JPH06200980A - 筒状防振ブッシュの取付け構造 - Google Patents

筒状防振ブッシュの取付け構造

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JPH06200980A
JPH06200980A JP1808493A JP1808493A JPH06200980A JP H06200980 A JPH06200980 A JP H06200980A JP 1808493 A JP1808493 A JP 1808493A JP 1808493 A JP1808493 A JP 1808493A JP H06200980 A JPH06200980 A JP H06200980A
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JP
Japan
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vibration
cylindrical
outer cylinder
cylinders
vibrationproof
Prior art date
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Pending
Application number
JP1808493A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Inoue
正樹 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価かつ簡易で、しかも筒状防振ブッシュの
保持を確実に行い得る。 【構成】 サブフレーム2の筒状ホルダ21の両開口
を、それぞれ外方へ向けて漸次拡径するラッパ状に成形
する。一対の防振ブッシュ1A,1Bの各外筒11をホ
ルダ21の開口内周に接して位置せしめた状態で、各内
筒13の対向する端面間に所定の間隙dが生じ、ナット
部材42と結合するボルト41により、両内筒13を対
向方向へ変位せしめて上記間隔dを零とする。これに伴
う防振ゴム体12の変形により抜け荷重とは逆の荷重が
外筒11に印加され、振動振幅が内筒13の上記初期変
位量より小さい限り、外筒11に抜け荷重が加わること
はなく、確実な保持がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は筒状防振ブッシュの取付
け構造に関し、簡易で確実な固定が可能な取付け構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7には筒状防振ブッシュをボデーマウ
ントとして使用した際の取付け構造の一例を示す。上端
に外方へ屈曲するフランジ部111を形成した平行筒体
の外筒11はサブフレーム2に形成した筒状ホルダ21
内に圧入固定されており、上記外筒11の内周間に接合
された防振ゴム体12の中心に内筒13が貫通埋設して
ある。
【0003】内筒13にはこれを貫通するボルト41に
よりボデーパネル3が連結固定されている。上記防振ゴ
ム体12の上端面は、フランジ部111上に山型に突出
してストッパゴム部121となっており、一方、内筒1
3の下端面とボデーパネル3間には、上面の全周に山型
のストッパゴム層51を設けたストッパ板5が挟着して
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば10
0Kgf以上の抜け荷重に対して上記外筒11を確実に
保持せしめるためには、外筒11のホルダ21内への圧
入を200Kg程度以上の荷重で行う必要があり、大型
で高価な圧入機を必要とするという問題があった。
【0005】また、成形時の防振ゴム体12内に発生す
る引張り応力を解消するために、圧入に先立って外筒1
1を絞り加工する必要があり、これに手間を要するとい
う問題もあった。
【0006】本発明はかかる課題を解決するもので、安
価かつ簡易で、しかも筒状防振ブッシュの保持を確実に
行い得る取付け構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、一方の振動体2に設けた筒状ホルダ21内に保持さ
れる外筒11と、外筒11内に接合される防振ゴム体1
2と、防振ゴム体12に貫設され、他方の振動体3に連
結される内筒13とを具備する筒状防振ブッシュの取付
け構造であって、上記筒状ホルダ21の両開口をそれぞ
れ外方へ向けて漸次拡径するラッパ状に成形するととも
に、上記防振ブッシュを一対1A,1B設けてそれぞれ
の外筒11を上記各開口と同形のラッパ状に成形し、各
開口内周に各防振ブッシュ1A,1Bの外筒11外周を
接して位置せしめた状態で、各内筒13の対向する端面
間が所定の間隔dをおいて位置するようになし、かつ、
両内筒13内に挿通されて他方の振動体3を連結する連
結部材41により上記両内筒13を対向方向へ変位せし
めて上記端面間の間隔dを零となしたものである。
【0008】
【作用】上記構成において、各防振ブッシュ1A,1B
の外筒11を筒状ホルダ21の開口内周に接して位置せ
しめ、連結部材41により内筒13を互いの対向方向へ
変位せしめると、これに伴う防振ゴム体12の変形によ
り抜け荷重とは逆の荷重が外筒11に印加される。この
状態で振動が入力しても、振動振幅が内筒13の上記初
期変位量より小さい限り、外筒11に抜け荷重が加わる
ことはなく、確実な保持が実現される。
【0009】また、各内筒13の上記初期変位は、各外
筒11のより小径の内方へ向けてなされるから、これら
各内筒13と外筒11の間にある防振ゴム体12には圧
縮力が加わり、成形時に生じた内部の引張り応力は解消
される。
【0010】かくして、外筒11の圧入工程および絞り
工程はいずれも不要となり、安価かつ簡易に外筒11の
確実な抜け防止が実現される。
【0011】
【実施例1】図1にはボデーマウントに適用した筒状防
振ブッシュの取付け構造を示す。サブフレーム2の上下
の平行パネルには、それぞれ下方と上方へ円筒状にパネ
ルを屈曲せしめてホルダ21が成形してあり、該ホルダ
21は隙をなして対向する先端中央より上下の開口縁へ
向けて漸次拡径するラッパ状となっている。
【0012】防振ブッシュ1A,1Bは一対設けられ、
各防振ブッシュは同形で、厚肉とした樹脂製外筒11が
上下のホルダ開口内周に接して位置せしめられている。
防振ブッシュ1A,1Bの各外筒11はホルダ21の上
記開口内周に沿う同形のラッパ状をなし、各外筒11の
上端ないし下端は平行パネルに沿って水平外方へ屈曲す
るフランジ部111となっている。
【0013】各外筒11の対向端には係止突起112が
形成され、ホルダ21内に位置せしめた状態で互いに連
結される。係止突起112の詳細を図2に示し、周方向
へ一定間隔で太い矢形の突起が形成され、突起112の
両側には鋸状の係止溝112aが多数形成してある。上
下の各外筒11を、図に示すように係止突起112の位
置を互いにずらして、ホルダ21の開口に沿う図1の状
態に位置せしめると、一方の係止突起112が、他方の
係止突起112の間の凹所113内に侵入して係止溝1
12aが互いに係合し、両外筒11が仮結合される。
【0014】防振ブッシュ1A,1Bの各外筒11内に
は防振ゴム体12が接合配設してあり、防振ゴム体12
には中心に平行筒状の内筒13が貫通埋設してある。各
外筒11をホルダ21の上下の開口内に位置せしめた状
態で、上下の各内筒13の対向端面間には寸法dの隙を
生じるようにしてある。
【0015】上側の内筒13の上端にはボデーパネル3
が接して位置し、これに一体に設けたナット部材42の
下端部がパネルを貫通して内筒13内に突出している。
下側内筒13の下端にはストッパ板5が接して位置せし
められ、ストッパ板5を貫通してボルト41が下側の内
筒13から上側の内筒13へ延びて、上記ナット部材4
2と結合されている。
【0016】ナット部材42と結合した状態でさらにボ
ルト41を締めると、両内筒13が接近する方向へ変位
して、図1に示す如く互いの対向端面が当接する。この
場合の各内筒13の変位量はd/2となり、この内筒1
3の変位に伴う各防振ゴム体の変形により各外筒11に
は抜け荷重とは逆の、互いの対向方向へ向く荷重が加わ
る。
【0017】この状態でボデーパネル3より振動が入力
すると、結合された内筒13は上下に振動変位するが、
その変位量が内筒13の初期変位d/2より小さい間は
振動荷重がいかに大きくても各外筒11に抜け荷重が印
加されることはなく、外筒11はホルダ21内に確実に
保持される。
【0018】また、内筒13に上記初期変位を与え、こ
れがホルダ21の小径方向へ移動することにより、内筒
13と外筒11間の防振ゴム体12は圧縮され、成形時
にゴム体内に生じる引張り応力は解消される。これによ
り、防振ゴム体12の耐久性の低下は避けられる。
【0019】各防振ブッシュ1A,1Bの防振ゴム体1
2は、上下の端面外周部が外筒11のフランジ部111
に沿って上方ないし下方へ山形に膨出してストッパゴム
部121となり、それぞれボデーパネル3とストッパ板
5に当接して、ボデーパネル3すなわち内筒13の過度
の変位を規制している。
【0020】かかる取付け構造によれば、ホルダ21内
への外筒11の圧入は不要であるから、大掛かりな圧入
機を使用する必要がなく、製造コストの低減が図られ
る。また、引っ張り応力を解消するための絞り加工が不
要であるから、製造の手間も削減される。
【0021】本実施例では、係止突起112等を設け
て、ボルト結合に先立って両防振ブッシュ1A,1Bを
仮結合しているから、ボルト41による本結合をスムー
ズに行うことができる。
【0022】
【実施例2】外筒11の端面に形成する係止突起は図3
に示す如きものでも良い。すなわち、係止突起114は
鉤状に屈曲したもので、これら係止突起114の間に形
成された同形の鉤形凹所115内に他方の係止突起が嵌
入係合する。
【0023】
【実施例3】仮結合を図4に示す構造により行っても良
い。すなわち、一方の外筒11は下端部を薄肉とし、段
付きに小径とした外周面に多数の係止溝116を形成
し、一方、他方の外筒11は上端部を薄肉とし、段付き
に大径とした内周面に多数の係止溝117を形成してあ
る。しかして、一方の外筒11を他方の外筒11内に嵌
入せしめると、互いの係止溝116,117により両者
が仮結合される。
【0024】
【実施例4】ストッパ板5は、図5に示す如く、下側防
振ブッシュ1Bの内筒13に一体に設けても良い。図に
おいて、ストッパ板5はリング体で、中心穴の周縁を上
方へ屈曲せしめ、屈曲部51の外周を内筒13の内周に
溶接固定してある。かかる構造によれば、別体のストッ
パ板を使用するのに比して組付け作業性がさらに向上す
る。
【0025】
【実施例5】図6においては、内筒13の下端を外方へ
屈曲せしめてストッパ板部131としてあり、これによ
れば、上記実施例4における溶接等の手間も不要であ
る。
【0026】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、安価で簡
易、かつ確実に防振ブッシュの保持固定をすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における取付け構造の全体断
面図である。
【図2】係止突起の正面図で、図1のA矢視部分拡大図
である。
【図3】本発明の実施例2における係止突起の正面図で
ある。
【図4】本発明の実施例3における外筒の全体断面図で
ある。
【図5】本発明の実施例4における防振ブッシュの全体
断面図である。
【図6】本発明の実施例5における防振ブッシュの全体
断面図である。
【図7】従来の取付構造を示す全体断面図である。
【符号の説明】
1A,1B 防振ブッシュ 11 外筒 12 防振ゴム体 13 内筒 2 サブフレーム(一方の振動体) 21 筒状ホルダ 3 ボデーパネル(他方の振動体) 41 ボルト(連結部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の振動体に設けた筒状ホルダ内に保
    持される外筒と、外筒内に接合される防振ゴム体と、防
    振ゴム体に貫設され、他方の振動体に連結される内筒と
    を具備する筒状防振ブッシュであって、上記筒状ホルダ
    の両開口をそれぞれ外方へ向けて漸次拡径するラッパ状
    に成形するとともに、上記防振ブッシュを一対設けてそ
    れぞれの外筒を上記各開口と同形のラッパ状に成形し、
    各開口内周に各防振ブッシュの外筒外周を接して位置せ
    しめた状態で、各内筒の対向する端面間が所定の間隔を
    おいて位置するようになすとともに、両内筒内に挿通さ
    れて他方の振動体を連結する連結部材により上記両内筒
    を対向方向へ変位せしめて上記端面間の間隔を零となし
    たことを特徴とする筒状防振ブッシュの取付け構造。
JP1808493A 1993-01-07 1993-01-07 筒状防振ブッシュの取付け構造 Pending JPH06200980A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016047341A1 (ja) * 2014-09-24 2016-03-31 川崎重工業株式会社 鞍乗り型車両のエンジン支持構造
US9422003B2 (en) 2014-06-27 2016-08-23 Hyundai Motor Company Subframe mounting bush

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