JPH06196590A - 窒化アルミニウム配線基板 - Google Patents
窒化アルミニウム配線基板Info
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- JPH06196590A JPH06196590A JP34298692A JP34298692A JPH06196590A JP H06196590 A JPH06196590 A JP H06196590A JP 34298692 A JP34298692 A JP 34298692A JP 34298692 A JP34298692 A JP 34298692A JP H06196590 A JPH06196590 A JP H06196590A
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Abstract
0μmの窒化アルミニウム質焼結体からなる絶縁体の内
部あるいは表面に配線層が形成され、該配線層に伝送さ
れる電気信号の周波数が100MGHz以上である窒化
アルミニウム配線基板であって、前記窒化アルミニウム
質焼結体の平均結晶粒径をd(m)、前記配線層に伝送
される電気信号の周波数をf(Hz)とした時、前記d
と前記fとの積が3000以下、または30000以上
となるように制御する。 【効果】窒化アルミニウム焼結体からなる絶縁体の誘電
正接を常に低い値に制御することができ、伝送される信
号の減衰を防止し、常に安定した基板特性を維持し、配
線基板としての長期信頼性を付与することができる。
Description
ミニウム質焼結体を絶縁体として用い、且つ高周波領域
で使用される多層基板や半導体パッケージなどの半導体
素子搭載用基板に好適な窒化アルミニウム配線基板に関
する。
板や多層配線用セラミック基板におけるセラミック絶縁
体としては、アルミナセラミックなどの高電気絶縁性の
材料から構成されていたが、その内部や表面に形成され
る配線層やそれに搭載される半導体素子の高集積化に伴
い、それらからの発熱をいかに効率的に外部に放散する
かが大きな問題となっているが、従来のアルミナセラミ
ックスはその熱伝導率が20W/m・k程度と非常に低
く、これらの要求に応えることができないのであった。
また、多層配線基板や半導体素子搭載用基板は、情報量
の増大、処理の高速化の要求に伴い、配線層中に伝送さ
れる電気信号の周波数も高周波化する傾向にある。
である窒化アルミニウム焼結体が高電気絶縁性を有し、
しかも100W/m・k以上の高熱伝導性を有すること
から従来のアルミナセラミックスに代わり、窒化アルミ
ニウム焼結体を絶縁体とする基板の開発が進められてい
る。
ルミニウム粉末に周期律表第3a族元素や周期律表第2
a族元素の酸化物、窒化物などからなる焼結助剤を添加
し、これを成形して窒素などの非酸化性雰囲気中で16
00乃至2000℃の温度で焼成することに得られ、か
かる方法によれば、結晶粒子径が1〜20μmの焼結体
が得られる。
は窒化アルミニウム焼結体の高周波領域に用いられる多
層配線基板や半導体素子搭載用基板への応用を検討して
いたところ、窒化アルミニウム焼結体の誘電正接が特定
の周波数で高い値を示し、これにより配線層を伝送する
信号が減衰するという問題が生じることがわかった。
動について研究を進めた結果、配線層に伝送される信号
の周波数によって、焼結体の誘電正接が変動し、特定の
周波数域で誘電正接が極大値を有すること、誘電正接が
極大値を呈する周波数が窒化アルミニウム焼結体の結晶
粒径により変動することを見出した。そこで、使用する
電気信号の周波数に応じて基板を構成する焼結体の結晶
粒径を特定の条件を満足するように選択することによ
り、伝送される電気信号の周波数に係わらず、常に低い
誘電正接に維持することができる基板を提供できること
を知見し、本発明に至った。
によれば、窒化アルミニウム結晶の平均粒径が0.5〜
40μmの窒化アルミニウム質焼結体からなる絶縁体の
内部あるいは表面に配線層が形成され、該配線層に伝送
される電気信号の周波数が100MHz以上である窒化
アルミニウム配線基板であって、前記窒化アルミニウム
質焼結体の平均結晶粒径をd(m)、前記配線層に伝送
される電気信号の周波数をf(Hz)とした時、前記d
と前記fとの積が3000以下、または30000以上
であることを特徴とするものである。
に伝送される電気信号の周波数f(Hz)に対して、基
板の絶縁体を形成する窒化アルミニウム焼結体の平均結
晶粒径d(m)をd×f値が3000以下、または30
000以上となる関係を満足するように電気信号の周波
数と基板を構成する焼結体を選択することにより、常に
0.01以下の低い値に制御することができる。これに
より、誘電正接の増大による伝送される信号が減衰する
ことがなく、常に安定した状態を維持することができ、
配線基板としての長期信頼性を付与することができる。
焼結体は、周知の方法により作製することができる。即
ち、平均粒径が0.3〜2.5μmの窒化アルミニウム
粉末と、周期律表第3a族や第2a族元素の酸化物、窒
化物などからなる焼結助剤を0.01〜20重量%の割
合で添加し、これを周知の方法により成形後、1600
〜2000℃の窒素などの非酸化性雰囲気中で焼成する
ことにより得ることができる。なお、焼結体中の結晶粒
径は、窒化アルミニウム原料粉末の粒径が大きいほど大
きくなり、焼成時間が長いほど粒成長を起こし大きくな
る傾向にあるため、平均粒径は、原料粉末粒径、焼成温
度、焼成時間などを調整することによりを適宜制御する
ことができる。
は、例えば、銅などの金属を含む導体ペーストを焼結体
表面に塗布し、700〜900℃で焼成することにより
形成することができるが、かかる場合、導体層と焼結体
との密着性を高めるために、焼結体表面を酸化処理して
Al2 O3 膜を介在させたり、導体層中に窒化アルミニ
ウム粉末を添加することもできる。
例えば上記の方法によりグリーンシート成形体を作製
し、かかるシート表面にタングステン、モリブデンなど
の高融点金属、所望により窒化アルミニウム粉末などの
基板の成分を添加した導体ペーストを塗布し、これらを
積層圧着した後、1600〜2000℃の窒素などの非
酸化性雰囲気中で成形体と導体を同時に焼成して得るこ
とができる。
は、適宜受動部品や半導体素子などが搭載され、電気回
路が形成される。
ルミニウムの平均結晶粒径が異なる複数の基板を作製し
た。得られた焼結体の平均結晶粒径は電子顕微鏡写真に
おいて直線を引いて線上の結晶の粒径を測定し、その結
晶粒子の個数で割った値を20点取り、その平均値を2
次粒子径とし補正係数を用いて3次元平均粒子径として
得た。
zの周波数、出力1mWの電気信号を伝送し、この時の
絶縁体の誘電正接を測定した。誘電正接の測定は、10
0MHz〜1GHzでは反射波法に基づき、5GHz〜
30GHz帯域では空洞共振器法に基づいてそれぞれ測
定した。図1に平均粒径が11μmの窒化アルミニウム
焼結体を用いた基板における周波数と誘電正接との関係
を示した。図1から明らかなように、100MHz以上
の周波数に対して窒化アルミニウム焼結体は、ある特定
の周波数帯域において誘電正接が極大値を有することが
理解される。
なる焼結体において、それぞれ誘電正接を測定し、横軸
に周波数foを、縦軸に平均粒径dをとり図2に周波数
と平均粒径との関係を図2に示した。そして、各座標点
における誘電正接の値を、25×10-4以下を○、25
〜75×10-4を△、75〜125を×10-4を□、1
25×10-4以上を◇として表示した。図2によれば、
各焼結体における誘電正接の極大値を示す周波数は粒径
が小さくなるにつれて大きくなる傾向にあることがわか
った。
ライン、線Yはd×f=30000のラインである。図
中、線Xと線Yにはさまれた領域Bは誘電正接が0.0
1を越える領域であり、線Xと線Yの外側の領域Aは誘
電正接が0.01以下の領域である。
0.01以下に維持するためには、焼結体の平均結晶粒
径d(m)と使用周波数(Hz)との関係が図2の領域
Aにあることが必要となる。即ち、本発明によれば、d
×fが3000以下、または30000以上であること
が必要となる。
ルミニウム基板は、パルス伝送基板としても利用される
ものであるが、その場合には、パルスの立ち上がり時間
Tr(sec)についてfmax=0.35/Trで規
定される最大周波数成分fmaxと基板を構成する結晶
の平均粒径d(m)との積が3000以下、または30
000以上であることが必要である。
線基板に形成された配線層に伝送される電気信号の周波
数f(Hz)に対して、基板の絶縁体を形成する窒化ア
ルミニウム焼結体の平均結晶粒径d(m)を特定の条件
を満足するように制御することにより、窒化アルミニウ
ム焼結体からなる絶縁体の誘電正接を常に低い値に制御
することができ、伝送される信号の減衰を防止し、常に
安定した基板特性を維持し、配線基板としての長期信頼
性を付与することができる。
からなる基板における周波数と誘電正接との関係を示し
た図である。
(m)と周波数(Hz)とを座標軸として、各座標点に
おける誘電正接の値を示した図である。
Claims (1)
- 【請求項1】窒化アルミニウム結晶の平均粒径が0.5
〜40μmの窒化アルミニウム質焼結体からなる絶縁体
の内部あるいは表面に配線層が形成され、該配線層に伝
送される電気信号の周波数が100MHz以上である窒
化アルミニウム配線基板であって、前記窒化アルミニウ
ム質焼結体の平均結晶粒径をd(m)、前記配線層に伝
送される電気信号の周波数をf(Hz)とした時、前記
dと前記fとの積が3000以下、または30000以
上であることを特徴とする窒化アルミニウム配線基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04342986A JP3078415B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 窒化アルミニウム配線基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04342986A JP3078415B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 窒化アルミニウム配線基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06196590A true JPH06196590A (ja) | 1994-07-15 |
JP3078415B2 JP3078415B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=18358054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04342986A Expired - Lifetime JP3078415B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 窒化アルミニウム配線基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3078415B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10275524A (ja) * | 1997-03-31 | 1998-10-13 | Kyocera Corp | 耐プラズマ部材 |
JP2016092122A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | 三井造船株式会社 | 炭化珪素基板 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01189191A (ja) * | 1988-01-25 | 1989-07-28 | Toshiba Corp | 回路基板 |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP04342986A patent/JP3078415B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01189191A (ja) * | 1988-01-25 | 1989-07-28 | Toshiba Corp | 回路基板 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10275524A (ja) * | 1997-03-31 | 1998-10-13 | Kyocera Corp | 耐プラズマ部材 |
JP2016092122A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | 三井造船株式会社 | 炭化珪素基板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3078415B2 (ja) | 2000-08-21 |
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