JPH0893596A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents
燃料噴射ポンプInfo
- Publication number
- JPH0893596A JPH0893596A JP23149494A JP23149494A JPH0893596A JP H0893596 A JPH0893596 A JP H0893596A JP 23149494 A JP23149494 A JP 23149494A JP 23149494 A JP23149494 A JP 23149494A JP H0893596 A JPH0893596 A JP H0893596A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- plunger
- chamber
- plunger chamber
- lubricating oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジンの燃料噴射ポンプにおいて、プラン
ジャ室への給油量を増加させることなく、プランジャ室
の良好な潤滑条件を安定的に確保できるようにする。 【構成】 プランジャ室27に潤滑油を導入する給油経
路22,24,23と、プランジャ室27の潤滑油をカ
ム室26へ自然流下させるオイル落とし穴33と、オイ
ル落とし穴33のプランジャ室27側でその開口位置を
高めるボス座34を設ける。ボス座34はタペット25
下死点時のプランジャスプリング30の下から2巻目以
上の高さに設定する。
ジャ室への給油量を増加させることなく、プランジャ室
の良好な潤滑条件を安定的に確保できるようにする。 【構成】 プランジャ室27に潤滑油を導入する給油経
路22,24,23と、プランジャ室27の潤滑油をカ
ム室26へ自然流下させるオイル落とし穴33と、オイ
ル落とし穴33のプランジャ室27側でその開口位置を
高めるボス座34を設ける。ボス座34はタペット25
下死点時のプランジャスプリング30の下から2巻目以
上の高さに設定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの燃料噴射ポ
ンプに関する。
ンプに関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプ
は、燃料噴射装置の中心をなす重要部品で、ポンプ内の
摺動部分を潤滑するため、諸種の改良が提案されている
(実開平3ー123921号公報,実開平3ー1145
72号公報,実開平4ー123367号公報,実開平4
ー57670号公報)。その一例を図2で説明すると、
1はポンプハウジング、2は燃料の圧送を行うプランジ
ャ機構、ポンプハウジング1の一側外面に潤滑油の給油
口3が形成され、エンジンブロックのオイルギャラリへ
配管接続される。給油口3をタペット摺動面4に開口す
る給油穴5が設けられ、給油口3の潤滑油をタペット6
とのクリアランスに供給するようになっている。なお、
プランジャ機構2はプランジャ7、プランジャバレル
8、プランジャスプリング9、カム10およびタペット
6、コントロールスリーブ11など構成される。
は、燃料噴射装置の中心をなす重要部品で、ポンプ内の
摺動部分を潤滑するため、諸種の改良が提案されている
(実開平3ー123921号公報,実開平3ー1145
72号公報,実開平4ー123367号公報,実開平4
ー57670号公報)。その一例を図2で説明すると、
1はポンプハウジング、2は燃料の圧送を行うプランジ
ャ機構、ポンプハウジング1の一側外面に潤滑油の給油
口3が形成され、エンジンブロックのオイルギャラリへ
配管接続される。給油口3をタペット摺動面4に開口す
る給油穴5が設けられ、給油口3の潤滑油をタペット6
とのクリアランスに供給するようになっている。なお、
プランジャ機構2はプランジャ7、プランジャバレル
8、プランジャスプリング9、カム10およびタペット
6、コントロールスリーブ11など構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、タペット6
の往復動で潤滑油の一部はプランジャ室12に導入され
るが、オイル落とし穴14からカム室13へ抜ける(そ
の後、カム室13の潤滑油と一緒にオーバフロー管を通
してエンジン側へ戻される)ため、プランジャ室12へ
の給油量が少ないと、プランジャ室12の潤滑油が不足
するという心配があった。そのため、プランジャ室12
への給油量を増加させると、今度はオイル漏れなどが発
生しやすいという不具合を生じる。
の往復動で潤滑油の一部はプランジャ室12に導入され
るが、オイル落とし穴14からカム室13へ抜ける(そ
の後、カム室13の潤滑油と一緒にオーバフロー管を通
してエンジン側へ戻される)ため、プランジャ室12へ
の給油量が少ないと、プランジャ室12の潤滑油が不足
するという心配があった。そのため、プランジャ室12
への給油量を増加させると、今度はオイル漏れなどが発
生しやすいという不具合を生じる。
【0004】この発明はこのような問題点を配慮してな
されたもので、プランジャ室への給油量を増加させるこ
となく、プランジャ室の良好な潤滑条件を安定的に確保
できるようにする。
されたもので、プランジャ室への給油量を増加させるこ
となく、プランジャ室の良好な潤滑条件を安定的に確保
できるようにする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、列型ポ
ンプのプランジャ室に潤滑油を導入する給油経路と、プ
ランジャ室の潤滑油をカム室へ自然流下させるオイル落
とし穴と、オイル落とし穴のプランジャ室側でその開口
位置を高めるボス座を備える。
ンプのプランジャ室に潤滑油を導入する給油経路と、プ
ランジャ室の潤滑油をカム室へ自然流下させるオイル落
とし穴と、オイル落とし穴のプランジャ室側でその開口
位置を高めるボス座を備える。
【0006】第2の発明では、第1の発明におけるボス
座の高さを、タペット下死点時のプランジャスプリング
の下から2巻目以上に設定する。
座の高さを、タペット下死点時のプランジャスプリング
の下から2巻目以上に設定する。
【0007】
【作用】第1の発明によれば、プランジャ室において、
給油経路から導入される潤滑油は、油面がボス座の高さ
を越えないと、オイル落とし穴からカム室へ流下しない
ので、プランジャ室に必要量の潤滑油が安定的に残留す
ることになる。そのため、オイル落とし穴にボス座を付
けるのみで、プランジャ室の適正な潤滑を容易に確保で
きる。
給油経路から導入される潤滑油は、油面がボス座の高さ
を越えないと、オイル落とし穴からカム室へ流下しない
ので、プランジャ室に必要量の潤滑油が安定的に残留す
ることになる。そのため、オイル落とし穴にボス座を付
けるのみで、プランジャ室の適正な潤滑を容易に確保で
きる。
【0008】第2の発明によれば、プランジャ室の潤滑
油はプランジャスプリングの伸縮に伴う跳ね上げによ
り、その飛沫が四方へまき散らされるため、プランジャ
室を良好な環境で効率よく潤滑できる。
油はプランジャスプリングの伸縮に伴う跳ね上げによ
り、その飛沫が四方へまき散らされるため、プランジャ
室を良好な環境で効率よく潤滑できる。
【0009】
【実施例】図1において、20はポンプハウジング、2
1は燃料の圧送を行うプランジャ機構で、ポンプへの潤
滑油は従前と同じく、エンジンブロックのオイルギャラ
リから給油管を介して給油口22に導入され、タペット
摺動面23へ給油穴24を通して供給される。そして、
タペット25のクリアランスから給油はカム室26に流
下すると共に、タペット25の摺動で一部がクリアラン
スからプランジャ室27に送られる。
1は燃料の圧送を行うプランジャ機構で、ポンプへの潤
滑油は従前と同じく、エンジンブロックのオイルギャラ
リから給油管を介して給油口22に導入され、タペット
摺動面23へ給油穴24を通して供給される。そして、
タペット25のクリアランスから給油はカム室26に流
下すると共に、タペット25の摺動で一部がクリアラン
スからプランジャ室27に送られる。
【0010】つまり、プランジャ室27への給油経路を
ポンプハウジング20の給油口22および給油穴24
と、タペット25のクリアランスで形成するが、タペッ
ト25のクリアランスを介さずにプランジャ室27へ給
油口22を直通させるようにしても良い。なお、プラン
ジャ機構21はプランジャ28、プランジャバレル2
9、プランジャスプリング30、カム31およびタペッ
ト25、コントロールスリーブ32など構成される。
ポンプハウジング20の給油口22および給油穴24
と、タペット25のクリアランスで形成するが、タペッ
ト25のクリアランスを介さずにプランジャ室27へ給
油口22を直通させるようにしても良い。なお、プラン
ジャ機構21はプランジャ28、プランジャバレル2
9、プランジャスプリング30、カム31およびタペッ
ト25、コントロールスリーブ32など構成される。
【0011】プランジャ室27の底部(カム室26との
隔壁)にプランジャ室27の潤滑油をカム室26へ自然
流下させるオイル落とし穴33が設けられるが、オイル
落とし穴33のプランジャ室27側にその開口位置を高
めるボス座34が形成される。ボス座34はこの場合、
タペット下死点時のプランジャスプリング30の下から
2巻目以上の高さ(ただし、プランジャ室27の油面が
プランジャバレル29の下端面に達しない程度を上限と
する)に設定される。
隔壁)にプランジャ室27の潤滑油をカム室26へ自然
流下させるオイル落とし穴33が設けられるが、オイル
落とし穴33のプランジャ室27側にその開口位置を高
めるボス座34が形成される。ボス座34はこの場合、
タペット下死点時のプランジャスプリング30の下から
2巻目以上の高さ(ただし、プランジャ室27の油面が
プランジャバレル29の下端面に達しない程度を上限と
する)に設定される。
【0012】このような構成により、プランジャ室27
において、タペット25のクリアランスから潤滑油は導
入され、プランジャ室27の底部に溜まり、各摺動部分
を潤滑するが、油面がボス座34の高さを越えると、オ
イル落とし穴33からカム室26へ流下する。そのた
め、プランジャ室27への給油量を増やさなくても、プ
ランジャ室27に必要量の潤滑油が安定的に残留するこ
とになる。したがって、オイル落とし穴33にボス座3
4を付けるのみで、プランジャ室27の適正な潤滑を容
易に確保できる。
において、タペット25のクリアランスから潤滑油は導
入され、プランジャ室27の底部に溜まり、各摺動部分
を潤滑するが、油面がボス座34の高さを越えると、オ
イル落とし穴33からカム室26へ流下する。そのた
め、プランジャ室27への給油量を増やさなくても、プ
ランジャ室27に必要量の潤滑油が安定的に残留するこ
とになる。したがって、オイル落とし穴33にボス座3
4を付けるのみで、プランジャ室27の適正な潤滑を容
易に確保できる。
【0013】この場合、ボス座34の高さをタペット下
死点時のプランジャスプリング30の下から2巻目以上
に設定することで、プランジャスプリング30がプラン
ジャ28の往復動に伴う伸縮でプランジャ室27の潤滑
油を跳ね上げ、四方へ飛沫をまき散らすので、プランジ
ャ室27を良好な環境で効率よく潤滑できる。なお、ポ
ンプハウジング20内に並ぶプランジャ機構21の各タ
ペット摺動面23にそれぞれ開口する給油穴24を備え
る場合、ボス座34はプランジャスプリング30の周り
を油溜めとして囲う環状に形成するようにしても良い。
死点時のプランジャスプリング30の下から2巻目以上
に設定することで、プランジャスプリング30がプラン
ジャ28の往復動に伴う伸縮でプランジャ室27の潤滑
油を跳ね上げ、四方へ飛沫をまき散らすので、プランジ
ャ室27を良好な環境で効率よく潤滑できる。なお、ポ
ンプハウジング20内に並ぶプランジャ機構21の各タ
ペット摺動面23にそれぞれ開口する給油穴24を備え
る場合、ボス座34はプランジャスプリング30の周り
を油溜めとして囲う環状に形成するようにしても良い。
【0014】
【発明の効果】第1の発明によれば、列型ポンプのプラ
ンジャ室に潤滑油を導入する給油経路と、プランジャ室
の潤滑油をカム室へ自然流下させるオイル落とし穴と、
オイル落とし穴のプランジャ室側でその開口位置を高め
るボス座を設けたので、プランジャ室に必要量の潤滑油
が安定的に残留するため、オイル落とし穴にボス座を付
けるのみで、プランジャ室の適正な潤滑を容易に確保で
きる。
ンジャ室に潤滑油を導入する給油経路と、プランジャ室
の潤滑油をカム室へ自然流下させるオイル落とし穴と、
オイル落とし穴のプランジャ室側でその開口位置を高め
るボス座を設けたので、プランジャ室に必要量の潤滑油
が安定的に残留するため、オイル落とし穴にボス座を付
けるのみで、プランジャ室の適正な潤滑を容易に確保で
きる。
【0015】第2の発明によれば、ボス座はタペット下
死点時のプランジャスプリングの下から2巻目以上の高
さに設定したので、プランジャスプリングの跳ね上げで
プランジャ室の潤滑油が四方に飛び散るため、プランジ
ャ室を良好な環境で効率よく潤滑できる。
死点時のプランジャスプリングの下から2巻目以上の高
さに設定したので、プランジャスプリングの跳ね上げで
プランジャ室の潤滑油が四方に飛び散るため、プランジ
ャ室を良好な環境で効率よく潤滑できる。
【図1】この発明の実施例を示すポンプの断面図であ
る。
る。
【図2】従来技術を説明するポンプの断面図である。
20 ポンプハウジング 21 プランジャ機構 22 給油口 23 タペット摺動面 24 給油穴 25 タペット 26 カム室 27 プランジャ室 30 プランジャスプリング 31 カム 33 オイル落とし穴 34 ボス座
Claims (2)
- 【請求項1】 列型ポンプのプランジャ室に潤滑油を導
入する給油経路と、プランジャ室の潤滑油をカム室へ自
然流下させるオイル落とし穴と、オイル落とし穴のプラ
ンジャ室側でその開口位置を高めるボス座を設けたこと
を特徴とする燃料噴射ポンプ。 - 【請求項2】 ボス座はタペット下死点時のプランジャ
スプリングの下から2巻目以上の高さに設定したことを
特徴とする請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23149494A JPH0893596A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 燃料噴射ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23149494A JPH0893596A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 燃料噴射ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0893596A true JPH0893596A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16924375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23149494A Pending JPH0893596A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 燃料噴射ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0893596A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010209707A (ja) * | 2009-03-06 | 2010-09-24 | Yanmar Co Ltd | 燃料ポンプ |
JP2012052460A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Yanmar Co Ltd | 燃料噴射ポンプ |
-
1994
- 1994-09-27 JP JP23149494A patent/JPH0893596A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010209707A (ja) * | 2009-03-06 | 2010-09-24 | Yanmar Co Ltd | 燃料ポンプ |
JP2012052460A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Yanmar Co Ltd | 燃料噴射ポンプ |
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