JPH0620203A - 記録磁界発生方法及びその装置 - Google Patents
記録磁界発生方法及びその装置Info
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- JPH0620203A JPH0620203A JP21985491A JP21985491A JPH0620203A JP H0620203 A JPH0620203 A JP H0620203A JP 21985491 A JP21985491 A JP 21985491A JP 21985491 A JP21985491 A JP 21985491A JP H0620203 A JPH0620203 A JP H0620203A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 記録信号幅に影響されずに磁気ヘッドからの
記録磁界の反転時間を一定にしてジッタを低減し且つ磁
気ヘッドを駆動する能動素子の電圧降下による発熱を低
減する。 【構成】 磁気ヘッド10,その駆動用電源11,磁気
ヘッド10の励磁コイルの通過電流を制御する能動素子
群6〜9,能動素子群6〜9に制御信号を出力する制御
部18,制御信号を増幅する差動及び電流増幅器群2〜
5を設けて、制御部18は記録信号12の幅に応じて幅
の広い第1のパルス及び幅の狭い第2のパルスを出力す
る。さらに差動増幅器を電源11の高電位或いは低電位
と略同一にバイアスする。 【効果】 記録磁界の反転時間が一定になりジッタ特性
が向上する。また能動素子の発熱が低減し装置を小型化
できる。
記録磁界の反転時間を一定にしてジッタを低減し且つ磁
気ヘッドを駆動する能動素子の電圧降下による発熱を低
減する。 【構成】 磁気ヘッド10,その駆動用電源11,磁気
ヘッド10の励磁コイルの通過電流を制御する能動素子
群6〜9,能動素子群6〜9に制御信号を出力する制御
部18,制御信号を増幅する差動及び電流増幅器群2〜
5を設けて、制御部18は記録信号12の幅に応じて幅
の広い第1のパルス及び幅の狭い第2のパルスを出力す
る。さらに差動増幅器を電源11の高電位或いは低電位
と略同一にバイアスする。 【効果】 記録磁界の反転時間が一定になりジッタ特性
が向上する。また能動素子の発熱が低減し装置を小型化
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子計算機の外部記憶、
音楽及び映像信号、その他情報の記録再生などに利用さ
れる光磁気記録再生に用いられる磁界変調記録の記録磁
界発生装置に関するものである。
音楽及び映像信号、その他情報の記録再生などに利用さ
れる光磁気記録再生に用いられる磁界変調記録の記録磁
界発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年電子計算機の発達及び情報の高速大
量伝達の手段の発達と供に、低価格,高密度かつ大容
量,高速転送能力のある不揮発性記憶装置が要求され、
多くは磁気ディスクが用いられているが、記録密度が低
く、1情報単位当たりの価格が高く、また特に固定型磁
気ディスク装置では媒体交換が困難である等の問題があ
る。光学記録はそれらの問題点を解決する技術として現
在脚光を浴びており、特に書換可能な光磁気記録は多く
の方面で期待されている。
量伝達の手段の発達と供に、低価格,高密度かつ大容
量,高速転送能力のある不揮発性記憶装置が要求され、
多くは磁気ディスクが用いられているが、記録密度が低
く、1情報単位当たりの価格が高く、また特に固定型磁
気ディスク装置では媒体交換が困難である等の問題があ
る。光学記録はそれらの問題点を解決する技術として現
在脚光を浴びており、特に書換可能な光磁気記録は多く
の方面で期待されている。
【0003】従来の光磁気記録方式では、予めある一定
方向のバイアス磁界を印加したうえでレーザー光を照射
し消去した後、逆方向のバイアス磁界を印加し記録する
光変調記録方式が多く用いられ記録の為に2回の処理を
必要としていた。また1回の処理で重ね書きが可能な磁
界変調記録方式で用いられる記録磁界発生装置では、磁
気ヘッドの励磁コイルの持つ積分要素を打ち消す為に、
単に記録信号を微分波形に変換した電圧を励磁コイルの
両端に印加し磁気ヘッドを駆動していた。
方向のバイアス磁界を印加したうえでレーザー光を照射
し消去した後、逆方向のバイアス磁界を印加し記録する
光変調記録方式が多く用いられ記録の為に2回の処理を
必要としていた。また1回の処理で重ね書きが可能な磁
界変調記録方式で用いられる記録磁界発生装置では、磁
気ヘッドの励磁コイルの持つ積分要素を打ち消す為に、
単に記録信号を微分波形に変換した電圧を励磁コイルの
両端に印加し磁気ヘッドを駆動していた。
【0004】図9は従来の記録磁界発生装置を示すもの
で、図9の10は磁芯に励磁コイルを巻いた磁気ヘッド
で、光磁気記録媒体(図示せず)に情報の記録磁界を与
えるものである。12は記録信号であり、微分回路20
0を経て微分波形206に変換される。プリドライバー
201はトランジスタ又はMOSFETなどからなる能
動素子202,203を駆動するためのものである。電
源204,205の電位は能動素子202,203の電
圧降下により、磁気ヘッド10の励磁コイルの片端に印
加される電圧207は、図10に示す様な波形になる。
また磁気ヘッド10の励磁コイルの両端に印加される電
圧は、電圧207と電源の中点電位208の電位差であ
るから、励磁コイルに流れる電流209は電圧207が
積分された電流波形になる。
で、図9の10は磁芯に励磁コイルを巻いた磁気ヘッド
で、光磁気記録媒体(図示せず)に情報の記録磁界を与
えるものである。12は記録信号であり、微分回路20
0を経て微分波形206に変換される。プリドライバー
201はトランジスタ又はMOSFETなどからなる能
動素子202,203を駆動するためのものである。電
源204,205の電位は能動素子202,203の電
圧降下により、磁気ヘッド10の励磁コイルの片端に印
加される電圧207は、図10に示す様な波形になる。
また磁気ヘッド10の励磁コイルの両端に印加される電
圧は、電圧207と電源の中点電位208の電位差であ
るから、励磁コイルに流れる電流209は電圧207が
積分された電流波形になる。
【0005】また、磁気ヘッドの磁界の立ち上がりを早
くするために、例えば特開昭63−124202号公報
に開示される図12のように、磁気ヘッド駆動用の電源
を高電圧312及び低電圧313の2種類設け、これら
の電源312,313に接続された複数の能動素子30
6〜311を経由して磁気ヘッドの励磁コイル301を
接続し、さらに励磁コイル301の印加電圧及び通電電
流を検出して予め定められた基準値318と比較する比
較回路316,317と、この比較回路316,317
からの出力に応じて能動素子306〜311の駆動を制
御する制御部331を設けて、磁気ヘッドの磁界立ち上
がり時には高電圧電源312に接続された能動素子30
6又は308を駆動して、基準電流値を基準として能動
素子306又は308を駆動し、所定の磁界に立ち上が
り後は低電圧電源313側に切換えて磁気ヘッドの励磁
コイル301に電流を通電するフィードバック型の記録
磁界発生装置が考えられている。
くするために、例えば特開昭63−124202号公報
に開示される図12のように、磁気ヘッド駆動用の電源
を高電圧312及び低電圧313の2種類設け、これら
の電源312,313に接続された複数の能動素子30
6〜311を経由して磁気ヘッドの励磁コイル301を
接続し、さらに励磁コイル301の印加電圧及び通電電
流を検出して予め定められた基準値318と比較する比
較回路316,317と、この比較回路316,317
からの出力に応じて能動素子306〜311の駆動を制
御する制御部331を設けて、磁気ヘッドの磁界立ち上
がり時には高電圧電源312に接続された能動素子30
6又は308を駆動して、基準電流値を基準として能動
素子306又は308を駆動し、所定の磁界に立ち上が
り後は低電圧電源313側に切換えて磁気ヘッドの励磁
コイル301に電流を通電するフィードバック型の記録
磁界発生装置が考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では次のような問題が生じていた。図9に示
す電源204,205を能動素子202,203によっ
て電圧降下させることにより、能動素子202,203
のコレクタ−エミッタ間の電位差が大きくなり、大電流
を流すために電圧電流積が大きくなる。従って、能動素
子202,203の発熱が非常に高くなり大きな放熱板
を必要とし小型化に不向きである。このような発熱を抑
える為に、能動素子202,203の電圧降下を減少さ
せ磁気ヘッド10の両端の電位を電源204,205と
ほぼ等しい電圧(能動素子202,203のON抵抗に
より僅かに電圧降下が生ずる)で駆動する場合、図11
に示すような問題が生ずる。図11の210は磁気ヘッ
ド10の励磁コイルの両端の電圧であり、211は磁気
ヘッドの励磁コイルに流れる電流である。励磁コイルに
流れる電流211は印加電圧が積分されるために電流の
応答速度が遅くなり、記録信号12の幅の違いで記録信
号12の変化点での電流値が異なり、結果的に記録信号
12の変化点から零電流に戻る迄の時間にズレが生じ△
t1と△t2が等しくならない。その結果、適切な記録が
できず、ジッタ等の劣化が発生するという問題を有して
いた。このような問題は図12の場合にも発生する。
ような構成では次のような問題が生じていた。図9に示
す電源204,205を能動素子202,203によっ
て電圧降下させることにより、能動素子202,203
のコレクタ−エミッタ間の電位差が大きくなり、大電流
を流すために電圧電流積が大きくなる。従って、能動素
子202,203の発熱が非常に高くなり大きな放熱板
を必要とし小型化に不向きである。このような発熱を抑
える為に、能動素子202,203の電圧降下を減少さ
せ磁気ヘッド10の両端の電位を電源204,205と
ほぼ等しい電圧(能動素子202,203のON抵抗に
より僅かに電圧降下が生ずる)で駆動する場合、図11
に示すような問題が生ずる。図11の210は磁気ヘッ
ド10の励磁コイルの両端の電圧であり、211は磁気
ヘッドの励磁コイルに流れる電流である。励磁コイルに
流れる電流211は印加電圧が積分されるために電流の
応答速度が遅くなり、記録信号12の幅の違いで記録信
号12の変化点での電流値が異なり、結果的に記録信号
12の変化点から零電流に戻る迄の時間にズレが生じ△
t1と△t2が等しくならない。その結果、適切な記録が
できず、ジッタ等の劣化が発生するという問題を有して
いた。このような問題は図12の場合にも発生する。
【0007】それ故に本発明の目的は、能動素子の発熱
の影響となる電圧降下を低減すると供に、記録信号の幅
に関わらず磁界の向きを反転する時間を常に一定に保ち
ジッタ特性を改善できる記録磁界発生装置を提供するも
である。
の影響となる電圧降下を低減すると供に、記録信号の幅
に関わらず磁界の向きを反転する時間を常に一定に保ち
ジッタ特性を改善できる記録磁界発生装置を提供するも
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】従って、上述の目的を達
成する為に第1の本発明は、記録信号に応じて制御部か
ら出力される制御信号により複数の能動素子を駆動し
て、磁気ヘッドの励磁コイルの通電電流を正及び負方向
に変化させて光記録媒体に記録する磁界変調記録方式の
記録磁界発生方法において、前記制御信号は、記録信号
の幅に略等しい第1及び第2の制御信号と、所定の幅ま
での記録信号に対しては記録信号の幅に応じて予め定め
られた第1のパルスからなり且つ所定の幅を越える記録
信号に対しては前記第1のパルスとそれに続くn個(n
は1以上の整数)の第2のパルスとからなる第3及び第
4の制御信号とで構成したものである。
成する為に第1の本発明は、記録信号に応じて制御部か
ら出力される制御信号により複数の能動素子を駆動し
て、磁気ヘッドの励磁コイルの通電電流を正及び負方向
に変化させて光記録媒体に記録する磁界変調記録方式の
記録磁界発生方法において、前記制御信号は、記録信号
の幅に略等しい第1及び第2の制御信号と、所定の幅ま
での記録信号に対しては記録信号の幅に応じて予め定め
られた第1のパルスからなり且つ所定の幅を越える記録
信号に対しては前記第1のパルスとそれに続くn個(n
は1以上の整数)の第2のパルスとからなる第3及び第
4の制御信号とで構成したものである。
【0009】第2の本発明は、前記第1及び第2のパル
スは、第1のパルスの幅>第2のパルスの幅の関係を有
し、且つ記録信号の幅に応じてパルスの幅が可変するも
のである。
スは、第1のパルスの幅>第2のパルスの幅の関係を有
し、且つ記録信号の幅に応じてパルスの幅が可変するも
のである。
【0010】第3の本発明は、前記第1及び第2のパル
スは、第1のパルスの幅>第2のパルスの幅の関係を有
し、且つ予めパルスの幅が一定値に設定されているもの
である。
スは、第1のパルスの幅>第2のパルスの幅の関係を有
し、且つ予めパルスの幅が一定値に設定されているもの
である。
【0011】第4の本発明は、光磁気記録媒体に正及び
負方向の磁界を与える励磁コイルが巻回された磁芯から
なる磁気ヘッドと、この励磁コイルに電流を供給する電
源と、この電源と励磁コイルとの間に接続された複数の
能動素子を有し制御信号に応じて励磁コイルに正及び負
方向の電流を通電する駆動部と、記録信号に応じて制御
信号を出力して能動素子の駆動を制御する制御部とを備
えた記録磁界発生装置において、前記制御部は、記録信
号を入力して記録信号が正方向及び負方向の時のタイミ
ングパルスを生成する正方向及び負方向タイミングパル
ス生成回路と、記録信号を入力して励磁コイルに通電す
る電流の方向を反転する第1のパルスを生成する電流反
転パルス生成回路と、記録信号と正方向及び負方向のタ
イミングパルスとを入力して、記録信号の幅に応じてパ
ルス幅が設定された第2のパルスを生成するパルス幅設
定回路と、この第1及び第2のパルスを加算する加算回
路と、この加算されたパルスと記録信号とを入力して、
記録信号の長さに略等しい第1及び第2の制御信号と、
第1のパルスと第2のパルスとからなる第3及び第4の
制御信号とを出力する極性分離回路とを備えたものであ
る。
負方向の磁界を与える励磁コイルが巻回された磁芯から
なる磁気ヘッドと、この励磁コイルに電流を供給する電
源と、この電源と励磁コイルとの間に接続された複数の
能動素子を有し制御信号に応じて励磁コイルに正及び負
方向の電流を通電する駆動部と、記録信号に応じて制御
信号を出力して能動素子の駆動を制御する制御部とを備
えた記録磁界発生装置において、前記制御部は、記録信
号を入力して記録信号が正方向及び負方向の時のタイミ
ングパルスを生成する正方向及び負方向タイミングパル
ス生成回路と、記録信号を入力して励磁コイルに通電す
る電流の方向を反転する第1のパルスを生成する電流反
転パルス生成回路と、記録信号と正方向及び負方向のタ
イミングパルスとを入力して、記録信号の幅に応じてパ
ルス幅が設定された第2のパルスを生成するパルス幅設
定回路と、この第1及び第2のパルスを加算する加算回
路と、この加算されたパルスと記録信号とを入力して、
記録信号の長さに略等しい第1及び第2の制御信号と、
第1のパルスと第2のパルスとからなる第3及び第4の
制御信号とを出力する極性分離回路とを備えたものであ
る。
【0012】第5の本発明は、光磁気記録媒体に正及び
負方向の磁界を与える励磁コイルが巻回された磁芯から
なる磁気ヘッドと、この励磁コイルに電流を供給する電
源と、この電源と励磁コイルとの間に接続された複数の
能動素子を有し制御信号に応じて励磁コイルに正及び負
方向の電流を通電する駆動部と、記録信号に応じて複数
の制御信号を出力して複数の能動素子の駆動を制御する
制御部とを備えた記録磁界発生装置において、前記制御
部は、入力された記録信号から励磁コイルに通電する電
流の方向を反転する予め定められたパルス幅の第1のパ
ルスを生成する電流反転パルス生成回路と、入力された
記録信号から予め定められたパルス幅のn個(nは0を
含む整数)の第2のパルスを生成する電流値保持パルス
生成回路と、この第1及び第2のパルスを加算する加算
回路と、この加算されたパルスと記録信号とを入力し
て、記録信号の幅に略等しい第1及び第2の制御信号
と、第1のパルスとそれに続くn個の第2のパルスとか
らなる第3及び第4の制御信号とを出力する極性分離回
路とを備えたものである。
負方向の磁界を与える励磁コイルが巻回された磁芯から
なる磁気ヘッドと、この励磁コイルに電流を供給する電
源と、この電源と励磁コイルとの間に接続された複数の
能動素子を有し制御信号に応じて励磁コイルに正及び負
方向の電流を通電する駆動部と、記録信号に応じて複数
の制御信号を出力して複数の能動素子の駆動を制御する
制御部とを備えた記録磁界発生装置において、前記制御
部は、入力された記録信号から励磁コイルに通電する電
流の方向を反転する予め定められたパルス幅の第1のパ
ルスを生成する電流反転パルス生成回路と、入力された
記録信号から予め定められたパルス幅のn個(nは0を
含む整数)の第2のパルスを生成する電流値保持パルス
生成回路と、この第1及び第2のパルスを加算する加算
回路と、この加算されたパルスと記録信号とを入力し
て、記録信号の幅に略等しい第1及び第2の制御信号
と、第1のパルスとそれに続くn個の第2のパルスとか
らなる第3及び第4の制御信号とを出力する極性分離回
路とを備えたものである。
【0013】第6の本発明は、前記駆動部は、振幅のピ
ーク値が電源の高電位側と略同電位にバイアスされた第
1及び第2の信号を出力する第1の差動増幅器と、振幅
のボトム値が電源の低電位側と略同電位にバイアスされ
た第3の信号を出力する第2の差動増幅器と、振幅のボ
トム値が電源の低電位側と略同電位にバイアスされた第
4の信号を出力する第3の差動増幅器と、電源の高電位
側と励磁コイルの一端との間に接続され且つ第1の信号
で駆動される第1の能動素子と、電源の高電位側と励磁
コイルの他端との間に接続され且つ第2の信号で駆動さ
れる第2の能動素子と、電源の低電位側と励磁コイルの
他端との間に接続され且つ第3の信号で駆動される第3
の能動素子と、電源の低電位側と励磁コイルの一端との
間に接続され且つ第4の信号で駆動される第4の能動素
子とを備えたものである。
ーク値が電源の高電位側と略同電位にバイアスされた第
1及び第2の信号を出力する第1の差動増幅器と、振幅
のボトム値が電源の低電位側と略同電位にバイアスされ
た第3の信号を出力する第2の差動増幅器と、振幅のボ
トム値が電源の低電位側と略同電位にバイアスされた第
4の信号を出力する第3の差動増幅器と、電源の高電位
側と励磁コイルの一端との間に接続され且つ第1の信号
で駆動される第1の能動素子と、電源の高電位側と励磁
コイルの他端との間に接続され且つ第2の信号で駆動さ
れる第2の能動素子と、電源の低電位側と励磁コイルの
他端との間に接続され且つ第3の信号で駆動される第3
の能動素子と、電源の低電位側と励磁コイルの一端との
間に接続され且つ第4の信号で駆動される第4の能動素
子とを備えたものである。
【0014】
【作用】励磁コイルの印加電圧を常に電源の電圧とほぼ
等しい値(能動素子のON抵抗により僅かに電圧降下が
生ずる)にすることで、能動素子の電圧降下を最小限に
抑えて発熱を小さくし、さらに幅の広い第1のパルスで
励磁コイルに通電する電流の方向を急速に反転し、比較
的幅の狭い第2のパルスで励磁コイルに通電する電流の
大きな変動を抑えて電流値を略一定に保持しジッタ特性
を改善する。
等しい値(能動素子のON抵抗により僅かに電圧降下が
生ずる)にすることで、能動素子の電圧降下を最小限に
抑えて発熱を小さくし、さらに幅の広い第1のパルスで
励磁コイルに通電する電流の方向を急速に反転し、比較
的幅の狭い第2のパルスで励磁コイルに通電する電流の
大きな変動を抑えて電流値を略一定に保持しジッタ特性
を改善する。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図1〜図5
を参照しながら説明する。図1は本発明の磁界発生装置
の全体を示すブロック図、図2は図1に係わる制御部の
具体的構成を示すブロック図、図3は図1に係わる駆動
部の具体的構成を示すブロック図、図4は図2に係わる
動作波形図、図5は図2に係わる記録信号としてEFM
信号を用いたときの動作波形図である。
を参照しながら説明する。図1は本発明の磁界発生装置
の全体を示すブロック図、図2は図1に係わる制御部の
具体的構成を示すブロック図、図3は図1に係わる駆動
部の具体的構成を示すブロック図、図4は図2に係わる
動作波形図、図5は図2に係わる記録信号としてEFM
信号を用いたときの動作波形図である。
【0016】図1に於いて、12は記録信号の源信号で
あり、13はそのビットクッロクの整数倍の周波数のク
ロック(ここでは4倍を用いている)である。この実施
例では記録信号12にコンパクトディスクなどに用いら
れているEFM信号を用いた場合について説明する。E
FM信号は3T〜11Tまで9種類のパルス幅を持って
おり、これを3T〜5T,6T〜8T,9T〜11Tの
3つのブロックに分割して考える。これらの記録信号1
2及びクロック信号13は図2に示す制御部18の制御
回路1に入力されてシフトレジスタ21によりクロック
毎に遅延される。EX−OR(排他的論理和)ゲート2
2,23に入力される信号は、それぞれ1Tづつ遅延さ
れている。
あり、13はそのビットクッロクの整数倍の周波数のク
ロック(ここでは4倍を用いている)である。この実施
例では記録信号12にコンパクトディスクなどに用いら
れているEFM信号を用いた場合について説明する。E
FM信号は3T〜11Tまで9種類のパルス幅を持って
おり、これを3T〜5T,6T〜8T,9T〜11Tの
3つのブロックに分割して考える。これらの記録信号1
2及びクロック信号13は図2に示す制御部18の制御
回路1に入力されてシフトレジスタ21によりクロック
毎に遅延される。EX−OR(排他的論理和)ゲート2
2,23に入力される信号は、それぞれ1Tづつ遅延さ
れている。
【0017】正方向タイミングパルス発生回路26は記
録信号12が正方向のときに、また負方向タイミングパ
ルス発生回路27は記録信号12が負方向の時のタイミ
ングパルスを発生する回路であり、それぞれシフトレジ
スタ21で遅延された信号によりカウントを始め、カウ
ント開始から2Tの間は“L”を出力し、その後1Tの
間だけ“H”を出力する。この動作を記録信号12の幅
だけ繰り返す。この信号をDフリップ・フロップ38の
CK端子に入力してEX−ORゲート22,23からの
出力をラッチして、NAND(否定積)ゲート35〜3
7により上記3ブロック、nt,(n+1)t,(n+
2)t (この時n=3,6,9のいずれか)を判定す
る。このセレクト信号がバス・バッファ32〜34に入
力されて、遅延素子29〜31からの出力が選択され、
選択された信号はNANDゲート39によりパルス幅が
設定される。さらに、このパルス幅が設定された信号は
NANDゲート41でEX−ORゲート24からの幅広
パルスと加算される。
録信号12が正方向のときに、また負方向タイミングパ
ルス発生回路27は記録信号12が負方向の時のタイミ
ングパルスを発生する回路であり、それぞれシフトレジ
スタ21で遅延された信号によりカウントを始め、カウ
ント開始から2Tの間は“L”を出力し、その後1Tの
間だけ“H”を出力する。この動作を記録信号12の幅
だけ繰り返す。この信号をDフリップ・フロップ38の
CK端子に入力してEX−ORゲート22,23からの
出力をラッチして、NAND(否定積)ゲート35〜3
7により上記3ブロック、nt,(n+1)t,(n+
2)t (この時n=3,6,9のいずれか)を判定す
る。このセレクト信号がバス・バッファ32〜34に入
力されて、遅延素子29〜31からの出力が選択され、
選択された信号はNANDゲート39によりパルス幅が
設定される。さらに、このパルス幅が設定された信号は
NANDゲート41でEX−ORゲート24からの幅広
パルスと加算される。
【0018】この加算された信号からバッファ40より
出力される第1の制御信号14(記録信号12と同一)
に基づいてAND(論理積)ゲート42により磁気ヘッ
ド10の励磁コイルに正方向の電流を流す為の第3の制
御信号16を分離し、また第2の制御信号15(記録信
号12を反転したもの)に基づいてANDゲート43に
より磁気ヘッド10の励磁コイルに負方向の電流を流す
ための第4の制御信号17を分離して、図4に示す波形
の第1乃至第4の制御信号14〜17が得られる。
出力される第1の制御信号14(記録信号12と同一)
に基づいてAND(論理積)ゲート42により磁気ヘッ
ド10の励磁コイルに正方向の電流を流す為の第3の制
御信号16を分離し、また第2の制御信号15(記録信
号12を反転したもの)に基づいてANDゲート43に
より磁気ヘッド10の励磁コイルに負方向の電流を流す
ための第4の制御信号17を分離して、図4に示す波形
の第1乃至第4の制御信号14〜17が得られる。
【0019】図3に示す駆動部19は、制御部18より
出力された第1乃至第4の制御信号14〜17により磁
気ヘッド10の励磁コイルを駆動するものであり、第1
及び第2の制御信号14,15は電源11の高電位側と
接続された能動素子6,7の駆動に用い、第3及び第4
の制御信号16,17は低電位側と接続された能動素子
8,9の駆動に用いる。差動増幅器51はスイッチング
を正確に行う為に振幅のピーク値が電源11の高電位と
ほぼ等しくなるようにバイアスされ、差動増幅器52,
53は振幅のボトム値が電源11の低電位とほぼ等しく
なるようにバイアスされている。電流増幅器(低インピ
ーダンス・バッファ)2〜5は、能動素子6〜9にMO
SFETを使用した場合の容量成分の影響を軽減してス
イッチング速度を高速化するために設けられている。こ
のような構成により磁気ヘッド10の励磁コイルには電
源11とほぼ等価な電圧が印加され、磁気ヘッド10の
励磁コイルには図4に示す電流62が流れることになる なお、図4に示す電圧61は第2の制御信号15による
差動増幅器51からの出力によって能動素子6及び第4
の制御信号17による差動増幅器53からの出力によっ
て能動素子9が駆動され、また第1の制御信号14によ
る差動増幅器51からの出力によって能動素子7及び第
3の制御信号16による差動増幅器52からの出力によ
って能動素子8が駆動される結果磁気ヘッド10の励磁
コイルの両端に印加する電圧であり、電圧印加時は常に
電源11の電圧とほぼ等しい値(能動素子のON抵抗に
より僅かに電圧降下が生ずる)となって、能動素子6〜
9の電圧降下が最小限に抑えられ発熱を小さくできる。
出力された第1乃至第4の制御信号14〜17により磁
気ヘッド10の励磁コイルを駆動するものであり、第1
及び第2の制御信号14,15は電源11の高電位側と
接続された能動素子6,7の駆動に用い、第3及び第4
の制御信号16,17は低電位側と接続された能動素子
8,9の駆動に用いる。差動増幅器51はスイッチング
を正確に行う為に振幅のピーク値が電源11の高電位と
ほぼ等しくなるようにバイアスされ、差動増幅器52,
53は振幅のボトム値が電源11の低電位とほぼ等しく
なるようにバイアスされている。電流増幅器(低インピ
ーダンス・バッファ)2〜5は、能動素子6〜9にMO
SFETを使用した場合の容量成分の影響を軽減してス
イッチング速度を高速化するために設けられている。こ
のような構成により磁気ヘッド10の励磁コイルには電
源11とほぼ等価な電圧が印加され、磁気ヘッド10の
励磁コイルには図4に示す電流62が流れることになる なお、図4に示す電圧61は第2の制御信号15による
差動増幅器51からの出力によって能動素子6及び第4
の制御信号17による差動増幅器53からの出力によっ
て能動素子9が駆動され、また第1の制御信号14によ
る差動増幅器51からの出力によって能動素子7及び第
3の制御信号16による差動増幅器52からの出力によ
って能動素子8が駆動される結果磁気ヘッド10の励磁
コイルの両端に印加する電圧であり、電圧印加時は常に
電源11の電圧とほぼ等しい値(能動素子のON抵抗に
より僅かに電圧降下が生ずる)となって、能動素子6〜
9の電圧降下が最小限に抑えられ発熱を小さくできる。
【0020】また、磁気ヘッド10の励磁コイルに流れ
る電流62は幅の広い第1のパルスa1〜a4(a1は3
T,a2及びa3は5T,a4は4Tの各々記録幅に相当
する)で電流の向きが反転し、幅の狭い第2のパルスb
1〜b2(b1は1T,b2は2Tの各々記録幅に相当す
る)で電流の大きな変動が抑えられて電流値が略一定に
保持され、△t1=△t2=△t3とな りジッタ特性の改
善が図れる。
る電流62は幅の広い第1のパルスa1〜a4(a1は3
T,a2及びa3は5T,a4は4Tの各々記録幅に相当
する)で電流の向きが反転し、幅の狭い第2のパルスb
1〜b2(b1は1T,b2は2Tの各々記録幅に相当す
る)で電流の大きな変動が抑えられて電流値が略一定に
保持され、△t1=△t2=△t3とな りジッタ特性の改
善が図れる。
【0021】図5は記録信号としてEFM信号63を用
いて磁気ヘッド10の励磁コイルに正方向の電流65を
流す場合の例を示したものである。EFM信号63を3
T〜5T,6T〜8T,9T〜11Tに分けることによ
り、印加電圧64で示されるように1回の導通動作で
3,4T及び5Tの3種類(或いは6T,7T及び8
T、又は9T,10T及び11T)の記録信号幅に対応
し、3T〜5Tブロック,6T〜8Tブロック及び9T
〜11Tブロックの3回の導通動作で全ての記録信号幅
を表現することができる。従って、スイッチング回数が
減少してスイッチング動作時の立ち上がり/立ち下がり
に発生する電圧降下(図示せず)による発熱を削減でき
る。また、1回のスイッチング動作(ONしてからOF
Fまでの間)で、nT,(n+1)T,(n+2)Tの
時の導通時間を変化させることにより、電流を反転する
直前の電流を規定できるので、ジッタ特性の劣化は生じ
ない。
いて磁気ヘッド10の励磁コイルに正方向の電流65を
流す場合の例を示したものである。EFM信号63を3
T〜5T,6T〜8T,9T〜11Tに分けることによ
り、印加電圧64で示されるように1回の導通動作で
3,4T及び5Tの3種類(或いは6T,7T及び8
T、又は9T,10T及び11T)の記録信号幅に対応
し、3T〜5Tブロック,6T〜8Tブロック及び9T
〜11Tブロックの3回の導通動作で全ての記録信号幅
を表現することができる。従って、スイッチング回数が
減少してスイッチング動作時の立ち上がり/立ち下がり
に発生する電圧降下(図示せず)による発熱を削減でき
る。また、1回のスイッチング動作(ONしてからOF
Fまでの間)で、nT,(n+1)T,(n+2)Tの
時の導通時間を変化させることにより、電流を反転する
直前の電流を規定できるので、ジッタ特性の劣化は生じ
ない。
【0022】上記では3種類の記録幅を1回のスイッチ
ング動作としていたが、2種類の記録幅または4種類の
記録幅でもこれを実現できる(図示せず)。この場合、
前者はスイッチング回数が増加するため図5の手法より
能動素子の発熱が増え、後者は電流のリップルが増え
る。但し、いずれの場合も従来と比較するとジッタ特性
の改善と能動素子の発熱が低減される。
ング動作としていたが、2種類の記録幅または4種類の
記録幅でもこれを実現できる(図示せず)。この場合、
前者はスイッチング回数が増加するため図5の手法より
能動素子の発熱が増え、後者は電流のリップルが増え
る。但し、いずれの場合も従来と比較するとジッタ特性
の改善と能動素子の発熱が低減される。
【0023】次に、本発明の他の実施例について図6〜
図8を参照しながら説明する。図6は図1に係わる制御
部の他の実施例を示すブロック図、図7は図6に係わる
動作波形図、図8は図6に係わる記録信号としてEFM
信号を用いたときの動作波形図である。
図8を参照しながら説明する。図6は図1に係わる制御
部の他の実施例を示すブロック図、図7は図6に係わる
動作波形図、図8は図6に係わる記録信号としてEFM
信号を用いたときの動作波形図である。
【0024】図6に示す制御部18は、磁気ヘッド10
の励磁コイルに流れる電流の極性を急激に反転させるた
めの幅の広い第1のパルスを生成する電流反転パルス生
成部73と、電流値を略一定に保持するための幅の狭い
パルスの周期(ビットクロック)を生成する電流値保持
パルス生成部76と、この幅の狭いパルスの幅(デュー
テイ比)を変換して第2のパルスを生成するデューテイ
値変換部79と、これらを記録信号12の極性により分
離する極性分離部84とで構成されている。
の励磁コイルに流れる電流の極性を急激に反転させるた
めの幅の広い第1のパルスを生成する電流反転パルス生
成部73と、電流値を略一定に保持するための幅の狭い
パルスの周期(ビットクロック)を生成する電流値保持
パルス生成部76と、この幅の狭いパルスの幅(デュー
テイ比)を変換して第2のパルスを生成するデューテイ
値変換部79と、これらを記録信号12の極性により分
離する極性分離部84とで構成されている。
【0025】記録信号12とそのビットクロックの整数
倍の周波数のクロック13は電流反転パルス生成部73
のシフトレジスタ71によりクロック毎に遅延されてE
X−ORゲート72により電流反転パルス(第1のパル
ス)が生成される。電流値保持パルス生成部76では、
カウンタ75のCK端子にクロック信号13が入力され
ビットクロックと同一周期に分周される。またCLR端
子に入力されるEX−ORゲート74の出力によりカウ
ンタ75の出力(ビットクロック)は電流反転パルスの
後方以外のパルスは消去される。デューテイ値変換部7
9では電流値保持パルスと、それを遅延素子77で遅延
させたパルスとをANDゲート78で乗算して電流値保
持パルスのパルス幅を狭めた第2のパルスを出力する。
電流反転パルス生成部73のEX−ORゲート72から
出力される第1のパルスとデューテイ値変換部79から
出力される第2のパルスとはOR(論理和)ゲート80
で加算され極性分離部84のANDゲート82,83に
供給される。
倍の周波数のクロック13は電流反転パルス生成部73
のシフトレジスタ71によりクロック毎に遅延されてE
X−ORゲート72により電流反転パルス(第1のパル
ス)が生成される。電流値保持パルス生成部76では、
カウンタ75のCK端子にクロック信号13が入力され
ビットクロックと同一周期に分周される。またCLR端
子に入力されるEX−ORゲート74の出力によりカウ
ンタ75の出力(ビットクロック)は電流反転パルスの
後方以外のパルスは消去される。デューテイ値変換部7
9では電流値保持パルスと、それを遅延素子77で遅延
させたパルスとをANDゲート78で乗算して電流値保
持パルスのパルス幅を狭めた第2のパルスを出力する。
電流反転パルス生成部73のEX−ORゲート72から
出力される第1のパルスとデューテイ値変換部79から
出力される第2のパルスとはOR(論理和)ゲート80
で加算され極性分離部84のANDゲート82,83に
供給される。
【0026】タイミングをとるために一旦電流反転パル
ス生成部73のシフトレジスタ71でラッチされた記録
信号12は、極性分離部84のバッファ81に供給され
て、バッファ81からは図7に示す波形の第1の制御信
号114(記録信号12と同一)と第2の制御信号11
5(記録信号12を反転したもの)が出力される。この
第1の制御信号114に基づいてANDゲート82によ
り磁気ヘッド10の励磁コイルに正方向の電流を流すた
めの第3の制御信号116が分離され、また第2の制御
信号115に基づいてANDゲート83により励磁コイ
ルに負方向の電流を流すための第4の制御信号117が
分離され、図7に示す波形の第3及び第4の制御信号1
16,117が得られる。
ス生成部73のシフトレジスタ71でラッチされた記録
信号12は、極性分離部84のバッファ81に供給され
て、バッファ81からは図7に示す波形の第1の制御信
号114(記録信号12と同一)と第2の制御信号11
5(記録信号12を反転したもの)が出力される。この
第1の制御信号114に基づいてANDゲート82によ
り磁気ヘッド10の励磁コイルに正方向の電流を流すた
めの第3の制御信号116が分離され、また第2の制御
信号115に基づいてANDゲート83により励磁コイ
ルに負方向の電流を流すための第4の制御信号117が
分離され、図7に示す波形の第3及び第4の制御信号1
16,117が得られる。
【0027】なお、図7に示す電圧161は磁気ヘッド
10の励磁コイルの両端に印加する電圧であり、電圧印
加時は常に電源11の電圧とほぼ等しい値(能動素子の
ON抵抗により僅かに電圧降下が生ずる)となり、能動
素子6〜9の電圧降下を最小限に抑え発熱を小さくでき
る。
10の励磁コイルの両端に印加する電圧であり、電圧印
加時は常に電源11の電圧とほぼ等しい値(能動素子の
ON抵抗により僅かに電圧降下が生ずる)となり、能動
素子6〜9の電圧降下を最小限に抑え発熱を小さくでき
る。
【0028】また、磁気ヘッド10の励磁コイルに流れ
る電流162は幅の広い第1のパルスc1, c2(c1=
c2)で電流の向きが反転し、幅の狭い第2のパルスd
1,d2(d1=d2)で 電流の大きな変動が抑えられて
電流値が略一定に保持され、△t1=△t2=△t3とな
り ジッタ特性の改善が図れる。
る電流162は幅の広い第1のパルスc1, c2(c1=
c2)で電流の向きが反転し、幅の狭い第2のパルスd
1,d2(d1=d2)で 電流の大きな変動が抑えられて
電流値が略一定に保持され、△t1=△t2=△t3とな
り ジッタ特性の改善が図れる。
【0029】図8は記録信号としてEFM信号163を
用いて磁気ヘッド10の励磁コイルに正方向の電流16
5を流す場合の例を示したものである。EFM信号16
3は3Tから11Tまでの9種類のパルス幅により構成
されているが、記録信号の幅が異なる場合でも、最初に
幅の広い第1のパルスc1により磁気ヘッド10の励磁
コイルに流れる電流を急速に反転 し、その後、幅の狭
い第2のパルスd1で電流値を保持することによりジッ
タ特性の劣化 は生じない。
用いて磁気ヘッド10の励磁コイルに正方向の電流16
5を流す場合の例を示したものである。EFM信号16
3は3Tから11Tまでの9種類のパルス幅により構成
されているが、記録信号の幅が異なる場合でも、最初に
幅の広い第1のパルスc1により磁気ヘッド10の励磁
コイルに流れる電流を急速に反転 し、その後、幅の狭
い第2のパルスd1で電流値を保持することによりジッ
タ特性の劣化 は生じない。
【0030】この実施例では、記録幅の違いを最短記録
幅より1T増える毎に短い第2のパルスd1 を1回加算
するだけで容易に実現でき、ジッタ特性の改善と能動素
子の発熱を低減することができる。
幅より1T増える毎に短い第2のパルスd1 を1回加算
するだけで容易に実現でき、ジッタ特性の改善と能動素
子の発熱を低減することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は、光磁気記録媒体に記録磁界を
与える励磁コイル及びこの励磁コイルを巻いた磁芯から
構成された磁気ヘッドと、励磁コイルに電圧を与える電
源と、その電位と殆ど等しい電位を励磁コイルに導通/
切断が可能な能動素子と、さらに記録信号に従って能動
素子の導通/切断を制御する制御部を設けることによ
り、能動素子に電圧降下を殆ど与えること無く、電源の
電圧を励磁コイルの両端に印加できるため、能動素子で
発生する熱量を軽減でき小型化が可能になる。
与える励磁コイル及びこの励磁コイルを巻いた磁芯から
構成された磁気ヘッドと、励磁コイルに電圧を与える電
源と、その電位と殆ど等しい電位を励磁コイルに導通/
切断が可能な能動素子と、さらに記録信号に従って能動
素子の導通/切断を制御する制御部を設けることによ
り、能動素子に電圧降下を殆ど与えること無く、電源の
電圧を励磁コイルの両端に印加できるため、能動素子で
発生する熱量を軽減でき小型化が可能になる。
【0032】また記録信号の幅により励磁コイルに流れ
る電流の導通時間を変えることにより、電流反転直前の
電流値は常に一定に保つことが可能であり、ジッタ特性
を大幅に改善できる効果がある。
る電流の導通時間を変えることにより、電流反転直前の
電流値は常に一定に保つことが可能であり、ジッタ特性
を大幅に改善できる効果がある。
【図1】本発明の記録磁界発生装置の全体を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】図1に係わる制御部の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図3】図1に係わる駆動部の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図4】図2に係わる動作波形図である。
【図5】図2に係わる記録信号としてEFM信号を用い
たときの動作波形図である。
たときの動作波形図である。
【図6】図1に係わる制御部の他の実施例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図7】図6に係わる動作波形図である。
【図8】図6に係わる記録信号としてEFM信号を用い
たときの動作波形図である。
たときの動作波形図である。
【図9】従来の微分型記録磁界発生装置を示すブロック
図である。
図である。
【図10】図9に係わる動作波形図である。
【図11】図9に係わる記録信号を無処理した場合の動
作波形図である。
作波形図である。
【図12】従来の他の記録磁界発生装置を示すブロック
図である。
図である。
1 制御回路 2〜5 電流増幅器 6〜9,202,203,306〜311 能動素子 10 磁気ヘッド 11 電源 12 記録信号 13 記録信号に同期したクロック信号 14,114 第1の制御信号 15,115 第2の制御信号 16,116 第3の制御信号 17,117 第4の制御信号 18,331 制御部 19 駆動部 21,71 シフトレジスタ 22〜24,72,74 EX−ORゲート 25,28,40,81 バッファ 26 正方向タイミングパルス生成回路 27 負方向タイミングパルス生成回路 29〜31,77 遅延素子 32〜34 バス・バッファ 35〜37,39,41 NANDゲート 38 Dフリップフロップ 42,43,78,82,83 ANDゲート 44 パルス幅設定回路 51〜53 差動増幅器 61,64,161,164,210 励磁コイル両端
に印加される電圧 62,65,162,165,209,211 励磁コ
イルに流れる電流 63,163 EFM信号 73 電流反転パルス生成回路 75 カウンタ 76 電流値保持パルス生成回路 80 ORゲート 79 デューティ値変換回路 84 極性分離回路 200 微分回路 201 プリドライバー 202,203 能動素子 204,205 電源 206 微分波形 207 電圧 208 中点電位 301 励磁コイル 302 磁芯 312 高電圧電源 313 低電圧電源 316,317 比較回路 318 基準値 a1〜a5,c1,c2 第1のパルス b1〜b4,d1,d2 第2のパルス
に印加される電圧 62,65,162,165,209,211 励磁コ
イルに流れる電流 63,163 EFM信号 73 電流反転パルス生成回路 75 カウンタ 76 電流値保持パルス生成回路 80 ORゲート 79 デューティ値変換回路 84 極性分離回路 200 微分回路 201 プリドライバー 202,203 能動素子 204,205 電源 206 微分波形 207 電圧 208 中点電位 301 励磁コイル 302 磁芯 312 高電圧電源 313 低電圧電源 316,317 比較回路 318 基準値 a1〜a5,c1,c2 第1のパルス b1〜b4,d1,d2 第2のパルス
Claims (6)
- 【請求項1】 記録信号に応じて制御部から出力される
制御信号により複数の能動素子を駆動して、磁気ヘッド
の励磁コイルの通電電流を正及び負方向に変化させて光
記録媒体に記録する磁界変調記録方式の記録磁界発生方
法において、 前記制御信号は、記録信号の幅に略等しい第1及び第2
の制御信号と、所定の幅までの記録信号に対しては記録
信号の幅に応じて予め定められた第1のパルスからなり
且つ所定の幅を越える記録信号に対しては前記第1のパ
ルスとそれに続くn個(nは1以上の整数)の第2のパ
ルスとからなる第3及び第4の制御信号とで構成されて
いることを特徴とする記録磁界発生方法。 - 【請求項2】 前記第1及び第2のパルスは、第1のパ
ルスの幅>第2のパルスの幅の関係を有し、且つ記録信
号の幅に応じてパルスの幅が可変することを特徴とする
請求項1記載の記録磁界発生方法。 - 【請求項3】 前記第1及び第2のパルスは、第1のパ
ルスの幅>第2のパルスの幅の関係を有し、且つ予めパ
ルスの幅が一定値に設定されていることを特徴とする請
求項1記載の記録磁界発生方法。 - 【請求項4】 光磁気記録媒体に正及び負方向の磁界を
与える励磁コイルが巻回された磁芯からなる磁気ヘッド
と、この励磁コイルに電流を供給する電源と、この電源
と励磁コイルとの間に接続された複数の能動素子を有し
制御信号に応じて励磁コイルに正及び負方向の電流を通
電する駆動部と、記録信号に応じて制御信号を出力して
能動素子の駆動を制御する制御部とを備えた記録磁界発
生装置において、 前記制御部は、記録信号を入力して記録信号が正方向及
び負方向の時のタイミングパルスを生成する正方向及び
負方向タイミングパルス生成回路と、 記録信号を入力して励磁コイルに通電する電流の方向を
反転する第1のパルスを生成する電流反転パルス生成回
路と、 記録信号と正方向及び負方向のタイミングパルスとを入
力して、記録信号の長さに応じてパルス幅が設定された
第2のパルスを生成するパルス幅設定回路と、 この第1及び第2のパルスを加算する加算回路と、 この加算されたパルスと記録信号とを入力して、記録信
号の幅に略等しい第1及び第2の制御信号と、第1のパ
ルスと第2のパルスとからなる第3及び第4の制御信号
とを出力する極性分離回路とを備えたことを特徴とする
記録磁界発生装置。 - 【請求項5】 光磁気記録媒体に正及び負方向の磁界を
与える励磁コイルが巻回された磁芯からなる磁気ヘッド
と、この励磁コイルに電流を供給する電源と、この電源
と励磁コイルとの間に接続された複数の能動素子を有し
制御信号に応じて励磁コイルに正及び負方向の電流を通
電する駆動部と、記録信号に応じて複数の制御信号を出
力して複数の能動素子の駆動を制御する制御部とを備え
た記録磁界発生装置において、 前記制御部は、入力された記録信号から励磁コイルに通
電する電流の方向を反転する予め定められたパルス幅の
第1のパルスを生成する電流反転パルス生成回路と、 入力された記録信号から予め定められたパルス幅のn個
(nは0を含む整数)の第2のパルスを生成する電流値
保持パルス生成回路と、 この第1及び第2のパルスを加算する加算回路と、 この加算されたパルスと記録信号とを入力して、記録信
号の幅に略等しい第1及び第2の制御信号と、第1のパ
ルスとそれに続くn個の第2のパルスとからなる第3及
び第4の制御信号とを出力する極性分離回路とを備えた
ことを特徴とする記録磁界発生装置。 - 【請求項6】 前記駆動部は、振幅のピーク値が電源の
高電位側と略同電位にバイアスされた第1及び第2の信
号を出力する第1の差動増幅器と、振幅のボトム値が電
源の低電位側と略同電位にバイアスされた第3の信号を
出力する第2の差動増幅器と、振幅のボトム値が電源の
低電位側と略同電位にバイアスされた第4の信号を出力
する第3の差動増幅器と、電源の高電位側と励磁コイル
の一端との間に接続され且つ第1の信号で駆動される第
1の能動素子と、電源の高電位側と励磁コイルの他端と
の間に接続され且つ第2の信号で駆動される第2の能動
素子と、電源の低電位側と励磁コイルの他端との間に接
続され且つ第3の信号で駆動される第3の能動素子と、
電源の低電位側と励磁コイルの一端との間に接続され且
つ第4の信号で駆動される第4の能動素子とを備えたこ
とを特徴とする請求項4及び5記載の記録磁界発生装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21985491A JP2845411B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 記録磁界発生方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP21985491A JP2845411B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 記録磁界発生方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0620203A true JPH0620203A (ja) | 1994-01-28 |
JP2845411B2 JP2845411B2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=16742102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP21985491A Expired - Lifetime JP2845411B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 記録磁界発生方法及びその装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2845411B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100552446B1 (ko) * | 1998-07-30 | 2006-02-20 | 로무 가부시키가이샤 | 자기재생장치 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP21985491A patent/JP2845411B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100552446B1 (ko) * | 1998-07-30 | 2006-02-20 | 로무 가부시키가이샤 | 자기재생장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2845411B2 (ja) | 1999-01-13 |
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