JPH06193237A - フロアパネルの連結装置 - Google Patents

フロアパネルの連結装置

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JPH06193237A
JPH06193237A JP35757392A JP35757392A JPH06193237A JP H06193237 A JPH06193237 A JP H06193237A JP 35757392 A JP35757392 A JP 35757392A JP 35757392 A JP35757392 A JP 35757392A JP H06193237 A JPH06193237 A JP H06193237A
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horizontal fixing
floor
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Hiroyasu Kato
裕保 加藤
Hayanobu Seto
早信 瀬戸
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ITOOKI KK
Itoki Co Ltd
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ITOOKI KK
Itoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連結部材を回転させることなく複数のフロア
パネルを連結する。 【構成】 4枚のフロアパネル10のコーナ部に段部1
3の集合による円形凹部14が形成され、凹部14の中
心に挿通口15が開設され、各段部13に水平方向固定
孔18が開設されている。円形凹部14に装着可能な連
結部材20が用意され、連結部材20には下端に係合爪
25が形成された4本の保持部材24が下向きに突設さ
れ、保持部材24の内周面で押し拡げ部材圧入孔26が
形成されている。連結部材20の下端面には各固定孔1
8に嵌入する各水平方向固定部材23が突設されてい
る。 【効果】 連結部材20の水平方向固定部材23が段部
13の固定孔18に係合され、保持部材24が挿通口1
5内に挿入されて、押し拡げ部材30が圧入孔26に圧
入されると、爪25が挿通口15下面に係合される。こ
の状態で、4枚のパネル10は固定部材23を介して連
結された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロアパネルの連結装
置に関し、特に、床面上に敷設された複数枚のフロアパ
ネルを各フロアパネルのコーナー部が隣接する位置で連
結部材によって、互いに連結する技術に利用して有効な
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、オフィスビル等においては、コン
クリート床等にフロアパネルを敷設するに際して、床面
上に支持脚を介してフロアパネルを敷設し、フロアパネ
ルと床面との間にケーブルや換気ダクト等を配設するこ
とができる自由空間を確保した二重床構造が、採用され
ている。
【0003】ところが、フロアパネルを床面上に単に敷
設しただけでは、地震等によってフロアパネルに水平荷
重がかかると、水平荷重が作用する方向とこれを受ける
方向とがずれることによって回転モーメントが生じ、フ
ロアパネルが互いに水平方向にずれようとすることがあ
る。また、フロアパネルに据え付けられた家具が転倒し
ようとする際には、転倒方向と反対側に固定されたフロ
アパネルに引き抜き力が作用することになる。
【0004】そこで、特開平2−91352号公報に記
載されているように、フロアパネルのコーナー部に段部
を形成し、この段部内に連結部材を装着し、各フロアパ
ネルのコーナー部を連結部材を介して互いに連結するよ
うに構成されているフロアパネルの連結装置が、提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のフロア
パネルの連結装置においては、フロアパネルのコーナー
部によって形成された貫通孔に、連結部材が挿入される
とともに、連結部材が所定角度回動されることによって
フロアパネルが連結されるようになっているため、各フ
ロアパネルが連結される際に、連結部材を回動させるた
めの作業が必要となり、作業能率が悪い。
【0006】本発明の目的は、連結部材を回転させるこ
となく各フロアパネル同士を連結させることができるフ
ロアパネルの連結装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフロアパネ
ルの連結装置は、床面上に支持脚を介して敷設された複
数枚のフロアパネルのコーナー部のうち4枚のフロアパ
ネルが隣接するコーナー部に、4個のコーナー部が突き
合わされて連結部材装着部が形成されており、この連結
部材装着部に連結部材が装着され、この連結部材により
4枚のフロアパネルが互いに連結されているフロアパネ
ルの連結装置において、前記各コーナー部に挿通口部が
互いに突合して挿通口を構成するように開設されている
とともに、前記各コーナー部における挿通口部の外側に
各フロアパネル側水平方向固定部がそれぞれ形成されて
おり、前記連結部材の下面には前記各フロアパネル水平
方向固定部に係合される各連結部材側水平方向固定部が
形成されており、前記連結部材の前記各挿通口部に対応
する位置には保持部材が下向きにそれぞれ突設されてい
るとともに、各保持部材の下端部には係合爪が径方向外
向きにそれぞれ突設されており、この連結部材が前記連
結部材装着部に装着された状態で、各連結部材側水平方
向固定部が前記各フロアパネル側水平方向固定部にそれ
ぞれ係合され、さらに、前記各保持部材の内向面空間内
に押し拡げ部材が挿入されることにより各保持部材が径
方向外向きに押し拡げられた状態で、前記各係合爪が前
記挿通口の下縁にそれぞれ係合されていることを特徴と
する。
【0008】
【作用】前記した手段によれば、フロアパネルの各コー
ナー部によって形成された連結部材装着部に連結部材が
装着されると、各連結部材側水平方向固定部が各フロア
パネル水平方向固定部にそれぞれ係合され、各保持部材
が連結部材装着部の挿通口内にそれぞれ挿通される。
【0009】続いて、連結部材の各保持部材の内側空間
に押し拡げ部材が挿入されると、各保持部材の先端の係
合爪が挿通孔の下面側にそれぞれ係合される。これによ
り、各フロアパネルが連結部材を介して互いに連結され
る。この連結状態において、各連結部材側水平方向固定
部が各フロアパネル側水平方向固定部内にそれぞれ係合
されているので、各フロアパネルは連結部材によって径
方向に移動するのを阻止された状態になっている。ま
た、各保持部材の係合爪がフロアパネルの挿通口下面に
係合されるため、連結部材がフロアパネルの連結部材装
着部から抜け出ることは阻止された状態になっている。
このため、各フロアパネルは連結部材によって互いに確
実に連結された状態になっている。
【0010】各フロアパネルの連結を解除するときに
は、押し拡げ部材を連結部材に対して上昇させると、各
保持部材の先端の係合爪が径方向内側に移動することに
よって、係合爪が挿通孔の下面側から離れるため、連結
部材をフロアパネルの連結部材装着部から容易に脱装す
ることができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるフロアパネル
の連結装置を示す一部切断分解斜視図、図2はその組立
状態を示す切断面が水平固定部材および保持部材を通る
正面断面図、図3はフロアパネルを示す各図であり、
(a)は部分正面断面図、(b)は部分平面図である。
図4は連結部材を示す各図であり、(a)は切断面が水
平方向固定部材および保持部材を通る正面断面図、
(b)は底面図である。
【0012】本実施例において、本発明に係るフロアパ
ネルの連結装置は、コンクリート床等に敷設される複数
枚のフロアパネル10を連結するものとして使用されて
いる。このフロアパネル10はアルミニウムや鉄等の剛
性を有する材料が用いられて一体的に形成されている。
すなわち、このフロアパネル10は略正方形形状(但
し、本実施例においては、コーナー部のみが図示されて
いる。)に形成されており、上面パネル11と下面パネ
ル12とが中空状に重ね合わされて一体化されている。
また、フロアパネル10の中空部内には防音材や断熱材
等の充填材19が適宜充填されている。なお、フロアパ
ネル10の中空部内には充填材が充填されない場合もあ
る。
【0013】各フロアパネル10のコーナー部のうち4
枚のフロアパネル10が隣接するコーナー部には、段部
13がそれぞれ形成されている。4個の段部13は略四
半分円形状にそれぞれ形成されており、4個の段部13
が結合することによって、全体として円形形状の凹部1
4が形成されるようになっている。この凹部14は後記
する連結部材が嵌入されて装着されるように形成されて
おり、したがって、この凹部14によって連結部材装着
部が実質的に構成されている。
【0014】なお、段部13は上面パネル11と下面パ
ネル12とから下向きおよび上向きにそれぞれ膨出成形
されており、したがって、4個の段部13により上下で
一対の円形凹部14が上下対称に形成されている。そし
て、円形形状の凹部14の中心には挿通口15が同心円
に配されて円形形状に開設されている。この円形の挿通
口15は4個の段部13にそれぞれ形成された挿通口部
15aが突き合わされることによって構成されている。
【0015】段部13の底壁16における相隣接する段
部13との境界線になる一対の法線辺には、略半長円形
状の切欠部17が1個宛、略中央に配されてそれぞれ開
設されている。そして、相隣接する段部13、13同士
の一対の切欠部17、17によって略長円形状の水平方
向固定孔18が形成されるようになっている。また、各
水平方向固定孔18は4個の段部13が形成する円形凹
部14の中心部に開設された挿通口15を中心にする同
心円R1 上において接線方向に延在するようにそれぞれ
配されている。この水平方向固定孔18は後記する連結
部材側水平方向固定部としての固定部材が嵌入されるよ
うに形成されており、したがって、この水平方向固定孔
18によってフロアパネル側水平方向固定部が実質的に
構成されている。
【0016】4枚のフロアパネル10のコーナー部によ
って構成された円形凹部14内には、連結部材20が挿
入されて連結されるようになっている。この連結部材2
0は本体21を備えており、この本体21は硬質樹脂等
の適度な弾性および機械的強度を有する材料が用いられ
て、全体として円形凹部14内に装着可能な略円筒形状
に一体成形されている。
【0017】この連結部材本体21における筒壁22の
下面には、縦断面形状が半長円形状で、横断面形状が長
円形状に形成された連結部材側水平方向固定部としての
水平方向固定部材23が4本、垂直方向下向きに突設さ
れており、各水平方向固定部材23は連結部材本体21
の同心円R1 上において接線方向に延在するように、か
つ、周方向に互いに90度の位相差をもってそれぞれ配
設されている。そして、これら水平方向固定部材23は
前記したフロアパネル10側に4本が形成されたフロア
パネル側水平方向固定部としての各水平方向固定孔18
にそれぞれ嵌入するようになっている。
【0018】また、連結部材21における筒壁22の内
側には、連結部材20をフロアパネルの連結部材装着部
としての円形凹部14に保持するための保持部材24
が、周方向に互いに90度の位相差を持つように、か
つ、各水平方向固定部材23に対しては周方向に対して
45度の位相差を持つようにそれぞれ配されて、自然状
態において径方向内側に若干傾斜されて下向きに突設さ
れている。保持部材24は横断面の面積が下方に行くに
したがって漸増する断面長方形の棒状に形成されている
とともに、その縦断面形状がS字形状に若干蛇行されて
いる。
【0019】そして、4本の保持部材24の下端部には
係合爪25が径方向外向きにそれぞれ一体的に突設され
ている。これら4個の係合爪25は後述するように連結
部材20が円形凹部14に装着された状態において、4
個の段部13のそれぞれにおける挿通口部15aの内周
縁下端面にそれぞれ係合し得る位置および形状に構成さ
れている。
【0020】また、4本の保持部材24の内側には、後
記する押し拡げ部材が圧入される圧入孔26が各保持部
材24の内向面によって実質的に形成されている。そし
て、この圧入孔26はその内周面が下方に行くに従って
内径が漸減するように形成されており、圧入孔26に後
記する押し拡げ部材が圧入された状態において、各保持
部材24を押し拡げることにより、各係合爪25を円形
凹部14の挿通口15の縁辺下面にそれぞれ係合させる
ようになっている。
【0021】押し拡げ部材30は本体31を備えてお
り、本体31はアルミニウムや鉄等の金属、さらには、
ナイロン等の樹脂のような機械的強度を有する材料が用
いられて、下端部に抜け止め部32を有し、上端部に円
錐台形状の頭部33を有する円柱形状に形成されてい
る。本体31の下端部に突設された抜け止め部32は後
記する連結部材の保持部材に下方から係合し得るように
構成されている。頭部33には工具係合溝34が一体的
に没設されており、この溝34はドライバ等の工具を係
合し得るように形成されている。
【0022】押し拡げ部材本体31の外周には雄ねじ部
35が一体的に形成されており、この雄ねじ部35はそ
のピッチが比較的大きい多条ねじ構造に構成されてい
る。すなわち、雄ねじ部35は後述するように、圧入孔
26から押し拡げ部材30が抜き出される際に、少ない
回転数で抜けるように設定されている。しかし、床の震
動等の自然力によって、押し拡げ部材30が圧入孔26
から不慮に抜け出ないように、リード角は通常の雄ねじ
と同等(5度程度)以下になっている。
【0023】次に、フロアパネル10の敷設方法につい
て説明する。
【0024】まず、フロアパネル10が支持脚40を介
して床面41上に載置されて順次並べられて敷設され
る。なお、各フロアパネル10におけるコーナー部の近
傍には支持脚40が螺着されて垂直方向下向きに突設さ
れており、各フロアパネル10が支持脚40を介して床
面41上に浮かされた状態で支持されることになる。
【0025】その後、4枚のフロアパネル10のコーナ
ー部に形成された連結部材装着部としての円形凹部14
内に連結部材20が挿入されて装着される。すなわち、
位置合わせされた状態で、連結部材20が円形凹部14
内に挿入されると、連結部材側の4本の水平方向固定部
材23がフロアパネル側の各水平方向固定孔18内にそ
れぞれ係合された状態になるとともに、4本の保持部材
24が挿通口15内に上から挿通された状態になる。
【0026】続いて、押し拡げ部材30が連結部材20
の圧入孔26内に圧入されると、4本の保持部材24が
押し拡げ部材本体31によって径方向外側に押し拡げら
れるため、各係合爪25がフロアパネル10における円
形凹部14の底壁に開設された挿通口15の開口縁下面
側にそれぞれ係合される。このとき、押し拡げ部材本体
31の先端に突設された抜け止め部32は係合爪25群
の下方へ押し下げられた状態になっている。
【0027】この各係合爪25の挿通口15との係合に
より、連結部材20はフロアパネル10側の連結部材装
着部としての円形凹部14から上方に抜け出るのを防止
された状態になる。また、圧入孔26に圧入された押し
拡げ部材30の雄ねじ部35は圧入孔26の内周面に喰
い込むため、押し拡げ部材30が圧入孔26から上方に
不慮に抜け出ることは防止された状態になる。
【0028】他方、フロアパネル側の4本の水平方向固
定部材23が連結部材側の各水平方向固定孔18にそれ
ぞれ嵌入されることによって、各フロアパネル10が互
いに水平方向に離れるのが防止される。この水平方向固
定部材23の固定作用によって、連結部材20を介して
4枚のフロアパネル10は確実に連結された状態になる
ため、4枚のフロアパネル10が互いに水平方向にずれ
るようとする状態を確実に阻止することができる。
【0029】万一、各フロアパネル10の連結を解除す
る必要が発生した際には、押し拡げ部材30の工具係合
溝34内にドライバの先端が装着され、押し拡げ部材3
0が少数回回転される。この押し拡げ部材30の回転に
よって圧入孔26の内周面に喰い込んだ雄ねじ部35が
喰い込み溝に沿って移動するため、押し拡げ部材30の
本体31が圧入孔26から上方に抜け出ることになる。
【0030】押し拡げ部材30の本体31が圧入孔26
から抜き出されると、4本の保持部材24が中心部側に
復帰するため、各係合爪25による挿通口15との係合
が解除される。係合爪25の挿通口15との係合が解除
されると、連結部材20はフロアパネル10の円形凹部
14から上方に容易に抜き出すことができる。この際、
押し拡げ部材30の頭部33をつまみ上げると、押し拡
げ部材30の下端に突設された抜け止め部32が連結部
材20の各係合爪25の内側端部に下側から係合した状
態になるため、押し拡げ部材30をつまみ上げることに
よって、連結部材20を円形凹部14から容易に抜き出
すことができる。
【0031】このようにして、押し拡げ部材30を抜き
出すことによって、連結部材20を4枚のフロアパネル
10の連結部材装着部としての円形凹部14から容易に
脱装することができる。そして、連結部材20が円形凹
部14から脱装されると、各フロアパネル10同士の連
結が解除されるため、各フロアパネル10を床面41に
対して移動させることができる。
【0032】以上説明したように、本実施例によれば、
連結部材20を4枚のフロアパネル10のコーナー部に
形成された円形凹部14内に挿入し、連結部材20に押
し拡げ部材30を圧入する操作を行うだけで、各フロア
パネル10を連結部材20を介して連結することがで
き、作業能率の向上を図ることができる。
【0033】万一、フロアパネル10群の敷設後、フロ
アパネル10を移動させる必要が発生した場合には、連
結部材20の圧入孔26内にて押し拡げ部材30を上昇
させることによって、連結部材20による4枚のフロア
パネル10同士の連結を解除することができるため、各
フロアパネル10を床に対して移動させることが可能に
なる。
【0034】図5は本発明の実施例2であるフロアパネ
ルの連結装置を示す図であり、(a)は水平固定部およ
び保持部材を通る正面断面図、(b)は一部切断平面図
である。図6はその連結部材を示す図であり、(a)は
一部切断平面図、(b)は水平固定部および保持部材を
通る正面断面図である。
【0035】本実施例2が前記実施例1と異なる主な点
は、フロアパネル10Aにおける連結部材装着部および
連結部材の構成にある。
【0036】すなわち、各フロアパネル10Aのコーナ
ー部のうち4枚のフロアパネル10Aが隣接するコーナ
ー部には、チャンネル形状部13Aがそれぞれ屈曲形成
されている。4個のチャンネル形状部13Aはそれぞれ
縦断面形状が凹字形のチャンネル型鋼形状に、かつ、平
面視形状が略四半分円形状にプレス加工等によって屈曲
成形されており、4個のチャンネル形状部13Aが結合
することによって、全体として円形形状の凹部14Aが
形成されるようになっている。この凹部14Aは後記す
る連結部材が嵌入されて装着されるように形成されてお
り、したがって、この凹部14Aによって連結部材装着
部が実質的に構成されている。
【0037】また、チャンネル形状部13Aはフロアパ
ネル10Aの上面側に位置するように配設されている。
すなわち、このチャンネル形状13Aによって形成され
た凹部14Aに装着された連結部材20Aの上面がフロ
アパネル10Aの上面と一致した状態になるように、チ
ャンネル形状部13Aは配置されている。
【0038】そして、連結部材装着部としての円形形状
の凹部14Aの内側中空部によって、後記する連結部材
の保持部材を挿通するための挿通口15Aが同心円に配
されて円形形状に実質的に開設された状態なっている。
この円形の挿通口15Aは4個のチャンネル形状部13
Aにそれぞれ形成された挿通口部が突き合わされること
によって構成されている。
【0039】また、チャンネル形状部13Aのチャンネ
ル(溝)は後記する連結部材の連結部材側水平方向固定
凸部を嵌入し得るように形成されている。すなわち、チ
ャンネル形状部13Aの溝内によってフロアパネル側水
平方向固定部としての固定凹部18Aが実質的に構成さ
れている。そして、4個のフロアパネル側水平方向固定
凹部18Aは円形凹部14Aと同心円に形成されている
ことになる。
【0040】4枚のフロアパネル10のコーナー部によ
って構成された連結部材装着部としての円形凹部14A
内には、図6に示されている連結部材20Aが挿入され
て連結されるようになっている。この連結部材20Aは
本体21Aを備えており、この本体21Aは硬質樹脂等
の適度な弾性および機械的強度を有する材料が用いられ
て、全体として円形凹部14Aの外側円形穴内に嵌入可
能な略円板形状に一体成形されている。
【0041】この連結部材本体21Aの下面における外
周辺部には、縦断面形状が略長方形状で横断面形状が円
弧形状に形成された連結部材側水平方向固定部としての
水平方向固定凸部23Aが4本、垂直方向下向きに突設
されており、各水平方向固定部材23Aは連結部材本体
21Aと同心円に、かつ、周方向に互いに90度の位相
差をもってそれぞれ配設されている。そして、これら水
平方向固定部材23Aは前記したフロアパネル側水平方
向固定部としての各水平方向固定凹部18Aにそれぞれ
嵌入するように構成されている。
【0042】また、連結部材本体21Aの下面における
各固定凸部23Aの内側には、連結部材20Aをフロア
パネルの連結部材装着部としての円形凹部14Aに保持
するための保持部材24Aが、周方向に互いに90度の
位相差を持つようにそれぞれ配されて、自然状態におい
て径方向内側に大きく傾斜されて下向きに突設されてい
る。保持部材24Aは適度に弯曲されて末窄まりに形成
されており、その先端が径方向内側を向き、かつ、略水
平状態になっている。
【0043】そして、4本の保持部材24Aの下端部に
は係合爪25Aが、鶏の蹴爪のように径方向外向きにそ
れぞれ一体的に突設されている。これら4個の係合爪2
5Aは後述するように連結部材20Aが円形凹部14A
に装着された状態において、4個のチャンネル形状部1
3Aのそれぞれにおける挿通口部の内周縁下端面にそれ
ぞれ係合し得る位置および形状に構成されている。
【0044】また、4本の保持部材24Aの内側には、
後記する押し拡げ部材が挿入される挿入孔26Aが各保
持部材24Aの内向面によって実質的に形成されてい
る。そして、各保持部材24Aが前述した通りに構成さ
れているため、この挿入孔26Aはその内周面が下方に
行くに従って内径が大きく減少するように形成されてお
り、挿入孔26Aに後記する押し拡げ部材が挿入された
状態において、押し拡げ部材が各保持部材24Aを押し
拡げることにより、各係合爪25Aを円形凹部14Aの
挿通口15Aの縁辺下面にそれぞれ係合させるようにな
っている。
【0045】押し拡げ部材30Aは本体31Aを備えて
おり、本体31Aはアルミニウムや鉄等の金属、さらに
は、ナイロン等の樹脂のような機械的強度を有する材料
が用いられて、下端部に抜け止め部32Aを有し、上端
部に円錐台形状の頭部33Aを有する円柱形状に形成さ
れている。頭部33Aには工具係合溝34Aが一体的に
没設されており、この溝34Aはドライバ等の工具を係
合し得るように形成されている。
【0046】押し拡げ部材本体31Aの外周には雄ねじ
部35Aが一体的に形成されており、この雄ねじ部35
Aはそのピッチが比較的大きい多条ねじ構造に構成され
ている。すなわち、雄ねじ部35Aは後述するように、
挿入孔26Aから押し拡げ部材30Aが抜き出される際
に、少ない回転数で抜けるように設定されている。しか
し、床の震動等の自然力によって、押し拡げ部材30A
が挿入孔26Aから不慮に抜け出ないように、リード角
は通常の雄ねじと同等(5度程度)以下になっている。
【0047】押し拡げ部材30Aの本体31Aにおける
外径寸法は、前記保持部材24A群の自然状態における
先端同士の内径寸法よりも大きくなるように設定されて
おり、この押し拡げ部材30Aが前記挿入孔26Aに挿
入された状態において押し拡げ部材本体31Aの外周が
各保持部材24Aの先端面に押接することにより、各保
持部材24Aを径方向外向きに押し拡げるように構成さ
れている。
【0048】次に、フロアパネル10Aの敷設方法につ
いて説明する。
【0049】まず、前記実施例1と同様に、フロアパネ
ル10Aが支持脚40を介して床面41上に載置されて
順次並べられて敷設される(図2および図3参照)。
【0050】その後、4枚のフロアパネル10Aのコー
ナー部に形成された連結部材装着部としての円形凹部1
4A内に連結部材20Aが挿入されて装着される。すな
わち、位置合わせされた状態で、連結部材20Aが円形
凹部14A内に挿入されると、連結部材側の4本の水平
方向固定凸部23Aがフロアパネル側の各水平方向固定
凹部18A内にそれぞれ嵌入された状態になるととも
に、4本の保持部材24Aが挿通口15A内に上から挿
通された状態になる。
【0051】続いて、押し拡げ部材30Aが連結部材2
0Aの挿入孔26A内に挿入されると、4本の保持部材
24Aが本体31Aの外周によって径方向外側に押し拡
げられるため、各係合爪25Aがフロアパネル10Aに
おける円形凹部14Aの底壁に開設された挿通口15A
の開口縁下面側にそれぞれ係合される。このとき、押し
拡げ部材30Aの先端に突設された抜け止め部32Aは
係合爪25Aの下方に押し下げられた状態になってい
る。
【0052】この各係合爪25Aの挿通口15Aとの係
合により、連結部材20Aがフロアパネル10A側の連
結部材装着部としての円形凹部14Aから上方に抜け出
るのが防止された状態になる。また、挿入孔26Aに挿
入された押し拡げ部材30Aの雄ねじ部35Aのねじ溝
には各保持部材24Aの先端部が噛合するため、押し拡
げ部材30Aが挿入孔26Aから上方に不慮に抜け出る
ことは防止された状態になる。
【0053】他方、フロアパネル側の4本の水平方向固
定凹部18Aが連結部材側の各水平方向固定凸部23A
にそれぞれ嵌入されることによって、各フロアパネル1
0Aが互いに水平方向に離れるのが防止される。この水
平方向固定部材23Aの固定作用によって、連結部材2
0Aを介して4枚のフロアパネル10Aは確実に連結さ
れた状態になるため、4枚のフロアパネル10Aが互い
に水平方向にずれるようとする状態を確実に阻止するこ
とができる。
【0054】万一、各フロアパネル10Aの連結を解除
する必要が発生した際には、押し拡げ部材30Aの工具
係合溝34A内にドライバの先端が装着され、押し拡げ
部材30Aが少数回回転される。この押し拡げ部材30
Aの回転によって、雄ねじ部35Aのねじ溝に沿って連
結部材20Aの各保持部材24Aの先端部が相対的に移
動するため、押し拡げ部材30Aの本体31Aが挿入孔
26Aから上方に抜け出ることになる。
【0055】押し拡げ部材30Aの本体31Aが挿入孔
26Aから抜き出されると、4本の保持部材24Aが中
心部側に復帰するため、各係合爪25Aによる挿通口1
5Aとの係合が解除される。係合爪25Aの挿通口15
Aとの係合が解除されると、連結部材20Aはフロアパ
ネル10Aの円形凹部14Aから上方に容易に抜き出す
ことができる。この際、押し拡げ部材30Aの頭部33
Aをつまみ上げると、押し拡げ部材30Aの下端に突設
された抜け止め部32Aが連結部材20Aの各係合爪2
5Aの内側端部に下側から係合した状態になるため、押
し拡げ部材30Aをつまみ上げることによって、連結部
材20Aを円形凹部14Aから容易に抜き出すことがで
きる。
【0056】このようにして、押し拡げ部材30Aを抜
き出すことによって、連結部材20Aを4枚のフロアパ
ネル10Aの連結部材装着部としての円形凹部14Aか
ら容易に脱装することができる。そして、連結部材20
Aが円形凹部14Aから脱装されると、各フロアパネル
10A同士の連結が解除されるため、各フロアパネル1
0Aを床面41に対して移動させることができる。
【0057】以上説明したように、本実施例2において
も、前記実施例1と同様に、連結部材20Aを4枚のフ
ロアパネル10Aのコーナー部に形成された円形凹部1
4A内に挿入し、連結部材20Aに押し拡げ部材30A
を挿入する操作を行うだけで、各フロアパネル10Aを
連結部材20Aを介して連結することができ、作業能率
の向上を図ることができる。
【0058】万一、フロアパネル10A群の敷設後、フ
ロアパネル10Aを移動させる必要が発生した場合に
は、連結部材20Aの挿入孔26A内にて押し拡げ部材
30Aを上昇させることによって、連結部材20Aによ
る4枚のフロアパネル10A同士の連結を解除すること
ができるため、各フロアパネル10Aを床に対して移動
させることが可能になる。
【0059】図7は本発明の実施例3であるフロアパネ
ルの連結装置の連結状態を示す正面断面図である。図8
はその解除状態を示す正面断面図である。
【0060】本実施例3が前記実施例1と異なる主な点
は、連結部材および押し拡げ部材の構成にある。
【0061】各フロアパネル10Bのコーナー部のうち
4枚のフロアパネル10Bが隣接するコーナー部には、
段部13Bがそれぞれ形成されている。4個の段部13
Bは略四半分円形状にそれぞれ形成されており、4個の
段部13Bが結合することよって、全体として円形形状
の凹部14Bが形成されるようになっている。この凹部
14Bは後記する連結部材が嵌入されて装着されるよう
に形成されており、したがって、この凹部14Bによっ
て連結部材装着部が実質的に構成されている。
【0062】円形形状の凹部14Bの中心には挿通口1
5Bが同心円に配されて円形形状に開設されている。こ
の円形の挿通口15Bは4個の段部13Bにそれぞれ形
成された挿通口部が突き合わされることによって構成さ
れている。
【0063】段部13Bの底壁16Bにおける相隣接す
る段部13Bとの境界線になる一対の法線辺には、略半
長円形状の切欠部が1個宛、略中央に配されてそれぞれ
開設されている。そして、相隣接する段部13B、13
B同士の一対の切欠部によって略長円形状の水平方向固
定孔18Bが形成されるようになっている。また、各水
平方向固定孔18Bは4個の段部13Bが形成する円形
凹部14Bの中心部に開設された挿通口15Bを中心に
する同心円上において接線方向に延在するようにそれぞ
れ配されている。この水平方向固定孔18Bは後記する
連結部材側水平方向固定部としての固定部材が嵌入され
るように形成されており、したがって、この水平方向固
定孔18Bによってフロアパネル側水平方向固定部が実
質的に構成されている。
【0064】4枚のフロアパネル10Bのコーナー部に
よって構成された円形凹部14B内には、連結部材20
Bが挿入されて連結されるようになっている。この連結
部材20Bは本体21Bを備えており、この本体21B
は硬質樹脂等の適度な弾性および機械的強度を有する材
料が用いられて、全体として円形凹部14B内に装着可
能な略円盤形状に一体成形されている。
【0065】この連結部材本体21Bの下面には、縦断
面形状が半長円形状で、横断面形状が長円形状に形成さ
れた連結部材側水平方向固定部としての水平方向固定部
材23Bが4本、垂直方向下向きに突設されており、各
水平方向固定部材23Bは連結部材本体21Bの同心円
上において接線方向に延在するように、かつ、周方向に
互いに90度の位相差をもってそれぞれ配設されてい
る。そして、これら水平方向固定部材23Bは前記した
フロアパネル10B側に4本が形成されたフロアパネル
側水平方向固定部としての各水平方向固定孔18Bにそ
れぞれ嵌入するようになっている。
【0066】また、連結部材21Bにおける水平方向固
定部材23B群の内側には、連結部材20Bをフロアパ
ネルの連結部材装着部としての円形凹部14Bに保持す
るための保持筒24Bが、同心円に配されて下向きに突
設されている。保持筒24Bは図8に示されているよう
に自然状態において、上部の円筒形状部に下部の円錐筒
形状部が連続する略逆ロケット形状になるように形成さ
れている。そして、保持筒24Bは後述するように押し
拡げ部材が圧入された際に、円錐筒形状部と円筒形状部
との接続部が、図7に示されているように径方向外向き
に拡開するようになっている。
【0067】そして、保持筒24Bの円筒形状部の中折
れ部外周には係合爪25Bが径方向外向きに環状に突設
されている。係合爪25Bは後述するように連結部材2
0Bが円形凹部14Bに装着された状態において、4個
の段部13Bのそれぞれにおける挿通口部の内周縁下端
面にそれぞれ係合し得る位置および形状に構成されてい
る。
【0068】また、保持筒24Bの内側には、後記する
押し拡げ部材が圧入される圧入孔26Bが筒中空部の内
向面によって実質的に形成されている。そして、この圧
入孔26Bの内周面における高さ方向の途中には、下方
に行くに従って内径が漸減するように形成された突出部
27が突設されており、この突出部27は圧入孔26B
に後記する押し拡げ部材が圧入された状態において、保
持筒24Bを径方向外向きに押し拡げることにより、係
合爪25Bを円形凹部14Bの挿通口15Bの縁辺下面
に係合させるようになっている。
【0069】さらに、保持筒24Bの内周面における上
端部には突起28が複数個、半球形状に形成されて径方
向内向きに突設されており、この突起28は後記する押
し拡げ部材の雄ねじ部に噛合するように構成されてい
る。
【0070】押し拡げ部材30Bは本体31Bを備えて
おり、本体31Bはアルミニウムや鉄等の金属、さらに
は、ナイロン等の樹脂のような機械的強度を有する材料
が用いられて、下端部にテーパー部32Bを有し、上端
部に円板形状の頭部33Bを有する円筒形状に形成され
ている。頭部33Bには工具係合溝34Bが一体的に没
設されており、この溝34Bはドライバ等の工具を係合
し得るように形成されている。
【0071】押し拡げ部材本体31Bの外周には雄ねじ
部35Bが一体的に形成されており、この雄ねじ部35
Bはそのピッチが比較的大きい多条ねじ構造に構成され
ている。すなわち、雄ねじ部35Bは後述するように、
圧入孔26Bから押し拡げ部材30Bが抜き出される際
に、少ない回転数で抜けるように設定されている。しか
し、床の震動等の自然力によって、押し拡げ部材30B
が圧入孔26Bから不慮に抜け出ないように、リード角
は通常の雄ねじと同等(5度程度)以下になっている。
【0072】次に、フロアパネル10Bの敷設方法につ
いて説明する。
【0073】まず、フロアパネル10Bが支持脚40を
介して床面41上に載置されて順次並べられて敷設され
る(図2および図3参照)。
【0074】その後、4枚のフロアパネル10Bのコー
ナー部に形成された連結部材装着部としての円形凹部1
4B内に連結部材20Bが挿入されて装着される。すな
わち、位置合わせされた状態で、連結部材20Bが円形
凹部14B内に挿入されると、連結部材側の4本の水平
方向固定部材23Bがフロアパネル側の各水平方向固定
孔18B内にそれぞれ係合された状態になるとともに、
保持筒24Bが挿通口15B内に上から挿通された状態
になる。
【0075】続いて、押し拡げ部材30Bが連結部材2
0Bの圧入孔26B内に圧入されると、保持筒24Bが
径方向外側に押し拡げられるため、係合爪25Bがフロ
アパネル10Bにおける円形凹部14Bの底壁に開設さ
れた挿通口15Bの開口縁下面側に係合される。
【0076】この係合爪25Bの挿通口15Bとの係合
により、連結部材20Bがフロアパネル10B側の連結
部材装着部としての円形凹部14Bから上方に抜け出る
のが防止された状態になる。また、圧入孔26Bに圧入
された押し拡げ部材30Bの雄ねじ部35Bは圧入孔2
6Bの内周面に突設された突起28に噛合するため、押
し拡げ部材30Bが圧入孔26Bから上方に不慮に抜け
出ることは防止された状態になる。
【0077】他方、フロアパネル側の4本の水平方向固
定部材23Bが連結部材側の各水平方向固定孔18Bに
それぞれ嵌入されることによって、各フロアパネル10
Bが互いに水平方向に離れるのが防止される。この水平
方向固定部材23Bの固定作用によって、連結部材20
Bを介して4枚のフロアパネル10Bは確実に連結され
た状態になるため、4枚のフロアパネル10Bが互いに
水平方向にずれるようとする状態を確実に阻止すること
ができる。
【0078】万一、各フロアパネル10Bの連結を解除
する必要が発生した際には、押し拡げ部材30Bの工具
係合溝34B内にドライバの先端が装着され、押し拡げ
部材30Bが少数回回転される。この押し拡げ部材30
Bの回転によって圧入孔26Bの内周面に突設された突
起28が雄ねじ部35Bのねじ溝に沿って相対的に移動
するため、押し拡げ部材30Bの本体31Bが圧入孔2
6Bから上方に抜け出ることになる。
【0079】押し拡げ部材30Bの本体31Bが圧入孔
26Bから抜き出されると、保持筒24Bが中心部側に
復帰するため、係合爪25Bによる挿通口15Bとの係
合が解除される。係合爪25Bの挿通口15Bとの係合
が解除されると、連結部材20Bはフロアパネル10B
の円形凹部14Bから上方に容易に抜き出すことができ
る。この際、押し拡げ部材30Bの頭部33Bをつまみ
上げると、押し拡げ部材30Bの雄ねじ部35Bの下端
部に突起28が噛合した状態のままになっているため、
押し拡げ部材30Bをつまみ上げることによって、連結
部材20Bを円形凹部14Bから容易に抜き出すことが
できる。
【0080】このようにして、押し拡げ部材30Bを抜
き出すことによって、連結部材20Bを4枚のフロアパ
ネル10Bの連結部材装着部としての円形凹部14Bか
ら容易に脱装することができる。そして、連結部材20
Bが円形凹部14Bから脱装されると、各フロアパネル
10B同士の連結が解除されるため、各フロアパネル1
0Bを床面41に対して移動させることができる。
【0081】以上説明したように、本実施例3において
も、連結部材20Bを4枚のフロアパネル10Bのコー
ナー部に形成された円形凹部14B内に挿入し、連結部
材20Bに押し拡げ部材30Bを圧入する操作を行うだ
けで、各フロアパネル10Bを連結部材20Bを介して
連結することができ、作業能率の向上を図ることができ
る。
【0082】万一、フロアパネル10B群の敷設後、フ
ロアパネル10Bを移動させる必要が発生した場合に
は、連結部材20Bから押し拡げ部材30Bを上昇させ
ることによって、連結部材20Bによる4枚のフロアパ
ネル10B同士の連結を解除することができるため、各
フロアパネル10Bを床に対して移動させることが可能
になる。
【0083】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0084】例えば、段部に形成される水平方向固定孔
は段部の法線辺にそれぞれ半長円形に形成された一対の
切欠部によって形成するに限らず、各段部の中間部に長
円形状や円弧形状等に形成してもよい。
【0085】押し拡げ部材に形成される雄ねじ部および
抜け止め部は、省略してもよい。
【0086】4枚のフロアパネルにおけるコーナー部に
よって形成された連結部材装着部に対して連結部材を回
転させる必要がないため、連結部材装着部および連結部
材は必ずしも円形に形成する必要はない。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
連結部材を回転操作することなく各フロアパネルを連結
部材を介して連結することができるため、フロアパネル
の敷設についての作業能率の向上を図ることができる。
また、フロアパネル同士の連結後、必要に応じてその連
結をきわめて容易な操作によって解除することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるフロアパネルの連結装
置を示す一部切断分解斜視図である。
【図2】その組立状態を示す切断面が水平固定部材およ
び保持部材を通る正面断面図である。
【図3】フロアパネルを示す各図であり、(a)は部分
正面断面図、(b)は部分平面図である。
【図4】連結部材を示す各図であり、(a)は切断面が
水平方向固定部材および保持部材を通る正面断面図、
(b)は底面図である。
【図5】本発明の実施例2であるフロアパネルの連結装
置を示す図であり、(a)は水平固定部および保持部材
を通る正面断面図、(b)は一部切断平面図である。
【図6】連結部材を示す図であり、(a)は一部切断平
面図、(b)は水平固定部および保持部材を通る正面断
面図である。
【図7】本発明の実施例3であるフロアパネルの連結装
置の連結状態を示す正面断面図である。
【図8】その解除状態を示す正面断面図である。
【符号の説明】
10、10A、10B…フロアパネル、11…上面パネ
ル、12…下面パネル、13、13B…段部、13A…
チャンネル形状部、14、14A、14B…円形凹部、
15、15A、15B…挿通口、15a…挿通口部、1
6、16B…底壁、17…切欠部、18、18B…水平
方向固定孔、18A…水平方向固定凹部、19…充填
材、20、20A、20B…連結部材、21、21A、
21B…連結部材本体、22…筒壁、23、23A、2
3B…水平方向固定部材、24、24A、24B…保持
部材、25、25A、25B…係合爪、26、26B…
圧入孔、26A…挿入孔、27…突出部、28…突起、
30、30A、30B…押し拡げ部材、31、31A、
31B…本体、32、32B…テーパー部、32A…抜
け止め部、33、33A、33B…頭部、34、34
A、34B…工具係合溝、35、35A、35B…雄ね
じ部、40…支持脚、41…床面、27…突出部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面上に支持脚を介して敷設された複数
    枚のフロアパネルのコーナー部のうち4枚のフロアパネ
    ルが隣接するコーナー部に、4個のコーナー部が突き合
    わされて連結部材装着部が形成されており、この連結部
    材装着部に連結部材が装着され、この連結部材により4
    枚のフロアパネルが互いに連結されているフロアパネル
    の連結装置において、 前記各コーナー部に挿通口部が互いに突合して挿通口を
    構成するように開設されているとともに、前記各コーナ
    ー部における挿通口部の外側に各フロアパネル側水平方
    向固定部がそれぞれ形成されており、 前記連結部材の下面には前記各フロアパネル水平方向固
    定部に係合される各連結部材側水平方向固定部が形成さ
    れており、 前記連結部材の前記各挿通口部に対応する位置には保持
    部材が下向きにそれぞれ突設されているとともに、各保
    持部材の下端部には係合爪が径方向外向きにそれぞれ突
    設されており、 この連結部材が前記連結部材装着部に装着された状態
    で、各連結部材側水平方向固定部が前記各フロアパネル
    側水平方向固定部にそれぞれ係合され、さらに、前記各
    保持部材の内向面空間内に押し拡げ部材が挿入されるこ
    とにより各保持部材が径方向外向きに押し拡げられた状
    態で、前記各係合爪が前記挿通口の下縁にそれぞれ係合
    されていることを特徴とするフロアパネルの連結装置。
  2. 【請求項2】 フロアパネル側水平方向固定部がフロア
    パネルの連結部材装着部に開設された固定孔によって構
    成されているとともに、連結部材側水平方向固定部がこ
    の固定孔に嵌入する固定部材によって構成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のフロアパネルの連結装
    置。
  3. 【請求項3】 フロアパネル側水平方向固定部がフロア
    パネルの連結部材装着部に形成された固定凹部によって
    構成されているとともに、連結部材側水平方向固定部が
    この固定凹部に嵌入する固定凸部によって構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のフロアパネルの連
    結装置。
  4. 【請求項4】 前記押し拡げ部材の外周面に多条ねじで
    ピッチ間隔の大きい雄ねじ部が形成されているととも
    に、その頭部に工具係合溝が形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載のフロアパネルの連結装置。
  5. 【請求項5】 前記押し拡げ部材の先端に連結部材側水
    平方向固定部の係合爪に下側から係合する抜け止め部が
    径方向外向きに突設されていることを特徴とする請求項
    1に記載のフロアパネルの連結装置。
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