JPH0619629U

JPH0619629U - 額縁

Info

Publication number: JPH0619629U
Application number: JP2866592U
Authority: JP
Inventors: 諭山本
Original assignee: 株式会社大昌
Priority date: 1992-04-02
Filing date: 1992-04-02
Publication date: 1994-03-15

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】展示会等で使用する作品展示用の額縁に関
し、作品を表向きに見ながら便利に収納できるようにす
る。【構成】框部材１を固定枠とせず、一辺一本の框部材
とし、この框部材を受け台５に対して、鉄部材４と磁石
８の吸着力で装着した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は展示会等で使用する作品展示用の額縁に関する。留め加工とは、角稜に至る上下面の継目が隅角の略２等分線となるように加工することをいうものとして以下に説明する。

【０００２】

【従来の技術】

従来装飾用の額縁は、枠、ガラス及び裏板等からなる。この額縁に作品を収める時は、枠を裏返しにして、枠の腰掛けにガラスを落とし掛け、次に作品をガラス上に載置した後に裏板をあて、最後に枠周囲に点在させたクリップでこれらを一体的に止めていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、一体的に止めた額縁を表向きにひっくり返してみると、作品の位置がズレていたり、配置が気に入らなかったりして、やり直しという手戻りを繰り返していた。これは裏向きにた額に対して、作品を裏向きに収納する手順に起因するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は上記の欠点を除去するため、両端に留め加工を施した框部材を設け、該框部材の入隅又は側壁に鉄部材を点在設置し、この框部材を、フランジ付き盤の盤の出隅又は側壁にマグネットを点在設置した受け台に磁力によって装着したことを特徴とする額縁と、鉄部材とマグネットを、ほぞとほぞ穴の関係に設けた上記額縁とを提供しようとするものである。

【０００５】

【実施例】

本考案の一実施例を図面にもとづいて説明すると、両端を４５°の留め切りにしたアングル形状（断面略Ｌ字状）の框部材（１）を設け、該框部材（１）の入隅部の側壁（２）にステンレスメッキプレート（４）を突設させ、又、同入隅部の側壁（３）にはステンレスメッキプレート（４）を埋設させる。これらのプレートを該框部材（１）の適当な場所に数個点在させる。受け台（５）には、その盤（６）の側壁（７）に段落ちにマグネット（８）を埋設する。フランジ（９）の盤（６）からの出は、框部材（１）の脚（１０）の厚み分とする。

【０００６】上述の框部材（１）で１対づつの縦框と横框を揃え、受け台（５）の周囲を囲むこととする。この時、框部材（１）の入隅部の側壁（２）に突設させたステンレスメッキプレート（４）の突出部分は、受け台（５）側の盤（６）の側壁にある段落ち穴（１１）に嵌合し、かつ、マグネット（８）の磁力を受けてこれに吸着する。全ての框部材（１）が受け台（５）の周囲に取り付けられると、見掛け上では留め接合された枠状の額が出来上がることとなる。それぞれの框部材（１）は、受け台（５）側の盤（６）と、ほぞとほぞ穴の関係で継合しており、框部材（１）は水平方向（額の面に平行な方向とする）の力を受けても、受け台（５）からズレることがない。框部材（１）に加わる垂直方向（額の面に対して直交方向とする）の力は、マグネット（８）の磁力の抵抗を受ける。磁力の限度以上にその力が加わると、框部材（１）は受け台（５）から外れることとなる。フランジ（９）の盤（６）からの出は、框部材（１）の脚（１０）の厚み分であるので、框部材（１）を盤（６）に被せた時、フランジ（９）の出と框部材（１）の外壁とは同面となる。

【０００７】

【考案の効果】

これにより、表向きに置いた受け台の盤上に、作品の配置又はバランスの趣を作者の意図に合わせて、確認しながら載置できる。配置を完了した作品の上にガラス板を被せて、そのまま框部材で作品を額縁と一体に固定できるので、作業能率も向上し、作品の交換取り外しも簡単に行なえる。作品を一回で額に収納できるので、手戻りを繰り返す中での不測の損傷（誤って額縁を手から落としてしまった等による損傷）を未然に防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の平面図。

【図２】本考案の要部を示す一部拡大断面図。

【符号の説明】１框部材２側壁３側壁４ステンレスメッキプレート５受け台６盤７側壁８マグネット９フランジ１０脚１１段落ち穴

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】両端に留め加工を施した框部材を設け、
該框部材の入隅又は側壁に鉄部材を点在設置し、この框
部材を、フランジ付き盤の盤の出隅又は側壁にマグネッ
トを点在設置した受け台に磁力によって装着したことを
特徴とする額縁。
【請求項２】鉄部材とマグネットを、ほぞとほぞ穴の
関係に設けたことを特徴とする請求項１記載の額縁