JP2570885Y2 - 燃料タンクの燃料取出装置 - Google Patents

燃料タンクの燃料取出装置

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JP2570885Y2
JP2570885Y2 JP2189293U JP2189293U JP2570885Y2 JP 2570885 Y2 JP2570885 Y2 JP 2570885Y2 JP 2189293 U JP2189293 U JP 2189293U JP 2189293 U JP2189293 U JP 2189293U JP 2570885 Y2 JP2570885 Y2 JP 2570885Y2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エンジンへ燃料を供給
するための自動車用の燃料タンクの燃料取出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料タンクの燃料取出装置は、例
えば実開昭60-47870号のように燃料タンクからエンジン
へ燃料を送る吸込口にフロートに連動した弁を持ち、燃
料が十分にあるときには弁を開け、燃料が少なくなった
ときには気体を吸い込まないように弁をふさぐようにし
ている。
【0003】この弁は、燃料を吸い込む弁座の負圧とフ
ロートの浮力との関係で作動する。すなわち、燃料が十
分にある場合にはフロートの浮力が弁座の負圧に勝り弁
座からフロートが離れ、燃料が少なくなると弁座の負圧
がフロートの浮力に勝ってフロートを弁座に吸いつける
のである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】弁座がフロートを吸い
つけるときの力は、弁座の開口面積に比例する。そのた
め、弁座が大きいと吸いつける力も大きくなり、フロー
トは浮力の大きな大型のものが必要となる。また、燃料
の流れ抵抗は弁座の開口面積に反比例して大きくなるの
で、弁座を小さくするのは自ずと制限が生じる。この制
限下で、フロートに連動する弁の作動を確実にし、その
応答性をもよくするためにフロートは一般に大きいもの
とならざるを得ない。
【0005】しかし、フロートの大型化は燃料取出装置
の大型化を意味するので好ましくない。例えば、燃料取
出装置が大きければそれだけ作動に必要な残燃料量が多
くなり、良好に作動する範囲が制限されてしまう。そこ
で、フロートを小さくして燃料取出装置を小型化し、か
つ弁の作動の確実性、良好な応答性を持った装置につい
て検討した。
【0006】
【課題を解決するための手段】その結果、小径の副弁11
と先端にストッパ13を設けたスライド部12とを持つ副弁
部1をフロート3に連結し、前記副弁の副弁座21と前記
スライド部を挿入してストッパ13を掛止する案内部22と
を持つ主弁部2を前記副弁部に連結し、副弁部1と主弁
部2とが連動して作動することを特徴とする燃料タンク
の燃料取出装置を考案した。
【0007】フロート3は円筒形とし、副弁部1、主弁
部2はこのフロート3と同心の円盤形としてフロート
3、副弁部1そして主弁部2の順に上下に連結するのが
よい。そして、副弁部1は副弁11を中央に設けてスライ
ド部12を副弁部1周縁へ対称に配設し、主弁部2は副弁
座21を中央に設け、案内部22をスライド部12に対応した
位置に配設する構造が好ましい。
【0008】
【作用】以下、本考案の燃料タンクの燃料取出装置の作
用について、燃料タンク内の燃料の残量の多少を例にと
り説明する。まず、燃料が十分にある場合、フロート3
は浮力により浮かび上がる。副弁部1はこのフロート3
に引っ張られて浮かび上がり、スライド部12が主弁部2
の案内部22をスライドする。しかし、先端のストッパ13
が案内部22に掛止され、副弁部1は主弁部2を持ち上げ
るように浮かび上がらせる。こうして、主弁23が開いた
状態になる。この場合、副弁11が開くことでチャンバ内
外の圧力差が軽減されるので主弁23は開きやすくなる。
【0009】燃料が減ってくると、フロート3の浮力は
小さくなるのであまり浮かび上がらない。副弁部1はフ
ロート3に従い浮かび上がるが、今度はスライド部12の
ストッパ13が主弁部2の案内部22に掛止しない程度しか
浮かび上がらないので、主弁部2は浮かび上がらない。
よって、副弁11は開くが主弁23が閉じた状態になる。
【0010】更に燃料が減り、十分なエンジンへの供給
が難しい程度になると、もはやフロート3は浮かび上が
らない。従って、主弁部2は勿論、副弁部1も浮かび上
がらないので副弁11、主弁23ともに閉じた状態になる。
【0011】小径の副弁11は、弁座の吸いつける力が小
さく、流れ抵抗は大きい。また、大径の主弁23は、弁座
の吸いつける力は大きいが、流れ抵抗は小さい。そのた
め、燃料が十分にある場合には、弁座の吸いつける力の
小さな副弁11が先に開いてチャンバ7内外の圧力差を軽
減することで大径の主弁23を容易に開け、流れ抵抗の小
さな主弁23が開かない程度に燃料が減った場合には、副
弁11の流れ抵抗も随分と小さくなっているので弁座の吸
いつける力が小さな副弁11だけが応答の速い開閉をす
る。こうしてフロート3を小さくしても残燃料量に対応
した素早い弁の開閉が行なえるのである。
【0012】
【実施例】本考案の実施例について、図を参照しながら
説明する。図1は本考案の燃料取出装置を配置した燃料
タンクの正面縦断面図、図2は燃料が十分にあり、主弁
が開いている状態の燃料取出装置の正面縦断面図、図3
は同平面図、図4は同左側面図、図5は燃料が減少し、
副弁のみが開いている状態の燃料取出装置の正面縦断面
図であり、図6は燃料が殆どなくなり、主弁、副弁とも
に閉じた状態の燃料取出装置の正面縦断面図である。
【0013】燃料取出装置は、図1〜図4のように、フ
ロート3、主弁部2及び副弁部1を内蔵したフロート室
5とサブ室6とを隔離して上部に設け、この両室を連通
させるチャンバ7を下部に設けたケース4からなる。フ
ロート室5は外周にゴミフィルタの役割を果たすメッシ
ュ51を施し、フロートガイド52を設けて内蔵したフロー
ト3の運動方向を上下方向にのみに制限している。燃料
タンク8とは壁により隔離されたサブ室6にはコの字形
状に折り曲げた燃料吸込管62をつなぎ、燃料吸込管62と
サブ室6に連通するチャンバ7との間にゴミフィルタの
役割を果たすメッシュ61を設けている。またフロート室
5上面には小径のチェックバルブ53を、サブ室6上面に
は大径でシールしたチェックバルブ63をそれぞれ設けて
ケース4内に溜った空気を逃すようにしている。
【0014】図2及び図3のように、フロート3は円筒
形で、下面を副弁部1とする。副弁部1は下面中央に副
弁11を突設し、下面外周4ヵ所に略断面が円弧状のスラ
イド部12を持ち、各スライド部先端にはストッパ13を設
けている。この副弁部1下方に副弁座21を中央に持ち、
全体を主弁23とした主弁部2を配置し、チャンバ7への
連通する主弁座71をフロート室5下面に設けている。
【0015】副弁部1のスライド部12は、対応する主弁
部2の案内部22に挿入し、ストッパ13がこの案内部22を
掛止できるようにして、主弁部2は副弁部1に対しこの
スライド部12の長さ分だけ遅れてフロート3に反応す
る。
【0016】燃料9が十分にある場合、図2のように、
フロート3が浮いて主弁23が開き、燃料9はメッシュ51
を介してフロート室5から流れ込み、主弁座71から吸い
込まれてチャンバ7へ入り、そして燃料供給管72により
エンジンへ至る。この場合、チャンバ7に通じるフロー
ト室の主弁座71とサブ室の連通穴73とを比べて前者の流
れ抵抗の方がかなり小さくなるようにしているので、燃
料吸込管62からの燃料供給は行なわれない。
【0017】燃料9が減ってくると、図5のように、フ
ロート3があまり浮かび上がらなくなって副弁11のみが
開く。燃料9は前述同様、メッシュ51、フロート室5、
副弁11、チャンバ7そして燃料供給管72を経てエンジン
へ送られる。この状態では、チャンバ7に通じる副弁座
21とサブ室の連通穴73との流れ抵抗はあまり変わらなく
なるようにしているので、燃料吸込管62によっても燃料
の供給が行なわれる。
【0018】燃料9が更に減ると、図6のように、フロ
ート3は浮かばなくなり、副弁11も主弁23も閉じること
になる。フロート室5からの燃料供給はもはや行なわれ
なくなるが、燃料吸込管62からのサブ室6、メッシュ6
1、チャンバ7そして燃料供給管72の順でエンジンへ燃
料9が供給できる。
【0019】燃料タンク8は、図1のように、この燃料
取出装置をタンクの左側に配し、燃料吸込管62の吸込端
をタンクの右側に配しておく。例えば図中一点鎖線のよ
うに燃料が偏った場合、フロート3が浮かび上がること
で主弁が開き燃料9はフロート室5からチャンバ7に送
られる。逆に燃料が二点鎖線のように偏った場合、フロ
ート3は浮かび上がらないため主弁、副弁11ともに閉
じ、燃料9は燃料吸込管62からサブ室6へ、そしてチャ
ンバ7へ送られることになる。
【0020】もし燃料吸込管62が空気を吸い込んでも、
チャンバ7の空気はフロート室5及びサブ室6に抜けて
燃料供給管72へ送りこまないようにしている。そして、
フロート室5へ抜けた空気はチェックバルブ53から、ま
たサブ室6へ抜けた空気はチェックバルブ53から燃料タ
ンク8内へ排気される。サブ室6は燃料吸込管62とチャ
ンバ7との間に設けた空気溜めであると同時に、燃料吸
込管62から燃料を吸い込んでいるときは燃料流路の一部
として働くため、チェックバルブ63にはシール性が必要
である。
【0021】
【考案の効果】本考案の燃料取出装置は、次のような効
果を持つ。まず、フロートを小さくしても弁を確実に作
動させ、かつ良好な作動性を確保できるので、燃料取出
装置の小型化が可能である。これは更にフロートを作動
させるに必要な残燃料量が少なくて済むため、従来以上
に燃料が少なくなってもエンジンへ燃料を安定して供給
できることを意味する。
【0022】また、チャンバを設けてことで空気がエン
ジンへ送らないようにできる。これは、燃料取出装置の
確実性、殊に燃料が少なくなった状態で車体が傾いたり
旋回してもエンジンへ燃料を安定して供給できることを
示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の燃料取出装置を配置した燃料タンクの
正面縦断面図である。
【図2】燃料が十分にある状態の燃料取出装置の正面縦
断面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】同左側面図である。
【図5】燃料が少なくなった状態の燃料取出装置の正面
縦断面図である。
【図6】燃料が更に少なくなった状態の燃料取出装置の
正面縦断面図である。
【符号の説明】
1 副弁部 2 主弁部 3 フロート 11 副弁 12 スライド部 13 ストッパ 21 副弁座 22 案内部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−95818(JP,U) 実開 平2−12050(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 15/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小径の副弁11と先端にストッパ13を設け
    たスライド部12とを持つ副弁部1をフロート3に連結
    し、前記副弁の副弁座21と前記スライド部を挿入してス
    トッパ13を掛止する案内部22とを持つ主弁部2を前記副
    弁部に連結し、副弁部1と主弁部2とが連動して作動す
    ることを特徴とする燃料タンクの燃料取出装置。
JP2189293U 1993-04-26 1993-04-26 燃料タンクの燃料取出装置 Expired - Fee Related JP2570885Y2 (ja)

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