JP3004339U - 清掃用柄付きブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 摺洗使用時において、汚水等の液滴がはね上
げられて周りに飛散するのを防止する。 【構成】 ブラシ体（２）の毛部（４）の上面に、該上
面を覆う態様に水はね防止板を装着する。水はね防止板
は合成繊維不織布によって構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、清掃用柄付きブラシ、とくに便器洗浄用の柄付きブラシに関する 。

【０００２】

【従来の技術】

この種のブラシは、棒状その他の把柄の先端にブラシ基体が設けられ、これに 天然あるいは合成繊維からなる毛が植設されることにより、摺洗用のブラシ体が 形成されたものであるが、殊にブラシ体の毛部が下向きにのびた毛と、外周方向 にのびた放射状の毛とを有するようなブラシにあっては、使用時において汚水、 汚物がブラシ体の繊維の弾性復元力によってはね飛ばされ、使用者の手許の方向 、即ち上方に飛び散り、使用者の衣服を汚したり、周辺を汚損し易い欠点があっ た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、このような欠点を除去した水はね防止機能付きの柄付きブラシを 提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的において、この考案は、ブラシ体の毛部の上面に該上面を覆う態様 に水はね防止板が設けられてなることを特徴とする清掃用柄付きブラシを要旨と する。

【０００５】 この考案は、ブラシ体に放射状にのびた水平方向の毛群を有するようなブラシ に特に有用に適用されるものである。具体的には、例えば、毛部の外周面が略半 球状に形成された丸形ブラシ体を有するものに有用に適用され、この場合、前記 水はね防止板は該ブラシ部の水平状毛群の上面に配置される。

【０００６】 水はね防止板は、硬質または半硬質、あるいは軟質の合成樹脂板、ゴム板、金 属板等で構成しても良いが、好適には、厚さ３〜８ｍｍ程度の剛性繊維不織布か らなるものが用いられる。該不織布製のものとする場合、水切れが良く、衛生的 であると共に、それ自体が摺洗作用を有する点でも有利である。

【０００７】 水はね防止板の取付けは、周面に毛が植設されたブラシ基体の上面と、把柄に 一体に形成された抑止用鍔部との間に挾着状態にして取付けるものとすることが 好ましい。

【０００８】

【作用】

ブラシ部で被摺洗部を摺擦する場合、ブラシ体の毛によって上方にはね上げら れてくる汚水等が、水はね防止板にせき止められ、周りに飛散するのが防止され る。

【０００９】

【実施例】

図示実施例は、便器の清掃に用いられるトイレ用の柄付きブラシであり、所定 長さの合成樹脂製の把柄（１）の先端に、ブラシ体（２）が設けられたものであ る。

【００１０】 ブラシ体（２）は、図２に示すように断面略半円形ないしＵ字形のブラシ基体 （３）の周面に天然繊維または合成樹脂の剛性繊維からなる毛（４ａ）が植設さ れ、毛部（４）の外周面が半球状に形成された丸形のものとして構成されている 。従って、ブラシ体（２）はその下面側とともに外周面部も有効な摺洗作用を及 ぼしうるものとなっており、殊に便器の摺洗に好都合に使用しうるものとなされ ている。

【００１１】 上記ブラシ体（２）は、そのブラシ基体（３）の上面中心部に、把柄（１）の 先端の円板状鍔部（５）に設けられた取付用雄ねじ部（６）がねじ込まれること により、該把柄（１）に強固に取付けられている。

【００１２】 そして、ブラシ体（２）の毛部（４）の上面側には、該上面を覆う態様に水は ね防止板（７）が取付けられている。

【００１３】 この水はね防止板（７）は、厚さ３〜８ｍｍ程度、好ましくは５ｍｍ程度の合 成繊維による剛性繊維不織布からなるものであり、毛部（４）の上端部の直径と 略同程度の直径を有する円板状のものである。

【００１４】 また、水はね防止板（７）は、把柄（１）側の鍔部（５）の下面に当接させた 状態のもとにブラシ基体（３）の取付けが行われることにより、上記鍔部（５） とブラシ基体（３）の上面との間に挾着状態にして取付けられている。もとより 、他の取付手段によって取付けるものとしても良いが、この実施例のような取付 構造を採用する場合、取付けのための作業を簡易になしうると共に、水はね防止 板（７）の取付後の安定性を良好なものとなしうる点で好適である。

【００１５】

【考案の効果】

この考案に係る柄付きブラシは、上述のように、ブラシ体の毛部の上面に該上 面を覆う態様に水はね防止板が設けられているから、摺洗使用時において、毛部 の繊維によってはね飛ばされる汚水等の飛沫のうち、上方にはね上げられてくる 飛沫が水はね防止板に当ってせき止められる。従って、上方に高く飛散すること がなく、使用者の身体や周辺を汚損するのを防止でき、衛生的に使用しうる。

【００１６】 また、請求項２のように、ブラシ体の毛部を外周面が略半球状を呈する丸形の ものに構成するときは、毛部の外周面部をも摺洗部に有効に利用できるので、便 器の洗浄に好都合に使用でき、トイレ用の洗浄用ブラシとして好適する。

【００１７】 また、請求項３のように、水はね防止板を剛性繊維不織布製のものとするとき は、それ自体の水切れが良く、かつ摺洗部材としても機能するので、衛生面及び 摺洗機能面で有利である。

【００１８】 更に、請求項４のような水はね防止板の取付手段を採用することにより、その 取付作業を容易になしうると共に、その取付安定性を良好なものとなしうる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例を示す全体斜視図である。

【図２】図１のII−II線の断面図である。

【符号の説明】

１…把柄 ２…ブラシ体 ３…ブラシ基体 ４…毛部 ５…鍔部 ６…雄ねじ部 ７…水はね防止板

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ブラシ体の毛部の上面に該上面を覆う態
   様に水はね防止板が設けられてなることを特徴とする清
   掃用柄付きブラシ。
2. 【請求項２】 ブラシ体は、毛部の外周面が略半球状に
   形成された丸形のものであり、その上面に水はね防止板
   が配置されてなる請求項１に記載の清掃用柄付きブラ
   シ。
3. 【請求項３】 水はね防止板は、板状の剛性繊維不織布
   からなる請求項１または２に記載の清掃用柄付きブラ
   シ。
4. 【請求項４】 水はね防止板は、ブラシ基体の上面と、
   把柄に一体に形成された抑止用鍔部との間に挾着状態に
   取付けられてなる請求項１ないし３のいずれか１に記載
   の清掃用柄付きブラシ。