JPH06203368A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Publication number
JPH06203368A
JPH06203368A JP204293A JP204293A JPH06203368A JP H06203368 A JPH06203368 A JP H06203368A JP 204293 A JP204293 A JP 204293A JP 204293 A JP204293 A JP 204293A JP H06203368 A JPH06203368 A JP H06203368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
film
acrylic resin
sin
magnetic recording
Prior art date
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Pending
Application number
JP204293A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Takamori
信之 高森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Publication of JPH06203368A publication Critical patent/JPH06203368A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッドと光磁気記録媒体の摩擦係数の低
減。 【構成】 基板上にシリコンオイルを含む紫外線硬化型
アクリル樹脂で被覆された記録膜を有する光磁気記録媒
体であって、前記シリコンオイル中のシリコンの原子数
20以下のシロキサンの含有量が3%以下であることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体に関す
る。さらに詳しくは、磁気ヘッドと媒体の界面の摩擦係
数を低減させた磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
磁気ヘッドを用いて記録する光磁気記録媒体や磁気記録
媒体においては、図4に示すように磁気ヘッドと媒体の
界面における摩擦係数を低減させるため、媒体表面に紫
外線硬化型アクリル樹脂コーティングの後にフッ素樹脂
コーティング(ポリテトラフルオロエチレン等)を行っ
て2層コーティングとしたり、テクスチャー処理、カー
ボンコーティング等を行っている。例えば鳴海等は、α
酸化鉄塗膜に潤滑剤としてフッ化カーボン系オイルをコ
ーティングした光磁気ディスクを報告している(第13
回日本応用磁気学会学術講演概要集、第204頁、23
pC−5、1989年)。
【0003】ところが、これらの方法では経時変化によ
る摩擦係数の増大やシリコンオイル中の低分子シロキサ
ンの存在による接点障害不良の発生、処理工程が複雑で
コストが高い等の問題があった。特に、シリコンオイル
中の低分子シロキサンは沸点が低く、常温においてもシ
リコン有機物蒸気として原料成分中から揮発する。この
シリコン有機物により熱分解したり、ドライブ中でのマ
イクロリレー等のアーク放電に触れた低分子シロキサン
と酸素との反応により、接点表面に酸化シリコン(Si
2 )の絶縁被膜が形成されて接触不良に至る。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
の問題点を解決するために創案されたものである。かく
して本発明によれば、基板上にシリコンオイルを含む紫
外線硬化型アクリル樹脂で被覆された記録膜を有する磁
気記録媒体であって、前記シリコンオイル中のシリコン
の原子数20以下のシロキサンの含有量が3%以下であ
ることを特徴とする磁気記録媒体が提供される。
【0005】本発明の磁気記録媒体の記録膜では、紫外
線硬化型アクリル樹脂とシリコンオイルの互いの末端基
が架橋時に反応し結合して硬化することによって作成さ
れる際に、シリコンオイル中の原子数20以下のシロキ
サンの含有量を3%以下とすることによって、絶縁被膜
の形成による接点障害を防止することができる。また、
記録膜上に直接原子数20以下のシロキサンの含有量が
3%以下のシリコンオイルを塗布することによっても同
様の効果を得ることができる。
【0006】本発明に使用できる基板としては、透明基
板が好ましく、例えばポリカーボネート樹脂、アクリル
樹脂、エポキシ樹脂、ガラス等からなる基板が使用でき
る。基板上に形成される記録膜としては、公知のものを
広く利用できる。代表的には、AlN/GdTbFe/
AlN/AlやAlN/DyFeCo/AlN/Al等
の4層構造のものや、SiN/TbFeCo/SiNや
SiAlON/TbFeCo/SiAlON等の3層構
造のものが挙げられる。この記録膜の膜厚は150〜3
00nmである。この記録膜は、一般には基板全面に形
成されるが、一部であってもよい。
【0007】この記録膜上に膜厚2〜30μmで紫外線
硬化型アクリル樹脂膜を形成する。紫外線硬化型アクリ
ル樹脂膜は、スピンコーティング法、ロールコーティン
グ法等で膜を形成した後、紫外線を照射して成膜するこ
とができるが、本発明の塗布方法としては、図2の概略
図に示されているようなスピンコーティング法で形成す
ることが、非常に簡単で低コスト化が図れるので好まし
い。
【0008】本発明に使用される紫外線硬化型アクリル
樹脂は、公知のものが使用できるが、例えばEX−30
1(大日本インキ化学社製)、UR−4501(三菱レ
ーヨン社製)、SPC−213(日本化薬社製)等が挙
げられる。このうち好ましい紫外線硬化型アクリル樹脂
は、SPC−213(日本化薬社製)である。
【0009】紫外線硬化型アクリル樹脂に含まれるシリ
コンオイルの量は、1〜10wt%であり、好ましくは
2〜5wt%である。このシリコンオイルには、ジメチ
ルシロキサン、環状シロキサン等が使用され、平均分子
量が2000以上のものが好ましい。このようなシロキ
サンとしては、例えばKF96(信越化学社製)、SE
−9157(東レシリコーン社製)等が使用できる。こ
のシリコンオイル中のシリコンの原子数が20以下のシ
ロキサン(以下低分子シロキサン)の含有量は3%以下
であることが好ましく、最も好ましくは1%以下であ
る。また市販のシリコンオイルに含まれる低分子シロキ
サンを除去することによって、含有量を3%以下に調整
することもできる。
【0010】またこの紫外線硬化型アクリル樹脂膜上に
さらに、低分子シロキサンの含有量が3%以下のシリコ
ンオイルを、被膜することもできる。被膜方法はスピン
コーティング法等を使用することができ、その膜厚は5
〜10μmとすることが好ましい。
【0011】このように磁気ヘッドを用いて記録する磁
気記録媒体に、シリコンオイルを含んだ、紫外線硬化型
アクリル樹脂膜で被膜された磁気記録媒体を使用するこ
とによって、磁気ヘッドと媒体の界面で、表面が削られ
た後でもシリコンオイルによって潤滑性が保てるので、
摩擦係数の経時変化がない光磁気記録媒体や磁気記録媒
体が提供できる。
【0012】
【実施例】図1に本発明の光磁気記録媒体の一例を示し
た。この光磁気記録媒体の製法を簡単に説明する。ポリ
カーボネートからなる厚さ1.2mmの基板2上に、S
iN,TbFeCo,SiN,Alを順次スパッタする
ことによって、SiN/TbFeCo/SiN/Alか
らなる記録膜1を形成した。この記録膜1の膜厚は18
00Åである。つぎに記録膜1上に紫外線硬化型アクリ
ル樹脂膜3を、スピンコーティング法によって膜厚10
μmで塗布し、紫外線を照射して形成し、光磁気記録媒
体を作成した。使用した紫外線硬化型アクリル樹脂膜は
SPC−213(日本化薬社製)であり、また紫外線硬
化型アクリル樹脂に低分子シロキサンを1重量%含有さ
せた。
【0013】上記の方法で作成した光磁気記録媒体に磨
耗試験を行った。結果を図4に示した。この磨耗試験は
CaTiO3 ヘッドを5gfで押しつけ、100rpm
で回転させ所定時間後に、動摩擦係数及び静止摩擦係数
の変化を測定したものである。図4によれば、本発明の
光磁気記録媒体は摩擦係数が非常に低く安定しているこ
とが判った。これは樹脂が硬化する際に、樹脂中のシリ
コンオイル6が表面に残るために、潤滑性が高まり磁気
ヘッドとの摩擦係数が下がったためであると考えられ
る。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、低摩擦係数で経時変化
がなく、電子回路内での接点不良を起こさない信頼性の
高い耐磨耗性表面潤滑コーティングが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例での光磁気記録媒体の概略断面図であ
る。
【図2】スピンコーティング法の概略説明図である。
【図3】光磁気記録媒体の概略断面図である。
【図4】摩擦係数の経時変化をしめすグラフである。
【符号の説明】
1 記録膜 2 基板 3 紫外線硬化型アクリル樹脂膜 4 スピンヘッド 5 塗布液 6 シリコンオイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にシリコンオイルを含む紫外線硬
    化型アクリル樹脂で被覆された記録膜を有する磁気記録
    媒体であって、前記シリコンオイル中のシリコンの原子
    数20以下のシロキサンの含有量が3%以下であること
    を特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 紫外線硬化型アクリル樹脂上を、シリコ
    ンの原子数が20以下のシロキサンの含有量が3%以下
    のシリコンオイルで被覆することからなる請求項1記載
    の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 基板上に記録膜を有する磁気記録媒体で
    あって、記録膜上にシリコンの原子数20以下のシロキ
    サンの含有量が3%以下であるシリコンオイルの塗布層
    を有することを特徴とする磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 磁気記録媒体が光磁気記録媒体である請
    求項1〜3記載の磁気記録媒体。
JP204293A 1993-01-08 1993-01-08 磁気記録媒体 Pending JPH06203368A (ja)

Priority Applications (1)

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JP204293A JPH06203368A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 磁気記録媒体

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JP204293A JPH06203368A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 磁気記録媒体

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JPH06203368A true JPH06203368A (ja) 1994-07-22

Family

ID=11518276

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JP204293A Pending JPH06203368A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 磁気記録媒体

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JP (1) JPH06203368A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006188945A (ja) * 2001-05-10 2006-07-20 Hiroshi Asaka 耐震ドア式出入口扉構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006188945A (ja) * 2001-05-10 2006-07-20 Hiroshi Asaka 耐震ドア式出入口扉構造

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