JP3058543B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP3058543B2
JP3058543B2 JP23840393A JP23840393A JP3058543B2 JP 3058543 B2 JP3058543 B2 JP 3058543B2 JP 23840393 A JP23840393 A JP 23840393A JP 23840393 A JP23840393 A JP 23840393A JP 3058543 B2 JP3058543 B2 JP 3058543B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置に関し、さら
に詳しくはマトリクス型表示パネルを用いた表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】表示装置に用いられるマトリクス型表示
パネルは、それぞれ平行な複数の帯状の走査電極と複数
の帯状のデータ電極とが、EL(エレクトロルミネッセ
ンス)や液晶などを挟んで対向し、両電極は互いに交差
して配列される。
【0003】たとえばEL表示パネルでは、線順次走査
によって選択される走査電極に、データ電極に対して2
00V程度の高いレベルの書込み電圧を印加し、データ
電極に表示データに対応する変調電圧を印加して、両方
の電極の交差部分に形成される画素を電界によって発光
または非発光状態とする。EL表示パネルは等価的には
容量性素子を形成するため、画素の一方の電極を形成す
る走査電極は、線順次走査によって選択されるごとに、
正の書込み電圧が印加されるP駆動と、負の書込み電圧
が印加されるN駆動とが切換えられ、さらにフレームご
とにP駆動とN駆動のタイミングが交代するフィールド
反転・交流駆動によって駆動される。
【0004】典型的な従来技術による表示装置の構成
は、図7の回路図に示されている。表示装置51は、薄
膜ELを用いたマトリクス型表示パネル52と、走査駆
動回路53と、データ駆動回路54と、変調電圧回路5
5とを備えている。
【0005】走査駆動回路53には、高耐圧スイッチン
グトランジスタPT,NTのプッシュプル接続で形成さ
れるスイッチ回路YS1,YS2,…,YSjと、スイ
ッチ回路YS1〜YSjを順次シフトしてオンオフ制御
するシフト回路53aとが設けられている。シフト回路
53aは、図示しない制御部から入力される走査制御信
号Syに応答してスイッチ回路YS1〜YSjを順次選
択し、前記一対のトランジスタPT,NTのうちの一方
を導通させ一方を遮断させて、P駆動ラインLpまたは
N駆動ラインLnを介して、図示しない走査電源から供
給される正または負の書込み電圧Vp,−Vnのうちの
一方を、選択された走査ラインLya(a=1,2,
…,j、以下同じ)に導出し、走査電極Yaを正または
負に充電する。前記正または負の書込み電圧Vp,−V
nは、交流駆動に基づいて、走査電極ごとに交互に切換
えられる。
【0006】データ駆動回路54には、NチャンネルM
OSFET・UT,DTのプッシュプル接続によるスイ
ッチ回路DS1,DS2,…,DSiと、スイッチ回路
DS1〜DSiを個別にオンオフ制御するスイッチ選択
回路54aが設けられ、バイポーラトランジスタによる
レベルシフタBTとツェナダイオードZとによってスイ
ッチ回路DS1〜DSiの動作レベルが設定されてい
る。スイッチ選択回路54aは、図示しない制御部から
入力されるデータ制御信号Sxに応答して、スイッチ回
路DS1〜DSiを形成する上段ソース側のFET・U
Tと下段シンク側のFET・DTの導通と遮断を制御
し、変調電圧回路55から供給される変調電圧Vm、ま
たは接地ラインLgの電位0Vを、個々のデータライン
Lx1〜LXiを介してデータ電極X1〜Xiに印加す
る。
【0007】変調電圧回路55は、変調電源電圧Vxと
蓄積電荷とを利用して変調電圧Vmを生成し、変調共通
ラインLmを介してデータ駆動回路54に供給するもの
であり、タイミング信号S1〜S4によって導通遮断さ
れるスイッチングトランジスタQ55a〜Q55dと、
ステップアップ用コンデンサCpと、逆流阻止用ダイオ
ードD55a,D55bとで構成され、図示しない電源
部から変調電圧Vmの1/2レベルに設定されている変
調電源電圧Vxが供給される。
【0008】図示しない制御部から入力される第2タイ
ミング信号S2と第3タイミング信号S3とによって、
トランジスタQ55b,Q55cが導通し、ステップア
ップ用コンデンサCpは、変調電源電圧Vxすなわち変
調電圧Vmの1/2のレベルで充電される。
【0009】次に上記タイミング信号S2,S3が断た
れてトランジスタQ55b,Q55cが遮断されるとと
もに、第1タイミング信号S1によってトランジスタQ
55aが導通する。このためステップアップ用コンデン
サCpに充電されている電圧Vm/2と、変調電源電圧
Vx(=Vm/2)とが直列に接続されて変調電圧Vm
が生成され、変調共通ラインLmを介してデータ駆動回
路54に供給される。
【0010】その後1ラインの走査が終了すると、第2
タイミング信号S2によってトランジスタQ55bのみ
が導通し、表示パネル52を充電している電荷は、その
一部が変調共通ラインLmを介してコンデンサCpに蓄
積される。次のサイクルでは、このコンデンサCpに蓄
積されているエネルギが変調電圧Vmの生成に利用され
るので、充放電時のエネルギ損失が減少し、消費電力が
低減する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示されている従来技術では、データ駆動回路54に設け
られているレベルシフタBTがバイポーラトランジスタ
で形成された、いわゆるBI−CMOS構成のため、こ
の部分のコストが高く、消費電力が大きいという問題点
がある。
【0012】そこでこのような不具合を解消するため
に、図8に示されるように、BI−MOS構成を高イン
ピーダンスのCMOS構成に変え、スイッチ回路DS1
〜DSiをPチャンネルMOSFET・UTpと、Nチ
ャンネルMOSFET・DTnとで形成し、CMOSF
ETでレベルシフタCTを形成したデータ駆動回路64
と、変調電圧回路55とを組合わせ、データ電極X1〜
Xiを駆動する表示装置が提案されている。なお図9に
おいて、図8と対応する部分には同一の参照符を付して
ある。
【0013】ところが図8に示されるデータ駆動回路6
4では、P駆動時に、変調共通ラインLmの電位が上昇
し、データ駆動回路64の耐圧が脅かされるという不具
合が生じる。次にこれについて説明する。図8を参照し
て、走査電極Y1はP駆動時で、正の書込み電圧(23
8V)が印加され、これと交差するデータ電極X1,X
2,Xiとで形成される画素A(x1,y1),A(x
2,y1),A(xi,y1)は非発光状態であるとす
る。このときデータ駆動回路64のソース側FET・U
Tpは導通し、シンク側FET・DTnは遮断されてい
る。したがってデータ電極X1,X2,Xiのデータラ
インLx1,Lx2,Lxiは、変調共通ラインLmを
介して供給される変調電圧Vmのレベルに充電される
が、走査電極Y1は正の書込み電圧Vpで充電されてい
るので、データ電極X1,X2,Xiの電位は、容量結
合のために、走査電極Y1側の電位まで引き上げられよ
うとする。
【0014】この場合、前述の図7に示されているデー
タ電極駆動回路54では、それに見合う電流Iが矢符R
1で示される方向に、すなわち低インピーダンスのレベ
ルシフタBTを通って接地ラインLgにバイパスされる
ことによって補償され、電位上昇は抑制されるが、図9
に示されるデータ電極駆動回路64では、レベルシフタ
CTがCMOS構成で高インピーダンスのため、電流I
は矢符R2で示されるように、データラインLx1,L
x2,Lxiから変調共通ラインLmを介して変調電圧
回路55の方に進入し、ステップアップ用コンデンサC
pを充電することになる。したがって変調共通ラインL
mの電位が上昇し、とくにP駆動時において非発光画素
が多く含まれる場合などには、変調共通ラインLmの電
位はデータ駆動回路64の耐圧レベル(たとえば60
V)を越え、回路破壊の原因となり、信頼性が低下して
危険である。
【0015】本発明の目的は、上述の問題点を解消し
て、簡易な手段によってデータ駆動回路を耐圧レベル以
下の安全な環境で動作させるようにした表示装置を提供
することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)複数の
走査電極と複数のデータ電極とが互いに交差して配列さ
れ、電極の交差部分が画素とされるマトリクス型表示パ
ネル12と、 (b)走査電極を線順次走査し、選択される走査電極ご
とに正または負の走査電圧を印加して交流駆動を行う走
査電極駆動回路13と、 (c)前記交流駆動に必要なレベルの正と負の走査電圧
を供給する走査電極電源16a,16bと、 (d)前記線順次走査によって選択される走査電極上の
画素に表示すべき表示データに対応して前記複数のデー
タ電極に、変調共通ラインLmの変調電圧Vmと接地ラ
インLgの接地電位とを選択的に切換えて印加して変調
駆動するデータ電極駆動回路14と、 (e)接地電位に対して予め定める電圧Vxを変調電源
出力ライン71に出力する変調電源部と、 (f)変調電圧回路15aであって、 (f1)変調共通ラインLmと変調電源出力ライン71
との間に介在され、変調共通ラインLmから変調電源部
に向かって逆極性に接続されるツエナダイオードZD
と、 (f2)前記変調電源出力ライン71に一端が接続され
る第1スイッチングトランジスタQ15aと、 (f3)一端が第1スイッチングトランジスタQ15a
の他端に接続され、他端が接地ラインLgに接続される
第2スイッチングトランジスタQ15bと、 (f4)変調共通ラインLmと変調電源出力ライン71
との間に、ツェナダイオードZDと直列に接続される第
3スイッチングトランジスタQ15cと、 (f5)ステップアップ用コンデンサCpであって、一
端が変調共通ラインLmに接続され、他端が、第1スイ
ッチングトランジスタQ15aの前記他端と、第2スイ
ッチングトランジスタQ15bの前記一端との接続点7
2に接続されるステップアップ用コンデンサCpと、 (f6)第1スイッチングトランジスタQ15aを遮断
し、かつ第2および第3スイッチングトランジスタQ1
5b,Q15cを導通する動作と、第1スイッチングト
ランジスタQ15aを導通し、第2および第3スイッチ
ングトランジスタQ15b,Q15cを遮断する動作と
を、切換えて行う手段とを有する変調電圧回路15aと
を含むことを特徴とする表示装置である。
【0017】
【作用】本発明に従う表示装置は、マトリクス型表示パ
ネルを形成する複数の走査電極を走査駆動回路によって
線順次走査して交流駆動を行うとともに、該走査電極と
交差する複数のデータ電極を、前記走査電極上の画素に
表示すべき表示データに対応して、データ駆動回路によ
って変調駆動する。前記交流駆動に必要な正と負の走査
電圧は走査電源から走査駆動回路に供給され、前記記変
調駆動に必要な変調電圧は、変調電圧回路からデータ駆
動回路に供給される。
【0018】変調電圧回路には、走査電極に印加される
走査電圧がデータ電極に誘導されてデータ電極側の電位
が上昇するのを抑制するためのツェナダイオードZDが
設けられ、これによってデータ駆動回路側の電位は、ツ
ェナダイオードZDのブレークダウン電圧と変調電源部
からの変調電源電圧Vxとの和の電圧レベル以上に上昇
することはなく、データ駆動回路は耐圧レベル以下の安
全な環境下で動作する。このステップアップ用コンデン
サCpには、第2および第3スイッチングトランジスタ
Q15b,15cの導通時に、表示パネル12に充電し
ている電荷の一部が変調共通ラインLmを介して蓄積さ
れるので、変調電源部によるステップアップ用コンデン
サCpの充電のための電力をその分低減することがで
き、消費電力を低減することができるようになる。
【0019】
【実施例】図1は、本発明の前提となる表示装置の構成
を示すブロック図である。図1を参照して、表示装置1
1は、薄膜ELで実現されるマトリクス型表示パネル1
2と、走査駆動回路13と、データ駆動回路14と、変
調電圧回路15とを備えている。マトリクス型表示パネ
ル(以下、「表示パネル」という)12は、後述する薄
膜EL表示パネル1と同じ構造のパネルが使用される。
表示パネル12上に配設される複数の走査電極Y1,Y
2,…,Yjは、走査ラインLy1,Ly2,…,Ly
jを介して走査駆動回路13に個別に接続され、複数の
データ電極X1,X2,…,Xiは、データラインLx
1,Lx2,…,Lxiを介してデータ駆動回路14に
個別に接続されている。
【0020】走査駆動回路13には、後述する走査電源
16aから電源ラインLpを介して正の書込み電圧Vp
が供給され、電源ラインLnを介して負の書込み電圧V
nが供給される。またデータ駆動回路14には変調共通
ラインLmを介して変調電圧回路15から変調電圧Vm
が供給される。走査電極Y1〜Yjとデータ電極X1〜
Xiとが交差する位置には、i×j個の画素A(x1,
y1)〜A(xi,yj)が形成される。
【0021】本発明が適用されるマトリクス型表示パネ
ルについて、図2のパネルの構造の一部を切り欠いて示
す斜視図によって説明する。表示パネル1は、たとえば
ガラス基板2の表面にIn23などで実現される複数の
帯状の透明電極3を平行に設け、この上にY23などの
誘電物質4aと、Mnなどの活性剤をドープしたZnS
から成るEL層5と、前記誘電物質4aと同じ誘電物質
4bとを、この順に蒸着法、スパッタリング法などによ
って500〜10000Åの膜厚に積層して薄膜3層構
造とし、その上に前記透明電極3と直交する方向に、A
23から成る複数の帯状の背面電極6を平行に設けて
いる。前記一方の透明電極3をデータ電極と称し、これ
と直交する背面電極6を走査電極と称する。このような
マトリクス構造を有するEL表示パネル1は、薄型平板
状で高輝度発光、しかも長寿命という優れた特性を備え
ている。
【0022】図3は、EL表示パネルの電圧−輝度特性
を示すグラフである。EL表示パネルは、電極間に印加
される電圧が閾値電圧Vthのレベルを越えると、高輝
度で発光し、しかも長寿命という特性を備えている。本
発明では、たとえば238Vの比較的高いレベルの発光
電圧Vonを両極間に印加して発光させ、閾値電圧Vt
h(EL素子ではたとえば190V)以下のレベルを与
えることにより非発光状態とさせる。そのため本構成で
は、たとえばP駆動時には走査電極Yに238Vの正の
書込み電圧Vpを印加するとともに、データ電極Xに0
Vを印加して発光状態とし、たとえばN駆動時には走査
電極Yに−190Vの負の書込み電圧Vnを印加すると
ともに、データ電極Xに48Vの変調電圧Vmを印加し
て発光状態とする。またP駆動時には走査電極Yに23
8Vの正の書込み電圧Vpを印加するとともにデータ電
極Xに48Vの変調電圧Vmを印加して非発光状態と
し、N駆動時には走査電極Yに−190Vの負の書込み
電圧−Vnを印加し、データ電極Xに0Vの変調電圧V
mを印加して非発光状態とするものである。
【0023】図4は、図1に示されている表示装置11
の具体的構成を示す回路図である。走査駆動回路13に
は、シフトレジスタなどによって実現されるシフト回路
13aと、そのシフト出力で順次オンオフ制御されるス
イッチ回路YS1,YS2,…,YSjとが設けられて
いる。スイッチ回路YS1〜YSjは、高耐圧MOS型
FETなどのスイッチングトランジスタPT,NTのプ
ッシュプル接続で形成され、双方のドレインが共通に接
続された走査ラインLy1〜Lyjには、走査電極Y
1,Y2,…が個別に接続されている。走査駆動回路1
3は全体がIC(集積回路)によって一体化されてい
る。本実施例では、走査電極Y1〜Yjを1個の走査駆
動回路13によって走査させるようにしているけれど
も、たとえば走査電極を配列順に奇数と偶数に組分けし
て、グループ毎に交互に走査させるようにしてもよい。
【0024】電源ラインLpを介して、正の書込み電圧
Vpが前記スイッチングトランジスタPTに共通に供給
され、電源ラインLnを介して負の書込み電圧Vnがス
イッチングトランジスタNTに共通に供給される。シフ
ト回路13aは、入力される走査制御信号Syに応答し
て、スイッチ回路YS1,YS2,…を順次選択し、ス
イッチングトランジスタPT,NTのうちの一方を導通
させ、駆動ラインLy1,Ly2,…に正の書込み電圧
Vpまたは負の書込み電圧−Vnを導出して、対応する
走査電極Y1,Y2,…に印加する。
【0025】データ電極駆動回路14には、スイッチ回
路XS1,XS2,…,XSiと、スイッチ回路XS1
〜XSiを個別にオンオフ制御するスイッチ選択回路1
4aとが設けられている。スイッチ回路XS1〜XSi
は、プッシュプル接続された一対のスイッチングトラン
ジスタUT,DTと、これらを個別にトリガするために
直列接続されたインバータUV,DVとで形成され、ス
イッチングトランジスタUT,DTのドレインが共通に
接続されたデータラインLx1,Lx2,…には、デー
タ電極X1,X2,…が個別に接続されている。データ
電極X1〜Xiの変調駆動に必要な変調電圧Vmは、変
調共通ラインLmを介して変調電圧回路15から供給さ
れる。スイッチ選択回路14aは、入力されるデータ制
御信号Sxに応答して、スイッチ回路XS1,XS2,
…のインバータUV,DVを介して前記スイッチングト
ランジスタUT,DTのうちの一方を導通させ、他方を
遮断させる。これによって個々のデータ電極X1,X
2,…には、変調電圧Vmが印加されるか、または接地
されて0Vが印加されて変調駆動が行われる。
【0026】P駆動時とN駆動時とに、画素Aに印加さ
れる電圧の波形は、図5に示されている。波形図はいず
れもP駆動・発光、P駆動・非発光、N駆動・発光、N
駆動・非発光の4つの状態でのそれぞれの波形がこの順
に示されている。図5(1)はデータ電極Xに印加され
る変調電圧Vmの波形であり、そのレベルはたとえば4
8Vに設定されている。変調電圧VmはP駆動・非発光
時と、N駆動・発光時に、データ電極Xに印加され、後
にも述べるように、走査期間Tyの前後でVm/2のレ
ベルが導出され、充放電時のエネルギ損失の軽減化が図
られている。変調電圧VmはP駆動・発光時とN駆動・
非発光時とには出力されず、データ電極Xの電位は0V
に保たれる。
【0027】図5(2)は、走査電極Yに印加される正
の書込み電圧Vpと負の書込み電圧−Vnの波形であ
る。走査電極Yには、P駆動時には正の書込み電圧Vp
が、N駆動時には負の書込み電圧Vnがそれぞれ印加さ
れ、そのレベルはたとえばVp=238V,Vn=−1
90Vに設定されている。P駆動・非発光時とN駆動・
発光時とに見られる走査期間Tyの前後の波形は、図5
(1)に示される走査期間前後にデータ電極Xに印加さ
れる電圧が、画素Aの容量作用によって走査電極Y側に
誘導される結果生じるものである。
【0028】図5(3)は、画素Aの両極に印加される
電圧波形である。P駆動時に変調電圧Vmが印加されず
データ電極Xの電位が0Vのときは、画素Aの両極間の
電圧は、正の書込み電圧Vpのレベルとなって発光す
る。データ電極Yに変調電圧Vmが印加されると、変調
電極Vmと書込み電圧Vpとが差し引き方向に画素Aに
印加され、そのレベル差が閾値電圧Vth(=190
V)のレベルとなるので非発光状態となる。またN駆動
時に変調電圧Vmが印加されると、画素Aには両者のレ
ベル和(Vm+Vn=238V)が、P駆動時とは逆向
きに印加され発光状態となる。変調電圧Vmが印加され
ず、データ電極Xの電位が0V(接地電位)のときは、
負の書込み電圧Vnのみが画素Aに印加されるので、非
発光状態となる。
【0029】再び図4を参照して、変調駆動に必要な変
調電圧Vmを、データ駆動回路14に供給する変調電圧
回路15は、タイミング信号S1〜S4によって導通遮
断されるスイッチングトランジスタQ15a〜Q15d
と、ステップアップ用コンデンサCpと、過電圧抑制手
段であるツェナダイオードZDと、逆流阻止用ダイオー
ドD15a,D15bとで形成され、図示しない電源部
から前記変調電圧Vmの1/2レベルの変調電源電圧V
xが供給される。
【0030】注目すべきは、ツェナダイオードZDを変
調共通ラインLmと接地ラインLg間に接続し、変調共
通ラインLmの電位上昇を一定レベル以下に抑制するよ
うにしていることである。ツェナダイオードZDに、デ
ータ駆動回路14の耐圧レベル(たとえば60V)以下
の、たとえば定格(すなわちブレークダウン電圧)48
Vのものを使用すれば、変調共通ラインLmを介して進
入する走査電極Y側のレベルは、ツェナダイオードZD
によってバイパスされ、変調共通ラインLmの電位はツ
ェナダイオードZDの定格電圧レベル48V以上には上
昇せず、データ駆動回路14を過電圧による破壊から防
止し、データ駆動回路14を安全な環境下で動作させる
ことができるのである。
【0031】変調電圧回路15は、次のように動作す
る。第2タイミング信号S2と第3タイミング信号S3
とによって、トランジスタQ15b,Q15cが導通
し、ステップアップ用コンデンサCpは、変調電源電圧
VxすなわちVm/2のレベルに充電される。
【0032】次に上記タイミング信号S2,S3を断
ち、トランジスタQ15b,Q15cを遮断させるとと
もに、第1タイミング信号S1によってトランジスタQ
15aを導通させると、ステップアップ用コンデンサC
pに充電されている電圧Vm/2と、変調電源電圧Vx
(=Vm/2)とが直列に接続されて変調電圧Vmが生
成され、データ駆動回路14に出力される。
【0033】その後1ラインの走査が終了すると、第2
タイミング信号S2によってトランジスタQ15bを導
通させ、表示パネル12の充電電荷を、変調共通ライン
Lmを介してコンデンサCpに充電させる。すなわち表
示パネル12側のエネルギがコンデンサCpに蓄積され
る。したがって次のサイクルでは、このコンデンサCp
に蓄積されているエネルギが変調電圧Vmの生成に利用
されるので、充放電時のエネルギ損失が減少し、電力消
費の低減化が図られることになる。
【0034】本構成では、変調共通ラインLmと接地ラ
インLg間にツェナダイオードZDを接続しているの
で、前述したような走査電極Yのレベルが変調共通ライ
ンLmに誘導され、変調共通ラインLmの不所望な電位
上昇を防止し、データ駆動回路14を過電圧による破壊
から防止するとともに、回路の耐圧コストを引き下げる
ことができるのである。
【0035】図6は、本発明の一実施例による変調電圧
回路の構成を示す回路図である。この実施例による変調
電圧回路15aは、前掲図4に示されている変調電圧回
路15と類似の構成であり、対応する部分には同一参照
符を付してある。図6に示される変調電圧回路15aが
図4に示される変調電圧回路15と異なっているのは、
ツェナダイオードZDの接続場所であり、ツェナダイオ
ードZDは、変調共通ラインLmに挿入されている逆流
阻止用ダイオードD15aと並列に接続されている。し
たがって変調共通ラインLmに進入する走査電極Y側の
高電位は、トランジスタQ15b,Q15cの導通時で
は、ツェナダイオードZDおよびトランジスタQ15c
を介して図示しない変調電源部側にバイパスされるの
で、変調共通ラインLmの電位は、ツェナダイオードZ
Dの定格電圧(すなわちブレークダウン電圧)と、変調
電源部の変調電源出力ライン71に出力される電圧Vx
(=Vm/2)との和の電圧レベル以上には上昇しな
い。これによってデータ駆動回路14が過電圧によって
破壊されるのを防止することができ、信頼性が向上す
る。このように変調共通ラインLmの電圧は、ツェナダ
イオードZDのブレークダウン電圧と、変調電源部の電
圧Vxとの和の電圧に抑えられるので、ツェナダイオー
ドZDのブレークダウン電圧を、前述の図1〜図5の構
成に比べて、変調電源部の電圧Vxの分だけ低くするこ
とができ、これによってツェナダイオードZDの入手、
選択が容易になる。
【0036】構成をさらに述べる。変調電圧回路15a
において、ツェナダイオードZDは、変調共通ラインL
mと変調電源出力ライン71との間に介在され、変調共
通ラインLmから変調電源部に向かって逆極性に接続さ
れる。トランジスタQ15aの一端は、変調電源出力ラ
イン71に接続される。トランジスタQ15bの一端
は、トランジスタQ15aの他端に接続される。トラン
ジスタQ15bの他端は、接地ラインLgに接続され
る。トランジスタQ15cは、変調共通ラインLmと変
調電源出力ライン71との間にツェナダイオードZDと
直列に接続される。コンデンサCpの一端は、変調共通
ラインLmに接続される。このコンデンザCpの他端
は、トランジスタQ15aの前記他端と、トランジスタ
Q15bの前記一端との接続点72に接続される。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明による表示装置
は、マトリクス型表示パネルを形成する複数のデータ電
極の変調駆動に必要な変調電圧を、ツェナダイオードが
設けられている変調電圧回路からデータ電極駆動回路に
供給するようにしたので、データ駆動回路の変調共通ラ
インLmの電圧は、ツェナダイオードのブレークダウン
電圧と変調電源部からの電圧Vxとの和の電圧レベル以
上に上昇することはなく、したがってデータ駆動回路は
耐圧レベル以下の安全な環境下で動作し、表示装置の信
頼性が向上するとともに、駆動回路などの耐圧に要する
コストを引き下げることができる効果大なるものであ
る。本発明では、変調電圧回路15aにおけるステップ
アップ用コンデンザCpは、第2および第3スイッチン
グトランジスタQ15b,Q15cの導通時、表示パネ
ルを充電している電荷の一部が蓄積され、したがってエ
ネルギ損失が減少し、変調電源部の消費電力を低減する
ことができる。しかも、上述のようにツェナダイオード
は、データ駆動回路の耐圧レベルから変調電源部の電圧
Vxだけ低いブレークダウン電圧は、たとえばデータ駆
動回路の耐圧レベルから変調電源部の電圧Vxの分だけ
低いブレークダウン電圧に定められればよいので、ツェ
ナダイオードの入手、選択が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となる表示装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明に適用される表示パネルの構造を一部切
り欠いて示す斜視図である。
【図3】図2図示の表示パネルの電圧−輝度特性を示す
グラフである。
【図4】図1図示の回路構成を示す回路図である。
【図5】本構成の表示装置の走査電極、データ電極およ
び画素に印加される電圧波形を示す波形図である。
【図6】本発明の一実施例による変調電圧回路の構成を
示す回路図である。
【図7】従来技術による表示装置の回路構成を示す回路
図である。
【図8】他の従来技術によるデータ駆動回路の構成を示
す回路図である。
【符号の説明】
11 表示装置 12 表示パネル 13 走査駆動回路 14 データ駆動回路 15,15a 変調電圧回路 A 画素 Cp ステップアップ用コンデンサ Lx1〜Lxi データライン Ly1〜Lyj 走査ライン Lm 変調共通ライン Vm 変調電圧 Vn 負の書込み電圧 Vp 正の書込み電圧 X1〜Xi データ電極 Y1〜Yj 走査電極 ZD ツェナダイオード

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)複数の走査電極と複数のデータ電
    極とが互いに交差して配列され、電極の交差部分が画素
    とされるマトリクス型表示パネル12と、 (b)走査電極を線順次走査し、選択される走査電極ご
    とに正または負の走査電圧を印加して交流駆動を行う走
    査電極駆動回路13と、 (c)前記交流駆動に必要なレベルの正と負の走査電圧
    を供給する走査電極電源16a,16bと、 (d)前記線順次走査によって選択される走査電極上の
    画素に表示すべき表示データに対応して前記複数のデー
    タ電極に、変調共通ラインLmの変調電圧Vmと接地ラ
    インLgの接地電位とを選択的に切換えて印加して変調
    駆動するデータ電極駆動回路14と、 (e)接地電位に対して予め定める電圧Vxを変調電源
    出力ライン71に出力する変調電源部と、 (f)変調電圧回路15aであって、 (f1)変調共通ラインLmと変調電源出力ライン71
    との間に介在され、変調共通ラインLmから変調電源部
    に向かって逆極性に接続されるツエナダイオードZD
    と、 (f2)前記変調電源出力ライン71に一端が接続され
    る第1スイッチングトランジスタQ15aと、 (f3)一端が第1スイッチングトランジスタQ15a
    の他端に接続され、他端が接地ラインLgに接続される
    第2スイッチングトランジスタQ15bと、 (f4)変調共通ラインLmと変調電源出力ライン71
    との間に、ツェナダイオードZDと直列に接続される第
    3スイッチングトランジスタQ15cと、 (f5)ステップアップ用コンデンサCpであって、 一端が変調共通ラインLmに接続され、 他端が、第1スイッチングトランジスタQ15aの前記
    他端と、第2スイッチングトランジスタQ15bの前記
    一端との接続点72に接続されるステップアップ用コン
    デンサCpと、 (f6)第1スイッチングトランジスタQ15aを遮断
    し、かつ第2および第3スイッチングトランジスタQ1
    5b,Q15cを導通する動作と、第1スイッチングト
    ランジスタQ15aを導通し、第2および第3スイッチ
    ングトランジスタQ15b,Q15cを遮断する動作と
    を、切換えて行う手段とを有する変調電圧回路15aと
    を含むことを特徴とする表示装置。
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