JPH06193776A - 複合管及びその製造方法 - Google Patents
複合管及びその製造方法Info
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- JPH06193776A JPH06193776A JP35729492A JP35729492A JPH06193776A JP H06193776 A JPH06193776 A JP H06193776A JP 35729492 A JP35729492 A JP 35729492A JP 35729492 A JP35729492 A JP 35729492A JP H06193776 A JPH06193776 A JP H06193776A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】使用目的に応じた剛性を有し且つ内周面の耐腐
食性を向上させた複合管と、該複合管の製造方法を提案
する。 【構成】コンクリート或いは合成樹脂からなり且つ薄肉
筒体の外管１と、耐腐食性を有する合成樹脂性の筒体か
らなり且つ外周面に複数のアンカー突起４を形成した内
管２とを有し、外管１と内管２を合成樹脂、樹脂コンク
リート、コンクリート、モルタル等から選択した結合材
６によって結合して一体化する。外管１の内部に内型枠
14に取り付けた内管２を配置し、両者の間に形成された
空間５に結合材６を供給し、振動成形装置Ｂによって振
動を付与しつつ供給された結合材６を充填する。充填材
が固化したときの層３により外管１と内管２を一体化さ
せる。
食性を向上させた複合管と、該複合管の製造方法を提案
する。 【構成】コンクリート或いは合成樹脂からなり且つ薄肉
筒体の外管１と、耐腐食性を有する合成樹脂性の筒体か
らなり且つ外周面に複数のアンカー突起４を形成した内
管２とを有し、外管１と内管２を合成樹脂、樹脂コンク
リート、コンクリート、モルタル等から選択した結合材
６によって結合して一体化する。外管１の内部に内型枠
14に取り付けた内管２を配置し、両者の間に形成された
空間５に結合材６を供給し、振動成形装置Ｂによって振
動を付与しつつ供給された結合材６を充填する。充填材
が固化したときの層３により外管１と内管２を一体化さ
せる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は内周面を合成樹脂面とし
た複合管と、この複合管を製造する方法に関するもので
ある。
た複合管と、この複合管を製造する方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】地中に埋設された管路、特に下水道管路
は推進工法によって複数のコンクリート管を連続推進し
て敷設されることが多い。また特殊な下水道管路では四
角筒状のコンクリート管を推進して敷設することもあ
る。推進工法に使用される管は、地盤との接触摩擦を軽
減させることを目的として外周面が平滑であることが要
求されている。このため、下水道管路では遠心成形法に
よって製造したコンクリート管を用いるのが一般であ
る。
は推進工法によって複数のコンクリート管を連続推進し
て敷設されることが多い。また特殊な下水道管路では四
角筒状のコンクリート管を推進して敷設することもあ
る。推進工法に使用される管は、地盤との接触摩擦を軽
減させることを目的として外周面が平滑であることが要
求されている。このため、下水道管路では遠心成形法に
よって製造したコンクリート管を用いるのが一般であ
る。
【０００３】上記下水道管路では硫化水素等のガスによ
ってコンクリートが腐食して劣化するという問題があ
る。この問題を解決するために、コンクリート管の内周
面に合成樹脂塗料を塗布することが試みられているが、
塗布された合成樹脂の皮膜が剥離するという問題が生じ
ている。このため、予め腐食性のガスが発生することが
判明している管路では、塩化ビニールやＦＲＰ等の合成
樹脂管を用いることがある。
ってコンクリートが腐食して劣化するという問題があ
る。この問題を解決するために、コンクリート管の内周
面に合成樹脂塗料を塗布することが試みられているが、
塗布された合成樹脂の皮膜が剥離するという問題が生じ
ている。このため、予め腐食性のガスが発生することが
判明している管路では、塩化ビニールやＦＲＰ等の合成
樹脂管を用いることがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】下水道管路に於けるコ
ンクリート管の腐食を防止する一方法として、該コンク
リート管の内面に耐腐食性を有する合成樹脂の層を形成
することが挙げられる。この場合、合成樹脂塗料を塗布
したのでは剥がれの問題が生じるため、合成樹脂性のシ
ートを強固に張り付けることが好ましい。然し、遠心成
形法によってコンクリート管を製造する場合、上記シー
トを保持する手段がなく実際上このような層を形成する
ことが不可能であるという問題がある。
ンクリート管の腐食を防止する一方法として、該コンク
リート管の内面に耐腐食性を有する合成樹脂の層を形成
することが挙げられる。この場合、合成樹脂塗料を塗布
したのでは剥がれの問題が生じるため、合成樹脂性のシ
ートを強固に張り付けることが好ましい。然し、遠心成
形法によってコンクリート管を製造する場合、上記シー
トを保持する手段がなく実際上このような層を形成する
ことが不可能であるという問題がある。
【０００５】また合成樹脂管を用いて下水道管路を敷設
した場合、腐食に関する問題を解決することは可能であ
るが、合成樹脂管の剛性が低く、コンクリート管に比較
して強度的に劣るという問題がある。
した場合、腐食に関する問題を解決することは可能であ
るが、合成樹脂管の剛性が低く、コンクリート管に比較
して強度的に劣るという問題がある。
【０００６】本発明の目的は、コンクリート管の耐腐食
性に劣るという問題を解決し、或いは合成樹脂管の剛性
が低いという問題を解決した複合管を提供すると共に、
この複合管の製造方法を提供せんとするものである。
性に劣るという問題を解決し、或いは合成樹脂管の剛性
が低いという問題を解決した複合管を提供すると共に、
この複合管の製造方法を提供せんとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る代表的な複合管は、予め所定の形状に成
形した薄肉筒体からなる外管と、外周面に複数のアンカ
ー突起を形成した合成樹脂製筒体からなる内管とを有
し、前記外管と内管を結合材によって結合したものであ
る。
に本発明に係る代表的な複合管は、予め所定の形状に成
形した薄肉筒体からなる外管と、外周面に複数のアンカ
ー突起を形成した合成樹脂製筒体からなる内管とを有
し、前記外管と内管を結合材によって結合したものであ
る。
【０００８】前記複合管に於いて、結合材は外管の材質
に応じて、合成樹脂，樹脂コンクリート，コンクリー
ト，モルタルからなる群から選択されたものであること
が好ましい。
に応じて、合成樹脂，樹脂コンクリート，コンクリー
ト，モルタルからなる群から選択されたものであること
が好ましい。
【０００９】また複合管の製造方法は、予め所定の形状
に成形した外管の内部に外周面に複数のアンカー突起を
形成した合成樹脂製筒体からなる内管を配置すると共に
該内管を内型枠によって保持し、外管と内管の間に形成
された空間に結合材を充填すると共に振動を与えて外管
と内管を結合することを特徴とするものである。
に成形した外管の内部に外周面に複数のアンカー突起を
形成した合成樹脂製筒体からなる内管を配置すると共に
該内管を内型枠によって保持し、外管と内管の間に形成
された空間に結合材を充填すると共に振動を与えて外管
と内管を結合することを特徴とするものである。
【００１０】
【作用】上記複合管によれば、薄肉筒体からなる外管と
合成樹脂製筒体からなる内管を合成樹脂，樹脂コンクリ
ート，コンクリート，モルタルから選択された結合材に
よって結合させたので、外管を遠心成形されたコンクリ
ート管とした場合、該コンクリート管の耐腐食性を向上
させることが出来る。また外管を合成樹脂管とし、この
外管と内管をコンクリート或いはモルタルからなる結合
材によって結合した場合には、外管，内管の剛性を結合
材によって向上させることが出来る。
合成樹脂製筒体からなる内管を合成樹脂，樹脂コンクリ
ート，コンクリート，モルタルから選択された結合材に
よって結合させたので、外管を遠心成形されたコンクリ
ート管とした場合、該コンクリート管の耐腐食性を向上
させることが出来る。また外管を合成樹脂管とし、この
外管と内管をコンクリート或いはモルタルからなる結合
材によって結合した場合には、外管，内管の剛性を結合
材によって向上させることが出来る。
【００１１】また内管の外周面に複数のアンカー突起を
形成したので、このアンカー突起が結合材と係合し、外
管と内管を強固に一体化することが出来る。
形成したので、このアンカー突起が結合材と係合し、外
管と内管を強固に一体化することが出来る。
【００１２】上記複合管の製造方法によれば、外管を外
型枠として機能させると共に内管を内型枠によって保持
することが可能となり、これ等の管の間に形成された空
間に結合材を充填して振動を付与する所謂振動成形法に
よって複合管を製造することが出来る。また充填された
結合材は内管の外周面に形成されたアンカー突起と係合
し、外管と内管を強固に一体化することが出来る。
型枠として機能させると共に内管を内型枠によって保持
することが可能となり、これ等の管の間に形成された空
間に結合材を充填して振動を付与する所謂振動成形法に
よって複合管を製造することが出来る。また充填された
結合材は内管の外周面に形成されたアンカー突起と係合
し、外管と内管を強固に一体化することが出来る。
【００１３】
【実施例】以下、上記複合管の一実施例について図を用
いて説明する。図１は複合管の軸心と直交する方向の断
面図、図２は複合管の軸心と平行な方向の断面図であ
る。図に示す複合管Ａは、薄肉筒体からなる外管１と合
成樹脂製筒体からなる内管２とを有しており、これ等の
外管１，内管２の間に結合材の層３を形成することによ
って一体化して構成されている。そして外管１を構成す
る材料をコンクリート或いは合成樹脂とし、外管１の材
料に応じて接合材を選択的に用いることで、複合管Ａの
軽量化，耐腐食性の向上，剛性の向上をはかるものであ
る。
いて説明する。図１は複合管の軸心と直交する方向の断
面図、図２は複合管の軸心と平行な方向の断面図であ
る。図に示す複合管Ａは、薄肉筒体からなる外管１と合
成樹脂製筒体からなる内管２とを有しており、これ等の
外管１，内管２の間に結合材の層３を形成することによ
って一体化して構成されている。そして外管１を構成す
る材料をコンクリート或いは合成樹脂とし、外管１の材
料に応じて接合材を選択的に用いることで、複合管Ａの
軽量化，耐腐食性の向上，剛性の向上をはかるものであ
る。
【００１４】外管１は薄肉筒体によって形成されてい
る。外管１の外径は予め設定された寸法を有しており、
肉厚は、複合体の使用目的，材料，層３を構成する結合
材の材料等を考慮して適宜設定される。
る。外管１の外径は予め設定された寸法を有しており、
肉厚は、複合体の使用目的，材料，層３を構成する結合
材の材料等を考慮して適宜設定される。
【００１５】外管１の形状としては、複合管Ａの使用目
的に応じて円筒状の管或いは四角形状の管等種々の形状
に設定することが可能である。また外管１を構成する材
料としてはコンクリート或いはＦＲＰ，塩ビ等の合成樹
脂を用いており、これ等の材料を複合管Ａの使用目的に
応じて適宜選択することが可能である。
的に応じて円筒状の管或いは四角形状の管等種々の形状
に設定することが可能である。また外管１を構成する材
料としてはコンクリート或いはＦＲＰ，塩ビ等の合成樹
脂を用いており、これ等の材料を複合管Ａの使用目的に
応じて適宜選択することが可能である。
【００１６】本実施例では、外管１として通常の遠心成
形法によって製造された薄肉コンクリート管を用いてい
る。遠心成形されたコンクリート管は剛性が高く、外周
面が緻密且つ平滑であり、摩擦を軽減させることが可能
となるため、推進工法によって下水道用の管路を敷設す
る際に使用される。また遠心成形されたコンクリート管
の内面は適度な凹凸を有しており、結合材に対する良好
な結合性を有している。
形法によって製造された薄肉コンクリート管を用いてい
る。遠心成形されたコンクリート管は剛性が高く、外周
面が緻密且つ平滑であり、摩擦を軽減させることが可能
となるため、推進工法によって下水道用の管路を敷設す
る際に使用される。また遠心成形されたコンクリート管
の内面は適度な凹凸を有しており、結合材に対する良好
な結合性を有している。
【００１７】内管２は耐腐食性を有する合成樹脂製の筒
体によって形成されている。内管２の内径は予め設定さ
れた寸法を有している。この内管２は外管１と同様に円
筒状，多角形状等種々の形状を持って成形されている。
体によって形成されている。内管２の内径は予め設定さ
れた寸法を有している。この内管２は外管１と同様に円
筒状，多角形状等種々の形状を持って成形されている。
【００１８】上記内管２の外周面である層３側の面には
先端に傘状の頭部４ａを有する複数のアンカー突起４が
形成されている。前記アンカー突起４は層３を構成する
結合材との結合性を向上させることを目的とするもので
あり、該突起４の形状を限定するものではない。
先端に傘状の頭部４ａを有する複数のアンカー突起４が
形成されている。前記アンカー突起４は層３を構成する
結合材との結合性を向上させることを目的とするもので
あり、該突起４の形状を限定するものではない。
【００１９】層３は外管１と内管２を結合する結合材に
よって構成されている。結合材としては合成樹脂，樹脂
コンクリート，軽量コンクリートを含むコンクリート，
軽量モルタルを含むモルタル等を用いることが可能であ
り、これ等の結合材を外管１の材料及び複合管Ａの使用
目的等の条件に応じて適宜選択して使用することが可能
である。
よって構成されている。結合材としては合成樹脂，樹脂
コンクリート，軽量コンクリートを含むコンクリート，
軽量モルタルを含むモルタル等を用いることが可能であ
り、これ等の結合材を外管１の材料及び複合管Ａの使用
目的等の条件に応じて適宜選択して使用することが可能
である。
【００２０】本実施例の如く外管１として遠心成形され
たコンクリート管を用いた場合、複合管Ａの軽量化をは
かることを目的とした場合には、結合材として合成樹
脂，樹脂コンクリート，軽量コンクリート，軽量モルタ
ル等を使用することが好ましい。またコストの低減をは
かることを目的とした場合には、結合材としてコンクリ
ート或いはモルタルを使用することが好ましい。
たコンクリート管を用いた場合、複合管Ａの軽量化をは
かることを目的とした場合には、結合材として合成樹
脂，樹脂コンクリート，軽量コンクリート，軽量モルタ
ル等を使用することが好ましい。またコストの低減をは
かることを目的とした場合には、結合材としてコンクリ
ート或いはモルタルを使用することが好ましい。
【００２１】外管１として塩ビ製の管或いはＦＲＰ製の
管を用いた場合、この外管の剛性は極めて低い、このた
め、結合材としてコンクリート或いはモルタルを使用す
ることによって複合管の剛性を向上させることが可能で
ある。このように、外管１として合成樹脂管を用いた複
合管Ａでは、酸性土壌に管路を敷設するような場合に外
面の耐腐食性を向上させることが可能であり、且つ充分
に高い剛性を発揮することが可能である。
管を用いた場合、この外管の剛性は極めて低い、このた
め、結合材としてコンクリート或いはモルタルを使用す
ることによって複合管の剛性を向上させることが可能で
ある。このように、外管１として合成樹脂管を用いた複
合管Ａでは、酸性土壌に管路を敷設するような場合に外
面の耐腐食性を向上させることが可能であり、且つ充分
に高い剛性を発揮することが可能である。
【００２２】外管１として合成樹脂管を使用する場合、
内周面に前述した内管２の外周面に設けたアンカー突起
４を設けることによって、外管１と結合材との結合性を
向上させることが可能である。
内周面に前述した内管２の外周面に設けたアンカー突起
４を設けることによって、外管１と結合材との結合性を
向上させることが可能である。
【００２３】上記の如く、本発明に係る複合管Ａは使用
目的に応じて外管１の形状，材質を適宜設定すると共
に、該外管１の材質に応じて結合材を選択的に使用する
ことによって所望の剛性を付与することが可能である。
また複合管Ａの内周面は内管２の内周面によって構成さ
れるので高い耐腐食性を有する。このため、腐食性ガス
を発生する虞のある下水道管路を敷設する際に使用して
有利である。
目的に応じて外管１の形状，材質を適宜設定すると共
に、該外管１の材質に応じて結合材を選択的に使用する
ことによって所望の剛性を付与することが可能である。
また複合管Ａの内周面は内管２の内周面によって構成さ
れるので高い耐腐食性を有する。このため、腐食性ガス
を発生する虞のある下水道管路を敷設する際に使用して
有利である。
【００２４】次に、複合管Ａを製造する製造方法の一実
施例について説明する。図３は振動成形装置Ｂによって
複合管Ａを製造する装置を模式的に説明する図である。
図に於いて、外管１は複合管Ａを製造する際の外型枠と
しての機能を有しており、固定部材11を介して振動成形
装置Ｂのテーブル12に垂直に固定されている。
施例について説明する。図３は振動成形装置Ｂによって
複合管Ａを製造する装置を模式的に説明する図である。
図に於いて、外管１は複合管Ａを製造する際の外型枠と
しての機能を有しており、固定部材11を介して振動成形
装置Ｂのテーブル12に垂直に固定されている。
【００２５】外管１の内部には固定部材13によってテー
ブル12に固定された内型枠14が配置されいる。この内型
枠14にはアンカー突起４を外管１側に配置した内管２が
取り付けられている。前記の如くしてテーブル12に固定
された外管１と内管２の間には全長に渡って略一様な寸
法を有する空間５が形成される。またテーブル12の下方
には偏心カム15及び該カム15を駆動するモーター16が配
置されている。
ブル12に固定された内型枠14が配置されいる。この内型
枠14にはアンカー突起４を外管１側に配置した内管２が
取り付けられている。前記の如くしてテーブル12に固定
された外管１と内管２の間には全長に渡って略一様な寸
法を有する空間５が形成される。またテーブル12の下方
には偏心カム15及び該カム15を駆動するモーター16が配
置されている。
【００２６】上記の如く、テーブル12に外管１を固定す
ると共に内管２を取り付けた内型枠14を固定し、これ等
の外管１と内管２の間の空間５に結合材６を供給しつつ
モーター16を駆動すると、テーブル12が上下方向に振動
して供給された結合材６は空隙を形成することなく、空
間５の全容積にわたって緻密に充填され層３を形成す
る。
ると共に内管２を取り付けた内型枠14を固定し、これ等
の外管１と内管２の間の空間５に結合材６を供給しつつ
モーター16を駆動すると、テーブル12が上下方向に振動
して供給された結合材６は空隙を形成することなく、空
間５の全容積にわたって緻密に充填され層３を形成す
る。
【００２７】空間５に充填された結合材６を固化して層
３を形成したとき、外管１と内管２は結合材６の層３を
介して一体化し複合管Ａが製造される。
３を形成したとき、外管１と内管２は結合材６の層３を
介して一体化し複合管Ａが製造される。
【００２８】上記内管２としては、所定の寸法を持った
帯状の合成樹脂シートを用意し、このシートを内型枠14
の表面にスパイラル状に巻き付けると共に端部を密着さ
せて内管２として用いることも可能である。このように
帯状のシートを内型枠14に巻き付けて内管２を構成する
場合には、製造すべき複合管Ａの内径に対応した種類の
内管２を用意する必要がなく、製造コストを削減するこ
とが可能となる。
帯状の合成樹脂シートを用意し、このシートを内型枠14
の表面にスパイラル状に巻き付けると共に端部を密着さ
せて内管２として用いることも可能である。このように
帯状のシートを内型枠14に巻き付けて内管２を構成する
場合には、製造すべき複合管Ａの内径に対応した種類の
内管２を用意する必要がなく、製造コストを削減するこ
とが可能となる。
【００２９】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
複合管は、コンクリート製或いは合成樹脂製の薄肉筒体
からなる外管と合成樹脂製筒体からなる内管を合成樹
脂，樹脂コンクリート，コンクリート，モルタルから選
択された結合材によって結合させたので、複合管の耐腐
食性を向上させることが出来る。従って、使用目的に応
じた材質の外管及び接合材を適宜選択して使用すること
で、複合管の軽量化をはかり、或いは剛性を向上させ、
更に外周の耐腐食性を向上させる等、目的に最も適合し
た複合管とすることが出来る。
複合管は、コンクリート製或いは合成樹脂製の薄肉筒体
からなる外管と合成樹脂製筒体からなる内管を合成樹
脂，樹脂コンクリート，コンクリート，モルタルから選
択された結合材によって結合させたので、複合管の耐腐
食性を向上させることが出来る。従って、使用目的に応
じた材質の外管及び接合材を適宜選択して使用すること
で、複合管の軽量化をはかり、或いは剛性を向上させ、
更に外周の耐腐食性を向上させる等、目的に最も適合し
た複合管とすることが出来る。
【００３０】例えば外管を遠心成形されたコンクリート
管とした場合、該コンクリート管の剛性を維持して耐腐
食性を向上させることが出来る。また外管を合成樹脂管
とした場合、外管と内管をコンクリート或いはモルタル
からなる結合材によって結合することで、結合材によっ
て剛性を高めると共に、内外周の耐腐食性を向上させる
ことが出来る。
管とした場合、該コンクリート管の剛性を維持して耐腐
食性を向上させることが出来る。また外管を合成樹脂管
とした場合、外管と内管をコンクリート或いはモルタル
からなる結合材によって結合することで、結合材によっ
て剛性を高めると共に、内外周の耐腐食性を向上させる
ことが出来る。
【００３１】また内管の外周面に複数のアンカー突起を
形成したので、結合材と内管の結合性を向上させて外
管，内管の結合強度を高めることが出来る。
形成したので、結合材と内管の結合性を向上させて外
管，内管の結合強度を高めることが出来る。
【００３２】また本発明に係る複合管の製造方法によれ
ば、外管を外型枠として機能させると共に内管を内型枠
によって保持することが可能となり、これ等の管の間に
形成された空間に結合材を充填して振動を付与する所謂
振動成形法によって複合管を製造することが出来る等の
特徴を有するものである。
ば、外管を外型枠として機能させると共に内管を内型枠
によって保持することが可能となり、これ等の管の間に
形成された空間に結合材を充填して振動を付与する所謂
振動成形法によって複合管を製造することが出来る等の
特徴を有するものである。
【図１】複合管の軸心と直交する方向の断面図である。
【図２】複合管の軸心と平行な方向の断面図である。
【図３】振動成形装置Ｂによって複合管Ａを製造する装
置を模式的に説明する図である。
置を模式的に説明する図である。
Ａ 複合管 Ｂ 振動成形装置 １ 外管 ２ 内管 ３ 結合材の層 ４ アンカー突起 ５ 空間 ６ 結合材 11，13 固定部材 12 テーブル 14 内型枠 15 偏心カム 16 モーター
Claims (8)
- 【請求項１】 予め所定の形状に成形した薄肉筒体から
なる外管と、外周面に複数のアンカー突起を形成した合
成樹脂製筒体からなる内管とを有し、前記外管と内管を
結合材によって結合したことを特徴とした複合管。 - 【請求項２】 前記外管が遠心成形された薄肉コンクリ
ート管であることを特徴とした請求項１記載の複合管。 - 【請求項３】 前記外管が合成樹脂管であることを特徴
とした請求項１記載の複合管。 - 【請求項４】 前記外管が内周面に複数のアンカー突起
を形成した合成樹脂管であることを特徴とした請求項１
記載の複合管。 - 【請求項５】 前記外管が円筒管又は多角筒管であるこ
とを特徴とした請求項１記載の複合管。 - 【請求項６】 前記結合材が外管の材質に応じて、合成
樹脂，樹脂コンクリート，コンクリート，モルタルから
なる群から選択されたものであることを特徴とした請求
項１記載の複合管。 - 【請求項７】 予め所定の形状に成形した外管の内部に
外周面に複数のアンカー突起を形成した合成樹脂製筒体
からなる内管を配置すると共に該内管を内型枠によって
保持し、外管と内管の間に形成された空間に結合材を充
填すると共に振動を与えて外管と内管を結合することを
特徴とした複合管の製造方法。 - 【請求項８】 内型枠に帯状の合成樹脂シートをスパイ
ラル状に巻き付けて前記合成樹脂製筒体からなる内管を
配置することを特徴とした請求項６記載の複合管の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35729492A JPH06193776A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 複合管及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35729492A JPH06193776A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 複合管及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06193776A true JPH06193776A (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=18453387
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35729492A Pending JPH06193776A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 複合管及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06193776A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101397989B1 (ko) * | 2012-09-13 | 2014-05-28 | 주식회사 포스코 | 생산용 파이프라인 |
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| CN103899852A (zh) * | 2014-04-16 | 2014-07-02 | 上海耀华玻璃钢有限公司 | 玻璃钢纤维管制作方法及玻璃钢纤维管 |
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1992
- 1992-12-24 JP JP35729492A patent/JPH06193776A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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