JP3039378B2 - El表示装置 - Google Patents

El表示装置

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JP3039378B2
JP3039378B2 JP8170162A JP17016296A JP3039378B2 JP 3039378 B2 JP3039378 B2 JP 3039378B2 JP 8170162 A JP8170162 A JP 8170162A JP 17016296 A JP17016296 A JP 17016296A JP 3039378 B2 JP3039378 B2 JP 3039378B2
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雅彦 長田
信衛 伊藤
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/30Semiconductor lamps, e.g. solid state lamps [SSL] light emitting diodes [LED] or organic LED [OLED]

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  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧の印加に応答
して発光するEL(エレクトロルミネッセンス)素子を
有するEL表示パネルを備えたEL表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、EL素子の発光駆動を行う回路と
して特開平5−333815号公報に示すものがある。
このものでは、EL素子をマトリクス配置してEL表示
パネルを構成し、走査側およびデータ側にそれぞれ走査
側ドライバIC、データ側ドライバICを備えている。
そして、それぞれのドライバICにより、正負のフィー
ルド毎に極性の異なる駆動電圧パルスをEL素子に印加
して発光させるようにしている。
【0003】すなわち、正フィールドにおいては、走査
側ドライバICから、接地電圧(0V)を基準電圧と
し、走査電極にEL駆動電圧に相当する電圧(Vrとす
る)を出力し、データ側ドライバICから、発光させる
EL素子には接地電圧を、発光させないEL素子には変
調電圧(Vmとする)をデータ電極に出力して、Vrの
電圧が出力された走査電極に対しデータ電極の電圧を接
地電圧として、EL素子にVrの電圧を印加し発光させ
るようにしている。
【0004】また、負フィールドにおいては、走査側ド
ライバICから、接地電圧(0V)を基準電圧とし、走
査電極に(−Vr+Vm)の電圧を出力し、データドラ
イバICから、発光させるEL素子には変調電圧Vm
を、発光させないEL素子には接地電圧をデータ電極に
出力して、(−Vr+Vm)の電圧が出力された走査電
極に対しデータ電極の電圧を変調電圧Vmとして、EL
素子に−Vrの電圧を印加し発光させるようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の駆動方
式では、各走査線発光動作毎にデータ側からEL表示パ
ネルに対する充放電が行われ、1サイクル当たりの駆動
消費電力が大きくなってしまうという問題がある。この
問題を解決するものとして、特開昭63−168998
号公報には、EL素子が発光した後、EL素子に充電さ
れた電荷を電荷回収用コンデンサに蓄え、それを次の発
光時に再利用することにより消費電力を低減させるもの
が開示されている。
【0006】具体的には、図6に示すように、変調電圧
Vmをデータ側ドライバIC4に供給するデータ電圧供
給回路7(符号4、7は、後述する実施形態と対応させ
るために付している)を、電荷回収用コンデンサ70
1、スイッチング素子702〜704およびダイオード
705、706により構成し、このものの電源電圧とし
てVm/2を用いるようにしている。なお、電荷回収用
コンデンサ701の容量はEL表示パネル全体の電荷容
量と比べて十分大きく、初期状態としてVm/2相当の
電荷が充電されているとする。
【0007】所定の走査線を選択する走査線選択期間に
おいて、まずスイッチング素子704をオンし、データ
側ドライバICに供給する電圧をVm/2にする。次
に、スイッチング素子702をオンし、電源電圧Vm/
2にコンデンサ充電分のVm/2を加えた変調電圧Vm
を、データ側ドライバICに供給する。このとき、正フ
ィールドにおいては、発光させないEL素子のデータ電
極に変調電圧Vmが印加され、負フィールドにおいて
は、発光させるEL素子のデータ電極に変調電圧Vmが
印加される。
【0008】この後、スイッチング素子702、704
をオフし、703をオンして、データ電極からデータ側
ドライバIC4を介して出力される電荷の約半分を、ダ
イオード705を介して電荷回収用コンデンサ701に
回収する。回収された電荷は、次の走査線選択期間にお
いて、スイッチング素子704のオン時に消費される。
この動作を最終ラインまで繰り返す。
【0009】この従来の構成によれば、電荷回収用コン
デンサ701による電荷回収にて消費電力を低減するこ
とができるが、スイッチング素子が3つに、ダイオード
が2つ必要になり、その構成および作動が複雑になると
いう問題がある。また、次の走査線選択時に、電荷回収
用コンデンサ701の端子間電圧と電源電圧を足した電
圧を変調電圧としているため、その変調電圧がコンデン
サ電荷蓄積量に影響されることになり、動作が安定しな
いという問題もある。
【0010】また、他の従来技術として、特開昭60−
147990号公報には、1つのEL素子の両電極それ
ぞれに電荷回収用のコンデンサを備えて、EL素子に充
電された電荷を回収するようにしたものが開示されてい
る。このものを、マトリクス表示型のEL表示装置に適
用した場合には、個々のEL素子に対して電荷回収用の
コンデンサが接続されることになり、構成が非常に複雑
になるという問題がある。
【0011】本発明は上記問題に鑑みたもので、簡単な
回路構成にて、EL素子に充電された電荷の回収および
再利用できるようにすることを第1の目的とする。ま
た、変調電圧の供給時にコンデンサ電荷蓄積量に影響さ
れず変調電圧を安定して供給することを第2の目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
おいては、電圧供給回路を、電源(81)とデータ電極
駆動回路(4)の間の電源線に設けられた第1のスイッ
チング手段(72)と、第1のスイッチング手段とデー
タ電極駆動回路の間の接続点と、接地間に直列に設けら
れた、電荷回収用コンデンサ(71)と第2のスイッチ
ング手段(73)とから構成している。
【0013】そして、第1、第2のスイッチング手段の
オン、オフにより、EL素子の発光駆動前に電荷回収用
コンデンサに回収された電荷によりデータ電極駆動回路
を介してEL素子に充電を行い、EL素子の発光駆動時
に電源からの変調電圧をデータ電極駆動回路に供給し、
EL素子の発光駆動後にEL素子に充電された電荷をデ
ータ電極駆動回路を介して電荷回収用コンデンサに回収
させる。
【0014】従って、発光駆動時に、変調電圧を直接E
L素子に印加するようにしているから、図6に示す従来
のもののように、電源電圧にコンデンサ充電分を加えて
変調電圧を作成する必要がないため、そのための回路の
構成を簡易にし、しかも変調電圧の直接印加により、変
調電圧をコンデンサ電荷蓄積量に影響されず安定して供
給することができる。
【0015】請求項2に記載の発明においては、正のフ
ィールドにおいてオフセット電圧(V01)を前記走査電
極駆動回路に供給しているから、発光駆動前には、オフ
セット電圧と電荷回収用コンデンサの端子間電圧の差の
電圧がEL素子に印加されており、その電圧を基にEL
素子に発光用の電圧が印加されるため、EL素子に印加
される電圧の立ち上がり特性が良好になり、発光輝度が
向上して輝度むらを少なくすることができる。
【0016】請求項3に記載の発明においては、オフセ
ット電圧と変調電圧とを1つの電源から得るようにして
いるから、電源回路の構成を簡素化することができる。
請求項4に記載の発明においては、発光駆動時に、変調
電圧を直接EL素子に印加するようにしているから、変
調電圧をコンデンサ電荷蓄積量に影響されず安定して供
給することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施形態を示す
EL表示装置の全体構成を示す。また、図2にEL素子
の模式的な断面構成を示す。図2において、EL素子
は、ガラス基板101上に積層形成された、透明電極1
02、第1絶縁層103、発光層104、第2絶縁層1
05、背面電極106から構成されており、透明電極1
02、背面電極106間に交流の駆動電圧パルスを印加
することにより、EL素子が発光する。この図2では、
ガラス基板101より光を取り出すようにしている。な
お、背面電極106を透明電極とすれば図の上下の両方
向から光を取り出すことができる。
【0018】図1に示すEL表示パネル1は、図2に示
す構成に対し、透明電極102、背面電極106を行列
上に複数配置して走査電極およびデータ電極とし、マト
リクス表示を行うように構成されている。具体的には、
行方向に奇数走査電極201、202、…、偶数走査電
極301、302、…が形成され、列方向にデータ電極
401、402、403、…が形成されている。
【0019】走査電極201、301、202、30
2、…とデータ電極401、402、403、…とのそ
れぞれの交差領域には、画素としてのEL素子111、
112、…121、…が形成されている。なお、EL素
子は容量性の素子であるため、図ではコンデンサの記号
で表している。このEL表示パネル1の表示駆動を行う
ために、走査側ドライバIC2、3およびデータ側ドラ
イバIC4が設けられている。
【0020】走査側ドライバIC2は、プッシュプルタ
イプの駆動回路であり、奇数走査電極201、202、
…に接続されたPチャンネルFET21a、22a、…
とNチャンネルFET21b、22b、…を有し、制御
回路20からの出力に従って奇数走査電極201、20
2、…に走査電圧を印加する。また、FET21a、2
1b、22a、22b、…のそれぞれには、図に示すよ
うに、寄生ダイオードが形成されており、走査電極を所
望の基準電圧に設定する。
【0021】走査側ドライバIC3も同様の構成で、制
御回路30、PチャンネルFET31a、32a、…と
NチャンネルFET31b、32b、…を有して、偶数
走査電極301、302、…に走査電圧を供給する。デ
ータ側ドライバIC4も同様に、制御回路40、Pチャ
ンネルFET41a、42a、…とNチャンネルFET
41b、42b、…を有して、データ電極401、40
2、403、…にデータ電圧を供給する。
【0022】走査側ドライバIC2、3には、走査電圧
供給回路5、6から走査電圧が供給される。走査電圧供
給回路5は、スイッチング素子51、52を有し、その
オンオフ状態に応じて、書き込み電圧Vrまたは接地電
圧を、走査側ドライバIC2、3における正電圧供給ラ
インL1に供給する。走査電圧供給回路6は、スイッチ
ング素子61、62を有し、そのオンオフ状態に応じ
て、電圧(−Vr+Vm)またはオフセット電圧
(V01:本実施形態では変調電圧Vmと同じ電圧として
いるため、以下Vmとして説明する)を、走査側ドライ
バIC2、3における負電圧供給ラインL2に供給す
る。
【0023】また、データ側ドライバIC4には、デー
タ電圧供給回路7からデータ電圧が供給される。このデ
ータ電圧供給回路7は、データ側ドライバIC4のPチ
ャンネルFETソース側共通線に直流電圧(変調電圧)
Vmを供給し、NチャンネルFETソース側共通線に接
地電圧を供給する。本実施形態において、データ電圧供
給回路7は、電荷回収用コンデンサ71、スイッチング
素子72、73にて構成されている。なお、電荷回収用
コンデンサ71の容量は、EL表示パネル1全体の電荷
容量と比べ十分に大きなものとしている。
【0024】次に、図3に示すタイミングチャートを参
照して、本実施形態における正、負フィールドでの作動
について説明する。なお、電荷回収用コンデンサ71に
は、初期状態として変調電圧Vmの半分、Vm/2の電
荷が充電されているとする。これは、以下に示す駆動を
繰り返し行うことにより、コンデンサ電荷蓄積量がVm
/2相当に収束するからである。また、初期状態として
EL素子には電荷がチャージされていないとする。 (正フィールド)この正フィールドの動作開始におい
て、イニシャライズ動作を行う。すなわち、スイッチン
グ素子51、62をオン、52、61をオフにする。ま
た、スイッチング素子72をオフ、73をオンにすると
ともに、データ側ドライバIC4の全PチャンネルFE
Tをオンにし、全データ電極をVm/2にする。このイ
ニシャライズ動作により、各EL素子にはVm/2の電
圧が印加される。
【0025】この後、1行目の走査を開始する。まず、
発光させるEL素子のデータ電極に接続されているデー
タ側ドライバIC4のNチャンネルFETをオン、Pチ
ャンネルFETをオフにし、発光させないEL素子のデ
ータ電極に接続されているデータ側ドライバIC4のP
チャンネルFETをオン、NチャンネルFETをオフに
する。この時、発光させるEL素子のデータ電極の電圧
は0Vとなり、そのデータ電極に接続されたEL素子に
は走査側ドライバICのNチャンネルFETの寄生ダイ
オードを介しVmの電圧が印加される。また、発光させ
ないEL素子のデータ電極の電圧はVm/2のままとな
る。
【0026】次に、1行目の走査電極201に接続され
ている走査側ドライバIC2のPチャンネルFET21
aをオンにして走査電極201の電圧をVrにする。こ
れと同時に、スイッチング素子72をオン、73をオフ
にして、変調電圧Vmを、データ側ドライバIC4のP
チャンネルFETをオンにしたデータ電極、すなわち発
光させないEL素子のデータ電極に印加する。
【0027】この時、発光させないEL素子には、(V
r−Vm)の電圧が印加されるため発光しないが、発光
させるEL素子にはVrの電圧がかかり発光する。図2
のタイミングチャートでは、データ側ドライバIC4の
PチャンネルFET41aをオフ、NチャンネルFET
41bをオンにし、データ電極401の電圧を0Vにし
て、EL素子111にVrの電圧を印加し、EL素子1
11を発光させる状態を示している。
【0028】その後、PチャンネルFET21aをオ
フ、NチャンネルFET21bをオンすることにより、
走査電極201上のEL素子に蓄積した電荷を放電す
る。この時、スイッチング素子72をオフ、73をオン
することにより、データ側ドライバIC4のPチャンネ
ルFETをオンにしたデータ電極とNチャンネルFET
をオンにしたデータ電極との間でEL表示パネル1全体
に充電された電荷の半分がデータ側ドライバIC4のP
チャンネルFETを介し、電荷回収用コンデンサ71に
回収される。
【0029】すなわち、図4に示すように、変調電圧V
mの供給により、PチャンネルFETをオンにしたデー
タ電極とNチャンネルFETをオンにしたデータ電極間
に、図中の実線の矢印で示すように充電電流が流れ、E
L表示パネル1に充電が行われるが、電荷回収時には、
図中の点線で示すように放電電流が流れ、ELパネル1
全体に充電された電荷が電荷回収用コンデンサ71に回
収される。
【0030】なお、電荷回収用コンデンサ71の電荷容
量はEL素子と比べ十分に大きいため、その端子間電圧
Vm/2は殆ど変化しない。最後に、データ側ドライバ
IC4の全PチャンネルFETをオンにすることによ
り、データ側全電極をVm/2にする。2行目の走査線
以降の動作についても上記したのと同様である。なお、
図2のタイミングチャートでは、2行目の走査線におい
て、データ側ドライバIC4のPチャンネルFET41
aをオン、NチャンネルFET41bをオフすることに
より、データ電極401の電圧をVmにし、EL素子1
21に(Vr−Vm)の電圧を印加して、EL素子12
1を発光させない状態を示している。 (負フィールド)この負フィールドの動作開始において
も、イニシャライズ動作を行う。すなわち、正フィール
ドでの全行の発光動作を行った後、スイッチング素子5
1、62をオフ、52、61をオンし、全走査電極をグ
ランドに落とすとともにデータ側ドライバIC4の全N
チャンネルFETをオンし全データ電極をグランドに落
とし、全素子に蓄積した約Vm/2相当の電荷を放電さ
せる。このことにより、全データ電極の電圧は0Vにな
る。また、スイッチング素子72をオフ、73をオンに
し、データ側ドライバIC4のPチャンネルFETのソ
ース電圧をVm/2にする。
【0031】この後、1行目の走査を開始する。この場
合、発光させるEL素子のデータ電極に接続されている
データ側ドライバIC4のNチャンネルFETをオフ、
PチャンネルFETをオンにし、発光させないEL素子
のデータ電極に接続されているデータ側ドライバIC4
のPチャンネルFETをオフ、NチャンネルFETをオ
ンにする。この時、発光させるEL素子のデータ電極の
電圧はVm/2、発光させないEL素子のデータ電極の
電圧は0Vとなる。
【0032】次に、1行目の走査電極201に接続され
ている走査側ドライバIC2のNチャンネルFET21
bをオンにして走査電極201の電圧を(−Vr+V
m)にする。同時に、スイッチング素子72をオン、7
3をオフにして、データ側ドライバIC4のPチャンネ
ルFETをオンにしたデータ電極(データ電極401
等)に変調電圧Vmを印加する。
【0033】この時、発光させるEL素子にはVrの電
圧がかかり発光し、また発光させないEL素子には(V
r−Vm)の電圧がかかり発光しない。その後、Pチャ
ンネルFET21aをオン、NチャンネルFET21b
をオフにすることにより、走査電極201上のEL素子
に蓄積した電荷を放電する。この時、スイッチング素子
72をオフ、73をオンすることにより、データ側ドラ
イバIC4のPチャンネルFETをオンにしたデータ電
極とNチャンネルFETをオンにしたデータ電極との間
でEL表示パネル1全体的に充電された電荷の半分がデ
ータ側ドライバIC4のPチャンネルFETを介し、電
荷回収用コンデンサC1に回収される。電荷回収用コン
デンサの電荷容量はEL素子と比べ十分に大きいため、
その端子間電圧Vm/2は殆ど変化しない。
【0034】最後に、データ側ドライバIC4の全Nチ
ャンネルFETをオンにすることにより、データ側全電
極の電圧が0Vになる。2行目の走査線以降の動作につ
いても上記したものと同様である。上述したような駆動
を行うことにより、電荷回収用コンデンサ71に回収さ
れた電荷は、次の走査線での発光動作前にデータ電極4
01の電圧をVm/2にするのに利用される。従って、
電力消費はスイッチング素子72がオンした時のみ発生
し、電源Vmからの出力電荷量は、電荷回収を行わない
場合と比較して50%、つまり消費電力は従来比50%
となる。
【0035】また、本実施形態においては、走査電圧供
給回路6、7にオフット電圧Vmを設定している。従来
のものにおいては、その電圧を接地電圧としており、正
フィールド時には走査側ドライバIC2、3に電圧Vr
が印加されるため、走査側ドライバIC2、3はその電
圧分の耐圧を確保しなければならない。これに対し、本
実施形態においてはオフット電圧Vmを設定しているた
め、走査側ドライバIC2、3には、正負フィールドと
もに(VrーVm)の電圧が印加される。従って、走査
側ドライバIC2、3の耐圧を、オフセット電圧分だけ
従来のものに比べ低くすることができ、走査側ドライバ
IC2、3の低耐圧化を図ることができる。
【0036】また、正フィールドにおいては、イニシャ
ライズ動作により各EL素子がVm/2に初期充電され
ている。このため、EL素子を発光させる場合、EL素
子に印加する電圧をVm/2からVrに変化させればよ
いため、初期充電を行わないものに比べて、EL素子に
印加する電圧の立ち上がり特性を良好にすることができ
る。その結果、EL素子に印加する電圧のパルス幅が広
がり、輝度が向上して輝度むらを少なくすることができ
る。
【0037】なお、オフセット電圧Vmは、変調電圧V
mと異なる電圧であってもよいが、本実施形態の構成に
おいては、オフセット電圧がコンデンサの端子間電圧V
m/2より低いと初期充電を行うことができないため、
初期充電を行う場合には、オフセット電圧はコンデンサ
の端子間電圧Vm/2より高くする必要がある。また、
初期充電は、正フィールドのみならず負フィールドにお
いても同様に行うようにしてもよい。
【0038】次に、上記した走査電圧供給回路5、6、
データ電圧供給回路7の具体的な構成について説明す
る。その構成を図5に示す。なお、この図5において
は、データ電圧供給回路7における電荷回収用コンデン
サ71、スイッチング素子72、73が省略されてい
る。電圧供給回路5〜7は、Vmの電圧を有する第1の
電源81と、(Vr−Vm)の電圧を有する第2の電源
82を有している。第1の電源81の陽極と第2の電源
82の陰極は、PチャンネルFET(第1のスイッチン
グ手段)84を介して接続されており、第2の電源82
の陽極は、NチャンネルFET(第2のスイッチング手
段)83を介して接地されている。
【0039】PチャンネルFET84には、入力端子S
2からカップリングコンデンサ85、入力保護用のツェ
ナーダイオード86、抵抗87、およびフィルタ回路8
8を介して制御信号が入力される。また、Nチャンネル
FET83には、入力端子S1からフィルタ回路89を
介して制御信号が入力される。正フィールド時には、入
力端子S1、S2共にローレベルの制御信号が入力さ
れ、NチャンネルFET83がオフし、PチャンネルF
ET84がオンする。この時、第2の電源82の陰極か
ら第1の電源81の電圧Vmが、オフセット電圧として
負電圧供給ラインL2に出力され、また第2の電源82
の陽極から電圧Vr(=Vr−Vm+Vm)が正電圧供
給ラインL1に出力される。
【0040】また、第1の電源81の陽極、陰極から電
圧Vm、0Vがそれぞれデータ側ドライバIC4に供給
される。従って、上記した電圧により、正フィールドで
の駆動電圧が作成される。また、負フィールド時には、
入力端子S1、S2共にハイレベルの制御信号が入力さ
れ、NチャンネルFET83がオンし、PチャンネルF
ET84がオフする。
【0041】このことにより、第2の電源82の陰極か
ら(−Vr+Vm)の電圧が負電圧供給ラインL2に出
力され、また第2の電源82の陽極から接地電圧が正電
圧供給ラインL1に出力される。従って、これらの電圧
により負フィールドでの駆動電圧が作成される。なお、
図5に示す構成において、走査側ドライバIC2、3に
は、アイソレーション回路(図示せず)を介して走査側
ドライバIC駆動用の制御信号が入力され、走査側ドラ
イバICの線順次走査を行う。アイソレーション回路
は、基準電位の異なる回路間の信号伝送に際してレベル
シフトを行い、論理を正しく伝達する役割を有する。
【0042】電圧供給回路5〜7において、第1の電源
81からオフセット電圧と変調電圧を得るように構成し
ているから、電源回路を簡素化することができる。 (他の実施形態)走査電極に印加する電圧をVr、(−
Vr+Vm)、0V、データ電極に印加する電圧をV
m、0Vとしたが、これに限ることなく、例えば走査電
極に印加する電圧を(Vr−Vm/2)、(−Vr+V
m/2)、データ電極に印加する電圧をVm/2、−V
m/2としてもよい。
【0043】また、データ側印加電圧を2段階で昇圧す
るようにしたが、電荷回収用コンデンサを複数設け、階
段数を増やしてもよい。この場合、階段数を増やすほど
消費電力低減の効果は大きくなる。さらに、EL駆動方
式としては、フィールド反転駆動方式によるものに限ら
ず、フィールドリフレッシュ駆動方式を用いるようにし
てもよい。
【0044】さらに、データ電極側から電荷回収を行う
ものを示したが、走査電極側からも同様にして電荷回収
するようにしてもよい。さらに、走査側ドライバIC
2、3、4の出力段にFETを用いるものを示したが、
サイリスタ、バイポーラトランジスタを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すEL表示装置の構成
を示す構成図である。
【図2】EL素子の構成を示す模式的な断面構成図であ
る。
【図3】図1の構成における駆動タイミングチャートを
示す図である。
【図4】電荷回収を説明するための説明図である。
【図5】電圧供給回路5、6、データ電圧供給回路7の
具体的な構成を示す図である。
【図6】電荷回収を行うデータ電圧供給回路の従来構成
を示す構成図である。
【符号の説明】
1…EL表示パネル、2、3…走査側ドライバIC、4
…データ側ドライバIC、5、6…走査電圧供給回路、
7…データ電圧供給回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 氷見 啓明 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−160901(JP,A) 特開 昭60−147790(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/30 H05B 33/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の走査電極(201、301、20
    2、302、…)と複数のデータ電極(401、40
    2、403、…)とが行列配置され、走査電極とデータ
    電極が交差する位置にEL素子(111、112、…1
    21、…)が形成されたEL表示パネル(1)と、 正負のフィールド毎に異なる極性にて前記複数の走査電
    極に走査電圧を順次印加する走査電極駆動回路(2、
    3)と、 前記複数のデータ電極にデータ電圧を印加するデータ電
    極駆動回路(4)と、 前記走査電圧と前記データ電圧を前記走査電極駆動回路
    と前記データ電極駆動回路にそれぞれ供給する電圧供給
    回路(5〜7)を備え、 前記走査電圧と前記データ電圧により前記EL素子を選
    択的に発光させるようにしたEL表示装置において、 前記電圧供給回路は、前記走査電圧との関係で前記EL
    素子を発光または非発光させる変調電圧(Vm)を前記
    データ電圧の1つとして前記データ電極駆動回路に供給
    する回路(7、81)を有し、この回路は、 前記変調電圧を出力する電源(81)と、 前記電源と前記データ電極駆動回路の間の電源線に設け
    られた第1のスイッチング手段(72)と、 前記第1のスイッチング手段と前記データ電極駆動回路
    の間の接続点と、接地間に直列に設けられた、電荷回収
    用コンデンサ(71)と第2のスイッチング手段(7
    3)とを有し、 前記EL素子の発光駆動前に、前記第1のスイッチング
    手段がオフ、前記第2のスイッチング手段がオンして前
    記電荷回収用コンデンサに回収された電荷により前記デ
    ータ電極駆動回路を介して前記EL素子に充電を行い、 前記EL素子の発光駆動時に、前記第1のスイッチング
    手段がオン、前記第2のスイッチング手段がオフして前
    記電源からの前記変調電圧を前記データ電極駆動回路に
    供給し、 前記EL素子の発光駆動後に、前記第1のスイッチング
    手段がオフ、前記第2のスイッチング手段がオンして前
    記EL素子に充電された電荷の一部を前記データ電極駆
    動回路を介して前記電荷回収用コンデンサに回収させる
    ようにしたことを特徴とするEL表示装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧供給回路は、前記正のフィール
    ドにおいて正極性の走査電圧(Vr)と、オフセット電
    圧(V01)を前記走査電極駆動回路に供給する回路
    (5、6)を有し、 前記走査電極駆動回路は、前記正のフィールドにおいて
    前記走査電極の電圧を前記オフセット電圧にするととも
    に、前記EL素子の発光駆動時に前記走査電極に前記正
    極性の走査電圧を出力することを特徴とする請求項1に
    記載のEL表示装置。
  3. 【請求項3】 前記電源から前記変調電圧と前記オフセ
    ット電圧が出力されることを特徴とする請求項2に記載
    のEL表示装置。
  4. 【請求項4】 複数の走査電極(201、301、20
    2、302、…)と複数のデータ電極(401、40
    2、403、…)とが行列配置され、走査電極とデータ
    電極が交差する位置にEL素子(111、112、…1
    21、…)が形成されたEL表示パネル(1)と、 正負のフィールド毎に異なる極性にて前記複数の走査電
    極に走査電圧を順次印加する走査電極駆動回路(2、
    3)と、 前記複数のデータ電極にデータ電圧を印加するデータ電
    極駆動回路(4)と、を備え、 前記走査電圧と前記データ電圧により前記EL素子を選
    択的に発光させるようにしたEL表示装置において、 前記データ電極駆動回路に前記データ電圧を供給するデ
    ータ電圧供給回路(7)を有し、 このデータ電圧供給回路は、前記走査電圧との関係で前
    記EL素子を発光または非発光させる変調電圧(Vm)
    を前記データ電圧の1つとして前記データ電極駆動回路
    に供給するものであって、 前記EL素子に充電された電荷を回収する電荷回収用コ
    ンデンサ(71)と、 前記EL素子の発光駆動前に、前記電荷回収用コンデン
    サに回収された電荷により前記データ電極駆動回路を介
    して前記EL素子に充電を行い、前記EL素子の発光駆
    動時に、電源(81)から出力される前記変調電圧を直
    接前記データ電極駆動回路に供給し、前記EL素子の発
    光駆動後に、前記EL素子に充電された電荷を前記デー
    タ電極駆動回路を介して前記電荷回収用コンデンサに回
    収させるスイッチング手段(72、73)を有すること
    を特徴とするEL表示装置。
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