JPH06203536A - 磁気テープ残量時間および走行速度検出器 - Google Patents
磁気テープ残量時間および走行速度検出器Info
- Publication number
- JPH06203536A JPH06203536A JP34613592A JP34613592A JPH06203536A JP H06203536 A JPH06203536 A JP H06203536A JP 34613592 A JP34613592 A JP 34613592A JP 34613592 A JP34613592 A JP 34613592A JP H06203536 A JPH06203536 A JP H06203536A
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- Japan
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- tape
- remaining time
- circuit
- frequency
- running speed
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Abstract
(57)【要約】
【目的】供給リールおよび巻取リールの回転速度に応じ
たパルス列の周波数比によってテープ残量時間が一義的
に決定することを利用し、タイマローラや演算用のＣＰ
Ｕを必要とせず、簡単な構成で正確なテープ残量時間お
よびテープ走行速度を求めることができるようにする。 【構成】分周回路１は、巻取リール（図示せず）の回転
速度に応じた周波数の出力パルス列Ｐ２を受けて所定数
ｍ（ｍは正の整数）分の１に分周して制御パルスＰ３を
生成する。計数回路２は、制御パルスＰ３に応じて供給
リール（図示せず）の出力パルス列Ｐ１を計数する。ラ
ッチ回路４は、計数回路２の計数値を制御パルスＰ３に
応じてラッチする。このラッチされた計数値が、出力パ
ルス列Ｐ１，Ｐ２の周波数の比のｍ倍の値を示す。メモ
リ回路５は、周波数比に対応して予め算出されたテープ
残量時間データを記憶しており、ラッチ回路４の出力に
アドレスされてテープ残量時間データＴｒを発生する。
たパルス列の周波数比によってテープ残量時間が一義的
に決定することを利用し、タイマローラや演算用のＣＰ
Ｕを必要とせず、簡単な構成で正確なテープ残量時間お
よびテープ走行速度を求めることができるようにする。 【構成】分周回路１は、巻取リール（図示せず）の回転
速度に応じた周波数の出力パルス列Ｐ２を受けて所定数
ｍ（ｍは正の整数）分の１に分周して制御パルスＰ３を
生成する。計数回路２は、制御パルスＰ３に応じて供給
リール（図示せず）の出力パルス列Ｐ１を計数する。ラ
ッチ回路４は、計数回路２の計数値を制御パルスＰ３に
応じてラッチする。このラッチされた計数値が、出力パ
ルス列Ｐ１，Ｐ２の周波数の比のｍ倍の値を示す。メモ
リ回路５は、周波数比に対応して予め算出されたテープ
残量時間データを記憶しており、ラッチ回路４の出力に
アドレスされてテープ残量時間データＴｒを発生する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープ記録再生装置
等に適用する磁気テープ残量時間および走行速度検出器
に関する。
等に適用する磁気テープ残量時間および走行速度検出器
に関する。
【０００２】
【従来の技術】磁気テープ記録再生装置では、供給リー
ルから送出される磁気テープが、複数のポストによって
走行経路を規定されつつ、回転ドラムやピンチローラ等
を経て巻取リールによって巻き取られていく。この場
合、録音再生中にテープ残量が実時間で把握できれば編
集作業等において非常に便利であるため、業務用の磁気
テープ記録再生装置にはテープ残量時間および走行速度
検出器が設けられている。
ルから送出される磁気テープが、複数のポストによって
走行経路を規定されつつ、回転ドラムやピンチローラ等
を経て巻取リールによって巻き取られていく。この場
合、録音再生中にテープ残量が実時間で把握できれば編
集作業等において非常に便利であるため、業務用の磁気
テープ記録再生装置にはテープ残量時間および走行速度
検出器が設けられている。
【０００３】図２は従来のテープ残量時間および走行速
度検出器の一例を示す図であり、テープと密着して回転
するタイマローラ３１と、このタイマローラに取り付け
られて回転するスリットを有するスリット円盤３２と、
発光素子および受光素子を有してスリット円盤のスリッ
トを通過する光を検知することにより、タイマローラの
回転速度、すなわち、テープの走行速度に応じた周波数
の出力パルス列Ｒ１，Ｒ２をそれぞれ生成するフォトイ
ンタラプタ３３，３４と、出力パルス列Ｒ１を受けてテ
ープ残量時間Ｔｒおよびテープ走行速度Ｖｔを演算する
演算回路３５と、出力パルス列Ｒ１，Ｒ２を受けてテー
プ走行方向を検知するＤフリップフロップ回路３６とを
備えている。
度検出器の一例を示す図であり、テープと密着して回転
するタイマローラ３１と、このタイマローラに取り付け
られて回転するスリットを有するスリット円盤３２と、
発光素子および受光素子を有してスリット円盤のスリッ
トを通過する光を検知することにより、タイマローラの
回転速度、すなわち、テープの走行速度に応じた周波数
の出力パルス列Ｒ１，Ｒ２をそれぞれ生成するフォトイ
ンタラプタ３３，３４と、出力パルス列Ｒ１を受けてテ
ープ残量時間Ｔｒおよびテープ走行速度Ｖｔを演算する
演算回路３５と、出力パルス列Ｒ１，Ｒ２を受けてテー
プ走行方向を検知するＤフリップフロップ回路３６とを
備えている。
【０００４】ここで、フォトインタラプタ３３，３４
は、出力パルス列Ｒ１，Ｒ２の位相差が大略９０°とな
るスリット円盤の位置にそれぞれ設けられており、ま
た、Ｄフリップフロップ回路３６は、出力パルス列Ｒ
１，Ｒ２を入力端子Ｄ，ＣＫにそれぞれ受けることによ
り、テープの走行方向によってハイレベル、ローレベル
に変化する信号Ｓｄを生成する。
は、出力パルス列Ｒ１，Ｒ２の位相差が大略９０°とな
るスリット円盤の位置にそれぞれ設けられており、ま
た、Ｄフリップフロップ回路３６は、出力パルス列Ｒ
１，Ｒ２を入力端子Ｄ，ＣＫにそれぞれ受けることによ
り、テープの走行方向によってハイレベル、ローレベル
に変化する信号Ｓｄを生成する。
【０００５】いま、タイマローラの直径をＤｒ、スリッ
ト円盤のスリット数をＮｒ、出力パルス列の１秒間のパ
ルス数をＦｒとすれば、テープ走行速度Ｖｔは式（１）
によって求めることができる。
ト円盤のスリット数をＮｒ、出力パルス列の１秒間のパ
ルス数をＦｒとすれば、テープ走行速度Ｖｔは式（１）
によって求めることができる。
【０００６】 Ｖｔ＝π・Ｄｒ・（Ｆｒ／Ｎｒ） …………（１） ところで、テープの残量時間は、テープの残りの長さを
録音再生時のテープ走行速度で割れば求めることができ
る。また、テープの残りの長さは、供給側リールに巻か
れたテープ外径の面積からリールハブの面積を減じてテ
ープの厚さで割れば求めることができる。
録音再生時のテープ走行速度で割れば求めることができ
る。また、テープの残りの長さは、供給側リールに巻か
れたテープ外径の面積からリールハブの面積を減じてテ
ープの厚さで割れば求めることができる。
【０００７】ここで、供給リールに巻かれている磁気テ
ープの外径をＤｓ、リールハブの外径をＤｈ、テープ厚
をｄ、録音再生時のテープ走行速度をＶとすれば、テー
プ残量時間Ｔｒは式（２）により求めることができる。
ープの外径をＤｓ、リールハブの外径をＤｈ、テープ厚
をｄ、録音再生時のテープ走行速度をＶとすれば、テー
プ残量時間Ｔｒは式（２）により求めることができる。
【０００８】 Ｔｒ＝（Ｄｓ2 −Ｄｈ2 ）・π／（４・ｄ・Ｖ） ……（２） また、テープ残量時間を検出する他の方法としては、例
えば、特開昭６３−２８８４９１号公報に記載されてい
るように、録音再生中の磁気テープのリール回転速度に
対する残量時間データを予め記憶回路に記憶させてお
き、リール回転速度を検知して該当する残量時間データ
を記憶回路から読出す方法がある。
えば、特開昭６３−２８８４９１号公報に記載されてい
るように、録音再生中の磁気テープのリール回転速度に
対する残量時間データを予め記憶回路に記憶させてお
き、リール回転速度を検知して該当する残量時間データ
を記憶回路から読出す方法がある。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】上述した前者の方法
は、タイマローラをテープ走行経路に設け、式（１）お
よび式（２）によりテープ残量時間およびテープ走行速
度を演算している。しかし、テープ残量時間およびテー
プ走行速度を求めるために、本来のテープ走行に直接寄
与しないタイマローラや演算用のＣＰＵを必要とし、小
型軽量低コスト化の妨げになっている。また、制御用の
ＣＰＵを兼用して演算処理を行う場合には、高速での早
送りや巻戻し時に、ＣＰＵが過負荷となり処理速度が低
下するという問題点を有している。
は、タイマローラをテープ走行経路に設け、式（１）お
よび式（２）によりテープ残量時間およびテープ走行速
度を演算している。しかし、テープ残量時間およびテー
プ走行速度を求めるために、本来のテープ走行に直接寄
与しないタイマローラや演算用のＣＰＵを必要とし、小
型軽量低コスト化の妨げになっている。また、制御用の
ＣＰＵを兼用して演算処理を行う場合には、高速での早
送りや巻戻し時に、ＣＰＵが過負荷となり処理速度が低
下するという問題点を有している。
【００１０】また、後者の方法は、リールの回転速度を
検出し、その値に対応する残量時間データを記憶回路か
ら読出している。しかし、この方法は、テープ走行速度
が一定であることを条件としているので、早送りや巻戻
し時には正しい値が得られないという問題点を有してい
る。
検出し、その値に対応する残量時間データを記憶回路か
ら読出している。しかし、この方法は、テープ走行速度
が一定であることを条件としているので、早送りや巻戻
し時には正しい値が得られないという問題点を有してい
る。
【００１１】本発明の目的は、タイマローラや演算用の
ＣＰＵを必要とせず、いかなるテープ速度に対しても、
簡単な構成で正確なテープ残量時間およびテープ走行速
度を求めることができるテープ残量時間および走行速度
検出器を提供することにある。
ＣＰＵを必要とせず、いかなるテープ速度に対しても、
簡単な構成で正確なテープ残量時間およびテープ走行速
度を求めることができるテープ残量時間および走行速度
検出器を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気テープ残量
時間および走行速度検出器は、磁気テープの供給および
巻取用の第１および第２のリールを備える磁気テープ記
録再生装置における磁気テープ残量時間および走行速度
検出器において、前記第１および第２のリールにそれぞ
れ設けられ前記リールの回転速度をそれぞれ表わす繰返
し周波数の第１および第２のパルス列をそれぞれ発生す
る手段と、前記第１および第２のパルス列の繰返し周波
数の比を表わす周波数比信号を生ずる手段と、前記周波
数比に対応して予め算出されたテープ残量時間データを
予め格納してある記憶手段と、制御データに応じて前記
第１および第２のパルス列の一方を分周してテープ走行
速度を表わす信号を生ずる手段と、前記繰返し周波数比
に対応して予め算出された複数の値を格納すると共にそ
れら複数の値を前記制御データとして前記テープ走行速
度信号発生手段に供給する手段とを備えて構成されてい
る。また、前記周波数比信号発生手段が、前記第２のパ
ルス列を所定数（正の整数）分の１に分周する分周回路
と、この分周回路の出力に応じて前記第１のパルス列の
パルスを計数するパルス計数回路と、前記分周回路の出
力に応じて前記パルス計数回路の出力を保持するラッチ
回路とを備えて構成してもよい。
時間および走行速度検出器は、磁気テープの供給および
巻取用の第１および第２のリールを備える磁気テープ記
録再生装置における磁気テープ残量時間および走行速度
検出器において、前記第１および第２のリールにそれぞ
れ設けられ前記リールの回転速度をそれぞれ表わす繰返
し周波数の第１および第２のパルス列をそれぞれ発生す
る手段と、前記第１および第２のパルス列の繰返し周波
数の比を表わす周波数比信号を生ずる手段と、前記周波
数比に対応して予め算出されたテープ残量時間データを
予め格納してある記憶手段と、制御データに応じて前記
第１および第２のパルス列の一方を分周してテープ走行
速度を表わす信号を生ずる手段と、前記繰返し周波数比
に対応して予め算出された複数の値を格納すると共にそ
れら複数の値を前記制御データとして前記テープ走行速
度信号発生手段に供給する手段とを備えて構成されてい
る。また、前記周波数比信号発生手段が、前記第２のパ
ルス列を所定数（正の整数）分の１に分周する分周回路
と、この分周回路の出力に応じて前記第１のパルス列の
パルスを計数するパルス計数回路と、前記分周回路の出
力に応じて前記パルス計数回路の出力を保持するラッチ
回路とを備えて構成してもよい。
【００１３】本発明による磁気テープ残量時間および走
行速度検出器の動作原理は次のとおりである。
行速度検出器の動作原理は次のとおりである。
【００１４】いま、供給リールおよび巻取リールの回転
軸に、従来例と同様なスリット円盤をそれぞれ設け、リ
ールの回転速度に応じた周波数の出力パルス列を生成さ
せた場合、供給リールおよび巻取リールに巻かれたテー
プ外径ＤｓおよびＤｔ、スリット円盤のスリット数Ｎｓ
およびＮｔ、出力パルス列の１秒間のパルス数をＦｓお
よびＦｔとしたとき、テープ走行速度Ｖｔは式（１）と
同様に、式（３）により求めることができる。
軸に、従来例と同様なスリット円盤をそれぞれ設け、リ
ールの回転速度に応じた周波数の出力パルス列を生成さ
せた場合、供給リールおよび巻取リールに巻かれたテー
プ外径ＤｓおよびＤｔ、スリット円盤のスリット数Ｎｓ
およびＮｔ、出力パルス列の１秒間のパルス数をＦｓお
よびＦｔとしたとき、テープ走行速度Ｖｔは式（１）と
同様に、式（３）により求めることができる。
【００１５】 Ｖｔ＝π・Ｄｓ・（Ｆｓ／Ｎｓ）＝π・Ｄｔ・（Ｆｔ／Ｎｔ） ……（３） また、スリット数Ｎｓ＝Ｎｔとすれば、 Ｄｔ＝Ｄｓ・（Ｆｓ／Ｆｔ）＝Ｄｓ・ｆ ……………（４） となる。但し、ｆ＝（Ｆｓ／Ｆｔ） ………
……（５） である。
……（５） である。
【００１６】一方、リールハブの外径をＤｈ、テープ厚
をｄ、テープの全長をＬとすれば、式（６）が成立す
る。
をｄ、テープの全長をＬとすれば、式（６）が成立す
る。
【００１７】 ｄ・Ｌ＝〔（Ｄｓ2 −Ｄｈ2 ）＋（Ｄｔ2 −Ｄｈ2 ）〕・π／４ ＝ （Ｄｓ2 −２・Ｄｈ2 ＋Ｄｔ2 ）・π／４ …………（６） ここで、式（４）を式（６）に代入して整理すれば、 （１＋ｆ2 ）・Ｄｓ2 −２・Ｄｈ2 ＝４・ｄ・Ｌ／π …………（７） 更に整理すれば、式（８）が得られる。
【００１８】 Ｄｓ2 ＝｛（４・ｄ・Ｌ）／π−２・Ｄｈ2 ｝／（１＋ｆ2 ） ……（８） 式（８）から明らかなように、ｆの値がわかればＤｓの
値が一義的に決定する。従って、録音再生時のテープ走
行速度Ｖは一定であるから、式（２）からテープ残量時
間を求めることができる。つまり、ｆの値がわかればテ
ープ残量時間が求められる。
値が一義的に決定する。従って、録音再生時のテープ走
行速度Ｖは一定であるから、式（２）からテープ残量時
間を求めることができる。つまり、ｆの値がわかればテ
ープ残量時間が求められる。
【００１９】また、テープ走行速度Ｖｔの式（３）に式
（４）を代入し、更にＦｔを除いた部分を関数ｇ（ｆ）
で表わせば、 Ｖｔ＝π・Ｄｓ・ｆ・（Ｆｔ／Ｎｔ）＝Ｆｔ／ｇ（ｆ） …………（９） となり、ｆの値がわかれば出力パルス列の周波数Ｆｔか
らテープ走行速度Ｖｔを求めることができる。
（４）を代入し、更にＦｔを除いた部分を関数ｇ（ｆ）
で表わせば、 Ｖｔ＝π・Ｄｓ・ｆ・（Ｆｔ／Ｎｔ）＝Ｆｔ／ｇ（ｆ） …………（９） となり、ｆの値がわかれば出力パルス列の周波数Ｆｔか
らテープ走行速度Ｖｔを求めることができる。
【００２０】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【００２１】本発明の一実施例をブロックで示す図１を
参照すると、この実施例の前段において、供給リールお
よび巻取リールの回転軸（図示してない）には、上述の
従来例と同様なスリット円盤がそれぞれ設けられてお
り、それらスリット円盤に対応するフォトインタラプタ
からリールの回転速度に応じた繰返し周波数の出力パル
ス列Ｐ１，Ｐ２が供給される。
参照すると、この実施例の前段において、供給リールお
よび巻取リールの回転軸（図示してない）には、上述の
従来例と同様なスリット円盤がそれぞれ設けられてお
り、それらスリット円盤に対応するフォトインタラプタ
からリールの回転速度に応じた繰返し周波数の出力パル
ス列Ｐ１，Ｐ２が供給される。
【００２２】この実施例のテープ残量時間および走行速
度検出器は、巻取リールからの出力パルス列Ｐ２を受け
て所定数ｍ（ｍは正の整数）分の１に分周して制御パル
スＰ３を生成する分周回路１と、制御パルスＰ３に応じ
て供給リールからの出力パルス列Ｐ１を計数する計数回
路２と、制御データＣ１によって制御されて出力パルス
列Ｐ２を分周する可変分周回路３と、計数回路２の計数
値を制御パルスＰ３に応じてラッチするラッチ回路４
と、テープ残量時間データＴｒが予め書込まれているメ
モリ回路５と、制御データＣ１が予め書込まれているメ
モリ回路６とを有している。
度検出器は、巻取リールからの出力パルス列Ｐ２を受け
て所定数ｍ（ｍは正の整数）分の１に分周して制御パル
スＰ３を生成する分周回路１と、制御パルスＰ３に応じ
て供給リールからの出力パルス列Ｐ１を計数する計数回
路２と、制御データＣ１によって制御されて出力パルス
列Ｐ２を分周する可変分周回路３と、計数回路２の計数
値を制御パルスＰ３に応じてラッチするラッチ回路４
と、テープ残量時間データＴｒが予め書込まれているメ
モリ回路５と、制御データＣ１が予め書込まれているメ
モリ回路６とを有している。
【００２３】ここで、計数回路２は、制御パルスＰ３が
立上った直後の出力パルス列Ｐ１の立上りでリセットし
て計数を開始し、次の制御パルスの立上りまで出力パル
ス列Ｐ１を計数する。また、ラッチ回路４は、制御パル
スＰ３の立上りで計数回路２の計数値を保持する。従っ
て、出力パルス列Ｐ１，Ｐ２の繰返し周波数（１秒間の
パルス数）をＦｓ，Ｆｔとすれば、ラッチ回路４がラッ
チした計数値Ｃｆは、 Ｃｆ＝ｍ・（Ｆｓ／Ｆｔ） ……
…（１０）となる。
立上った直後の出力パルス列Ｐ１の立上りでリセットし
て計数を開始し、次の制御パルスの立上りまで出力パル
ス列Ｐ１を計数する。また、ラッチ回路４は、制御パル
スＰ３の立上りで計数回路２の計数値を保持する。従っ
て、出力パルス列Ｐ１，Ｐ２の繰返し周波数（１秒間の
パルス数）をＦｓ，Ｆｔとすれば、ラッチ回路４がラッ
チした計数値Ｃｆは、 Ｃｆ＝ｍ・（Ｆｓ／Ｆｔ） ……
…（１０）となる。
【００２４】ところで、式（５）から（Ｆｓ／Ｆｔ）＝
Ｃｆ／ｍ＝ｆ ……（１１） であるから、ラッチ回路がラッチした値Ｃｆのｍ分の１
がｆの値となる。また、ｆの値がわかれば、式（８）に
よりＤｓの値が一義的に決定する。従って、式（２）を
使用して、Ｃｆの値（ｍ×ｆの値）に対応するテープ残
量時間Ｔｒを予め計算してメモリ回路５に記憶させてお
けば、ラッチ回路４が出力する計数値Ｃｆをアドレスと
して、メモリ回路５からテープ残量時間Ｔｒを直接読み
出すことができる。
Ｃｆ／ｍ＝ｆ ……（１１） であるから、ラッチ回路がラッチした値Ｃｆのｍ分の１
がｆの値となる。また、ｆの値がわかれば、式（８）に
よりＤｓの値が一義的に決定する。従って、式（２）を
使用して、Ｃｆの値（ｍ×ｆの値）に対応するテープ残
量時間Ｔｒを予め計算してメモリ回路５に記憶させてお
けば、ラッチ回路４が出力する計数値Ｃｆをアドレスと
して、メモリ回路５からテープ残量時間Ｔｒを直接読み
出すことができる。
【００２５】一方、テープ走行速度Ｖｔを求めるための
可変分周回路３は、オーバーフローする毎にメモリ回路
６からの読出し出力である制御データＣ１の値にプリセ
ットされて出力パルス列Ｐ２を計数するカウンタで構成
されており、制御データＣ１に応じて変化する分周比を
もつ。例えば、４ビットのカウンタを使用し、分周比を
１／７に設定する場合、制御データＣ１は「９」とす
る。ここで、カウント１５まで計数したとき、次のクロ
ックでカウント９がプリセットされてカウント１０，１
１，……，１５の順に計数を繰り返えすので、７クロッ
ク毎にキャリーフラグが出力されて１／７分周を行う。
可変分周回路３は、オーバーフローする毎にメモリ回路
６からの読出し出力である制御データＣ１の値にプリセ
ットされて出力パルス列Ｐ２を計数するカウンタで構成
されており、制御データＣ１に応じて変化する分周比を
もつ。例えば、４ビットのカウンタを使用し、分周比を
１／７に設定する場合、制御データＣ１は「９」とす
る。ここで、カウント１５まで計数したとき、次のクロ
ックでカウント９がプリセットされてカウント１０，１
１，……，１５の順に計数を繰り返えすので、７クロッ
ク毎にキャリーフラグが出力されて１／７分周を行う。
【００２６】ここで、ラッチ回路４が出力するＣｆの値
（ｍ×ｆの値）に対応して、式（９）に示した関数ｇ
（ｆ）の値を予め計算し、可変分周回路３の出力とし
て、Ｆｔをｇ（ｆ）の値で分周した信号、すなわち、テ
ープ走行速度Ｖｔを示す信号が得られるような制御デー
タをメモリ回路６に予め記憶させておく。このようにし
ておけば、可変分周回路３は、ラッチ回路４の出力をア
ドレスとしてメモリ回路６から読出される制御データに
応じて出力パルス列Ｐ２（１秒間のパルス数Ｆｔ）を分
周し、テープ走行速度Ｖｔを示す信号Ｓ０を出力でき
る。
（ｍ×ｆの値）に対応して、式（９）に示した関数ｇ
（ｆ）の値を予め計算し、可変分周回路３の出力とし
て、Ｆｔをｇ（ｆ）の値で分周した信号、すなわち、テ
ープ走行速度Ｖｔを示す信号が得られるような制御デー
タをメモリ回路６に予め記憶させておく。このようにし
ておけば、可変分周回路３は、ラッチ回路４の出力をア
ドレスとしてメモリ回路６から読出される制御データに
応じて出力パルス列Ｐ２（１秒間のパルス数Ｆｔ）を分
周し、テープ走行速度Ｖｔを示す信号Ｓ０を出力でき
る。
【００２７】なお、通常の録音再生時におけるテープ走
行速度で除した値を予め計算してメモリ回路６に記憶さ
せておけば、録音再生時におけるテープ走行速度の倍速
数を求めることができる。また、ｍ＝１の場合には、分
周回路１を省略できる。
行速度で除した値を予め計算してメモリ回路６に記憶さ
せておけば、録音再生時におけるテープ走行速度の倍速
数を求めることができる。また、ｍ＝１の場合には、分
周回路１を省略できる。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による磁気
テープ残量時間および走行速度検出器は、供給リールお
よび巻取リールの回転速度を表わすパルス列の繰返し周
波数の比からテープ残量時間が一義的に定まること、お
よび、同繰返し周波数比に基づき同周波数からテープ走
行速度が求められることを利用することにより、構成を
単純化している。従って、従来技術によるこの種検出器
のように、タイマローラや演算用ＣＰＵを必要としない
ので、小型，軽量，低コスト化できるばかりでなく、検
出動作の高速化が可能となり、早送り時や巻戻し時への
対応も可能となる。
テープ残量時間および走行速度検出器は、供給リールお
よび巻取リールの回転速度を表わすパルス列の繰返し周
波数の比からテープ残量時間が一義的に定まること、お
よび、同繰返し周波数比に基づき同周波数からテープ走
行速度が求められることを利用することにより、構成を
単純化している。従って、従来技術によるこの種検出器
のように、タイマローラや演算用ＣＰＵを必要としない
ので、小型，軽量，低コスト化できるばかりでなく、検
出動作の高速化が可能となり、早送り時や巻戻し時への
対応も可能となる。
【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図２】従来のテープ残量時間および走行速度検出器の
一例を示す図である。
一例を示す図である。
１ 分周回路 ２ 計数回路 ３ 可変分周回路 ４ ラッチ回路 ５，６ メモリ回路 Ｃ１ 制御データ Ｃｆ ラッチ回路４がラッチする計数値 Ｆｓ，Ｆｔ 出力パルス列Ｐ１，Ｐ２の１秒間のパル
ス数 Ｐ１，Ｐ２ リールの回転速度に応じた周波数の出力
パルス列 Ｐ３ 制御パルス Ｓ０ テープ走行速度を示す信号 Ｔｒ テープ残量時間 Ｖｔ テープ走行速度
ス数 Ｐ１，Ｐ２ リールの回転速度に応じた周波数の出力
パルス列 Ｐ３ 制御パルス Ｓ０ テープ走行速度を示す信号 Ｔｒ テープ残量時間 Ｖｔ テープ走行速度
Claims (2)
- 【請求項１】 磁気テープの供給および巻取用の第１お
よび第２のリールを備える磁気テープ記録再生装置にお
ける磁気テープ残量時間および走行速度検出器におい
て、前記第１および第２のリールにそれぞれ設けられ前
記リールの回転速度をそれぞれ表わす繰返し周波数の第
１および第２のパルス列をそれぞれ発生する手段と、前
記第１および第２のパルス列の繰返し周波数の比を表わ
す周波数比信号を生ずる手段と、前記周波数比に対応し
て予め算出されたテープ残量時間データを予め格納して
ある記憶手段と、制御データに応じて前記第１および第
２のパルス列の一方を分周してテープ走行速度を表わす
信号を生ずる手段と、前記繰返し周波数比に対応して予
め算出された複数の値を格納すると共にそれら複数の値
を前記制御データとして前記テープ走行速度信号発生手
段に供給する手段とを備えることを特徴とする磁気テー
プ残量時間および走行速度検出器。 - 【請求項２】 前記周波数比信号発生手段が、前記第２
のパルス列を所定数（正の整数）分の１に分周する分周
回路と、この分周回路の出力に応じて前記第１のパルス
列のパルスを計数するパルス計数回路と、前記分周回路
の出力に応じて前記パルス計数回路の出力を保持するラ
ッチ回路とを備えることを特徴とする請求項１記載の磁
気テープ残量時間および走行速度検出器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34613592A JPH06203536A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 磁気テープ残量時間および走行速度検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34613592A JPH06203536A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 磁気テープ残量時間および走行速度検出器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06203536A true JPH06203536A (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=18381368
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34613592A Pending JPH06203536A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 磁気テープ残量時間および走行速度検出器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06203536A (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54161921A (en) * | 1978-06-12 | 1979-12-22 | Sony Corp | Tape quantity display device |
| JPS5564673A (en) * | 1978-11-06 | 1980-05-15 | Hitachi Ltd | Display system for tape run time of tape recorder |
| JPS6316489A (ja) * | 1986-07-08 | 1988-01-23 | Kanzo Nagahata | テ−プの露出走行部位表示装置 |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP34613592A patent/JPH06203536A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54161921A (en) * | 1978-06-12 | 1979-12-22 | Sony Corp | Tape quantity display device |
| JPS5564673A (en) * | 1978-11-06 | 1980-05-15 | Hitachi Ltd | Display system for tape run time of tape recorder |
| JPS6316489A (ja) * | 1986-07-08 | 1988-01-23 | Kanzo Nagahata | テ−プの露出走行部位表示装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19951003 |