JPH0620318Y2 - 薄膜el表示装置の駆動回路 - Google Patents

薄膜el表示装置の駆動回路

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JPH0620318Y2
JPH0620318Y2 JP1987024568U JP2456887U JPH0620318Y2 JP H0620318 Y2 JPH0620318 Y2 JP H0620318Y2 JP 1987024568 U JP1987024568 U JP 1987024568U JP 2456887 U JP2456887 U JP 2456887U JP H0620318 Y2 JPH0620318 Y2 JP H0620318Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、交流駆動型容量性フラット・マトリックスデ
ィスプレイパネルすなわち薄膜EL(エレクトロ・ルミ
ネッセンス)表示装置の駆動回路に関するものである。
〈考案の概要〉 本考案は、EL層を、互いに交差する方向に配列した走
査側電極とデータ側電極との間に介設して構成した薄膜
EL表示装置において、上記走査側電極およびデータ側
電極の両方または一方に、プッシュ・プル機能を有する
双方向性スイッチング素子で構成された高耐圧ドライバ
ーICを接続し、上記各高耐圧ドライバーICのプルア
ップ共通線およびプルダウン共通線に、書き込み電圧ま
たは変調電圧を印加するための双方向性スイッチング回
路を接続し、上記双方向性スイッチング回路に、薄膜E
L表示素子に蓄積された電荷を、上記薄膜EL表示素子
が発光した後に外部に取り出すためのスイッチと、上記
取り出した電荷を蓄積するコンデンサーとを備え、上記
双方向性スイッチング素子はプルアップ側およびプルダ
ウン側に接続されたN型MOSトランジスタと、該N型
MOSトランジスタと逆方向にそれぞれ接続されたプル
アップ側およびプルダウン側のダイオードとからなり、
上記プルアップ側のN型MOSトランジスタは上記プル
ダウン側ダイオードの順方向降下電圧よりも大きいスイ
ッチング電圧を有してなることにより、消費電力の低
減、さらに高耐圧ドライバーICが一種類だけで良く、
またFPCも片面となるので大幅なコストダウンができ
る。
〈従来の技術〉 例えば、二重絶縁型(又は三層構造)薄膜EL素子は次
のように構成される。
第5図に示すように、ガラス基板1の上にIn23より
なる帯状の透明電極2を平行に設け、この上に例えばY
23,Si34,Al23等の誘電物質3、Mn等の活性
剤をドープしたZnSよりなるEL層4および上記と同じ
くY23,Si34,TiO2,Al23等の誘電物質
層3′を蒸着法,スパッタリング法のような薄膜技術を
用いて順次500〜10000Åの膜厚に積層して3層
構造にし、その上に上記透明電極2と直交する方向にA
23になる帯状の背面電極5を平行に設けている。
上記薄膜EL素子はその電極間に誘電物質3,3′に挾持
されたEL物質4を介在させたものであるから、等価回
路的には容量性素子と見ることができる。また、この薄
膜EL素子は第6図に示す電圧−輝度特性から明らかな
如く、200V程度の比較的高電圧を印加して駆動され
る。この薄膜EL素子は交流電界によって高輝度発光
し、しかも長寿命であるという特徴を有している。
従来、このような薄膜EL素子を用いた表示装置のため
本出願人は変調消費電力の低減と目的として次のような
駆動回路を提案した。すなわち、双方向性スイッチング
機能をもち、単一電位のシフトレジスタ、ゲートの論理
回路で制御される高耐圧ドライバーICを走査側電極お
よびデータ側電極に接続し、走査側高耐圧ドライバーI
Cのプルアップ共通線には正の書き込み電圧と1/2変調
電圧を、プルダウン共通線には負の書き込み電圧と1/2
変調電圧と0Vを印加するスイッチング回路を設け、デ
ータ側高耐圧ドライバーのプルアップ共通線には1/2変
調電圧を印加するスイッチング回路を設け、データ側高
耐圧ドライバーのプルダウン共通線を0Vにすること
で、上記薄膜EL表示装置に交流パルスを印加して発光
させる駆動回路である。
また、アクティブタイプ(自己発光型)ディスプレイは
基本的に消費電力が多いため、さらに消費電力の低減が
必要とされ、その低減方法として一度パネル内に蓄えた
電荷を、もう一度外部に引き出し再利用するリカバリー
方式がある。
〈考案が解決しようとする問題点〉 従来のPN対称駆動ではPch MOSFETとNch MOSFETを別々
のチップで作製し、それを両面基板のFPCに表裏実装
する事でスキャンラインの1ラインに対して見かけ上プ
ッシュプル構成をとっていた。
しかし、この構成では各々のIC単価も高く付き、ま
た、FPCも両面基板となる事から材料費も高く、工数
も長くかかるという問題点を有していた。その為プッシ
ュプル機能を持ったドライバーICを1チップで構成す
る事がトータルコストの低減という観点から非常に重要
な課題であった。
しかしながら、1チップ内でP MOSとN MOSを同時に作成
する事は、プロセスが長くなる、P MOSはスピード
が遅くNMOSとの特性がマッチせず表示品質を落と
す、チップ面積がNchとPchとのアイソレーションをと
る上で大きくなってしまう、などの問題があった。
以上の点から1チップ内でプッシュプル構成をとる上で
N MOSのダブル構成に利点が有ると考えられた。
しかしながらこの方法を利用しても、表示パターンによ
っては電流が電源VDDからダイオードを通ってアウトプ
ットに流れる際に発生する電圧降下分で、プルアップ側
トランジスタが自動的に“ON”してしまい、せっかく
抜きかけた電荷がHVccラインよりプルアップ側トラ
ンジスタを通して放電してしまうという問題点を有して
いた。
この現象を第7図を用いて詳細に説明する。
第7図(a)は薄膜EL表示装置の表示エリアを示してお
り、701は発光部,702は非発光部を示している。
この様な表示によって各ドライバーICの1ビットごと
の負荷が、一画面で最大から最小まで変化する。
この負荷変動により、ある1ビットの出力端の電流をモ
ニターしたものが第7図(b)である。713はリカバリー時
に流れる1画面分の電流波形,714はその一部拡大図
である。
第7図(c)は双方向性ドライバーICの一部分を示した
ものである。仮に、あるタイミングでFET703,70
6が“ON”、FET704,705が“OFF”であ
るとすると、ELの絵素711には の電圧がチャージされ、絵素712には電圧がチャージ
されていない。この状態でVccラインを まで引き下げると電流がVDDラインよりダイオード71
0を通し、EL絵素712を通る電流i1とスキャンラ
インより流れ込む電流i2がそれぞれ合わさって電流i
となり、以下EL絵素711,ダイオード707を通し
外部に引き出す事ができる。
ところがダイオード710の電圧電流特性が第7図(d)
のライン715の様になっていたとすると、電流iの大
きさにより出力端717の電位が電位VDDよりダイオー
ドの順方向降下分(VF)だけ低下し、これがFET7
05のスイッチングレベル(Vth)より大きくなった場
合(第7図(d)の斜線部)、電流iは外部に取り出せず
i′としてFET705を通し、IC内部で放電してし
まうという問題点を有していた。
そこで本考案は、薄膜EL表示装置の変調消費電力およ
び書き込み消費電力を、大幅に低減させることができる
薄膜EL表示装置の駆動回路を提供することを目的とす
る。
〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、本考案の薄膜EL表示装置の
駆動装置は、EL層を、互いに交差する方向に配列した
走査側電極とデータ側電極との間に介設して構成した薄
膜EL表示装置において、上記走査側電極およびデータ
側電極の両方または一方に、プッシュ・プル機能を有す
る双方向性スイッチング素子で構成された高耐圧ドライ
バーICを接続し、上記各ドライバーICのプルアップ
共通線およびプルダウン共通線に、書き込み電圧または
変調電圧を印加するための双方向性スイッチング回路
に、薄膜EL表示素子に蓄積された電荷を、上記薄膜表
示装置が発光後に外部に取り出すためのスイッチと、上
記取り出した電荷を蓄積するコンデンサーとを備え、上
記高耐圧ドライバーICの出力段のプルアップ側に接続
されているN型MOSトランジスタのスイッチング電圧
が、電源からアウトプットに付けて順方向に接続されて
いるダイオードの順方向降下電圧より、大きくなる様構
成されている事を特徴としている。
〈作用〉 薄膜EL表示装置の走査側電極に接続した高耐圧ドライ
バーICのプルアップ共通線には、双方向性スイッチン
グ回路により正極性の書き込み電圧または変調電圧が印
加され、あるいは、プルダウン共通線には、双方向性ス
イッチング回路により負極性の書き込み電圧または変調
電圧または0Vとが印加される。一方、データ側電極に接
続した高耐圧ドライバーICのプルアップ共通線には、
双方向性スイッチング回路により変調電圧が印加され、
またプルダウン共通線は、双方向性スイッチにより0V
に放電されることによって、上記薄膜EL表示装置は交
流パルスを印加されて発光する。発光後、薄膜EL素子
に蓄積された電荷を、外部に取り出すためのスイッチが
操作されて、全ての表示パターンにおいて上記薄膜EL
素子に蓄積された電荷が取り出され、コンデンサーに蓄
積される。したがって、薄膜EL表示装置の駆動電力を
低減することができる。
〈実施例〉 以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。
本実施例においては一回の駆動でEL表示装置に蓄積し
た変調エネルギーの一部を外部コンデンサーに蓄積し再
利用するようにしている。なお、書き込みエネルギーに
ついても同様に再利用することができるが、本実施例で
の説明は省略する。
第1図は本考案の一実施例を示す駆動回路構成図であ
る。10は発光しきい値電圧Vth(Vw<Vth<Vw+Vm)の
薄膜EL表示装置を示し、この図ではX方向電極をデー
タ側電極としY方向電極を走査側電極として電極のみを
示している。20,30は上記薄膜EL表示装置10の
Y方向電極の奇数ラインと偶数ラインにそれぞれ対応す
る走査側高耐圧プッシュ・プル双方向性ドライバーIC
(第1双方向性スイッチング回路に相当し、以下走査側
ドライバーICと言う)である。21,31は上記各走
査側ドライバーIC20,30中のシフトレジスタ等の
論理回路であり、"Scan data",“PUP”,“PD
W”等の制御信号により、上記シフトレジスタ中の"Sca
n data"に対応してプルアップ素子もしくはプルダウン
素子が"ON"する状態および"Scan data"に関係なく全て
のプルアップ素子もしくはプルダウン素子が“ON”す
る状態をつくりだすものである。40は上記薄膜EL表
示装置10のX方向電極に対応するデータ側高耐圧プッ
シュ・プル双方向性ドライバーIC(第2双方向性スイ
ッチング回路に相当し、以下データ側ドライバーICと
言う)である。41は上記データ側ドライバーIC40
中のシフトレジスタ等の論理回路である。第2図に上記
高耐圧プッシュ・プル双方向性ドライバーの構成を示
す。図中501はプルアップ用のNch高耐圧MOSF
ET(フィールドエフェクトトランジスター)、502
はプルダウン用のNch高耐圧MOSFET、503,
504は各々のFETに対して逆方向に電流を流すため
のダイオードである。501,502は入力データに応
じてレベルシフタ等の回路により“ON”,“OFF”
が行なわれる。ここで、プルアップ側のNch MOSF
ET501のスイッチング電圧(Vth)が、前記ダイオ
ード504の順方向降下電圧(VF)よりも大きくなる
ようにしている。
100は上記走査側ドライバーIC20,30のプルダ
ウン共通線電位を切り替える回路(第3双方向性スイッ
チング回路に相当)であり、制御信号"NVC","NGC","N
M2"により負極性の書き込み電圧−Vwと0Vと変調電圧1
/2Vmとに切り替えるスイッチSW1,SW2,SW3、
および制御信号“NM2R”により上記スイッチSW3
と逆方向にスイッチングするスイッチSW3′より構成
されている。
200は走査側ドライバーIC20,30のプルアップ
共通線電位を切り替える回路(第4双方向性スイッチン
グ回路に相当)であり制御信号“PVC”,PM2”に
より正極性の書込み電圧Vw+Vmと変調電圧1/2Vmに切り替
えるスイッチSW4,SW5により構成されている。
300はデータ側ドライバーIC40のプルアップ共通
電位を切り替える回路(第5双方向性スイッチング回路
に相当)であり、制御信号"MI"により変調電圧1/2Vmと
フローティング状態とに切り替えるスイッチSW6、お
よび制御信号“MIR”により上記スイッチSW6と逆
方向にスイッチングするスイッチSW6′により構成さ
れている。
400は制御信号“MDW”によりスイッチSW8を
“ON”にしてコンデンサーCmに変調電圧1/4Vmを充電
し、充電後SW8を“OFF”にして制御信号“MU
P”によりスイッチSW7を“ON”にすることで、変
調電圧1/4Vmを供給後変調電圧1/2Vmを供給する回路(第
6スイッチング回路に相当)であり、制御信号“NM
2”,“PM2”,“MI”により制御されるスイッチ
SW3,SW5,SW6に接続される。また、一方、制
御信号“NM2R”もしくは“MIR”によりスイッチ
SW3′もしくはスイッチSW6′を“ON”にし、さ
らに、制御信号“MDW”によりスイッチSW8を“O
N”にすることで、上記EL表示装置に蓄積されたエネ
ルギーの一部を上記コンデンサーCmに蓄積する回路でも
ある。
500はデータ反転コントロール回路である。
次に、第3図のタイムチャートを用いて、第1図の動作
について説明する。
ここでは線順次駆動で絵素Aを含むY1と絵素Bを含む
2の走査電極が選択走査電極として選択されるものと
する。また、この駆動装置では1ライン毎に絵素に印加
される書き込み電圧の極性を反転して駆動されるが、走
査側選択電極に接続されている上記高耐圧ドライバーI
C20,30のプルダウン用MOSFETを“ON”に
して、その電極ライン上の絵素に負の書き込みパルスを
印加する1ラインの駆動タイミングをN駆動タイミング
と呼び、一方、上記高耐圧ドライバーIC20,30の
プルアップ用MOSFETを“ON”にして、その電極
ライン上の絵素に正の書き込みパルスを印加する1ライ
ンの駆動タイミングをP駆動タイミングを呼ぶことにす
る。又、走査側奇数ラインに対してN駆動をし、偶数ラ
インに対してP駆動を実行するフィールド(画面)をN
Pフィールド、その逆のフィールドをPNフィールドと
呼ぶことにする。
(A)NPフィールド 1.N駆動における第1変調電圧充電期間 (TN1) 走査側の全てのドライバーSDr1〜SDriのプルダ
ウン用MOSFETを“ON”にし、制御信号“NG
C”によりスイッチSW2を“ON”にすることで、走
査側全電極を0Vに保つ。同時に制御信号“M1”によ
りスイッチSW6を“ON”にする。このとき、データ
側のドライバーDDr1〜DDriは表示データ“DA
TA”に従って発光の場合にはプルアップ用MOSFETを
“ON”にし、非発光の場合プルダウン用MOSFET
を“ON”にする。ここで表示データ信号が“H”で発
光、“L”で非発光とした場合、入力表示データ信号
(“DATA”)をそのままデータ側ドライバーIC4
0に入力する必要があるので、上記データ反転コントロ
ール回路500における反転信号“RVC”は“L”に
しておく。(但しデータ側ドライバーIC40はデータ
信号が“H”のときプルアップ用MOSFETが“O
N”し、プルダウン用MOSFETが“OFF”、デー
タ信号が"L"のときは、その逆になるものとする。また
線順次駆動を行っているため、表示データ"DATA"は前ラ
イン駆動時に転送が行なわれ、ラッチにより保持されて
いる。)さらに、制御信号“MDW”によりスイッチS
W8を“ON”にしてコンデンサーCmに1/4Vmを充電す
る。次に制御信号“MDW”によりスイッチSW8を
“OFF”にした後、制御信号“MUP”によりスイッ
チSW7を“ON”させることで、発光絵素だけに段階
的に1/2Vmの第1変調電圧がデータ側に充電され、非発
光絵素には充電されず非発光絵素のデータ側電極電位は
0Vになる。充電が完了すると、スイッチSW6,SW
7を“OFF”にする。
2.N駆動における第2変調電圧充電および書き込み期間
(TN2) 選択走査電極に接続しているドライバーのみプルダウン
用MOSFETを“ON”にし、他の走査側ドライバー
プルアップ用MOSFETを“ON”にする。同時に走
査側全ドライバーIC20,30のプルアップ共通線に
は制御信号“PM2”によりスイッチSW5をONにし
て変調電圧1/4Vmを印加し、その後制御信号“MUP”
によりスイッチSW7を“ON”にすることで変調電圧
1/2Vmを印加する。また、走査側全ドライバーIC2
0,30のプルダウン共通線には制御信号“NVC”に
よりスイッチSW1を“ON”にすることにより負極性
の書き込み電圧−Vwを印加する。一方、データ側ドライ
バーIC40は上述のN駆動における第1変調電圧充電
期間(TN1)の駆動を継続する。
これにより、発光絵素にはN駆動における第1変調電圧
充電期間(TN1)にデータ側に変調電圧1/2Vmが充電さ
れているため、データ側電極電位はVmとなる。これと同
時に選択走査電極には負極性の書き込み電圧−Vwが印加
されるため、発光絵素にはVm-(-VW)=Vw+Vmが印加され
発光する。また、非発光絵素はデータ側電極電位が0V
であり、上述のように選択走査電極には負極性の書き込
み電圧−Vwが印加されるため、非発光絵素には0V−
(−Vw)=Vwが印加されるが、発光しきい電圧Vth
以下なので発光しない。
3.N駆動における書き込み電圧放電および第2変調電圧
リカバリー期間(TN3) 制御信号“NVC”,“PM2”,“MUP”によりス
イッチSW1,SW5,SW7を“OFF”にした後、
走査側全ドライバーSDr1〜SDriのプルダウン用M
OSFETを“ON”することにより書き込み電圧は放電さ
れ、走査側全電極電位は1/2Vmとなる。そこで、次に
制御信号“NM2R”,“MDW”によりスイッチSW
3′,SW8を“ON”することで、第2変調電圧充電
期間(TN2)に走査側電極をプラスとして蓄積された
電荷を一部がコンデンサーCmに蓄積される。そして、走
査側全電極電位は1/4Vmとなる。一方、データ側電極
の発光絵素に接続された電極電位は、3/4Vmになる。
4.N駆動における第2変調電位放電および第1変調電圧
リカバリー期間(TN4) 制御信号“NM2R”,“MDW”によりスイッチSW
3′,SW8を“OFF”にした後、制御信号“NG
C”によりスイッチSW2を“ON”にすると走査側電
極電位は0Vになる。またデータ側発光絵素に接続され
た電極電位は1/2Vmになる。ここで制御信号“MI
R”,“MDW”によりスイッチSW6′,SW8を
“ON”にすることで、第1変調電圧期間(TN1)にデー
タ側電極をプラスとして蓄積された電荷の一部がコンデ
ンサーCmに蓄積される。そしてデータ側全電極電位は1
/4Vmとなる。
5.P駆動における第1変調電圧充電期間(TP1) 走査側の全てのドライバーSDr1〜SDriのプルダ
ウン用MOSFETを“ON”にし、制御信号“NG
C”によりスイッチSW2を“ON”にすることで、走
査側全電極を0Vに保つ。同時に制御信号“M1”によ
りスイッチSW6を“ON”にする。このときデータ側
のドライバーDDr1〜DDriは表示データ信号の
“DATA”の反転信号に従って発光の場合にはプルダ
ウン用MOSFETを“ON”にし、非発光の場合プル
アップ用MOSFETを“ON”にする。ここで入力表
示データ信号“DATA”の反転信号をデータ側ドライ
バーIC40に入力する必要があるので、データ反転コ
ントロール回路500における反転信号“RVC”は
“H”にしておく。さらに、制御信号“MDW”により
スイッチSW8を“ON”にしてコンデンサ1/4Vmを
充電する。次に、制御信号“MDW”によりスイッチS
W8を“OFF”にした後、制御信号“MUP”により
スイッチSW7を“ON”にすることで、非発光絵素だ
けに段階的に1/2Vmの第1変調電圧がデータ側に充電
される。このとき発光絵素には充電されず発光絵素のデ
ータ側電極電位は0Vになる。充電が完了するとSW
6,SW7は“OFF”にする。
6.P駆動における第2変調電圧充電および書き込み期間
(TP2) 選択走査側電極に接続しているドライバーのみプルアッ
プ用MOSFETを“ON”にして他の走査側ドライバ
ープルダウン用MOSFETを“ON”にする。同時に走査側
全ドライバーIC20,30のプルアップ共通線には、
制御信号“PVC”によりスイッチSW4を“ON”に
することで正極性の書き込み電圧Vw+Vmを印加する。ま
た走査側全ドライバーIC20,30のプルダウン共通
線には制御信号“NM2”によりスイッチSW3を“O
N”にして変調電圧1/4Vmを印加し、その後、制御信
号“MUP”によりスイッチSW7を“ON”にするこ
とで変調電圧1/2Vmを印加する。一方、データ側ドラ
イバー40はP駆動における第1変調電圧充電期間(T
1)の駆動を継続する。
これにより、発光絵素にはデータ側電極電位が0Vであ
るので段階的に1/2Vmの第2変調電圧が走査側に充電
され、これと同時に選択走査電極には正極性の書き込み
電圧Vw+Vmが印加されるため、発光絵素には(Vw+Vm)−
0V=Vw+Vmが印加され発光する。また非発光絵素には
第1変調電圧充電期間(TP1)にデータ側に変調電圧
1/2Vmが充電されているため、データ側電極電位はV
mとなる。これと同時に、上述のように選択走査電極に
は正極性の書き込み電圧Vw+Vmが印加されているため、
非発光絵素には(Vw+Vm)−Vm=Vwが印加されるが、発光
しきい電圧Vth以下なので発光しない。
7.P駆動における書き込み電圧放電および第2変調電圧
リカバリー期間(TP3) 制御信号“PVC”,“NM2”,“MUP”によりス
イッチSW4,SW3,SW7を“OFF”にした後、
走査側ドライバーSDr1〜SDriのプルダウン用M
OSFETを"ON"することにより書き込み電圧は放電さ
れ、走査側全電極電位は1/2Vmとなる。そこで、次
に、制御信号“NM2R”,“MDW”によりスイッチ
SW3′,SW8を“ON”にすることで、第2変調電
圧充電期間(TP2)に走査側電極をプラスして蓄積さ
れた電荷の一部がコンデンサーCmに蓄積される。そして
走査側全電極電位は1/4Vmとなる。一方データ側電極
の非発光絵素に接続された電極電位は3/4Vmになる。
8.P駆動における第2変調電圧放電および第1変調電圧
リカバリー期間(TP4) 制御信号“NM2R”,“MDW”によりスイッチSW
3′,SW8を“OFF”にした後、制御信号“NG
C”によりスイッチSW2を“ON”にすることにより
走査側電極電位は0Vになる。またデータ側非発光絵素に
接続された電極電位は1/2Vmになる。ここで制御信号
“MIR”,“MDW”によりスイッチSW6,SW8
を“ON”にすることで、第1変調電圧期間(TP1
にデータ側電極をプラスとして蓄積された電荷の一部が
コンデンサーCmに蓄積される。そしてデータ側全電極電
位は1/4Vmとなる。
(B)PNフィールド 1.P駆動における第1変調電圧充電期間(TP5) NPフィールドP駆動における第1変調電圧充電期間
(TP1)と同様の駆動を行う。
2.P駆動における第2変調電圧充電および書き込み期間
(TP6) NPフィールドP駆動における第2変調電圧充電および
書き込み期間(TP2)と同様の駆動を行う。
3.P駆動における書き込み電圧放電および第2変調電圧
リカバリー期間(TP7) NPフィールドP駆動における書き込み電圧放電および
第2変調電圧リカバリー期間(TP3)と同様の駆動を
行う。
4.P駆動における第2変調電圧放電および第1変調電圧
リカバリー期間(TP8) NPフィールドP駆動における書き込み電圧放電および
第2変調電圧リカバリー期間(TP4)と同様の駆動を
行う。
5.N駆動における第1変調電圧充電期間(TN5) NPフィールドN駆動における第1変調電圧充電期間
(TN1)と同様の駆動を行う。
6.N駆動における第2変調電圧充電および書き込み期間
(TN6) NPフィールドN駆動における第2変調電圧充電および
書き込み期間(TN2)と同様の駆動を行う。
7.N駆動における書き込み電圧放電および第2変調電圧
リカバリー期間(TN7) NPフィールドN駆動における書き込み電圧放電および
第2変調電圧リカバリー期間(TN3)と同様の駆動を
行う。
8.N駆動における第2変調電圧放電および第1変調電圧
リカバリー期間(TN8) NPフィールドN駆動における第2変調電圧放電および
第1変調電圧リカバリー期間(TN4)と同様の駆動を
行う。
以上のように、この駆動回路ではNPフィールドとPN
フィールドの駆動タイミングより構成されており、NP
フィールドでは走査側の奇数番目選択ラインに対してN
駆動を、偶数番目選択ラインに対してP駆動を実行し、
PNフィールドではその逆の駆動を実行することで薄膜
EL表示装置の全絵素に対して発光に必要な交流パルス
を印加するものである。第3図に、絵素A,絵素Bに印
加される電圧波形の代表例を示している。
ところで、従来の駆動回路では、発光後のEL表示素子
内に蓄積されている書き込み電圧充電による電荷および
変調電圧充電による電荷を、駆動回路内に抵抗を通して
放電していた。しかし、この実施例における駆動回路で
は、この変調蓄積電荷を表示パターンに関係なく再利用
することが可能な駆動回路を用いている。(但し書き込
み蓄積電荷の再利用については省略しているが、変調電
圧充電による電荷の再利用の手法と同様にして行うこと
ができる。)したがって、この駆動回路では、変調蓄積
電荷を放電する従来の駆動回路に対して変調消費電力は
25%低減されるが、この理由を第4図に示す回路のモ
デル図に従って説明する。
第4図(a)はEL表示素子(容量C0)にスイッチングS
Waを“ON”にして電圧V0(実施例においては1/
2Vmに相当)の充電を行なっている図である。ここでR
は駆動回路内の抵抗を示している。このときEL表示素
子に蓄えられるエネルギーは1/2C00 2、Rで消費
されるエネルギーは1/2C00 2となる。次にこの状
態でスイッチSWaを“OFF”にし、スイッチSWb
を“ON”にして平衡状態になったときのEL表示素子
から外部コンデンサーに(容量C)に移動したエネルギ
ーを調べることにする。ここで外部コンデンサーCはあ
らかじめ電圧1/2V0が充電されているものとする
(但しC>>C0)。また、回路に流れる電流をi,E
L表示素子C0に充電されている電荷をq0,外部コンデ
ンサーCに充電されている電荷をqとすると、 が成り立つため、式(1),(2),(3)より が得られる。一方、回路方程式より、 R・i+q/C−q0/C0=0 …(5) が成り立つため、式(5)に式(3),(4)を代入して、得ら
れる微分方程式を解くと、 が得られる。よって式(3)より となり、抵抗Rで消費されるエネルギーPRは となる。またEL表示素子に残るエネルギーは、両端電
圧が1/2V0となるため となる。よってEL表示素子C0から外部コンデンサー
Cに蓄積されるエネルギー(リカバリーエネルギー)
は、リカバリーエネルギー =(EL表示素子C0に蓄えられたエネルギー) −(EL表示素子C0に残ったエネルギー) −(外部抵抗Rで消費されたエネルギー) したがって、通常のEL表示素子C0の充電・放電で
は、 のエネルギーが必要となるため、25%がリカバリーで
きることになる。
上記本実施例では、薄膜EL表示装置10の走査側電極
およびデータ側電極夫々に双方向性スイッチング素子を
接続しているが、走査側電極のみもしくはデータ側電極
のみに双方向性スイッチング素子を接続して、EL表示
素子に蓄積した電荷を再利用しても同様の効果が得られ
本考案の要旨をそこなわないものである。
〈考案の効果〉 以上より明らかなように、本考案の薄膜EL表示装置の
駆動回路は、従来の利点を損わずに駆動電力の大部分
(約7割)を占めている変調消費電力を従来駆動に比べ
25%低減することができる。また、書き込みエネルギ
ーについても同様な方法がとれるため、書き込み消費電
力についても25%低減することができ、大幅な消費電
力が節約できる。また、さらに、スイッチング用のIC
が1種類だけで良く、FPCも片面基板を用いることが
でき大幅なコストダウンができる有用な薄膜EL表示装
置の駆動回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の薄膜EL表示装置の駆動回
路図、第2図は高耐圧プッシュ・プル双方向性ドライバ
ーの構成例を示す図、第3図は第1図の動作を説明する
タイムチャートおよび絵素に印加される電圧波形の例を
示す図、第4図は駆動回路のリカバリー回路モデル図、
第5図は薄膜EL表示装置の一部切欠き斜視図、第6図
は薄膜EL表示装置の印加電圧に対する輝度特性を示す
図、第7図はリカバリー不可領域を示す図である。 10……薄膜EL表示装置、 20,30……走査側高耐圧プッシュ・プルドライバー
IC(第1双方向性スイッチング回路)、 40……データ側高耐圧プッシュ・プルドライバーIC
(第2双方向性スイッチング回路)、 100……走査側高耐圧プッシュ・プルドライバーのプ
ルダウン共通線電位切換回路およびリカバリー回路(第
3双方向性スイッチング回路)、 200……走査側高耐圧プッシュ・プルドライバーのプ
ルアップ共通線電位切換回路(第4双方向性スイッチン
グ回路)、 300……データ側高耐圧プッシュ・プルドライバーの
プルアップ共通線電位切換回路およびリカバリー回路
(第5双方向性スイッチング回路)、 400……1/2変調電圧ステップ充電回路およびリカ
バリー回路、500……データ反転コントロール回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】EL層を、互いに交差する方向に配列した
    走査側電極とデータ側電極との間に介設して構成した薄
    膜EL表示装置において、 上記走査側電極およびデータ側電極の両方または一方
    に、プッシュ・プル機能を有する双方向性スイッチング
    素子で構成された高耐圧ドライバーICを接続し、 上記各高耐圧ドライバーICのプルアップ共通線および
    プルダウン共通線に、書き込み電圧または変調電圧を印
    加するための双方向性スイッチング回路を接続し、 上記双方向性スイッチング回路に、薄膜EL表示素子に
    蓄積された電荷を、上記薄膜EL表示素子が発光した後
    に外部に取り出すためのスイッチと、上記取り出した電
    荷を蓄積するコンデンサーとを備え、 上記双方向性スイッチング素子はプルアップ側およびプ
    ルダウン側に接続されたN型MOSトランジスタと、該
    N型MOSトランジスタと逆方向にそれぞれ接続された
    プルアップ側およびプルダウン側のダイオードとからな
    り、上記プルアップ側のN型MOSトランジスタは上記
    プルダウン側のダイオードの順方向降下電圧よりも大き
    いスイッチング電圧を有してなることを特徴とする薄膜
    EL表示装置の駆動回路。
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