JPH0235881Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、厨房用家具や洗面台等に配設され
る水栓の取付装置に関する。

従来、厨房家具や洗面台等において、水槽とバ
ツクガードとの間に水栓を取り付けることは通常
行なわれているが、水栓から滴下した水が水切台
部の方へ流れ出す欠点があつた。これを解消する
には、水栓のノズル管の最外回転半径より長い凹
部を水栓取付面に形成しなければならないが、こ
ででは新たに成型用の型を作る必要があり、コス
ト高になると共に既製のものには適用出来なかつ
た。

この考案は、従来の水栓取付に際してみられた
かゝる問題点を解消すべくなされたものであつ
て、水栓のノズル管の最外回転半径より少なくと
も大なる長さを有し周囲に前面を除いて周壁を立
設した受座を水栓取付面と水栓取付用台座との間
に配設し、該受座を介して水栓を取り付けるよう
にしたことを特徴とする。

以下に図面を参照しつゝこの考案の好しい具体
例を説明する。図において１は、流し台の上板で
あつて、水槽２とバツクガード３との間の平担な
面４に水栓５が配設される。平担な面４の幅は水
栓取付用台座６の幅よりも小さいために、直接台
座６の平担な面４上に載せた場合、バツクガード
３の基部のアール部３ａに衝接し、台座６は平担
な面４から浮き上つてしまい安定させることが出
来ない。

７は、この考案に係る受座であつて、平担な面
４と台座６との間に介装される。受座７は平担な
面４の長手方向に沿つて延びる板状の部材からな
り、裏面は平担な面４とバツクガード３の基部の
アール部３ａに做つた形状に形成され、平担な面
４に載置されたとき、安定した載置状態を得るこ
とが出来る。受座７の上面は台座６を載置するに
充分な幅を有する平担面に形成され、台座６を安
定して載置支持することが出来る。受座７の上面
周囲には、前面を除いて周壁８が立設され、受座
７上に滴下した水が側方に流れ出すのを防止し、
開放された前面から水槽２に流れ込むようにして
いる。受座７は、水栓５のノズル管５ａの最外回
転半径よりも少なくとも大なる長さを有してお
り、ノズル管５ａの先端から滴下する水を受座７
により受けるように配慮される。受座７の長さを
更に長くして、第１図に示すように小物９を載置
するためのスペースを作出しても良い。又、受座
７の平担な上面に水槽２に向う水切模様１０を形
成して、受座７上の水の水槽への流動をよりスム
ースに行うようにしても良い。

上面を平担とした受座を水栓取付用台座の下部
に介装し、台座を安定に支持するようにしてある
ので、水栓取付面の一部がアール状に彎曲してい
たり、或は平担でない場合、水栓を安定して確実
に取り付けることが出来る。

かくして、この考案の水栓の取付装置によれ
ば、受座は水栓のノズル管の最外回転半径よりも
少なくとも大なる長さを有し、且水槽に向う前面
以外の周囲に周壁を立設してあるので、ノズル管
から滴下する水を受座内に止めて水槽に流れ込む
ようにすることが出来、ノズル管から滴下する水
が流し台や洗面台の平担な面上を横方向に流れる
ようなおそれがないため、流し台や洗面台の上面
を乾燥した清潔な状態に保つことが出来る利点が
ある。又、既製の上板にも何らの構造変更をする
ことなく適用出来ると共に、装飾的効果も期待す
ることが出来、更に、受座内にタワシ入れ、石け
ん入れ等の小物入れを置くことも出来るのであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を適用した流し台の要部の斜
視図、第２図は同縦断面図、第３図は受座の斜視
図、第４図はこの考案を適用した流し台の一部の
平面図である。 １……流し台の上板、２……水槽、３……バツ
クガード、３ａ……アール部、４……平担な面、
５……水栓、５ａ……ノズル管、６……水栓取付
用台座、７……受座、８……周壁、９……小物、
１０……水切模様。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 水栓取付面と水栓取付用台座との間に、水栓
   のノズル管の最外回転半径より少なくとも大な
   る長さを有し、周囲に前面を除いて周壁を立設
   した受座を介装し、該受座上に水栓取付台座を
   支持して水栓を固着するようにしたことを特徴
   とする水栓の取付装置。 (2) 受座の下面を水栓取付面に做つた形状に形成
   したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の水栓の取付装置。