JP3129554B2

JP3129554B2 - パワーユニット支持装置及びパワーユニットの支持方法

Info

Publication number: JP3129554B2
Application number: JP33116092A
Authority: JP
Inventors: 哲也中山; 邦夫斉藤; 雅之日比; 伸夫松本
Original assignee: Sumitomo Riko Co Ltd; Toyota Motor Corp
Current assignee: Sumitomo Riko Co Ltd; Toyota Motor Corp
Priority date: 1992-11-17
Filing date: 1992-11-17
Publication date: 2001-01-31
Anticipated expiration: 2016-01-31
Also published as: JPH06156092A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】本発明は、エンジンを含むパワーユニット
を、筒型マウントを介し、車体に対して防振支持せしめ
るパワーユニット支持装置及び支持方法に係り、特にか
かる筒型マウントの車体側またはパワーユニット側への
取付部に装着される取付ブラケットの耐久性を向上せし
める技術に関するものである。

【０００２】

【背景技術】一般に、自動車のパワーユニットは、車体
側への振動伝達を軽減するために、マウント装置を介し
て、車体に対して防振支持せしめられる。また、近年で
は、かかるマウント装置として、互いに所定距離を隔て
て配された内外筒金具をゴム弾性体にて連結せしめてな
る構造の筒型マウントが、主にＦＦ（フロントエンジン
・フロントドライブ）型自動車において好適に用いられ
るようになってきている。

【０００３】ところで、このような筒型マウントにあっ
ては、その内筒金具および外筒金具が、パワーユニット
側および車体側の各一方に取り付けられることにより、
それらパワーユニットと車体との間に介装されることと
なるが、一般に、外筒金具には、取付けを容易とするた
めに、その外周面に対して平板形状の取付ブラケットが
固着され、該取付ブラケットを介して、外筒金具がパワ
ーユニット側または車体側に取り付けられる。

【０００４】また、かかる取付ブラケットは、パワーユ
ニット側または車体側に設けられた取付部に当接せしめ
られて、ボルト等により固定されることとなるが、それ
ら取付ブラケットと取付部とを全面で当接させると、当
接面の加工のばらつき等によって部分的に隙間が発生し
てびびり振動などの原因となり易く、また信頼性に劣る
という不具合がある。そこで、従来では、一般に、パワ
ーユニット側または車体側の取付部に、３〜４点の取付
用凸部を形成し、それらの凸部に取付ブラケットを当接
させてボルト等で固定することにより、設計上、取付ブ
ラケットと取付部との間に、予め所定の隙間を形成して
いた。

【０００５】ところが、取付ブラケットの中央部分に
は、外筒金具が固着されており、ボルト固定することが
困難であること等から、従来、上記取付用凸部は、外筒
金具の固着部の周りに設定されていたために、入力され
る振動荷重によって、取付ブラケットの中央部分に比較
的大きな撓みが発生することが、避けられなかった。そ
れ故、取付ブラケットにおいては、充分な耐久性と剛性
を確保することが必要となり、そのために、部材の軽量
化等が、極めて困難であったのである。

【０００６】

【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、取付ブラケットの耐久性および剛性が効果
的に向上され得て、その軽量化も有利に図られ得る、改
良された構造のパワーユニット支持装置及びパワーユニ
ット支持方法を提供することにある。

【０００７】

【発明の構成】そして、かかる課題を解決するために、
本発明の特徴とするところは、互いに径方向に所定距離
を隔てて配された内筒金具と外筒金具とが、それらの間
に配されたゴム弾性体にて連結されてなる筒型マウント
を用い、該筒型マウントの外筒金具を板状の取付ブラケ
ットの一方の面側に固着すると共に、該取付ブラケット
を、パワーユニット側および車体側の何れか一方の側に
設けられた取付部に対して、前記外筒金具の固着部周り
の複数箇所で当接させて固定する一方、それらパワーユ
ニット側および車体側の何れか他方の側に、前記内筒金
具を取り付けることにより、該パワーユニットを該車体
に対して防振支持せしめてなるパワーユニット支持装置
において、前記外筒金具が固着されて、前記取付部に対
するボルト固定が困難である部位となる、該外筒金具に
接近した前記取付ブラケットにおける該外筒金具の固着
部と、該取付ブラケットの外筒金具固着部に対向位置す
る前記パワーユニット側又は車体側の取付部との間に、
それらの対向方向に突出する突出部を形成し、前記複数
箇所における固定によって、該突出部にて前記取付ブラ
ケットに当接圧を及ぼすことにより、かかる取付ブラケ
ットに対して組付歪を与えたことにある。

【０００８】

【作用・効果】すなわち、このような本発明に従う構造
とされたパワーユニット支持装置においては、取付ブラ
ケットにおける外筒金具の固着部の変位が、突出部によ
り防止されると共に、取付ブラケットの中央部分が、該
突出部により、パワーユニット側又は車体側に設けられ
た取付部に対して、直接的に支持されるところから、振
動荷重の入力時における取付ブラケットの撓みが、極め
て有効に軽減乃至は防止され得るのである。

【０００９】従って、かかるパワーユニット支持装置に
あっては、組付状態下における取付ブラケットの剛性が
実質的に向上され得ると共に、入力振動荷重による繰り
返し変形量が軽減されて、その耐久性が有利に確保され
得るのである。

【００１０】また、かくの如く、取付ブラケットの剛性
の実質的な向上および耐久性の確保が達成され得ること
から、要求される耐久性等を確保しつつ、取付ブラケッ
トの軽量化を図ることも、容易となるのである。

【００１１】

【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。

【００１２】先ず、本発明のパワーユニット支持装置に
おいて用いられる筒型マウントの一具体例が、図１〜図
４に示されている。かかる筒型マウント１０は、互いに
径方向に所定距離を隔てて配された内筒金具１２と外筒
金具１４が、それらの間に介装されたゴム弾性体１５に
より連結されてなる構造とされている。

【００１３】また、かかる筒型マウント１０の内筒金具
１２と外筒金具１４は、互いに所定量だけ偏心して配さ
れていると共に、それら内外筒金具１２，１４を連結す
るゴム弾性体１５には、内筒金具１２を偏心方向に挟ん
だ両側部分において、軸方向に貫通して延びる肉抜孔１
７，１９が形成されており、径方向バネ特性が適当にチ
ューニングされている。

【００１４】そして、この筒型マウント１０にあって
は、内筒金具１２が車体側に取り付けられる一方、外筒
金具１４がパワーユニット側に取り付けられることによ
り、パワーユニットの車体に対する取付部位に介装され
ることとなる。なお、そのような装着状態下、かかる筒
型マウント１０は、内筒金具１２と外筒金具１４との偏
心方向（図３中、上下方向）にパワーユニット荷重が入
力されて、ゴム弾性体１５が変形せしめられることによ
り、内外筒金具１２，１４が略同軸的に位置せしめられ
るようになっている。

【００１５】さらに、かくの如き筒型マウント１０に
は、その外筒金具１４に対して、取付ブラケット１６が
固着されており、かかる取付ブラケット１６を介して、
外筒金具１４が、パワーユニットに取り付けられるよう
になっている。

【００１６】かかる取付ブラケット１６は、全体として
略矩形平板形状を呈し、一方の側縁部に竪壁１８が屈曲
形成されてなる第一の取付板２０と、該第一の取付板２
０の竪壁１８に溶着されて、外方に突設せしめられた第
二の取付板２２とを含んで構成されている。そして、そ
れら第一の取付板２０の底面と第二の取付板２２の底面
が、同一平面上に位置せしめられて、一つの取付面２４
が形成されている。

【００１７】また、第一の取付板２０には、その表面側
の略中央部分に、連結金具２８を介して、金属スリーブ
３０が、固着されている。そして、この金属スリーブ３
０の内孔３２に対して、前記筒型マウント１０が圧入固
定されているのである。

【００１８】さらに、かかる第一の取付板２０には、金
属スリーブ３０の固着部位に対応する裏面側の略中央部
分に位置して、広幅の十字型の平面形状を呈する突出部
３４が形成されている。なお、この突出部３４は、筒型
マウントへの振動荷重の入力時に第一の取付板２０に惹
起される撓み量を基準として、突出高さを定めることが
望ましく、例えば、パワーユニットの分担荷重の５〜６
倍の荷重入力時に惹起される撓み量に安全量（一般に、
０．２〜０．４mm）を加えた突出高さに設定される。ま
た、かかる突出部３４は、プレス成形等によって一体的
に形成することも可能であるが、本実施例では、別途形
成した薄肉状の金属板を溶接等で固着することにより、
形成されている。

【００１９】そして、かくの如き取付ブラケット１６に
は、その第一及び第二の取付板２０，２２における取付
面２４に対して、３つの取付孔３６が、金属スリーブ３
０の固着部位の周囲に位置して設けられていると共に、
第一の取付板２０の長手方向端縁部に形成された傾斜し
た竪壁部２５に一つの取付孔３８が設けられており、そ
れら取付孔３６，３８の形成部位において、取付ブラケ
ット１６がパワーユニット側に固定されるようになって
いる。

【００２０】ところで、本実施例では、パワーユニット
への組付作業性の向上や取付スペースなどの理由から、
かかる取付ブラケット１６が、図５〜図７に示されてい
る如き中間プレート３９を介して、パワーユニットに取
り付けられるようになっている。換言すれば、本実施例
では、パワーユニット側における取付ブラケット１６の
取付部が、パワーユニットに固設された中間プレート３
９によって構成されているのである。

【００２１】かかる中間プレート３９は、一体的な鋳造
品であって、上記取付ブラケット１６の取付孔３６およ
び３８に対応する部位に、それぞれ、所定高さで突出す
るブラケット側取付部４０および４２が、形成されてい
ると共に、それらブラケット側取付部４０，４２には、
それぞれ、ボルト挿通孔４４が設けられている。更に、
それらブラケット側取付部４０，４２に囲まれた中央部
分には、上記取付ブラケット１６の突出部３４に対応す
る部位に、矩形ブロック形状の当接突部４６が、形成さ
れている。なお、図中、４８は、軽量化のための肉抜孔
である。

【００２２】また、取付ブラケット１６の取付孔３６に
対応するブラケット側取付部４０と当接突部４６にあっ
ては、それぞれの突出端面が同一平面上に位置するよう
に、フライス加工等によって仕上げられている。

【００２３】また一方、かかる中間プレート３９には、
上記ブラケット側取付部４０，４２とは反対側に所定高
さで突出するパワーユニット側取付部５０が、３つ形成
されている。更に、これら３つのパワーユニット側取付
部５０には、それぞれ、雌ねじ孔５２が形成されてい
る。なお、これらパワーユニット側取付部５０の突出端
面も、フライス加工等によって、同一平面上に位置する
ように仕上げられている。

【００２４】そして、かくの如き中間プレート３９にあ
っては、各ブラケット側取付部４０に対して、下方より
ボルト５４が圧入固定せしめられた後、各パワーユニッ
ト側取付部５０が、パワーユニットの装着部に対してボ
ルト固定されることにより、パワーユニットに対して、
固設されるようになっている。

【００２５】さらに、そのようにしてパワーユニットに
固設された中間プレート３９に対して、図８に示されて
いる如く、そのブラケット側取付部４０，４２上に取付
ブラケット１６が重ね合わされ、ボルト５４，５６によ
り、それらブラケット側取付部４０，４２に対して締付
固定されている。それによって、かかる筒型マウント１
０が、取付ブラケット１６を介して、パワーユニット５
８側に取り付けられているのである。なお、図示はされ
ていないが、筒型マウント１０の内筒金具１２には、車
体側に固設された取付ロッドが挿通固定されることによ
り、取り付けられることとなる。

【００２６】また、かくの如く、中間プレート３９に固
定された取付ブラケット１６にあっては、その取付面２
４に設けられた突出部３４が、中間プレート３９の当接
突部４６の突出端面に対して当接せしめられている。そ
して、かかる取付ブラケット１６が、突出部３４の周囲
に位置する取付孔３６の形成部位において、中間プレー
ト３９に対して締めつけられることにより、該取付ブラ
ケット１６に対して、筒型マウント１０が固定された中
央部分に当接圧が及ぼされて、突出部３４の高さだけ上
方に凸となる組付け歪が生ぜしめられているのである。

【００２７】従って、このような構造とされたパワーユ
ニット支持装置にあっては、取付ブラケット１６に設け
られた突出部３４により、取付ブラケット１６が、荷重
入力点である中央部分において、実質的にパワーユニッ
ト５８側に直接支持されているのであり、またそれによ
って、取付ブラケット１６のパワーユニット側に対する
支持点のスパンが短くされているのである。

【００２８】そして、それ故、かかるパワーユニット支
持装置においては、取付ブラケット１６における変形量
が抑えられて、組付状態下における剛性が実質的に向上
され得ることから、取付ブラケット１６の部材単体での
剛性をそれ程高く設定する必要がなく、部材の軽量化お
よび低コスト化が、有利に図られ得るのである。

【００２９】また、取付ブラケット１６の変形量が抑え
られることにより、内外筒金具１２，１４間に入力され
る振動荷重による繰り返し変形量が軽減されて、その耐
久性も、有利に向上され得るのである。

【００３０】更にまた、取付ブラケット１６の組付状態
下における剛性が実質的に向上され得ることから、かか
る取付ブラケット１６の固有振動数を高周波数域に設定
することが容易となり、それによって、取付ブラケット
１６の共振現象に起因する振動伝達特性の悪化も、効果
的に軽減され得るのである。

【００３１】因みに、上述の如き構造とされたパワーユ
ニット支持装置において、取付ブラケット１６の金属ス
リーブ３０に軸直角方向のハンマリング振動を与えた際
の振動周波数特性を該金属スリーブ３０の上端部におい
て測定した結果を、突出部３４を有しない取付ブラケッ
ト１６を用いて構成された比較例について行なった同様
な試験結果と共に、図９に示す。

【００３２】かかる図９に示された測定結果からも、パ
ワーユニット支持装置における共振周波数が、高周波数
域に有利に設定され得ることが、明らかである。

【００３３】さらに、前述の如く、取付ブラケット１６
における突出部３４の突出高さを、振動荷重入力時にお
ける第一の取付板２０の撓み量を基準として、それより
も充分に大きく設定するようにすれば、過大な振動荷重
入力時においても、該第一の取付板２０が中間プレート
３９の当接突部４６から離隔することが防止され得、そ
のような離隔，打ち当たりに起因する振動や騒音の発生
が、有効に防止され得ることとなる。

【００３４】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。

【００３５】例えば、前記実施例では、突出部３４が取
付ブラケット１６に形成されていたが、かかる突出部
を、中間プレート３９に突出形成することも可能であ
り、或いはまた、かかる突出部を、取付ブラケット１６
と中間プレート３９とに、それぞれ対向方向に突出形成
することも可能である。

【００３６】また、かかる突出部の周りに設定される、
取付ブラケット１６の中間プレート３９に対する固定部
位も、前記実施例によって、その数や配設形態等が限定
されるものではない。

【００３７】更にまた、前記実施例では、取付ブラケッ
ト１６が、中間プレート３９を介して、パワーユニット
５８側に取り付けられるようになっていたが、そのよう
な中間プレート３９を用いることなく、パワーユニット
５８に対して取付部を直接形成し、取付ブラケット１６
を該パワーユニット５８に直接取り付けるようにするこ
とも可能である。

【００３８】さらに、前記実施例では、筒型マウント１
０の内筒金具１２が車体側に、外筒金具１４が取付ブラ
ケット１６を介してパワーユニット側に、それぞれ取り
付けられるようになっていたが、それとは逆に、内筒金
具１２がパワーユニット側に、外筒金具１４が取付ブラ
ケット１６を介して車体側に、それぞれ取り付けられる
構造のパワーユニット支持装置に対しても、本発明は、
同様に適用され得るものである。

【００３９】加えて、本発明において用いられる筒型マ
ウントの構造は、限定されるものではなく、流体封入式
のもの等も、勿論、使用可能である。

【００４０】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例としてのパワーユニット支持
装置において用いられる筒型マウントを示す正面図であ
る。

【図２】図１に示された筒型マウントの平面図である。

【図３】図１に示された筒型マウントの右側面図であ
る。

【図４】図１に示された筒型マウントの底面図である。

【図５】本発明の一実施例としてのパワーユニット支持
装置において用いられる中間プレートを示す正面図であ
る。

【図６】図５に示された中間プレートの平面図である。

【図７】図６における VIIーVII 断面図である。

【図８】本発明の一実施例としてのパワーユニット支持
装置を示す正面図である。

【図９】図８に示されたパワーユニット支持装置におけ
る振動周波数特性の測定結果を、比較例と共に示すグラ
フである。

【符号の説明】

１０筒型マウント１２内筒金具１４外筒金具１６取付ブラケット２０第一の取付板２２第二の取付板２４取付面３４突出部３９中間プレート４０，４２ブラケット側取付部４６当接突部５０パワーユニット側取付部５８パワーユニット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者日比雅之愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者松本伸夫愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地東海ゴム工業株式会社内 (56)参考文献特開平２−45225（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B60K 5/00 - 5/12

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】互いに径方向に所定距離を隔てて配され
た内筒金具と外筒金具とが、それらの間に配されたゴム
弾性体にて連結されてなる筒型マウントを用い、該筒型
マウントの外筒金具を板状の取付ブラケットの一方の面
側に固着すると共に、該取付ブラケットを、パワーユニ
ット側および車体側の何れか一方の側に設けられた取付
部に対して、前記外筒金具の固着部周りの複数箇所で当
接させて固定する一方、それらパワーユニット側および
車体側の何れか他方の側に、前記内筒金具を取り付ける
ことにより、該パワーユニットを該車体に対して防振支
持せしめてなるパワーユニット支持装置において、前記外筒金具が固着されて、前記取付部に対するボルト
固定が困難である部位となる、該外筒金具に接近した前
記取付ブラケットにおける該外筒金具の固着部と、該取
付ブラケットの外筒金具固着部に対向位置する前記パワ
ーユニット側又は車体側の取付部との間に、それらの対
向方向に突出する突出部を形成し、前記複数箇所におけ
る固定によって、該突出部にて前記取付ブラケットに当
接圧を及ぼすことにより、かかる取付ブラケットに対し
て組付歪を与えたことを特徴とするパワーユニット支持
装置。
【請求項２】互いに径方向に所定距離を隔てて配され
た内筒金具と外筒金具とが、それらの間に配されたゴム
弾性体にて連結されてなる筒型マウントを用い、該筒型
マウントの外筒金具を板状の取付ブラケットの一方の面
側に固着すると共に、該取付ブラケットを、パワーユニ
ット側および車体側の何れか一方の側に設けられた取付
部に対して、前記外筒金具の固着部周りの複数箇所で当
接させて固定する一方、それらパワーユニット側および
車体側の何れか他方の側に、前記内筒金具を取り付ける
ことにより、該パワーユニットを該車体に対して防振支
持せしめるに際して、前記外筒金具が固着されて、前記取付部に対するボルト
固定が困難である部位となる、該外筒金具に接近した前
記取付ブラケットにおける該外筒金具の固着部を、該取
付ブラケットの外筒金具固着部に対向位置する前記パワ
ーユニット側又は車体側の取付部に対して、直接的に支
持せしめ、前記複数箇所における固定によって、該取付
ブラケットに当接圧を及ぼすことにより、かかる取付ブ
ラケットに対して組付歪を与えることを特徴とするパワ
ーユニットの支持方法。