JPH06192288A - 16位が四級アンモニウム基で置換されたアンドロスタン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの製造法 - Google Patents

16位が四級アンモニウム基で置換されたアンドロスタン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの製造法

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JPH06192288A JP5266920A JP26692093A JPH06192288A JP H06192288 A JPH06192288 A JP H06192288A JP 5266920 A JP5266920 A JP 5266920A JP 26692093 A JP26692093 A JP 26692093A JP H06192288 A JPH06192288 A JP H06192288A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 神経筋遮断作用を有する新規アンドロスタン
誘導体、それを含有する医薬組成物、それらの製造法お
よび製造用新規中間体を提供する。 【構成】 式(I): 【化1】 [式中、R1及びR2は水素またはC1-4アルカノイル基;
1およびW2は>CR34基または化学結合、またはW
2は>NER5基;R3、R4の一方は水素で他方は−OR
1基、またはR3とR4は一緒になってオキソ基またはC
2-5アルキレンジオキシ基;R5はC1-4アルキルまたは
3-5アルケニル基;EはC1-4アルキルまたはC3-5
ルケニル基;X-は等価量のアニオン;nおよびmは1
〜4]で表されるアンドロスタン誘導体またはその酸付
加塩。 【効果】 良好な心臓血管安定性、迅速な作用発現およ
び短い作用持続時間を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、神経筋遮断作用を有す
る16位が四級アンモニウム基で置換されたアンドロス
タン誘導体、それを含有する医薬組成物、それらの製造
法およびそれに用いる新規中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】神経筋遮断剤の治療上の重要性は、多数
の文献、特許出願および科学出版物で証明されている。
ステロイド系神経筋遮断剤の研究における最初の重要な
結果は、英国特許明細書第1,138,605号またはこ
れに相当するハンガリー特許明細書第154,368号
にそれぞれ記載されている。これらの特許には、2β,
16β−ビス(アミノ)−3α,17β−ジアセトキシ
−5α−アンドロスタン誘導体およびそれらの四級塩の
合成が記載されている。これらの化合物は、ステロイド
骨格の2位と16位にピペリジノ、モルホリノまたはア
ルキルアミノ基を含有する。したがって、四級中心はC
-2とC-16炭素原子に結合した窒素上でのみ形成され
得る。 上記引用の特許明細書に記載されている合成や得られた
生物学的結果は、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケ
ミストリー(J. Medicinal Chemistry)16,1116
(1973)に要約されている。
【0003】これらの化合物のうち、臭化パンクロニウ
ム(化学的には1,1'−[3α,17β−ビス(アセチル
オキシ)−5α−アンドロスタン−2β,16β−ジイ
ル]ビス[1−メチルピペリジニウム]ジブロミド)は、
長い持続時間と非脱分極性の作用メカニズムを持つ治療
上使用される神経筋遮断薬となった。臭化ベクロニウム
(化学的には1−[3α,17β−ビス(アセチルオキ
シ)−2β−(1−ピペリジニル)アンドロスタン−1
6β−イル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド塩
酸、これはC-16炭素原子に結合した窒素上に単一の
四級基を含有する以外は臭化パンクロニウムに構造的に
近い誘導体である)は、作用持続時間がより短く心臓血
管への副作用がないため、パンクロニウムや他のビス四
級誘導体より有利である。ベクロニウムの製造は、欧州
特許明細書第0,008,824号に相当するハンガリー
特許明細書第181,847号に記載されている。
【0004】神経筋遮断薬の研究におけるより最近の重
要な結果は、ハンガリー特許明細書第165,600号
で公開されている。その中で公開された化合物のうち、
臭化ピペクロニウム(化学的には4,4'−[3α,17β
−ビス(アセチルオキシ)−5α−アンドロスタン−2
β,16β−ジイル]−ビス[1,1−ジメチルピペラジニ
ウム]ジブロミド)の効力および心臓血管安定性は、臭
化パンクロニウムまたは臭化ベクロニウムのものを上回
る。さらに、ビス(アミノ)アンドロスタンの四級誘導
体の合成は、欧州特許明細書第0,208,497号、第
0,330,253号および第0,288,102号ならび
にハンガリー特許明細書第172,522号および17
2,521号に記載されている。これらの後者の引用特
許出願で公開された化合物は治療に利用されていない。
【0005】異なる化学構造を有する、いわゆるアザ−
アミノステロイドの四級誘導体の合成が、ハンガリー特
許明細書第175,287号に記載されている。これら
の迅速な作用発現と短い作用持続時間にもかかわらず、
それらの心臓血管に対する望ましくない影響のため、こ
れら後者の化合物は治療上使用されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】臭化パンクロニウム、
臭化ベクロニウムおよび臭化ピペクロニウムが幅広く臨
床的実施に使用されているという事実にもかかわらず、
医学においては、より望ましい特性(例えば、より迅速
な作用発現)を有する化合物が絶えず求められている。
臨床使用のために好ましい神経筋遮断剤は、非脱分極性
の作用メカニズムを有し、迷走神経遮断効果または神経
節遮断効果を有さないかまたはヒスタミン遊離を引き起
こさず、良好な心臓血管安定性を有すべきである。他の
要求は、より早い挿管を許容する迅速な作用発現であ
る。これは、麻酔実施の観点から、安全性の重要な因子
である。さらに、外科的介入の間、これらの化合物の調
節性と安全性の一因となる短い作用持続時間が求められ
ている。かかる事情に鑑み、本発明は、心臓血管安定性
ならびに迅速な作用発現および短い作用持続時間を有す
る、従来技術に比べ質的に優れた化合物を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、驚くべき
ことに、16位が四級アミノ基で置換された下式(I)
のアンドロスタン化合物が、迅速な作用発現と短い作用
持続時間を有し、良好な心臓血管安定性を示すことを見
いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、式(I):
【0008】
【化18】
【0009】[式中、R1は、水素またはC1-4アルカノ
イル基を意味する;R2は、水素またはC1-4アルカノイ
ル基を表す;W1およびW2は、それぞれ同一または異な
る>CR34基;または、それらの一方は化学結合(原
子価)を意味し、他方は>CR34基を意味する;また
はW1は>CR34基を意味し、W2は>NER5基であ
る;R3およびR4のうちの一方は水素で他方は−OR1
基(ここで、R1は上記と同意義を有する);またはR3
およびR4は一緒になってオキソ基またはC2-5アルキレ
ンジオキシ基を表す;R5は、C1-4アルキルまたはC
3-5アルケニル基を表す;Eは、C1-4アルキルまたはC
3-5アルケニル基を意味する、ただし、2個の窒素原子
を有する環を含有する誘導体においては、ステロイド骨
格に間接的に結合している窒素と結合している置換基E
のみが上記を意味し、他方は単独で電子対を意味する;
-は等価量のアニオンである;およびnおよびmは、
他と独立して、1、2、3または4である、ただし、n
とmの合計は、1つの環内で4、5、6または7であ
り、他の環におけるそれらの値から独立している]で表
される16位が四級アンモニウム基で置換されたアンド
ロスタン誘導体またはその酸付加塩を提供するものであ
る。上記式中のR2は、好ましくはC1-4アルカノイル基
である。
【0010】現在までに開示されている物質とこれらの
化合物の主な構造上の相違は、アミン置換基の少なくと
も1つが、ヒドロキシル、C1-4アルカノイルオキシ、
オキソまたはC2-5アルキレンジオキシ基を有すること
にある。公知の活性化合物(薬)との比較において、こ
れらの特性により、治療上役立つ可能性がより有望とな
る。
【0011】式(I)の化合物は神経筋遮断作用を有す
る。従って、本発明はまた、横紋筋への神経インパルス
の伝達を遮断するために、1以上の治療的有効用量の式
(I)の化合物またはその医薬上許容される酸付加塩
を、単独でまたは医薬組成物の形態で、哺乳動物(ヒト
を含む)の生体へ投与することよりなる治療方法に関す
る。
【0012】さらに、本発明は、医薬産業で通常使用さ
れる充填用、希釈用、安定化用、pHおよび浸透圧調整
用および/または配合促進用添加物と共に、有効成分と
して16位が四級アンモニウム基で置換された式(I)
[式中、R1、R2、W1、W2、E、X-、nおよびmは上
記と同意義を有する]で表される治療上有効量の1以上
のアンドロスタン誘導体またはその医薬上許容される酸
付加塩を含んでなる神経筋遮断用医薬組成物を提供す
る。
【0013】さらに、本発明は、有効成分として16位
が四級アンモニウム基で置換された式(I)[式中、
1、R2、W1、W2、E、X-、nおよびmは上記と同
意義]で表される治療上有効量の1以上のアンドロスタ
ン誘導体またはその医薬上許容される酸付加塩を、医薬
産業で通常使用されている充填用、希釈用、安定化用、
pHおよび浸透圧調整用および/または配合促進用添加
物と混合し、該混合物を医薬組成物に変換することを特
徴とする神経筋遮断用医薬組成物の製造法を提供する。
さらに本発明は、上記式(I)の化合物の製造法および
それに用いる新規中間体をも提供する。
【0014】上記式(I)で表される化合物の好ましい
例として、以下の化合物が挙げられる。1−[17β−
アセチルオキシ−2β−(1,4−ジオキサ−8−アザ
スピロ[4.5]デカ−8−イル)−3α−ヒドロキシ−
5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−(2−プ
ロペニル)ピロリジニウム ブロミド、1−[3α,17
β−ビス(アセチルオキシ)−2β−(1,4−ジオキ
サ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−5α−
アンドロスタン−16β−イル]−1−メチルピロリジ
ニウム ブロミド、1−[3α,17β−ビス(アセチル
オキシ)−2β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
[4.5]デカ−8−イル)−5α−アンドロスタン−1
6β−イル]−1−(2−プロペニル)ピロリジニウム
ブロミド、1−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒド
ロキシ−2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)
−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−メチル
ピロリジニウム ブロミド、
【0015】1−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒ
ドロキシ−2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−
(2−プロペニル)ピロリジニウム ブロミド、1−[3
α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−(4−ヒ
ドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン
−16β−イル]−1−(2−プロペニル)ピロリジニ
ウム ブロミド、1−[3α,17β−ビス(アセチルオ
キシ)−2β−(4−アセチルオキシ−1−ピペリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−メ
チルピロリジニウム ブロミド、1−[17β−アセチル
オキシ−3α−ヒドロキシ−2β−(4−ヒドロキシ−
1−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−16β−
イル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド、
【0016】1−[3α,17β−ビス(アセチルオキ
シ)−2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−
5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−メチルピ
ペリジニウム ブロミド、4−[3α,17β−ビス(ア
セチルオキシ)−2β−(1,4−ジオキサ−8−アザ
スピロ[4.5]デカ−8−イル)−5α−アンドロスタ
ン−16β−イル]−1,1−ジメチルピペラジニウム
ブロミド、4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)
−2β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デ
カ−8−イル)−5α−アンドロスタン−16β−イ
ル]−1−メチル−1−(2−プロペニル)ピペラジニ
ウム ブロミド、4−[17β−アセチルオキシ−3α−
ヒドロキシ−2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1,1−
ジメチルピペラジニウム ブロミド、
【0017】4−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒ
ドロキシ−2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−メ
チル−1−(2−プロペニル)ピペラジニウム ブロミ
ド、4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β
−(4−オキソ−1−ピペリジニル)−5α−アンドロ
スタン−16β−イル]−1,1−ジメチルピペラジニ
ウム ブロミド、4−[3α,17β−ビス(アセチルオ
キシ)−2β−(4−オキソ−1−ピペリジニル)−5
α−アンドロスタン−16β−イル]−1−メチル−1
−(2−プロペニル)ピペラジニウム ブロミド、4−
[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−(4−
ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−アンドロスタ
ン−16β−イル]−1,1−ジメチルピペラジニウム
ブロミド、
【0018】4−[3α,17β−ビス(アセチルオキ
シ)−2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−
5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−メチル−
1−(2−プロペニル)ピペラジニウム ブロミド、4
−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−(4
−アセチルオキシ−1−ピペリジニル)−5α−アンド
ロスタン−16β−イル]−1,1−ジメチルピペラジ
ニウム ブロミド、4−[3α,17β−ビス(アセチル
オキシ)−2β−(4−アセチルオキシ−1−ピペリジ
ニル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−
メチル−1−(2−プロペニル)ピペラジニウム ブロ
ミド、8−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2
β−(1−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−1
6β−イル]−8−メチル−1,4−ジオキサ−8−ア
ゾニアスピロ[4.5]デカン ブロミド、
【0019】8−[3α,17β−ビス(アセチルオキ
シ)−2β−(4−アセチルオキシ−1−ピペリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−8−メ
チル−1,4−ジオキサ−8−アゾニアスピロ[4.5]デ
カン ブロミド、4−アセチルオキシ−1−[3α,17
β−ビス(アセチルオキシ)−2β−(4−アセチルオ
キシ−1−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−1
6β−イル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド、
1−[3α−アセチルオキシ−2β−(1,4−ジオキサ
−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−17β−
ヒドロキシ−5α−アンドロスタン−16β−イル]−
1−(2−プロペニル)ピロリジニウム ブロミドおよ
び1−[3α,17β−ジヒドロキシ−2β−(1,4−
ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−
5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−(2−プ
ロペニル)ピロリジニウム ブロミド。これらのうち、
1−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−
イル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−
(2−プロペニル)ピロリジニウム ブロミドが特に好
ましい。
【0020】本発明によれば、式(I)の化合物および
その酸付加塩は、以下のように製造される。 a)W1としての>CR34基およびW2としての原子価
結合または>NER5基を含有する式(I)[式中、
1、R2、R3、R4、R5、E、X-、nおよびmは上記
式(I)についての定義のとおりである]のアンドロス
タン誘導体を得るために、式(IVa):
【0021】
【化19】
【0022】[式中、mおよびnは上記と同意義であ
り、Z1は原子価結合または>NR5基(ここで、R5
上記と同意義)を意味する]の17β−ヒドロキシ−1
6−アミノ−2α,3α−エポキシアンドロスタン誘導
体を式(VII):
【0023】
【化20】
【0024】[式中、mおよびnは上記と同意義であ
り、Zは>CR34基(ここで、R3およびR4は上記と
同意義)を意味する]のヘテロ環式アミンと反応させ、
その後、所望により、得られた式(IIIa):
【0025】
【化21】
【0026】[式中、n、mおよびZ1は上記と同意義で
あり、Z2は上記で定義されたZと同一である]の3α,
17β−ジヒドロキシ−2β,16β−ジアミノアンド
ロスタン誘導体を i)酸で処理してR3およびR4で表されるC2-5アルキ
レンジオキシ基を加水分解しオキソ基を形成させ、およ
び/または ii)還元して、R3およびR4で表されるオキソ基をヒド
ロキシル基に変換し、および、アルキレンジオキシ基を
加水分解する前、および/またはオキソ基を還元する前
および/または後に、1以上のアシル化段階で、C1-4
アルカンカルボン酸の反応性誘導体で、その17−ヒド
ロキシル基上、または所望により、1以上のその他のヒ
ドロキシル基上でアセチル化し、最後に、得られた式
(IIa):
【0027】
【化22】
【0028】[式中、W1は現工程での定義のとおりであ
り、Z1、n、m、R1およびR2は上記と同意義であ
る]のアシル化された3α,17β−ジヒドロキシ−2
β,16β−ジアミノアンドロスタン誘導体を、C1-4
ルキルまたはC3-5ハロゲン化アルケニルで四級化す
る;または、 b)W1としての原子価結合または>CR34基および
2としての>CR34基を含有する式(I)[式中、R
1、R2、R3、R4、E、X-、nおよびmは上記式
(I)についての定義のとおりである]のアンドロスタ
ン誘導体を得るために、式(VI):
【0029】
【化23】
【0030】[式中、Yはハロゲンである]の17β−ハ
ロ−2α,3α:16α,17α−ジエポキシアンドロス
タン誘導体を式(VII)[式中、nおよびmは上記と
同意義であり、Zは>CR34基(ここで、R3および
4は上記と同意義)を表す]のヘテロ環式アミン誘導体
と反応させ、式(V):
【0031】
【化24】
【0032】[式中、nおよびmは上記と同意義であ
り、Z2は上記で定義されたZと同一である]の17−オ
キソ−16β−アミノ−2α,3α−エポキシアンドロ
スタン誘導体を水素化ホウ素アルカリ金属で還元し、得
られた式(IVb):
【0033】
【化25】
【0034】[式中、m、nおよびZ2は上記と同意義で
ある]の17β−ヒドロキシ−16β−アミノ−2α,3
α−エポキシアンドロスタン誘導体を、式(VII)
[式中、nおよびmは上記と同意義であり、Zは原子価
結合または>CR34基(ここで、R3およびR4は上記
と同意義)を表す]のヘテロ環式アミン誘導体と反応さ
せ、所望により、得られた式(IIIb):
【0035】
【化26】
【0036】[式中、n、mおよびZ2は上記と同意義で
あり、Z3はZの後者の定義と同一である]の3α,17
β−ジヒドロキシ−2β,16β−ジアミノアンドロス
タン誘導体を、 i)酸で処理してR3およびR4で表されるC2-5アルキ
レンジオキシ基を加水分解しオキソ基を形成させ、およ
び/または ii)還元して、R3およびR4で表されるオキソ基をヒド
ロキシル基に変換し、および、アルキレンジオキシ基を
加水分解する前、および/またはオキソ基を還元する前
および/または後に、1以上のアシル化段階で、C1-4
アルカンカルボン酸の反応性誘導体で、その17−ヒド
ロキシル基上、または所望により、1以上のその他のヒ
ドロキシル基上でアセチル化し、最後に、得られた式
(IIb):
【0037】
【化27】
【0038】[式中、W1およびW2は現工程での定義の
とおりであり、n、m、R1およびR2は式(I)につい
ての定義のとおりである]のアセチル化された3α,17
β−ジヒドロキシ−2β,16β−ジアミノアンドロス
タン誘導体を、C1-4アルキルまたはC3-5ハロゲン化ア
ルケニルで四級化し、ついで所望により、得られた16
位が四級アンモニウム基で置換された式(I)[式中、
1、R2、W1、W2、R3、R4、R5、E、X-、nおよ
びmは上記と同意義である]のアンドロスタン誘導体
を、非毒性の鉱酸または有機酸で処理することにより酸
付加塩に変換する。式(IIb)および(IIIb)の
化合物は、ステロイド骨格の2β−および16β位に結
合したアミン部分が同一か異なるかにより、対称または
非対称なジアミンとなる。
【0039】式(I)の化合物に加え、本発明において
は、該製造法の数個の中間体、例えば式(IIa)、
(IIb)、(IIIa)および(IIIb)で記載さ
れるものも新規である。Z2としての>CR34基(こ
こで、R3およびR4のうちの一方は水素であり、他方は
ヒドロキシル基であるか、またはR3およびR4は一緒に
なってC2-4アルキレンジオキシ基を表す)を含有する
式(V)および(IVb)の中間体もまた新規である。
本発明は、これらの新規化合物をも提供する。
【0040】本発明の製造法において出発物質として使
用する式(IVa)の17β−ヒドロキシ−16−アミ
ノ−2α,3α−エポキシアンドロスタン誘導体および
式(VI)の17β−ハロ−2α,3α:16α,17α
−ジエポキシアンドロスタン誘導体は、それぞれ、ハン
ガリー特許明細書第172,522号および171,16
6号に記載されている。
【0041】工程a)においては、好ましくは、式(I
Va)の化合物を、水の存在下または不活性有機溶媒
(例、n−プロパノール)および水の混合物中、反応混
合物の沸点で1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]
デカンまたは4−ヒドロキシピペリジンと反応させる。
反応の進行は薄層クロマトグラフィー(TLC)で観察
する。反応の完了(これには70〜100時間を要す
る)後、使用した過剰のアミンおよび溶媒を留去し、水
で残渣を沈殿させ濾過した後、母液がなくなるまで沈殿
物を水洗し、ついで乾燥する。別法として、沈殿物を例
えばアセトニトリルまたはアセトンと混合し、圧縮した
後、沈殿物を濾過し、母液がなくなるまで洗浄し、乾燥
し、必要に応じて再結晶してもよい。
【0042】得られた式(IIIa)の3α,17β−
ジヒドロキシ−2β,16β−ジアミノアンドロスタン
誘導体の1以上のヒドロキシル基は、好ましくは、以下
の方法によりエステル化される。式(IIIa)の化合
物をハロゲン化炭化水素、好ましくは塩化メチレンに溶
解し、三級アミン塩基、好ましくはトリエチルアミンを
加えた後、溶液を0〜5℃に冷却し、アシル化されるヒ
ドロキシル基の数により、小または大過剰のアルカンカ
ルボン酸無水物またはアルカンカルボン酸クロリド、好
ましくはアセチルクロリドを、温度が10℃未満に維持
されるように溶液に滴下する。ついで、反応混合物の温
度を室温まで上げ、反応が完了するまで室温に維持す
る。該分子のヒドロキシル基のすべてをアシル化するわ
けではない場合は、望ましくないアシル化を避けるた
め、反応の進行を好ましくはTLCで追跡する。つい
で、水を加えて過剰のアシル化剤を分解し、酸のなくな
るまで該溶液を希水酸化ナトリウム水溶液、ついで水で
洗浄する。溶媒を蒸発させた後、得られた生成物をクロ
マトグラフィーまたは再結晶またはその双方を用いて精
製する。
【0043】別法として、式(IIa)の化合物は、以
下のようにして製造してもよい。すなわち、Z2として
の>CR34基(ここで、R3およびR4は一緒になって
2-5アルキレンジオキシ基を表す)を含有する式(I
IIa)の化合物を、酸存在下、ジオキサン中で煮沸す
ることにより加水分解し、Z2としての>C=O基を含
有する対応する式(IIIa)の誘導体を得、ついで、
反応が完了し溶液のpHをアルカリ性にしジオキサンを
蒸発させた後、水で完全にトリチュレートした後、残渣
を濾過し、母液がなくなるまで残渣を水洗し、ついで乾
燥し再結晶する。ついで、得られた式(IIIa)の化
合物を、上記のとおり、その1以上のヒドロキシル基上
でアシル化する。
【0044】また、Z2としての>C=O基を含有する
式(IIIa)の化合物を、アルコール中、有利なのは
メタノール中、またはエーテル型溶媒、好ましくはテト
ラヒドロフランまたはハロゲン化炭化水素溶媒(例、塩
化メチレン)または上記溶媒の混合物中、適切にはメタ
ノール中、−10℃〜10℃の温度で、好ましくは金属
水素化物錯体、適切には水素化ホウ素アルカリ金属を用
いて、所望により、アシル化の前または後に還元するこ
とも可能である。また、還元により生じたヒドロキシル
基を、所望により、上記のとおりアシル化してもよい。
【0045】アシル化後に得られる式(IIa)の化合
物の四級誘導体は、以下のようにして製造される。すな
わち、式(IIa)の化合物を不活性溶媒、例えばアセ
トニトリル、塩化メチレンまたはエーテル型溶媒(例、
ジエチルエーテル)またはケトン溶媒、好ましくはアセ
トンに溶解し、ついで、適切には同じ溶媒中でハロゲン
化アルキルと、例えば臭化メチルまたは臭化アリルのア
セトン溶液と反応させる。反応が完了するまで反応混合
物を放置し、ついで沈殿物を濾過し、母液がなくなるま
で洗浄し、ついで精製する。形成する四級塩が該溶液か
ら結晶化しない場合、ジエチルエーテルを加えることに
より沈殿させる。
【0046】工程b)においては、式(VI)の17−
ハロ−2α,3α:16α,17α−ジエポキシ−5α−
アンドロスタン誘導体を、適切には不活性溶媒中、好ま
しくはアセトニトリル中、室温で、式(VII)のアミ
ン、例えば対応する1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
[4.5]デカンまたは4−ヒドロキシピペリジンと反応
させる。反応の完了後、反応混合物を蒸発させ、残渣を
水で希釈する。圧縮後、沈殿物を濾過し、水洗して母液
を除去し、乾燥し、再結晶により精製する。ステロイド
骨格の環D中にα−アミノケトン基を含有する得られる
式(V)の新規生成物を、不活性溶媒、例えばテトラヒ
ドロフラン、塩化メチレン、メタノール中または上記溶
媒の混合物中、好ましくはメタノール中、水素化ホウ素
アルカリ金属、適切には水素化ホウ素ナトリウムを使用
することにより、その17−オキソ基で還元する。該金
属水素化物錯体を分解し、溶媒(例、メタノール)を蒸
発させた後、沈殿物として生成物が得られる。沈殿物を
濾過し、母液がなくなるまでそれを水洗した後、生成物
を乾燥し、ついで再結晶する。
【0047】このようにして得られる式(IVb)の化
合物は、式(IVa)の化合物について示した化学反応
により、式(IIIb)および(IIb)の化合物を経
由して式(I)の化合物に変換される。
【0048】非毒性の鉱酸または有機酸と形成される四
級誘導体の塩は、好ましくは、四級化合物をエタノール
に溶解し、上記酸のいずれかを溶液に加え、エーテルを
加えて塩を沈殿させることにより得られる。
【0049】16位が四級アミノ基で置換された式
(I)の新規アンドロスタン誘導体の生物学的効果につ
いては、以下に記載のとおり検討した。体重300〜3
50gのラットまたは体重400〜500gのモルモッ
トの横隔膜神経−(横隔神経)−片側横隔膜調製物上でイ
ンビトロ実験を行った。0.2ms持続の0.1Hzで与
える最大上の電気インパルスで横隔膜神経を刺激し、該
筋肉の等長性収縮を連続的に記録した。該調製物を50
ml器官浴(organ bath)中、生理的クレブス溶液中に
つるし(保持し)た。溶液の組成は、塩化ナトリウム
(113mmol/リットル)、塩化カリウム(4.7
mmol/リットル)、塩化カルシウム(1.5mmo
l/リットル)、リン酸二水素カリウム(0.2mmo
l/リットル)、硫酸マグネシウム(1.2mmol/
リットル)、炭酸水素ナトリウム(25mmol/リッ
トル)およびグルコース(11.5mmol/リット
ル)であった。該クレブス溶液に、95%O2−5%C
2の混合物を通気した。試験化合物の濃度を累積的に
増加させ、そのED50およびED90値(すなわち、筋肉
/片側横隔膜の収縮の力/大きさを、それぞれ、50%
および90%減少させる濃度)を測定した。初期の実験
で、我々は、モルモットにおける筋弛緩薬の効果は、ヒ
トにおける臨床的実施において観察されるものと同様で
あることを知見していたため、本発明化合物の効果はこ
の種において他の非脱分極筋弛緩薬のものと比較した。
インビボ実験においては、モルモットをフェノバルビタ
ール[5−エチル−5−(1−メチルブチル)−2,4,
6(1H,3H,5H)−ピリミジントリオン]およびウ
レタン[カルバミド酸エチル]の混合物で麻酔し、機械的
に酸素を通気した。前脛骨筋を単離(調製)し、坐骨神
経を電気的に刺激し(0.1Hzで与える0.2ms持続
の最大上の刺激)、筋肉の収縮を記録した。該化合物の
迷走神経に対する抑制作用を、クロラロース(抱水クロ
ラールおよびグルコースの縮合生成物)およびウレタン
の混合物で麻酔したネコについて調べた。迷走神経を電
気的に刺激し(20Hzで与える0.3ms持続の最大
上の刺激)、心拍数および血圧に対する作用をヘリゲ・
レコーダー(Hellige recorder)上で記録した。化合物
はすべて、頸静脈を通して投与した。実験結果は、表
(表1〜4)に要約する。
【0050】
【表1】
【0051】表1のデータが示すところによると、ラッ
トおよびモルモットの双方に対する1−[3α,17β−
ビス(アセチルオキシ)−2β−(1,4−ジオキサ−
8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−5α−アン
ドロスタン−16β−イル]−1−(2−プロペニル)
ピロリジニウム ブロミド(実施例8)の神経筋遮断
(阻害)作用は、他の公知の臨床的に使用されている筋
肉弛緩剤と同程度の大きさであった。実施例8の作用発
現は迅速であり、洗浄により容易に元に戻った。また、
この作用は、ネオスチグミンメチル硫酸[3−ジメチル
カルバモキシフェニル)トリメチルアンモニウムメチル
硫酸]または塩化エドロホニウム[エチル−(3−ヒドロ
キシフェニル)−ジメチルアンモニウムクロリド]で拮
抗することができた。
【0052】
【表2】
【0053】表2にデータの示すところによると、モル
モットでのインビボ実験では、同様の化学構造を有する
他の参照物質に比べ、実施例8の化合物の作用発現はよ
り迅速であり、作用の持続時間はより短かった。例え
ば、その2×ED90用量の投与の後では、75%の神経
筋遮断が10.1分で25%に減少した。臭化パンクロ
ニウムおよび臭化ピペクロニウムについての比較値は、
それぞれ、45.6分および60.6分であった。
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】非脱分極性筋肉弛緩剤の幾つかは望ましく
ない副作用を有し、それらの迷走神経に対する阻害作用
および/またはそれらのヒスタミン遊離作用のため、頻
拍および血圧低下を起こすことが知られている[ダブリ
ュー・シー・ボウマン(W. C.Bowman: ファーマコロジ
ー・オブ・ニューロマスキュラー・ファンクション(Ph
armacology of Neuromuscular Function)、99−10
5頁、ライト(Wright)、ロンドン、1980]。これ
らの有害副作用のため、かかる化合物の臨床上の使用が
制限されるかもしれない。表3のデータの示すところに
よると、インビボのネコの実験では、実施例8の化合物
は、迷走神経に対する刺激作用を全く有さず、その電気
的刺激は心拍数または血圧の有意な変化を全く起こさな
い。4×ED90用量の臭化パンクロニウムは、迷走神経
の刺激で起こる心拍数および血圧の減少を50%抑制し
たが(上記に引用のボウマンの刊行物を参照せよ)、実
施例8の化合物は8×ED90用量においてさえも迷走神
経を遮断せず、この神経の電気的刺激の心拍数または血
圧に対する作用を抑制しなかった。
【0057】式(I)の化合物は、非脱分極性の作用メ
カニズムを有するクラーレ様神経筋遮断剤である。例え
ば、それらは横紋筋への神経インパルスの伝達を阻害す
る。それらはヒスタミンの遊離または血圧低下を誘導せ
ず、それらの作用はネオスチグミンで拮抗し得る。それ
らはホルモン性の副作用を有さない。それらの作用の迅
速な発現および短い持続時間はさらなる(追加的な)利
点であり、それらの投与の中断後の正常な神経伝達の迅
速な回復につながる。
【0058】式(I)の化合物は、気管内麻酔の間に筋
肉を弛緩させるため、主として手術で使用できる。それ
らは、電気ショック療法における損傷の予防および痙攣
状態における筋肉緊張の減少などに使用できる。
【0059】16位が四級アミノ基で置換された式
(I)の新規アンドロスタン誘導体は、塩基として、ま
たはそれらの塩の形態、適切には臨床的実施で通常用い
られる配合物(組成物)中で使用される。これらの組成
物は、静脈注射または注入に適切なように、主として粉
末アンプル中の凍結乾燥形態として製剤化されてもよ
い。これらの組成物の製造においては、通常の充填用、
希釈用、保存用、pH調整用または浸透圧調整(等張
化)用の添加物や補助剤を使用してもよい。薬理学的組
成物により、所望の効果を得るのに要する活性成分の量
を患者に投与する。この用量は、所望の効果、体重、患
者の活性成分に対する感受性に依存する。投与する活性
成分の用量は、患者の状態および該化合物の薬理学的特
性を熟知した医師により決定される。
【0060】簡便な投与のため、1回または複数回用
量、または1回用量の2分の1、3分の1、4分の1を
含有する投与単位で医薬組成物を製剤化することが望ま
しい。本発明によれば、該医薬組成物は、1投与単位
(アンプル)中に1〜100mgの活性成分を含有す
る。勿論、ある場合には、活性成分の量を上記限度より
上げまたは下げてもよいと考えられる。
【0061】また、本発明は、横紋筋への神経インパル
ス(刺激)の伝達を遮断する方法に関する。これは、治
療上有効量の式(I)の活性成分または塩基(I)の医
薬上許容される塩を哺乳動物(ヒトを含む)に投与する
ことを包含する。
【0062】薄層クロマトグラフィー試験は、DC−ア
ルフォリエン・キーセルゲル(Alufolien Kieselgel)
60吸着剤(メルク(Merck)、0.2mmの大きさのA
rt.5553)上、ヨウ素で検出することにより行っ
た。使用した溶離液を以下に示す。 1.クロロホルムおよびメタノールの9:1v/v混合物 2.クロロホルムおよびメタノールの7:3v/v混合物 3.ベンゼンおよびアセトンの1:1v/v混合物 該溶離液は、実施例に示すRf値に付す上つき数字で示
した。
【0063】
【実施例】以下に、実施例により本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 実施例1 2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)
−5α−アンドロスタン−17−オンの製造 アセトニトリル400ml中に17−ブロモ−2α,3
α:16α,17α−ジエポキシ−5α−アンドロスタン
60gを含有する懸濁液に、激しく撹拌し窒素ガスを導
入しながら、ピロリジン42mlを室温で加える。5分
間の撹拌後、反応混合物の温度が50℃に達し、該懸濁
液は透明になる。反応の進行の間、生成物の沈殿が始ま
る。反応の完了後、混合物を完全に蒸発させ、残渣に水
を加え、沈殿物を濾過し、よく水洗し、乾燥して表題の
生成物55.9gを得る。これはメタノールから再結晶
される。融点167−169℃
【0064】実施例2 2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)
−5α−アンドロスタン−17β−オールの製造 2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)
−5α−アンドロスタン−17−オン39.2gをメタ
ノール392mlおよび塩化メチレン56mlの混合物
に溶解した後、撹拌し窒素を導入しながら、温度が最大
で室温に達する速さで水素化ホウ素ナトリウム14.7
gを分割して加えた。沈殿物を含有する該溶液を12時
間放置し、ついで塩化メチレンを蒸発させ、残渣を水で
希釈する。沈殿物を濾過し、よく水洗し、乾燥し、メタ
ノールから再結晶して表題生成物33.3g(89.5
%)を得る。融点167−169℃
【0065】実施例3 2β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ
−8−イル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−
アンドロスタン−3α,17β−ジオールの製造 1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン63g
および水13mlを、2α,3α−エポキシ−16β−
(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17β
−オール17gに加えた後、窒素を導入しながら、該反
応混合物を100〜105℃で80時間維持する。反応
の終了後、沈殿物を含有する該溶液をアセトニトリル2
00mlで希釈し、濾過後、沈殿物を水で、ついでアセ
トニトリルでよく洗浄し、乾燥し、メタノールから再結
晶して、表題生成物を18.2g(76.5%)の収量で
得る。融点184−187℃
【0066】実施例4 2β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ
−8−イル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−
アンドロスタン−3α,17β−ジオール−17−アセ
タートの製造 2β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ
−8−イル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−
アンドロスタン−3α,17β−ジオール10gを塩化
メチレン50mlに溶解した後、トリエチルアミン3.
5mlを加える。該溶液を0℃に冷却し、0〜5℃の温
度を維持しながら、塩化アセチル2.5mlを滴下す
る。ついで、該反応混合物を室温に加温し、同温度で3
時間維持する。反応の完了後、水を加えることにより過
剰の塩化アセチルを分解し、塩化メチレン溶液をまず水
酸化ナトリウム、ついで水で洗浄する。分離後、無水硫
酸ナトリウムで有機層を乾燥し、乾燥剤を濾過した後、
塩化メチレンを蒸発させる。残渣をシリカゲルカラム上
で精製し、アセトンから再結晶して7.19g(65.4
%)を得る。融点174−177℃
【0067】実施例5 1−[17β−アセチルオキシ−2β−(1,4−ジオキ
サ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−3α−
ヒドロキシ−5α−アンドロスタン−16β−イル]−
1−(2−プロペニル)ピロリジニウム ブロミドの製
造 2β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ
−8−イル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−
アンドロスタン−3α,17β−ジオール−17−アセ
タート1.5gをアセトン30mlに溶解した後、臭化
アリル2.5mlを加え、該反応混合物を24時間保
ち、ついで生成物をエーテルにより沈殿させ、濾過し、
アセトンから再結晶して表題化合物を1.4g(76.5
%)の収量で得る。融点178−180℃1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.82(s,6H,18-CH3および1
9-CH3), 2.24(s,3H,17-OAc), 2.44-2.8(m,5H,2α-Hおよ
びNCH2), 3.6-4.1(m,5H,3β-HおよびN+CH2), 3.96(s,4
H,CH2O), 4.18および4.42(m,2H,N+CH2 -CH=), 4.55(vbr,
1H,16α-H), 5.22(d,1H,17α-H), 5.66-5.80(m,2H,=C
H2), 6.17(m,1H,-CH=).
【0068】実施例6 2β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ
−8−イル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−
アンドロスタン−3α,17β−ジオール−ジアセター
トの製造 塩化メチレン50ml中に2β−(1,4−ジオキサ−
8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−16β−
(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,
17β−ジオール10gを含有する溶液に、トリエチル
アミン7mlを加え、該溶液を0℃に冷却する。冷却し
撹拌しながら、この溶液に温度を10℃未満に維持する
速さで塩化アセチル4.4mlを滴下する。添加終了
後、冷却をやめ、該混合物を室温に加温する。反応の完
了には約16時間を要する。ついで、水を加えることに
より過剰の塩化アセチルを分解し、中性になるまで塩化
メチレン溶液を水酸化ナトリウム水溶液、ついで水で洗
浄する。塩化メチレン層を乾燥し、蒸発させ、シリカゲ
ルカラム上で残渣を精製して、表題生成物を泡として9
g(77.1%)の収量で得る。1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.87(s,3H,18-CH3), 0.99
(s,3H,19-CH3), 2.06および2.11(s,s, 3H,3H, 3-OAcお
よび17-OAc), 2.42(q,1H,2α-H), 2.92(q,1H,16α-H),
3.93(s,4H,CH2O), 4.80(d,1H,17α-H), 5.24(q,1H,3β-
H).
【0069】実施例7 1−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−
イル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−
メチルピロリジニウム ブロミドの製造 2β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ
−8−イル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−
アンドロスタン−3α,17β−ジオール−ジアセター
ト1gをジエチルエーテル20mlに溶解し、アセトン
中の臭化メチルの10%溶液2.5mlを加えた後、該
反応混合物を48時間放置する。濾過後、アセトンおよ
びジエチルエーテルの混合物から沈殿物を再結晶して表
題生成物を1.00g(82%)の収量で得る。融点1
67−170℃1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.82(s,6H,18-CH3), 1.00
(s,3H,19-CH3), 2.06(s,3H,3-OAc), 2.23(s,3H,17-OA
c), 2.61(br,4H,NCH2), 3.30(s,3H,N+CH3), 3.65-4.1
(m,4H,N+CH2), 3.94(s,4H,OCH2CH2O), 4.75(m,1H,16α-
H), 5.24(m,1H,3β-H), 5.26(d,1H,17α-H).
【0070】 実施例81−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−
2β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ
−8−イル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]
−1−(2−プロペニル)ピロリジニウム ブロミドの
製造 アセトン100ml中に2β−(1,4−ジオキサ−8
−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−16β−(1
−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17
β−ジオール−ジアセタート13gを含有する溶液に臭
化アリル20mlを加えた後、該反応混合物を室温で2
4時間保つ。反応完了後、生成物をエーテルで沈殿さ
せ、濾過し、臭化アリルがなくなるまでエーテルおよび
アセトンの混合物で洗浄し、乾燥する。このようにして
得られた四級化合物(13.4g)をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製する。目的生成物を含有する
合わせた画分を蒸発させた後、アセトンおよびエーテル
の混合物から残渣を再結晶して、9g(55.8%)の
収量で表題生成物を得る。融点186−189℃1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.81(s,3H,18-CH3), 0.99
(s,3H,19-CH3), 2.07(s,3H,3-OAc), 2.23(s,3H,17-OA
c), 3.75-4.1(m,4H,N+CH2), 3.94(s,4H,OCH2CH2O), 4.1
8および4.38(m,2H,N+CH2 -CH=), 4.65(vbr,1H,16α-H),
5.22および5.24(m,2H,3β-Hおよび17α-H), 5.66-5.80
(m,2H,=CH2), 6.17(m,1H,-CH=).
【0071】実施例9 2β−(4−オキソ−1−ピペリジニル)−16β−
(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,
17β−ジオールの製造 ジオキサン100mlの溶解した2β−(1,4−ジオ
キサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−16
β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3
α,17β−ジオール5gに10%塩酸水溶液42ml
を加えた後、該反応混合物を還流下で3時間煮沸させ
る。反応完了後、水酸化ナトリウム水溶液を加えること
により該溶液をアルカリ性にし、ジオキサンを留去し、
残渣を水で希釈する。濾過後、中性になるまで沈殿物を
水洗し、乾燥する。粗生成物をアセトニトリルに溶解
し、活性炭で清澄し、該吸着剤を濾去した後、3分の2
のアセトニトリルを留去する。濾過後、結晶性沈殿物を
乾燥して表題化合物を4.2g(92.1%)の収量で得
る。融点136−138℃
【0072】実施例10 2β−(4−オキソ−1−ピペリジニル)−16β−
(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,
17β−ジオール−17−アセタートの製造 実施例4に記載のとおり、2β−(1,4−ジオキサ−
8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−16β−
(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,
17β−ジオールをアセチル化して表題生成物を53.
8%の収率で得る。融点190−192℃
【0073】実施例11 2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−16β
−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3
α,17β−ジオール−17−アセタートの製造 塩化メチレン10mlおよびメタノール10mlの混合
物中に2β−(4−オキソ−1−ピペリジニル)−16
β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3
α,17β−ジオール−17−アセタート2gを含有す
る溶液に、水素化ホウ素ナトリウム0.8gを0℃で分
割して加えた後、該反応混合物を3時間激しく撹拌す
る。反応完了後、過剰の試薬を水で分解し、塩化メチレ
ンを蒸発させた後、残渣を水でよくトリチュレートし、
濾過し乾燥して生成物を1.3g(64.7%)の収量で
得る。融点206−209℃
【0074】実施例12 1−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒドロキシ−2
β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
ンドロスタン−16β−イル]−1−メチルピロリジニ
ウム ブロミドの製造 実施例7に記載したのと同様にして2β−(4−ヒドロ
キシ−1−ピペリジニル)−16β−(1−ピロリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール
−17−アセタートを臭化メチルと反応させて、表題化
合物を93.6%の収率で得る。融点262−264℃1 H-NMR:300MHz(DMSO-d6)δppm: 0.77(s,3H,18-CH3), 0.
96(s,3H,19-CH3), 2.19(s,3H,17-OAc), 3.09(s,3H,N+CH
3), 3.96(m,1H,3β-H), 4.15(m,1H,16α-H), 5.08(d,1
H,17α-H).
【0075】実施例13 1−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒドロキシ−2
β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
ンドロスタン−16β−イル]−1−(2−プロペニ
ル)ピロリジニウム ブロミドの製造 実施例5に記載したのと同様にして2β−(4−ヒドロ
キシ−1−ピペリジニル)−16β−(1−ピロリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール
−17−アセタートを臭化アリルと反応させて、表題化
合物を74.6%の収率で得る。融点227−232℃
【0076】実施例14 2β−(4−オキソ−1−ピペリジニル)−16β−
(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,
17β−ジオール−ジアセタートの製造 実施例6に記載したのと同様にして2β−(4−オキソ
−1−ピペリジニル)−16β−(1−ピロリジニル)
−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオールをア
セチル化し、泡様の表題化合物を62%の収率で得る。
f 1=0.34
【0077】実施例15 2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−16β
−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3
α,17β−ジオール−ジアセタートの製造 実施例11に記載したのと同様にして2β−(4−オキ
ソ−1−ピペリジニル)−16β−(1−ピロリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール
−ジアセタートを水素化ホウ素ナトリウムで還元し、泡
様の表題化合物を81%の収率で得る。Rf 2=0.55
【0078】実施例16 1−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−アンド
ロスタン−16β−イル]−1−(2−プロペニル)ピ
ロリジニウム ブロミドの製造 実施例5に記載したのと同様にして2β−(4−ヒドロ
キシ−1−ピペリジニル)−16β−(1−ピロリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール
−ジアセタートを臭化アリルと反応させて、表題化合物
を93.28%の収率で得る。1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.82(s,3H,18-CH3), 1.00
(s,3H,19-CH3), 2.08(s,3H,3-OAc), 2.23(s,3H,17-OA
c), 3.55-4.1(m,5H,N+CH2およびヒドロキシピペリジン-
4-H),4.18および4.37(m,2H,N+CH2 -CH=), 4.65(vbr,1H,
16α-H), 5.21および5.24(m,2H,3β-Hおよび17α-H),
5.65-5.80(m,2H,=CH2), 6.17(m,1H,-CH=).
【0079】実施例17 2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−16β
−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3
α,17β−ジオールの製造 実施例3に記載したのと同様にして2α,3α−エポキ
シ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロス
タン−17β−オールを4−ヒドロキシピペリジンと反
応させて、表題生成物を76.5%の収率で得る。融点
188−190℃
【0080】実施例18 2β−(4−アセチルオキシ−1−ピペリジニル)−1
6β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−
3α,17β−ジオール−ジアセタートの製造 塩化メチレン80ml中に2β−(4−ヒドロキシ−1
−ピペリジニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5
α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール9gを含
有する溶液に、トリエチルアミン7.9gを加えた後、
該溶液に塩化アセチル9gを冷却撹拌下、0℃で滴下す
る。添加終了後、該反応混合物を室温で24時間維持す
る。反応完了後、過剰の塩化アセチルを水で分解し、酸
がなくなるまで該塩化メチレン溶液を水酸化ナトリウム
水溶液で洗浄し、ついで中性になるまで水で数回洗浄す
る。該塩化メチレン溶液を乾燥し蒸発させた後、残渣を
シリカゲルカラム上で精製して表題化合物8.3g(7
1.9%)を得る。Rf 1=0.36
【0081】実施例19 1−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
(4−アセチルオキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
ンドロスタン−16β−イル]−1−メチルピロリジニ
ウム ブロミドの製造 実施例7に記載したのと同様にして2β−(4−アセチ
ルオキシ−1−ピペリジニル)−16β−(1−ピロリ
ジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオ
ール−ジアセタートを臭化メチルと反応させて、表題化
合物を79.7%の収率で得る。融点160−180℃
【0082】実施例20 2β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ
−8−イル)−3α,17β−ジヒドロキシ−16β−
(1−ピペリジニル)−5α−アンドロスタンの製造 実施例3に記載したのと同様にして2α,3α−エポキ
シ−16β−(1−ピペリジニル)−5α−アンドロス
タン−17β−オールを1,4−ジオキサ−8−アザス
ピロ[4.5]デカンと反応させて、表題化合物を79.8
8%の収率で得る。融点216−218℃
【0083】実施例21 2β−(4−オキソ−1−ピペリジニル)−16β−
(1−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,
17β−ジオールの製造 実施例9に記載した方法に従い、2β−(1,4−ジオ
キサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−16
β−(1−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−3
α,17β−ジオールを加水分解して、表題生成物を8
1.66%の収率で得る。融点205−206℃
【0084】実施例22 2β−(4−オキソ−1−ピペリジニル)−16β−
(1−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,
17β−ジオール−17−アセタートの製造 実施例4に記載したのと同様にして、2β−(4−オキ
ソ−1−ピペリジニル)−16β−(1−ピペリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール
をアセチル化して、表題化合物を60.5%の収率で得
る。融点204−207℃1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.80(s,3H,18-CH3), 0.86
(s,3H,19-CH3), 2.09(s,3H,17-OAc), 3.06(m,1H,16α-
H), 3.89(m,1H,3β-H), 4.77(d,1H,17α-H).
【0085】実施例23 2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−16β
−(1−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−3
α,17β−ジオール−17−アセタートの製造 実施例11に記載したのと同様にして、2β−(4−オ
キソ−1−ピペリジニル)−16β−(1−ピペリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール
−17−アセタートを水素化ホウ素ナトリウムを使用し
て還元し、表題化合物を92.4%の収率で得る。融点
202−204℃
【0086】実施例24 1−[17β−アセチルオキシ)−3α−ヒドロキシ−
2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−
アンドロスタン−16β−イル]−1−メチルピペリジ
ニウム ブロミドの製造 実施例7に記載したのと同様にして2β−(4−ヒドロ
キシ−1−ピペリジニル)−16β−(1−ピペリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール
−17−アセタートを臭化メチルと反応させて、表題化
合物を82.97%の収率で得る。融点238−240
1 H-NMR:300MHz(DMSO-d6)δppm: 0.75(s,3H,18-CH3), 0.
96(s,3H,19-CH3), 2.18(s,3H,17-OAc), 3.13(s,3H,N+CH
3), 3.96(m,1H,3β-H), 4.29(m,1H,16α-H), 5.14(d,1
H,17α-H).
【0087】実施例25 2β−(4−オキソ−1−ピペリジニル)−16β−
(1−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,
17β−ジオール−ジアセタートの製造 実施例6に記載したのと同様にして、2β−(4−オキ
ソ−1−ピペリジニル)−16β−(1−ピペリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール
をアセチル化して、表題生成物を61.05%の収率で
得る。融点179−181℃1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.82(s,3H,18-CH3), 1.05
(s,3H,19-CH3), 2.09および2.12(s,s, 3H,3H, 3-OAcお
よび17-OAc), 3.1(m,1H,16α-H), 4.83(d,1H,17α-H),
5.30(m,1H,3β-H).
【0088】実施例26 2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−16β
−(1−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−3
α,17β−ジオール−ジアセタートの製造 実施例1に記載したのと同様にして、2β−(4−オキ
ソ−1−ピペリジニル)−16β−(1−ピペリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール
−ジアセタートを水素化ホウ素ナトリウムを使用して還
元し、表題化合物を69.5%の収率で得る。融点10
8−110℃1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.81(s,3H,18-CH3), 1.03
(s,3H,19-CH3), 2.08および2.12(s,s, 3H,3H, 3-OAcお
よび17-OAc), 3.65(m,1H,ヒドロキシピペリジン-4-H),
4.81(d,1H,17α-H), 5.30(m,1H,3β-H).
【0089】実施例27 1−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−アンド
ロスタン−16β−イル]−1−メチルピペリジニウム
ブロミドの製造 実施例7に記載したのと同様にして2β−(4−ヒドロ
キシ−1−ピペリジニル)−16β−(1−ピペリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール
−ジアセタートを臭化メチルと反応させて、表題化合物
を68.4%の収率で得る。融点220−230℃(分
解を伴う)1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.83(s,3H,18-CH3), 1.02
(s,3H,19-CH3), 2.09(s,3H,3-OAc), 2.22(s,3H,17-OA
c), 3.41(s,3H,N+CH3), 5.15-5.55(m,2H,3β-Hおよび17
α-H).
【0090】実施例28 2β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ
−8−イル)−3α,17β−ジヒドロキシ−16β−
(4−メチル−1−ピペラジニル)−5α−アンドロス
タンの製造 実施例3に記載したのと同様にして2α,3α−エポキ
シ−17β−ヒドロキシ−16β−(4−メチル−1−
ピペラジニル)−5α−アンドロスタンを1,4−ジオ
キサ−8−アザスピロ[4.5]デカンと反応させて、表
題化合物を72.34%の収率で得る。融点185−1
87℃
【0091】実施例29 2β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ
−8−イル)−16β−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール
−ジアセタートの製造 実施例6に記載したのと同様にして2β−(1,4−ジ
オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−1
6β−(4−メチル−1−ピペラジニル)−5α−アン
ドロスタン−3α,17β−ジオールをアセチル化し
て、表題化合物を70%の収率で得る。融点162−1
65℃
【0092】実施例30 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−
イル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1,1
−ジメチルピペラジニウム ブロミドの製造 実施例7に記載したのと同様にして2β−(1,4−ジ
オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−1
6β−(4−メチル−1−ピペラジニル)−5α−アン
ドロスタン−3α,17β−ジオール−ジアセタートを
臭化メチルと反応させる。5時間後に反応は完結する。
表題化合物を72%の収率で得る。融点244−250
1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.77(s,3H,18-CH3), 1.00
(s,3H,19-CH3), 2.06(s,3H,3-OAc), 2.11(s,3H,17-OA
c), 2.44(m,1H,2α-H), 2.61(br,4H,NCH2), 2.8-3.05
(m,4H,NCH2), 3.23(m,1H,16α-H), 3.56(s,6H,N+CH3),
3.60および3.70(m,4H,N+CH2), 3.93(s,4H,OCH2CH2O),
4.78(d,1H,17α-H), 5.23(m,1H,3β-H).
【0093】実施例31 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−
イル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−
メチル−1−(2−プロペニル)ピペラジニウム ブロ
ミドの製造 実施例5に記載したのと同様にして2β−(1,4−ジ
オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−1
6β−(4−メチル−1−ピペラジニル)−5α−アン
ドロスタン−3α,17β−ジオール−ジアセタートを
臭化アリルと反応させる。5時間後に反応は完結する。
表題生成物を78%の収率で得る。融点205−208
1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.77(s,3H,18-CH3), 1.00
(s,3H,19-CH3), 2.06(s,3H,3-OAc), 2.11(s,3H,17-OA
c), 2.44(m,1H,2α-H), 2.62(br,4H,NCH2), 2.8-3.05
(m,4H,NCH2), 3.23(m,1H,16α-H), 3.43(s,3H,N+CH3),
3.4-3.85(m,4H,N+CH2), 3.93(s,4H,OCH2CH2O), 4.57(m,
2H,N+CH 2-CH=), 4.77(d,1H,17α-H), 5.23(m,1H,3β-
H), 5.76および5.90(2xdd,2H,=CH2), 6.01(m,1H,-CH=).
【0094】実施例32 16β−(4−メチル−1−ピペラジニル)−2β−
(4−オキソ−1−ピペリジニル)−5α−アンドロス
タン−3α,17β−ジオールの製造 実施例9に記載したのと同様にして2β−(1,4−ジ
オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−1
6β−(4−メチル−1−ピペラジニル)−5α−アン
ドロスタン−3α,17β−ジオールを加水分解して、
表題化合物を73.9%の収率で得る。融点225−2
29℃1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.68(s,3H,18-CH3), 0.88
(s,3H,19-CH3), 2.29(s,3H,NCH3), 3.43(d,1H,17α-H),
3.9(m,1H,3β-H).
【0095】実施例33 16β−(4−メチル−1−ピペラジニル)−2β−
(4−オキソ−1−ピペリジニル)−5α−アンドロス
タン−3α,17β−ジオール−17−アセタートの製
造 実施例4に記載したのと同様にして、16β−(4−メ
チル−1−ピペラジニル)−2β−(4−オキソ−1−
ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β
−ジオールをアセチル化し、表題化合物を77.34%
の収率で得る。融点210−215℃1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.81(s,3H,18-CH3), 0.87
(s,3H,19-CH3), 2.09(s,3H,17-OAc), 2.25(s,3H,NCH3),
3.9(m,1H,3β-H), 4.75(d,1H,17α−H).
【0096】実施例34 2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−16β
−(4−メチル−1−ピペラジニル)−5α−アンドロ
スタン−3α,17β−ジオール−17−アセタートの
製造 実施例11に記載したのと同様にして、16β−(4−
メチル−1−ピペラジニル)−2β−(4−オキソ−1
−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17
β−ジオール−17−アセタートを水素化ホウ素ナトリ
ウムを使用して還元し、表題化合物を71%の収率で得
る。融点210−214℃1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.81(s,3H,18-CH3), 0.83
(s,3H,19-CH3), 2.09(s,3H,17-OAc), 2.24(s,3H,NCH3),
3.08(m,1H,16α-H), 3.65(m,1H,ヒドロキシピペリジン
-4-H), 3.79(m,1H,3β-H), 4.76(d,1H,17α-H).
【0097】実施例35 4−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒドロキシ−2
β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
ンドロスタン−16β−イル]−1,1−ジメチルピペラ
ジニウム ブロミドの製造 実施例30に記載したのと同様にして2β−(4−ヒド
ロキシ−1−ピペリジニル)−16β−(4−メチル−
1−ピペラジニル)−5α−アンドロスタン−3α,1
7β−ジオール−17−アセタートを臭化メチルと反応
させて、表題化合物を86.3%の収率で得る。融点2
95−300℃1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.76(s,3H,18-CH3), 0.95
(s,3H,19-CH3), 2.09(s,3H,17-OAc), 3.14(s,3H,N+C
H3), 3.19(m,1H,16α-H), 3.94(m,1H,3β-H), 4.73(d,1
H,17α-H).
【0098】実施例36 4−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒドロキシ−2
β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
ンドロスタン−16β−イル]−1−メチル−1−(2
−プロペニル)ピペラジニウム ブロミドの製造 実施例31に記載したのと同様にして(4−ヒドロキシ
−1−ピペリジニル)−16β−(4−メチル−1−ピ
ペラジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−
ジオール−17−アセタートを臭化アリルと反応させ
て、表題生成物を74.2%の収率で得る。融点274
−277℃
【0099】実施例37 16β−(4−メチル−1−ピペラジニル)−2β−
(4−オキソ−1−ピペリジニル)−5α−アンドロス
タン−3α,17β−ジオール−ジアセタートの製造 実施例6に記載した方法により、16β−(4−メチル
−1−ピペラジニル)−2β−(4−オキソ−1−ピペリ
ジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオー
ルをアセチル化し、表題生成物を泡として68.3%の
収率で得る。1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.81(s,3H,18-CH3), 1.06
(s,3H,19-CH3), 2.08および2.12(s,3H,3-OAcおよび17-O
Ac), 2.26(s,3H,NCH3), 4.80(d,1H,17α-H),5.29(m,1H,
3β-H).
【0100】実施例38 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
(4−オキソ−1−ピペリジニル)−5α−アンドロス
タン−16β−イル]−1,1−ジメチルピペラジニウム
ブロミドの製造 実施例30に記載したのと同様にして16β−(4−メ
チル−1−ピペラジニル)−2β−(4−オキソ−1−
ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β
−ジオール−ジアセタートを臭化メチルと反応させて、
表題化合物を90.5%の収率で得る。融点215−2
20℃(分解を伴う)1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.79(s,3H,18-CH3), 1.05
(s,3H,19-CH3), 2.09および2.13(s,s, 3H,3H, 3-OAcお
よび17-OAc), 3.56(s,6H,N+CH3), 4.82(d,1H,17α-H),
5.28(m,1H,3β-H).
【0101】実施例39 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
(4−オキソ−1−ピペリジニル)−5α−アンドロス
タン−16β−イル]−1−メチル−1−(2−プロペ
ニル)ピペラジニウム ブロミドの製造 実施例31に記載したのと同様にして16β−(4−メ
チル−1−ピペラジニル)−2β−(4−オキソ−1−
ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β
−ジオール−ジアセタートを臭化メチルと反応させて、
表題化合物を89.5%の収率で得る。融点176−1
80℃
【0102】実施例40 2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−16β
−(4−メチル−1−ピペラジニル)−5α−アンドロ
スタン−3α,17β−ジオール−ジアセタートの製造 実施例11に記載した方法により、16β−(4−メチ
ル−1−ピペラジニル)−2β−(4−オキソ−1−ピ
ペリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−
ジオール−ジアセタートを水素化ホウ素ナトリウムで還
元し、泡様の表題化合物を83.05%の収率で得る。
f 2=0.61
【0103】実施例41 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−アンド
ロスタン−16β−イル]−1,1−ジメチルピペラジニ
ウム ブロミドの製造 実施例30に記載したのと同様にして2β−(4−ヒド
ロキシ−1−ピペリジニル)−16β−(4−メチル−
1−ピペラジニル)−5α−アンドロスタン−3α,1
7β−ジオール−ジアセタートを臭化メチルと反応させ
て、表題化合物を77.7%の収率で得る。融点250
−253℃1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.75(s,3H,18-CH3), 0.98
(s,3H,19-CH3), 2.00(s,3H,3-OAc), 2.09(s,3H.17-OA
c), 3.18(m,1H,16α-H), 3.32および3.33(s,s, 3H,3H,
N+CH3), 3.41(m,1H,ヒドロキシピペリジン-4-H), 4.73
(d,1H,17α-H), 5.15(m,1H,3β−H).
【0104】実施例42 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−アンド
ロスタン−16β−イル]−1−メチル−1−(2−プ
ロペニル)ピペラジニウム ブロミドの製造 実施例31に記載したのと同様にして2β−(4−ヒド
ロキシ−1−ピペリジニル)−16β−(4−メチル−
1−ピペラジニル)−5α−アンドロスタン−3α,1
7β−ジオール−ジアセタートを臭化アリルと反応させ
て、表題化合物を78%の収率で得る。1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.77(s,3H,18-CH3), 1.03
(s,3H,19-CH3), 2.07および2.12(s,s, 3H,3H, 3-OAcお
よび17-OAc), 3.44(s,3H,N+CH3), 4.57(m,2H,N+CH2 -CH
=), 4.80(d,1H,17α-H), 5.28(m,1H,3β-H), 5.65-6.2
(m,3H,-CH=CH2).
【0105】実施例43 2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−16β
−(4−メチル−1−ピペラジニル)−5α−アンドロ
スタン−3α,17β−ジオールの製造 実施例3に記載した方法により、2α,3α−エポキシ−
16β−(4−メチル−1−ピペラジニル)−5α−ア
ンドロスタン−17β−オールを4−ヒドロキシピペリ
ジンと反応させ、表題化合物を78.57%の収率で得
る。融点248−250℃
【0106】実施例44 2β−(4−アセチルオキシ−1−ピペリジニル)−1
6β−(4−メチル−1−ピペラジニル)−5α−アン
ドロスタン−3α,17β−ジオール−ジアセタートの
製造 実施例18に記載した方法により、2β−(4−ヒドロ
キシ−1−ピペリジニル)−16β−(4−メチル−1
−ピペラジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17
β−ジオールをアセチル化し、表題化合物を68%の収
率で得る。Rf 2=0.74
【0107】実施例45 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
(4−アセチルオキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
ンドロスタン−16β−イル]−1,1−ジメチルピペラ
ジニウム ブロミドの製造 実施例30に記載したのと同様にして2β−(4−アセ
チルオキシ−1−ピペリジニル)−16β−(4−メチ
ル−1−ピペラジニル)−5α−アンドロスタン−3
α,17β−ジオール−ジアセタートを臭化メチルと反
応させて、表題化合物を87%の収率で得る。Rf 2
0.14
【0108】実施例46 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
(4−アセチルオキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
ンドロスタン−16β−イル]−1−メチル−1−(2
−プロペニル)ピペラジニウム ブロミドの製造 実施例31に記載したのと同様にして2β−(4−アセ
チルオキシ−1−ピペリジニル)−16β−(4−メチ
ル−1−ピペラジニル)−5α−アンドロスタン−3
α,17β−ジオール−ジアセタートを臭化アリルと反
応させて、表題生成物を81%の収率で得る。Rf 2
0.711 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.77(s,3H,18-CH3), 1.01
(s,3H,19-CH3), 2.03(s,3H,4'-OAc), 2.06(s,3H,3-OA
c), 2.12(s,3H,17-OAc), 2.75-3.05(m,6H,NCH2),3.23
(m,1H,16α-H), 3.41(s,3H,N+CH3), 3.4-3.87(m,4H,N+C
H2), 4.54(m,2H,N+CH2 -CH=), 4.75(m,1H,4'-H), 4.77
(d,1H,17α-H), 5.23(m,1H,3β-H), 5.76および5.90(2x
dd,2H,=CH2), 6.02(m,1H,-CH=).
【0109】実施例47 16β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]−
デカ−8−イル)−2α,3α−エポキシ−5α−アン
ドロスタン−17−オンの製造 実施例1に記載したのと同様にして、17−ブロモ−2
α,3α:16α,17α−ジエポキシ−5α−アンドロ
スタンを1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]−デ
カンと反応させ、表題化合物を99.5%の収率で得
る。融点140−141℃
【0110】実施例48 16β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]−
デカ−8−イル)−2α,3α−エポキシ−5α−アン
ドロスタン−17β−オールの製造 実施例2に記載したのと同様にして、16β−(1,4
−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]−デカ−8−イ
ル)−2α,3α−エポキシ−5α−アンドロスタン−
17−オンを水素化ホウ素ナトリウムを使用して還元
し、表題化合物を91.1%の収率で得る。融点186
−188℃
【0111】実施例49 16β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]−
デカ−8−イル)−2β−(1−ピペリジニル)−5α
−アンドロスタン−3α,17β−ジオールの製造 実施例3に記載したのと同様にして、16β−(1,4
−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]−デカ−8−イ
ル)−2α,3α−エポキシ−5α−アンドロスタン−
17β−オールをピペリジンと反応させ、表題化合物を
87.5%の収率で得る。融点183−185℃
【0112】実施例50 16β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デ
カ−8−イル)−2β−(1−ピペリジニル)−5α−
アンドロスタン−3α,17β−ジオール−17−アセ
タートの製造 実施例6に記載したのと同様にして、16β−(1,4
−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]−デカ−8−イ
ル)−2β−(1−ピペリジニル)−5α−アンドロス
タン−3α,17β−ジオールをアセチル化し、表題化
合物を63.7%の収率で得る。融点124−128℃
【0113】実施例51 8−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
(1−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−16β
−イル]−8−メチル−1,4−ジオキサ−8−アザスピ
ロ[4.5]デカン ブロミドの製造 実施例7に記載したのと同様にして16β−(1,4−
ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−
2β−(1−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−
3α,17β−ジオール−17−アセタートを臭化メチ
ルと反応させて、表題化合物を64.8%の収率で得
る。Rf 2=0.71
【0114】実施例52 2β,16β−ビス(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
[4.5]デカ−8−イル)−5α−アンドロスタン−3
α,17β−ジオールの製造 実施例3に記載したのと同様にして、16β−(1,4
−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]−デカ−8−イ
ル)−2α,3α−エポキシ−17β−ヒドロキシ−5
α−アンドロスタンを1,4−ジオキサ−8−アザスピ
ロ[4.5]デカンと反応させ、表題化合物を80.1%の
収率で得る。融点180−182℃
【0115】実施例53 16β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デ
カ−8−イル)−2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリ
ジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオ
ールの製造 実施例3に記載したのと同様にして、16β−(1,4
−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]−デカ−8−イ
ル)−2α,3α−エポキシ−17β−ヒドロキシ−5
α−アンドロスタンを4−ヒドロキシピペリジンと反応
させ、表題化合物を78.3%の収率で得る。融点19
9−201℃
【0116】実施例54 2β−(4−アセチルオキシ−1−ピペリジニル)−1
6β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ
−8−イル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−
ジオール−ジアセタートの製造 実施例18に記載したのと同様にして、16β−(1,
4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イ
ル)−2β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−
5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオールをアセ
チル化し、表題化合物を泡様物質として80.8%の収
率で得る。Rf 3=0.59
【0117】実施例55 8−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
(4−アセチルオキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
ンドロスタン−16β−イル]−8−メチル−1,4−ジ
オキサ−8−アゾニアスピロ[4.5]デカン ブロミドの
製造 実施例7に記載したのと同様にして、2β−(4−アセ
チルオキシ−1−ピペリジニル)−16β−(1,4−
ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル)
−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール−ジ
アセタートを臭化メチルと反応させて、表題化合物を8
1%の収率で得る。融点157−160℃
【0118】実施例56 2α,3α−エポキシ−16β−(4−ヒドロキシ−1
−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン
の製造 実施例1に記載したのと同様にして、17−ブロモ−2
α,3α:16α,17α−ジエポキシ−5α−アンドロ
スタンを4−ヒドロキシピペリジンと反応させ、表題化
合物を95.8%の収率で得る。融点140−142℃
【0119】実施例57 2α,3α−エポキシ−16β−(4−ヒドロキシ−1
−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−17β−オ
ールの製造 実施例2に記載したのと同様にして、2α,3α−エポ
キシ−16β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)
−5α−アンドロスタン−17−オンを水素化ホウ素ナ
トリウムを使用して還元し、表題生成物を86.06%
の収率で得る。融点204−206℃
【0120】実施例58 2β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ
−8−イル)−16β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリ
ジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオ
ールの製造 実施例3に記載したのと同様にして、2α,3α−エポ
キシ−16β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)
−5α−アンドロスタン−17β−オールを1,4−ジ
オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカンと反応させ、表
題化合物を85.90%の収率で得る。融点253−2
55℃
【0121】実施例59 2β,16β−ビス(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニ
ル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール
の製造 実施例3に記載したのと同様にして、2α,3α−エポ
キシ−16β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)
−5α−アンドロスタン−17β−オールを4−ヒドロ
キシピペリジンと反応させ、表題化合物を85.4%の
収率で得る。融点248−250℃
【0122】実施例60 2β,16β−ビス(4−アセチルオキシ−1−ピペリ
ジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオ
ール−ジアセタートの製造 塩化メチレン85mlに溶解した2β,16β−ビス
(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−アンド
ロスタン−3α,17β−ジオール15.0gに、トリエ
チルアミン21ml、ついで塩化アセチル17mlを加
えた後、該溶液を12時間放置し、ついで、過剰の塩化
アセチルを水で分解する。該塩化メチレン溶液を、ま
ず、2〜5℃に冷却した水酸化ナトリウム水溶液で洗浄
し、ついで中性になるまで水洗する。乾燥後、塩化メチ
レンを蒸発させて表題化合物を74.9%の収率で泡様
の残渣として得る。Rf 3=0.67
【0123】実施例61 4−アセチルオキシ−1−[3α,17β−ビス(アセチ
ルオキシ)−2β−(4−アセチルオキシ−1−ピペリ
ジニル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1
−メチルピペリジニウム ブロミドの製造 実施例7に記載したのと同様にして、2β,16β−ビ
ス(4−アセチルオキシ−1−ピペリジニル)−5α−
アンドロスタン−3α,17β−ジオール−ジアセター
トを臭化メチルと反応させて、表題化合物を75%の収
率で得る。融点200−205℃
【0124】実施例62 凍結乾燥粉末アンプル組成物 注射用の2回蒸留した水を使用して60g/リットルの
濃度のマンニトール溶液を調製し、得られた溶液を濾過
滅菌する。同時に、注射用の2回蒸留した水を使用し
て、活性成分から20g/リットルの濃度の溶液を調製
する。また、この後者の溶液も濾過滅菌する。無菌条件
下で両溶液を合わせ、それぞれ1ml容量をアンプルに
充填する。アンプルの内容物を凍結乾燥し、窒素で満た
した後、該アンプルを封管し、それぞれ10mgの活性
成分を含有するアンプルを得る。使用前に、該アンプル
の内容物を生理的食塩水(塩化ナトリウム0.9%を含
有)に溶解する。
【0125】実施例63 2β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ
−8−イル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−
アンドロスタン−3α,17β−ジオール−3−アセタ
ートの製造 2β−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ
−8−イル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−
アンドロスタン−3α,17β−ジオール−ジアセター
ト1.5gをメタノール10mlに溶解し、ついで該反
応混合物を沸点まで加温し、同温度で30分間維持し
た。反応完了後、10℃に冷却し、沈殿物を濾取し、乾
燥し(1.2g)、アセトニトリルから再結晶して1.0
gを得た。融点214−217℃。
【0126】実施例64 1−[3α−アセチルオキシ−2β−(1,4−ジオキサ
−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−17β−
ヒドロキシ−5α−アンドロスタン−16β−イル]−
1−(2−プロペニル)ピロリジニウム ブロミドの製
造 実施例5に記載したのと同様にして、2β−(1,4−
ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−
16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン
−3α,17β−ジオール−3−アセタートを臭化アリ
ルと反応させて表題化合物を収率71%で得る。融点2
20−223℃。1 H-NMR:300MHz(CDCl3)δppm: 0.86(s,3H,18-CH3), 1.01
(s,3H,19-CH3), 2.07(s,3H,3-OAc), 2.43(br,1H,2α-
H), 2.62(br,4H,NCH2), 3.5-4.1(m,6H,N+CH2), 3.94(s,
4H,CH2O), 4.50(m,1H,16α-H), 5.23(m,1H,3β-H), 5.6
9および5.85(m,2H,=CH2), 6.06(m,1H,-CH=).
【0127】実施例65 1−[3α,17−ジヒドロキシ−2β−(1,4−ジオ
キサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−5α
−アンドロスタン−16β−イル]−1−(2−プロペ
ニル)ピロリジニウム ブロミドの製造 実施例5に記載したのと同様にして、2β−(1,4−
ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−
16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン
−3α,17β−ジオールを臭化アリルと反応させて表
題化合物を収率82%で得る。融点238−240℃。1 H-NMR: 300MHz(CDCl3)δppm: 0.84および0.87(s,s,3H,
3H,18-CH3および19-CH3), 2.45-2.85(m,5H,2α-Hおよび
NCH2), 3.5-4.15(m,8H,N+CH2,3β-Hおよび3-OH), 3.96
(s,4H,CH2O), 4.29(m,1H,17α-H), 4.53(m,1H,16α-H),
5.77(d,1H,17-OH), 5.70および5.89(m,2H,
=CH), 6.06(m,1H,−CH=).
【0128】
【発明の効果】本発明によれば、神経筋遮断作用を有す
る16位が四級アンモニウム基で置換された新規アンド
ロスタン誘導体、それを含有する医薬組成物、それらの
製造法および該誘導体の製造に用いる新規中間体が提供
される。本発明のアンドロスタン誘導体は、良好な心臓
血管安定性、迅速な作用発現および短い作用持続時間を
有する。
フロントページの続き (71)出願人 593197307 フランシス・エフ・フォルドス Francis F. FOLDES アメリカ合衆国33149フロリダ州キー・ビ スケイン、オーシャン・レイン・ドライブ 170番 アパートメント806 (71)出願人 593197318 シャンドール・マホ Sandor MAHO ハンガリー1108ブダペスト、タバシュ・エ シュテー2番 (72)発明者 ゾルタン・トゥーバ ハンガリー1022ブダペスト、ボガル・エシ ュテー20ベー番 (72)発明者 エー・シルベスター・ビズィ ハンガリー1028ブダペスト、キシャソニ ー・エシュテー10番 (72)発明者 フランシス・エフ・フォルドス アメリカ合衆国33149フロリダ州キー・ビ スケイン、オーシャン・レイン・ドライブ 170番 アパートメント806 (72)発明者 シャンドール・マホ ハンガリー1108ブダペスト、タバシュ・エ シュテー2番

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中、 R1は、水素またはC1-4アルカノイル基を意味する;R
    2は、水素またはC1-4アルカノイル基を表す;W1およ
    びW2は、それぞれ同一または異なる>CR34基;ま
    たは、それらの一方は化学結合(原子価)を意味し、他
    方は>CR34基を意味する;またはW1は>CR34
    基を意味し、W2は>NER5基である;R3およびR4
    うちの一方は水素で他方は−OR1基(ここで、R1は上
    記と同意義を有する);またはR3およびR4は一緒にな
    ってオキソ基またはC2-5アルキレンジオキシ基を表
    す;R5は、C1-4アルキルまたはC3-5アルケニル基を
    表す;Eは、C1-4アルキルまたはC3-5アルケニル基を
    意味する、ただし、2個の窒素原子を有する環を含有す
    る誘導体においては、ステロイド骨格に間接的に結合し
    ている窒素と結合している置換基Eのみが上記を意味
    し、他方は単独で電子対を意味する;X-は等価量のア
    ニオンである;およびnおよびmは、他と独立して、
    1、2、3または4である、ただし、nとmの合計は、
    1つの環内で4、5、6または7であり、他の環におけ
    るそれらの値から独立している]で表される16位が四
    級アンモニウム基で置換されたアンドロスタン誘導体ま
    たはその酸付加塩。
  2. 【請求項2】 R2がC1-4アルカノイル基である請求項
    1記載の化合物。
  3. 【請求項3】1−[17β−アセチルオキシ−2β−
    (1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−
    イル)−3α−ヒドロキシ−5α−アンドロスタン−1
    6β−イル]−1−(2−プロペニル)ピロリジニウム
    ブロミド、 1−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
    (1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−
    イル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−
    メチルピロリジニウム ブロミド、 1−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
    (1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−
    イル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−
    (2−プロペニル)ピロリジニウム ブロミド、 1−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒドロキシ−2
    β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
    ンドロスタン−16β−イル]−1−メチルピロリジニ
    ウム ブロミド、 1−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒドロキシ−2
    β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
    ンドロスタン−16β−イル]−1−(2−プロペニ
    ル)ピロリジニウム ブロミド、 1−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
    (4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−アンド
    ロスタン−16β−イル]−1−(2−プロペニル)ピ
    ロリジニウム ブロミド、 1−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
    (4−アセチルオキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
    ンドロスタン−16β−イル]−1−メチルピロリジニ
    ウム ブロミド、 1−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒドロキシ−2
    β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
    ンドロスタン−16β−イル]−1−メチルピペリジニ
    ウム ブロミド、 1−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
    (4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−アンド
    ロスタン−16β−イル]−1−メチルピペリジニウム
    ブロミド、 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
    (1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−
    イル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1,
    1−ジメチルピペラジニウム ブロミド、 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
    (1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−
    イル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−
    メチル−1−(2−プロペニル)ピペラジニウム ブロ
    ミド、 4−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒドロキシ−2
    β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
    ンドロスタン−16β−イル]−1,1−ジメチルピペラ
    ジニウム ブロミド、 4−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒドロキシ−2
    β−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
    ンドロスタン−16β−イル]−1−メチル−1−(2
    −プロペニル)ピペラジニウム ブロミド、 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
    (4−オキソ−1−ピペリジニル)−5α−アンドロス
    タン−16β−イル]−1,1−ジメチルピペラジニウ
    ム ブロミド、 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
    (4−オキソ−1−ピペリジニル)−5α−アンドロス
    タン−16β−イル]−1−メチル−1−(2−プロペ
    ニル)ピペラジニウム ブロミド、 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
    (4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−アンド
    ロスタン−16β−イル]−1,1−ジメチルピペラジ
    ニウム ブロミド、 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
    (4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−5α−アンド
    ロスタン−16β−イル]−1−メチル−1−(2−プ
    ロペニル)ピペラジニウム ブロミド、 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
    (4−アセチルオキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
    ンドロスタン−16β−イル]−1,1−ジメチルピペ
    ラジニウム ブロミド、 4−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
    (4−アセチルオキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
    ンドロスタン−16β−イル]−1−メチル−1−(2
    −プロペニル)ピペラジニウム ブロミド、 8−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
    (1−ピペリジニル)−5α−アンドロスタン−16β
    −イル]−8−メチル−1,4−ジオキサ−8−アゾニ
    アスピロ[4.5]デカン ブロミド、 8−[3α,17β−ビス(アセチルオキシ)−2β−
    (4−アセチルオキシ−1−ピペリジニル)−5α−ア
    ンドロスタン−16β−イル]−8−メチル−1,4−
    ジオキサ−8−アゾニアスピロ[4.5]デカン ブロミ
    ド、 4−アセチルオキシ−1−[3α,17β−ビス(アセチ
    ルオキシ)−2β−(4−アセチルオキシ−1−ピペリ
    ジニル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1
    −メチルピペリジニウム ブロミド、 1−[3α−アセチルオキシ−2β−(1,4−ジオキサ
    −8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−17β−
    ヒドロキシ−5α−アンドロスタン−16β−イル]−
    1−(2−プロペニル)ピロリジニウム ブロミドおよ
    び 1−[3α,17β−ジヒドロキシ−2β−(1,4−ジ
    オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−5
    α−アンドロスタン−16β−イル]−1−(2−プロ
    ペニル)ピロリジニウム ブロミドよりなる群から選ば
    れる請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 医薬産業で通常使用される充填用、希釈
    用、安定化用、pHおよび浸透圧調整用および/または
    配合促進用添加物と共に、有効成分として16位が四級
    アンモニウム基で置換された式(I)[式中、R1
    2、W1、W2、E、X-、nおよびmは請求項1と同意
    義を有する]で表される治療上有効量の1以上のアンド
    ロスタン誘導体またはその医薬上許容される酸付加塩を
    含んでなる神経筋遮断用医薬組成物。
  5. 【請求項5】a)W1としての>CR34基およびW2
    しての原子価結合または>NER5基を含有する式
    (I)[式中、R1、R2、R3、R4、R5、E、X-、n
    およびmは請求項1と同意義]のアンドロスタン誘導体
    を得るために、式(IVa): 【化2】 [式中、mおよびnは上記と同意義であり、Z1は原子価
    結合または>NR5基(ここで、R5は上記と同意義)を
    意味する]の17β−ヒドロキシ−16−アミノ−2α,
    3α−エポキシアンドロスタン誘導体を式(VII): 【化3】 [式中、mおよびnは上記と同意義であり、Zは>CR3
    4基(ここで、R3およびR4は上記と同意義)を意味
    する]のヘテロ環式アミンと反応させ、その後、所望に
    より、得られた式(IIIa): 【化4】 [式中、n、mおよびZ1は上記と同意義であり、Z2
    上記で定義されたZと同一である]の3α,17β−ジヒ
    ドロキシ−2β,16β−ジアミノアンドロスタン誘導
    体を i)酸で処理してR3およびR4で表されるC2-5アルキ
    レンジオキシ基を加水分解しオキソ基を形成させ、およ
    び/または ii)還元して、R3およびR4で表されるオキソ基をヒド
    ロキシル基に変換し、および、アルキレンジオキシ基を
    加水分解する前、および/またはオキソ基を還元する前
    および/または後に、1以上のアシル化段階で、C1-4
    アルカンカルボン酸の反応性誘導体で、その17−ヒド
    ロキシル基上、または所望により、1以上のその他のヒ
    ドロキシル基上でアセチル化し、最後に、得られた式
    (IIa): 【化5】 [式中、W1は現工程での定義のとおりであり、Z1
    n、m、R1およびR2は上記と同意義である]のアシル
    化された3α,17β−ジヒドロキシ−2β,16β−ジ
    アミノアンドロスタン誘導体を、C1-4アルキルまたは
    3-5ハロゲン化アルケニルで四級化する;または、 b)W1としての原子価結合または>CR34基および
    2としての>CR34基を含有する式(I)[式中、R
    1、R2、R3、R4、E、X-、nおよびmは請求項1と
    同意義]のアンドロスタン誘導体を得るために、式(V
    I): 【化6】 [式中、Yはハロゲンである]の17β−ハロ−2α,3
    α:16α,17α−ジエポキシアンドロスタン誘導体を
    式(VII)[式中、nおよびmは上記と同意義であ
    り、Zは>CR34基(ここで、R3およびR4は上記と
    同意義)を表す]のヘテロ環式アミン誘導体と反応さ
    せ、式(V): 【化7】 [式中、nおよびmは上記と同意義であり、Z2は上記で
    定義されたZと同一である]の17−オキソ−16β−
    アミノ−2α,3α−エポキシアンドロスタン誘導体を
    水素化ホウ素アルカリ金属で還元し、得られた式(IV
    b): 【化8】 [式中、m、nおよびZ2は上記と同意義である]の17
    β−ヒドロキシ−16β−アミノ−2α,3α−エポキ
    シアンドロスタン誘導体を、式(VII)[式中、nお
    よびmは上記と同意義であり、Zは原子価結合または>
    CR34基(ここで、R3およびR4は上記と同意義)を
    表す]のヘテロ環式アミン誘導体と反応させ、所望によ
    り、得られた式(IIIb): 【化9】 [式中、n、mおよびZ2は上記と同意義であり、Z3
    Zの後者の定義と同一である]の3α,17β−ジヒドロ
    キシ−2β,16β−ジアミノアンドロスタン誘導体
    を、 i)酸で処理してR3およびR4で表されるC2-5アルキ
    レンジオキシ基を加水分解しオキソ基を形成させ、およ
    び/または ii)還元して、R3およびR4で表されるオキソ基をヒド
    ロキシル基に変換し、および、アルキレンジオキシ基を
    加水分解する前、および/またはオキソ基を還元する前
    および/または後に、1以上のアシル化段階で、C1-4
    アルカンカルボン酸の反応性誘導体で、その17−ヒド
    ロキシル基上、または所望により、1以上のその他のヒ
    ドロキシル基上でアセチル化し、最後に、得られた式
    (IIb): 【化10】 [式中、W1およびW2は現工程での定義のとおりであ
    り、n、m、R1およびR2は式(I)についての定義の
    とおりである]のアセチル化された3α,17β−ジヒド
    ロキシ−2β,16β−ジアミノアンドロスタン誘導体
    を、C1-4アルキルまたはC3-5ハロゲン化アルケニルで
    四級化し、ついで所望により、得られた16位が四級ア
    ンモニウム基で置換された式(I)[式中、R1、R2
    1、W2、R3、R4、R5、E、X-、nおよびmは上記
    と同意義である]のアンドロスタン誘導体を、非毒性の
    鉱酸または有機酸で処理することにより酸付加塩に変換
    することを特徴とする式(I): 【化11】 [式中、 R1は、水素またはC1-4アルカノイル基を意味する;R
    2は、水素またはC1-4アルカノイル基を表す;W1およ
    びW2は、それぞれ同一または異なる>CR34基;ま
    たは、それらの一方は化学結合(原子価)を意味し、他
    方は>CR34基を意味する;またはW1は>CR34
    基を意味し、W2は>NER5基である;R3およびR4
    うちの一方は水素で他方は−OR1基(ここで、R1は上
    記と同意義を有する);またはR3およびR4は一緒にな
    ってオキソ基またはC2-5アルキレンジオキシ基を表
    す;R5は、C1-4アルキルまたはC3-5アルケニル基を
    表す;Eは、C1-4アルキルまたはC3-5アルケニル基を
    意味する、ただし、2個の窒素原子を有する環を含有す
    る誘導体においては、ステロイド骨格に間接的に結合し
    ている窒素と結合している置換基Eのみが上記を意味
    し、他方は単独で電子対を意味する;X-は等価量のア
    ニオンである;およびnおよびmは、他と独立して、
    1、2、3または4である、ただし、nとmの合計は、
    1つの環内で4、5、6または7であり、他の環におけ
    るそれらの値から独立している]で表される16位が四
    級アンモニウム基で置換されたアンドロスタン誘導体ま
    たはその酸付加塩の製造法。
  6. 【請求項6】 式(IIa): 【化12】 [式中、W1は>CR34基、Z1は原子価結合または>
    NR5基を示し、R3、R4、R5および他の記号は請求項
    1と同意義]で表される化合物。
  7. 【請求項7】 式(IIb): 【化13】 [式中、W1は原子価結合または>CR34基、W2は>
    CR34基を示し、R3、R4および他の記号は請求項1
    と同意義]で表される化合物。
  8. 【請求項8】 式(IIIa): 【化14】 [式中、Z1は原子価結合または>NR5基、Z2は>CR
    34基を示し、R3、R4、R5および他の記号は請求項
    1と同意義]で表される化合物。
  9. 【請求項9】 式(IIIb): 【化15】 [式中、Z2は>CR34基、Z3は原子価結合または>
    CR34基を示し、R3、R4および他の記号は請求項1
    と同意義]で表される化合物。
  10. 【請求項10】 式(V): 【化16】 [式中、Z2は>CR34基(ここで、R3およびR4のう
    ちの一方は水素であり、他方はヒドロキシル基、または
    3およびR4は一緒になってC2-4アルキレンジオキシ
    基を示す)を示し、他の記号は請求項1と同意義]で表
    される化合物。
  11. 【請求項11】 式(IVb): 【化17】 [式中、Z2は>CR34基(ここで、R3およびR4のう
    ちの一方は水素であり、他方はヒドロキシル基、または
    3およびR4は一緒になってC2-4アルキレンジオキシ
    基を示す)を示し、他の記号は請求項1と同意義]で表
    される化合物。
  12. 【請求項12】 有効成分として16位が四級アンモニ
    ウム基で置換された式(I)[式中、R1、R2、W1、W
    2、E、X-、nおよびmは請求項1と同意義]で表され
    る治療上有効量の1以上のアンドロスタン誘導体または
    その医薬上許容される酸付加塩を、医薬産業で通常使用
    されている充填用、希釈用、安定化用、pHおよび浸透
    圧調整用および/または配合促進用添加物と混合し、該
    混合物を医薬組成物に変換することを特徴とする神経筋
    遮断用医薬組成物の製造法。
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