JP7306377B2 - 1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法及び製造装置 - Google Patents

1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法及び製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7306377B2
JP7306377B2 JP2020508128A JP2020508128A JP7306377B2 JP 7306377 B2 JP7306377 B2 JP 7306377B2 JP 2020508128 A JP2020508128 A JP 2020508128A JP 2020508128 A JP2020508128 A JP 2020508128A JP 7306377 B2 JP7306377 B2 JP 7306377B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
reaction vessel
chlorine gas
liquid
tetrachlorobutane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020508128A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019181439A1 (ja
Inventor
克己 三神
陽介 福地
慎也 小黒
浩 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
Resonac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd, Showa Denko Materials Co Ltd, Resonac Corp filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Publication of JPWO2019181439A1 publication Critical patent/JPWO2019181439A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7306377B2 publication Critical patent/JP7306377B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/013Preparation of halogenated hydrocarbons by addition of halogens
    • C07C17/04Preparation of halogenated hydrocarbons by addition of halogens to unsaturated halogenated hydrocarbons
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J10/00Chemical processes in general for reacting liquid with gaseous media other than in the presence of solid particles, or apparatus specially adapted therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/24Stationary reactors without moving elements inside
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/26Nozzle-type reactors, i.e. the distribution of the initial reactants within the reactor is effected by their introduction or injection through nozzles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J4/00Feed or outlet devices; Feed or outlet control devices
    • B01J4/001Feed or outlet devices as such, e.g. feeding tubes
    • B01J4/002Nozzle-type elements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/013Preparation of halogenated hydrocarbons by addition of halogens
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C19/00Acyclic saturated compounds containing halogen atoms
    • C07C19/01Acyclic saturated compounds containing halogen atoms containing chlorine
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2219/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J2219/00049Controlling or regulating processes
    • B01J2219/00182Controlling or regulating processes controlling the level of reactants in the reactor vessel

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明は1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法及び製造装置に関する。
1,2,3,4-テトラクロロブタン(以下、「TCB」と記すこともある)は、3,4-ジクロロ-1-ブテンの塩素化により製造されるが、この塩素化反応は二重結合への塩素の付加反応であるため発熱反応であり、且つ、反応速度が速い。そのため、塩素ガスを反応液中に吹き込む塩素ガス導入管の塩素ガス噴出口に反応液が逆流することを防止するために、窒素ガス等の不活性ガスで希釈した塩素ガスを反応液中に吹き込んで、反応速度を低下させる必要がある。その結果、反応容器内に不活性ガスが蓄積するので、反応容器から不活性ガスを排出しながら反応を行う必要があるが、不活性ガスを排出する際に3,4-ジクロロ-1-ブテンやTCBも排出されるため、原料や生成物の損失が生じるおそれがあった。
また、反応条件によっては、生成したTCBが反応液中で固化し、塩素ガス導入管が閉塞する場合があるため、上記の塩素化反応ではTCBを安定的且つ経済的に製造できないおそれがあった。すなわち、TCBには光学異性体であるd体、l体、及びメソ体が存在し、dl体は融点が0℃以下で室温で液体であるのに対し、メソ体は融点が約73℃で室温で固体である。このため、TCBは、メソ体とdl体の比率によって固化する温度が変化し、例えばメソ体の比率が多いと室温でTCBの一部が固化する。
例えば特許文献1には、TCBが固化すると化合物の工業的な製造に対して不利益が生じることが記載されており、TCBとフッ素との反応においては、TCBのメソ体の比率は60質量%以下が望ましいことが開示されている。メソ体の比率が60質量%以下であれば、TCBの固化を防ぐことができるため、TCBを反応溶媒に溶解する際の温度及び反応温度を低く設定することができる。
反応条件によってメソ体が多く生成する理由の一つに、塩化鉄などが反応液に混入することが考えられる。特許文献2には、3,4-ジクロロ-1-ブテンと塩素との反応において、シリカゲルに塩化鉄を0.1~20質量%担持した触媒を反応場に置くことで、メソ体のTCBが生成する比率が高くなることが開示されている。このため、メソ体の比率を抑えてTCBの固化が生じないようにするためには、3,4-ジクロロ-1-ブテンと塩素との反応においては、反応が実施される反応容器の材質として鉄等の金属を使用することを避ける必要があると考えられていた。
日本国特許公報 第5528334号 英国特許出願公開第1019150号明細書
3,4-ジクロロ-1-ブテンと塩素との反応が実施される反応容器としては、フッ素樹脂ライニングが施された金属製の反応容器やガラス製の反応容器が一般的であった。しかしながら、フッ素樹脂の膨潤、ガラスの割れなど、反応容器が損傷しやすいことを考えると、これらの反応容器の使用は工業的には有利とは言えなかった。
本発明は、原料である3,4-ジクロロ-1-ブテンや生成物である1,2,3,4-テトラクロロブタンの損失が生じにくく、且つ、1,2,3,4-テトラクロロブタンを安定的且つ経済的に製造することができる1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法及び製造装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の一態様は以下の[1]~[6]の通りである。
[1] 3,4-ジクロロ-1-ブテンを含有する反応液を反応容器に収容した後に、該反応容器内の気相部分に塩素ガスを供給して、前記3,4-ジクロロ-1-ブテンと前記塩素ガスとを反応させることを含む1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法。
[2] 前記塩素ガスの供給量を、前記反応容器内の前記反応液の液面の単位面積当たり5.0モル/h/cm2以下とする[1]に記載の1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法。
[3] 前記反応容器内の圧力を0.01MPa以上1.0MPa以下とする[1]又は[2]に記載の1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法。
[4] 前記3,4-ジクロロ-1-ブテンと前記塩素ガスとの反応中に、前記反応液の一部を抜き取り前記反応容器内の気相部分に戻す[1]~[3]のいずれか一項に記載の1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法。
[5] 前記反応液の一部を前記反応容器内の気相部分に戻す際に、前記反応液の一部を前記反応容器内の気相部分に噴霧する[4]に記載の1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法。
[6] [1]~[5]のいずれか一項に記載の1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法により1,2,3,4-テトラクロロブタンを製造するための製造装置であって、
3,4-ジクロロ-1-ブテンを含有する反応液を収容する反応容器と、前記反応容器内に塩素ガスを導入する塩素ガス導入管と、を備え、
前記塩素ガス導入管は、その塩素ガス噴出口が前記反応容器内の前記反応液の液面よりも上方に設置可能とされている1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置。
本発明によれば、原料である3,4-ジクロロ-1-ブテンや生成物である1,2,3,4-テトラクロロブタンの損失が生じにくく、且つ、1,2,3,4-テトラクロロブタンを安定的且つ経済的に製造することができる。
本発明に係る1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法の一実施形態を説明する図であって、1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置の構成を説明する模式図である。 従来の1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置の構成を説明する模式図である。
本発明の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。また、本実施形態には種々の変更又は改良を加えることが可能であり、その様な変更又は改良を加えた形態も本発明に含まれ得る。
本発明者らの検討によれば、3,4-ジクロロ-1-ブテンに塩素ガスを反応させてTCBを合成する反応において、反応系内に塩化鉄等を含む固体成分が存在すると、TCBの生成量は、液体であるd体、l体よりも固体であるメソ体の方が優勢となることが明らかとなった。固体であるTCBのメソ体は、反応容器内に塩素ガスを導入する塩素ガス導入管の塩素ガス噴出口の閉塞や、反応終了後の反応液を移送する配管の閉塞などのトラブルを引き起こす要因となる。
そのため、従来においては、金属製の反応容器の内面にフッ素樹脂ライニングやグラスライニングを施して、反応容器内で金属と反応液が接触しないようにするとともに、反応液を冷却する熱交換器についてもテフロン(登録商標)製シェル&チューブ型のものを用いる必要があった。しかしながら、熱交換器を長期間にわたって使用していると、3,4-ジクロロ-1-ブテンによって熱交換器のテフロン(登録商標)製チューブが膨張し穴が空いてしまうなどのトラブルが起こる場合があった。
さらに、従来においては、塩素ガスを窒素ガスで希釈して反応液中に導入するため、原料である3,4-ジクロロ-1-ブテンと生成物であるTCBが窒素ガスに同伴して反応容器外に流出し、損失が生じるという問題があった。
本発明者らは、上記の問題点を解決すべく鋭意検討した。その結果、反応容器内の反応液の液面の上方に存在する気相部分に塩素ガスを導入することにより、原料である3,4-ジクロロ-1-ブテンと生成物であるTCBの窒素ガスによる損失を抑制し、且つ、メソ体のTCBの生成を抑制することが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本実施形態に係る1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法は、3,4-ジクロロ-1-ブテンを含有する反応液1を反応容器11に収容した後に、反応容器11内の気相部分2に塩素ガスを供給して、3,4-ジクロロ-1-ブテンと塩素ガスとを反応させ、1,2,3,4-テトラクロロブタンを製造することを含む(図1を参照)。
本実施形態に係る1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法によれば、反応場を気液界面に限定することが可能である。メソ体の生成を増加させる塩化鉄などの固体成分が反応液中に存在したとしても、反応場である気液界面に存在しなければ、メソ体の増加要因にはなりえない。このため、従来技術では、金属製の反応容器にフッ素樹脂ライニングやグラスライニングなどを施す必要があったが、本実施形態においては、フッ素樹脂ライニングやグラスライニングなどを施すことなく金属製の反応容器11をそのまま反応に使用することができる。
このように、本実施形態に係る1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法によれば、メソ体のTCBが生成しにくいため、塩素ガス導入管23の塩素ガス噴出口の閉塞や、反応終了後の反応液1を移送する配管の閉塞などが起こりにくい。よって、1,2,3,4-テトラクロロブタンを安定的且つ経済的に製造することができる。1,2,3,4-テトラクロロブタンは、1,2,3,4-テトラクロロ-1,1,2,3,4,4-ヘキサフルオロブタンを経由してヘキサフルオロ-1,3-ブタジエンを合成するための原料として使用できる。ヘキサフルオロ-1,3-ブタジエンは、半導体製造工程におけるエッチング用ガスとして大量に使用されているので、TCBを安定的且つ経済的に製造する方法は非常に有用である。
また、反応に使用する塩素ガスの濃度は特に限定されるものではないが、窒素ガス等の不活性ガスで希釈された塩素ガスを用いる必要がないので、全く希釈しない塩素ガスを用いれば、反応容器11の気相部分2から排出される排ガスをなくすことができる。そのため、原料である3,4-ジクロロ-1-ブテンや生成物である1,2,3,4-テトラクロロブタンの損失が生じにくくなるとともに、流出した塩素ガスのための除害設備が不要となる。
反応容器11の気相部分2を反応容器11の外部に排出する排気用配管(図示せず)や、反応容器11に窒素ガスを導入するための窒素供給配管(図示せず)は、反応中には特に必要ないが、反応容器11のメンテナンスや反応液1の払い出し時の負圧防止のために設置してもよい。反応中に塩素ガスの反応量が少なくなれば反応容器11内の圧力(反応圧力)が上昇するが、反応圧力が上昇することによって塩素ガスの反応液への溶存量が増加し、その結果、反応量が増えて反応圧力の上昇は止まるので問題はない。
塩素ガスを窒素ガス等の不活性ガスで希釈せずに反応に用いる場合は、供給された塩素ガスは反応によって迅速に消費されるので、窒素ガス等の不活性ガスで予め調節された圧力が保たれたまま反応が進行する。このため、反応圧力は任意に設定することができる。ただし、反応圧力は0.01MPa以上1.0MPa(絶対圧)以下とすることが好ましく、1.0MPa(絶対圧)以下であれば、1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造設備に必要以上に耐圧性を持たせる必要がない。
塩素ガスの供給量は、反応容器11内の反応液1の液面1aの単位面積当たり0.01モル/h/cm2以上5.0モル/h/cm2以下とすることが好ましく、0.01モル/h/cm2以上2.5モル/h/cm2以下とすることがより好ましい。塩素ガスの供給量が5.0モル/h/cm2以下であれば、反応圧力の上昇速度が反応速度よりも大きくなることがなく、非常に高い反応圧力にならないため、1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造設備が高い耐圧性を有する必要がなく、経済的である。
本実施形態に係る1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法においては、反応中に反応液1を撹拌してもよいし、撹拌しなくてもよい。すなわち、本実施形態に係る1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置は、本実施形態に係る1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法により1,2,3,4-テトラクロロブタンを製造するための製造装置であって、3,4-ジクロロ-1-ブテンを含有する反応液1を収容する反応容器11と、反応容器11内に塩素ガスを導入する塩素ガス導入管23と、を備えているが、反応液1を撹拌する撹拌機は備えていてもよいし備えていなくてもよい。
本実施形態に係る1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置が、反応中の反応容器11内の反応液1の一部を反応容器11の外部に抜き取り反応容器11内に戻す循環設備を備えていれば、反応液1を撹拌する撹拌機は備えていなくてもよい。例えば、反応熱の除去のために、反応液1の一部を反応容器11の外部に抜き取り熱交換器19で冷却して反応容器11内に戻す操作が行われるようになっていれば、撹拌機で反応液1を撹拌する必要はない。
反応液1を撹拌する場合には、反応液1中に混入した塩化鉄などを含む固体成分が反応液1の液面1aに近づかない程度の低速の撹拌速度で撹拌することが好ましい。反応場が反応液1の液面1aであるので、反応液1のうち液面近傍部分の冷却を行うために、上記のように循環される冷却された反応液1を反応容器11内に戻す際に、ノズル26から噴霧してもよく、すなわちスプレー状に吹き出して細かい液滴とし、反応容器11内の反応液1の液面1aに散布してもよい。また、反応容器11内の反応液1を撹拌する撹拌機があってもよい。
反応容器11の内面を形成する金属は、塩素ガス、塩化水素、塩酸に対して耐食性のあるものが好ましく、例えば、鉄合金、ニッケル、ニッケル合金、及びタンタルから選ばれる少なくとも1種の金属があげられる。これらの金属は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。鉄合金としては、SUS316L等のステンレス鋼があげられ、ニッケル合金としては、ハステロイ(登録商標)やモネル(登録商標)があげられる。
反応容器11の内面には、研磨処理及び酸洗浄処理の少なくとも一方を施してもよい。研磨処理としては、例えば、粒度がP150よりも大きい研磨材を備える研磨紙で研磨する処理があげられる。酸洗浄処理としては、例えば、硝酸、硫酸等の酸によって表面を洗浄する処理があげられる。なお、1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置のうち反応容器11の内面以外の金属表面に対しても、研磨処理及び酸洗浄処理の少なくとも一方を施してもよい。
反応容器11の内面やその他の部分の金属表面に錆びや汚れがあると、錆びや汚れが剥がれ落ちて反応液1中を浮遊するようになり、塩素ガスが導入されて主に反応が生じている場所に錆びや汚れが供給される。錆びや汚れが例えば鉄を含むような物質であれば、水及び塩化水素と反応して酸化鉄になったり塩素ガスと反応して塩化鉄になったりする。そして、生成した酸化鉄や塩化鉄が触媒作用を示して、メソ体の生成比率が高くなる。
本実施形態の1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置においては、反応液1を反応容器11の外部に抜き出す反応液抜き出し用配管29を反応容器11に取り付けてもよい。さらに、反応液1の温度を測定する熱電対等の温度測定装置、反応容器11内等の各部位の圧力を測定する圧力計、各配管内を通る液体の流量を測定する流量計など、1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置を稼動するために必要な一般的な計器を1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置に取り付けてもよい。
反応容器11の形状は特に限定されるものではないが、反応容器11内の反応液1の液面1aの面積が大きくなるように、直径の大きい円柱状であることが好ましい。
原料である3,4-ジクロロ-1-ブテンの純度は、90質量%以上であることが好ましい。
3,4-ジクロロ-1-ブテンと塩素ガスとの反応は、無溶媒で行ってもよいし、溶媒中で行ってもよい。無溶媒で行う場合には、3,4-ジクロロ-1-ブテンを反応液1とし、反応液1の液面1aの上方に存在する気相部分2に塩素ガスを導入して反応を行う。溶媒中で行う場合には、3,4-ジクロロ-1-ブテンを溶媒に溶解した溶液を反応液1とし、反応液1の液面1aの上方に存在する気相部分2に塩素ガスを導入して反応を行う。溶媒の種類は特に限定されるものではないが、1,2,3,4-テトラクロロ-1,1,2,3,4,4-ヘキサフルオロブタン、四塩化炭素等を用いることができる。
生成するTCB中のメソ体の生成比率が溶媒の有無によって変化することはなく、反応液1中のメソ体の濃度によってメソ体が固化する温度が異なるため、反応液1の取り扱い温度によって溶媒の量は調整される。
以下に実施例及び比較例を示して、本発明をより具体的に説明する。
〔実施例1〕
まず、実施例1において使用した1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置の構成について、図1を参照しながら説明する。図1に示す1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置は、3,4-ジクロロ-1-ブテンを含有する反応液1を収容し且つ3,4-ジクロロ-1-ブテンと塩素ガスとの反応が行われる反応容器11と、3,4-ジクロロ-1-ブテンを含有する反応液1を反応容器11に導入する反応液仕込み用配管21と、反応容器11内の気相部分2に塩素ガスを導入する塩素ガス導入管23と、を備えている。
塩素ガス導入管23の塩素ガス噴出口は、反応容器11内の反応液1の液面1aよりも上方に設置されていて、液面1aの上方に存在する気相部分2に塩素ガスを導入することができるようになっている。なお、塩素ガス導入管23の塩素ガス噴出口は、その高さ位置が可変となっており、反応容器11内の反応液1の量(すなわち、反応液1の液面1aの高さ)に応じて、塩素ガス導入管23の塩素ガス噴出口の高さ位置を適宜変化させることができるようになっている。
また、塩素ガス導入管23には図示しない窒素ガス用配管が分岐状に接続されており、窒素ガス用配管から塩素ガス導入管23に窒素ガスを導入して塩素ガスに窒素ガスを混合し、塩素ガスが窒素ガスで希釈された混合ガスを調製して、塩素ガス導入管23から気相部分2に混合ガスを導入することができるようになっている。
さらに、図1に示す1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置は、反応中の反応容器11内の反応液1の一部を反応容器11の外部に抜き取り、例えばろ過、冷却等の処理を行った後に反応容器11内に戻す循環設備を備えている。詳述すると、反応容器11には循環用配管28の両端が接続されており、循環用配管28に設置された液循環ポンプ15により反応液1を送液し、反応容器11から抜き取った反応液1を循環用配管28を介して反応容器11内に戻すことができるようになっている。
液循環ポンプ15の下流側には熱交換器19が設置されており、抜き取った反応液1を冷却できるようになっている。冷却された反応液1は循環用配管28を介して反応容器11内に戻される。すなわち、図1に示す1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置は、反応容器11内の反応液1の一部を抜き取り冷却して、冷却された反応液1を反応容器11に戻す操作を行いながら、反応を行うことができるようになっている。
反応容器11に戻される反応液1の形態は特に限定されるものではないが、図1の例では、循環用配管28の先端に設けられたノズル26から冷却された反応液1をスプレー状に吹き出して細かい液滴とし、反応容器11内の気相部分2に噴霧して、反応容器11内の反応液1の液面1aに散布できるようになっている。
反応容器11の内径は1m、高さは0.9mであり、反応容器11に入れられた反応液1の液面1aの面積は0.78m2である。塩素ガス導入管23の塩素ガス噴出口の高さ位置は、反応液1の液面1aから15cm上方の位置とされている。反応容器11は、内面を含む全体がステンレス鋼SUS316で形成されている。1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置を反応に用いる前に、反応容器11の内面を、粒度がP240よりも大きい研磨材を備える研磨紙で研磨した後に酸洗浄し、窒素ガス気流で乾燥した。
以上説明した1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置を用いて反応を行い、1,2,3,4-テトラクロロブタンを製造した。反応容器11に3,4-ジクロロ-1-ブテン550kg(4400.4モル)を反応液1として仕込み、液温を70℃に調節した後に、塩素ガス導入管23により濃度100モル%の塩素ガスを54kg/h(761.6mol/h)の流量で気相部分2に供給して、塩素化反応を行った。塩素ガスの供給量は、反応容器11内の反応液1の液面1aの単位面積当たり0.10モル/h/cm2とした。塩素ガスの供給を始めた時の反応容器11内の圧力は、大気圧であった。
反応中は、循環用配管28を介して反応液1を循環させた。その際には、反応液1を熱交換器19に送って反応液1を冷却し、反応中の反応液1の温度を70℃に維持した。この時の反応容器11内の圧力は、ほぼ大気圧であった。
約5.8時間経過した後に、反応容器11内の圧力が上昇し始めたので、塩素ガスの供給を停止した。この時の反応容器11内の圧力は、0.12MPaであった。
塩素ガスの供給停止後に反応容器11内の圧力が低下したため反応液1の分析を行ったところ、3,4-ジクロロ-1-ブテンの転化率は100%であり、3,4-ジクロロ-1-ブテン基準でのTCBの収率は97モル%であった。3モル%は副生物であった。得られたTCB中のメソ体の比率は、50%であった。上記のTCBの収率及びTCB中のメソ体の比率は、反応液1をガスクロマトグラフィーで定量分析(内標法)して求めた。
〔比較例1〕
まず、比較例1において使用した1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置の構成について、図2を参照しながら説明する。図2に示す従来の1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置は、3,4-ジクロロ-1-ブテンと塩素ガスとの反応が行われる反応容器111と、3,4-ジクロロ-1-ブテンを含有する反応液101を反応容器111に導入する反応液仕込み用配管121と、反応容器111内の反応液101を撹拌する撹拌機113と、反応容器111内の反応液101に塩素ガスを導入する塩素ガス用配管123と、反応容器111内の気相部分102を外部に排出する排気用配管125と、を備えている。
図2から分かるように、塩素ガス用配管123の塩素ガス噴出口は、反応容器111内の反応液101中(反応液101の液面101aよりも下方)に配されているので、塩素ガスは反応液101中に吹き込まれることとなる。なお、塩素ガス用配管123の塩素ガス噴出口の個数は、複数個としてもよいが、本例では1個である。
また、塩素ガス用配管123には窒素ガス用配管127が分岐状に接続されており、窒素ガス用配管127から塩素ガス用配管123に窒素ガスを導入して塩素ガスに窒素ガスを混合し、塩素ガスが窒素ガスで希釈された混合ガスを調製して、塩素ガス用配管123から反応液101中に混合ガスを導入することができるようになっている。
さらに、図2に示す1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置は、反応中の反応容器111内の反応液101の一部を反応容器111の外部に抜き取り反応容器111内に戻す循環設備を備えている。詳述すると、反応容器111には循環用配管128の両端が接続されており、循環用配管128に設置された液循環ポンプ115により反応液101を送液し、反応容器111から抜き取った反応液101を循環用配管128を介して反応容器111内に戻すことができるようになっている。循環用配管128の例えば液循環ポンプ115の下流側には熱交換器119が設置されている。
さらに、循環用配管128には反応液抜き出し用配管129が分岐状に接続されており、反応液101を反応容器111内に戻さずに1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置の外部に抜き出すことができるようになっている。
反応容器111の内径は1m、高さは0.9mであり、反応容器111に入れられた反応液101の液面101aの面積は0.78m2である。反応容器111は、内面を含む全体がステンレス鋼SUS316で形成されている。
以上説明した従来の1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置を用いて反応を行い、1,2,3,4-テトラクロロブタンを製造した。反応容器111に3,4-ジクロロ-1-ブテン550kg(4400.4モル)を反応液101として仕込み、液温を70℃に調節した後に、濃度100モル%の塩素ガスを20kg/h(282.1mol/h)の流量で反応液101中に供給して、塩素化反応を行った。窒素ガスによる塩素ガスの希釈は行わなかったので、排気用配管125の弁は閉じた状態で反応を実施した。塩素ガスの供給を始めた時の反応容器111内の圧力は、大気圧であった。
反応中は、循環用配管128を介して反応液101を循環させた。その際には、反応液101を熱交換器119に送って反応液101を冷却し、反応中の反応液101の温度を70℃に維持した。この時の反応容器11内の圧力は、ほぼ大気圧であった。また、反応中は、フラットタービン翼を6枚有する撹拌機113を用いて、反応液101を撹拌した。撹拌機113の動力は、反応液101の容積1m3当たり0.044kWとした。
反応を15.7時間行った後に、反応容器111内の圧力が上昇し始めたので、塩素ガスの供給を停止した。この時の反応容器11内の圧力は、0.12MPaであった。反応液101を反応容器111から抜き出すために、窒素ガス用配管127から塩素ガス用配管123を介して窒素ガスを反応容器111内に送り、窒素ガスで反応容器111内をガス洗浄しようとしたが、窒素ガスを反応容器111内に送ることができなかった。
これは、反応容器111内の圧力が上昇した状態で塩素ガスの供給を停止したため、反応液101が塩素ガス用配管123に逆流し、塩素ガス用配管123内で固体状のTCBが析出し、塩素ガス用配管123が閉塞したものと推測された。反応容器111内を窒素ガスでパージすることができず、反応液101に溶存している塩素ガス等の有害物の除去ができなかったため、反応液101を安全に抜き出すことが困難となった。
反応液101の分析を行ったところ、3,4-ジクロロ-1-ブテンの転化率は100%であり、3,4-ジクロロ-1-ブテン基準でのTCBの収率は97モル%であった。得られたTCB中のメソ体の比率は70%であった。ステンレス鋼製の反応容器111に由来する鉄成分が触媒として作用したことが原因であると推測される。
〔比較例2〕
塩素ガスを窒素ガスで希釈して90モル%の塩素ガスとし、この希釈した塩素ガスを反応液101に供給した点と、塩素ガスに同伴される窒素ガスが排気用配管125を介して反応容器111から排出されるようにした点以外は、比較例1と同様にして反応を行った。なお、塩素ガス分の流量は、比較例1と同様に、20kg/hとした。
反応を16時間行った後に、窒素ガスの供給は止めずに塩素ガスの供給を止めた。すると、塩素ガス用配管123が閉塞することはなく、反応容器111内を窒素ガスでパージすることができた。反応液101の分析を行ったところ、未反応の3,4-ジクロロ-1-ブテンが検出されなかったので、3,4-ジクロロ-1-ブテンの転化率は100%と出力されたが、3,4-ジクロロ-1-ブテン基準でのTCBの収率は79モル%であった。この収率の低下は、供給された3,4-ジクロロ-1-ブテンの一部が排気用配管125から窒素ガスに同伴して排出されたことにも起因する。得られたTCB中のメソ体の比率は、70%であった。
1 反応液
1a 液面
2 気相部分
11 反応容器
23 塩素ガス導入管

Claims (6)

  1. 3,4-ジクロロ-1-ブテンを含有する反応液を反応容器に収容した後に、該反応容器内の気相部分に塩素ガスを供給して、前記3,4-ジクロロ-1-ブテンと前記塩素ガスとを反応させることを含み、
    前記塩素ガスの供給量を、前記反応容器内の前記反応液の液面の単位面積当たり5.0モル/h/cm 2 以下とする1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法。
  2. 3,4-ジクロロ-1-ブテンを含有する反応液を反応容器に収容した後に、該反応容器内の気相部分に塩素ガスを供給して、前記3,4-ジクロロ-1-ブテンと前記塩素ガスとを反応させることを含み、
    前記3,4-ジクロロ-1-ブテンと前記塩素ガスとの反応中に、前記反応液の一部を抜き取り前記反応容器内の気相部分に戻す1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法。
  3. 前記塩素ガスの供給量を、前記反応容器内の前記反応液の液面の単位面積当たり5.0モル/h/cm 2 以下とする請求項2に記載の1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法。
  4. 前記反応液の一部を前記反応容器内の気相部分に戻す際に、前記反応液の一部を前記反応容器内の気相部分に噴霧する請求項2又は請求項3に記載の1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法。
  5. 前記反応容器内の圧力を0.01MPa以上1.0MPa以下とする請求項1~4のいずれか一項に記載に記載の1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法により1,2,3,4-テトラクロロブタンを製造するための製造装置であって、
    3,4-ジクロロ-1-ブテンを含有する反応液を収容する反応容器と、前記反応容器内に塩素ガスを導入する塩素ガス導入管と、を備え、
    前記塩素ガス導入管は、その塩素ガス噴出口が前記反応容器内の前記反応液の液面よりも上方に設置可能とされている1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造装置。
JP2020508128A 2018-03-20 2019-03-01 1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法及び製造装置 Active JP7306377B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018052451 2018-03-20
JP2018052451 2018-03-20
PCT/JP2019/008097 WO2019181439A1 (ja) 2018-03-20 2019-03-01 1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法及び製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019181439A1 JPWO2019181439A1 (ja) 2021-04-08
JP7306377B2 true JP7306377B2 (ja) 2023-07-11

Family

ID=67987719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020508128A Active JP7306377B2 (ja) 2018-03-20 2019-03-01 1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法及び製造装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US11168043B2 (ja)
EP (1) EP3770138A4 (ja)
JP (1) JP7306377B2 (ja)
KR (1) KR102662109B1 (ja)
CN (1) CN111868016A (ja)
TW (1) TWI698412B (ja)
WO (1) WO2019181439A1 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005023734A1 (ja) 2003-09-02 2005-03-17 Asahi Glass Company, Limited 含塩素含フッ素化合物の製造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1019150A (en) 1911-12-20 1912-03-05 Charles L Heisler Piston-rod-extension guide.
GB1019150A (en) 1963-07-19 1966-02-02 British Cellophane Ltd Improvements in or relating to the manufacture of 1,2,3,4-tetrachlorobutane
JPS5111082B1 (ja) 1970-03-12 1976-04-08
JPS5528334B2 (ja) 1973-05-07 1980-07-26
US3932544A (en) 1974-07-01 1976-01-13 Petro-Tex Chemical Corporation Process for production of meso-1,2,3,4-tetrachlorobutane
JPS5111082A (en) * 1974-07-17 1976-01-28 Tatsuo Nishimura Haiennonetsuoyobi yuosankabutsutoaruminyuumumataha sono kagobutsutokara gyoshiuzaio seizosuru hoho
US4034049A (en) * 1975-11-19 1977-07-05 Petro-Tex Chemical Corporation Mo catalyzed chlorination of dichlorobutenes
JPS5528334U (ja) 1978-08-14 1980-02-23
KR101357455B1 (ko) 2008-05-16 2014-02-03 쇼와 덴코 가부시키가이샤 1,2,3,4-테트라클로로헥사플루오로부탄의 제조 방법 및 정제 방법

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005023734A1 (ja) 2003-09-02 2005-03-17 Asahi Glass Company, Limited 含塩素含フッ素化合物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN111868016A (zh) 2020-10-30
WO2019181439A1 (ja) 2019-09-26
KR102662109B1 (ko) 2024-05-02
TW201940458A (zh) 2019-10-16
US11168043B2 (en) 2021-11-09
EP3770138A1 (en) 2021-01-27
KR20200121332A (ko) 2020-10-23
TWI698412B (zh) 2020-07-11
EP3770138A4 (en) 2021-06-16
JPWO2019181439A1 (ja) 2021-04-08
US20210017105A1 (en) 2021-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008255091A (ja) ポリメチレン−ポリフェニル−ポリアミンの製造方法
JP4188590B2 (ja) 三フッ化窒素の製造方法及び装置
JP5470844B2 (ja) 五フッ化ヨウ素の製造方法
JP7306377B2 (ja) 1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法及び製造装置
CN219922957U (zh) 一种对氯三氟甲苯生产用甲基氯化装置
KR100596600B1 (ko) 고순도 방향족 카르복실산의 개량된 제조 방법
WO1992003399A1 (en) Method of preparing bisphenol a
JP7122324B2 (ja) 1,2,3,4-テトラクロロブタンの製造方法
EP1630161B1 (en) Process for producing an alkylene carbonate
JP2019081725A (ja) (メタ)アクリロニトリルの製造方法
WO2022255372A1 (ja) 精製装置
JP7264165B2 (ja) 三塩化ホウ素の製造方法
WO2022255373A1 (ja) 精製装置に用いられる槽
EP4212504A1 (en) Method for producing compound
JPH07206421A (ja) 四塩化珪素の製造方法
JP2002173313A (ja) 四塩化珪素の製造方法
EP0460075A1 (en) METHOD FOR PRODUCING NITROSYL FLUORIDE.
JP5254735B2 (ja) 二フッ化カルボニルの製造方法
JPH0643245B2 (ja) 六塩化珪素の製造方法
JP2007176769A (ja) 三フッ化窒素の製造方法
MXPA01005296A (en) Improved process for producing highly pure aromatic carboxylic acids

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230124

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20230131

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20230201

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20230307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230612

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7306377

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350