JPH06192923A - 紡績容器移動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器押動部材の運動方向において、作業員の
負傷あるいは押し込まれた対象物による故障を回避する
ための装置を提供することである。 【構成】 運動可能に設けられた紡績容器押動部材と、
その運動の間にこの運動面においてこれと交差する延長
部分を有する機枠部分および／あるいは容器案内部材と
により容器を第１位置から第２位置に移動させる装置で
あって、容器押動部材７、８の運動を停止するため、押
動部材７、８の運動方向において、この押動部材７、８
と、機枠部分９、１２および／あるいは容器案内部材１
０′、１１の延長部分との間にスイッチ２０を作動する
手段が設けられていることを特徴とする装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】本発明は、運動可能に設けられた紡績容器
押動部材と、その運動の間にこの運動面においてこれと
交差する延長部分を有する機枠部分および／あるいは容
器案内部材とにより容器を第１位置から第２位置に移動
させる装置に関するものである。

【０００２】

【従来技術】紡績容器を紡績用装置、例えばカーディン
グ装置、ドローイング装置、あるいは容器搬送装置に移
動させるための上述したタイプの装置は公知である。こ
のために種々の態様の移動装置が使用される。例えばド
ローイング装置において、空容器を回転バー部材で把持
して容器待機位置からスライバー充填位置に移動させる
ことは公知である。この回転バー部材のその後の回転に
より、容器はこの充填位置から他の待機位置へ移動せし
められる。

【０００３】直線押動手段により紡績容器を第１の待機
位置から、充填位置を経てさらに他の待機位置まで移動
させる容器交換装置も公知である。

【０００４】しかしながら、これら公知の紡績容器交換
装置は、いずれも容器移動の際に、あるいは機枠ないし
容器案内部材の外側からの逆方向運動衝程において、容
器は機枠ないし容器案内部材の空白部に導かれる。この
ような移動には、押動部材の運動範囲内に在る作業員そ
の他の対象物が、機枠および／あるいは容器案内部材と
押動部材との間に押し込められる危険がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、容器押動部材の運動方向において、作業員の負傷あ
るいは押し込まれた対象物による故障を回避するための
装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】しかるに上述の目的は、
容器押動部材（７、８）の運動を停止するため、押動部
材（７、８）の運動方向において、この押動部材（７、
８）と、機枠部分（９、１２）および／あるいは容器案
内部材（１０′、１１）の延長部分との間にスイッチ
（２０）を作動する手段が設けられていることを特徴と
する装置により達成されることが本発明者らにより見出
された。

【０００７】この本発明装置により、容器押動部材と機
枠および／あるいは容器案内部材との間に押し込まれた
作業員ないし対象物は、スイッチ作動装置に作用して押
動部材の運動を停止させる。押動部材の運動はこれによ
り運動路妨害の場合に停止せしめられる。さらに押動部
材の運動は、緊急の際作業員自身がスィツチ作動装置を
操作して停止せしめられることが可能である。このスイ
ッチ作動装置は多くの位置からアクセスし得るからであ
る。

【０００８】このスイッチ作動装置は、容器押動部材が
回転バー部材である場合に特に有利である。回転バー部
材の回転するアームは人体を把持して装置の危険な範囲
まで持ち込む危険があるからである。

【０００９】機枠から若干の間隔を置いて、機枠に沿っ
て走行する索条は、押動部材の運動を停止するスイッチ
と結び付けられている。例えば容器押動部材により作業
員を索条に向けて押圧した場合、スイッチが作動し、こ
れにより押動部材が停止せしめられる。

【００１０】多数の機枠縁辺ないし容器案内部材が設け
られている場合、本発明による変向ローラに展張されて
変向する索条はことに有利である。唯１個のスイッチ
に、必要個所にそれぞれ張りめぐらされた索条を結びつ
ければ足りるからである。

【００１１】索条に負荷がかかり、またこれが除かれる
際に、スイッチが作動され、押動部材の運動が停止せし
められる構成には特別の利点がある。例えば索条が裂断
され、あるいは少なくとも引き伸ばされて、スイッチを
作動させることができない場合に追加的保全が行なわれ
得るからである。

【００１２】索条が機枠の方向に向けてたわんだ際にス
イッチが作動される場合、機枠なしに容器案内部材と索
条との間の間隔を大きくして、索条が逆方向にたわんだ
場合にもスイッチが作動して容器押動部材の運動を停止
し得るようにするのが有利である。

【００１３】

【実施例】以下において、図示の実施態様に関連して本
発明装置をさらに具体的に説明する。

【００１４】本発明装置の平面図を示す図１において、
紡績用装置１、たとえばドローイング装置に、容器交換
装置６が付設されている。この容器交換装置６には、ス
ライバー充填処理圏５への搬入装置３からスライバー容
器２が搬入され、容器２の充填後、これは容器交換装置
６によりスライバー充填処理圏からの容器搬出装置４に
給送される。容器２は搬入装置３の領域内においては、
容器案内として作用する桁材１１、１１′により案内さ
れる。搬出装置４の領域においては、容器２はフロアに
設けられた案内部材として作用する壁部１０、１０′に
より案内される。

【００１５】容器交換装置６には、容器２の移動用回転
バー７が配置され、このバー７の回転により、そのアー
ム８がすでにそこに在った容器２を把持し、これを搬入
装置から充填処理圏５に移動させる。スライバー充填さ
れた紡績容器２は、回転バー７のさらに他のアーム８に
より、充填処理装置から押し動かされる。上述回転バー
７の矢印方向回転運動の間に、回転運動当初搬出装置４
に在ったアーム８は、容器交換装置６の機枠９を経て搬
入装置３まで回動される。この過程において、アーム８
はその面内において機枠９の突出部を横切る。アーム８
はこれにより容器交換装置６の機枠９における開口を通
過する。さらに、搬入装置３の前方の準備状態に在った
アーム８は、まず容器案内枠材１１の延長部により案内
され、次いで図示実施例においては紡績用装置１の開口
内に入る。

【００１６】アーム８のこれらすべての運動の際に、ア
ーム８の回転範囲内で、アーム８と容器交換装置６の機
枠９ないし紡績用装置１の機枠１２、あるいは容器案内
部材１０′ないし１１との間に作業員その他の対象が挟
まれる危険がある。

【００１７】本発明は、そこで、回転バー部材７の回転
範囲に在る機枠部分９、１２ないし容器案内部材１
０′、１１において、回転バー部材７が機枠延長部９、
１２および／あるいは容器案内部材１０′、１１と交差
する側に安全装置を設けようとするものである。この安
全装置は、ことに有利な実施態様として、スイッチ２
０、索条２１、変向ローラ２２を具備し、変向ローラ２
２には周溝２３が設けられ、索条２１はこの周溝２３に
案内される。索条２１は機枠９から間隔ａを置いて展張
され、索条２１は切換装置２０に接続される。なんらか
の対象がこの索条２１に触れると、スイッチ２０に引っ
張る力が及ぼされ、オフに切換られ、回転バー部材７の
回転運動が停止される。挟まれた対象は回転バーの回転
範囲外に排除され、回転バー部材７の回転運動はあらた
めて開始される。さらに他の安全機能をスイッチ２０に
施し得る。すなわち、索条２１が引きちぎられた場合、
あるいは少なくともスイッチ２０に引張力を及ぼし得な
くなった場合、スイッチ２０は信号を発するように構成
され、これにより回転バー部材７の運動は中断される。
これにより安全装置が故障した場合、回転バー部材７は
駆動され得ないか、あるいは駆動の間における作業員の
傷害が回避される。

【００１８】自明のことであるが、スイッチ２０、索条
２１および変向ローラ２２を有する安全装置は、図１に
示される。例えば容器案内部材１０′ないし１１のよう
な容器交換装置の構成と異なる態様で構成され得る。す
なわち、追加的安全装置により、あるいは構成上適当で
あるならば追加的変向ローラにより関連する位置に平行
して索条２１を展張することができる。これによりただ
１個のスイッチで広い範囲にわたる安全を講ずることが
できる。

【００１９】さらに本発明の範囲において、容器が回転
バー部材７によってではなく、直線状押動部材によって
押動される装置も構成され得る。この場合、容器２は、
搬入装置３に沿って設けられる、直線運動可能の押動部
材により充填処理圏５に給送され、その際に機枠縁辺は
押動部材運動面と交差する。この延長部分が交差する機
枠縁辺に、本発明による安全装置が設けられる。

【００２０】なお本発明は紡績用装置１に対する容器交
換装置には限定されない。直線運動ないし回転運動容器
交換装置は、例えば紡績用装置において容器を交付し、
かつ受領する容器搬送手段に対しても使用され得る。ま
たこの場合本発明による安全確保は、押動部材が搬送手
段の機枠延長部と交差する場合に行なわれ得る。

【００２１】本発明装置の側面図を示す図２において、
容器交換装置６の、アーム８、８′を有する回転バー部
材７、７′は、機枠９および１２の空白部において運動
せしめられる。紡績容器２は、図２においては、紡績用
装置１の下方に在り、回転バー部材７、７′の回転運動
により搬出装置４に給送される。図示の実施態様におい
ては、２個の回転バー部材７、７′が設けられ、これら
の間に容器案内部材１１が固定的に装着されている。両
回転バー部材７、７′のために使用されるべき容器案内
部材１１の側面に、スイッチ２０′と、索条２１′を有
する安全装置が設けられる。回転バー部材７、７′と容
器案内部材１１の間に、何らかの対象が挟み込まれる
と、図１におけると同様にスイッチ２０′により、回転
バー部材７、７′の回転運動が停止せしめられる。

【００２２】安全装置は、容器案内部材１１において変
向ローラを持っていないが、容器交換装置６において、
回転バー部材７、７′とは反対側の機枠面上に変向ロー
ラ２２を持っている。索条２１は機枠９の下方面一方端
の固定点２４において固定され、これから機枠９の下方
面に沿って展張され、第１変向ローラ２２から垂直に変
向され、機枠９の上方面に沿って案内され、スイッチ２
０に索条他端が結合される。索条２１に何らかに対象に
よる負荷が掛かると、あるいは逆に負荷が除かれると、
これによりスイッチが作動され、回転バー部材７、７′
の回転運動は停止せしめられる。

【００２３】索条２１の展張、変向により多数の機枠部
分における安全保持を唯１個のスイッチで行ない得るこ
とは図１の実施態様におけると同様である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明装置の平面図である。

【図２】他の実施態様における装置の側面図である。

【符号の説明】

１………紡績用装置（例えばドローイング装置） ２………紡績容器 ３………搬入装置 ４………搬出装置 ５………充填処理圏 ６………容器交換装置 ７………回転バー部材 ８………（同上の）アーム ９………（容器交換装置６の）機枠 １０、１０′………（紡績容器２の）案内（壁面）部材 １１、１１′………案内（桁状）部材 １２………（紡績用装置１の）機枠 ２０………スイッチ ２１………索条 ２２………変向ローラ ２３………周溝 ２４………索条（一方端）の固定点

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 運動可能に設けられた紡績容器押動部材
   と、その運動の間にこの運動面においてこれと交差する
   延長部分を有する機枠部分および／あるいは容器案内部
   材とにより容器を第１位置から第２位置に移動させる装
   置であって、容器押動部材（７、８）の運動を停止する
   ため、押動部材（７、８）の運動方向において、この押
   動部材（７、８）と、機枠部分（９、１２）および／あ
   るいは容器案内部材（１０′、１１）の延長部分との間
   にスイッチ（２０）を作動する手段が設けられているこ
   とを特徴とする装置。
2. 【請求項２】 請求項１による装置であって、容器押動
   部材（７、８）が回転バー部材アーム（８）であること
   を特徴とする装置。
3. 【請求項３】 請求項１あるいは２による装置であっ
   て、上記スイッチ作動手段が、機枠（９、１２）および
   ／あるいは容器案内部材（１０′、１１）との間に間隔
   （ａ）を置いて、機枠（９、１２）および／あるいは容
   器案内部材（１０′、１１）に沿って走行する索条（２
   １）であって、これが容器押動部材（７、８）の運動を
   停止するようにスイッチ（２１）と結合されていること
   を特徴とする装置。
4. 【請求項４】 請求項３による装置であって、索条（２
   １）が周溝を有する変向ロール（２２、２３）により展
   張され、変向せしめられることを特徴とする装置。
5. 【請求項５】 請求項３あるいは４による装置であっ
   て、スイッチ（２０）が、索条（２１）に負荷が掛けら
   れかつ、また除かれることにより、容器押動部材（７、
   ８）の駆動ないし停止をもたらすようになされているこ
   とを特徴とする装置。