JPH058330Y2 - - Google Patents

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JPH058330Y2
JPH058330Y2 JP4226388U JP4226388U JPH058330Y2 JP H058330 Y2 JPH058330 Y2 JP H058330Y2 JP 4226388 U JP4226388 U JP 4226388U JP 4226388 U JP4226388 U JP 4226388U JP H058330 Y2 JPH058330 Y2 JP H058330Y2
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sleeve
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protrusion
sleeves
enlarged diameter
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は内奥にアンダーカツトと称される拡
径部を有する拡径孔に装着される埋め込みねじ構
造に関する。
(従来技術) 被固定面、例えば、固化したコンクリート面
(以下コンクリート面という)に対し、アンカー
ボルトを植設して他の物品を取着することがよく
ある。
ここで、コンクリート面に植設されたアンカー
ボルトの引き抜き強度を向上するため、コンクリ
ートに対して内奥に拡径部を有する拡径孔を穿設
する穿孔装置が本出願人によつて開発され、ま
た、この種の拡径孔に植設するのに好適なアンカ
ーボルトも各種提案されている。
第4図aは拡径孔に植設される従来のアンカー
ボルトの縦断面図である。
このアンカーボルトは、先端部に雄ねじ3を有
するボルト身部2基端に、漸次拡径したテーパ面
5を形成した張り出し顎4を備えたボルト本体1
と、ボルト本体1の張り出し顎4に対応する内端
面より適当な深さに複数個のスリツト7を設けて
展開片8を形設した筒状のスリーブ6とを組み合
わせてなり、ボルト本体1のボルト身部2にスリ
ーブ6を緩挿入した状態で、コンクリートに穿設
した拡径孔Aに挿入し、コンクリート面から突出
するボルト身部2に対して別に用意したナツト9
を螺合してこれを締めつけることによつて、拡径
孔内拡径部Bにおいて張り出し顎4のテーパ面5
に沿わせてスリーブ6の展開片8を展開させて固
定するものである。
(考案が解決しようとする課題) 上記するスリーブは、スリーブ全体が一本の円
筒状をなし、その内端面側から軸方向に向けて複
数個のスリツトを設けて展開片を形設したもので
あるから、拡径孔内において展開片が展開するた
めには、スリツト底部、つまり、展開片基礎が一
定の曲率を持つたままに外向けに折り曲げ展開す
ることになり、しかも、この展開片の展開に際し
ては張り出し顎に沿つて最大限を展開させ、展開
片基部における折り曲げ部に応力が集中して座屈
し、折り曲げ部は直線状にならず、変形した展開
片が孔壁に接触するため、アンカーボルトはコン
クリート面にしつかりと固定されず、振らつく原
因になる。
またアンダーカツトに装着されるアンカーボル
トの耐力は、コンクリートの圧縮強度、拡径部の
側面積等の影響を受け、該圧縮強度が高くて拡径
部の側面積が大きいほど、アンカーボルトの耐力
は大となる。ゆえに、コンクリートの圧縮強度が
一定の場合、拡径部の側面積を大とするほど上記
耐力は大となり、拡径孔Aの径に対してより大き
な拡径部Bを設けるのが望ましい。このような場
合、第4図bに示すように、展開片を有するスリ
ーブの通る拡径孔Aの間隙W1よりも拡径部B表
面とテーパ面5との間隙W2の方が大となる。こ
の拡径部Bに厚みがW1の展開片を有するスリー
ブを打ち込んでもボルトの固定はできない。
この考案は上述の点に鑑みなされたものであ
り、作業性がよく、安定性の高い確実な埋め込み
ねじ構造を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案に係る埋
め込みねじ構造は、 両端部にねじ孔を設け、且つ外端面にドライバ
ー係合溝を形成したスリーブ本体と、該スリーブ
本体に連接して、一方の端面より切り込んで他方
の端部に連結部を残して設けたスリツトにより複
数個の展開片を形設しかつ上端面側に内方向に向
かう突起部を有する複数個の展開用スリーブと、
該突起部を有する複数個の展開用スリーブに内接
し且つ一方の端面より切り込んで他方の端部に連
結部を残して設けたスリツトにより複数個の展開
片を形設した突起部を有しない展開用スリーブ
と、上記突起部を有する複数個の展開用スリーブ
と突起部を有しない展開用スリーブに挿通してス
リーブ本体のねじ部に螺合させ、上記の展開用ス
リーブの展開片を摺接展開させる張り出し顎を有
する張り出し顎付ボルトからなることを特徴とす
る。
(作用) 上記のように構成される本考案によると、コン
クリート面に穿設した拡径孔において、該孔拡径
部にまず張り出し顎付ボルトと突起部を有しない
展開用スリーブと突起部を有する複数個の展開用
スリーブをこの順序で挿入し、打ち込み棒を使用
して外部からの槌打によつて上記する展開用スリ
ーブを展開させ、この後、孔内にスリーブ本体を
挿入し、ドライバーを使つてスリーブ本体を張り
出し顎付ボルトにねじ込んで固定し、該スリーブ
本体の外端面の雌ねじを埋め込みねじとして構造
物取付け等に利用する。
(実施例) 以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は本考案の分解斜視図、第2図aは本考
案の使態様の縦断面図である。
第1図および第2図aにおいて、10はスリー
ブ本体で、このスリーブ本体10は、中心孔両端
部に雌ねじ11,12を設け、且つ外端面にドラ
イバー係合溝13を形成してなり、コンクリート
に穿設された拡径孔Aに対して、緩挿可能な大き
さのものである。
14はスリーブ本体10の内端側に連接して装
着される、上端面側に内方向に向かう突起部18
を有する筒状をなす展開用スリーブで、その下端
面側から上端面近くまで連結部19を残して切り
込んだ6個のスリツト20により、6個の展開片
21が形成されている。本実施例においては、上
端面側に内方向に向かう突起部を有する展開用ス
リーブは最外側の14から最内側の17まで4個
ある。突起部を有する展開用スリーブ15〜17
にも、14と同様にその下端面側から上端面近く
まで連結部を残して切り込んだ6個のスリツトに
より、6個の展開片が形成されている。上記の4
個の展開用スリーブ14〜17の各々は、第2図
bに示されているように、内側面の下端側にテー
パ部22を有し、また、最外側の展開用スリーブ
14を除いた他の3個は外側面の上端側にテーパ
部23を有している。
24は上記せる突起部を有する4個の展開用ス
リーブの中の最内側の17に内接する突起部を有
しない展開用スリーブで、その下端面側から上端
面近くまで連結部25を残して切り込んだ6個の
スリツト26により、6個の展開片27が形成さ
れている。また、この突起部を有しない展開用ス
リーブ24は、第2図bに示されているように外
側面の上端側にテーパ部28を有している。突起
部を有する展開用スリーブ14と15,15と1
6,16と17のそれぞれは、上記テーパ部22
と23において接合され(それぞれ接合部p,
q,rに対応する)、最内側の突起部を有する展
開用スリーブ17と突起部を有しない展開用スリ
ーブ24は、テーパ部22と28において、接合
されている(接合部s)。なお、上記接合部は突
起部を有する展開用スリーブ14〜17と突起部
を有しない展開用スリーブ24を一体物として機
械加工で製作する過程で形成してもよいし、各々
を別々に機械加工した後に、スポツト溶接するこ
とにより形成することもできる。いずれの方法で
接合部を形成するにしても、下側の接合部sの強
度を最も弱く、上側にいくに従つて接合部の強度
は順次強くなり、接合部pの強度が最も強くなる
ようにする。この結果、下側の接合から切り離さ
れるようにすることができる。
29は上記せる突起部を有する展開用スリーブ
14〜17と突起部を有しない展開用スリーブ2
4に挿通してスリーブ本体10に連結される張り
出し顎付ボルトで、スリーブ本体10の内端側雌
ねじ11に螺合するボルト身部30と、突起部を
有する展開用スリーブ14〜17の各展開片と突
起部を有しない展開用スリーブ24の各展開片が
摺接してこれを展開させるテーパ面31を有する
張り出し顎32からなる。また拡径部B表面と上
記テーパ面31との間に装着される、突起部を有
する展開用スリーブ14〜17の展開片の4個分
の厚みと突起部を有しない展開用スリーブ24の
展開片の厚みの合計寸法は、拡径孔A表面よりボ
ルト身部30までの寸法より大きい。
次に、この考案の埋め込みねじ構造の施工手順
を第3図を参照しながら説明する。
コンクリート面に穿設された拡径部Bを有する
拡径孔A内に、まず張り出し顎付ボルト29を挿
入する。次に、相互に上記テーパ部において接合
された突起部を有しない展開用スリーブ24と突
起部を有する展開用スリーブ17,16,15,
14の5個のスリーブを挿入する。これらのスリ
ーブは、拡径部Bにおいて張り出し顎付ボルト2
9のテーパ面31上に軽く載せた状態にする。
(第3図a参照) 次に、別に用意した、最外側の突起部を有する
展開用スリーブ14とほぼ同一径をなす筒状の打
ち込み棒Cを孔内に挿入し、該打ち込み棒C下端
面を最外側の突起部を有する展開用スリーブ14
の上端面に当てて打ち込み棒Cを槌打すると、上
記接合部の中で強度的に最も弱いs点の接合が切
り離され、突起部を有しない展開用スリーブ24
の各展開片27は張り出し顎付ボルト29のテー
パ面31上に摺接展開されるが、同時に、最内側
の突起部を有する展開用スリーブ17の上記テー
パ部22が突起部を有しない展開用スリーブ24
のテーパ部28上を摺動することにより、最内側
の突起部を有する展開用スリーブ17の各展開片
は突起部を有しない展開用スリーブ24の展開片
上に摺接展開される。槌打を続行することによ
り、接合部r点、q点、p点の接合が順次切り離
され、突起部を有する展開用スリーブ16,1
5,14の各々のテーパ部22がそれぞれ17,
16,15のテーパ部23上を摺動することによ
り、突起部を有する展開用スリーブ16,15,
14の各展開片はそれぞれ、17,16,15の
各展開片上に摺接展開される。最終的に突起部を
有する最外側の展開用スリーブ14の展開片が、
突起部を有する展開用スリーブ15の展開片上に
摺接展開完了されるまで槌打され、拡径部Bと張
り出し顎付ボルト29のテーパ面31との間でし
つかりと圧着固定される。(第3図b参照) この後、スリーブ本体10を孔内に挿入し、そ
の内端側雌ねじ11と張り出し顎付ボルト29の
ボルト身部30を螺合させ、適宜のドライバーを
使用してその先端をドライバー係合溝13に係合
させてスリーブ本体10をねじ込み、スリーブ本
体10は強固に拡径孔A内に固定される。(第3
図c参照) こうして拡径孔A内には埋め込みねじが設けら
れることになり、スリーブ本体10の外端側雌ね
じ12を使用して取付けボルトDによりコンクリ
ート面に構造物Eを固定したりするのに利用す
る。(第3図d参照) (効果) 以上説明したように、本考案の埋込みねじ構造
によれば、スリーブ本体と展開用スリーブとを別
構成とし、展開用スリーブにスリツトによつて形
設した複数個の各展開片は全体が一様に壁面内に
圧着固定して埋込みねじとして安定する。
しかも、拡径孔Aに対して拡径部Bの径を大き
くすることにより拡径部Bの側面積が大となるの
で、大面積のスリーブがコンクリート面と接する
ので面圧が小さくなり、ボルトの耐力は増大し、
非常に信頼性の高い埋め込みねじ構造を提供する
ことができる。
また、展開用スリーブは突起部を有する複数の
展開用スリーブと突起部を有しない展開用スリー
ブよりなつているので、拡径部Bと張り出し顎付
ボルトのテーパ面との間の圧接力の作用面が多
く、拡径部Bよりの展開用スリーブの離脱は極め
て困難で強固に圧着固定される。
さらに、スリーブ本体は上記展開用スリーブが
張り出し顎付ボルト上に展開して孔内に固着後
に、ドライバーを使用して張り出し顎付ボルトに
対する螺合締め付けだけでよく、強固な固定を可
能とし、作業性も良くて多方面に適用可能な優れ
た考案である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の分解斜視図、第2図aは使
態様を示す縦断面図、第2図bは第2図aの張り
出し顎付ボルトと展開用スリーブの装着状況を示
す拡大図、第3図a〜dは使態様の施工手順を示
す説明図、第4図aは拡径孔に植設された従来の
アンカーボルトの縦断面図、第4図bは展開用ス
リーブの通る間隙についての説明図である。 1……ボルト本体、2……ボルト身部、3……
雄ねじ、4……張り出し顎、5……テーパ面、6
……スリーブ、7……スリツト、8……展開片、
9……ナツト、10……スリーブ本体、11……
雌ねじ、12……雌ねじ、13……ドライバー係
合溝、14……突起部を有する展開用スリーブ、
15……突起部を有する展開用スリーブ、16…
…突起部を有する展開用スリーブ、17……突起
部を有する展開用スリーブ、18……突起部、1
9……連結部、20……スリツト、21……展開
片、22……テーパ部、23……テーパ部、24
……突起部を有しない展開用スリーブ、25……
連結部、26……スリツト、27……展開片、2
8……テーパ部、29……張り出し顎付ボルト、
30……ボルト身部、31……テーパ面、32…
…張り出し顎。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両端部にねじ孔を設け、且つ外端面にドライバ
    ー係合溝を形成したスリーブ本体と、該スリーブ
    本体に連接して、一方の端面より切り込んで他方
    の端部に連結部を残して設けたスリツトにより複
    数個の展開片を形設しかつ上端面側に内方向に向
    かう突起部を有する複数個の展開用スリーブと、
    該突起部を有する複数個の展開用スリーブに内接
    し且つ一方の端面より切り込んで他方の端部に連
    結部を残して設けたスリツトにより複数個の展開
    片を形設した突起部を有しない展開用スリーブ
    と、上記突起部を有する複数個の展開用スリーブ
    と突起部を有しない展開用スリーブに挿通してス
    リーブ本体のねじ部に螺合させ、上記の展開用ス
    リーブの展開片を摺接展開させる張り出し顎を有
    する張り出し顎付ボルトからなることを特徴とす
    る埋め込みねじ構造。
JP4226388U 1988-03-29 1988-03-29 Expired - Lifetime JPH058330Y2 (ja)

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JPH01144507U JPH01144507U (ja) 1989-10-04
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