JPH06198728A - 積層材の真空絞り成形方法 - Google Patents
積層材の真空絞り成形方法Info
- Publication number
- JPH06198728A JPH06198728A JP35987692A JP35987692A JPH06198728A JP H06198728 A JPH06198728 A JP H06198728A JP 35987692 A JP35987692 A JP 35987692A JP 35987692 A JP35987692 A JP 35987692A JP H06198728 A JPH06198728 A JP H06198728A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laminated material
- vacuum
- die
- molding
- laminated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 フォーム層の肉厚移動による積層材の膨出変
形をなくし、全体として均一厚みの成形品を製造する。 【構成】 積層材Ｐを真空成形型２に組み付ける際、積
層材Ｐの中央寄り成形面Ｓ1 が真空成形型２の中央寄り
型面２ａに接触したならば、クランプ１ａ，１ｂ…を真
空成形型２の側部方向に近接移動させて引張力を緩和さ
せながら、積層材Ｐの中央寄り成形面Ｓ1 から端部寄り
成形面を真空成形型２の型面に組み付ける。
形をなくし、全体として均一厚みの成形品を製造する。 【構成】 積層材Ｐを真空成形型２に組み付ける際、積
層材Ｐの中央寄り成形面Ｓ1 が真空成形型２の中央寄り
型面２ａに接触したならば、クランプ１ａ，１ｂ…を真
空成形型２の側部方向に近接移動させて引張力を緩和さ
せながら、積層材Ｐの中央寄り成形面Ｓ1 から端部寄り
成形面を真空成形型２の型面に組み付ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、基材となるフォーム層
が表皮材と一体に積層形成された積層材を真空成形型で
略パン状の立体形状に成形するのに適用される積層材の
真空絞り成形方法に関するものである。
が表皮材と一体に積層形成された積層材を真空成形型で
略パン状の立体形状に成形するのに適用される積層材の
真空絞り成形方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、自動車用ドアライニングを例示
すれば、ポリ塩化ビニル，ポリプロピレンフォームの複
合材等を表皮材とし、硬質発泡ウレタン等のフォーム層
を基材として表皮材と一体に積層形成した積層材を用い
て製造されている。その積層材は図６で示すように周辺
端部を挟持するクランプ１ａ，１ｂで平面状に引張支持
させて加熱硬化処理後、図７で示すように当該積層材Ｐ
の成形面を真空成形型２中央寄りが相対的に高く隆起す
る曲面形状の型面に基材側から接触させて真空引きする
ことにより略パン状の立体形状に絞り成形されている。
すれば、ポリ塩化ビニル，ポリプロピレンフォームの複
合材等を表皮材とし、硬質発泡ウレタン等のフォーム層
を基材として表皮材と一体に積層形成した積層材を用い
て製造されている。その積層材は図６で示すように周辺
端部を挟持するクランプ１ａ，１ｂで平面状に引張支持
させて加熱硬化処理後、図７で示すように当該積層材Ｐ
の成形面を真空成形型２中央寄りが相対的に高く隆起す
る曲面形状の型面に基材側から接触させて真空引きする
ことにより略パン状の立体形状に絞り成形されている。
【０００３】この積層材Ｐを真空成形型２の型面に接触
させるには、図８で示すようにクランプ１ａ，１ｂで引
張支持された積層材Ｐに向けて真空成形型２を下テーブ
ル３で近接動させ、積層材Ｐの成形面が真空成形型２の
型面に略全面被る所定位置まで真空成形型２を移動する
ことにより行なわれている。それに伴って、積層材Ｐは
中央寄りの最も高位な隆起部２ａから周囲の相対的に小
さな隆起部２ｂ，２ｃの頂部に掛け渡されてクランプ１
ａ，１ｂで引張支持されることにより真空成形型２に組
み合される。
させるには、図８で示すようにクランプ１ａ，１ｂで引
張支持された積層材Ｐに向けて真空成形型２を下テーブ
ル３で近接動させ、積層材Ｐの成形面が真空成形型２の
型面に略全面被る所定位置まで真空成形型２を移動する
ことにより行なわれている。それに伴って、積層材Ｐは
中央寄りの最も高位な隆起部２ａから周囲の相対的に小
さな隆起部２ｂ，２ｃの頂部に掛け渡されてクランプ１
ａ，１ｂで引張支持されることにより真空成形型２に組
み合される。
【０００４】この積層材Ｐの組み合せ時、小さな隆起部
２ｂ，２ｃの頂部面積が比較的狭い先当り個所において
は積層材の基材となるフォーム層の肉厚が変化せず、そ
の周辺においては肉厚が薄くなるところから先当り個所
が膨出変形する事態が生ずる。これは上述した如くクラ
ンプ１ａ，１ｂで引張支持された積層材Ｐが真空成形型
２の型面に接触すると、図９で示すように表皮材が引張
られて相対的には柔軟なフォーム層でなる基材が肉厚移
動することにより当該肉厚が先当り個所に集中すること
から生ずる。その膨出変形は真空成形後も、弯曲辺を大
きく隆起させるよう製品面に残存するところから好まし
くない。
２ｂ，２ｃの頂部面積が比較的狭い先当り個所において
は積層材の基材となるフォーム層の肉厚が変化せず、そ
の周辺においては肉厚が薄くなるところから先当り個所
が膨出変形する事態が生ずる。これは上述した如くクラ
ンプ１ａ，１ｂで引張支持された積層材Ｐが真空成形型
２の型面に接触すると、図９で示すように表皮材が引張
られて相対的には柔軟なフォーム層でなる基材が肉厚移
動することにより当該肉厚が先当り個所に集中すること
から生ずる。その膨出変形は真空成形後も、弯曲辺を大
きく隆起させるよう製品面に残存するところから好まし
くない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、基材となる
フォーム層の肉厚変化を防いで、製品面の膨出変形を発
生させないよう絞り成形可能な積層材の真空絞り成形方
法を提供することを目的とする。
フォーム層の肉厚変化を防いで、製品面の膨出変形を発
生させないよう絞り成形可能な積層材の真空絞り成形方
法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に係る
積層材の真空絞り成形方法においては、クランプで引張
支持された積層材の成形面に対して真空成形型を近接動
させて中央寄り型面を積層材の中央寄り成形面に接触す
ると共に、クランプを真空成形型の側部方向に徐々に近
接移動させて積層材の中央寄り成形面から端部寄り成形
面までを真空成形型の型面に概ね沿わせて組み付け、そ
の積層材の成形面に真空成形型の型面から真空圧を作用
させて積層材の成形面全面を真空成形型の型面に密着さ
せるようにされている。
積層材の真空絞り成形方法においては、クランプで引張
支持された積層材の成形面に対して真空成形型を近接動
させて中央寄り型面を積層材の中央寄り成形面に接触す
ると共に、クランプを真空成形型の側部方向に徐々に近
接移動させて積層材の中央寄り成形面から端部寄り成形
面までを真空成形型の型面に概ね沿わせて組み付け、そ
の積層材の成形面に真空成形型の型面から真空圧を作用
させて積層材の成形面全面を真空成形型の型面に密着さ
せるようにされている。
【０００７】この積層材の真空絞り成形方法では、クラ
ンプで引張支持された積層材の中央寄り成形面が真空成
形型の近接動で中央寄りの高位な型面に接触したなら
ば、クランプ側を真空成形型の側部方向に徐々に近接移
動し、その近接移動に応じて積層材の中央寄り成形面か
ら端部寄り成形面を真空成形型の中央寄り型面よりも低
位な型面に沿って組み付けた後真空圧を作用するため、
積層材を局部的に膨出変形させる如きフォーム層の肉厚
移動を発生させないで積層材を真空成形型に組み付けで
きることにより、全体として一定厚みの成形品を容易に
製造することができる。
ンプで引張支持された積層材の中央寄り成形面が真空成
形型の近接動で中央寄りの高位な型面に接触したなら
ば、クランプ側を真空成形型の側部方向に徐々に近接移
動し、その近接移動に応じて積層材の中央寄り成形面か
ら端部寄り成形面を真空成形型の中央寄り型面よりも低
位な型面に沿って組み付けた後真空圧を作用するため、
積層材を局部的に膨出変形させる如きフォーム層の肉厚
移動を発生させないで積層材を真空成形型に組み付けで
きることにより、全体として一定厚みの成形品を容易に
製造することができる。
【０００８】
【実施例】以下、図１〜５を参照して説明すれば、この
実施例は従来例と同様に自動車用のドアライニングを製
造する場合で示されている。その自動車用ドアライニン
グを製造するにはポリ塩化ビニル，ポリプロプレンフォ
ームの複合材等を表皮材とし、硬質発泡ウレタン等のフ
ォーム層を基材として表皮材と一体に積層成形した積層
材Ｐが用いられている。
実施例は従来例と同様に自動車用のドアライニングを製
造する場合で示されている。その自動車用ドアライニン
グを製造するにはポリ塩化ビニル，ポリプロプレンフォ
ームの複合材等を表皮材とし、硬質発泡ウレタン等のフ
ォーム層を基材として表皮材と一体に積層成形した積層
材Ｐが用いられている。
【０００９】この積層材Ｐの成形にあたっては、図１で
示すように端部四辺をクランプ１ａ．１ｂ…で挟持させ
て平面状に引張支持すると共に加熱軟化処理後、真空成
形型２を下テーブル３で近接動することにより型面を積
層材Ｐの成形面に基材側から接触させて真空引きするこ
とによる真空絞り成形が適用されている。その真空成形
型２は、中央寄りの高位な隆起部２ａから相対的に低位
な隆起部２ｂ，２ｃを連続させた曲面形を有する。ま
た、クランプ１ａ，１ｂ…は図２で示すように積層材Ｐ
の初期の引張支持位置から真空成形型２の側部方向に向
けて近接移動するようシリンダやリンク機構等に連結さ
せて備え付けられている。
示すように端部四辺をクランプ１ａ．１ｂ…で挟持させ
て平面状に引張支持すると共に加熱軟化処理後、真空成
形型２を下テーブル３で近接動することにより型面を積
層材Ｐの成形面に基材側から接触させて真空引きするこ
とによる真空絞り成形が適用されている。その真空成形
型２は、中央寄りの高位な隆起部２ａから相対的に低位
な隆起部２ｂ，２ｃを連続させた曲面形を有する。ま
た、クランプ１ａ，１ｂ…は図２で示すように積層材Ｐ
の初期の引張支持位置から真空成形型２の側部方向に向
けて近接移動するようシリンダやリンク機構等に連結さ
せて備え付けられている。
【００１０】この真空成形型２を用いては、図３で示す
ように真空成形型２を上昇動させて積層材Ｐの中央寄り
成形面Ｓ1 を真空成形型２の中央寄り型面２ａに接触さ
せる。その真空成形型２の近接移動と共に、図４で示す
如くクランプ１ａ（１つのみ図示）を真空成形型２の側
部方向に近接移動する。この近接移動に伴って真空成形
型２も上昇動することにより、積層材Ｐの中央寄り成形
面Ｓ1 から端部寄り成形面Ｓ2 までが引張力を緩和され
た状態で真空成形型２の型面に概に沿うよう組み付けら
れる。従って、その組付け状態ではフォーム層の肉厚を
移動するような引張力が真空成形型２の相対的に低位な
隆起部２ｂ，２ｃでも加わらない。
ように真空成形型２を上昇動させて積層材Ｐの中央寄り
成形面Ｓ1 を真空成形型２の中央寄り型面２ａに接触さ
せる。その真空成形型２の近接移動と共に、図４で示す
如くクランプ１ａ（１つのみ図示）を真空成形型２の側
部方向に近接移動する。この近接移動に伴って真空成形
型２も上昇動することにより、積層材Ｐの中央寄り成形
面Ｓ1 から端部寄り成形面Ｓ2 までが引張力を緩和され
た状態で真空成形型２の型面に概に沿うよう組み付けら
れる。従って、その組付け状態ではフォーム層の肉厚を
移動するような引張力が真空成形型２の相対的に低位な
隆起部２ｂ，２ｃでも加わらない。
【００１１】この組付け状態において真空成形型２の型
面から真空圧を作用すると、図５で示すように積層材Ｐ
の成形型全面が真空成形型２の型面に真空引きされて所
定の立体形状に付形成形されるようになる。なお、積層
材Ｐに対する真空圧はクランプ１ａ，１ｂ…を近接動す
るのに同調させて作用することにより、真空成形型２の
型面に沿わせた積層材Ｐの組み付けを行うこともでき
る。
面から真空圧を作用すると、図５で示すように積層材Ｐ
の成形型全面が真空成形型２の型面に真空引きされて所
定の立体形状に付形成形されるようになる。なお、積層
材Ｐに対する真空圧はクランプ１ａ，１ｂ…を近接動す
るのに同調させて作用することにより、真空成形型２の
型面に沿わせた積層材Ｐの組み付けを行うこともでき
る。
【００１２】
【発明の効果】本発明に係る積層材の真空絞り成形方法
に依れば、フォーム層の肉厚変化による積層材の膨出変
形を防いで、全体として均一厚みの成形品を確実に製造
することができるようになる。
に依れば、フォーム層の肉厚変化による積層材の膨出変
形を防いで、全体として均一厚みの成形品を確実に製造
することができるようになる。
【図１】本発明に係る積層材の真空絞り成形方法を段取
り工程で示す説明図である。
り工程で示す説明図である。
【図２】同方法が適用される真空成形型のクランプを示
す説明図である。
す説明図である。
【図３】同方法を積層材の真空成形型に対する組付け工
程で示す説明図である。
程で示す説明図である。
【図４】同方法で積層材を真空成形型に対する組付け途
上で示す説明図である。
上で示す説明図である。
【図５】同方法を積層材の真空引き完了時点で示す説明
図である。
図である。
【図６】従来例に係る積層材の真空絞り成形方法を段取
り工程で示す説明図である。
り工程で示す説明図である。
【図７】同方法を積層材の真空引き完了時点で示す説明
図である。
図である。
【図８】同方法を積層材の組合せ工程で示す説明図であ
る。
る。
【図９】同方法による積層材の不具合を示す説明図であ
る。
る。
Ｐ 積層材 Ｓ1 積層材の中央寄り成形面 Ｓ2 積層材の端部寄り成形面 １ａ，１ｂ クランプ ２ 真空成形型 ２ａ 中央寄りの高位な隆起部 ２ｂ，２ｃ 周辺寄りの低位な隆起部
Claims (1)
- 【請求項１】 基材となるフォーム層が表皮材と一体に
積層形成された積層材を用い、その積層材の端部をクラ
ンプで挟持させて積層材を平面上に引張支持すると共に
加熱軟化処理後、真空成形型の中央寄りが相対的に高く
隆起する曲面形の型面に該積層材の成形面を基材側より
接触させて真空引きすることにより、積層材を略パン状
の立体形状に絞り成形するのに適用される積層材の真空
絞り成形方法において、上記クランプで引張支持された
積層材の成形面に対して真空成形型を近接動させて中央
寄り型面を積層材の中央寄り成形面に接触すると共に、
クランプを真空成形型の側部方向に徐々に近接移動させ
て積層材の中央寄り成形面から端部寄り成形面までを真
空成形型の型面に概ね沿わせて組み付け、その積層材の
成形面に真空成形型の型面から真空圧を作用させて積層
材の成形面全面を真空成形型の型面に密着させるように
したことを特徴とする積層材の真空絞り成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35987692A JPH06198728A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 積層材の真空絞り成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35987692A JPH06198728A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 積層材の真空絞り成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06198728A true JPH06198728A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=18466759
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35987692A Pending JPH06198728A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 積層材の真空絞り成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06198728A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107521080A (zh) * | 2016-06-17 | 2017-12-29 | 佛吉亚汽车工业公司 | 机动车辆的内部设备的结构及相关结构的制造方法 |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP35987692A patent/JPH06198728A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107521080A (zh) * | 2016-06-17 | 2017-12-29 | 佛吉亚汽车工业公司 | 机动车辆的内部设备的结构及相关结构的制造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021105 |