JPH061927A - 無機質板用塗料および無機質板 - Google Patents

無機質板用塗料および無機質板

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JPH061927A
JPH061927A JP18595892A JP18595892A JPH061927A JP H061927 A JPH061927 A JP H061927A JP 18595892 A JP18595892 A JP 18595892A JP 18595892 A JP18595892 A JP 18595892A JP H061927 A JPH061927 A JP H061927A
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JP
Japan
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coating
resin emulsion
inorganic
synthetic resin
silica powder
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Pending
Application number
JP18595892A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Utagaki
一男 歌書
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichiha Corp
Original Assignee
Nichiha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は無機質板に塗装を施こした場合、エフ
ロレッセンス現象を抑制しかつ塗膜の剥離を防止するこ
とを目的とする。 【構成】合成樹脂エマルジョンに粒径55μm以下の超
微粒シリカ粉末を添加した塗料を用い、該超微粒シリカ
粉末と無機硬質板の水酸化カルシウムと反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無機質板の表面塗装用に
供せられる塗料に関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来からセメント等の無機水硬性無機物
質に補強材として石綿、木片、木毛、パルプ等を混合し
た無機質板が建築用板材として提供されている。
【0003】このような無機質板においてはセメント等
の硬化の際の水和反応において副生する水酸化カルシウ
ムが該無機質板表面に析出するエフロレッセンス現象が
発生すると云う問題がある。
【0004】上記エフロレッセンス現象を防止するため
および表面化粧を施こすために、無機質板の表面に合成
樹脂塗料を塗布し、形成される塗膜によって無機質板内
部に水が浸入することを防止することが提案されてい
る。
【0005】しかしながら塗膜にはピンホールが発生し
易く完全にエフロレッセンス現象を防止することは困難
である。塗料を厚く塗布して肉厚の塗膜を形成すればピ
ンホールの発生が防止出来るが、この方法では塗料が多
量に必要でコストアップになり、また肉厚の塗膜を形成
した無機質板は積重ねてオートクレーブ養生等を施こす
際にブロッキングを起し易い。
【0006】
【従来の技術】そこで従来、塗膜と無機質板の密着性を
向上せしめ、エフロレッセンス現象による塗膜の汚損や
剥離を防止するため、オートクレーブ処理において無機
質板を半養生の状態で表面層のみを乾燥脱水し、該表面
層に樹脂液を含浸硬化させる前処理を行ない、その後該
無機質板を完全に養生してから該表面層に塗装を行なう
方法が提案されている(特開昭56−149392
号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記方法
においては無機質板の表面に半養生状態で樹脂液を含浸
させる前処理を行なうと、オートクレーブ処理中に硬化
阻害を起こし易く、また工程が煩雑になりかつ材料費も
高くなる。更に無機質板を半養生状態で表面層のみ選択
的に乾燥脱水することは極めて困難なことで実用性に乏
しい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、合成樹脂エマルジョンに
粒径55μm以下の超微粒シリカ粉末を添加した無機質
板用塗料を提供し、更に該無機質板用塗料を表面に塗装
した無機質板を提供するものである。
【0008】〔合成樹脂エマルジョン〕本発明では塗料
として合成樹脂エマルジョンを使用する。合成樹脂エマ
ルジョンは合成樹脂溶液に比して無機質板への浸透が少
なくピンホールを生じにくい。上記合成樹脂エマルジョ
ンとしては、アクリル樹脂エマルジョン、酢酸ビニル樹
脂エマルジョン、スチレン樹脂エマルジョン、ウレタン
樹脂エマルジョン、スチレン−ブタジエン共重合体エマ
ルジョン等通常塗料として用いられる合成樹脂エマルジ
ョンが使用されるが、耐アルカリ性の点でアクリル樹脂
エマルジョンは望ましい合成樹脂エマルジョンである。
上記アクリル樹脂エマルジョンとは、アクリルエステル
単独、またはアクリルエステルとメタクリルエステル、
スチレン、酢酸ビニル等の他の共重合可能なモノマーと
の共重合エマルジョンである。
【0009】〔超微粒シリカ粉末〕本発明で充填材とし
て用いられる超微粒シリカ粉末とは、粒径55μm以下
の超微粒のシリカ粉末、即ちSi O2 を含有する粉末で
あり、このような粉末としては超微粒ケイ石粉、フェロ
シリコンの製造工程で副生する超微粒シリコンダスト、
超微粒シリコンフラワー等がある。
【0010】〔第三成分〕上記成分以外、炭酸カリシウ
ム、フライアッシュ、高炉スラグ、酸化チタン、カーボ
ンブラック、クロムイエロー、ベンガラ等の上記超微粒
シリカ粉末以外の充填材または顔料、ジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート等の可塑剤、ポリビニルアル
コール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス等の保護コロイドまたは増粘剤、紫外線吸収剤、老化
防止剤等の第三成分が添加されてもよい。
【0011】〔配合〕本発明の塗料として好ましい配合
は合成樹脂固形分15〜20重量%、望ましくは16.
5〜18重量%、上記超微粒シリカ粉末を含む充填剤ま
たは顔料が全体として12〜16重量%、望ましくは1
3.5〜14.5重量%、水65〜75重量%、望まし
くは67.5〜70重量%程度である。そして上記超微
粒シリカ粉末は合成樹脂固形分100重量部に対して5
0重量部以上添加されることが好ましい。
【0012】〔無機質板〕本発明の塗料が適用される無
機質板は、セメント等の無機水硬性物質、ケイ石粉、ケ
イ砂、パーライト、ゼオライト、バーミキュライト等の
骨材、石綿、木片、木毛、パルプ等の繊維補強材等を混
合し、乾式法、半乾式法、湿式法等により製造され、建
築用板材として供されるものである。
【0013】〔塗装〕上記無機質板の表面には養生前、
半養生、あるいは完全に養生した状態で本発明の塗料が
塗布される。塗装方法としてはスプレー塗装、刷毛塗
り、ロールコーター、フローコーター、浸漬等の一般的
方法が適用され、塗布量としては通常塗料として55〜
110g/m2 程度塗布される。所望なれば本発明の塗
料を下塗り塗料としてその上に更に上塗り塗料が塗装さ
れてもよい。該上塗り塗料は通常無機質板を完全に養生
した後に塗布され、その塗布量は通常110〜220g
/m2 である。
【0014】
【作用】本発明の塗料の基材は合成樹脂エマルジョンで
あるから、無機質板に塗布した際に浸透が少なくピンホ
ールが発生しにくい。また上記合成樹脂エマルジョンに
は反応性が高い粒径55μm以下の超微粒シリカ粉末を
添加するから、無機質板のセメント類の硬化の際、水和
反応により副生した水酸化カルシウムが塗膜と無機質板
との境界面に析出しても、該超微粒シリカ粉末が該水酸
化カルシウムと円滑に反応することにより、該水酸化カ
ルシウムが消費され、エフロレッセンス現象が防止され
る。
【0015】
【実施例】
〔実施例1〕下記の組成を混合して塗料を作製する。 アクリル樹脂エマルジョン 48重量部 (固形分50重量%) 充填材および顔料(表1) 20重量部 添加水 77重量部 上記充填材および顔料の混合比率は表1に示される。
【0016】
【表1】
【0017】木質繊維セメント板を湿式方法で製造し、
抄造、プレス、常圧における一次養生の後、該木質繊維
セメント板の表面に上記試料No.1〜No.5を夫々塗布
量55〜110g/m2 となるようにスプレー塗装す
る。その後該木片セメント板を積重ねてオートクレーブ
養生を行ない、塗膜の状態を観察した。その結果は表2
に示される。
【0018】
【表2】
【0019】表2によれば、超微粒シリカ粉末が添加さ
れていない試料No.5は耐エフロレッセンスに劣りかつ
塗膜の密着性も充分でなく、耐エフロレッセンスを向上
させるためには塗布量を220g/m2 以上にする必要
がある。しかしこのように塗布量を増やすとオートクレ
ーブ養生によってブロッキングを起ようになる。合成樹
脂固形分100重量部に対して50重量部以上超微粒シ
リカ粉末が添加されている試料No.1,2は耐エフロレ
ッセンスおよび塗膜の密着性が共に極めて優れている。
【0020】〔実施例2〕下記の組成を混合して塗料を
作製する。 アクリル樹脂エマルジョン 48重量部 (固形分50重量%) 着色顔料 2重量部 シリカ粉末(表3) 18重量部 添加水 77重量部 シリカ粉末としては表3に示される粒径のケイ石粉を用
いた。
【表3】
【0021】実施例1と同様に木質繊維セメント板に上
記試料No.6〜No.9の塗料を塗装してオートクレーブ
養生後の塗膜の状態を観察した。その結果を表4に示
す。
【表4】
【0022】表4によれば、粒径45〜53μm以下の
ケイ石粉を用いた試料No.6,7は耐エフロレッセンス
および密着性ともに優れているが、粒径が55μm以上
のケイ石粉を用いた試料No.8,9は耐エフロレッセン
スおよび密着性に劣る。
【0023】
【発明の効果】したがって本発明では無機質板のエフロ
レッセンス現象が効果的に防止され、かつ塗膜の密着性
も良好になる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂エマルジョンに粒径55μm以下
    の超微粒シリカ粉末を添加したことを特徴とする無機質
    板用塗料
  2. 【請求項2】上記合成樹脂エマルジョンはアクリル樹脂
    エマルジョンある請求項1に記載の無機質板用塗料
  3. 【請求項3】合成樹脂エマルジョンに粒径55μm以下
    の超微粒シリカ粉末を添加した無機質板用塗料を表面に
    塗装した無機質板
  4. 【請求項4】上記合成樹脂エマルジョンはアクリル樹脂
    エマルジョンある請求項3に記載の無機質板
JP18595892A 1992-06-19 1992-06-19 無機質板用塗料および無機質板 Pending JPH061927A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10310739A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Mitsubishi Chem Basf Co Ltd 無機多孔質基材促進養生用の水性下塗剤

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970401