JPH06196353A - 積層セラミックコンデンサの製造方法 - Google Patents

積層セラミックコンデンサの製造方法

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JPH06196353A
JPH06196353A JP4344212A JP34421292A JPH06196353A JP H06196353 A JPH06196353 A JP H06196353A JP 4344212 A JP4344212 A JP 4344212A JP 34421292 A JP34421292 A JP 34421292A JP H06196353 A JPH06196353 A JP H06196353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
laminated body
ceramic capacitor
chip
green sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP4344212A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Niitome
隆司 新留
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
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  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層体の裁断において、裁断面を安定状態で
切断することができる積層セラミックコンデンサの製造
方法を提供する。 【構成】本発明は、誘電体グリーンシート上に、内部電
極パターンを印刷する工程と、前記誘電体グリーンシー
トを積層圧着して積層体を形成する工程と、前記積層体
を裁断して、チップ形状となる工程と、前記チップ状積
層体を焼成する工程と、前記焼成したチップ状積層体の
両端に端子電極を形成する工程とから成る積層セラミッ
クコンデンサの製造方法において、前記積層体の裁断
を、500〜1000℃の熱線で押し切りした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層セラミックコンデ
ンサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層セラミックコンデンサは、誘電体
層、内部電極層とが交互に複数積層しているとともに、
前記対向隣接する内部電極層が互いに異なる積層体端面
に延出して、その積層体端面に外部電極が形成されて構
成されている。
【0003】このような積層セラミックコンデンサは、
誘電体材料、有機バインダー、可塑材、分散材などを混
合し、テープ成型した後、所定大きさに切断して誘電体
グリーンシートを作成する。
【0004】次に、前記誘電体グリーンシートの各チッ
プとなる領域に、導体ペーストのスクリーン印刷で内部
電極層となる導体パターンを形成する。
【0005】次に、導体パターンを形成した誘電体グリ
ーンシートを夫々積層・圧着して積層体を作成する。
【0006】次に、刃厚み120μmのカッター刃、刃
厚み300μmの回転刃などを利用して、積層体を各チ
ップ領域に対応して切断を行う。
【0007】次に、チップ状に切断された積層体を、セ
ッターなどに収納して、焼成炉に投入して焼成を行う。
焼成は、比較的低温領域で誘電体グリーンシートや導体
ペーストに含まれる有機バインダー成分を除去する脱バ
イ工程と、誘電体材料及び導体材料の焼結反応をおこな
う焼結工程とから成る。
【0008】次に、焼結した積層体の端部に外部電極を
形成する。具体的には、積層体の端面に、銀系導体ペー
ストを塗布し、焼きつけを行い下地導体膜を形成する。
その後、下地導体膜上に、Niメッキ液を用いてNiメ
ッキ層を形成し、さらに半田メッキ液又はスズメッキ液
を用いて半田層又はSnメッキ層を形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の未焼成
状態の大型積層体から縦横に裁断してチップ状の積層体
を得る場合、カッター刃や回転刃を用いて、機械的加工
に基づいて裁断していた。
【0010】カッター刃の場合、積層体の厚みが厚くな
ると、刃先が積層体の抵抗に負けてしまい、斜めに裁断
されたり、裁断面がくずれたりする端面クズレという問
題点があった。また、回転刃の場合、切断屑付着という
品質的問題と、タクトが遅いという生産上の問題があっ
た。
【0011】このように、斜めに裁断されたり、裁断面
がくずれたりすると、その裁断面がポーラスやマイクロ
クラックが発生し易くなる。この状態で、焼成工程を行
い、外部電極の形成工程を施すと、Niメッキ液が、そ
のポーラス部分やマイクロクラック内に浸入してしま
う。この状態でプリント配線基板などに半田接合する
と、ポーラス部分やマイクロクラック内のメッキ液が突
沸して、誘電体層の剥離現象(デラミネーション)を誘
発してしまう。
【0012】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、積層体の裁断において、裁断
面を安定状態で切断することができる積層セラミックコ
ンデンサの製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体グリー
ンシート上に、内部電極パターンを印刷する工程と、前
記誘電体グリーンシートを積層圧着して積層体を形成す
る工程と、前記積層体を裁断して、チップ形状とする工
程と、前記チップ状積層体を焼成する工程と、前記焼成
したチップ状積層体の両端に端子電極を形成する工程と
から成る積層セラミックコンデンサの製造方法におい
て、前記積層体の裁断を、500〜1000℃の熱線で
押し切りしたことを特徴とする積層セラミックコンデン
サの製造方法である。
【0014】
【作用】上述のように、積層体の裁断を、500〜10
00℃で加熱した熱線を用いて裁断する。
【0015】未焼成状態の誘電体グリーンシートは、そ
の誘電体粉末の界面に、有機バインダーが存在して、誘
電体粉末どうしが互いに結合されてシート形状を維持し
ている。このような誘電体グリーンシートが積層された
積層体の裁断工程で、積層体の裁断部分に、500〜1
000℃で加熱した熱線を押し当てることにより、熱線
の熱により有機バインダー成分が焼失されることにな
る。従って、有機バインダー成分の焼失により誘電体材
料の分離し易い状態となる。この熱線の押し切りによっ
て裁断面に大きなダメージを与えることはなく、裁断が
可能となる。
【0016】さらに、熱線が複数の縦線、複数の横線の
格子状に構成すれば、一度に複数のチップ状の積層体に
裁断できることになる。
【0017】即ち、裁断面によるダメージによる特性不
良が改善され、さらに、生産性に優れた積層セラミック
コンデンサの製造方法である。
【0018】
【実施例】以下、本発明の積層セラミックコンデンサの
製造方法を説明する。
【0019】積層セラミックコンデンサは、図1に示す
ような工程によって作成される。
【0020】まず、誘電体グリーンシートを形成するた
め、チタン酸バリウムなどの誘電体材料、有機バインダ
ー、可塑材、分散材などを用意し、所定量を秤量して、
均質混合してスラリーを作成する。
【0021】次に、ドクターブレード法などで、所定厚
み、例えば20μmでテープ成型を行い、さらに、20
00個のチップ状コンデンサが形成できる所定寸法に切
断して、誘電体グリーンシートを作成する。
【0022】次に、前記誘電体グリーンシートの各チッ
プとなる領域に、パラジウム又はパラジウム合金を含む
導体ペーストを用いて、内部電極層となる導体パターン
を印刷形成する。ここで、導体パターンとして、隣接積
層される内部電極層の導体パターンの端部が、互いに異
なる積層体端面に延出するように、両者の間では、端面
方向に変位させて印刷する。
【0023】次に、内部電極層の導体パターンを印刷・
形成した誘電体グリーンシートを夫々積層・圧着して大
型積層体を得る。
【0024】次に、裁断工程をおこなう。裁断工程にお
いて、直径 mmのニクロム線などを500〜100
0℃で熱した熱線を用いて、それを積層体の表面に押し
当てながら裁断する。
【0025】次に、この裁断されたチップ状積層体を、
セッターなどに収納にして、焼成炉に投入して焼成を行
う。焼成工程には、誘電体グリーンシートや導体ペース
トに含まれる有機バインダー成分を除去する脱バイ工程
と、誘電体材料及び導体材料の焼結反応をおこなう焼結
工程とから成る。
【0026】次に、焼成した積層体の端部に外部電極を
形成する。具体的には、積層体の端面に、銀系導体を塗
布して、その後、焼きつけを行い下地導体膜を形成す
る。その後、下地導体膜上に、Niメッキ液を用いてN
iメッキ層を形成し、さらに半田メッキ液又はスズメッ
キ液を用いて半田層又はSn層を形成する。
【0027】以上のように、本発明の特徴的な点は、裁
断工程において、500〜1000℃の熱線を用いて未
焼成状態の積層体を裁断したことである。未焼成状態に
おいて、誘電体グリーンシートは、誘電体粉末の界面に
存在する有機バインダーによって互いに結合しあってお
り全体としてグリーンシートの形状を保っている。従っ
て、500〜1000℃の熱が、熱線によって局部的に
与えられると、その部分の有機バンイダーが焼失してし
まうことになり、誘電体材粉末間の結合が極めて弱くな
り、分離しやすい状況となる。この状態で、熱線の押し
当てることにより、極めて容易に切断されることにな
る。
【0028】従って、裁断面を観察しても、従来のよう
に機械的裁断した場合に比べ、ダメージが少なく、端面
クズレやマイクロラックなどが発生しない安定した切断
が達成できる。
【0029】このような状態の裁断面を有するチップ状
積層体を焼成して、外部電極を形成すべく、メッキ液に
浸漬しても、マイクロクラックなどが発生していないた
め、メッキ液の浸入が一切なく、誘電体層どうしを剥離
するデラミネーションが防止でき、安定した特性を有す
る積層セラミックコンデンサとなる。
【0030】また、複数の熱線を、大型積層体の形状に
合わせて、平面視格子状に縦横に配置すれば、一度の裁
断で、多量の積層体に裁断できることになる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、チップ状の積層コンデ
ンサが複数抽出できるように、内部電極層の導体パター
ンを印刷した誘電体グリーンシートを複数積層して成る
積層体を、500〜1000℃に加熱した熱線でもっ
て、積層体を押し当てて裁断したため、誘電体グリーン
シートを形成する誘電体粉末の界面に介在する有機バイ
ダー成分が、熱線でもって焼失されるため、裁断にあた
り、多大な機械的な負荷がかからず裁断することができ
る。
【0032】従って、その裁断面が非常に安定した状態
となり、裁断面の不安定状態に起因するデラミネーショ
ンなどを有効に防止することかでき、安定した特性が導
出できる積層セラミックコンデンサの製造方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層セラミックコンデンサの製造工程を示す工
程図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体グリーンシート上に、内部電極層
    となる導体パターンを印刷・形成する工程と、 前記誘電体グリーンシートを積層・圧着して積層体を形
    成する工程と、 前記積層体を裁断して、チップ状積層体とする工程と、 前記チップ状積層体を焼成する工程と、 前記焼成したチップ状積層体の両端に端子電極を形成す
    る工程とを含む積層セラミックコンデンサの製造方法に
    おいて、 前記積層体の裁断を、500〜1000℃の熱線で押し
    切りしたことを特徴とする積層セラミックコンデンサの
    製造方法。
JP4344212A 1992-12-24 1992-12-24 積層セラミックコンデンサの製造方法 Pending JPH06196353A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0799680A2 (en) * 1996-04-01 1997-10-08 Saint-Gobain/Norton Industrial Ceramics Corporation Method and apparatus for cutting diamond

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0799680A2 (en) * 1996-04-01 1997-10-08 Saint-Gobain/Norton Industrial Ceramics Corporation Method and apparatus for cutting diamond
EP0799680A3 (en) * 1996-04-01 1998-04-01 Saint-Gobain/Norton Industrial Ceramics Corporation Method and apparatus for cutting diamond

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