 第2のボールネジ機構 63 第3のボールネジ機構 64 アーム 65 ワークテーブル 66 駆動ユニット 67 光ファイバ 68 ティ−チングボックス 69−1 操作パネル 69−2 モニタ 100 レーザ照射部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G05B 19/42 G05B 19/42 J G06T 7/00 G06F 15/62 400 (56)参考文献 特開 昭63−235089(JP,A) 特開 平1−262085(JP,A) 特開 平5−200576(JP,A) 特開 平7−112288(JP,A) 特開 平6−277864(JP,A) 特開 平8−243773(JP,A) 特開 平8−300178(JP,A) 特開 平9−141458(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 26/00 - 26/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出射光学系から出射されるレーザビーム
    の光軸がワークの被加工線上を移動するように、前記出
    射光学系及び前記ワークを搭載したワークテーブルの少
    なくとも一方を移動させてレーザ加工を行うためのレー
    ザ加工装置において、 前記ワークの前記被加工線を含む所定範囲の領域を撮影
    するために前記出射光学系に設けられたCCDカメラ
    と、 前記出射光学系及び前記ワークテーブルの移動をオペレ
    ータにより遠隔操作可能なティーチングボックスと、 前記ティーチングボックスの操作に基づいて前記出射光
    学系及び前記ワークテーブルの移動を制御するための制
    御部と、 前記CCDカメラからの前記被加工線を含む画像に対し
    てあらかじめ定められた処理を行なって前記被加工線に
    近似した加工線を検出するための画像処理部とを含み、 前記オペレータは、教示動作においては前記ティーチン
    グボックスの操作により前記被加工線の始点と終点とを
    指定入力し、 前記制御部は、前記教示動作においては、前記CCDカ
    メラの画像内にあらかじめ設定されて前記レーザビーム
    の焦点となるべき参照点と、前記検出された加工線上に
    おける前記参照点との間の最近点との位置ずれを算出
    し、算出された位置ずれに基づいて前記参照点を前記被
    加工線に一致させると共に、前記参照点が前記始点と終
    点との位置関係から判定される方向に向けて移動するよ
    うに前記ワークテーブルの移動を制御する被加工線追従
    動作を定時間間隔で実行し、しかも前記検出された加工
    線方向への移動に伴ってその最近点の位置座標を定時間
    間隔でメモリに記憶させ、前記始点から前記終点までの
    移動が終了すると前記メモリに記憶された位置座標によ
    り実際の加工のための移動軌跡プログラムを作成する機
    能を有することを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレーザ加工装置におい
    て、前記移動軌跡プログラムは編集可能であることを特
    徴とするレーザ加工装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のレーザ加工装置におい
    て、 前記画像処理部で検出された加工線をモニタに表示する
    ための近似加工線として作成する描画部と、 前記描画部で作成された近似加工線と前記CCDカメラ
    からの画像とを重ね合わせて前記被加工線と前記近似加
    工線とが一致した状態で前記モニタに表示させるための
    画像重ね合わせ部とを備え、 前記ティーチングボックスは、前記画像処理部で一度に
    検出された加工線が複数本ある場合に、前記モニタにて
    重ね合わせ表示された複数本の前記近似加工線のいずれ
    か1本を選択する選択手段と選択された該近似加工線上
    での加工方向を指定する指定手段とを有することを特徴
    とするレーザ加工装置。
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