JP2002108282A - 平面表示装置とその駆動方法 - Google Patents

平面表示装置とその駆動方法

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JP2002108282A JP2001222913A JP2001222913A JP2002108282A JP 2002108282 A JP2002108282 A JP 2002108282A JP 2001222913 A JP2001222913 A JP 2001222913A JP 2001222913 A JP2001222913 A JP 2001222913A JP 2002108282 A JP2002108282 A JP 2002108282A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力回収回路の電流ピークによる損失を低下
させ電力回収回路による回収率を高能率化するのを提供
する事を目的とする。 【解決手段】 電荷を蓄積する容量をもつ表示電極CP
と経路を介して接続され電荷を回収、排出する電力蓄積
手段8とを備え、電荷が移動中に経路のインダクタンス
量を可変させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面表示装置及び
その駆動方法に関するものであり、詳しくは平面表示装
置においてパルスメモリー方式の走査方法を低消費電力
で、低コストで実現しうる平面表示装置の駆動回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、映像表示装置としてはカラーの陰
極線管(以下、CRTと記す)が広く用いられている
が、これに代わって、大幅に薄型化できるものとして、
例えば、液晶パネル、またはメモリー機能を備えたカラ
ー表示用のプラズマディスプレイが要望されている。そ
の一例としてプラズマディスプレイのAC型について、
以下に説明する。
【0003】図7に示すように一般にAC型プラズマデ
ィスプレイは、走査電極Y1,Y2,・・・Ynからな
る走査電極群101とXからなる維持電極102とデー
タ電極A1,A2、・・・Anからなるデータ電極群1
03の3種類の表示マトリックス電極群を有し、各交点
が個々の表示用放電セルを構成する。図5に示すように
走査電極群101、維持電極群102とデータ電極群1
03の間には放電ガスが封入してあり、データ電極側に
は蛍光体が塗布されている。表示情報に応じて電圧が印
加された走査電極とデータ電極との交点の放電セルで放
電・発光が生じ、視覚情報として認識される。カラー表
示を行う場合は、各放電セルにR、G、Bの蛍光体を設
置し、放電時に紫外線を発する、たとえば、ヘリウム−
キセノンなどの放電ガスを封入してある。このように構
成されたプラズマディスプレイをパルスメモリー方式に
よって駆動する方法について、図6、図7を使って説明
する。
【0004】図7に示すように、データ電極群103の
A1、A2・・・Anの各電極にはデータパルスVAが
表示情報に応じて印加されており、走査電極群101の
Y1、Y2,・・・Ynの各走査電極群には順次、走査
パルスVYが印加される。また維持電極群102は共通
電極となっており、図6に示すような維持パルスが印加
される。このような印加電圧波形において、たとえばデ
ータ電極A2と走査電極Y1の交点に対応する放電セル
104へ表示情報を書き込み、放電を維持する方法を説
明する。
【0005】図6に示すように、走査電極Y1に走査パ
ルスVYが印加されている間にデータ電極A2に書き込
みパルスVAを印加すると、データ電極A2と走査電極
Y1の交点にある放電セル104内でパルス放電が起こ
り電荷が蓄えられ、そのセルの放電開始電圧を引き下げ
る。その後、走査電極、維持電極にそれぞれ維持パルス
が加えられ放電、発光を繰り返す。このようにして一
旦、書き込まれた放電セル104は、維持パルスが終了
されるまで、維持パルスが印加される毎に放電・発光す
る。なお、書き込みパルスが印加されない場合、表示放
電用セル104の放電開始電圧は高い状態に保たれるの
で、維持パルスによる放電発光は起こらない。このよう
にパルスメモリー方式に代表されるメモリー駆動方式で
は、維持パルスが終了するまでの期間繰り返されるパル
ス発光を表示に利用できるため、高輝度が得られる。ま
た維持パルスの回数を制御することで輝度変化が得られ
る。ここで各維持パルスはパルス放電による電力消費の
ほかにパネルを充電するための電力が消費され、電力消
費量が増大する。そのためパネルの充放電のみに費やさ
れる電力を回収して消費電力の増大を少なくしょうとす
るために、電力回収回路が走査側高圧パルス発生器10
5,維持側電極パルス発生器106に付加される。
【0006】次にこの電力回収回路について従来例とし
て図3、図4を用いて説明する。
【0007】図3に示すようにCPがパネルの電極間の
容量である。FET3,4が各ゲートに入るIN3,I
N4によりコントロールされる走査側電極高圧パルス発
生器の出力部、及び維持側電極パルス発生器の出力部で
ある。主に電力回収は維持パルスの部分で効果を出すよ
うになされている。従って維持パルス部分は極性が反転
しているだけで動作は同じである。
【0008】まず、FET1をONすると、コンデンサ
8の電圧Vの2倍の電圧が電極間容量CPに誘起され
る。このときFET2,3,4はOFFのままである。
電圧がピークになったときに、FET1をOFF、FE
T2をONにする。維持パルスの期間の後、FET2を
OFFとし、FET3をONにする。電極間容量CPに
蓄積された電荷はコイル9を通過しコンデンサ8に蓄え
られる。電極間容量CPの電圧が0となった瞬間トラン
ジスタ3をOFF、FET4をONにすると電極間容量
CPの電圧は0Vに保たれる。このときコンデンサ8の
電圧Vは電源電圧VSの1/2となる。このようにし
て、維持期間が終了するまで繰り返され電力回収が行わ
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなプラズマ
ディスプレイでは、図4に示すように電力回収回路の充
放電による電流ピークが大きく、図3に示したように、
パネルの電極線抵抗、回収用コイルの抵抗、ダイオード
の抵抗、及び切換用FETの抵抗等の電流が流れる経路
を代表する抵抗10による電力損失が大きく電力回収の
効率を悪化させていた。
【0010】本発明は上記課題に鑑み、電力回収回路の
電流ピークによる損失を低下させ電力回収回路による回
収率を高能率化するのを提供する事を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、平面表示装置の駆動回路は電力回収回路の回収効果
を上げるために電力回収回路を含めた抵抗分による損失
を下げるように電力回収回路の充放電電荷量を一定に保
ちながら、充放電電流のピークを抑えるのにコイルのイ
ンダクタンス量を切換または可変させ抵抗分による電力
損失を低下させ、電力回収回路の回収率を向上させるよ
うに本発明はしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、少なくとも1対の電極
及びそれに付随する電極間容量を備えた平面表示装置を
駆動するための駆動回路において、前記電極間容量に蓄
積された電荷を排出するための経路に接続された電力蓄
積手段を備え、前記経路には第1のコイルと、前記第1
のコイルと並列に第2のコイルと切換スイッチが接続さ
れた平面表示装置の駆動回路に関するものである。
【0013】本発明はこのような構成をとることで、抵
抗分が一定とした場合、充放電電荷量を一定に保ちなが
ら、充放電電流のピークを下げることにより電力回収に
よる回収率を向上させることを提供することができる。
【0014】(実施の形態1)以下に本発明の第一の実
施例について図を参照しながら説明する。図1は本発明
の第一の実施例における平面型表示装置の駆動回路であ
る。
【0015】図1において、1,2,3,4,5は切換
用FETである。6,7は逆流防止用ダイオードであ
る。8は電力回収用コンデンサである。9,11は電力
回収用のコイルである。10は平面表示装置の電極の抵
抗分、電力回収用コイルの抵抗分、電力回収回路のダイ
オードによる抵抗分及び切換用FETの抵抗分等を代表
した抵抗である。CPは平面表示装置の電極間容量であ
る。またFET1,2,3,4,5には各ゲートに制御
入力端子としてIN1,IN2,IN3,IN4,IN
5が与えられており、それぞれは後述のように制御され
ている。以上のように構成された電力回収回路につい
て、説明する。
【0016】まずFET1がONされると、コンデンサ
8の電圧の2倍の電圧が電極間容量CPに誘起されよう
とする。このとき立ち上がる時にはFET5はOFFで
ありコイル11は解放され、流れる電流はコイル9のみ
に流れる。コンデンサCPにかかる電圧が図2に示すよ
うに、時間t1の時点でFET5がONされる。する
と、コイル11がコイル9に並列にはいるのでトータル
のインダクタンスは少なくなり、図2のように充電電圧
は急激に立ち上がり、コンデンサ8の2倍の電圧即ち、
電源電圧VSに近づく。このとき、FET2,FET
3,FET4はOFFのままである。
【0017】次に、コンデンサCPの電圧がピークにな
ったとき、FET1をOFF、FET2をONにする。
すると、電極間容量CPの電圧は電源電圧VSになる。
維持パルスの幅だけこの状態を持続し、その後、パルス
電圧を0Vにする。このためには、まずFET2をOF
Fにし、FET3をONにする。この時点でもFET5
はOFFのままである。電極間容量CPに蓄積された電
荷はコイル9を通過しコンデンサ8に蓄えられる。
【0018】図2に示すように、時間t4の時点でFE
T5をONさせると、コイル9にコイル11が並列に入
れられるのでインダクタンス値は小さくなり、急激に0
Vに近づき、電荷はすべてコンデンサ8に蓄えられる。
電極間容量電圧が0Vとなった瞬間FET3をOFF,
FET4をONにすると電圧は0Vを保たれる。このよ
うにして平面表示装置の電極間容量CPの充放電による
電力損失分は軽減される。このときコイル9は十分大き
なインダクタンス値で、コイル11のインダクタンス値
は小さな値とする。
【0019】このような動作を行わせることにより、図
2に示すパルス波形となり、同時に電流波形のピークも
下がり抵抗10による電力損失がさらに下がることにな
る。またコイル11を用いてインダクタンス値を変えて
いるのは、維持電圧による放電は電圧の上昇した点で、
しかもわずかな期間で急激に放電させるため、図2のt
1点から上は急峻に立ち上げるためである。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、簡単な回
路構成で従来の電力回収回路と比較して充放電電流のピ
ーク値を任意に下げることが出来るため、電力回収率を
向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動回路の第一の実施例における構成
【図2】プラズマディスプレイの維持パルスを説明する
ための図
【図3】従来のプラズマディスプレイの駆動回路を説明
するための図
【図4】従来のプラズマディスプレイの維持パルスを説
明するための図
【図5】プラズマディスプレイの構造図
【図6】プラズマディスプレイの動作を説明するための
【図7】プラズマディスプレイの接続図
【符号の説明】
1 制御用FET 2 制御用FET 3 制御用FET 4 制御用FET 5 制御用FET 6 逆流防止ダイオード 7 逆流防止ダイオード 8 電力蓄積用コンデンサ 9 コイル 10 抵抗 11 コイル 101 走査電極群 102 維持電極群 103 データ電極群 104 放電セル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極間容量を有する表示電極に対して経
    路を介して電荷を回収および排出する電力蓄積手段を備
    えた平面表示装置を駆動するための駆動方法であって、
    前記電荷が前記経路を移動中に前記経路のインダクタン
    ス量を可変させることを特徴とする平面表示装置の駆動
    方法。
  2. 【請求項2】 電極間容量を有する表示電極と、前記表
    示電極に対し経路を介して電荷を回収および排出する電
    力蓄積手段とを備えた平面表示装置であって、前記電荷
    を回収および排出中に前記経路のインダクタンス量を可
    変することを特徴とする平面表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040016020A (ko) * 2002-08-14 2004-02-21 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널의 에너지 회수장치 및 그의구동방법
CN1300758C (zh) * 2002-05-30 2007-02-14 三星Sdi株式会社 等离子显示板装置以及驱动等离子显示板的装置和方法
KR100704454B1 (ko) 2006-01-05 2007-04-06 엘지전자 주식회사 선택적 소거 방식의 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법

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