JPH06194796A - 写真記録材料 - Google Patents

写真記録材料

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JPH06194796A
JPH06194796A JP5237370A JP23737093A JPH06194796A JP H06194796 A JPH06194796 A JP H06194796A JP 5237370 A JP5237370 A JP 5237370A JP 23737093 A JP23737093 A JP 23737093A JP H06194796 A JPH06194796 A JP H06194796A
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JP
Japan
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alkyl
formula
aryl
compound
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Application number
JP5237370A
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English (en)
Inventor
Joerg Hagemann
イエルク・ハゲマン
Ralf Weimann
ラルフ・バイマン
Erich Dr Wolff
エーリヒ・ボルフ
Johannes Sobel
ヨハネス・ゾベル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Agfa Gevaert AG
Original Assignee
Agfa Gevaert AG
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/392Additives
    • G03C7/39208Organic compounds
    • G03C7/39232Organic compounds with an oxygen-containing function

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 関連するシアンカプラーを有する少なくとも
1つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層、関連するマゼンタカ
プラーを有する少なくとも1つの緑感性ハロゲン化銀乳
剤層、および関連するイエローカプラーを有する少なく
とも1つの青感性ハロゲン化銀乳剤層からなり、その層
の少なくとも1つに下記式 【化1】 のハイドロキノンジエーテル化合物を含有するカラー写
真記録材料。 【効果】 発色現像の間に生成した画像着色剤の光安定
性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ある種のハイドロキノンジエー
テルの形態で少なくとも1つのその層の中に光安定剤を
含有する、少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層からな
る写真記録材料に関する。
【0002】発色現像により着色した写真画像を生成す
ること、すなわち、像様露光したハロゲン化銀乳剤層を
適当な色形成現像物質または「発色現像剤」(colo
rdevelopers)により適当なカラーカプラー
の存在下に現像されたハロゲン化銀乳剤層を生成するこ
と、および、銀画像に従い生成した現像剤物質の酸化生
成物はカラーカプラーと反応し、そして色素画像を形成
することは知られている。発色現像剤は、通常、第1ア
ミノ基を含有する芳香族化合物、とくにp−フェニレン
ジアミン型の化合物である。
【0003】また、発色現像により生成する画像色素
は、環境条件の影響下に変化する程度にある種の変動を
行うことは知られている。これはとくに光の作用に関し
て顕著である。知られているように、ピラゾロアゾール
カプラーから生成するマゼンタ色素はとくにきびしい退
色を行うが、フェノール系カプラーから生成するシアン
色素はこれに関してとくに抵抗性であることはよく知ら
れている。
【0004】適当な手段によりこの欠陥を排除するため
に多数の試みはなされて来ている。とくに、マゼンタカ
プラーの場合において、光に対する抵抗性を改良するた
めに光安定化添加剤が使用されてきている。最も適当な
光安定化剤はフェノール系化合物、とくにハイドロキノ
ンの誘導体であり、これらはカプラーを混合されるか、
あるいはカプラーの分子に置換基の形態で結合される
(ドイツ国特許出願公告(DE−B)第1 547 8
03号、ドイツ国特許出願公開(DE−A)第26 1
7 826号、ドイツ国特許出願公開(DE−A)第2
9 52 511号、日本特許出願(JP−N)第53
−070 822号、日本特許出願(JP−N)第54
−070 830号、日本特許出願(JP−N)第54
−073032号)。
【0005】しかしながら、既知の光保護剤はすべての
面において満足すべきものではない。本発明の目的は、
シアンカプラー、マゼンタカプラーおよびイエローカプ
ラーと関連するハロゲン化銀乳剤層を含有しそして光の
影響下に発色的に(chromogenically)
形成した色素の退色に対して光保護されたカラー写真記
録材料を提供することである。
【0006】本発明は、関連するシアンカプラーを有す
る少なくとも1つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層、関連す
るマゼンタカプラーを有する少なくとも1つの緑感性ハ
ロゲン化銀乳剤層、および関連するイエローカプラーを
有する少なくとも1つの青感性ハロゲン化銀乳剤層から
なり、その層の少なくとも1つにハイドロキノンジエー
テル化合物を含有するカラー写真記録材料であって、ハ
イドロキノンジエーテル化合物は、次の式:
【0007】
【化9】
【0008】式中、R1はアルキル、シクロアルキルま
たはアリールであり、ただし前記アルキルは2またはそ
れ以上の置換基を有するプロピル基ではなく、R2
H、アルキルであり、R3、R4はH、アルキル、シクロ
アルキル、アリール、ハロゲン、アルコキシ、アロキ
シ、アシルオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アシ
ル、スルホニル、スルファモイル、アシルアミノ、スル
ファモイルアミノ、ニトロであり、ただしR3およびR4
の1つが表す前記アルコキシは2またはそれ以上の置換
基を有するプロポキシではなく、R5はH、アシル、ア
ルキルであり、Xは−O−または−NR6−であり、R6
はHまたはアルキルであり、そしてnは0または1〜3
の整数であり、ただしnが0でありかつXが−O−であ
るとき、R2が表す前記アルキルは−CH2OR7ではな
く、ここでR7はH、アルキル、アルケニル、フェニル
アルキル、アリール、シクロアルキル、アルキルカルボ
ニル、アルケニルカルボニルまたはフェニルカルボニル
である、に相当することを特徴とするカラー写真記録材
料に関する。
【0009】R1〜R6により表されるアルキル基は、直
鎖状または分枝鎖状、置換または非置換でありそして1
8個までの炭素原子を有することができる。その例は次
の通りである:メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、t−ブチル、t−アミル、ヒドロキシル、
t−ヘキシル、オクチルおよびドデシル。置換基は、例
えば、ハロゲン(例えば、塩素)、ヒドロキシ、アルコ
キシ、アルコキシカルボニルまたはジアルキルアミノで
あることができる。
【0010】シクロヘキシルまたはシクロペンチルはR
1、R3またはR4により表されるシクロアルキルの特定
の例である。
【0011】フェニルは、例えば、アルキルスルホニ
ル、アルキルおよび/またはアルコキシにより置換され
ていてもよく、R1、R3またはR4により表されるアル
キル基の特定の例である。
【0012】R3、R4またはR5により表されるアシル
基は、脂肪族または芳香族のモノ−またはジカルボン
酸、炭酸のモノエステルまたはカルバミン酸から誘導さ
れる。このようなアシル基の例は次の通りである:アセ
チル、2−エチルヘキサノイル、p−ヒドロキシベンゾ
イル、N−n−ブチルカルバモイル、N−t−ブチルカ
ルバモイル、N−ドデシルカルバモイル、ヘキシルオキ
シカルボニルまたはドデシルオキシカルボニル。R5
より表されるアシル基は、また、リン酸、ホスホン酸お
よび亜リン酸から誘導することができる。
【0013】本発明の好ましい実施態様において、ハイ
ドロキノンジエーテル化合物は基R3およびR4の少なく
とも1つが第3アルキルである式Iの化合物に相当す
る。
【0014】本発明の好ましい他の実施態様において、
イドロキノンジエーテル化合物は−X−R5が−OH、
−O−CH2−CH2−OHまたは−O−アシルであり、
そしてアシル基が脂肪族または芳香族のジカルボン酸、
カルバミン酸、炭酸モノエステルまたはリン酸、ホスホ
ン酸および亜リン酸から誘導される式Iの化合物に相当
する。
【0015】本発明の他の好ましい実施態様において、
イドロキノンジエーテル化合物はnが0または1である
式Iの化合物に相当する。
【0016】本発明によるハイドロキノンジエーテル化
合物の例は次の通りである:
【0017】
【化10】
【0018】
【化11】
【0019】
【化12】
【0020】
【化13】
【0021】
【化14】
【0022】
【化15】
【0023】合成の実施例 光排除剤I−14の合成
【0024】
【化16】
【0025】光排除剤I−14 18.0g(100ミリモル)の3−t−ブチル−4−
ヒドロキシアニソール(化合物1)を、25.0gのエ
チレンカーボネートの中で120℃に加熱した。5.0
gの炭酸カリウムを少しずつ添加し、そして同一温度に
おいて4時間撹拌した。反応混合物を水の中に注ぎ、エ
ーテル中に溶解し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
し、そして回転蒸発器の中で濃縮した。シリカゲルのカ
ラムクロマトグラフィーにより精製すると、16.4g
(理論値の75%)の化合物2が得られた。
【0026】16.4g(73.1ミリモル)の化合物
2、11.0g(76.3ミリモル)の2−エチルヘキ
サン酸および0.5gのp−トルエンスルホン酸を50
mlのトルエンの中で水分離器上で6時間加熱した。次
いで有機相を炭酸水素ナトリウム溶液および水で中性に
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして回転蒸発器の
中で濃縮した。シリカゲルのカラムクロマトグラフィー
により精製すると、22.0g(理論値の86%)のI
−14が得られた。
【0027】式Iの化合物を使用して得られる光安定性
効果は、式Iの化合物を、次の式II、III、IV、
V、SAおよびSBの1つを有する少なくとも1つの化
合物と組み合わせて使用する場合、さらに感知し得る程
度に増加することができることが示された:
【0028】
【化17】
【0029】R21、R22はR3のような基であり、
23、R24、R25はR3のような基であり、Aは単結
合、−S(=O)m−、アルキレンまたは−NR26−で
あり、R26はアルキルまたはアリールであり、mは0、
1または2であり、Aが好ましくは−OR21および−O
22に対してパラ位置に結合していないとき、発色現像
の間に放出可能でない残基(R23、R24、R25)はパラ
位置に結合している;
【0030】
【化18】
【0031】式中、R31、R32はアルキルまたはシクロ
アルキルであり、R33、R34はR3のような基である;
【0032】
【化19】
【0033】R41、R42はR3のような基であり、
43、R44、R45およびR46はR3のような基であり、
ただし基R44およびR45の少なくとも1つはアルキルで
はない;
【0034】
【化20】
【0035】式中、R51はアルキル、シクロアルキルま
たはアリールであり、R52、R53、R54、R55はR3
ような基であり、そして り、R56はR3のような基であり、R57はアルキル、ア
リール、アシル、スルホニルである;
【0036】
【化21】
【0037】式中、Ra、RbはH、アルキル、アリール
であり、aは0、1または2であり、Xaはテトラヒド
ロチアピランを完成する残基であり、ただしはRaおよ
びRbは環を形成することができる;
【0038】
【化22】Rc−S−D−Xb−Rd (SB) 式中、Rc、Rdはアルキル、アリールであり、Dは1〜
16個の炭素原子を有するアルキレンであり、Xbは−
CO−O−、−O−CO−、−CO−NH−、−NH−C
O−である。
【0039】R26、R51、R57、Ra、Rb、Rcおよび
dにより表されるアルキル基はR1〜R6の1つにより
表されるアルキル基である。RcおよびRdにより表され
るアルキル基は、例えば、アリール、アシルオキシ、ア
ルキルチオまたはアルコキシカルボニルにより置換され
ることができる。R31またはR32により表されるアルキ
ル基は直鎖状または分枝鎖状でありそして18個までの
炭素原子を有することができる。
【0040】R31、R32またはR51により表されるシク
ロアルキルはシクロアルキルであり、例えば、R1、R3
およびR4の1つにより表さすことができる。
【0041】R51、R57、Ra、Rb、RcおよびRdによ
り表されるアリール基は、また、R1、R3およびR4
1つにより表さすすることができるようなものである。
【0042】R26およびR57の1つにより表されるアシ
ル基は、また、R3、R4およびR5の1つにより表さす
ことができるものである。
【0043】式IIの化合物は、例えば、一般式IIA
およびIIBの1つに相当する:
【0044】
【化23】
【0045】式中AおよびR21〜R25は上に定義した意
味を有し、そしてR27はアルキルまたはアルコキシカル
ボニルである。
【0046】本発明の好ましい実施態様において、式I
Iにおいて:Aは1〜6個の炭素原子を有するアルキレ
ンまたは−S(=O)m−であり、mは0。1または2
であり、R21およびR22はHである;式IIIにおい
て:基R33およびR34の少なくとも1つはアルキルであ
る;式IVにおいて:R41およびR42はHまたはアルキ
ルである;式Vにおいて:R54およびR55はHである。
【0047】本発明に従い使用する式II、III、I
V、V、SAおよびSBの化合物の例は次の通りであ
る:
【0048】
【化24】
【0049】
【化25】
【0050】
【化26】
【0051】
【化27】
【0052】
【化28】
【0053】
【化29】
【0054】
【化30】
【0055】
【化31】
【0056】
【化32】
【0057】
【化33】
【0058】本発明によるカラー写真記録材料は、それ
ぞれ関連した色素のカプラーをもつある数の写真ハロゲ
ン化銀乳剤層および必要に応じて他の補助層、よりとく
に保護層および保護層の間に非感光性結合剤層の序列を
含有する。本発明に従い、写真ハロゲン化銀乳剤層の少
なくとも1つは、カラーカプラーと組み合わせて本発明
による式Iの化合物と関連する。好ましくは、本発明に
よる式Iの化合物を式II、III、IV、V、SAお
よびSBの1つを有する少なくとも1つと組み合わせ
る。これは相乗的効果を生ずる、すなわち、現像の間に
生成したアゾメチン色素は式Iの化合物と式II、II
I、IV、V、SAおよびSBの1つを有する化合物と
の組み合わせにより、式Iの化合物単独により、光から
保護される。式Iの化合物を式II、III、IV、
V、SAおよびSBの1つを有する化合物と、1:10
〜10:1、好ましくは1:4〜4:1の比率で使用さ
れる。
【0059】本発明に従い使用する式I、II、II
I、IV、V、SAおよびSBの化合物は、主として光
安定剤として機能する、すなわち、それらの存在におい
て、発色現像の間にカラーカプラーから形成されたアゾ
メチン色素は光の作用に対して、かなりより大きい安定
性を有する。さらに、本発明による化合物はカラーカプ
ラーのための油形成剤の機能の一部分またはすべてをは
たす、すなわち、それらは、単独でまたは他の既知の油
形成剤と一緒に、カプラーの溶媒として使用することが
できる。本発明による化合物は、好ましくは、それぞれ
の層の中の油形成剤の合計量の50〜100重量%まで
を構成する。したがって、好ましくは、それらは、それ
らとともに使用するカラーカプラーに関して、0.2〜
2重量比で使用する。他の油形成剤を必要とする場合で
も、その量は少量であるという事実は、本発明による記
録材料の層および/または層の厚さへのストレスに有利
に影響を与える。
【0060】本発明に従い使用する式I〜Vの化合物
は、それぞれの層を塗布するための溶液の中に混入する
とき、非プロトン性(疎水性)溶媒、例えば、酢酸エチ
ル中の溶液の形態で、それぞれのカラーカプラーと一緒
に使用される。混入は普通の方法で、必要に応じて追加
の補助溶媒および/または高沸点のカプラーの溶媒また
は「油形成剤」とともに実施される。
【0061】ハロゲン化銀において、本発明による写真
記録材料の中に感光性成分、すなわち、ハロゲン化は、
塩化物、臭化物またはヨウ化物またはそれらの混合物で
あることができる。例えば、ハロゲン化物の成分は0〜
15モル%のヨウ化物、0〜100モル%の塩化物およ
び0〜100モル%の臭化物の少なくとも1つの層から
成ることができる。
【0062】ヨウ化臭化銀乳剤をカラーネガおよびカラ
ー反転フィルムこの場合において使用するが、カラーネ
ガおよびカラー反転ペイパーの場合において、純粋な塩
化物乳剤までの、高い塩化物含量を有する塩化臭化銀乳
剤を通常使用する。結晶は、主として詰まった、すなわ
ち、規則正しい立方体または八角形の形態または転移の
形態を有することができる。好ましくは、また、結晶は
小板様結晶であることができ、平均の直径対厚さの比は
好ましくは少なくとも5:1であり、結晶の直径は結晶
の投影した面積に相当する面積をもつ円の直径として定
義される。あるいは、板状ハロゲン化銀を有することが
でき、ここで直径対厚さの比は5:1より実質的に大き
く、例えば、12:1〜30:1である。
【0063】ハロゲン化銀粒子は、また、多層粒子の構
造を有する。最も簡単な場合において、内側および外側
のコア領域(コア/シェル)をもちこれらは、ハロゲン
化物の組成および/または他の変更、例えば、個々の粒
子領域のドーピングが異なる。乳剤の平均の粒子サイズ
は好ましくは0.2μm〜2.0μmであり、そして粒
子サイズの分布は均質分散および異質分散の両者である
ことができる。「均質分散」の粒子サイズの分布は、粒
子の95%が平均の粒子サイズと±30%以下で異なる
ことを意味する。
【0064】ハロゲン化銀に加えて、乳剤は、また、他
の銀塩、有機銀塩、例えば、銀ベンズトリアゾレートま
たは銀ベヘネートを含有することができる。
【0065】別々に調製したハロゲン化銀乳剤の1また
はそれ以上のタイプを、また、混合物の形態で使用でき
る。
【0066】乳剤は通常の方法で化学的または分光的に
増感することができ、そしてそれらはまた適当な添加剤
により安定化することができる。適当な化学的増感剤、
分光増感色素および安定剤は、例えば、リサーチ・ディ
スクロージャー(Research Disclosu
re)No.17643(1978年12月)に記載さ
れている;参照、とくに章III、IVおよびVI。
【0067】本発明によるカラー写真記録材料は、少な
くとも1つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層、少なくとも1
つの緑感性ハロゲン化銀乳剤層および少なくとも1つの
青感性ハロゲン化銀乳剤層を含有する。感光度を調節す
るために、感光性層は既知の方法で適当な増感色素で分
光的に増感される。その現存するまたは自然感光度のた
めに、増感色素を青感性ハロゲン化銀乳剤層に添加する
ことが必要でないことがある。
【0068】分光増感剤として適当なポリメチン色素、
適当なそれらの組み合わせ、および超増感作用を有する
組み合わせの外観は、リサーチ・ディスクロージャー
(Research Disclosure)No.1
7643(1978年12月)、章IVに記載されてい
る。
【0069】緑増感剤は、例えば、塩基性末端基として
ベンゾキサゾール、またはナフトキサゾールまたはベン
ゾキサゾールおよびベンゾチオゾールをもつ9−エチル
カルボシアニン類であるか、あるいは同様にさらに置換
されておりかつ同様にヘテロサイクルの窒素上に少なく
とも1つのスルホアルキル基を含有しなくてはならな
い、ベンズイミダゾカルボシアニン類であることができ
る。
【0070】緑増感剤GSの例は次の通りであり、各々
は単独で、あるいは組み合わせ、例えば、GS−1およ
びGS−2で使用することができる。
【0071】
【化34】
【0072】前述の感光性層の各々は単一層から成る
か、あるいはそれは、既知の方法で、例えば、いわゆる
「二重層の配置」で、2またはそれ以上のハロゲン化銀
乳剤の部分的層から成ることができる(DE−C−1
121 470)。ネガフィルムの場合において、赤感
性ハロゲン化銀乳剤層は一般に緑感性ハロゲン化銀乳剤
層より支持体層にいっそう密接して配置され、引き続い
て緑感性ハロゲン化銀乳剤層は青感性ハロゲン化銀乳剤
層より支持体層に配置されており、そして不感光性層は
一般に緑感性層と青感性層との間に位置する。しかしな
がら、他の配置は、また、例えば、カラーペイパーの場
合において使用することができる。通常、不感光性中間
層は、一般に、分光感度が異なる層の間に配置され、そ
して現像剤酸化生成物の偶発的拡散を防止するための物
質を含有することができる。同一の分光感度を有する他
のハロゲン化銀乳剤層が存在とき、これらは直接に互い
に隣接して配置するか、あるいは分光感度が異なる感光
性層がそれらの間に配置されるように配置することがで
きる(ドイツ国特許出願(DE−A)第1 95870
9号、ドイツ国特許出願(DE−A)第2 530 6
45号、ドイツ国特許出願(DE−A)第2 622
922号)。
【0073】本発明によるカラー写真記録材料は、一般
に、異なる分光感度のハロゲン化銀乳剤層と空間的およ
び分光的に関連して、シアン、マゼンタおよびイエロー
で種々の部分的色画像を生成するためのカラーカプラー
を含有する。少なくとも1つのカラーカプラーならびに
本発明による式Iの化合物の1つ、好ましくは式II、
III、IV、V、SAおよびSBの1つを有する少な
くとも1つの化合物と組み合わせて、それぞれのハロゲ
ン化銀乳剤層と関連する。
【0074】「空間的関連」とは、カラーカプラーおよ
びハロゲン化銀乳剤層が相互作用して、現像から生成さ
れた銀画像とカラーカプラーから生成された色画像との
間の像様対応を生成することができるように、カラーカ
プラーがハロゲン化銀乳剤層に対して空間的関係にある
ことを意味する。この目的で、概して、カラーカプラー
ならびに式Iのハイドロキノンジエーテル化合物は、好
ましくは式II、III、IV、V、SAおよびSBの
少なくとも1つの化合物と組み合わせて、ハロゲン化銀
乳剤層それ自体の中に存在するか、あるいは隣接する、
必要に応じて不感光性の結合剤の層の中に存在する。
【0075】「分光的関連」とは、感光性ハロゲン化銀
乳剤層の各々の分光感度および分光的に関連するカラー
カプラーから生成した部分的色画像の色が互いにある関
係にあり、分光感度の各々(赤、緑、青)が部分的色画
像の異なる色と関連する(一般に、例えば、この順序
で、カラーのシアン、マゼンタおよびイエロー)ことを
意味する。
【0076】シアン成分の色画像を生成するカラーカプ
ラーは、通常、フェノールまたはα−ナフトール系のカ
プラーである;これらの適当な例は次の通りである:
【0077】
【化35】
【0078】
【化36】
【0079】
【化37】
【0080】マゼンタ成分の色素画像を生成するカラー
カプラーは、通常、5−ピラゾロン、インダゾロンまた
はピラゾロンと同一の型である;それらの適当な例は次
の通りである:
【0081】
【化38】
【0082】
【化39】
【0083】
【化40】
【0084】イエロー成分の色画像を生成するカラーカ
プラーは開鎖のケトメチレン基を有するカプラー、とく
にα−アセチルアセトアミドと同一の型のカプラー、例
えば、次の式を有するα−ベンゾイルアセトアニリドの
カプラーおよびα−ピバロイルアセトアニリドを包含す
る:
【0085】
【化41】
【0086】
【化42】
【0087】
【化43】
【0088】
【化44】
【0089】
【化45】
【0090】好ましい実施態様において、本発明による
記録材料は、そのハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1つ
の中に、式Iのハイドロキノンジエーテル化合物および
式VIのマゼンタカプラーの組み合わせを含有する:
【0091】
【化46】
【0092】式中、R61はH、アルキル、アラルキルま
たはアリールであり、YはHまたはカップリングにより
遊離するすることができる基であり、そしてZa、Zb
cは置換されていてもよいメチン基、=N−または−
NH−であり、Za−Zb結合またはZb−Zc結合のい
ずれかは二重結合であり、そして他方は単結合である。
【0093】式VIのカプラーは集合的にピラゾロアゾ
ールカプラーと呼ばれる。いっそうとくに、これらはイ
ンダゾール[1,2−b]ピラゾール、インダゾール
[3,4−b]ピラゾール、ピラゾロ[2,3−b]ピ
ラゾール、ピラゾロ[3,2−c]−1,2,4−トリ
アゾール、ピラゾロ[2,3−b]−1,2,4−トリ
アゾール、ピラゾロ[2,3−c]−1,2,4−トリ
アゾールまたはピラゾロ[2,3−d]テトラゾールか
ら誘導体されたカプラーを包含する。対応する貯蔵は、
以後式VIa〜式VIgとして示す。
【0094】
【化47】
【0095】一般式(VIa)〜(VIg)において、
基R61、S、TおよびUは、水素、アルキル、アラルキ
ル、アリール、アルコキシ、アロキシ、アルキルチオ、
アリールチオ、アミノ、アニリノ、アシルアミノ、シア
ノ、アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはスルフ
ァモイルであり、そしてこれらの基はさらに置換されて
いてもよい。
【0096】また、Yは水素またはカラーカップリング
の間に切り放しすることができる基、例えば、ハロゲン
原子または好ましくはカップリング部位に酸素原子、硫
黄原子または窒素原子を介して結合したサイクル基であ
る。
【0097】切り放し可能な基がサイクル基である場
合、カップリング分子のカップリング部位への結合は環
の一部分を形成する原子、例えば、窒素原子を介して直
接起こるか、あるいは介在する結合成分を介して間接的
に起こる。多数のこのような切り離し可能な基は、例え
ば、2当量のマゼンタカプラーの整列基の形態で、既知
である。
【0098】酸素を介して結合した切り離し可能な基の
例は、次の式に相当する:
【0099】
【化48】−O−R62 式中、R62はアサイクルまたはサイクルの有機基、例え
ば、アルキル、アリールまたはヘテロサイクルの基また
はアシルであり、これらは、例えば、有機カルボン酸ま
たはスルホン酸から誘導される。この種類のとくに好ま
しい切り離し可能な基において、R62は置換されていて
もよいフェニル基である。
【0100】窒素を介して結合した切り離し可能な基の
例は、次のドイツ国公開明細書に記載されている:25
36 191、27 03 589、28 13 5
22、33 39 201。
【0101】これらはしばしば窒素原子を介して紫色カ
プラーのカップリング部位に結合した5員のヘテロサイ
クル環である。ヘテロサイクル環は、しばしば、カプラ
ー分子への結合のための窒素原子に隣接して、活性化
基、例えば、カルボニルまたはスルホニル基を含有す
る。
【0102】切り離し可能な基が硫黄原子を介してカプ
ラーのカップリング部位に結合している場合、この基は
ハロゲン化銀の現像を抑制することができる拡散可能な
カーボサイクルまたはヘテロサイクルのメルカプト化合
物の基であることができる。これらの抑制基は、マゼン
タカプラーを包含するカプラーのカップリング部位に結
合した基の形態で、しばしば、例えば、米国特許(US
−A)第3 227554号に記載されている。
【0103】式VIa〜VIgのピラゾロアゾールカプ
ラーの中で、式Iのハイドロキノンジエーテル化合物と
一緒に式VIdおよびVIeの物質を使用することが本
発明において好ましい。式VIdおよびVIeにおい
て、好ましくは基R61およびSの少なくとも1つまたは
基R61およびTの少なくとも1つは第2アルキルまたは
第3アルキル基、例えば、次の式を有する基である:
【0104】
【化49】 式中、R63およびR64はアルキルであり、そしてR65
Hまたは置換基である。次は可能な置換基である:アル
キル、アリール、シクロアルキル、ヒドロキシ、ハロゲ
ン、−COOH、−SO3H、−SOH、アルコキ
シ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、ニ
トロ、スルホニル、スルファモイル、スルホニルアミ
ノ、アシルアミノ、カルバモイル、アシルオキシ、アル
コキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルア
ミノ、アルコキシカルボニルオキシおよびアリールオキ
シカルボニルオキシ。
【0105】置換基は好ましくはアルキル、スルホニル
アミノ、スルファモイル、ウレイド、アシルアミノ、カ
ルバモイル、アルコキシ、アリールオキシおよびアルコ
キシカルボニルアミノである。
【0106】次は式VIのピラゾロアゾールカプラーの
例である:
【0107】
【化50】
【0108】
【化51】
【0109】
【化52】
【0110】
【化53】
【0111】
【化54】
【0112】
【化55】
【0113】
【化56】
【0114】
【化57】
【0115】カラーカプラーは、4当量のカプラーまた
は2当量のカプラーであることができる。後者は、知ら
れているように、カプリング反応において切り放される
置換基を、カプリング位置に、有する4当量のカプラー
から誘導される。2当量のカプラーは、無色のカプラー
ならびに、カラーカプリングのプロセスにおいて消失し
そして生ずる画像色素の色によって置換されることがで
きる、それら自身の強い色をもつカプラー(マスキング
カプラー)を包含する。それらは、また、発色現像剤酸
化生成物との反応において実質的に無色の生成物を生成
するホワイトカプラーを包含する。2当量のカプラー
は、また、カラー現像剤の酸化生成物との反応の結果解
放される除去可能な基をカプリング位置に有し、次い
で、直接あるいは本来切り放される基から1または2以
上のそれ以上の基が切り放された後、要求される特定の
写真活性、例えば、現像の抑制剤または促進剤、を発生
するカプラーを包含する[例えば、ドイツ国特許出願
(DE−A)27 03 145号、ドイツ国特許出願
(DE−A)28 55 697号、ドイツ国特許出願
(DE−A)31 05 026号およびドイツ国特許
出願(DE−A)33 19 428号]。このような
2当量のカプラーの例は、既知のDIRカプラーおよび
DARおよびFARカプラーである。
【0116】使用するカプラー、すなわち、とくにシア
ンカプラー、例えば、式IV、V、VIおよびVIIの
もの、およびピラゾロンまたはピラゾロアゾールの系列
の2−当量または4−当量のマゼンタカプラー、例え
ば、式XおよびXIのものを、また、ポリマーの形態、
例えば、ポリマーのラテックスの形態で使用することが
できる。
【0117】高分子量のカラーカプラーは、例えば、次
の特許に記載されている:ドイツ国特許出願(DE−
C)1 297 417号、ドイツ国特許出願(DE−
A)24 07 569号、ドイツ国特許出願(DE−
A)31 48 125号、ドイツ国特許出願(DE−
A)32 17 200号、ドイツ国特許出願(DE−
A)33 20 079号、ドイツ国特許出願(DE−
A)33 24 932号、ドイツ国特許出願(DE−
A)33 31 743号、ドイツ国特許出願(DE−
A)33040 376号、欧州特許出願(EP−A)
0 027 284号および米国特許(US−A)4
080 211号。高分子量カラーカプラーは、一般
に、エチレン系不飽和モノマーのカラーカプラー重合す
ることによって調製される。
【0118】使用するカラーカプラーは、また、わずか
のまたは制限された移動性を有する色素を生ずることが
できる。
【0119】「弱いまたは制限された移動性」は、発色
現像の間に形成した明確な色素のスポットの輪郭が互い
の中に流入または没入するような移動性を意味する。こ
の程度の移動性は、一方において、大きい鮮鋭度を得る
ために普通の写真記録材料においてカラーカプラーまた
は生ずる色素について望まれる、写真層中の完全な不動
性の通常場合と区別され、そして、他方において、例え
ば、色素拡散プロセスにおいて、望まれる完全な移動性
の着色剤の場合と区別されなくてはならない。最後の述
べた着色剤は、ほとんどの場合において、それらをアル
カリ性媒質中で可溶性とする少なくとも1つの基を有す
る。本発明に従い望まれる弱い移動性の量は、例えば、
油形成剤の有機媒質中の溶解度または結合剤のマトリッ
クスに対する親和性に影響をコントロールされた程度に
及ぼすために、置換基を変化させることによってコント
ロールすることができる。
【0120】前述の成分に加えて、本発明のカラー写真
記録材料は、添加剤、例えば、酸化防止剤、色素安定剤
および機械的および静電性に影響を及ぼす物質、ならび
に紫外線吸収剤を含有することができる。このような添
加化合物は、本発明に従う化合物、すなわち、結合剤の
同一層または結合剤の隣接する層の中に使用する、化合
物と有利に組み合わせることができる。
【0121】色素、カプラーおよび白色の安定性を改良
しかつカラーのヘイズを減少するためのこれらの添加剤
[リサーチ・ディスクロージャー(Research
Disclosure)No.17643(1978年
12月)章VII]は、化合物の次のクラスに属すこと
ができる:ハイドロキノン、5−、6−、7−および8
−ヒドロキシクロマン、5−ヒドロキシクマロン、スピ
ロクマロン、スピロインダン、p−アルコキシフェノー
ル、立体障害フェノール、没食子酸誘導体、メチレンジ
オキシベンゼン、アミノフェノール、立体障害アミン、
エステル化またはエーテル化されたフェノール性ヒドロ
キシル基を含有する誘導体、金属錯塩。立体障害アミン
の部分的構造およびまた立体障害フェノールの部分的構
造の両者を同一分子中に含有する化合物[米国特許(U
S−A)4,268,593号]は、熱、湿気および光
の発生によるイエロー色素の画像の障害を防止するため
にとくに有効である。スピロインダン類[日本国特許出
願(JP−A)159644/81号]およびアルコキ
シおよび/またはヒドロキシ基により置換されたクマロ
ン類[日本国特許出願(JP−A)89 835/80
号]は、マゼンタ−赤色素画像の障害、とくに光の作用
の結果の障害の防止に特に有効であり、そして同一のこ
とがアルキルウレイドフェノール類に適用される(ドイ
ツ国特許出願第P 42 09 346.5号)。
【0122】とくに適当な化合物の例は次の通りであ
る:
【0123】
【化58】
【0124】
【化59】
【0125】紫外線吸収化合物は、一方において、高い
紫外線含量を有する日光による漂白に対して画像色素を
保護しそして、他方において、照明の間に日光の中の紫
外線を吸収する作用をし、こうしてフィルムの色再現を
改良する。通常、2つの目的に使用する化合物は構造が
異なる。例は次の通りである:アリール置換ベンゾトリ
アゾール[米国特許(US−A)3,533,794
号]、4−チアゾリドン化合物[米国特許(US−A)
3,314,794号および米国特許(US−A)3,
352,681号]、ベンゾフェノン化合物[日本国特
許出願(JP−A)2,784/71号]、桂皮酸エス
テル化合物[米国特許(US−A)3,705,805
号および米国特許(US−A)3,707,375
号]、ブタジエン化合物[米国特許(US−A)4,0
45,229号]またはベンゾキサゾール化合物[米国
特許(US−A)3,700,455号]。
【0126】とくに適当な化合物の例は次の通りであ
る:
【0127】
【化60】
【0128】
【化61】
【0129】紫外線吸収性カプラー(例えば、α−ナフ
トール系列のシアンカプラー)および紫外線吸収性ポリ
マーを、また、使用することができる。これらの紫外線
吸収剤は媒染により特定の層の中に固定することができ
る。
【0130】カラー写真画像を生成するために、本発明
による写真記録材料は、少なくとも1つのハロゲン化銀
乳剤層と関連するカラーカプラーおよび式Iの化合物を
含有し、発色現像剤化合物を使用して現像される。使用
する発色現像剤化合物は、その酸化生成物の形態で、カ
ラーカプラーと反応してアゾメチン色素を形成すること
ができる、任意の現像剤化合物であることができる。適
当な発色現像剤化合物は、とくに次のものを包含する:
少なくとも1つの第1アミノ基を含有しそしてp−フェ
ニレンジアミンと同一型の芳香族化合物、例えば、N,
N−ジアルキル−p−フェニレンジアミン類、例えば、
N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン、1−(N
−エチル−N−メチルスルホンアミドエチル)−3−メ
チル−p−フェニレンジアミン、1−(N−エチル−N
−ヒドロキシエチル)−3−メチル−p−フェニレンジ
アミン、1−(N−エチル−N−ヒドロキシプロピル)
−3−メチル−p−フェニレンジアミンおよび1−(N
−エチル−N−メトキシエチル)−3−メチル−p−フ
ェニレンジアミン。
【0131】他の有用な発色現像剤は、例えば、ジャー
ナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイアティー
(J.Am.Chem.Soc.)、73、3100
(1951)およびG.ハイスト(Haist)、現代
の写真処理(Modern Photographic
Processing)、1979、ジョン・ウィリ
ー・アンド・サンズ(John Wiely and
Sons)、p.545以降、およびドイツ国特許出願
第P42 41 532.2号に記載されている。
【0132】発色現像後、材料を通常の方法で漂白およ
び定着する。漂白および定着は別々にまたは同時に実施
することができる。通常の漂白剤は、例えば、Fe3+
類およびFe3+錯塩類、例えば、フェリシアニド、ジク
ロメート、水溶性コバルト錯塩類などであり、例えば、
アミノポリカルボン酸の鉄−III錯塩、とくにエチレ
ンジアミン四酢酸、N−ヒドロキシエチル−エチレンジ
アミントリ酢酸、アルキルイミノジカルボン酸および対
応するリン酸はとくに好ましい。過硫酸塩類は、また、
適当な漂白剤である。
【0133】
【実施例】実施例1 両側がポリエチレンで塗布されたペイパーに示した順序
で次の層を塗布することによって、急速処理に適当なカ
ラー写真記録材料を製造した。各場合における量はすべ
て1m2に基づく。ハロゲン化銀層の場合において、A
gNO3の対応する量を示す。
【0134】層の構造試料1 第1層(支持体層) 0.2gのゼラチン 第2層(青感性層) 次の成分を含有する、0.63gのAgNO3の青感性
ハロゲン化銀乳剤(99.5モル%の塩化物、0.5モ
ル%の臭化物、平均粒子直径0.8μm): 1.38gのゼラチン 0.95gのイエローカプラーY−9 0.2gのホワイトカプラーW−1 0.29gのトリクレシルホスフェート(TKP) 第3層(保護層) 1.1gのゼラチン 0.06gの2,5−ジオクチルハイドロキノン 0.06gのジブチルフタレート(DBP) 第4層(緑感性層) 次の成分を含有する、0.45gのAgNO3の緑感性
ハロゲン化銀乳剤(99.5モル%の塩化物、0.5モ
ル%の臭化物、平均粒子直径0.6μm): 1.08gのゼラチン 0.41gのマゼンタカプラーM−1 0.08gの2,5−ジオクチルハイドロキノン 0.34gのDBP 0.04gのTKP 第5層(紫外線防止層) 1.15gのゼラチン 0.6gの紫外線吸収剤UV−1 0.045gの2,5−ジオクチルハイドロキノン 0.04gのTKP 第6層(赤感性層) 次の成分を含有する、0.3gのAgNO3の赤感性ハ
ロゲン化銀乳剤(99.5モル%の塩化物、0.5モル
%の臭化物、平均粒子直径0.5μm): 0.75gのゼラチン 0.36gのシアンカプラーC−24 0.36gのTKP 第7層(紫外線防止層) 0.35gのゼラチン 0.15gの紫外線吸収剤UV−1 0.2gのTKP 第8層(保護層) 0.9gのゼラチン 0.3gの硬膜剤 カルバモイルピリジニウム塩CAS Reg.No.6
5411−60−1 次の化合物(ホワイトカプラーW−1)を層2において
使用した:
【0135】
【化62】
【0136】層5および7において、次の化合物(紫外
線吸収剤UV−1)を使用した:
【0137】
【化63】
【0138】実施例2〜20 試料2〜9を試料1と同一の方法で調製したが、ただし
0.31gの構造式VP−1〜VP−3を有する光排除
剤または本発明による構造式Iを有する光排除剤をまた
層4に添加した。試料10〜13、14〜17および1
8〜20において、カプラーVI−1の代わりに他の式
VIのカプラーを次の表に示す比率で使用した。カプラ
ーVI−23の場合において、第4層において0.34
gのDBPおよび0.04gのTKPを0.38gの2
4dの代わりに使用した(試料18〜20)。
【0139】本発明に従い、0.31gの式Iの光排除
剤を式VIのカプラーからなる試料11〜12、15〜
16および19に添加した。比較のために、試料2〜
4、13、17および20は式VP−1、VP−2、V
P−3の1つを有する化合物を含有した。
【0140】
【化64】
【0141】次いで、試料を段階ニュートラルウェッジ
フィルターの背後で露光した。次いで、この材料を下に
記載する浴の中で次の方法で処理した。
【0142】 処理 a)発色現像剤−45秒−35℃ トリエタノールアミン 9.0g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 4.0g ジエチレングリコール 0.05g 3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−メタン ルホンアミドエチルアニリンサルフェート 5.0g 亜硫酸カリウム 0.2g トリエチレングリコール 0.05g 炭酸カリウム 22g 水酸化カリウム 0.4g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2.2g 塩化カリウム 2.5g 1,2−ジヒドロキシベンゼン−3,4,6− リスルホン酸3ナトリウム塩 0.3g 水で1,000mlにする;pH10.0 b)漂白/定着液−45秒−35℃ チオ硫酸アンモニウム 75g 亜硫酸水素ナトリウム 13.5g 酢酸アンモニウム 2.0g エチレンジアミン四酢酸(鉄アンモニウム塩) 57g アンモニア、25重量% 9.5g 酢酸 9.0g 水で1,000mlにする;pH5.5 c)リンス−2分−33℃ 試料を昼光について標準化したクセノンランプの光に露
光し、そして5.0×106ルックス・時間で照明し、
その後デンシティの減少百分率を測定した(表1)。
【0143】
【表1】
【0144】この実施例が示すように、画像の着色剤の
光安定性は本発明による式Iの化合物によりかなり改良
される。比較のために使用した英国特許出願(GB−
A)第2 135 788号による化合物VP−1〜V
P−3は、光安定性の改良はかなり低い。
【0145】実施例2 比較のために使用した物質は実施例1に記載するような
試料14であった。
【0146】本発明による試料21〜23は、緑感性層
のDBPおよびTKPの代わりに0.4gの式Iの光排
除剤を使用したことにおいて、試料14と異なる。処理
および試験は実施例1に記載するように実施した(表
2)。
【0147】
【表2】
【0148】実施例2が示すように、本発明による式I
の光排除剤をピラゾロアゾールのカプラーと組み合わせ
て使用することができる。感光度、階調および最大デン
シティはDBP/TKPを匹敵するが、光安定性は感知
し得る程度に増加する。
【0149】実施例3 この実施例において、本発明による段階の利点をカラー
反転フィルムの場合において示す。
【0150】付着層で塗布したセルローストリアセテー
ト支持体に次の層を順番に塗布することによって、反転
処理のためのカラー写真記録材料を製造した。
【0151】各場合において量はm2当たりである。
【0152】試料24(比較) 第1層(ハレーション防止層) 0.25gのAg 1.60gのゼラチンおよび 0.24gの紫外線吸収剤UV−2 を有する黒色コロイド状銀ゾル 第2層(中間層) 0.64gのゼラチン 第3層(第1赤感性層) 次の成分を含有する、0.60gのAgNO3の赤感性
臭ヨウ化銀乳剤(25モル%のヨウ化物;平均粒子直径
0.25μm) 0.59gのゼラチン 0.24gのシアンカプラーC−25 0.12gのTKP 第4層(第2赤感性層) 次の成分を含有する、0.95gのAgNO3の赤感性
臭ヨウ化銀乳剤(3.0モル%のヨウ化物;平均粒子直
径0.43μm) 1.96gのゼラチン 0.95gのシアンカプラーC−25 0.48gのTKP 第5層(中間層) 1.78gのゼラチン 0.24gの化合物A 0.12gのTKP 第6層(第1緑感性層) 次の成分を有する、0.67gのAgNO3の臭化ヨウ
化銀乳剤(1.0 モル%のヨウ化物;平均粒子直径
0.26μm)および臭化ヨウ化銀乳剤(4.0モル%
のヨウ化物;平均粒子直径0.21μm)の3:1混合
物、両者は緑増感剤されている、 1.13gのゼラチン 0.22gのマゼンタカプラーVI−7 0.10gのTKP 第7層(第2緑感性層) 次の成分を含有する、1.05gのAgNO3の緑感性
臭化ヨウ化銀乳剤(1.5モル%のヨウ化物;平均粒子
直径0.42μm) 2.72gのゼラチン 1.00gのマゼンタカプラーVI−7 0.45gのTKP 第8層(中間層) 0.55gのゼラチン 0.10gの化合物A 第9層(イエローフィルター層) 0.11gのAg 0.45gのゼラチン を有するイエローコロイド状銀ゾル 第10層(中間層) 0.71gのゼラチン 第11層(第1青感性層) 次の成分を含有する、0.58gのAgNO3の青感性
臭化ヨウ化銀乳剤(4.0モル%のヨウ化物;平均粒子
直径0.28μm) 1.31gのゼラチン 0.24gのイエローカプラーY−19 0.12gのTKP 第12層(第2青感性層) 次の成分を含有する、0.66gのAgNO3の青感性
臭化ヨウ化銀乳剤(3.0モル%のヨウ化物;平均粒子
直径0.66μm) 2.04gのゼラチン 0.83gのイエローカプラーY−19 0.41gのTKP 第13層(中間層) 0.76gのゼラチン 0.54gの化合物A 0.50gの紫外線吸収剤UV−1 0.02gのTKP 第14層(保護層) 次の成分を有する、0.20gのマイクレート(mic
rate)臭化ヨウ化銀乳剤(4.0モルのヨウ化物;
平均粒子直径0.15μm) 0.57gのゼラチン 第15層(硬膜剤層) 0.25gのゼラチン 0.87gの硬膜剤 カルバモイルピリジニウム塩CAS Reg.No.6
5411−60−1 実施例3において、前述の化合物に加えて、次の化合物
を使用した:
【0153】
【化65】
【0154】試料25〜30 本発明による試料25および26を試料24におけるの
と同一の方法で製造したが、ただし層6および7の中の
油形成剤の代わりに化合物I−14およびI−17を使
用した。試料27において、カプラーVI−の代わりに
カプラーVI−14を使用し、そしてTKPを油形成剤
として使用した(比較のため)。
【0155】本発明による試料28〜30は、層6およ
び7におけるTKPの代わりに化合物I−4、I−14
およびI−417を使用した。
【0156】得られる試料を段階光測定吸収ウェッジの
背後で露光しそして、「プロセスE7を使用するコダッ
クのエクタクロームフィルムを処理するためのマニュア
ル(Manual for PROCESSING K
odak Ektachrome Film usin
g Process E7)」、Eastman Ko
dak Company、1977(参照、Kodak
Publication No.Z−119)に記載
されているようにカラー反転現像した。
【0157】光安定性試験を実施例1に記載するよう
に、ただし7.5×106lux・hの照明を使用して
実施した。結果を表3に示す。
【0158】
【表3】
【0159】この実施例が示すように、本発明による式
Iの化合物はカラー反転フィルムの中の画像色素の光感
光度を感知し得る程度に増加することができる。感光
度、階調および最大デンシティは悪影響を受けなかっ
た。
【0160】実施例4 高い感度の処理のための適当なカラー写真記録材料を実
施例1、試料1におけるように製造したが、ただし層4
において、マゼンタカプラーVI−1の代わりにマゼン
タカプラーVI−6を0.41gの量で使用し、そして
油形成混合物の代わりにもっぱら0.38gのTKPを
使用した(試料31)。
【0161】試料32〜52は試料31と同一方法で調
製したが、ただし表1に記載する光排除剤VP−1、V
P−3または本発明による光排除剤をまた層4に添加し
た。試料の処理、照射および評価は実施例1におけると
おりであったが、ただし照明は10×106lux・h
であった。結果を表4に記載する。
【0162】
【表4】
【0163】実施例4が示すように、光安定性は式Iの
光保護剤の使用により改良することができ、そして式I
の化合物を式II、III、IVまたはVの化合物と組
み合わせて使用する場合、式Iの化合物により得られる
光安定性をさらに改良することができる(試料39〜5
2)。
【0164】実施例5 実施例4からの試料31を比較のために使用した。
【0165】実施例53〜59 試料53〜59を実施例4における試料31と同一方法
で調製したが、ただし第4層の中の油形成剤の代わりに
本発明による式Iの化合物を使用しそして式II、II
I、IVまたはVの他の化合物または比較化合物VP−
3を添加した。処理および試験は実施例1に記載するよ
うに実施した。さらに、処理した試料の感光度、階調お
よび最大デンシティを照明前に決定した。結果を表5に
記載する。
【0166】
【表5】
【0167】実施例5が示すように、本発明による式I
の光保護剤は感光度、階調および最大デンシティに不利
な効果なしに、油形成剤としてさらに働くことができ
る。本発明による式II、III、IVまたはVの化合
物との組み合わせにより、光安定性のそれ以上の感知し
得る程度の増加が得られる。比較化合物VP−3はかな
り効果に劣る。
【0168】実施例6 試料60 両側がポリエチレンで塗布されたペイパーに次の層を塗
布した。量は1m2に基づく。
【0169】第1層:KNO3およびクロム明礬を添加
した200mgのゼラチンの支持体層 第2層:320mgのゼラチンの付着層 第3層:次の成分を含有する、530mgのAgNO3
の青感性臭化塩化銀乳剤層(20モル%の塩化物) 750mgのゼラチン 0.57gのマゼンタカプラーVI−1、0.51gの
TKPで乳化した。
【0170】第4層:保護層 1gのゼラチン 16mgの式 C817SO3 -N(C2544 - (NM−1) の湿潤剤 この層を硬膜層で被覆し、ここで硬膜剤は120mgの
カルバモイルピリジニウム塩CAS Reg.No.6
5411−60−1であった。
【0171】試料61〜77 試料61〜77は試料60と同一方法で調製したが、た
だし表6の光排除剤を第3層に添加した。試料65〜7
7において、また、マゼンタカプラーVI−1の代わり
に表6の物質を使用した(VI−5、VI−23)。
【0172】次いで、得られる試料を段階ニュートラル
ウェッジフィルター背後で露光した。次いで、この材料
を次のようにして後述する浴で処理した: 現像: 210秒、33℃ 漂白: 50秒、20℃ 定着: 60秒、20℃ 洗浄: 120秒、20℃ 乾燥浴の組成 現像剤: 13ml ベンジルアルコール 3g 硫酸ヒドロキシルアンモニウム 2g 亜硫酸ナトリウム 4−アミノ−N−エチル−N(β−メタン−スルホアミドエチル)−m−トル イジンセスキサルフェート(1水和物) 4.5g 炭酸カリウム 36g 臭化カリウム 1.4g ジエチレン−トリアミノ−ペンタ酢酸、5ナトリウム塩 2g ジエチレングリコール 12ml 水で1,000mlにする pH= 10.4 漂白液:水 700ml NH4−Fe−EDTA 65g EDTA 10g MMH4Br 100g 酢酸でpH6.0に調節する 水で1,000mlにする 定着液:チオ硫酸アンモニウム 100g 亜硫酸ナトリウム、無水 10g 重亜硫酸ナトリウム 3g 水で1,000mlにする さらに、試料を昼光に対して標準化したクセノンランプ
の光に対して露光し、そして7.2×106lux・h
で照明し、次いでデンシティの減少%を測定した(表
6)。
【0173】
【表6】
【0174】実施例6が示すように、式Iの化合物の使
用により光安定性は改良され(試料61、66、70)
そして光排除剤を式II、III、IV、V、SAおよ
びSBの1つを有する化合物の形態で組み合わせること
によって効率はさらに増加した。比較のために使用した
化合物VI−1、VI−3は効率がかなり劣った。
【0175】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。
【0176】1、それと関連してシアンカプラーを有す
る少なくとも1つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層、それと
関連してマゼンタカプラーを有する少なくとも1つの緑
感性ハロゲン化銀乳剤層、およびそれと関連してイエロ
ーカプラーを有する少なくとも1つの青感性ハロゲン化
銀乳剤層からなり、その層の少なくとも1つの中にハイ
ドロキノンジエーテル化合物を含有するカラー写真記録
材料であって、ハイドロキノンジエーテル化合物は、次
の式:
【0177】
【化66】
【0178】式中、R1はアルキル、シクロアルキルま
たはアリールであり、ただし前記アルキルは2またはそ
れ以上の置換基を有するプロピル基ではなく、R2
H、アルキルであり、R3、R4はH、アルキル、シクロ
アルキル、アリール、ハロゲン、アルコキシ、アロキ
シ、アシルオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アシ
ル、スルホニル、スルファモイル、アシルアミノ、スル
ファモイルアミノ、ニトロであり、ただしR3およびR4
の1つが表す前記アルコキシ基は2またはそれ以上の置
換基を有するプロポキシではなく、R5はH、アシル、
アルキルであり、Xは−O−または−NR6−であり、
6はHまたはアルキルであり、そしてnは0または1
〜3の整数であり、ただしnが0でありかつXが−O−
であるとき、R2が表す前記アルキルは−CH2OR7
はなく、ここでR7はH、アルキル、アルケニル、フェ
ニルアルキル、アリール、シクロアルキル、アルキルカ
ルボニル、アルケニルカルボニルまたはフェニルカルボ
ニルである、に相当することを特徴とするカラー写真記
録材料。
【0179】2、式Iにおける基R3およびR4の少なく
とも1つが第3アルキルである上記第1項記載の記録材
料。
【0180】3、式Iにおいて、基−X−R5が−OH、
−O−CH2−CH2−OHまたは−O−アシルであり、
アシル基が脂肪族または芳香族のカルボン酸、カルバミ
ン酸、炭酸モノエステルから誘導されるか、あるいはリ
ン酸、ホスホン酸、亜リン酸から誘導される上記第1項
記載の記録材料。
【0181】4、式Iにおいて、文字nが0または1で
ある、上記第1項記載の記録材料。
【0182】5、式Iのハイドロキノンジエーテル化合
物と組み合わせて、式II、III、IV、V、SAお
よびSB
【0183】
【化67】
【0184】R21、R22はH、アシル、アルキルであ
り、R23、R24、R25はR3のような基であり、Aは単
結合、−S(−O)m−、アルキレンまたは−NR26
であり、R26はアルキルまたはアリールであり、mは
0、1または2であり、Aが−OR21および−OR22
対してパラ位置に結合していないとき、R23、R24およ
びR25の1つが表す基から成る群より選択される発色現
像の間に放出可能でない残基はパラ位置に結合してい
る;
【0185】
【化68】
【0186】式中、R31、R32はアルキル、シクロアル
キルであり、R33、R34はR3のような基である;
【0187】
【化69】
【0188】R41、R42はH、アシル、アルキルであ
り、R43、R44、R45およびR46はR3のような基であ
り、ただし基R44およびR45の少なくとも1つはアルキ
ルではない;
【0189】
【化70】
【0190】式中、R51はアルキル、シクロアルキルま
たはアリールであり、R52、R53、R54、R55はR3
ような基であり、そして り、R56はR3のような基であり、R57はアルキル、ア
リール、アシル、スルホニルである;
【0191】
【化71】
【0192】式中、Ra、RbはH、アルキル、アリール
であり、aは0、1または2であり、Xaはテトラヒド
ロチアピラン環を完成する残基であり、ただしはRa
よびRbは環を形成することができる;
【0193】
【化72】Rc−S−D−Xb−Rd (SB) 式中、Rc、Rdはアルキル、アリールであり、Dは1〜
16個の炭素原子を有するアルキレンであり、Xbは−
CO−O−、−O−CO−、−CO−NH−、−NH−
CO−である、の1つを有する少なくとも1つの化合物
からなる上記第1〜4項のいずれかに記載の記録材料。
【0194】6、式IIにおいて、Aがアルキレンであ
り、そしてR21およびR22がHである上記第5項記載の
記録材料。
【0195】7、式IIIにおいて、基R33およびR34
の少なくとも1つがアルキルである上記第5項記載の記
録材料。
【0196】8、式IVにおいて、基R43およびR46
少なくとも1つおよび/または基R44およびR45の少な
くとも1つはHである上記第5項記載の記録材料。
【0197】9、式Vにおいて、R54およびR55がHで
ある上記第5項記載の記録材料。 10、少なくとも1つの緑感性ハロゲン化銀乳剤層がそ
れと関連して式Iの化合物を式VI
【0198】
【化73】
【0199】のマゼンタカプラーと組み合わせてを有
し、そして式VIにおいて、R61はH、アルキル、アラ
ルキルまたはアリールであり、YはHまたはカップリン
グにより放出可能な基であり、Za、Zb、Zcは置換さ
れていてもよいメチン基、=N−または−NH−であ
り、そして結合Za−Zbまたは結合Zb−Zcのいずれか
は二重結合でありそして他方の結合は単結合である、上
記第1〜9項のいずれかに記載の記録材料。
【0200】11、マゼンタカプラーが、式VIdおよ
び式VIe
【0201】
【化74】
【0202】式中、R61、SおよびTは水素、アルキ
ル、アラルキル、アリール、アルコキシ、アロキシ、ア
ルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アニリノ、アシル
アミノ、シアノ、アルコキシカルボニル、カルバモイル
またはスルファモイルであり、そして基R61およびS
(式VIdにおいて)の少なくとも1つまたは基R61
よびT(式VIeにおいて)の少なくとも1つは第2ア
ルキル基または第3アルキル基であり、そしてYは水素
または色素のカップリングの間に切り離すことができる
基である、の1つに相当する上記第10項記載の記録材
料。
【0203】12、式Iの化合物または式Iの化合物と
式II、III、IV、V、SAおよびSBの1つを有
する少なくとも1つの化合物との組み合わせが、緑感性
ハロゲン化銀乳剤層の中に式VIのマゼンタカプラーに
関して0.2〜2重量の比率で存在する上記第10項記
載の記録材料。
フロントページの続き (72)発明者 ラルフ・バイマン ドイツ連邦共和国デー51373レーフエルク ーゼン・クリステイアンヘス−シユトラー セ65 (72)発明者 エーリヒ・ボルフ ドイツ連邦共和国デー52659ゾーリンゲ ン・バルクハウザーベーク6 (72)発明者 ヨハネス・ゾベル ドイツ連邦共和国デー51375レーフエルク ーゼン・ビリ−バウマイスター−シユトラ ーセ9

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 関連するシアンカプラーを有する少なく
    とも1つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層、関連するマゼン
    タカプラーを有する少なくとも1つの緑感性ハロゲン化
    銀乳剤層、および関連するイエローカプラーを有する少
    なくとも1つの青感性ハロゲン化銀乳剤層からなり、そ
    の層の少なくとも1つにハイドロキノンジエーテル化合
    物を含有するカラー写真記録材料であって、ハイドロキ
    ノンジエーテル化合物は、次の式: 【化1】 式中、 R1はアルキル、シクロアルキルまたはアリールであ
    り、ただし前記アルキルは2またはそれ以上の置換基を
    有するプロピル基ではなく、 R2はH、アルキルであり、 R3、R4はH、アルキル、シクロアルキル、アリール、
    ハロゲン、アルコキシ、アロキシ、アシルオキシ、アル
    キルチオ、アリールチオ、アシル、スルホニル、スルフ
    ァモイル、アシルアミノ、スルファモイルアミノ、ニト
    ロであり、ただしR3およびR4の1つが表す前記アルコ
    キシは2またはそれ以上の置換基を有するプロポキシで
    はなく、 R5はH、アシル、アルキルであり、 Xは−O−または−NR6−であり、 R6はHまたはアルキルであり、そしてnは0または1
    〜3の整数であり、ただしnが0でありかつXが−O−
    であるとき、R2が表す前記アルキルは−CH2OR7
    はなく、ここでR7はH、アルキル、アルケニル、フェ
    ニルアルキル、アリール、シクロアルキル、アルキルカ
    ルボニル、アルケニルカルボニルまたはフェニルカルボ
    ニルである、に相当することを特徴とするカラー写真記
    録材料。
  2. 【請求項2】 式Iのハイドロキノンジエーテル化合物
    と組み合わせて、式II、III、IV、V、SAおよ
    びSB 【化2】 21、R22はH、アシル、アルキルであり、 R23、R24、R25はR3のような基であり、 Aは単結合、−S(−O)m−、アルキレンまたは−N
    26−であり、 R26はアルキルまたはアリールであり、 mは0、1または2であり、 Aが−OR21および−OR22に対してパラ位置に結合し
    ていないとき、R23、R24およびR25の1つが表す基か
    ら成る群より選択される発色現像の間に放出可能でない
    残基はパラ位置に結合している; 【化3】 式中、 R31、R32はアルキル、シクロアルキルであり、 R33、R34はR3のような基である; 【化4】 41、R42はH、アシル、アルキルであり、 R43、R44、R45およびR46はR3のような基であり、
    ただし基R44およびR45の少なくとも1つはアルキルで
    はない; 【化5】 式中、 R51はアルキル、シクロアルキルまたはアリールであ
    り、 R52、R53、R54、R55はR3のような基であり、そし
    り、 R56はR3のような基であり、 R57はアルキル、アリール、アシル、スルホニルであ
    る; 【化6】 式中、 Ra、RbはH、アルキル、アリールであり、 aは0、1または2であり、 Xaはテトラヒドロチアピラン環を完成する残基であ
    り、ただしはRaおよびRbは環を形成することができ
    る; 【化7】Rc−S−D−Xb−Rd (SB) 式中、 Rc、Rdはアルキル、アリールであり、 Dは1〜16個の炭素原子を有するアルキレンであり、 Xbは−CO−O−、−O−CO−、−CO−NH−、
    −NH−CO−である、の1つを有する少なくとも1つ
    の化合物からなる請求項1に記載の記録材料。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つの緑感性ハロゲン化銀乳
    剤層がそれと関連して式Iの化合物を式VI 【化8】 のマゼンタカプラーと組み合わせてを有し、そして式V
    Iにおいて、 R61はH、アルキル、アラルキルまたはアリールであ
    り、 YはHまたはカップリングにより放出可能な基であり、 Za、Zb、Zcは置換されていてもよいメチン基、=N
    −または−NH−であり、そして結合Za−Zbまたは結
    合Zb−Zcのいずれかは二重結合でありそして他方の結
    合は単結合である、請求項1に記載の記録材料。
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