JPH0620303U - 収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 上方に開口する容器本体１に、容器本体１に
対して上方から着脱自在に外嵌される筒状カバー２を設
けて、容器本体１内に差し入れた収納袋５の開口周縁部
分を、容器本体１の外面と筒状カバー２の内面との間で
保持するように構成するとともに、容器本体１に、筒状
カバー２の外面側に突出位置する取手６を設ける。 【効果】 容器本体に外嵌される筒状カバーを利用し
て、収納袋の取替えの容易と収納容器の外観意匠の向上
とを図りながらも、収納容器を抜け落ちのない状態で容
易に持ち運ぶことができるようになった。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、汚物等を収納する容器で、詳しくは、上方に開口する容器本体に、 当該容器本体に対して上方から着脱自在に外嵌される筒状カバーを設けて、前記 容器本体内に差し入れた収納袋の開口周縁部分を当該容器本体の外面と筒状カバ ーの内面との間で保持するように構成してある収納容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の収納容器は、筒状カバーを容器本体に外嵌するだけで、容器本体内に 差し入れた収納袋の開口周縁部分を保持することができるばかりでなく、容器本 体の外面に沿って折り返される収納袋の開口周縁部分を筒状カバーで覆い隠すこ とができるから、収納容器の外観意匠を向上することができる利点がある。 このような利点を有する収納容器において、従来では、図７に示すように、前 記容器本体５０及び筒状カバー５１の各々を縦軸芯周りで相対回動可能な円筒状 に構成するとともに、前記筒状カバー５１には、容器本体５０の外面に固着した 係止ピン５２に係合する逆Ｌの字状の係止孔５３を切欠き形成していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この種の収納容器では、前記容器本体５０の外側に筒状カバー５１が位置する ため、便所等の所定箇所に載置されていた収納容器を持ち運ぶ際には、筒状カバ ー５１を把持することになる。そのため、前記筒状カバー５１と容器本体５０と の相対回動によって、筒状カバー５１の係止孔５３と容器本体５０の係止ピン５ ２との係合が不確実になっている状態では、筒状カバー５１を持ち上げた際の揺 れ動き等によって、容器本体５０が筒状カバー５１から抜け落ちて当該容器本体 ５０内に収納された汚物等が周囲に飛散する問題があった。 また、このような容器本体５０の抜け落ちを防止する方法として、当該容器本 体５０と筒状カバー５１とを強固に固定連結する連結金具を付設することが考え られるが、これによる場合は、容器本体５０に対する筒状カバー５１の脱着操作 以外に、連結金具の操作が新たに加わるため、収納袋の脱着が煩雑化する問題が ある。 本考案は、上述の実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、従来と同 様に収納袋の取替えの容易化と外観意匠の向上とを図りながらも、収納容器を抜 け落ちのない状態で容易に持ち運ぶことのできる有用な収納容器を提供する点に ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するために、本考案による収納容器では、上方に開口する容 器本体に、当該容器本体に対して上方から着脱自在に外嵌される筒状カバーの外 面側に突出位置する取手を設けてあることを特徴とするものであり、それによる 作用・効果は次の通りである。

【０００５】

【作用】

筒状カバーを容器本体に外嵌するだけで、容器本体内に差し入れた収納袋の開 口周縁部分を保持することができるばかりでなく、容器本体の外面に沿って折り 返される収納袋の開口周縁部分を筒状カバーで覆い隠すことができる。それでい て、載置された収納容器を持ち運ぶ際には、筒状カバーの外面側に突出位置する 取手を把持することにより、筒状カバーが外嵌された容器本体自体を直接持ち上 げることができる。

【０００６】

【考案の効果】

従って、従来と同様に、容器本体に外嵌される筒状カバーを利用して、収納袋 の取替えの容易と収納容器の外観意匠の向上とを図りながらも、収納容器を抜け 落ちのない状態で容易に持ち運ぶことができるようになった。

【０００７】 また、本考案の第２請求項に記載したように、前記筒状カバーと容器本体又は 当該容器本体に付設した部材との相対向する部位に、前記筒状カバーを容器本体 に対して所定位置にまで外嵌させたときに弾性的に係合する係合部が形成されて いる場合には、収納容器の持ち運び時に、誤って筒状カバーを持ち上げても、容 器本体の脱落を抑制することができる効果がある。

【０００８】

【実施例】

〔第１実施例〕 図１乃至図３に示す合成樹脂製の収納容器は、上方に開口する容器本体１と、 当該容器本体１に対して上方から着脱自在に外嵌される筒状カバー２と、前記容 器本体１の底部に着脱自在に外嵌係止される基台（容器本体１に付設した部材の 一例である）３、及び、前記筒状カバー２の上部開口を開閉する蓋体４とからな り、前記容器本体１内に差し入れた収納袋５の開口周縁部分を当該容器本体１の 外面と筒状カバー２の内面との間で挟み込み保持するように構成してある。 前記容器本体１は、有底円筒体の周壁の一部を偏平面１ａに形成してなり、当 該偏平面１ａには、前記筒状カバー２に切欠き形成したスリット２ａを通して当 該筒状カバー２の外面側に突出する取手６が一体成形されている。 前記筒状カバー２の周壁２ｂのうち、前記スリット２ａが形成されている周壁 部分２ｃは、取手６の指掛部６ａを除く外側面６ｂと筒状カバー２の周壁２ｂ外 面とがほぼ同一円周面で連続するように、かつ、スリット形成箇所の強度が増大 するように、平面視においてほぼ半円状に窪み成形されている。 また、前記筒状カバー２の周壁２ｂの上部のうち、前記半円状の周壁部分２ｃ から円周方向に１８０度偏位した部位には、前記蓋体４の内面側に一体成形され た一対の取付け片４ａを横軸芯周りで揺動自在に取り付けるための凹部２ｄが形 成されている。 そして、前記半円状の周壁部分２ｃの上側窪み空間は、前記蓋体４を開き操作 するときの操作用窪みに兼用構成されている。 前記基台３は、前記容器本体１の底部側に形成した小径部１ｂに外嵌する上側 フランジ部３ａと、安定接地可能な下側フランジ部３ｂ、及び、これら両者３ａ ，３ｂを繋ぐ周壁３ｃとから構成されている。 また、前記容器本体１の小径部１ｂの外面で、その円周方向に所定間隔を隔て た４箇所には、当該容器本体１の小径部１ｂに対して基台３を所定位置にまで外 嵌させたとき、前記基台３の上側フランジ部３ａに弾性的に係合する小突起１ｃ が夫々形成されているとともに、前記基台３の上側フランジ部３ａの二箇所には 、前記容器本体１の小突起１ｃとの係合及び係合離脱時における上側フランジ部 ３ａの直径方向への弾性変形を許容する切欠き部３ｄが形成されている。

【０００９】 〔第２実施例〕 図４に示す収納容器は、前記筒状カバー２の下端部と容器本体１の下端部との 相対向する部位に、前記筒状カバー２を容器本体１に対して所定位置にまで外嵌 させたときに弾性的に係合する係合部７を形成したものである。 この係合部７は、前記筒状カバー２の内面に形成された小突起７ａと容器本体 １の外面に形成された凹部７ｂとから構成されている。

【００１０】 〔第３実施例〕 図５に示す収納容器は、前記筒状カバー２の下端部と前記基台３（容器本体１ に付設した部材の一例である。）との相対向する部位に、前記筒状カバー２を容 器本体１及び基台３に対して所定位置にまで外嵌させたときに弾性的に係合する 係合部７を形成したものである。 この係合部７は、前記筒状カバー２の内面に形成された小突起７ａと基台３の 外面に形成された凹部７ｂとから構成されている。

【００１１】 〔第４実施例〕 図６に示す収納容器は、容器本体１の底部フランジ１ｄで、かつ、その円周方 向に１８０度偏位した二箇所に、当該容器本体１に外嵌された筒状カバー２の外 面に沿って上方に突出する取手６をそれぞれ一体的に延設するとともに、前記筒 状カバー２の外面には、当該筒状カバー２を容器本体１に対して所定位置にまで 外嵌させたとき、前記取手６に形成された凹部８ａに弾性的に係合する環状小突 起８ｂを形成したものである。

【００１２】 〔その他の実施例〕

【００１３】 上述の実施例では、前記容器本体１及び筒状カバー２を夫々円筒状に近い 形状に形成したが、この形状に限定されるものではなく、四角筒状や三角筒状等 に形成して実施することもできる。

【００１４】 上述の第１実施例において、前記容器本体１と基台３とを一体形成して実 施してもよい。 上述の第１実施例において、前記蓋体４の内面に、消臭剤又は芳香剤を収 納する収納部を設けて実施してもよい。

【００１５】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例を示す分解斜視図

【図２】組付時の斜視図

【図３】縦断面図

【図４】第２実施例を示す要部の断面図

【図５】第３実施例を示す要部の断面図

【図６】第４実施例を示す要部の断面図

【図７】従来の収納容器を示す正面図

【符号の説明】

１ 容器本体 ２ 筒状カバー ３ 部材（基台） ５ 収納袋 ６ 取手 ７ 係合部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上方に開口する容器本体（１）に、当該
   容器本体（１）に対して上方から着脱自在に外嵌される
   筒状カバー（２）を設けて、前記容器本体（１）内に差
   し入れた収納袋（５）の開口周縁部分を当該容器本体
   （１）の外面と前記筒状カバー（２）の内面との間で保
   持するように構成してある収納容器であって、 前記容器本体（１）に、前記筒状カバー（２）の外面側
   に突出位置する取手（６）を設けてある収納容器。
2. 【請求項２】 前記筒状カバー（２）と容器本体（１）
   又は当該容器本体（１）に付設した部材（３）との相対
   向する部位に、前記筒状カバー（２）を容器本体（１）
   に対して所定位置にまで外嵌させたときに弾性的に係合
   する係合部（７）が形成されている請求項１記載の収納
   容器。