JPH06194763A - シリカ粒子分散液の製造方法 - Google Patents

シリカ粒子分散液の製造方法

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JPH06194763A
JPH06194763A JP12833993A JP12833993A JPH06194763A JP H06194763 A JPH06194763 A JP H06194763A JP 12833993 A JP12833993 A JP 12833993A JP 12833993 A JP12833993 A JP 12833993A JP H06194763 A JPH06194763 A JP H06194763A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真的に有用な化合物の、微細で、安定、均
一かつ再現性あるシリカ粒子分散液を製造する。 【構成】 必要により水溶性有機溶媒を助剤として、水
不溶性であるがアルカリ可溶性である化合物をアルカリ
水溶液に溶解し、該化合物をコロイド状シリカゾルの存
在化に、好ましくは更に分散剤の存在下に、該溶液のp
Hを下げることにより該溶液より沈殿させ、沈殿により
形成された水溶性塩及び有機溶媒(それを用いた時は)
を除去し、沈殿工程の間又はその後に透析または限界濾
過により、又は沈殿工程の後に凝集及びデカンテーショ
ンにより、そしてそれに続いて更に洗浄及び更にデカン
テーションを行うことにより該分散液を濃縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、写真ハロゲン化銀材料に配合す
ることを意図された化合物の分散方法並びに斯かる分散
方法で製造された分散液を配合している被覆層を有する
写真材料に関する。
【0002】写真ハロゲン化銀材料を製造する場合層を
被覆する前に、例えば分光増感剤又は減感剤、乳剤安定
剤又はカブリ防止剤、現像活性化剤又は抑制剤、フイル
ター、ハレーション防止又はスクリーニング色素カラー
発色剤、硬化剤、界面活性剤、増粘剤、帯電防止剤等を
含む多数の成分を反応容器中で混合し、そこで該被覆組
成物が製造されることは熟知である。
【0003】斯かる成分は、水溶液又は水と相溶性のあ
る溶媒により配合できない場合、微細に分割された粒子
の形で分散される。
【0004】一つの、一般的で適切な分散方法は、ゼラ
チン状媒体中で化合物をボールミリングすることからな
る。又、化合物の有機溶液を水性ゼラチン状媒体中に分
散させ、続いて真空下での蒸発などにより溶媒を除去す
ることも可能である。
【0005】アルカリ可溶性化合物は、ゼラチンのアル
カリ性水溶液のpHを下げる(pHの移動)ことに基づ
く分散方法により配合できる。
【0006】これらの分散技術の全ては、一つ以上の不
利益をもつ。ゼラチン状被覆組成物に配合する前後でゼ
ラチン水性分散体の安定性が不十分であることが多く、
再現性のない結果になる。有機溶媒を使用する時、ゼラ
チン水性組成物との相溶性の問題が起き、又溶媒自体も
生態学的に不利益であろう。成分を微砕するため金属又
はガラスビーズを使用するボールミリング方法は、分散
が遅い技術で、清掃が困難な相対的に複雑な装置を必要
とし、機械的及び熱的問題が生じる。得られた分散液
は、粒子径が相対的に粗く、粒子径と粒子径分布の両方
共再現が困難である。
【0007】物理的及び化学的性質は、粒子径が微細に
なればそれだけ向上する。例えばカラー発色剤のカプリ
ング活性が向上し、色素の光吸収性が改良される。従っ
て、この粗い粒子径分散液は写真特性に不利益な影響を
及ぼす。
【0008】他の不利益として、分散された成分を含有
するゼラチン水性組成物は、写真層を形成するため実際
の被覆組成物に配合される前斯かる組成物として貯蔵さ
れ、ゼラチン被覆組成物と組み合わされる、余分な量の
ゼラチンに相当するものであり、従って写真材料の結合
剤含量が増加し、又必要な乾燥時間が増すため露光後迅
速に処理に着手できる性能が低下する。
【0009】本発明の1番目の目的は、許容できる短い
製造時間内で写真的に有用な化合物の、微細な、安定で
再現性のある固体粒子分散液を得るため簡単な装置を必
要とし、写真材料のための被覆組成物に向上した特性を
与える、容易な生態学的に正当な方法を提供することで
ある。
【0010】本発明の2番目の目的は、該微細な固体粒
子分散液が、写真材料の層の少なくとも一つに配合さ
れ、及びセンシトメトリー特性に影響せず迅速な処理条
件で良好な物理的及び化学的安定性を示す写真材料を提
供することである。
【0011】他の目的は以下の説明により明瞭になろ
う。
【0012】本発明に従って、必要により水溶性有機溶
剤を助剤として、水不溶性であるがアルカリ可溶性であ
る化合物をアルカリ水溶液に溶解し、該化合物をコロイ
ド状シリカゾルの存在下に、好ましくは更に分散剤の存
在下に、該溶液のpHを下げることにより該溶液より沈
殿せ、沈殿により形成された水溶性塩及び有機溶媒(そ
れを用いた時は)を除去し、沈殿工程の間又はその後に
透析又は限界濾過により、又は沈殿工程の後に凝集及び
デカンテーションにより、そしてそれに続いて更に洗浄
及び更にデカンテーションを行うことにより、該分散液
を濃縮することを特徴とする写真用ハロゲン化銀材料の
層の一つに配合するための写真的に有用な化合物の固形
粒子の水性分散液を製造する方法が提供される。
【0013】更に詳細には、該アルカリ溶液のpHの低
下は酸性水溶液で中和することにより生じる。シリカを
アルカリ水溶液及び/又は酸性水溶液に存在させてよ
く、又は別のアルカリ水溶液に存在させ、該アルカリ水
溶液と酸性水溶液の両方を、該別のアルカリ水溶液に加
えてよい。
【0014】特に本発明に従って、写真的に有用な化合
物のアルカリ溶液を、微細に分割されたシリカ粒子の存
在下及び好ましくは界面活性剤の存在下で中和して製造
された、凝集又は凝固した粒子に、該シリカ粒子が吸着
した(微細で均一な再現性のある分散液が比較的簡単な
装置を用い、約1時間の合理的な製造時間内で製造でき
ることが見出された。
【0015】更に、本発明に従って、例えばフイルタ
ー、スクリーニング又はハレーション防止色素として写
真材料の層の少なくとも一つに配合するための色素の微
細なシリカ分散液が製造でき、それによって光吸収の効
率が増加し、色素の必要な被覆量が減少し、該写真材料
を処理する際の脱色速度が高く、高速処理の用途に特に
適切なものになることが見出された。
【0016】更に、カプリング活性の高いカラー発色剤
の微細なシリカ分散液が製造できることが見出された。
【0017】シリカは親水性層、更に詳細にはハロゲン
化銀乳剤層に於てゼラチンの代りに使用される適切な親
水性結合剤として熟知である。EP出願番号第91.2
02082/3号に開示された如く、ハロゲン化銀乳剤
の製造の際保護コロイドとして使用するシリカゾルの量
を増加すると被覆後の乳剤の物理的安定性が許容できる
ものになる。
【0018】本発明に従って、例えば色素として、pH
値が少なくとも8.0のアルカリ水溶液に溶解した、ア
ルカリ水溶液に可溶の化合物を、該アルカリ水溶液と酸
性水溶液をシリカ水性媒体中で、温度、濃度、添加順序
及び添加速度を部分的又は全体的に調整した条件下で混
合して沈殿する。好ましくはこの沈殿を、安定なコロイ
ド状媒体中で微細に分散した化合物を得るため、該アル
カリ水溶液及び/又は反応容器に存在させたイオン化し
うる重合体及び/又は両性物質及び/又は界面活性剤で
ある分散剤の存在下で行ってよい。アルカリ水溶液を反
応容器に入れ、該溶液を単噴射技術を用いて好ましいp
H値まで酸性にすることも可能であろうが、シリカ及び
/又は分散剤を含有する反応容器中で調整され、一定の
pH値に注意深く制御された条件下で、二重噴射技術を
用いて染料等の化合物をその溶液から沈殿することを推
奨しなければならない。勿論、シリカ及び/又は分散剤
の存在は反応容器に限定されるものではない。シリカを
反応容器と該容器に加える溶液とに部分的に分けてもよ
い。所謂“pH−スタット”を利用して、容器内のpH
値をガラス電極で連続的に測定し、酸性水溶液の添加速
度を電子的に導き出し、この酸性化段階を完全に制御さ
れた条件で実施できるようにすることも可能である。好
ましい一定値は色素等の化合物の定量的な凝集物を得る
ため十分低いものとすべきであり、6.0未満のpH値
が推奨され、又約3.0の値が特に好ましい。アルカリ
溶液の添加速度は、そのアルカリ溶液の濃度、攪拌速
度、及び反応容器中で保持すべき一定のpH値に大きく
左右される。アルカリ溶液を反応容器に加える速度及び
/又は容器中の攪拌速度は、沈殿処理の間に増加してよ
い。この明細書に言及した、一定に保持されるフアクタ
ーに関する必要な事項を考慮すれば、連続オンライン製
造方法でさえも可能である。この場合、通常は容器中に
存在させる溶液による3番目の連続流れを小さい反応容
器に接触させ、この容器中で三つの流れを攪拌器を用い
て混合し、続いてオンラインで通常の濾過又は限界濾過
を行う。
【0019】分散すべき化合物の化学構造に従って、水
溶液のpKa値を決定し、pH沈殿値を前もって選択で
きる。アルカリ水溶液の、好ましい添加速度は、化合物
(単数又は複数)のアルカリ水溶液のpH値及び容器中
での攪拌速度にも左右される。化合物の量に関連した、
反応容器内に存在するシリカの量は、重量比で5/1か
ら1/5まで変化してよい。
【0020】本発明に従って製造される沈殿した化合物
は、本技術を用いて非常に微細に分割され、化合物に吸
着又は化合物と共沈したシリカ粒子の保護層で被覆され
る。この非常に安定な、濃縮した粒子の分散液を、その
成分を写真材料の被覆層に使用する前少なくとも数週間
か数か月もの間室温で貯蔵できる。
【0021】明らかに、シリカの成分の分散性は、成分
が完全にイオン化しうるか、又は完全に不溶性かの、p
H値の差異に大きく依存する。pH値が鋭敏に定められ
る場合、高度に定量的な収率で、損失が無視できる、非
常に微細に分散した成分を得ることができる。
【0022】アルカリ溶液を中和する間に可溶性のアル
カリ塩が生成するので、化合物を配合すべき親水性の層
の安定性と被覆特性を向上するため該塩を除去すべきで
ある。新しく生成されたシリカ分散液の脱塩と濃縮は、
透析、限界濾過及び凝集として熟知の技術を用いて可能
であり、前記の最後の技術は、保護コロイドとしてシリ
カを有するハロゲン化銀結晶に関する、1991年6月
11日出願のEP出願番号第517961号に記載され
ている。本発明では限界濾過技術が好ましい。約30分
で化合物について約6重量%又は約10重量%までも濃
縮された安定なシリカ分散液を得ることができ、これよ
り高い値は、粘度が上昇し、その後被覆組成物に添加す
る前に稀釈が必要になるので推奨されない。
【0023】ゼラチンと界面活性剤の存在下で行い、少
なくとも12時間、時には数日間かかる熟知の機械的ミ
リング技術と比較すれば、本技術は実際に非常に多くの
時間が節約される。更に大きさが約150nmの、品質
が向上し、更に再現性のある微細な固体粒子が得られる
が、それに対して前記の機械的にミリング技術によれば
非常に複雑な、エネルギーを消費し、新しいバッチを開
始する前完全に洗浄しなければならない装置を使用し
て、更に再現性のない無定形の粒子が生成する。更に、
過剰量の有機溶媒を利用する必要がなく、その結果本技
術は生態学的観点からも特に好ましい。
【0024】写真材料に通常使用される化合物であれ
ば、それらの化学構造がpHに依存した、水に対する溶
解度をもつという本質的な条件を与えるものであれば、
如何なるものでも本発明に従って分散できる。
【0025】例えば、本発明によるとイオン化しうる、
可溶性基をもたない、カラー発色剤等としての水不溶性
化合物を最小量の有機溶媒に溶解し、アルカリ水溶液に
加える。この溶液を中和のための酸性溶液と同時に、攪
拌されたシリカ粒子の水性分散液を含有する反応容器に
ゆっくり加え、この場合好ましくは適切な分散剤を存在
させる。これらの添加は、好ましくは温度、濃度、添加
の順序及び添加速度の、部分的又は全体的に制御した攪
拌条件下で行う。安定なコロイド状媒体中で微細に分散
した化合物を得るため、反応容器中に少なくとも一つの
重合体及び/又は界面活性剤の存在下で斯かる沈殿を行
うことが推奨される。安定で再現性のある固体粒子分散
液を得るため条件を厳密に一定に保持される限り、必要
な成分を互いに接触させる如何なる組み合わせでも勿論
可能である。ここで“固体”という語は、水不溶性の写
真的に有用な化合物を包囲し安定化する“シリカ粒子”
に関連するものである。
【0026】安定で均一な“シリカ粒子分散液”を形成
するこの優れた製造技術はそれぞれの写真的に有用な化
合物に適用してよいことは明瞭である。
【0027】本質的な成分として通常のシリカゾルが本
発明による方法に適切である。適切なシリカゾルは、
“サイトン( Syton)”シリカゾル(モンサント無機化
合部門の登録商標の製品)、“ルドックス(Ludox )”
シリカゾル(du Pont de Nemours & Co. 、Inc.の登
録商標の製品)、“ナルコ( Nalco)”及び“ナルコー
グ(Nalcoag )”シリカゾル(ナルコ化学社の登録商標
の製品)、ニッサン化学K.K.の“スノーテックス
(Snowtex )シリカゾル、及び“キーゼルゾル(Kiesel
soi )、タイプ(00,200,300,500及び6
00”(バイエルAGの登録商標の製品)など市販でき
入手できる。比表面積が100m2 /gから600m2
/gのコロイド状シリカが特に好ましい。
【0028】常に必要ではないが補助的な分散剤を反応
容器に製造段階中添加することが推奨される。該分散剤
は、部分的にイオン化しうる重合体及び界面活性剤とし
て知られている化合物の部類から選択してよく、又相乗
作用する共安定剤として作用してよい。得られる有機化
合物のシリカ粒子分散液の安定化を最も効果的にするた
め如何なる組み合わせを使用してもよい。
【0029】適切な共安定化剤は、知られている如く長
鎖脂肪族基又は脂肪族−芳香族基などの親油性部分と、
陰イオン性又は陽イオン性基、両性基、エチレンオキシ
ド基の如き非イオン性基などの親水性部分を有する界面
活性剤である。それらには、カルボキシル、スルホ、ホ
スホ、硫酸エステル又はりん酸エステル基などの酸基を
含有するアニオン界面活性剤;アミノ酸、アミノアルキ
ル硫酸、アミノアルキル硫酸塩又はアミノアルキルリン
酸塩、アルキルベタイン、及びアミン−N−オキシドな
どの両性界面活性剤;並びにアルキルアミン塩、脂肪
族、芳香族又は複素環式第四級アンモニウム塩、脂肪族
又は複素環式環−含有ホスホニウム又はスルホニウム塩
などのカチオン界面活性剤が含まれる。本発明に従っ
て、該界面活性剤は、製造中ケイ酸の成分の分散乳化を
促進する機能をもつ。これらの界面活性化合物は、例え
ば反応容器に、又、有機溶媒の含有如何に拘らず、分散
されるべき成分のアルカリ水溶液に添加してよく、又は
これら二つの溶液に分けてもよい。2−N,N,N−ト
リアルキルアミノ酢酸化合物の如き両性化合物が特に好
ましい。分散剤は写真的に有用な化合物に対して好まし
くは1から20重量%の量で存在させる。
【0030】前述の製造方法は、例えば分光増感又は減
感色素、安定剤、現像主薬又は現像促進剤、DIR発色
剤、カラードマスク発色剤、及びカラー写真材料で使用
されるものの如き酸化された現像主薬化合物とのカプリ
ング反応後の発色又は発色しない発色剤などの発色剤化
合物、発色剤先駆体、その他などの写真材料の被覆層
に、溶解又は微細に分割された状態で通常使用される全
ての有機化合物の微細で安定かつ均一なシリカ分散液を
製造するため適用してよい。
【0031】有機化合物がイオン化しうる基を持たない
ためアルカリ水溶液に不溶であれば、コロイド状シリカ
粒子と好ましくは補助的な共安定化分散剤を含有するア
ルカリ性水溶液に添加する前、補助的な有機溶媒を使用
して該有機化合物を溶解してよい。好ましい有機溶媒は
メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルア
ルコール、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミ
ド、ジオキシサン、N−メチル−ピロリドン、アセトニ
トリル、エチレングリコール、酢酸エチル、その他であ
る。
【0032】該水溶液は水酸化ナトリウムなどの塩基に
よりアルカリ性にされる。中和段階で酢酸、プロピオン
酸及びその類似物などの有機酸、又は塩酸、硫酸又はリ
ン酸などの無機の希酸が使用される。
【0033】明らかに、シリカの水不溶性成分の分散性
は、反応容器内に存在する該成分、シリカ、及びイオン
化しうる重合体及び/又は界面活性剤の相対的な量の関
数として得られる分配の程度並びに中和段階中適用され
る攪拌速度の程度に大きく依存する。従ってこの方法を
完全に最適化した時非常に微細に分散した成分を定量的
な高収量で又殆ど損失なく得ることが可能である。得ら
れたシリカ分散液は前述の如き技術を利用して濃縮して
よい。これらの非常に微細に分割された写真的に有用な
化合物は、ボールミル技術及び類似の技術で製造される
ゼラチン状分散体の化合物に比較すると、写真的活性が
非常に高い特徴をもつことが明瞭である。
【0034】写真用ハロゲン化銀材料に配合するため、
本発明に従ってその分散液が製造できる写真的に有用な
化合物の非限定的なリストである。
【0035】メチン基をもつ分光増感剤を本発明に従っ
て使用してよい。その例がF.M.ハマー(Hamer )に
よる“シアニン染料と関連化合物”、1964年、John
Wiley & Sons などに記載されている。分光増感の目
的で使用できる色素には、シアニン色素、メロシアニン
色素、錯体シアニン色素、錯体メロシアニン色素、同極
シアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素及びヘ
ミオキソノール色素が含まれる。
【0036】それ自体では分光増感活性を有してない他
の色素、又は実質的に可視光線を吸収しないある種の他
の化合物は、該分光増感剤と共にハロゲン化銀乳剤に配
合した時強色増感作用をもち得る。シリカ分散液として
添加できる適切な強色増感剤は、US−A第34570
78号などに記載の如き少なくとも一つの電気的陰性の
置換基を有する複素環式化合物、US−A第29333
90号及びUS−A第3635721号などに記載の如
き窒素含有複素環式環−置換アミノスチルベン化合物、
US−A第3743510号などに記載に如き芳香族有
機酸/ホルムアルデヒド縮合生成物、カドミウム塩、及
びアザインデン化合物などである。
【0037】写真成分を製造或は貯蔵中又は写真処理中
にカブリ形成を防止又は写真特性を安定化する化合物
を、カブリ防止剤又は安定剤の分散液としてハロゲン化
銀乳剤に添加してよい。斯かる成分のシリカ分散液を利
用することにより、そうしなければ必要なpH緩和液の
添加が避けられる、そのシリカ分散液が製造できる安定
剤の適切な例は、ベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダ
ゾール、ニトロベンゾイミダゾール、クロロベンゾイミ
ダゾール、ブロモベンゾイミダゾール、メルカプトチア
ゾール、メルカプトベンゾチアゾール、メルカプトベン
ゾイミダゾール、メルカプトチアジアゾール、アミノト
リアゾール、ベンゾトリアゾール(好ましくは5−メチ
ル−ベンゾトリアゾール)、ニトロベンゾトリアゾー
ル、メルカプト−テトラゾールで特に1−フエニル−5
−メルカプト−テトラゾール、メルカプトピリミジン、
メルカプトトリアジン、ベンゾチアゾリン−2−チオ
ン、オキサゾリン−チオン、トリアザインデン、テトラ
アザインデン、ペンタアザインデン、特にBirrによるZ.
Wiss. Phot.47(1952)、2−58ページに記載
のもの、GB−A第1203757号、GB−A第12
09146号、JA−出願番号第75−39537号、
GB−A第1500278号に記載のものなどのトリア
ゾーロピリミジン、並びにUS−A第4272017号
に記載の如き7−ヒドロキシ−s−トリアゾーロ−
〔1,5−a〕−ピリミジンなどの複素環式窒素含有化
合物などである。
【0038】これらのカブリ防止剤又は安定剤を、化学
的熟成前、その間又はその後のハロゲン化銀乳剤に添加
でき、又二つ以上のこれらの化合物の混合物が使用でき
る。
【0039】他の例は、例えば写真要素の寸法安定性向
上化合物、UV吸収剤、硬化剤、可塑剤、被覆助剤、帯
電防止化合物、滑り性向上化合物、接着防止又は減少化
合物、高コントラスト、増感及び現像促進など写真特性
向上化合物などの添加剤である。好ましい現像促進剤
は、分子量が少なくとも400のポリアルキレン誘導体
などである。
【0040】シリカ分散液により親水性層に配合してよ
い更なる成分は、ジヒドロキシベンゼン又は誘導体、フ
エニドン及び類似物などの現像主薬で、ベンゾトリアゾ
ール及び/又はインダゾール又はベンズイミダゾール誘
導体など現像液に使用される他の有機化合物と組み合わ
せたもの又は組み合わせないもの等である。
【0041】必要な場合、同様に製造された、例えばU
S−A第3533794号に記載のアリール−置換ベン
ゾトリアゾール化合物、US−A第3314794号及
び第3352681号に記載の4−チアゾリドン化合
物、JP−A第2784/71号に記載のベンゾフエノ
ン化合物、US−A第3705805号及び第3707
375号に記載のケイ皮酸エステル化合物、US−A第
4045229号に記載のブタジエン化合物、及びUS
−A第3700455号に記載のベンゾオキサゾール化
合物の如きUV吸収剤のシリカ分散液を添加してよい。
【0042】本発明に従って製造される写真的に有用な
化合物のシリカ分散液を、ハロゲン化銀写真の業界で知
られる感光性ハロゲン化銀乳剤層又は非感光性補助層の
被覆組成物に添加してよい。
【0043】上記の説明による成分のシリカ分散液を含
有する写真要素の寸法安定性を向上するための適切な更
なる添加剤、例えば、アルキル(メタ)アクリレート、
アルコキシ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエステ
ル、アクリロニトリル、オレフイン及びスチレンの重合
体又はそれらとアクリル酸、メタアクリル酸、α−β−
不飽和ジカルボン酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレート、スルホアルキル(メタ)アクリレート及びス
チレンスルホン酸との共重合体などの水溶性又は難溶性
合成重合体の分散液を添加してよい。
【0044】同様のことが、本発明に乳剤層に配合する
のに適切な可塑剤、例えば、グリコール、グリセリン、
又はポリ酢酸ビニル、及びポリエチルアクリレート、ポ
リブチルメタクリレートなど低級アルカノールのアクリ
酸エステル及びメタクリル酸エステルを含む中性の膜形
成性重合体のラテックスなどにも適用できる。
【0045】感光性ハロゲン化銀乳剤は、従来タイプの
乳剤、又は公開されたEP出願番号第392092号に
従い保護コロイドとしてシリカを用いて製造された乳剤
でよい。
【0046】写真用組成物にゼラチン状結合剤が使用さ
れる場合、結合剤はエポキシドタイプの硬化剤、エチレ
ンイミンタイプの硬化剤、1,3−ビニルスルホニル−
2−プロパノールなどのビニルスルホンタイプの硬化
剤、酢酸クロミウム及びクロミウムミョウバンなどのク
ロミウム塩、ホルムアルデヒド、グリオキサール及びグ
ルタルアルデヒドなどのアルデヒド、ジメチロール尿素
及びメチロールジメチルヒダントインなどのN−メチロ
ール化合物、2,3−ジヒドロキシ−ジオキサンなどの
ジオキサン誘導体、1,3,5−トリアクリロイル−ヘ
キサヒドロ−s−トリアジンなどの活性ビニル化合物、
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンな
どの活性ハロゲン化合物、並びにムコ塩素酸及びムコフ
エノキシ塩素酸などのムコハロゲン酸の如き適切な硬化
剤で硬化できる。これらの硬化剤は、単独又は組み合わ
せて使用できる。又結合剤は、カルバモイルピリジニウ
ム塩など高速反応性硬化剤で硬化できる。硬化剤も、ゼ
ラチンを含有する親水性層で、高pH値で処理中に硬化
が進行するなら、該層にシリカ分散液として配合してよ
い。この場合、被覆のpH値が低い時不活性である“潜
在硬化剤”として材料中に存在させる。
【0047】写真層の被覆溶液の場合、約6.5から
7.0のpH値が測定されるが、現像段階でかなり高p
H値をもつ現像液を適用し、写真層のpH値が上昇す
る。
【0048】本発明による分散技術は、大抵の多層写真
用被覆で一つの層から別の層に移行することは互いに写
真特性を妨害するものであり、被覆及び乾燥中非移行性
であるべき成分に特に適切である。これらの成分とし
て、非分光増感性色素が含まれる。該色素はスクリーニ
ング色素として感光性ハロゲン化銀乳剤層に使用、又は
反射光及び散乱光を吸収しそれによってハレーション防
止色素として役立つため感光性層に隣接した下塗り層及
び/又は感光性層と反対にある支持体側の裏引き層に使
用、又は特別な感光性層を遮蔽し望ましくない露光を防
止するため上塗り層又は中間層に使用され、従ってフイ
ルター又は吸収色素として言及され、製造に必要な時写
真要素の感光度を調整する。
【0049】斯かる吸収剤色素は、画像切れ込みを向上
するため二重X−線記録材料の透明支持体の両側に被覆
されたハロゲン化銀乳剤層間の一つ以上のフイルター層
に存在させてよい。該記録材料の像に従った露光は、そ
れぞれが隣接するハロゲン化銀乳剤層に接触して保持さ
れた1対のX線増感スクリーン間のカセット中で進行す
る、該配置により像形成光は支持体を横断し、その際あ
る程度散乱し、かなり減衰し、反対側のハロゲン化銀乳
剤層に“あまい”画像を生じ得ない。
【0050】色素吸収スペクトルは、鮮鋭な像を複製し
なければならない層での対応するハロゲン化銀乳剤の感
光度スペクトルに分光的にほぼ等しくすべきである。本
発明の方法に従って、非常に微細な均一に分割されたシ
リカ分散色素の量は、写真活性が向上するため減少でき
る。以後のフイルムに色汚れが観察されず、非移行性色
素の分散液は高速処理条件で完全に除去される。
【0051】本発明に従ったシリカ分散液を含有する親
水性層は、好ましくはポリエチレンテレフタレートなど
の熱可塑性樹脂又はポリエチレン被覆紙支持体などの、
あらゆる適切な基体に被覆してよい。
【0052】本発明に従って製造された成分は、グラフ
ィックアーツや所謂アマチュア及びプロ写真用の写真要
素、拡散転写反転写真要素、低速及び高速写真要素、X
線材料、カラー材料その他等の各種の写真要素に、シリ
カ分散形式で添加してよい。
【0053】以下の実施例は、本発明を実施例に限定す
ることなく例示するものである。
【0054】
【実施例】
比較例 1 比較の、染料1のゼラチン状分散体 式を下記に示した、染料1を用いて、染料を微粉砕する
ため酸化ジルコニウムのガラスビーズを使用しうるボー
ルミル技術によりゼラチン状分散体を調製した。合計の
ミリング時間が6時間になった後、ゼラチン15gを含
有する水性分散液合計重量40gに対し染料15gを用
いて分散液を得た。機械的処理が終了した後その分散液
12.5gを添加した。その結果、平均粒子径が約65
0nmの粒子で非常に均一な分散液が得られた。該分散
液を比較分散液GELと名づけた。
【0055】
【化1】
【0056】実施例 1 染料1のシリカ分散液 シリカ分散液を水性シリカゾル“キーゼルゾル(Kiesel
sol )500”(バイエル AGの製品)を含有する容
器内で染料1を用いて調製した。従って、pH値を8.
0に調整した、染料1を脱塩水に溶解したアルカリ性溶
液を、硫酸溶液と共に、該シリカゾルに一定の速度で添
加した。硫酸溶液は、最初に反応容器に供給された時
の、開始時のpH3.0により定量して制御された添加
速度で添加した。
【0057】この方法は反応容器、酸性及びアルカリ性
溶液に関し室温で実施した。二重噴射による添加の間反
応混合物を攪拌した。沈殿が終了した後限界濾過処理を
開始した。生成した染料1のシリカ分散液を“SILI
CA A”と名づけた。ナノサイザー測定装置“ Coult
er Nano - Sizer TM”を用いて、330nmの平均
粒子径の直径を測定した。
【0058】実施例 2 反応容器中での、染料1の、シリカゾルと界面活性剤1
との混合物での分散SILICA Bと名づけた分散液
を、下記に示す式に対応する両性界面活性剤(界面活性
剤1)の存在下で調製した。該分散液を調製する間、反
応容器中に界面活性剤1を更に存在させたことを除きS
ILICA Aに関する方法に従った。ナノサイザーに
よる測定の結果平均粒子直径は320nmであった。
【0059】
【化2】
【0060】比較例 2 染料1の界面活性剤1での分散 SURF COMPと名づけた分散液を、反応容器中で
シリカゾル1の代りに界面化性剤1を存在させ、界面活
性剤1はその1%水溶液を用いて添加し、1gの量で存
在させたことを除き、SILICA Aと同様の方法で
調製した。
【0061】実施例 3 染料2のシリカ分散液 下記に示す式の染料2を用い、水性シリカゾル“Kiesel
sol 500”(バイエル AGの製品)を含有する容器
中でシリカ分散液を調製した。その際、pH値を11.
5に調節した、染料2のアルカリ性容液を一定の添加速
度で添加し、同時に一定のpH値3.0でクエン酸溶液
を添加した。SILICA Cと名づけたこの分散液は
平均粒子直径が175nmであった。
【0062】
【化3】
【0063】実施例 4 染料2の、反応容器中での、シリカと界面活性剤1との
混合物での分散 SILICA Dと名づけた分散液を両性界面活性剤1
の存在下で調製した。該分散液を製造する間、1重量%
の界面活性剤水溶液を反応容器に添加して、反応容器中
に界面活性剤1を存在させたことを除き、SILICA
Cと同様の方法に従った。250nmの平均粒子直径
が得られた。
【0064】実施例 5 シリカゾウルを含有するアルカリ性溶液による染料2
の、反応容器中での、シリカと界面活性剤1との混合物
での分散 この分散液はSILICA Eと名づけられ、10倍に
稀釈したシリカゾルを使用したことが唯一異なるが、分
散液SILICA Dと同様の方法で調製した。このア
ルカリ性溶液のpH値を11.5に調節した。
【0065】表1に各種の分散液を評価したデータを要
約し、その安定性の定性的な分析、均一性の程度及び分
散粒子径の測定値が含まれる。分散液の安定性を定性的
に評価し、与えられた判定は、分散された形で少なくと
も48時間、室温でビーカー中で放置された固体粒子の
沈降の程度に依存して、“非常に良好”、“良好”又は
“不良”として表現した。分散粒子の大きさは、上記で
既に言及した“ナノサイザー”測定装置“ Coulter Na
no - Sizer TM”を用いて測定した。均一性を“走査
電子顕微鏡”を用いて分散粒子の写真を観察して定性的
に測定し、“非常に均一”、“均一”、“不均一”又は
“非常に不均一”として定性的に表現した。
【0066】 表 I 各種分散液の評価 分散液の名称 安 定 性 粒子径(nm) 均 一 性 GEL COMP(比較例) “不良” 650nm “非常に不均一” SILICA A(発明) “良好” 330nm “均一” SILICA B(発明) “非常に良好” 320nm “非常に不均一” SURF COMP(比較例) “非常に不良” 測定不能 “説明不能” SILICA C (発明) “良好” 175nm “均一” SILICA D(発明) “非常に良好” 250nm “非常に均一” SILICA E(発明) “非常に良好” 220nm “非常に均一”
【0067】本発明に従って、シカリゾルに添加される
界面活性剤の存在下又はそれが存在しないで、“固体シ
カリ分散液”を生成することにより、有機溶媒が存在し
ない状態で、非常に微細な、非常に安定な、非常に均一
な分散粒子を得ることが可能であると表1は明瞭に示
す。
【0068】実施例 6 カラー発色剤化合物1の分散液 その式を下記に示した発色剤化合物1をエタノール/水
(1:1)に溶解した溶液を調製し、pHを水酸化ナト
リウムで11.0に調節した。上記の実施例1で説明し
た製造方法を、共安定剤としてシリカゾルと界面活性剤
1の存在下(表IIの1参照);共安定剤を含まずシリカ
ゾウルの存在下(2参照)及び唯一の安定化剤として界
面活性剤1の存在下(3参照)で適用した。表IIに対応
する“安定性”、“均一性”及び“粒子径”の評価を示
す。その術語定義は上記に示したものである。有機溶媒
は透析で除去できる。
【0069】 表 II 発色剤化合物1の分散液の評価 番号 安 定 性 粒子径(nm) 均 一 性 1(シリカ+共安定剤) “非常に良好” 75nm “均一” 2(シリカ) “良好” 80nm “均一” 3(共安定剤) “不良” 測定不能 “説明不能”
【0070】シリカゾルと、共安定剤として存在する界
面活性剤の存在下で非常に微細で非常に安定かつ非常に
均一な不散粒子が得られることを表IIは明瞭に示す。
【0071】
【化4】
【0072】実施例 7 シリカ色素分散液の、写真材料への配合 色素2を用い、比較例1で色素1に関し説明した如くゼ
ラチン状の分散液を調製し、GEL COMP2と名づ
けた。
【0073】SILICA Dと名づけ、その調製を実
施例4で説明し、その評価を表I に示した、本発明に従
った分散液を、X線材料のフイルター層に配合し、配合
されたGEL COMP2と比較した。製法及び被覆方
法を以下に示す。
【0074】硬化剤としての酢酸クロミウム(III)及
び、各フイルター色素層でのゼラチン合計量が同じにな
る量の追加のゼラチンを、温度が36℃、pHが6.1
に保たれた、上記の調製された色素分散液に添加した。
【0075】各側での色素被覆量がSILICA D分
散液の場合0.025g/m2 、GEL COMP2分
散液の場合0.075g/m2 にそれぞれなり、及びゼ
ラチン被覆量が1g/m2 、硬化剤被覆量が0.016
g/m2 となるように、該分散液を、厚みが175μm
のポリエチレンテレフタレートフイルム支持体に両面被
覆し、乾燥した。
【0076】ポリエチレンテレフタレートフイルム支持
体の両側に、クロスオーバー防止層をなすよう被覆され
た該色素を、乳剤及び保護層で上塗りし、該ハロゲン化
銀乳剤は分光的に増感しない。
【0077】これらの被覆物の試料を、青色光の連続ウ
エッジを用い、0.1秒間照射し、X線材料の高速処理
用途で適用される38秒の処理サイクルで処理し、下記
に説明するクロスオーバーを測定した。
【0078】従って、両面被覆試料を、単独の青色発光
スクリーン(CURIX BLUE:Agfa商標)
と、第2のスクリーンの代りに使用する白色紙との間に
置いた。このフイルムスクリーン要素を、その発光スク
リーント共に、X線管に向け、その後各種線量(log
E)のX線を照射した。これらの試料を38秒の高速処
理サイクルで処理した後、カブリ上で0.5の濃度を得
るのに必要な最小線量(log E)を前部層(log Eフロ
ント)と後部層(log Eバック)について別々に測定し
た。その後%クロスオーバーを次の式に従って計算し
た。
【0079】%クロスオーバー=100/カブリ防止
(log Eバック−log Eフロント)
【0080】光の線量の関数としての濃度を測定し、そ
れによって次のセンシトメトリック特性を決定した;カ
ブリレベル(濃度0.001の精度で)、カブリ上の濃
度が1の時の相対速度S(ゼラチン状分散液GEL C
OMP2による試料を速度100に設定した)、最大濃
度DMAX、及びカブリ上の濃度0.25と2.0間で
計算したコントラスト。
【0081】表IIにこの写真試験の結果を表にして示
す。この表は、色素分散液の被覆量を3倍減少させても
SILICA D分散液フイルター層で得られたクロス
オーバー百分率は、GEL COMP2分散液で得られ
た値より低いことを示す。更に残留カラーは観察されな
かった。
【0082】 表 III 被覆フイルター層のクロスオーバー%の評価 フイルター 色素分散液 カフ゛リ 速度 コントラスト DMAX %クロスオーハ゛ー GEL COMP2 9 100 250 3.325 31.5 SILICA D 10 103 251 3.314 26.1
【0083】上記のクロスオーバー防止層でゼラチン結
合剤の代りに、ポリビニルアルコール結合剤など膨潤度
が低く、乾燥が速い他の非ゼラチン層を使用しても成功
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘンドリック・ランブレック ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必要により水溶性有機溶媒を助剤とし
    て、水不溶性であるがアルカリ可溶性である化合物をア
    ルカリ水溶液に溶解し、該化合物をコロイド状シリカゾ
    ルの存在下に、好ましくは更に分散剤の存在下に、該溶
    液のpHを下げることにより該溶液より沈殿させ、沈殿
    により形成された水溶性塩及び有機溶媒(それを用いた
    時は)を除去し、沈殿工程の間又はその後に透析又は限
    界濾過により、又は沈殿工程の後に凝集及びデカンテー
    ションにより、そしてそれに続いて更に洗浄及び更にデ
    カンテーションを行うことにより、該分散液を濃縮する
    ことを特徴とする写真用ハロゲン化銀材料の層の一つに
    配合するための写真的に有用な化合物の固形粒子の水性
    分散液を製造する方法。
  2. 【請求項2】 コロイドシリカゾルの存在下での該沈殿
    は更に分散剤を存在させて実施する請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 pHを水性酸溶液による中和により下げ
    るようにした請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 該沈殿は、該アルカリ可溶性化合物及び
    水性酸溶液を含む水性アルカリ溶液を、pHを一定に保
    ちながら、コロイド状シリカゾルの量の全部又は一部分
    を含有する攪拌下の溶液に同時に加えることにより行
    い、該量の残部があるときはそれは該溶液の少なくとも
    一つの中に存在せしめる請求項1乃至3の何れかに記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 一定pH値は6.0未満に調整した請求
    項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 該分散剤は部分的にイオン化しうる重合
    体、界面活性剤又はそれらの組合わせである請求項1乃
    至5の何れかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 該写真的に有用な化合物を該コロイド状
    シリカゾルに対して1:5から5:1の重量比で存在せ
    しめた請求項1乃至6の何れかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 該分散剤を存在せしめる時該化合物に対
    して1から20重量%の量で存在せしめた請求項1乃至
    7の何れかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 該コロイド状シリカが200から600
    2 /gの比表面積をもつ請求項1乃至8の何れかに記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 該写真的に有用な化合物が色素、安定
    剤、カラード又はアンカラード発色剤、カラー発色剤先
    駆体、現像主薬、現像活性化剤、硬化剤又は減感剤であ
    る請求項1乃至9の何れかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 該分散剤は、存在せしめる場合、2−
    N,N,N−トリアルキルアミノ酢酸である請求項1乃
    至10の何れかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11の何れかに記載の方
    法により製造された固体粒子分散液を、支持体の少なく
    とも片面に親水性層を被覆する前又は被覆中に該層に配
    合した写真材料。
  13. 【請求項13】 該写真材料が二重X線写真材料であ
    り、及び該写真的に有用な化合物がハロゲン化銀乳剤層
    とフイルム支持体間のフイルター層に存在せしめたフイ
    ルター色素である請求項12記載の写真材料。
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