JP3338090B2 - 燃料タンク - Google Patents
燃料タンクInfo
- Publication number
- JP3338090B2 JP3338090B2 JP24593092A JP24593092A JP3338090B2 JP 3338090 B2 JP3338090 B2 JP 3338090B2 JP 24593092 A JP24593092 A JP 24593092A JP 24593092 A JP24593092 A JP 24593092A JP 3338090 B2 JP3338090 B2 JP 3338090B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- delivery pipe
- fuel tank
- normal
- tank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主に２輪車等小型車両
用の燃料タンクにおいて燃料タンクからの燃料取り出し
に関する。
用の燃料タンクにおいて燃料タンクからの燃料取り出し
に関する。
【０００２】
【従来技術】自動２輪車の場合、燃料タンク内の燃料が
ある程度以下になると通常回路では燃料を取り出すこと
ができず、燃料切れでエンジンストップを起こし、これ
により運転者は燃料が少なくなっていることを知る。
ある程度以下になると通常回路では燃料を取り出すこと
ができず、燃料切れでエンジンストップを起こし、これ
により運転者は燃料が少なくなっていることを知る。
【０００３】そこで補助回路に切換えて、残りの燃料を
取り出してある程度エンジンを運転できるようにしてい
る。
取り出してある程度エンジンを運転できるようにしてい
る。
【０００４】従来の補助回路専用の補助燃料タンクを主
燃料タンクとは別個に備えている例（実開昭63-48689号
公報、実公昭60-36798号公報）もあるが、構造が複雑と
なり、補助燃料タンクを常に満たしておかなければなら
ず面倒である。
燃料タンクとは別個に備えている例（実開昭63-48689号
公報、実公昭60-36798号公報）もあるが、構造が複雑と
なり、補助燃料タンクを常に満たしておかなければなら
ず面倒である。
【０００５】そこで１つの燃料タンクに通常回路と補助
回路とを備えた例（実開昭54-97626号公報、特公昭62−
27号公報、実開昭56-45157号公報）がある。
回路とを備えた例（実開昭54-97626号公報、特公昭62−
27号公報、実開昭56-45157号公報）がある。
【０００６】ただし特公昭62−27号公報に記載されたも
のは、燃料タンクの前後に油溜まり部を有していずれか
一方の油溜まり部が補助燃料タンクの役割を果たすの
で、前記補助燃料タンクを別個に設けるものと同じよう
な問題がある。
のは、燃料タンクの前後に油溜まり部を有していずれか
一方の油溜まり部が補助燃料タンクの役割を果たすの
で、前記補助燃料タンクを別個に設けるものと同じよう
な問題がある。
【０００７】通常回路にフロートを備えた実開昭56-451
57号公報記載の例を、図１に図示する。燃料タンク01の
底板01ａに、主燃料送出管02と補助燃料送出管03とが貫
通支持されて設けられており、両送出管02，03の下端は
切換弁04に接続されている。燃料タンク01内において、
主燃料送出管02の開口02ａは底板01ａよりいくらか高い
位置にあって同開口02ａを塞ぐフロート弁05が設けられ
ており、補助燃料送出管03の開口03ａは底板01ａの近傍
に位置している。
57号公報記載の例を、図１に図示する。燃料タンク01の
底板01ａに、主燃料送出管02と補助燃料送出管03とが貫
通支持されて設けられており、両送出管02，03の下端は
切換弁04に接続されている。燃料タンク01内において、
主燃料送出管02の開口02ａは底板01ａよりいくらか高い
位置にあって同開口02ａを塞ぐフロート弁05が設けられ
ており、補助燃料送出管03の開口03ａは底板01ａの近傍
に位置している。
【０００８】通常切換弁04は、主燃料送出管02を導通し
補助燃料送出管03を非導通としており、燃料が所定量以
上貯溜しているときは、フロート弁05はフロートを浮か
せて開口02ａを開いているので、主燃料送出管02を通じ
て燃料が送り出される。燃料が少なくなり所定量を下回
るとフロート弁05が開口02ａを閉じて燃料の送り出しを
停止するので、エンジンストップを起こし運転者に燃料
が少なくなったことを知らせることができる。
補助燃料送出管03を非導通としており、燃料が所定量以
上貯溜しているときは、フロート弁05はフロートを浮か
せて開口02ａを開いているので、主燃料送出管02を通じ
て燃料が送り出される。燃料が少なくなり所定量を下回
るとフロート弁05が開口02ａを閉じて燃料の送り出しを
停止するので、エンジンストップを起こし運転者に燃料
が少なくなったことを知らせることができる。
【０００９】そこで切換弁04を操作して補助燃料送出管
03を導通させると、まだ燃料タンク01内に滞留している
燃料を補助燃料送出管03を通じて送り出すことができ、
燃料を補充するまでの間エンジンの運転を可能としてい
る。
03を導通させると、まだ燃料タンク01内に滞留している
燃料を補助燃料送出管03を通じて送り出すことができ、
燃料を補充するまでの間エンジンの運転を可能としてい
る。
【００１０】
【解決しようとする課題】燃料内に混入した比重の大き
い不純物は、タンク底板付近に溜り易く、一方で通常燃
料の供給に使用される主燃料送出管02は、その開口02ａ
が底板より高い位置にあるので、常にその開口02ａ高さ
の燃料が吸い出されるので、正規に燃料を補充している
限り不純物は底板に溜まったままで不純物濃度は高くな
る一方である。
い不純物は、タンク底板付近に溜り易く、一方で通常燃
料の供給に使用される主燃料送出管02は、その開口02ａ
が底板より高い位置にあるので、常にその開口02ａ高さ
の燃料が吸い出されるので、正規に燃料を補充している
限り不純物は底板に溜まったままで不純物濃度は高くな
る一方である。
【００１１】したがって燃料が充分にある場合でも時々
切換弁04を切換えて補助燃料送出管03によって燃料の供
給を行ったり、その他燃料タンク底部にドレンボルトを
設置しておいてドレン操作を行う等して底板に溜まった
不純物を排出しなければならず面倒であり、また不確実
である。
切換弁04を切換えて補助燃料送出管03によって燃料の供
給を行ったり、その他燃料タンク底部にドレンボルトを
設置しておいてドレン操作を行う等して底板に溜まった
不純物を排出しなければならず面倒であり、また不確実
である。
【００１２】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は特別に操作することなく不純物
の蓄積を常に防止することができる燃料タンクを供する
点にある。
で、その目的とする処は特別に操作することなく不純物
の蓄積を常に防止することができる燃料タンクを供する
点にある。
【００１３】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために本請求項１記載の発明は、燃料タンクから
燃料を取り出すために通常燃料送出管と補助燃料送出管
とを切換えて使用する燃料供給装置を有する燃料タンク
において、前記通常燃料送出管の燃料取出口および前記
補助燃料送出管の燃料取出口の高さを前記燃料タンクの
底板から略同一の高さとし、前記燃料タンク内の燃料が
前記２つの燃料取出口より高い油面をなす所定量以下と
なったときに、前記通常燃料送出管の燃料取出口を閉塞
する制御手段を備えた燃料タンクとした。
成するために本請求項１記載の発明は、燃料タンクから
燃料を取り出すために通常燃料送出管と補助燃料送出管
とを切換えて使用する燃料供給装置を有する燃料タンク
において、前記通常燃料送出管の燃料取出口および前記
補助燃料送出管の燃料取出口の高さを前記燃料タンクの
底板から略同一の高さとし、前記燃料タンク内の燃料が
前記２つの燃料取出口より高い油面をなす所定量以下と
なったときに、前記通常燃料送出管の燃料取出口を閉塞
する制御手段を備えた燃料タンクとした。
【００１４】燃料タンク内の燃料が所定量以上ある場
合、使用される通常燃料送出管は、補助燃料送出管の取
出口と底板に対して同じ高さに開口した燃料取出口より
燃料を取り出すようにしているので、底板に溜まり易い
不純物を何ら特別な操作をすることなく排出し、不純物
の蓄積を防止することができる。燃料が所定量以下にな
ると、制御手段が通常燃料送出管の燃料取出口を閉塞し
通常燃料送出管からの燃料の取出しを停止し、切換えに
より補助燃料送出管を使用して燃料を取り出すことがで
きる。
合、使用される通常燃料送出管は、補助燃料送出管の取
出口と底板に対して同じ高さに開口した燃料取出口より
燃料を取り出すようにしているので、底板に溜まり易い
不純物を何ら特別な操作をすることなく排出し、不純物
の蓄積を防止することができる。燃料が所定量以下にな
ると、制御手段が通常燃料送出管の燃料取出口を閉塞し
通常燃料送出管からの燃料の取出しを停止し、切換えに
より補助燃料送出管を使用して燃料を取り出すことがで
きる。
【００１５】請求項２記載の発明は、燃料タンクから燃
料を取り出すために通常燃料送出管と補助燃料送出管と
を切換えて使用する燃料供給装置を有する燃料タンクに
おいて、前記通常燃料送出管の燃料取出口および前記補
助燃料送出管の燃料取出口の高さを前記燃料タンクの底
板から略同一の高さとし、前記通常燃料送出管は、前記
燃料タンクの底板を下方から貫通して上方に延出した後
に屈曲して下方へ延びて下端に前記燃料取出口を有し、
前記通常燃料送出管の屈曲部側壁には小孔を形成すると
ともに、前記燃料タンク内の燃料が前記２つの燃料取出
口より高い油面をなす所定量以上のときは前記小孔を閉
塞し、前記燃料タンク内の燃料が前記所定量以下のとき
は前記小孔を開放する制御手段を備えた燃料タンクであ
る。
料を取り出すために通常燃料送出管と補助燃料送出管と
を切換えて使用する燃料供給装置を有する燃料タンクに
おいて、前記通常燃料送出管の燃料取出口および前記補
助燃料送出管の燃料取出口の高さを前記燃料タンクの底
板から略同一の高さとし、前記通常燃料送出管は、前記
燃料タンクの底板を下方から貫通して上方に延出した後
に屈曲して下方へ延びて下端に前記燃料取出口を有し、
前記通常燃料送出管の屈曲部側壁には小孔を形成すると
ともに、前記燃料タンク内の燃料が前記２つの燃料取出
口より高い油面をなす所定量以上のときは前記小孔を閉
塞し、前記燃料タンク内の燃料が前記所定量以下のとき
は前記小孔を開放する制御手段を備えた燃料タンクであ
る。
【００１６】通常燃料送出管は、燃料が所定量以上あっ
て制御手段が屈曲部の小孔を閉じているときはサイホン
機能を有して補助燃料送出管の取出口と燃料タンクの底
板に対して同じ高さに開口した燃料取出口から燃料が取
り出されるようにしているので、底板に溜まり易い不純
物を何ら特別な操作をすることなく排出し、不純物の蓄
積を防止することができる。燃料が所定量以下になる
と、制御手段が小孔を開放し通常燃料送出管はサイホン
機能をなくし、通常燃料送出管からの燃料の取出しを停
止し、切換えにより補助燃料送出管を使用して燃料を取
り出すことができる。
て制御手段が屈曲部の小孔を閉じているときはサイホン
機能を有して補助燃料送出管の取出口と燃料タンクの底
板に対して同じ高さに開口した燃料取出口から燃料が取
り出されるようにしているので、底板に溜まり易い不純
物を何ら特別な操作をすることなく排出し、不純物の蓄
積を防止することができる。燃料が所定量以下になる
と、制御手段が小孔を開放し通常燃料送出管はサイホン
機能をなくし、通常燃料送出管からの燃料の取出しを停
止し、切換えにより補助燃料送出管を使用して燃料を取
り出すことができる。
【００１７】
【実 施 例】以下図２ないし図５に図示した本発明の
一実施例について説明する。
一実施例について説明する。
【００１８】図２は本実施例の燃料タンク１の側断面図
であり、上部給油口２は燃料キャップ３で閉じられてい
る。そして燃料タンク１の底板４に燃料を取り出す通常
回路である通常燃料送出管５と補助回路である補助燃料
送出管10が上下に貫通して支持されている。
であり、上部給油口２は燃料キャップ３で閉じられてい
る。そして燃料タンク１の底板４に燃料を取り出す通常
回路である通常燃料送出管５と補助回路である補助燃料
送出管10が上下に貫通して支持されている。
【００１９】両送出管５，10の下流側は図示されない切
換弁に接続され、いずれの送出管を導通させるかを切換
弁で切り換えるようにしている。
換弁に接続され、いずれの送出管を導通させるかを切換
弁で切り換えるようにしている。
【００２０】図３に示すように補助燃料送出管10は、底
板４より若干タンク内に突出して上端に燃料取出口10ａ
を有するが、通常燃料送出管５はさらにタンク内部に侵
入して上端は底板４より所定高さ位置にあり、その上端
部は中央に円孔を形成したストッパー６が嵌着されてい
る。
板４より若干タンク内に突出して上端に燃料取出口10ａ
を有するが、通常燃料送出管５はさらにタンク内部に侵
入して上端は底板４より所定高さ位置にあり、その上端
部は中央に円孔を形成したストッパー６が嵌着されてい
る。
【００２１】そして通常燃料送出管５における燃料取出
口５ａは、底板４に沿って送出管側壁の一部を切り欠い
て形成されている。通常燃料送出管５内の底板４と同じ
高さ位置に円環状の弁座７が内嵌されて、弁座７とスト
ッパー６との間に弁体である円筒状のフロート８が昇降
自在に嵌挿されている。
口５ａは、底板４に沿って送出管側壁の一部を切り欠い
て形成されている。通常燃料送出管５内の底板４と同じ
高さ位置に円環状の弁座７が内嵌されて、弁座７とスト
ッパー６との間に弁体である円筒状のフロート８が昇降
自在に嵌挿されている。
【００２２】フロート８が上方位置にあるときは、燃料
取出口５ａおよび弁座７の開口は開いた状態にあって、
燃料タンク１内の燃料は燃料取出口５ａ、弁座７を通っ
て送出可能であるが、フロート８が最下位置にあるとき
はフロート８によって弁座７および燃料取出口５ａを閉
塞して通常燃料送出管５による燃料取出はできない。
取出口５ａおよび弁座７の開口は開いた状態にあって、
燃料タンク１内の燃料は燃料取出口５ａ、弁座７を通っ
て送出可能であるが、フロート８が最下位置にあるとき
はフロート８によって弁座７および燃料取出口５ａを閉
塞して通常燃料送出管５による燃料取出はできない。
【００２３】本実施例の燃料タンク１は、以上のような
燃料供給装置を備えており、その作用を以下に説明す
る。
燃料供給装置を備えており、その作用を以下に説明す
る。
【００２４】通常切換弁は、通常燃料送出管５を導通、
補助燃料送出管10を非導通状態に設定されており、かか
る通常状態で燃料タンク１内に所定量以上の燃料が入っ
ているときは、図３に示すようにフロート８は浮力で上
昇しており、燃料取出口５ａ、弁座７を開いて燃料タン
ク１内の燃料を底板１ａに沿った燃料取出口５ａより優
先的に取り出すことができ、よって底板４の近傍に溜ま
り易い比重の大きい不純物を排出することができる。
補助燃料送出管10を非導通状態に設定されており、かか
る通常状態で燃料タンク１内に所定量以上の燃料が入っ
ているときは、図３に示すようにフロート８は浮力で上
昇しており、燃料取出口５ａ、弁座７を開いて燃料タン
ク１内の燃料を底板１ａに沿った燃料取出口５ａより優
先的に取り出すことができ、よって底板４の近傍に溜ま
り易い比重の大きい不純物を排出することができる。
【００２５】常に底板４近傍の燃料から優先的に取り出
されるので、底板４に溜まる不純物は高濃度になる前に
排出されるため、かかる低濃度の不純物は実害を生じさ
せない。また不純物排除のために特別の操作をする必要
がなく面倒でなく、確実に排除できる。
されるので、底板４に溜まる不純物は高濃度になる前に
排出されるため、かかる低濃度の不純物は実害を生じさ
せない。また不純物排除のために特別の操作をする必要
がなく面倒でなく、確実に排除できる。
【００２６】燃料タンク１内の燃料が所定量以下になる
と、図４に示すようにフロート８は下降して弁座７を閉
じるので、燃料の送出は停止される。したがってエンジ
ンストップを生じ燃料が少なくなってきたことを運転者
に知らせることができる。
と、図４に示すようにフロート８は下降して弁座７を閉
じるので、燃料の送出は停止される。したがってエンジ
ンストップを生じ燃料が少なくなってきたことを運転者
に知らせることができる。
【００２７】ここで運転者が切換弁を操作して補助燃料
送出管10の導通に切換えると、図５に示すように残りの
燃料は補助燃料送出管10を通して送出され、エンジンの
運転を持続することができる。
送出管10の導通に切換えると、図５に示すように残りの
燃料は補助燃料送出管10を通して送出され、エンジンの
運転を持続することができる。
【００２８】このように通常燃料送出管５を使用して通
常運転しているときに燃料タンク１内の燃料を底板４近
傍の燃料から優先して取り出していること以外は、従来
の燃料タンクと同様の作用をなす。
常運転しているときに燃料タンク１内の燃料を底板４近
傍の燃料から優先して取り出していること以外は、従来
の燃料タンクと同様の作用をなす。
【００２９】次に別の実施例について図６ないし図８に
基づき説明する。本実施例における燃料供給装置は、サ
イホンの原理を利用したものであり、燃料タンク底板20
に通常燃料送出管21と補助燃料送出管30を貫通して支持
している点は前記実施例と同様である。
基づき説明する。本実施例における燃料供給装置は、サ
イホンの原理を利用したものであり、燃料タンク底板20
に通常燃料送出管21と補助燃料送出管30を貫通して支持
している点は前記実施例と同様である。
【００３０】またオリフィス22の構造は同じであるが、
通常燃料送出管21はタンク内部で底板20を貫通して上方
へ延出した垂直部21ａから水平方向に屈曲し、同水平部
21ｂから下方向へ屈曲して垂直部21ｃが形成されて全体
でコ字状をなし、垂直部21ｃの下端が底板20に近接して
燃料取出口21ｄとなり、サイホンを構成している。
通常燃料送出管21はタンク内部で底板20を貫通して上方
へ延出した垂直部21ａから水平方向に屈曲し、同水平部
21ｂから下方向へ屈曲して垂直部21ｃが形成されて全体
でコ字状をなし、垂直部21ｃの下端が底板20に近接して
燃料取出口21ｄとなり、サイホンを構成している。
【００３１】通常燃料送出管21の水平部21ｂには、その
上部にオリフィス22が設けられ、このオリフィス22の開
閉を栓体23が行う。栓体23は、固定支持部材24に枢支さ
れ左右端を上下に揺動自在としたアーム25の一端に枢着
され、他端にはフロート26が設けられている。
上部にオリフィス22が設けられ、このオリフィス22の開
閉を栓体23が行う。栓体23は、固定支持部材24に枢支さ
れ左右端を上下に揺動自在としたアーム25の一端に枢着
され、他端にはフロート26が設けられている。
【００３２】したがってフロート26が上昇すると栓体23
は下降してオリフィス22を閉塞し通常燃料送出管21にサ
イホンの機能を持たせるが、フロート26が下降し栓体23
が上昇するとオリフィス22は開いて通常燃料送出管21は
サイホンとしての機能を果さない。
は下降してオリフィス22を閉塞し通常燃料送出管21にサ
イホンの機能を持たせるが、フロート26が下降し栓体23
が上昇するとオリフィス22は開いて通常燃料送出管21は
サイホンとしての機能を果さない。
【００３３】なお通常燃料送出管21と補助燃料送出管30
の下流側は図示されない切換弁に接続されている。
の下流側は図示されない切換弁に接続されている。
【００３４】本実施例の燃料タンクの燃料供給装置は以
上のような構造をしている。通常切換弁が通常燃料送出
管21の導通を許し補助燃料送出管30を非導通としている
ときに、燃料タンク内に所定量以上の燃料が入っていれ
ば、図６に示すようにフロート26が浮力で上昇して栓体
23がオリフィス22を閉塞している。
上のような構造をしている。通常切換弁が通常燃料送出
管21の導通を許し補助燃料送出管30を非導通としている
ときに、燃料タンク内に所定量以上の燃料が入っていれ
ば、図６に示すようにフロート26が浮力で上昇して栓体
23がオリフィス22を閉塞している。
【００３５】したがって通常燃料送出管21のサイホンの
機能により燃料タンク内の底板20の近傍に開口した燃料
取出口21ｄから燃料が取り出されていく。底板20の近傍
の燃料が優先的に取り出されるので、底板20に溜まり易
い不純物が高濃度になる前に排出されて実害を及ぼさず
に取り除かれ、面倒な操作も必要としない。
機能により燃料タンク内の底板20の近傍に開口した燃料
取出口21ｄから燃料が取り出されていく。底板20の近傍
の燃料が優先的に取り出されるので、底板20に溜まり易
い不純物が高濃度になる前に排出されて実害を及ぼさず
に取り除かれ、面倒な操作も必要としない。
【００３６】燃料タンク内の燃料が所定量以下になる
と、フロート26が下降し栓体23が上昇してオリフィス22
を開き通常燃料送出管21はサイホンの機能を失い、さら
に図７に示すように燃料の液面が通常燃料送出管21の水
平部21ｂより下がると通常燃料送出管21からの燃料取り
出しはできなくなり、エンジンストップを生じ、燃料が
少なくなったことを運転者に知らせることができる。
と、フロート26が下降し栓体23が上昇してオリフィス22
を開き通常燃料送出管21はサイホンの機能を失い、さら
に図７に示すように燃料の液面が通常燃料送出管21の水
平部21ｂより下がると通常燃料送出管21からの燃料取り
出しはできなくなり、エンジンストップを生じ、燃料が
少なくなったことを運転者に知らせることができる。
【００３７】ここで補助燃料送出管30の導通に切換えれ
ば図８に示すように残りの燃料は補助燃料送出管30を通
して送出されエンジンの運転を持続することができる。
ば図８に示すように残りの燃料は補助燃料送出管30を通
して送出されエンジンの運転を持続することができる。
【００３８】
【発明の効果】本発明は、燃料タンクの底板近傍に設け
た開口を燃料取出口とする通常回路を燃料が所定量以上
入っているときに使用できるようにするので、底板に溜
まり易い不純物を何ら特別な操作をすることなく排出す
ることができる。不純物が高濃度になる前に排出される
ので、高濃度不純物によるエンジンの不調などの実害を
防止することができる。
た開口を燃料取出口とする通常回路を燃料が所定量以上
入っているときに使用できるようにするので、底板に溜
まり易い不純物を何ら特別な操作をすることなく排出す
ることができる。不純物が高濃度になる前に排出される
ので、高濃度不純物によるエンジンの不調などの実害を
防止することができる。
【図１】従来の燃料タンクの構造を示す一部断面とした
側面図である。
側面図である。
【図２】本発明に係る一実施例の燃料タンクの側断面図
である。
である。
【図３】同燃料タンクの要部断面図である。
【図４】同燃料タンクの別の状態の要部断面図である。
【図５】同燃料タンクのさらに別の状態の要部断面図で
ある。
ある。
【図６】別の実施例の燃料タンクの要部断面図である。
【図７】同燃料タンクの別の状態の要部断面図である。
【図８】同燃料タンクのさらに別の状態の要部断面図で
ある。
ある。
１…燃料タンク、２…給油口、３…燃料キャップ、４…
底板、５…通常燃料送出管、６…ストッパー、７…弁
座、８…フロート、10…補助燃料送出管、20…底板、21
…通常燃料送出管、22…オリフィス、23…栓体、24…固
定支持部材、25…アーム、26…フロート、30…補助燃料
送出管。
底板、５…通常燃料送出管、６…ストッパー、７…弁
座、８…フロート、10…補助燃料送出管、20…底板、21
…通常燃料送出管、22…オリフィス、23…栓体、24…固
定支持部材、25…アーム、26…フロート、30…補助燃料
送出管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−45157（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F02M 37/00 301
Claims (2)
- 【請求項１】 燃料タンクから燃料を取り出すために通
常燃料送出管と補助燃料送出管とを切換えて使用する燃
料供給装置を有する燃料タンクにおいて、 前記通常燃料送出管の燃料取出口および前記補助燃料送
出管の燃料取出口の高さを前記燃料タンクの底板から略
同一の高さとし、 前記燃料タンク内の燃料が前記２つの燃料取出口より高
い油面をなす所定量以下となったときに、前記通常燃料
送出管の燃料取出口を閉塞する制御手段を備えたことを
特徴とする燃料タンク。 - 【請求項２】 燃料タンクから燃料を取り出すために通
常燃料送出管と補助燃料送出管とを切換えて使用する燃
料供給装置を有する燃料タンクにおいて、 前記通常燃料送出管の燃料取出口および前記補助燃料送
出管の燃料取出口の高さを前記燃料タンクの底板から略
同一の高さとし、 前記通常燃料送出管は、前記燃料タンクの底板を下方か
ら貫通して上方に延出した後に屈曲して下方へ延びて下
端に前記燃料取出口を有し、 前記通常燃料送出管の屈曲部側壁には小孔を形成すると
ともに、 前記燃料タンク内の燃料が前記２つの燃料取出口より高
い油面をなす所定量以上のときは前記小孔を閉塞し、前
記燃料タンク内の燃料が前記所定量以下のときは前記小
孔を開放する制御手段を備えたことを特徴とする燃料タ
ンク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24593092A JP3338090B2 (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | 燃料タンク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24593092A JP3338090B2 (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | 燃料タンク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0674119A JPH0674119A (ja) | 1994-03-15 |
| JP3338090B2 true JP3338090B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=17140973
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24593092A Expired - Fee Related JP3338090B2 (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | 燃料タンク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3338090B2 (ja) |
-
1992
- 1992-08-24 JP JP24593092A patent/JP3338090B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0674119A (ja) | 1994-03-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4659346A (en) | Device for preventing fuel vapor from escaping to the outside air from a fuel tank | |
| US4700864A (en) | Synthetic material vehicle fuel tank | |
| US5363827A (en) | Fuel pump assembly | |
| US4703771A (en) | Vehicle fuel tank | |
| JPS5923650Y2 (ja) | タンデムマスタシリンダ用リザ−バ | |
| JP4370610B2 (ja) | 燃料供給装置 | |
| DE102007052396A1 (de) | Elektrisch gesteuerte Abschaltung der Dampfentlüftung beim Betanken | |
| EP0578484B1 (en) | Internal combustion engine fuel pickup and reservoir | |
| JPH02233860A (ja) | 燃料送給装置 | |
| US6062274A (en) | Vapor reduction in filling fuel storage tanks | |
| CA2085186A1 (en) | Combination sending unit and fuel draw automatic shutoff valve | |
| JP3338090B2 (ja) | 燃料タンク | |
| JP3683139B2 (ja) | 燃料タンク | |
| CA1280980C (en) | Fuel tank for an off-road vehicle | |
| US4393980A (en) | Liquid container arranged to limit undesirable drainage | |
| JP2690330B2 (ja) | 自動車の内燃機関へ貯蔵タンクから燃料を供給するための装置 | |
| WO1997022797A1 (de) | Vorrichtung zur versorgung einer brennkraftmaschine mit kraftstoff | |
| JPH02176155A (ja) | 車両用燃料タンクの燃料流出防止装置 | |
| US2722286A (en) | Crankcase oil level maintaining means | |
| KR100223461B1 (ko) | 엔진오일 자동급배유 장치 | |
| JPS6019995Y2 (ja) | ポンプの満水装置 | |
| JPS6133243Y2 (ja) | ||
| JPS6027821Y2 (ja) | 車輛用燃料タンク | |
| US1943769A (en) | Flushing tank valve | |
| KR100231998B1 (ko) | 자동차 연료탱크의 게이지 유니트 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |