JPH0755324Y2 - サブタンク付き燃料タンク装置 - Google Patents

サブタンク付き燃料タンク装置

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JPH0755324Y2
JPH0755324Y2 JP1988020121U JP2012188U JPH0755324Y2 JP H0755324 Y2 JPH0755324 Y2 JP H0755324Y2 JP 1988020121 U JP1988020121 U JP 1988020121U JP 2012188 U JP2012188 U JP 2012188U JP H0755324 Y2 JPH0755324 Y2 JP H0755324Y2
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tank
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徹三 佐々木
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、メインタンクとサブタンクとからなるサブタ
ンク付き燃料タンク装置に関し、特に、自動車用燃料タ
ンクに用いて好適のサブタンク付き燃料タンク装置に関
する。
〔従来の技術〕
エンジン等の燃焼系には、適宜燃料を供給しうるように
燃料タンク装置が接続されている。
例えば、自動車(特に、乗用車)の燃料タンク装置は、
通常、後部座席の下部後方に配設される燃料タンクと、
この燃料タンクに燃料を注入するための燃料注入管と、
燃料タンクからエンジンの燃焼系へ燃料を送給するため
の燃料送給管とからなっている。
なお、このような燃料タンク装置では、燃料タンクを一
個だけ設けるのが一般的である。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、燃料タンク装置では、燃料タンクの容量が大
きい方がエンジン等の連続運転などに有利であり、ま
た、燃料タンクへの燃料補給作業の回数を低減でき便利
である。自動車の燃料タンク装置については、一般に、
燃料タンクの容量増加で車両の航続距離を増大できるの
で、燃料タンクの容量を増加させたいという要請が強
い。
しかしながら、このタンク容量の増加がスペース上困難
なことがある。例えば、自動車用燃料タンクの配設され
る箇所は、通常後部座席の下部後方等であって比較的ス
ペースが狭隘なため、燃料タンク自体を拡大することは
特に困難である。
そこで、燃料タンクを複数に分割して全体として大容量
を得る手段が考えらえるが、この場合、複数の燃料タン
クへの燃料注入管および複数の燃料タンクからエンジン
への燃料送給管をいかにして設定するかが問題となる。
つまり、各燃料タンクにそれぞれ燃料注入管および燃料
送給管を設けると、管路が増大しスペース上およびコス
ト上不利となり、また燃料タンクの切替操作等を要する
ことになり、操作性が悪く、これらの点をいかに解決す
るかが課題となっている。
なお、すでに、トラック等の燃料タンクが外部に露出し
た自動車には予備タンクをそなえたものが存在するが、
このような燃料タンク装置では、燃料タンクの切替操作
等を要し、また、燃料タンクが外部に露出しない自動車
等にこのまま適用するには、管路を相当量増大させねば
ならず、上述の課題を解決する必要がある。
このような課題を解決するために、次のようなサブタン
ク付き燃料タンク装置を創案した。
つまり、第1,2図は本考案の案出過程で提案された第1
のサブタンク付き燃料タンク装置を示すもので、第1図
はその模式的な構成図、第2図は第1図のII部拡大図で
あり、第3図は本考案の案出過程で提案された第2のサ
ブタンク付き燃料タンク装置を示す模式的な構成図であ
る。
本考案の案出過程で提案された第1のサブタンク付き燃
料タンク装置は、第1図に示すように、燃料用メインタ
ンク1と燃料用サブタンク2とをそなえている。そし
て、サブタンク2の上部には、図示しない一端に燃料注
入口をそなえた第1の燃料注入管3aの他端が導かれてお
り、サブタンク2の上部からメインタンク1の上部に亘
って第2の燃料注入管3bが配設されている。また、サブ
タンク2の底部2aは、メインタンク1の底部1aよりもや
や高位置に配設されている。さらに、両タンク1,2の上
端位置はほぼ等しい高さに設定されている。
これらのメインタンク1とサブタンク2との間には、両
タンク1,2を連通する連通管4が設けられており、この
連通管4の中間部4cは両タンク1,2の上端よりも高位に
位置している。また、連通管4の各端部4a,4bは、両タ
ンク1,2内の底部1a,2aの近傍まで達するように配設され
ていて、連通管4はこの端部4a,4bのみで開口してお
り、メインタンク1内の端部4aはサブタンク2内の端部
4bよりもやや下方に位置している。
また、メインタンク1内には、その上方より、図示しな
いエンジンの燃焼室へ燃料を送給する燃料送給管5が導
かれており、この燃料送給管5の端部5aは、連通管4の
端部4aとほぼ等しい高さ位置まで進入して開口してい
る。
さらに、メインタンク1内には、その上方より、図示し
ないエンジン側からの燃料がリターンされる燃料リター
ン管6が導かれている。
これらの連通管4および燃料送給管5の各端部4a,5a
は、共に、メインタンク1内の底部に設けられた燃料流
通調整室7内に導かれている。
この燃料流通調整室7は、第2図に示すように、その上
部に開口部7aを設けられており、この開口部7aには、フ
ロート弁機構8がそなえられている。なお、燃料流通調
整室7は、メインタンク1の底部に極めて近接(又は接
触)して設けられており、その高さはできるかぎり低く
押さえられている。
フロート弁機構8は、開口部7a上に昇降可能に配設され
たフロート9と、このフロート9が所要の位置で一定の
範囲に昇降するようにフロート9を保持するガイド部材
10と、開口部7aに装着されフロート9が密着しうるシー
ル部材11とから構成されている。
そして、ガイド部材10の下部には、図示しない穴部が形
成されて、フロート9がシール部材11から離隔すると、
開口部7aおよびこの穴部を通じて、燃料流通調整室7内
部とメインタンク1の内部とが連通し、第2図中の矢印
で示すように、燃料が流通しうるように構成されてい
る。なお、燃料流通調整室7の高さが低く設定されてい
るので、ガイド部材10の穴部もメインタンク1の底部に
近い低い位置に設けられることになる。
また、燃料送給管5の他端側(エンジン側)には、図示
しないエア抜きポンプが設けられている。
さらに、メインタンク1内には、図示しないがフロート
センサ等の液面センサが、メインタンク1およびサブタ
ンク2内の両方、又は、いずれか一方に設けられてお
り、これらの液面センサからの検出信号に基づき直接又
は図示しないコントローラを介して燃料残量が適宜表示
されるようになっている。
このサブタンク付き燃料タンク装置は、上述のごとく構
成されているので、まず、各タンク1,2への燃料の注入
にあたっては、図示しない燃料注入口から燃料を注入す
る。すると、この燃料は、第1の燃料注入管3aからサブ
タンク2内に進入し、このサブタンク2内を満たした
後、第2の燃料注入管3bからメインタンク1に進入して
いく。
このように、燃料がメインタンク1内へ注入されると、
メインタンク1内のフロート弁機構8においてフロート
9が浮上して開口部7aを開口し、ついで、この開口部7a
を通じて、燃料流通調整室7内に燃料が満たされる。
そして、図示しないエンジンが起動すると、図示しない
エア抜きポンプが作動して、燃料送給管5内の空気が抜
かれるとともに、燃料送給管5内に燃料流通調整室7の
燃料が吸引されエンジンの燃料室へ送給される。
このエア抜きポンプ作動時およびこの後の燃料送給時に
は、その燃料吸引力で燃料流通調整室7が減圧されるの
で、連通管4の長さ及び径の大きさによっては、連通管
4内に残留していた空気も吸引されて、連通管4内に燃
料が満たされる。一方、この減圧された燃料流通調整室
7内には、ガイド部材10の図示しない穴部および開口部
7aを通じて、燃料流通調整室7の外部から燃料が供給さ
れる。
連通管4内に燃料が満たされた場合には、メインタンク
1内の燃料が減少すると、これに応じた気圧差およびエ
ンジン側の吸引力によって連通管4を通じたサイホン作
用が働き、サブタンク2内の燃料の液面(以下、サブタ
ンク液面という)がメインタンク1内の燃料の液面(以
下、サブタンク液面という)とほぼ等しくなるまで、サ
ブタンク2内の燃料がメインタンク1内に送りこまれ
る。
ただし、このサイホン作用による燃料移動は、連通管4
の長さ及び径の大きさによって、緩慢に行なわれる場合
があり、必ずしも急激には行なわれない。したがって、
エンジン作動時には、通常、サブタンク液面はメインタ
ンク液面ほどには低下していない。
そして、エンジン停止後等に、ある程度時間をかけて、
サブタンク2からメインタンク1へと燃料が移動して、
両タンク1,2の液面が等しくなっていく。
メインタンク1内の燃料が減少して、その液面がタンク
1の底部に近づくと、それまで燃料内に浮上していたフ
ロート9が下降し、フロート9の底部がシール部材11と
密着して、開口部7aが閉鎖される。
このようになると、燃料流通調整室7外のメインタンク
1からは燃料が供給されなくなり、燃料流通調整室7の
燃料が燃料送給管5内に吸引される際の吸引力で燃料流
通調整室7が減圧されると、連通管4の端部4aから連通
管4およびサブタンク2内の燃料を吸引する作用(第2
図中の矢印参照)が大幅に増加して、連通管4内の燃料
が、燃料流通調整室7を経由して燃料送給管5内に吸引
される。
そして、前述のエンジン起動時に、連通管4の長さ及び
径の大きさ等の影響で連通管4内の空気が除去されずに
残留していた場合には、連通管4内の空気は、この時、
連通管4内の燃料とともに吸引除去されて、連通管4内
に燃料が満たされた状態となる。
これ以後は、サブタンク2内の燃料が、連通管4、つい
で燃料流通調整室7を経由して燃料送給管5内に吸引さ
れて、エンジンの燃焼室へ送給される。
この時、気圧差およびエンジン側の吸引力により連通管
4を通じてサイホン作用が働くため、サブタンク液面が
メインタンク液面と等しくなるまで、燃料がメインタン
ク1内に送りこまれようとする。
連通管4の長さ及び径の大きさやエンジン側の吸引力等
によって、このサイホン作用による燃料移動の速度が異
なるが、もしも、この速度が小さい場合には、フロート
9の底部がシール部材11と密着して開口部7aが閉鎖され
たままで、上述のごとくサブタンク2から連通管4,燃料
流通調整室7,燃料送給管5,エンジンの燃焼室へと燃料が
送給される。
サイホン作用による燃料移動の速度がエンジンの燃焼室
への燃料送給速度よりも大きくなると、サブタンク2か
らの燃料が燃料流通調整室7内を高圧にして、フロート
9を押し上げて、これにより開口した開口部7aを通じて
燃料流通調整室7外のメインタンク1内に燃料を送る。
いずれの場合でも、これ以後は、第1図中に鎖線で示す
ような位置に燃料の液面が達するまで、上述の吸引作用
およびサイホン作用によって、エンジンへの燃料送給が
自動的に、且つ、確実に為されるのである。
また、開口部7aの閉鎖及びこれに伴う吸引作用及びサイ
フォン作用は、本装置をそなえた車両が傾斜したり振動
したりして一時的或いは瞬間的にメインタンク1内の燃
料流通調整室7の付近の液面が低下した場合にも当然行
なわれるので、このような車両の傾斜時や振動時にも、
エンジンへ確実に燃料を送給することができる。もちろ
ん、このとき、燃料送給管5の入口側端部5aは密閉され
た燃料流通調整室7内にあるので、燃料送給管5からエ
ンジンへ供給される燃料内に空気が混入することもな
い。
なお、第1図中の液面を示す鎖線のうち、特に、メイン
タンク1のものは、タンク底部との距離が大きくてメイ
ンタンク1内に多量の燃料が残存するように見えるが、
これは、この部分を誇張して描いているためのものであ
って、実際には、この鎖線はタンク底部に極めて近い位
置に設定されており、燃料は有効に消費される。
また、本考案の案出過程で提案された第2のサブタンク
付き燃料タンク装置は、第3図に示すように、燃料リタ
ーン管6がサブタンク2内に導かれて、連通管4の端部
4bとほぼ等しい高さ位置まで進入して開口している。ま
た、燃料残量が僅かであることを検出する液面センサ16
が、サブタンク2内に設けられており、この液面センサ
16は直接又は図示しないコントローラを通じて図示しな
い燃料警告灯に接続されている。
このほか、第3図中で、第1,2図と同符号のものは同様
な部分を示すので説明を省略する。
上述のような構成により、このサブタンク付き燃料タン
ク装置では、次のような作用及び効果が付加される。
つまり、燃料リターン管6からはエンジン側から燃料が
リターンされるため、この燃料のリターンによって、タ
ンク内の燃料の液面が上昇する。一方、エンジン作動時
には、通常、サイホン作用によるサブタンク2からメイ
ンタンク1への燃料移動速度は、メインタンク1からエ
ンジン側への燃料吸引速度よりも小さいので、サブタン
ク液面はメインタンク液面より低下することはない。
このように、通常、サブタンク液面がメインタンク液面
以上に保持される上、サブタンク2内へ燃料リターン管
6が導かれているので、この燃料のリターンによって
も、サブタンク液面はメインタンク液面以上に確実に保
持されるのである。
このようなサブタンク2の中に液面センサ16が設けられ
ているので、この液面センサ16が燃料残量が僅かである
ことを検出した場合には、かならずメインタンク1内の
燃料も僅かになっていることになる。
したがって、この液面センサ16の検出信号に基づいて燃
料警告灯が点灯した時には、メインタンク1とサブタン
ク2とを合わせた燃料残量が確実に僅かにものになって
いて、燃料警告灯が点灯したにもかかわらず実際にはま
だ十分の燃料残量があるという不具合を招くことがない
のである。
ところで、上述のようなサブタンク付き燃料タンク装置
でも、さらに、次のような課題が残る。
つまり、メインタンク1及びサブタンク2の設置ベース
部材の傾斜によりメインタンク1の液面がサブタンク2
の液面よりも上昇したり、燃料リターン管6がメインタ
ンク1内に導かれていてリターンした燃料によりメイン
タンク1の液面がサブタンク2の液面よりも上昇したり
した場合に、メインタンク1からサブタンク2への燃料
の逆流が生じることがある。
これによって、メインタンク1とサブタンク2との間の
不必要な燃料移動が生じるので、サブタンク2からメイ
ンタンク1への本来の燃料の流れが損なわれて、サブタ
ンク2からメインタンク1への燃料供給が遅れてしまう
おそれがある。この場合、実際にはサブタンク2側にま
だ十分の燃料残量があるにもかかわらずメインタンク1
内の燃料残量が少なくなるため、メインタンク1内に設
置された液面センサ16が燃料残量が少ないことを検出し
てしまう不具合がある。この結果、液面センサ16からの
情報に基づいて燃料警告灯を作動させると、まだ十分の
燃料残量があるにもかかわらず警告灯が点灯して燃料残
量について間違った警告情報を発してしまうなどの不具
合も招く。
本考案は、上述のような課題に鑑みて案出されたもの
で、スペース上の制限があってもタンク容量を増加で
き、しかも、簡素な構成で操作性や使用性のよいサブタ
ンク付き燃料タンク装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
このため、本考案のサブタンク付き燃料タンク装置は、
燃料用メインタンクと、底部が上記燃料用メインタンク
の底部よりも高位置に配設された燃料用サブタンクと、
上記の両タンクの何れか一方に設けられた第1の燃料注
入管と、上記の両タンクの上部間に設けられ上記の両タ
ンクを連通する第2の燃料注入管と、上記の燃料用メイ
ンタンク及び燃料用サブタンクの各上部をそれぞれ貫通
するようにして設けられ各端部が上記の両タンク内の底
部近傍で開口する連通管と、上記燃料用メインタンク内
の底部近傍に入口側端部が開口する燃料送給管と、上記
燃料用メインタンク内の底部近傍に設けられて、上部に
開口部を有するとともに上記燃料用メインタンク内の燃
料液面の低下に応じて降下して上記開口部を閉鎖しうる
フロート弁機構を有し上記連通管の上記燃料用メインタ
ンク側の端部及び上記燃料送給管の入口側端部を内部に
導入された燃料流通調整室と、上記連通管の燃料用メイ
ンタンク側入口端部に設けられ上記燃料用メインタンク
から上記燃料用サブタンクへの燃料の逆流を規制する逆
止弁装置と、上記の燃料用メインタンク及び燃料用サブ
タンクのいずれかに設けられた液面センサと、をそなえ
ていることを特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案のサブタンク付き燃料タンク装置では、燃
料用サブタンクの底部が燃料用メインタンクの底部より
も高位置に配設され、且つ、上記のメインタンクとサブ
タンクとの間を接続する連通管の各端部が上記の両タン
ク内の底部近傍で開口しているので、上記サブタンク内
の燃料が上記メインタンク内の燃料よりも高位になって
両タンクの燃料面に圧力差が生じると、上記連通管のサ
イホン作用によって、この連通管を通じて上記サブタン
ク内の燃料がメインタンク内に送られる。
連通管の流通抵抗等もあるため、このような両タンク液
面の高低差によるサブタンクからメインタンクへの燃料
の移動は、一般に徐々に行なわれていき、通常は、メイ
ンタンクの液面はサブタンクの液面よりも適当に低い状
態にある。
したがって、通常は、メインタンク内の燃料の液面があ
るレベルまで低下して、フロート弁機構が燃料流通調整
室の開口部を閉鎖するようになっても、サブタンクの液
面はこれよりも高くサブタンク内に適当な量の燃料が残
存している状態がある。
このようなときには、開口部の閉鎖により燃料流通調整
室内が密閉状態となるため、メインタンク内から燃料が
供給されなくなって、燃料送給管からの燃料吸引力で燃
料流通調整室内が大幅に減圧される。これにより、サブ
タンク側から燃料流通調整室内へ向かう吸引力が大きく
はたらくようになり、この吸引力でサブタンク側からメ
インタンク側へ連通管を通って速やかに燃料が供給され
る。
また、両タンクに傾斜が生じたりして、メインタンク内
への燃料の戻り等によって、メインタンク内の液面がサ
ブタンク内の液面よりも上昇した場合にも、上記連通管
のメインタンク側入口端部に設けられた逆止弁装置が、
メインタンクからサブタンクへの燃料の逆流を規制す
る。
このため、メインタンク内の燃料液面がサブタンク内の
燃料液面と同レベル以上に保持しやすい。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の実施例について説明すると、
第4,5図は本考案の第1実施例としてのサブタンク付き
燃料タンク装置を示すもので、第4図はその模式的な構
成図、第5図は第4図のV部拡大図であり、第6図は本
考案の第2実施例としてのサブタンク付き燃料タンク装
置を示す模式的な構成図であり、第4〜6図では、第1
〜3図と同様のものにはいずれも同符号を付して示して
いる。なお、各実施例は、いずれも自動車用燃料タンク
にかかるサブタンク付き燃料タンク装置である。
まず、第1実施例のサブタンク付き燃料タンク装置を説
明すると、この実施例の燃料タンク装置は、本考案の案
出過程で提案されたサブタンク付き燃料タンク装置(第
1,2図参照)とほぼ同様に構成されているが、この実施
例では、第4,5図に示すように、燃料残量が僅かである
ことを検出する液面センサ16が、メインタンク1内に設
けられており、この液面センサ16は直接又は図示しない
コントローラを通じて図示しない燃料警告灯に接続され
ている。そして、連通管4のメインタンク1内の端部4a
に、逆止弁装置12が装着されている。
この他の部分は、第1,2図に示すものと同様に構成され
ている。
すなわち、第4図に示すように、この装置は、燃料用メ
インタンク1と燃料用サブタンク2とをそなえている。
そして、サブタンク2の上部には、図示しない一端に燃
料注入口をそなえた第1の燃料注入管3aの他端が導かれ
ており、サブタンク2の上部からメインタンク1の上部
に亘って第2の燃料注入管3bが配設されている。また、
サブタンク2の底部2aは、メインタンク1の底部1aより
もやや高位置に配設されている。さらに、両タンク1,2
の上端位置はほぼ等しい高さに設定されている。
これらのメインタンク1とサブタンク2との間には、両
タンク1,2を連通する連通管4が設けられており、この
連通管4の中間部4cは両タンク1,2の上端よりも高位に
位置している。また、連通管4の各端部4a,4bは、両タ
ンク1,2内の底部1a,2aの近傍まで達するように配設され
ていて、連通管4はこの端部4a,4bのみで開口してお
り、メインタンク1内の端部4aはサブタンク2内の端部
4bよりもやや下方に位置している。
また、メインタンク1内には、その上方より、図示しな
いエンジンの燃焼室へ燃料を送給する燃料送給管5が導
かれており、この燃料送給管5の端部5aは、連通管4の
端部4aとほぼ等しい高さ位置まで進入して開口してい
る。
さらに、メインタンク1内には、その上方より、図示し
ないエンジン側からの燃料がリターンされる燃料リター
ン管6が導かれている。
これらの連通管4および燃料送給管5の各端部4a,5a
は、共に、メインタンク1内の底部に設けられた燃料流
通調整室7内に導かれている。
この燃料流通調整室7は、第5図に示すように、その上
部に開口部7aを設けられており、この開口部7aには、フ
ロート弁機構8がそなえられている。なお、燃料流通調
整室7は、メインタンク1の底部に極めて近接(又は接
触)して設けられており、その高さはできるかぎり低く
押さえられている。
フロート弁機構8は、開口部7a上に昇降可能に配設され
たフロート9と、このフロート9が所要の位置で一定の
範囲に昇降するようにフロート9を保持するガイド部材
10と、開口部7aに装着されフロート9が密着しうるシー
ル部材11とから構成されている。
そして、ガイド部材10の下部には、図示しない穴部が形
成されて、フロート9がシール部材11から離隔すると、
開口部7aおよびこの穴部を通じて、燃料流通調整室7内
部とメインタンク1の内部とが連通し、第5図中の矢印
で示すように、燃料が流通しうるように構成されてい
る。なお、燃料流通調整室7の高さが低く設定されてい
るので、ガイド部材10の穴部もメインタンク1の底部に
近い低い位置に設けられることになる。
また、燃料送給管5の他端側(エンジン側)には、図示
しないエア抜きポンプが設けられている。
ところで、逆止弁装置12は、第4図に示すように、連通
感4の端部4aに密着してこの端部4aを閉鎖しうる弁体13
と、この弁体13を端部4a側に付勢するスプリング14と、
このスプリング14を所定位置にで作用させるスプリング
ブラケット15とから構成されている。
このスプリング14の弾性特性(ばね定数)は、エンジン
が作動して燃料送給管5を通じてエンジン側の吸引力が
作用して燃料流通調整室7内が減圧された時だけ弁体13
を降下させて連通管4の端部4aを開口させるように設定
されており、エンジン側の吸引力が作用しない時には、
スプリング14により、弁体13が上方へ押圧され連通管4
の端部4aが閉鎖されるようになっている。なお、第4図
中、実線で示す弁体13は、端部4aを開口した状態を示
し、破線で示す弁体13は、端部4aを閉鎖した状態を示
す。
さらに、メインタンク1内には、フロートセンサ等の液
面センサ4が設けられるが、これらの液面センサからの
検出信号に基づき直接又は図示しないコントローラを介
して燃料残量が適宜表示されるようになっている。
本考案の第1実施例としてのサブタンク付き燃料タンク
装置は、上述のごとく構成されているので、本考案の案
出過程で提案されたサブタンク付き燃料タンク装置(第
1,2図参照)とほぼ同様な作用及び効果が得られるほ
か、逆止弁装置12及び液面センサ4にかかる作用および
効果も得られる。
本考案の案出過程で提案されたサブタンク付き燃料タン
ク装置(第1,2図参照)とほぼ同様な作用及び効果とし
ては、次のようなものがある。
つまり、まず、各タンク1,2への燃料の注入にあたって
は、図示しない燃料注入口から燃料を注入する。する
と、この燃料は、第1の燃料注入管3aからサブタンク2
内に進入し、このサブタンク2内を満たした後、第2の
燃料注入管3bからメインタンク1に進入していく。
このように、燃料がメインタンク1内へ注入されると、
メインタンク1内のフロート弁機構8においてフロート
9が浮上して開口部7aを開口し、ついで、この開口部7a
を通じて、燃料流通調整室7内に燃料が満たされる。
そして、図示しないエンジンが起動すると、図示しない
エア抜きポンプが作動して、燃料送給管5内の空気が抜
かれるとともに、燃料送給管5内に燃料流通調整室7の
燃料が吸引されエンジンの燃焼室へ送給される。
このエア抜きポンプ作動時およびこの後の燃料送給時に
は、その燃料吸引力で燃料流通調整室7が減圧されるの
で、連通管4の長さ及び径の大きさによっては、連通管
4内に残留していた空気も吸引されて、連通管4内に燃
料が満たされる。一方、この減圧された燃料流通調整室
7内には、ガイド部材10の図示しない穴部および開口部
7aを通じて、燃料流通調整室7の外部から燃料が供給さ
れる。
連通管4内に燃料が満たされた場合には、メインタンク
1内の燃料が減少すると、これに応じた気圧差およびエ
ンジン側の吸引力によって連通管4を通じたサイホン作
用が働き、サブタンク2内の燃料の液面(以下、サブタ
ンク液面という)がメインタンク1内の燃料の液面(以
下、サブタンク液面という)とほぼ等しくなるまで、サ
ブタンク2内の燃料がメインタンク1内に送りこまれ
る。
ただし、このサイホン作用による燃料移動は、連通管4
の長さ及び径の大きさによって、緩慢に行なわれる場合
があり、必ずしも急激には行なわれない。したがって、
エンジン作動時には、通常、サブタンク液面はメインタ
ンク液面ほどには低下していない。
そして、エンジン停止後等に、ある程度時間をかけて、
サブタンク2からメインタンク1へと燃料が移動して、
両タンク1,2の液面が等しくなっていく。
メインタンク1内の燃料が減少して、その液面がタンク
1の底部に近づくと、それまで燃料内に浮上していたフ
ロート9が下降し、フロート9の底部がシール部材11と
密着して、開口部7aが閉鎖される。
このような開口部7aの閉鎖は、本装置をそなえた車両が
傾斜したり振動したりして一時的或いは瞬間的にメイン
タンク1内の燃料流通調整室7の付近の液面が低下した
場合にも当然行なわれるものである。
このようになると、燃料流通調整室7外のメインタンク
1からは燃料が供給されなくなり、燃料流通調整室7の
燃料が燃料送給管5内に吸引される際の吸引力で燃料流
通調整室7が減圧されると、連通管4の端部4aから連通
管4およびサブタンク2内の燃料を吸引する作用(第5
図中の矢印参照)が大幅に増加して、連通管4内の燃料
が、燃料流通調整室7を経由して燃料送給管5内に吸引
される。
そして、前述のエンジン起動時に、連通管4の長さ及び
径の大きさ等の影響で連通管4内の空気が除去されずに
残留していた場合には、連通管4内の空気は、この時、
連通管4内の燃料とともに吸引除去されて、連通管4内
に燃料が満たされた状態となる。
これ以後は、サブタンク2内の燃料が、連通管4、つい
で燃料流通調整室7を経由して燃料送給管5内に吸引さ
れて、エンジンの燃焼室へ送給される。
この時、気圧差およびエンジン側の吸引力により連通管
4を通じてサイホン作用が働くため、サブタンク液面が
メインタンク液面と等しくなるまで、燃料がメインタン
ク1内に送りこまれようとする。
連通管4の長さ及び径の大きさやエンジン側の吸引力等
によって、このサイホン作用による燃料移動の速度が異
なるが、もしも、この速度が小さい場合には、フロート
9の底部がシール部材11と密着して開口部7aが閉鎖され
たままで、上述のごとくサブタンク2から連通管4,燃料
流通調整室7,燃料送給管5,エンジンの燃焼室へと燃料が
送給される。
サイホン作用による燃料移動の速度がエンジンの燃焼室
への燃料送給速度よりも大きくなると、サブタンク2か
らの燃料が燃料流通調整室7内を高圧にして、フロート
9を押し上げて、これにより開口した開口部7aを通じて
燃料流通調整室7外のメインタンク1内に燃料を送る。
いずれの場合でも、これ以後は、第4図中に鎖線で示す
ような位置に燃料の液面が達するまで、上述の吸引作用
およびサイホン作用によって、エンジンへの燃料送給が
自動的に、且つ、確実に為されるのである。
また、開口部7aの閉鎖及びこれに伴う吸引作用及びサイ
フォン作用は、本装置をそなえた車両が傾斜したり振動
したりして一時的或いは瞬間的にメインタンク1内の燃
料流通調整室7の付近の液面が低下した場合にも当然行
なわれるので、このような車両の傾斜時や振動時にも、
エンジンへ確実に燃料を送給することができる。もちろ
ん、このとき、燃料供給管5の入口側端部5aは密閉され
た燃料流通調整室7内にあるので、燃料供給管5からエ
ンジンへ供給される燃料内に空気が混入することもな
い。
なお、第4図中の液面を示す鎖線のうち、特に、メイン
タンク1のものは、タンク底部との距離が大きくてメイ
ンタンク1内に多量の燃料が残存するように見えるが、
これは、この部分を誇張して描いているためのものであ
って、実際には、この鎖線はタンク底部に極めて近い位
置に設定されており、燃料は有効に消費される。
さらに、本サブタンク付き燃料タンク装置では、次のよ
うな作用・効果も得られる。
つまり、エンジン側からの燃料が燃料リターン管6を通
じてメインタンク1内にリターンすると、メインタンク
液面が上昇するが、この時メインタンク液面がサブタン
ク液面以上に上昇しても、逆止弁装置12により、メイン
タンク1からサブタンク2への燃料の逆流が確実に防止
されるので、メインタンク液面は上昇した状態に保持さ
れる。
また、自動車の車体が傾斜した場合でも、メインタンク
液面はメインタンク1内のみで傾斜するが、全体として
昇降することはない。
これによって、メインタンク1とサブタンク2との間の
不必要な燃料移動が確実に防止される。
また、これとともに、連通管4の長さ及び径の大きさ等
の条件や逆止弁装置12のスプリング14の弾性特性等の条
件を適宜設定して、サイホン作用によるサブタンク2と
メインタンク1との間の燃料移動速度を所定以上になる
ようにすることで、メインタンク液面は、ほぼサブタン
ク液面と等しいか、車体の傾斜を考慮するとサブタンク
液面以上になる。
このため、車体の傾斜時を含めて、メインタンク1内に
設けられた液面センサ16の検出信号に基づいて燃料警告
灯が点灯した時には、メインタンク1とサブタンク2と
を合わせた燃料残量が確実に僅かにものになっていて、
燃料警告灯が点灯したにもかかわらず実際にはまだ十分
の燃料残量があるという不具合を招くことがない。
つぎに、第2実施例のサブタンク付き燃料タンク装置を
説明すると、この実施例の燃料タンク装置は、第1実施
例のものとほぼ同様に構成されているが、この実施例で
は、第6図に示すように、燃料リターン管6がサブタン
ク2内に導かれて、連通管4の端部4bとほぼ等しい高さ
位置まで進入して開口している。また、燃料残量が僅か
であることを検出する液面センサ16がサブタンク2内に
設けられており、この液面センサ16は直接又は図示しな
いコントローラを通じて図示しない燃料警告灯に接続さ
れている。そして、連通管4のメインタンク1内の端部
4aに設けられた逆止弁装置12およびこの他の部分は第3
実施例と同様に構成されているので、その説明を省略す
る。
上述のような構成により、第2実施例のサブタンク付き
燃料タンク装置では、第1実施例とほぼ同様な作用及び
効果が得られるほか、次のような作用および効果も得ら
れる。
つまり、メインタンク1からサブタンク2への燃料の逆
流が確実に防止されるので、第3実施例とほぼ同様に、
メインタンク1とサブタンク2との間の不必要な燃料移
動が確実に防止される。
また、燃料リターン管6および液面センサ16がサブタン
ク2内に設けられているので、第2実施例とほぼ同様に
して、メインタンク1内に設けられた液面センサ16の検
出信号に基づいて燃料警告灯が点灯した時には、メイン
タンク1とサブタンク2とを合わせた燃料残量が確実に
僅かにものになっていて、燃料警告灯が点灯したにもか
かわらず実際にはまだ十分の燃料残量があるという不具
合を招くことがないのである。
なお、燃料リターン管6および液面センサ16又は他の液
面センサ等は、各種の条件にあわせて、メインタンク側
またはサブタンク側のいずれかに設ければよく、適宜上
述の各実施例以外に、種々の設置バリエーションが考え
られる。
そして、サブタンク2を直列に複数設けて各タンク間を
上述の各実施例のごとく連通管で連通させ、適宜フロー
ト弁機構8や逆止弁装置12を装備することも考えられ
る。
なお、各実施例では、自動車のエンジンにかかるサブタ
ンク付き燃料タンク装置を示しているが、本燃料タンク
装置は、他のエンジン等の燃焼系にも広く適用できるも
のである。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案のサブタンク付き燃料タン
ク装置によれば、燃料用メインタンクと、底部が上記燃
料用メインタンクの底部よりも高位置に配設された燃料
用サブタンクと、上記の両タンクの何れか一方に設けら
れた第1の燃料注入管と、上記の両タンクの上部間に設
けられ上記の両タンクを連通する第2の燃料注入管と、
上記の燃料用メインタンク及び燃料用サブタンクの各上
部をそれぞれ貫通するようにして設けられ各端部が上記
の両タンク内の底部近傍で開口する連通管と、上記燃料
用メインタンク内の底部近傍に入口側端部が開口する燃
料送給管と、上記燃料用メインタンク内の底部近傍に設
けられて、上部に開口部を有するとともに上記燃料用メ
インタンク内の燃料液面の低下に応じて降下して上記開
口部を閉鎖しうるフロート弁機構を有し上記連通管の上
記燃料用メインタンク側の端部及び上記燃料送給管の入
口側端部を内部に導入された燃料流通調整室と、上記連
通管の燃料用メインタンク側入口端部に設けられ上記燃
料用メインタンクから上記燃料用サブタンクへの燃料の
逆流を規制する逆止弁装置と、上記の燃料用メインタン
ク及び燃料用サブタンクのいずれかに設けられた液面セ
ンサと、をそなえるという簡素な構成により、スペース
上の制限があっても、低コストでタンク容量を増加で
き、しかも、タンクを使用するに当たって煩わしい操作
を要することなく、メインタンク内の燃料を使用する状
態からサブタンク内の燃料を使用する状態へと、自動的
で円滑且つ確実に移行させることができ、両タンク内の
燃料を確実に使用することができる。特に、タンクが傾
斜したり振動したりしもメインタンク内の燃料送給管の
開口よりもメインタンク内の液面が一時的に低下しても
サブタンク内の燃料を確実に供給することができる。
さらに、エンジン側からの燃料がメインタンク内にリタ
ーンしてメインタンク液面がサブタンク液面以上に上昇
したり、メインタンク及びサブタンクが傾斜してメイン
タンク液面がサブタンク液面以上に上昇した場合にも、
逆止弁装置により、メインタンクからサブタンクへの燃
料の不必要な逆流が確実に防止されて、メインタンク液
面は上昇した状態に保持される。このため、メインタン
ク液面を、ほぼサブタンク液面と等しいか、車体の傾斜
を考慮するとサブタンク液面以上に保持し易くなり、メ
インタンク内から燃料送給管を通じたエンジンへの燃料
供給の上で有利になる。また、液面センサの検出も確実
に行ないやすくなり、この液面センサの検出信号に基づ
いて燃料警告灯の点灯を確実に行ないやすくなって、燃
料警告灯が点灯したにもかかわらず実際にはまだ十分の
燃料残量があるという不具合を回避しうる利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本考案の案出過程で提案された第1のサブタ
ンク付き燃料タンク装置を示すもので、第1図はその模
式的な構成図、第2図は第1図のII部拡大図であり、第
3図は本考案の案出過程で提案された第2のサブタンク
付き燃料タンク装置を示す模式的な構成図であり、第4,
5図は本考案の第1実施例としてのサブタンク付き燃料
タンク装置を示すもので、第4図はその模式的な構成
図、第5図は第4図のV部拡大図であり、第6図は本考
案の第2実施例としてのサブタンク付き燃料タンク装置
を示す模式的な構成図である。 1……燃料用メインタンク、1a……メインタンクの底
部、2……燃料用サブタンク、2a……サブタンクの底
部、3a……第1の燃料注入管、3b……第2の燃料注入
管、4……連通管、4a,4b……連通管の端部、4c……連
通管の中間部、5……燃料送給管、5a……燃料送給管の
端部、6……燃料リターン管、7……燃料流通調整室、
7a……開口部、8……フロート弁機構、9……フロー
ト、10……ガイド部材、11……シール部材、12……逆止
弁装置、13……弁体、14……スプリング、15……スプリ
ングブラケット、16……液面センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料用メインタンクと、 底部が上記燃料用メインタンクの底部よりも高位置に配
    設された燃料用サブタンクと、 上記の両タンクの何れか一方に設けられた第1の燃料注
    入管と、 上記の両タンクの上部間に設けられ上記の両タンクを連
    通する第2の燃料注入管と、 上記の燃料用メインタンク及び燃料用サブタンクの各上
    部をそれぞれ貫通するようにして設けられ各端部が上記
    の両タンク内の底部近傍で開口する連通管と、 上記燃料用メインタンク内の底部近傍に入口側端部が開
    口する燃料送給管と、 上記燃料用メインタンク内の底部近傍に設けられて、上
    部に開口部を有するとともに上記燃料用メインタンク内
    の燃料液面の低下に応じて降下して上記開口部を閉鎖し
    うるフロート弁機構を有し上記連通管の上記燃料用メイ
    ンタンク側の端部及び上記燃料送給管の入口側端部を内
    部に導入された燃料流通調整室と、 上記連通管の燃料用メインタンク側入口端部に設けられ
    上記燃料用メインタンクから上記燃料用サブタンクへの
    燃料の逆流を規制する逆止弁装置と、 上記の燃料用メインタンク及び燃料用サブタンクのいず
    れかに設けられた液面センサと、 をそなえていることを特徴とする、サブタンク付き燃料
    タンク装置。
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