JPH06198705A - 押出成形用金型の製造方法 - Google Patents

押出成形用金型の製造方法

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JPH06198705A
JPH06198705A JP50A JP20193A JPH06198705A JP H06198705 A JPH06198705 A JP H06198705A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 20193 A JP20193 A JP 20193A JP H06198705 A JPH06198705 A JP H06198705A
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lip
grinding
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Seiichi Wakabayashi
征一 若林
Makoto Ishihara
誠 石原
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リップカスの発生が抑制され、平滑な表面の
成形体を成形し得る押出成形用金型を提供する。 【構成】 砥石車2の端面の平坦面を研削面21とし、
この研削面21に凹部を形成し、この砥石車2とリップ
部材1とを、リップ部材1の樹脂流路側面11とリップ
外面12とが交差する稜線部13の稜線とほぼ平行に相
対的に移動させるとともに、砥石車2の相対的な移動方
向の前方部分が稜線13に対して遠ざかる方向に砥石車
2を回転させて研削し、こうして仕上げたリップ部材を
金型の先端部に組み込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、押出成形用金型のリ
ップ先端に樹脂くずが付着するのを抑制した押出成形用
金型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】押出成形用金型のリップの先端に付着す
る樹脂くず(以下、リップカスという)の発生を抑制す
る方法としては、リップ表面に非粘着性樹脂層を形成す
ることが知られている(例えば、特開昭56−9563
7号公報、特開昭58−12743号公報)。しかし、
この方法は、非粘着性樹脂をリップ表面に塗布したり、
または貼着するという特別な工程を必要としている。
【0003】また、特開平2−261622号公報に
は、リップ表面に非粘着性樹脂層を形成することなく、
リップ先端部の樹脂流路の面とリップ外面とのなす角度
を略90°とし、リップ先端部樹脂流路の面とリップ外
面とが交差する稜線部にはアール加工または面取り加工
を施されていないリップを用い、これ金型本体に組み込
んだ押出成形用金型が提案されている。
【0004】ところで、従来、リップの表面を仕上げ加
工する方法としては、平面研削盤を用い、砥石にて先端
部樹脂流路の面とリップ外面を研削して仕上げる方法
(必要に応じさらにバフ仕上げを施す)、フライス盤等
にて先端部樹脂流路側面とリップ外面を加工した後、バ
フ仕上げを施す方法などが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の平面研
削法では、砥石の砂粒が稜線部の方向に略平行に研削す
るため、稜線部に欠けやバリ残りが発生し易く、そのた
め、被押出膜にスジが発生するなどして外観不良となる
という問題があった。また、バフ仕上げ法では稜線部に
アールが生じ易く、そのため、被押出膜にはスジは少な
くなるものの、リップカスの発生、堆積を抑制できない
という問題があった。
【0006】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであって、リップを仕上げ加工する際、リップ先
端部の樹脂流路面とリップ外面とが交差する稜線部が欠
けたり、バリ残りすることがなく、またアールが発生す
ることがないようにし、その結果、リップカスの発生を
抑制し、かつ被押出膜表面にスジなどの外観不良が発生
しない押出成形用金型を製造することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の押出成形用金
型の製造方法は、リップ部材の樹脂流路側面とリップ外
面とを研削仕上げする研削工程と、この研削工程により
仕上げが施されたリップ部材を金型本体の先端部に組み
込む工程とを含む押出成形用金型の製造方法において、
上記研削工程が、円板状体の平坦面を研削面とし、砥石
車を用い、この砥石車とリップ部材とを、該リップ部材
の樹脂流路側面とリップ外面とが交差する稜線部の稜線
方向とほぼ平行に相対的に移動させるとともに、リップ
部材に対する砥石車の相対的な移動方向側の前方部分が
リップ部材の稜線に対して遠ざかる方向に砥石車を回転
させつつ研削する工程であることを特徴とするものであ
り、このことにより上記目的を達成する。
【0008】なお、砥石車には、その研削面の一部に凹
部を形成することができ、そうすればこの凹部に研削切
り粉の一部が収納されるので好ましい。
【0009】
【作用】切削工程において、砥石車の研削面はリップ部
材の被研削面と平行であって、砥粒の研削方向は、リッ
プ部材の稜線部及び砥石車の相対的な移動方向に対して
直角もしくは斜め方向になり、研削切り粉の殆どは被研
削面から排除される。
【0010】また、砥石車の相対的な移動方向前方部分
は、リップ部材の稜線に対し遠ざかる方向になるように
砥石車が回転させられるので、砥石車の稜線部への圧接
力が弱められるようになり、稜線部が欠けるのが防がれ
る。
【0011】
【実施例】次に、この発明に係る押出成形用金型の製造
方法を図面を参照して説明する。
【0012】この発明方法における研削工程において
は、図2で示すような研削装置が用いられる。図2にお
いて、1は被研削体であるリップ部材、2は砥石車、3
はチャック、4は砥石車2を回転させたり、上下動させ
るための駆動部、5はリップ部材1を載置固定するため
のベットである。リップ部材1は、リップ形状に切削加
工され、樹脂流路側面11とリップ外面12が形成され
ている。また、上記ベット5は図示していない移動装置
によりその上に載置固定したリップ部材1の稜線13と
ほぼ平行に移動可能とされている。
【0013】砥石車2は、図3に示されるように、円板
状砥石体21とチャック3に保持するための芯棒22と
から構成されている。この円板状砥石体21の平坦面2
3が切削面とされ、その中央部に凹部24が形成されて
いる。
【0014】別の形態の砥石車2aとしては、図4に示
すとおり、円板状砥石体21aの平坦面23aに、凹部
24aに連通する溝25、25・・を複数形成したもの
であってもよい。この溝25、25・・は、研削切り粉
を凹部24aに導く案内路となる。なお、砥石車2、2
aの研削面は、その径が被研削面の幅より大であること
が好ましく、通常、被研削面の幅の1.1〜1.5倍程
度、より好ましくは1.1〜1.25倍程度とされる。
【0015】次に、研削工程を図1、図2を参照して説
明する。リップ部材1をその被研削面である樹脂流路側
面11を上にしてベット5に載置固定する。そして、駆
動装置4により、砥石車2をその研削面が樹脂流路面1
1に接触し、切削する位置まで下降させる。続いて、砥
石車2を回転させるとともに、ベット5を移動させ、リ
ップ部材1をその稜線部13の稜線と平行方向に移動さ
せる(図1の矢印方向)。砥石車2の回転は、砥石車2
の相対的な移動方向前方部分Aが、リップ部材1の稜線
13に対し遠ざかる方向(図1の矢印方向)になるよう
に砥石車を回転させる。
【0016】次に、リップ外面12を上にしてリップ部
材1をテーブル5に載置固定し、上記と同様にしてリッ
プ外面12を研削する。こうして、リップ部材1の樹脂
流路面11及びリップ外面12は研削仕上げされる。な
お、砥石車の回転は比較的低回転とされ、1200回転
/分以下とするのが好ましい。
【0017】上記の研削工程を経て、仕上げられたリッ
プ部材を、従来と同様にして、金型本体の先端に組み込
んで押出成形用金型を得る。
【0018】続いて、上記方法の具体例を説明する。材
質SCM440(硬度HRc23)でリップ形状に切削
加工したリップ部材を上記方法により研削して仕上げ
た。なお、砥石車の材質はホワイトアランダム(WA)
の砥粒100番であり、研削面の径は被研削面幅の1.
25倍とし、回転数を毎分1200回とした。得られた
リップ部材の樹脂流路面及びリップ外面の表面粗さはR
max5〜6μmであり、これを図5に示すとおり、稜
線部13を上方になるようリップ部材1を載置して、稜
線部13を実体顕微鏡にて観察したところ、輝線が一定
幅で連続しており、欠け等がないことが確認された。
【0019】このリップを金型本体の先端部に組み込
み、リップ間隔3mmの押出成形用金型を得、ブチラー
ル樹脂膜(厚さ3mm、幅3000mm)を押出したと
ころ、清掃周期比が72時間でも、キズ等の外観不良は
発生せず、リップカスの発生は見られなかった。
【0020】比較のため、上記と同様のリップ部材を図
6に示すとおりの従来の平面研削方法で研削し(砥石車
の材質は上記と同じ)、これを金型本体に組み込んで押
出成形用金型を製造した。このリップのリップの樹脂流
路面及びリップ外面の表面粗さはRmax5〜6μmで
あったが、稜線部を実体顕微鏡にて観察したところ、輝
線の不連続部が所々に見られ、またその輝線幅もこの発
明によるものよりも広いことが確認された。この金型を
用いて、上記と同様のブチラール樹脂膜の押出成形を行
ったところ、清掃周期比が24時間で、ブチラール樹脂
膜にキズが多数発生した。
【0021】
【発明の効果】上述したとり、この発明の押出成形用金
型の製造方法によれば、金型の樹脂流路側面とリップ外
面が交差する稜線部には、実質的にアールが発生せず、
また樹脂流路側面等に欠けやバリ残りが発生しない。し
たがって、この金型を使用することにより、リップカス
の発生、スジ等の発生を長時間にわたり、抑制すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明方法の研削工程を示す説明図である。
【図2】この発明方法の研削工程において使用される研
削装置例の正面図である。
【図3】この発明方法の研削工程において用いられる砥
石車の斜視図である。
【図4】この発明方法に研削工程において用いられる他
の砥石車の斜視図である。
【図5】リップ部材の稜線部の状態を検査する方法の説
明図である。
【図6】従来の研削工程例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 リップ部材 11 樹脂流路側面 12 リップ外面 13 樹脂流路側面とリップ外面が交差する稜線部 2 砥石車 21 研削面 22 凹部 23 溝 3 チャック 4 駆動部 5 ベット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リップ部材の樹脂流路側面とリップ外面
    とを研削仕上げする研削工程と、この研削工程により仕
    上げが施されたリップ部材を金型本体の先端部に組み込
    む工程とを含む押出成形用金型の製造方法において、上
    記研削工程が、円板状体の平坦面を研削面とし、砥石車
    を用い、この砥石車とリップ部材とを、該リップ部材の
    樹脂流路側面とリップ外面とが交差する稜線部の稜線方
    向とほぼ平行に相対的に移動させるとともに、リップ部
    材に対する砥石車の相対的な移動方向側の前方部分がリ
    ップ部材の稜線に対して遠ざかる方向に砥石車を回転さ
    せつつ研削する工程であることを特徴とする押出成形用
    金型の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004167490A (ja) * 2003-12-25 2004-06-17 Mitsubishi Materials Corp 塗布装置
WO2012014389A1 (ja) * 2010-07-26 2012-02-02 東洋製罐株式会社 押出ダイヘッド

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