JPH06192239A - 水性液中の塩化シアヌル懸濁液の製法 - Google Patents

水性液中の塩化シアヌル懸濁液の製法

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JPH06192239A
JPH06192239A JP5237938A JP23793893A JPH06192239A JP H06192239 A JPH06192239 A JP H06192239A JP 5237938 A JP5237938 A JP 5237938A JP 23793893 A JP23793893 A JP 23793893A JP H06192239 A JPH06192239 A JP H06192239A
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cyanuric chloride
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suspension
spraying
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Rudolf Vanheertum
ファンヘールトゥム ルードルフ
Richard Hendricx
ヘンドリクス リヒャルト
Norbert Kriebitzsch
クリービッチュ ノルベルト
De Velde Francois Van
ファン デ フェルデ フランソワ
Ruediger Schirrmacher
シルマッハー リューディガー
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D251/00Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings
    • C07D251/02Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings not condensed with other rings
    • C07D251/12Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D251/26Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with only hetero atoms directly attached to ring carbon atoms
    • C07D251/28Only halogen atoms, e.g. cyanuric chloride
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/46Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with organic materials
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノズルの閉塞並びに塩化シアヌル懸濁液の汚
染の原因となる加水分解生成物の形成を回避する、水性
液中の塩化シアヌル懸濁液の製法。 【構成】 噴霧ノズルを備えた噴霧装置を用いて溶融塩
化シアヌルを水性液中に噴霧する場合に、噴霧ノズルを
始動段階及び停止段階の場合にも常に水性液中に沈めて
おき、かつ噴霧の前後直ちに噴霧装置の溶融塩化シアヌ
ルに接触する部分に過熱水蒸気を導通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性液中、特に水中の
塩化シアヌル懸濁液の製法に関する。
【0002】塩化シアヌルは、除草剤、蛍光増白剤、反
応染料並びにプラスチック添加剤及びゴム添加剤を得る
ための重要な出発生成物である。これらの物質の製造
は、塩化シアヌルの塩素原子を他の配位子、例えばアミ
ン−、メルカプト−もしくはヒドロキシ官能基を有する
配位子と置換することによって行なわれる。反応は、有
機溶剤中で行なわれる場合もあるが、しかし大部分は水
もしくは水性有機反応媒体中の微細塩化シアヌル懸濁液
を用いて実施される。
【0003】水性塩化シアヌル懸濁液は、市販の塩化シ
アヌル微粉末を、湿潤剤が添加されているか又は添加さ
れていない冷水中でスラリー化することによって得るこ
とができる。低い温度によって塩化シアヌルの望ましく
ない加水分解反応が遅くなる。
【0004】懸濁液を得るための上記方法の欠点は、合
わせた量が50〜1000kgあるばら材料の取扱いの
困難さにある。取扱いは、塩化シアヌルの生理学的性質
及び腐食性によって困難となる。
【0005】従ってこれまでに、例えば、一定の有機溶
剤を使用する場合に実現することができるのと同様にし
て、塩化シアヌルをそのポンプ輸送可能な溶融物の形で
水性懸濁液の製造に使用することが試みられてきた。こ
のために、凝固エンタルピー並びに溶融温度と有利にほ
ぼ0℃である温度との間の比熱を導出しなければならな
い。この場合には、得られた懸濁液はその間に、加水分
解反応が著しく顕著になる温度に達してはならず、その
上、引き続いての合成を迅速かつ選択的に進行させるた
めに、塩化シアヌル粒子はできるかぎり微細でなければ
ならない。
【0006】ドイツ連邦共和国特許第16 70 731
号明細書及びドイツ連邦共和国特許出願公開第21 6
2 064号明細書から、部分的に水で満たされている
撹拌反応器の水蒸気空間中で溶融塩化シアヌルを噴霧す
る方法が公知である。しかし、ガス空間中に塩化シアヌ
ル溶融物が噴霧されることによって、溶融物から蒸発す
る塩化シアヌルがガス空間中で脱昇華(desublimiert)
し、かつ、水で湿潤されていない噴霧反応器の壁に、装
置内の閉塞及び懸濁液中の塊状物形成をもたらすスケー
ルを形成する。
【0007】ドイツ連邦共和国特許第28 50 242
号明細書及びドイツ連邦共和国特許第28 50 308
号明細書には、反応器頭頂部に配置された噴霧ノズルを
有する、流出口へと下に向かって乳状にテイパーをもつ
反応器が記載されている。該反応器中に回転する液体環
が生じ、この液体表面に塩化シアヌル溶融物が噴霧され
る。ケーキングを回避するために液体環の回転速度が、
該環が反応器の蓋の部分でほぼ完全に噴霧ノズルの周囲
を包囲する程度の速度で選択される。このことは、制御
技術的には荒い持続運転の場合には常に保証するのは全
く困難であり、その上、このような実施方法では漸次的
な改善しか得られず、かつ、液体環が、相応して狭い流
出口で留まっていなければならないため、比較的低い濃
度の懸濁液のみが可能である。
【0008】欧州特許第0 094 665号明細書に
は、水中の塩化シアヌル懸濁液を製造する方法及び塩化
シアヌルをアンモニアもしくはアミン中で反応させる方
法が記載されており、この場合、これより前に公知であ
った方法の欠点は可能な限り十分に回避されている。こ
の場合には水又は水性のアンモニア−もしくはアミン溶
液もしくは−懸濁液中への溶融塩化シアヌルの噴霧は、
液体に沈められた噴霧ノズルを用いて行なわれる。しか
し、噴霧工程の開始前にノズルの周囲の範囲内の液面
は、ノズル末口が液体中にそれ以上沈められない程度に
まで下げられ、かつ開始後に初めて再度上げられ、その
結果、ノズルは再度沈められる。ガス空間中への塩化シ
アヌル溶融物の噴霧に特徴的である既述の問題は、まさ
に噴霧工程の始動及び停止の臨界段階の際に該方法によ
って同様に解決されなかった。
【0009】全ての上記方法の場合には、残された塩化
シアヌル残留物から、ノズルを閉塞させかつ塩化シアヌ
ル懸濁液を汚染する加水分解生成物が形成されないよう
にするために、導入装置、即ち、特に溶融塩化シアヌル
のためのノズル及び該ノズルの供給管が、始動及び停止
の際に内部が水で湿潤されるということが回避されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、始動
及び停止の際のこれまで公知の方法の欠点を回避し、か
つ高反応性水性塩化シアヌル懸濁液の製造を可能にする
方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】噴霧ノズルを始動段階及
び停止段階の場合にも常に水性液中に沈めておくこと及
び噴霧の前後直ちに噴霧装置の溶融塩化シアヌルに接触
する部分に過熱水蒸気を導通することによって特徴付け
られる、水性液中に沈められた噴霧ノズルを備えた噴霧
装置を使用しかつ懸濁液中の温度0〜50℃を維持しな
がら、溶融塩化シアヌルを場合によっては既に懸濁塩化
シアヌルを含有している水性液中に噴霧することによっ
て、水の他に水性液中に溶解している有機溶剤及び/又
は、生じた懸濁塩化シアヌルのさらなる反応のための反
応成分を含有していてもよい水性液中、特に水中の塩化
シアヌル懸濁液を製造する方法が見出された。
【0012】
【作用】請求項2から7までのいずれか1項には、本発
明による方法の有利な実施態様、殊に、特に高い反応性
の塩化シアヌル懸濁液を得ることができる実施態様が示
されている。
【0013】本発明の本質的な特徴は、常に沈められて
いるノズル構造に始動及び停止の際に過熱水蒸気を導通
させることである。過熱水蒸気は、150〜300℃、
特に200〜290℃の範囲内の温度を有する。即ち、
塩化シアヌルが液体の水と比較的高い温度で著しく急速
かつ場合によっては激しく反応するにもかかわらず、該
化合物が過熱水蒸気とは、支障のある程度には加水分解
を生じないことが見出された。この知識は、場合によっ
てはノズルもしくは導入管中に存在する水を始動前に乾
燥水蒸気によって排除し、かつ直ちに引き続いて塩化シ
アヌル溶融物を貫流させ;停止の際には逆の順序で処理
が行なわれ、かつこのことによって導入装置から残留塩
化シアヌルが除去されることによって活用される。水蒸
気の導入によって同時に、始動もしくは停止の臨界段階
の際の、公知技術の場合には原則的に導入装置に取り付
けられる随伴加熱装置及び断熱装置の作用が促進され
る。
【0014】方法の実施に適当な装置は、図1〜4に示
されている。
【0015】図1は、塩化シアヌル懸濁液を製造するた
めの装置の概略的な構造が示している。
【0016】図2は、水蒸気加熱される噴霧ノズルの縦
断面図を示している。
【0017】図3は、懸濁液形成後直ちに湿式粉砕を行
なうための装置を備えた噴霧装置の縦断面図を示してい
る。
【0018】図4は、塩化シアヌル溶融物/水蒸気混合
物の噴霧のための噴霧装置の横断面図を示している。
【0019】図1は、本発明による方法を実施するため
の装置の概略的な構造を示している。塩化シアヌル溶融
物は、(示されていない)貯蔵容器から導管1、ポンプ
2及び導管3を介して噴霧装置に供給され;導管4を介
して溶融物を再使用することができる。容積流量に対す
る調整及び測定の装置(調整弁及びロタメーター)6を
備えた水蒸気加熱導管5を介して溶融物は三方弁11に
到達し、かつ該三方弁から実質的な噴霧装置に到達し、
この噴霧装置は噴霧ノズル12及び水性液の供給及び懸
濁液形成のための部屋13を有しており;点検窓14が
ノズル末口の範囲内に存在する。導管7からの水蒸気
は、導管8aを介して導管5、測定及び調整の装置6並
びに三方弁11の加熱に供給され;凝縮水は凝縮器8b
を介して除去される。導管10aによって水蒸気は、噴
霧ノズルの加熱ジャケットに供給され;凝縮水は凝縮器
10bを介して除去される。ノズル12から始動前及び
停止後に塩化シアヌルを除去するために、三方弁11に
導管9を介して水蒸気が供給される。導管18a及び1
8b、ポンプ20、冷却器21(22a及び22bは冷
媒の供給管及び排出管である)並びに部屋13は、懸濁
液循環路を形成しており、この循環路には調整弁16及
び測定装置(ロタメーター)17を備えた導管15を介
して水もしくは固体不含水性液が供給され;19a及び
19bは、冷却器の前後の温度測定点を表わしている。
導管23及び24を介して懸濁液が該懸濁液循環路から
ポンプ受器27に供給され、かつ導管28を介して導管
18a中に供給される。導管29を介して懸濁液は取り
出され、かつ使用される。
【0020】必要に応じて懸濁液循環路中に湿式粉砕装
置が組み込まれていてもよく、この場合、流れの全体も
しくは部分が湿式ミル26並びに導管25a及び25b
を介して導通される。懸濁液が濃厚化されなければなら
ない場合には、この処理は、湿式サイクロンを用いて行
なうことができる。
【0021】懸濁液中の塩化シアヌルの目的の粉末度ひ
いては高い反応性は、塩化シアヌル溶融物の流出速度に
影響される。ノズル口での溶融物の流出速度が高ければ
高いほど、ないしはノズル口が小さければ小さいほど、
より微粒状に懸濁塩化シアヌルが形成される。噴霧に
は、常用の一成分用噴霧ノズルが適当である。有利な一
成分用ノズルは、図2に示されており:ノズルの中心管
(1)を塩化シアヌル溶融物が流れる。加熱のためにジ
ャケット管(2)中に接続(5)を介して水蒸気が供給
される。ノズル末口で方向転換した後に水蒸気及び凝縮
水は、ジャケット管(3)を通って凝縮水排水装置
(6)へと流れる。ジャケット管(4)は、ノズルの断
熱のための空洞である。
【0022】その他の有利な実施態様によれば、二成分
用ノズルを備えた噴霧装置が使用され、この場合、ノズ
ルの中心に導かれた塩化シアヌル溶融物流に、ノズル口
に取り付けられた環状間隙を用いて、溶融物流を包囲す
る水性液が供給される。水性液は、懸濁液自体であって
もよいが、しかし有利に、この系に供給された固体不含
水性液、特に淡水であってもよい。供給圧力及びノズル
口径は、所望の流出速度が得られる程度に相互に調和さ
れる。
【0023】噴霧すべき塩化シアヌル溶融物は、通常1
46〜190℃の温度を有しており;該溶融物が高めら
れた圧力下に存在する場合には、該溶融物は、190℃
を越える温度で噴霧することもできる。
【0024】その中で懸濁液を形成しかつ場合によって
は直ちにさらに反応させる水性液とは、特に水のことで
ある。付加的にこの水性液中に溶解した有機溶剤、例え
ばケトン、特に、水と共沸混合物を形成する高級ケトン
が含有されていてもよい。水性液は、噴霧の際に生じる
塩化シアヌル粒子の直接反応のためのさらに別の反応成
分を含有していてもよい。有利に反応成分は、アンモニ
アもしくはアミン並びに、場合によっては、反応の際に
生じた塩酸を中和するための塩基性成分である。
【0025】本発明による方法を用いて、50重量%を
越えるまで、特に20〜50重量%の塩化シアヌルを含
有する水性塩化シアヌル懸濁液を得ることができる。該
懸濁液は、本質的に加水分解生成物を含有していない。
形成された懸濁液の反応性は、簡単な方法でテスト −
例2を参照のこと − で確認することができ;これ
に基づいて、一定の反応性を得るために必要とされる、
噴霧工程についての運転パラメータを調整することがで
きる。
【0026】自明のことながら、懸濁液の冷却に適当な
装置によって、例えば内部及び/又は外部に存在する冷
却器によって十分に熱を導出することに配慮する必要が
ある。懸濁液の温度は、噴霧工程中は通常0〜30℃の
範囲内、特に20℃未満で維持される。本方法の有利な
実施態様によれば、塩化シアヌル溶融物及び乾燥水蒸気
のための供給管を備えたノズルを有する噴霧装置は、水
性液で満たされた噴霧反応器中の沈められた位置に存在
し;反応器の内容物は、外部に存在する強力冷却器を介
して循環され;この循環路に新鮮な水性液が、塩化シア
ヌル懸濁液が取り出されかつ必要に応じて湿式サイクロ
ンによって濃厚化されたのと同じ量で供給される。
【0027】必要に応じて懸濁液循環路もしくは該懸濁
液循環路の副流(例えば図1に示された)内に湿式粉砕
のための装置、例えば湿式ミルを組み込むこともでき
る。有利にこの場合には、図3に示されているとおり
に、噴霧ノズルがこのような湿式ミルの吸込側の前に直
接配置され、それというのも、この方法によって強力な
懸濁が達成されるばかりではなく、同時に塩化シアヌル
の粒径のさらなる最小化ひいては該粒子の反応性の向上
も達成される。図3に示されているのは、次のとおりで
ある: 1 塩化シアヌル溶融物の供給のための水蒸気
加熱槍状噴霧ノズル(図2に相応する構造)、2 水性
液のための供給管、3 湿式ミルの回転子、4 湿式ミ
ルの固定子、5 ブレード付き回転円錐、6 超微粉砕
部(ミルからの排出導管は示されていない)。
【0028】さらに、塩化シアヌル溶融物がそれ自体と
してではなく、過熱水蒸気との混合物の形で噴霧される
場合には、特に高い反応性を有する塩化シアヌル懸濁液
が得られることが見出された。水蒸気と塩化シアヌル溶
融物との重量比は、1対>2であり、特に1対15〜1
対25である。塩化シアヌル/水蒸気混合物は、有利に
噴霧直前に得られる。この種の混合物は、内部に存在す
る混合部を有する二成分用ノズル内で得ることができ、
かつ直接噴霧することができる。適当なノズル構造は、
図4に示されている。示されている二成分用ノズルの場
合には、ノズル口2を備えた混合室1、塩化シアヌル溶
融物のための供給管3、混合すべき水蒸気のための供給
管4及びノズル口5からなる実質的なノズル体は、水蒸
気で加熱可能なジャケット空間6によって包囲されてお
り、このジャケット空間は、管7並びに端部8及び9か
ら形成されており;導管10を介して水蒸気が加熱に供
給され、導管11を介して凝縮水が排出される。ノズル
内の水蒸気と塩化シアヌル溶融物との異なった流速度に
よって、溶融物流を浮遊性微細液滴に細分させる圧力波
が生じる。混合物の形で流出する水蒸気は水性液中で凝
縮するため、噴霧ガス、例えば高温窒素に生じるガス負
荷が回避される。その上、水蒸気によって、第三の、場
合によっては有害である物質はもたらされない。塩化シ
アヌル溶融物/水蒸気混合物の噴霧によって、高い流出
速度を低い供給圧力及び/又は広いノズル口で達成する
ことが可能である。ノズルの閉塞は、この方法で完全に
回避される。
【0029】本発明の利点は、噴霧工程の始動及び停止
の際にこれまで不可避であった問題を解決することがで
きたことにある。噴霧装置の閉塞による運転障害は、回
避される。従って少量の生成物バッチの噴霧も可能であ
る。ノズル供給圧力、ノズル構造及びノズル口径による
懸濁塩化シアヌル粒子の粒径ひいては反応性の自体公知
の調整方法による他にさらに本発明によれば反応性は、
塩化シアヌル/水蒸気混合物が噴霧されることによって
高められることができる。高められた反応性によって、
反応成分との懸濁液の引き続いての反応の際の反応時間
が短縮される。
【0030】
【実施例】
例 1 噴霧開始前に導管及び、塩化シアヌル溶融物と接触する
装置を水蒸気(12バール、270℃)で予熱した。一
成分用噴霧ノズル(12)、水性液で溶融物流を包囲す
るための装置(13)、ポンプ(20)、冷却器(2
1)及びこれらの装置を結合する循環導管(18)を含
む懸濁液循環路 − 図1の装置であるが、しかしなが
ら湿式ミルは含まない − に淡水を装入し;水を5m
3/時間で循環させた。三方弁(11)を介して塩化シ
アヌル用ノズル(12)に水蒸気(12バール、270
℃)を供給した。30秒後に三方弁を切り替えた。この
ことによって水蒸気の代りに液体塩化シアヌルがノズル
中に導入された。同様に淡水供給管(15)を開いた。
水循環路中に沈められているノズルの流出口で直ちに微
細懸濁液が生じ、これは点検窓(14)で確認すること
ができる。塩化シアヌル処理量を970kg/時間に調
整し、かつ水処理量を3900kg/時間に調整した。
従ってノズル(口径4mm)での塩化シアヌル流出速度
は、14.8m/秒であった。温度を16℃に維持し
た。循環路から得られた懸濁液の濃度は、20重量%で
あった。レーザー回析によって平均粒径29μmが測定
された。さらに装置を12分間運転した。停止の際に三
方弁を切り替え、かつノズルを水蒸気で短時間洗浄し
た。
【0031】例 2 例1に記載された装置に淡水1490kg/時間及び塩
化シアヌル溶融物990kg/時間を添加した。塩化シ
アヌル用ノズルを塩化シアヌル添加が開始される前に、
始動時に30秒間12バールの水蒸気で洗浄した。塩化
シアヌル溶融物の添加開始後に懸濁液の温度を12分間
の試験時間の間20℃で維持した。水中の40%の塩化
シアヌル懸濁液が得られ;塩化シアヌル粒子の平均粒径
は30μmであった。装置の取出点(29)での懸濁塩
化シアヌルの加水分解は、無視することができる。停止
の際にノズルを水蒸気で短時間洗浄した。
【0032】得られた水中の塩化シアヌルの40重量%
懸濁液をその反応性について、トリスメルカプト−s−
トリアジンへの硫化水素ナトリウムとの公知の反応によ
って検査した。このために、本発明によって得られた懸
濁液との反応を実施し、また一方では空試験として新た
に懸濁された平均粒径33μmの粉末状塩化シアヌルと
の反応を実施した。
【0033】撹拌機、冷却用二重ジャケット、サーモメ
ータ及び流入漏斗を備えた1リットルの実験室反応器中
に37.8%のNaSH281g及び50%のNaOH
12gを装入した。温度を50〜60℃に維持しながら
40重量%の塩化シアヌル懸濁液269g及び50%の
NaOH88gを添加した。50℃での1時間の反応時
間後に薄膜クロマトグラフィーを用いて上記の2つの試
験の際に塩化シアヌルの定量的変換率を検査した。
【0034】さらに50%のNaOH54gを添加し、
かつ後反応を50℃で30分間実施した後に反応混合物
を10℃までに冷却し、かつトリスメルカプト−s−ト
リアジン−トリナトリウム塩を濾別した。濾塊253g
が得られた。得られた生成物は、上記2つの場合には良
好に結晶質であり、かつHPLC分析の場合に同じ含量
が得られた。
【0035】例 3 試験方法を例2に対して、水性液として水中のアセトン
の10重量%の溶液1500kg/時間を塩化シアヌル
溶融物990kg/時間と一緒に導通した点で変更し
た。得られた40重量%の懸濁液は、平均粒径28μm
を有していた。
【0036】例 4 この試験のために、例1に記載された装置に、該例で使
用された一成分用ノズルの代りに、図4に示された二成
分用ノズルを装備した。塩化シアヌル用導管及びノズル
を水蒸気(12バール、270℃)で予熱した。懸濁液
循環路を淡水で充填しかつ循環させた(5m3/時
間)。ノズルの流出口は、4.2mmであった。流量計
を介して二成分用ノズルに水蒸気用接続(図3の
(3))を介して水蒸気(12バール、270℃)を1
6kg/時間の量で供給した。引き続き、塩化シアヌル
溶融物344kg/時間を二成分用ノズルに導入した。
淡水2060kg/時間を循環路に添加し、かつ懸濁液
2420kg/時間を取り出した。水蒸気及び塩化シア
ヌル溶融物を試験中連続的に二成分用ノズルに供給し
た。水蒸気は、循環液体中に沈められている流出点で直
ちに凝縮した。得られた懸濁液の濃度は14%であり、
平均粒径は30μmであった。8分後に、先ず塩化シア
ヌル供給を中止し、引き続いて水蒸気供給を中止するこ
とによって試験を終了させた。
【図面の簡単な説明】
【図1】塩化シアヌル懸濁液を製造するための装置のフ
ローチャートである。
【図2】水蒸気加熱される噴霧ノズルの断面図である。
【図3】懸濁液形成後直ちに湿式粉砕を行なうための装
置を備えた噴霧装置の断面図である。
【図4】塩化シアヌル/水蒸気混合物の噴霧のための噴
霧装置の断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ノルベルト クリービッチュ ベルギー国 カペレン カルディーンプレ イン 4 (72)発明者 フランソワ ファン デ フェルデ ベルギー国 メルクゼム スルートベルク 10−8 (72)発明者 リューディガー シルマッハー ドイツ連邦共和国 ハーナウ フィリップ −ライス−シュトラーセ 16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性液中に沈められた噴霧ノズルを備え
    た噴霧装置を使用しかつ懸濁液中の温度0〜50℃を維
    持しながら、溶融塩化シアヌルを場合によっては既に懸
    濁塩化シアヌルを含有している水性液中に噴霧すること
    によって、水の他に水性液中に溶解している有機溶剤及
    び/又は、生じた懸濁塩化シアヌルのさらなる反応のた
    めの反応成分を含有していてもよい水性液中の塩化シア
    ヌル懸濁液を製造する方法において、噴霧ノズルを始動
    段階及び停止段階の場合にも常に水性液中に沈めておく
    こと及び噴霧の前後直ちに噴霧装置の溶融塩化シアヌル
    に接触する部分に過熱水蒸気を導通することを特徴とす
    る、水性液中の塩化シアヌル懸濁液の製法。
  2. 【請求項2】 溶融塩化シアヌルを溶融塩化シアヌルと
    過熱水蒸気からなる混合物の形で噴霧する、請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 混合部を内部に有する二成分用ノズルを
    使用することによって混合物を得、かつ直ちに噴霧す
    る、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 過熱水蒸気と溶融塩化シアヌルを1対1
    5ないし1対25の重量比で混合する、請求項2又は3
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 溶融塩化シアヌルを記載の水性液で本質
    的に包囲された溶融物流の形で噴霧する、請求項1記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 二成分用ノズルを備えた噴霧装置を使用
    し、この場合、ノズルの中央に導かれた塩化シアヌルの
    溶融物流にノズル口に取り付けられた環状間隙を用い
    て、溶融物流を包囲する水性液を供給する、請求項5記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 噴霧装置のノズル口を湿式粉砕装置の
    吸込側の直前に配置する、請求項1から6までのいずれ
    か1項に記載の方法。
JP5237938A 1992-09-25 1993-09-24 水性液中の塩化シアヌル懸濁液の製法 Pending JPH06192239A (ja)

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