JPH0619782Y2 - オイルパン構造 - Google Patents

オイルパン構造

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JPH0619782Y2
JPH0619782Y2 JP1987099526U JP9952687U JPH0619782Y2 JP H0619782 Y2 JPH0619782 Y2 JP H0619782Y2 JP 1987099526 U JP1987099526 U JP 1987099526U JP 9952687 U JP9952687 U JP 9952687U JP H0619782 Y2 JPH0619782 Y2 JP H0619782Y2
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JP
Japan
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oil
reserve tank
pan
oil pan
passage
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JP1987099526U
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JPS646306U (ja
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雅二 加藤
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、エンジンに適用し得るオイルパン構造に関
し、さらに詳しくはオイルパンにオイルを注入し過ぎて
も、設定油面を自動的に保ち得るオイルパン構造に関す
る。
〔従来技術〕
従来のオイルパンは、単なるオイルの受皿となつてお
り、オイル量と油面が1対1で対応する構造となつてい
るので、オイルを入れ過ぎるとその油面が上昇する。こ
のオイルオーバーフィルと呼ばれる状態でエンジンが運
転されると、オイルハンマーやオイル燃焼が生じエンジ
ン性能が低下するという問題点があつた。
そこで、本考案は上述した従来の欠点を解消すべく創案
されたもので、オイルパンにオイルを入れ過ぎてもリザ
ーブタンクに溢流させて設定油面を自動的に保つと共
に、このリザーブタンク内の貯留オイルをオイルパンの
油量が減少した時にオイルパン内に補給させ得るオイル
パン構造を提供することを目的として実施するものであ
る。
〔問題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本考案によるオイルパン構造は、並
設したオイルパンとリザーブタンクとを溢流通路と還元
通路とでそれぞれ連通し、前記溢流通路を前記オイルパ
ンの設定油面に配設すると共に、該溢流通路に、常時オ
イルパン側にバネにより附勢されて溢流通路を閉鎖し、
設定油面よりオイルが上昇すると該オイルの圧力により
押圧されて開となる一方向弁を設け、前記還元通路を前
記溢流通路よりも下方の設定油面内に配設すると共に、
該還元通路に、常時リザーブタンク側にバネにより附勢
されて還元通路を閉鎖し、リザーブタンク内の貯留オイ
ルの油頭がオイルパン内のオイルの油頭よりも高い際に
貯留オイルの圧力により押圧されて開となる一方向弁を
設けたことを特徴とするものである。
〔作用〕
本考案は上述のように構成され、オイルパンに設定油面
よりも多くオイルが供給されると、オイルの圧力により
一方向弁が押圧されて開となり、溢流通路を介してリザ
ーブタンクに設定油面よりも多い分のオイルが流れ込
む。そのため、オイルパン内のオイルを設定油面に保つ
ことができる。溢れたオイルはリザーブタンク内に貯留
される。
オイルの消費によりオイルパン内のオイルが極端に減少
し、リザーブタンク内の貯留オイルの油頭がオイルパン
内のオイルの油頭よりも高くなると、還元通路の一方向
弁が開となり、オイルパンにリザーブタンク内のオイル
が自動的に供給される。
また、オイルパンの設定油面に配設した溢流通路の一方
向弁が常時閉の状態になっているため、エンジンの振動
やカーブ走行等によりオイルパン内のオイルが波打って
溢流通路を介してリザーブタンクに流れこもうとしても
阻止され、オイルパンに供給した設定油面内のオイルが
誤ってリザーブタンクに入って急激に減少することがな
い。
〔実施例〕
以下、本考案を一実施例として示す図面について詳細に
説明する。
第1図に示すように、オイルパン1の側面にはリザーブ
タンク2が並設され、互いに対面するオイルパン1の側
壁1aとリザーブタンク2の側壁2aとの間は、オイルパン
1の設定油面Xに配設された溢流通路1aと、この溢流通
路1aよりも下方で設定油面X内に配設された還元通路共
1bとが設けられ、オイルパン1とリザーブタンク2とを
連通している。この溢流通路3はオイルパン側通路1bに
対設された開閉弁5が所定圧力を有するバネ6によりリ
ザーブタンク2側から附勢される一方向弁7に構成され
ることで、オイルパン1内の設定油面Xを超過したオイ
ルのみを、リザーブタンク2に溢流できるようになつて
いる。また還元通路4のリザーブタンク側通路2bに対設
された開閉弁9は所定圧力を有するバネ11によりオイル
パン1側から附勢される一方向弁10に構成されること
で、リザーブタンク2内に貯留されたオイルを、オイル
パン1内の油頭よりもリザーブタンク2内の油頭が高い
時のみオイルパン1に補給し得るようになつている。
〔オイルが規定量注入された時〕
上述の如く構成されたオイルパン1内に規定量のオイル
が注入された場合には、設定油面Xは第2図の如く溢流
通路3よりも下方となるので、溢流通路3の一方向弁7
は閉状態を保つと共に、還元通路4の一方向弁10はオイ
ルパン1内の圧力しか受けないため閉状態が保持され
る。この場合は、注入されたオイルが規定量で、オイル
パン1内からリザーブタンク2内へ溢流しないので、リ
ザーブタンク2内は空となつている。
〔オイルがオーバーフィルして注入された時〕
第1図の如く、オイルパン1内に規定量よりも多いオイ
ルが注入され、溢流通路3の一方向弁7位置よりも油面
が上昇する上昇油面Yになると、一方向弁7の受圧面に
圧力Pが働くため、この圧力Pが一方向弁7に設定され
た開弁圧より大きくなつて一方向弁7が開くので、オイ
ルは溢流通路3を通つてリザーブタンク2内に溢流し、
リザーブタンク2内に貯留される。
そして、リザーブタンク2内にオイルが流入し続け、油
面が溢流通路3の一方向弁7位置よりも低い設定油面X
となつた時、すなわち、一方向弁7に作用する圧力Pが
開弁圧(または閉弁圧)よりも小さくなつた時、一方向
弁7によりオイルパン側通路1bが閉止され、オイルパン
1内は設定油面Xで静止するので、オイルパン1自体が
振動してもオイルが溢流通路3を通過することがないよ
うになつている。このようにオイルパン1内の油面が正
常なレベルとなるよう一方向弁7の高さ、弁圧が決定さ
れる。
第2図の如くリザーブタンク2側、オイルパン1側とも
に油頭が同一状態にある場合には、バランスが保持され
一方向弁7が閉止状態となつている。このようにオイル
パン1とリザーブタンク2との油頭が設定油面X付近で
同一状態になると、リザーブタンク2内の貯溜油量が多
くなりリザーブタンク2からオイルパン1へのオイル補
給量を増大できる利点があるが、オイルパン1内のオイ
ルは、一方向弁10で閉止されリザーブタンク2側には逆
流しないので、このオイル補給量が少なくてもよい場合
には両者の油頭は同一とすることなく、リザーブタンク
2の油頭Hがオイルパン1の油頭hよりも低い方が設定
油面Xを維持する上で安全である。
〔オイル油面が低下した時〕
エンジンの稼働によりオイルパン1内のオイルが消費さ
れ、第3図のように低下油面Zとなつた場合、オイルパ
ン1内の油頭hとリザーブタンク2内の油頭Hにアンバ
ランスが生ずるため、つまり、オイルパン1内の油頭h
よりもリザーブタンク2内の油頭Hが高い時には、還元
通路4の一方向弁10は開弁圧以上の圧力を受けて開状態
となり、一方向弁10がリザーブタンク側通路2bを開放す
るので、リザーブタンク2内のオイルは、オイルパン1
内に向けて補給され、リザーブタンク2内の油頭Hとオ
イルパン1内の油頭hとが等しくなるバランス状態にな
ると、一方向弁10が閉状態となつて補給は停止される。
このリザーブタンク2内からのオイル補給によりオイル
パン1内の低下油面Zは、補給油面xにまで上昇させる
ことができる。さらにオイルパン1内のオイルが減少し
油面が低下する度毎に、上記と同様の作用を繰返するの
で、オイルパン1内の油面が減少するのをリザーブタン
ク2内からの補給で補うことができる。
〔考案の効果〕
上述したように本考案は、並設したオイルパンとリザー
ブタンクとを溢流通路と還元通路とでそれぞれ連通し、
前記溢流通路を前記オイルパンの設定油面に配設すると
共に、該溢流通路に、常時オイルパン側にバネにより附
勢されて溢流通路を閉鎖し、設定油面よりオイルが上昇
すると該オイルの圧力により押圧されて開となる一方向
弁を設け、前記還元通路を前記溢流通路よりも下方の設
定油面内に配設すると共に、該還元通路に、常時リザー
ブタンク側にバネにより附勢されて還元通路を閉鎖し、
リザーブタンク内の貯留オイルの油頭がオイルパン内の
オイルの油頭よりも高い際に貯留オイルの圧力により押
圧されて開となる一方向弁を設けたので、以下のような
優れた効果を奏するものである。
.溢流通路をオイルパンの設定油面に配設すると共
に、設定油面よりオイルが上昇すると該オイルの圧力に
より開となる一方向弁を設けたので、設定油面を越える
オイルが溢流通路の一方向弁を押圧してリザーブタンク
内に溢流し、オイルパン内にオイルを入れ過ぎても、オ
イルパン内のオイルを適切な設定油面に確実かつ自動的
に保つことができる。そのため、オイルハンマーやオイ
ル燃焼等によりエンジン性能が低下するを有効に防止す
ることができる。
.溢流通路よりも下方の設定油面内に還元通路を配設
し、この還元通路に、常時リザーブタンク側に附勢され
て還元通路を閉鎖し、リザーブタンク内の貯留オイルの
油頭がオイルパン内のオイルの油頭よりも高い際に開と
なる一方向弁を設けたので、オイルパンから溢流したオ
イルをリザーブタンクに貯留し、オイルの消費によりオ
イルパン内のオイルが極端に減少した際に、オイルパン
にリザーブタンク内のオイルを自動的に供給できる。そ
のため、供給したオイルを極めて有効に使用することが
可能である。
.オイルパンの設定油面に配設した溢流通路を、一方
向弁により常時閉鎖しているため、エンジンの振動やカ
ーブ走行等によりオイルパン内のオイルが波打って溢流
通路を介してリザーブタンクに流れこもうとするのを阻
止することができ、オイルパンに供給した設定油面内の
オイルが誤ってリザーブタンクに入って急激に減少する
ことを防いで、設定油面内に供給されているオイルの安
定した使用ができる。
.一方向弁をバネと油圧により開閉する構成としたの
で、構造がシンプルでメンテナンスも容易であり、また
安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図はオイルパンと
リザーブタンクとの縦断側面図、第2図および第3図は
作用説明図である。 1…オイルパン、2…リザーブタンク、3…溢流通路、
4…還元通路、7…一方向弁、10…一方向弁、X…設定
油面、H…リザーブタンクの油頭、h…オイルパンの油
頭。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】並設したオイルパンとリザーブタンクとを
    溢流通路と還元通路とでそれぞれ連通し、前記溢流通路
    を前記オイルパンの設定油面に配設すると共に、該溢流
    通路に、常時オイルパン側にバネにより附勢されて溢流
    通路を閉鎖し、設定油面よりオイルが上昇すると該オイ
    ルの圧力により押圧されて開となる一方向弁を設け、前
    記還元通路を前記溢流通路よりも下方の設定油面内に配
    設すると共に、該還元通路に、常時リザーブタンク側に
    バネにより附勢されて還元通路を閉鎖し、リザーブタン
    ク内の貯留オイルの油頭がオイルパン内のオイルの油頭
    よりも高い際に貯留オイルの圧力により押圧されて開と
    なる一方向弁を設けたオイルパン構造。
JP1987099526U 1987-06-30 1987-06-30 オイルパン構造 Expired - Lifetime JPH0619782Y2 (ja)

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JPS646306U JPS646306U (ja) 1989-01-13
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