JPH06200469A - ピーチスキン調織物の製造方法 - Google Patents

ピーチスキン調織物の製造方法

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JPH06200469A
JPH06200469A JP1691893A JP1691893A JPH06200469A JP H06200469 A JPH06200469 A JP H06200469A JP 1691893 A JP1691893 A JP 1691893A JP 1691893 A JP1691893 A JP 1691893A JP H06200469 A JPH06200469 A JP H06200469A
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JP
Japan
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woven fabric
emery paper
mesh
raising
peach
Prior art date
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Pending
Application number
JP1691893A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsusuke Kawaguchi
克資 川口
Yosuke Azuma
洋祐 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短い毛羽で充分な毛羽密度を有するピーチス
キンタッチの感触を持つセルロース系繊維からなる織物
を簡単かつ効率的に製造しうる方法を提供する。 【構成】 セルロース系繊維からなる織物を50〜30
0メッシュのエメリーペーパを用い起毛し、次いで10
0〜350g/ lのアルカリ金属水酸化物水溶液で処理
し、しかる後400〜800メッシュのエメリーペーパ
を用い起毛することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は短い毛羽で充分な毛羽密
度を有するピーチスキンタッチの感触を持つセルロース
系繊維からなる織物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より布帛の表面に立毛を与える方法
としては針布起毛とエメリーペーパを利用するものがあ
り、用途により使い分けられ、種々の立毛商品を提供し
ている。そして近年、短い毛羽で充分な毛羽密度を有す
るピーチスキンタッチの感触を持つ立毛布帛が要望され
てきた。しかしながら、ピーチスキンタッチの感触を有
する立毛布帛を得るためには、メッシュの細かいエメリ
ーペーパで4〜5回起毛を行う必要があり、生産性が向
上しないという問題があった。
【0003】これらの問題を解決するために特開昭58
−144169号公報にはカウンターパイルロール及び
パイルロールともに針高12mm以下の同一形式の曲針
を有し、かつカウンターパイルロールの直径がパイルロ
ールの直径より1mm以上大きい複式針布起毛機が提案
されているが、合成繊維からなる繊維構造物に対しては
効果があるが、セルロース系繊維構造物に対しては十分
な効果が得られないという問題があった。
【0004】また、特公昭61−37383号公報に開
示された如くポリアミドとポリエステルからなる複合繊
維を用いて編織後、フィブリル化処理を施し表層部がポ
リエステルの極細繊維からなる布帛を得る方法や、特開
昭61−282449号公報に開示された如く溶解分割
型複合繊維を用いて製織後、易溶解成分を溶解除去する
方法が提案されているが、セルロース系繊維構造物に対
しては適用できないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題点
に鑑みなされたものであって、短い毛羽で充分な毛羽密
度を有するピーチスキンタッチの感触を持つセルロース
系繊維からなる織物を簡単かつ効率的に製造しうる方法
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的はセルロース
系繊維からなる織物を50〜300メッシュのエメリー
ペーパを用い起毛し、次いで100〜350g/ lのア
ルカリ金属水酸化物水溶液で処理し、しかる後400〜
800メッシュのエメリーペーパを用い起毛することを
特徴とするピーチスキン調織物の製造方法により達成さ
れる。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明において、セルロース系繊維からな
る織物とは、綿,麻,レーヨン等単独、またはそれ等繊
維の混紡あるいは交織等、更には綿,麻,レーヨン等と
ポリエステル,ナイロン等との混紡あるいは交織等によ
る織物が挙げられるが、発明効果,利用価値の点から綿
100%の厚地織物が好ましい。そして該セルロース系
布帛は公知の方法により、毛焼,糊抜,精練,漂白等の
前処理が行われる。
【0009】本発明方法は先ず第1にかかるセルロース
系繊維からなる織物を50〜300メッシュのエメリー
ペーパを用い起毛する。即ちメッシュの粗いエメリーペ
ーパにより、毛羽を長く、多く出す事が肝要である。第
1回目の起毛で300メッシュを超すエメリーペーパを
用いた場合には、最終工程を完了した時にピーチスキン
タッチの感触が得られなく、50メッシュ未満のエメリ
ーペーパを用いた場合には、セルロース系繊維からなる
織物の強力の低下が大きく、従って50〜300メッシ
ュのエメリーペーパを用いるようにする。
【0010】次いで、この起毛した織物にアルカリ金属
水酸化物水溶液をスプレー法,パッディング法等により
施与する。本発明においてアルカリ金属水酸化物とし
て、水酸化セシウム,水酸化ルビジウム,水酸化カリウ
ム,水酸化ナトリウム,水酸化リチウム等のアルカリ金
属水酸化物が使用可能であるが、水酸化ナトリウムを用
いるのが一般的である。アルカリ金属水酸化物水溶液の
濃度は100〜350g/ lであり、100g/ l未満
の濃度であると、起毛により生じた立毛が収縮せず、3
50g/ lを超えると風合が硬くなるので100〜35
0g/ lを用いるようにする。また水溶液の温度は0〜
50℃程度が好ましい。
【0011】アルカリ金属水酸化物を施与したセルロー
ス系繊維からなる織物は、必要に応じて緊張処理した
後、織物よりアルカリ金属水酸化物を除去する。アルカ
リ金属水酸化物の除去は一般には水を用い、シャワー,
オープンソーパ,ウィンス等により行うが水洗除去が困
難な場合には、適宜濃度の塩酸,硫酸,酢酸等の酸をア
ルカリ金属水酸化物除去剤として用いれば良い。
【0012】次いで、アルカリ金属水酸化物で処理した
織物を400〜800メッシュのエメリーペーパを用い
起毛する。即ち第2回目の起毛はメッシュの細いエメリ
ーペーパにより、毛羽を短く出す事が肝要である。第2
回目の起毛で400メッシュ未満のエメリーペーパを用
いた場合には、立毛が長過ぎてピーチスキンタッチの感
触が得られなく、800メッシュを超すエメリーペーパ
を用いた場合には、立毛が短過ぎてピーチスキンタッチ
の感触が得られないので、従って400〜800メッシ
ュのエメリーペーパを用いるようにする。
【0013】
【作用】第1回目の起毛においては、メッシュの粗いエ
メリーペーパを用いるようにしているので、長い毛羽を
多く有する立毛織物が得られる。この様にして得られた
立毛織物をアルカリ金属水酸化物で処理すると、アルカ
リ金属水酸化物の作用、所謂マーセライズの作用により
立毛は縮み、見掛け上の起毛感はなくなる。しかしなが
ら表面の毛羽密度は向上しており、第2回目の起毛にお
いては、メッシュの細いエメリーペーパを用いるように
しているので、多くの細い毛羽が立ち、ピーチスキンタ
ッチの感触を有する織物となる。
【0014】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。
【0015】実施例1 綿綾織物で経,緯20番手単糸、密度経108本/吋,
緯58本/吋のものを常法により糊抜,精練,晒を行っ
た。該綾織物を、150番のエメリーペーパを巻き付け
たエメリー起毛機にペーパ回転速度800m/min、
布速度20m/minで通し、起毛を行った。
【0016】次いで、この綾織物を水酸化ナトリウム1
60g/ lよりなる20℃の溶液に30秒間浸漬後、絞
り率80%のマングルにて搾液した後、緊張処理し、湯
洗,水洗,中和し、乾燥した。
【0017】更に、該綾織物を、600番のエメリーペ
ーパを巻き付けたエメリー起毛機にペーパ回転速度80
0m/min、布速度20m/minで通し、起毛を行
い実施例1の製品を得た。実施例1で得られた製品はピ
ーチスキン調であり、ソフトなタッチで外観も優れたも
のであった。
【0018】比較例1 実施例1と同様の綿綾織物を常法により糊抜,精練,晒
を行い、次いで実施例1と同様の方法で水酸化ナトリウ
ム水溶液で処理した。該綾織物を、150メッシュのエ
メリーペーパを巻き付けたエメリー起毛機にペーパ回転
速度800m/min、布速度20m/minで通し、
起毛を行い比較例1の製品を得た。比較例1で得られた
製品は短い立毛の中に長い立毛が混じり、外観,品位と
も劣るものであった。
【0019】比較例2 実施例1と同様の綿綾織物を常法により糊抜,精練,晒
を行い、次いで実施例1と同様の方法で水酸化ナトリウ
ム水溶液で処理した。該綾織物を、600メッシュのエ
メリーペーパを巻き付けたエメリー起毛機にペーパ回転
速度800m/min、布速度20m/minで4回通
し、起毛を行い、比較例2の製品を得た。比較例2で得
られた製品は、実施例1とほぼ同等のピーチスキンタッ
チの感触を有するものであった(但し生産性は実施例1
の1/2)。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば短
い毛羽で充分な毛羽密度を有するピーチスキンタッチの
感触を持つセルロース系繊維織物が簡単かつ効率的に得
られ、頗る有用である。また得られた織物を被服製品と
した場合には、カジュアル用途等に有用に利用すること
ができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース系繊維からなる織物を50〜
    300メッシュのエメリーペーパを用い起毛し、次いで
    100〜350g/ lのアルカリ金属水酸化物水溶液で
    処理し、しかる後400〜800メッシュのエメリーペ
    ーパを用い起毛することを特徴とするピーチスキン調織
    物の製造方法。
JP1691893A 1993-01-06 1993-01-06 ピーチスキン調織物の製造方法 Pending JPH06200469A (ja)

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JP1691893A JPH06200469A (ja) 1993-01-06 1993-01-06 ピーチスキン調織物の製造方法

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JP1691893A JPH06200469A (ja) 1993-01-06 1993-01-06 ピーチスキン調織物の製造方法

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JPH06200469A true JPH06200469A (ja) 1994-07-19

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ID=11929515

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JP1691893A Pending JPH06200469A (ja) 1993-01-06 1993-01-06 ピーチスキン調織物の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112981803A (zh) * 2021-02-07 2021-06-18 广东溢达纺织有限公司 高纱支桃皮绒纯棉织物及其制备方法和应用

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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