JPH0619581U

JPH0619581U - 洗面化粧台

Info

Publication number: JPH0619581U
Application number: JP5880592U
Authority: JP
Inventors: 浩二宇城; 隆一木下; 一男河合; 知浩萩野
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1992-08-21
Filing date: 1992-08-21
Publication date: 1994-03-15
Anticipated expiration: 2007-08-21
Also published as: JP2551041Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】洗面ボウルの後部縁面に飛び散った水を洗面
ボウル内に流れ易くする。カラン取付部周辺の水滴処理
を確実に行う。【構成】洗面ボウル７の後部縁面９のカラン取付部１
３の周辺に洗面ボウル７に向かうにつれて下方へ傾斜し
た第１の下り傾斜面１１を形成する。後部縁面９のカラ
ン取付部１３から離れた部分に第１の下り傾斜面１１よ
りも小さい角度で下方へ傾斜した第２の下り傾斜面１２
を形成する。カラン取付部１３の周辺に飛び散った水
は、第１の下り傾斜面１１を利用して洗面ボウル７内に
確実に流すことができる。カラン取付部１３から離れた
部分に飛び散った水は第２の下り傾斜面１２を利用して
洗面ボウル内に流すことができる。第２の下り傾斜面１
２を緩やかな傾斜にすることにより、石鹸やコップ等を
載置することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば洗面所に配置されて、洗顔、歯磨き、化粧等に用いられる洗面化粧台に関し、詳しくは洗面ボウルのカランが取付けられる後部縁面に水滴が溜まるのを防止する技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来よりこの種洗面化粧台としては、ミラーキャビネット、洗面ボウル、カラン（給水栓）等を備えたものであって、洗面ボウルの開口部の後部縁面を平滑な水平面とし、この水平面にカランを取付けるのが一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来のように洗面ボウルの水平な後部縁面にカラン取付部を備えた構造では、カランの回りに飛び散った水が水平な後部縁面に溜まる可能性がある。特にカラン取付部の周辺は止水時の水滴、跳ね水等が一番多く溜まる箇所であり、その水滴等を洗面ボウル内に流すことができず、不便で使い勝手の悪いものであった。

【０００４】本考案は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、洗面ボウルの後部縁面に飛び散った水を洗面ボウル内に流れ易くし、特に後部縁面のカラン取付部周辺の水滴処理を確実に行うことができるようにした洗面化粧台を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は、洗面ボウル７とカラン取付部１３とを備えた洗面化粧台１において、洗面ボウル７の開口部８の後部縁面９の一部にカラン取付部１３を設け、上記後部縁面９のカラン取付部１３周辺に洗面ボウル７に向かうにつれて下方へ傾斜した第１の下り傾斜面１１が形成され、後部縁面９のカラン取付部１３から離れた部分に洗面ボウル７に向かうにつれて上記第１の下り傾斜面１１よりも小さい角度で下方へ緩やかに傾斜した第２の下り傾斜面１２が形成されて成るものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、洗面ボウル７の後部縁面９のカラン取付部１３周辺に洗面ボウル７に向かうにつれて下方へ傾斜した第１の下り傾斜面１１を形成し、後部縁面９のカラン取付部１３から離れた部分に洗面ボウル７に向かうにつれて上記第１の下り傾斜面１１よりも小さい角度で下方へ緩やかに傾斜した第２の下り傾斜面１２を形成したから、カラン１０から出て後部縁面９におけるカラン取付部１３周辺に飛び散った水は、上記傾斜角度の大きい第１の下り傾斜面１１を利用して洗面ボウル７内に確実に流され、後部縁面９におけるカラン取付部１３から離れた部分に飛び散った水は傾斜角度の小さい第２の下り傾斜面１２を利用して洗面ボウル内に流される。また、第２の下り傾斜面１２を緩やかな傾斜とすることにより、例えば石鹸やコップ等を載置できるようになり、後部縁面９のカラン取付部１３から離れた部分をカラン１０以外の他の使用スペースとして有効利用できるようになる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明する。本実施例では、図１乃至図３に示すユニットタイプの洗面化粧台１を例示する。この洗面化粧台１は、本体２に洗面台３、ミラーキャビネット４、収納棚５、照明部６等を備えたものであり、上記洗面台３には、洗顔等のための洗面ボウル７が設けられ、洗面ボウル７の開口部８の後部縁面９の中央部には、カラン１０を取付けるためのカラン取付部１３が設けられている。カラン１０には、例えばシャワーホース２０が出し入れ自在に挿入され、シャワーヘッド２１を使用する場合はシャワーホース２０を引き出して洗髪を容易に行うことができ、シャワーヘッド２１を使用しない場合はシャワーホース２０をカラン１０内に納めて見え掛りを少なくできるようになっている。そして、上記後部縁面９のカラン取付部１３周辺には、図４（ａ）（ｂ）に示すように、洗面ボウル７に向かうにつれて下方へ傾斜した略楕円形状の第１の下り傾斜面１１が形成されている。この第１の下り傾斜面１１は、カラン取付部１３周辺に溜まる水滴や跳ね水等を洗面ボウル７に確実に流すためのものであり、その傾斜角度θ₁は例えば２２°前後に設定されている。また、第１の下り傾斜面１１の両側には、つまり後部縁面９のカラン取付部１３から離れた部分には、図４（ｃ）に示すように、洗面ボウル７に向かうにつれて上記第１の下り傾斜面１１よりも小さい角度で下方へ緩やかに傾斜した第２の下り傾斜面１２，１２が夫々形成されている。この第２の下り傾斜面１２，１２は、第１の下り傾斜面１１から離れた部分に溜まる水滴や跳ね水等を洗面ボウル７に流すための機能に加えて、例えば石鹸等を載置する機能を兼ね備えており、その傾斜角度Ｄ₂は例えば２°〜４°程度に設定されている。さらに、図２（ａ）に示すように、第２の下り傾斜面１２，１２の側端部、つまり後部縁面９の長さ方向の両端部９ａ，９ａには、上記第２の下り傾斜面１２，１２よりも高さの高い凸形状の側面ガード部１４，１４が夫々形成されており、第２の下り傾斜面１２，１２に飛び散った水を側面ガード部１４，１４によって阻止して、洗面化粧台１の外部に流れ出るのを防止できるようになっている。

【０００８】上記構成において、洗面ボウル７の後部縁面９のカラン取付部１３周辺には止水時の水滴や跳ね水等が一番多く溜まる箇所となるが、カラン取付部１３周辺に飛び散った水や、止水時の水滴等は第１の下り傾斜面１１を利用して洗面ボウル７内に確実に流れ落ち、また、カラン取付部１３から離れた部分に飛び散った水は第２の下り傾斜面１２，１２を利用して洗面ボウル７内に流れ落ちる。従って、後部縁面９の全体の跳ね水等の処理を確実に行えるようになる。しかも、第２の下り傾斜面１２，１２の傾斜角度は緩やかに設定されているので、例えば石鹸やコップ等を第２の下り傾斜面１２，１２に載置して、後部縁面９のカラン取付部１３から離れた部分を水切り機能以外に、石鹸等の設置スペースとして有効に利用できるという利点がある。

【０００９】また、本実施例では、後部縁面９の長さ方向の両端部９ａ，９ａには、第２の下り傾斜面１２，１２よりも高さの高い側面ガード部１４，１４が設けてあるから、第２の下り傾斜面１２，１２に飛び散った水が洗面台３の外部に流れ出るのを側面ガード部１４，１４によって阻止して、第２の下り傾斜面１２，１２を利用してすべて洗面ボウル７内に流すことができるので、洗面化粧台１の周辺の床が水で濡れるのを防止でき、跳ね水等の処理が一層効果的となる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は上述のように、洗面ボウルの開口部の後部縁面の一部にカラン取付部を設け、上記後部縁面のカラン取付部周辺に洗面ボウルに向かうにつれて下方へ傾斜した第１の下り傾斜面が形成され、後部縁面のカラン取付部から離れた部分に洗面ボウルに向かうにつれて上記第１の下り傾斜面よりも小さい角度で下方へ緩やかに傾斜した第２の下り傾斜面が形成されて成るものであるから、カランから出て洗面ボウルの後部縁面に飛び散った水を上記第１及び第２の下り傾斜面を利用して洗面ボウル内に流すことができ、カラン取付部の周辺だけでなく後部縁面全体の跳ね水等の処理を確実に行うことができる。また、第２の下り傾斜面には例えば石鹸やコップ等を載置することが可能となり、後部縁面のカラン取付部から離れた部分をカラン以外の他の使用スペースとして有効に利用でき、その結果、便利で使い勝手の良い洗面化粧台が得られるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に用いられる洗面化粧台の斜
視図である。

【図２】同上の洗面化粧台の正面図である。

【図３】同上の洗面化粧台の側面断面図である。

【図４】（ａ）は同上の洗面ボウルの正面断面図、
（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線断面図、（ｃ）は（ａ）のＢ
−Ｂ線断面図である。

【符号の説明】

１洗面化粧台７洗面ボウル８開口部９後部縁面 10 カラン 11 第１の下り傾斜面 12 第２の下り傾斜面 13 カラン取付部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者萩野知浩大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】洗面ボウルとカラン取付部とを備えた洗
面化粧台において、洗面ボウルの開口部の後部縁面の一
部にカラン取付部を設け、上記後部縁面のカラン取付部
周辺に洗面ボウルに向かうにつれて下方へ傾斜した第１
の下り傾斜面が形成され、後部縁面のカラン取付部から
離れた部分に洗面ボウルに向かうにつれて上記第１の下
り傾斜面よりも小さい角度で下方へ緩やかに傾斜した第
２の下り傾斜面が形成されて成ることを特徴とする洗面
化粧台。