JPH0619203Y2 - ロッドアンテナ - Google Patents

ロッドアンテナ

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JPH0619203Y2
JPH0619203Y2 JP2871489U JP2871489U JPH0619203Y2 JP H0619203 Y2 JPH0619203 Y2 JP H0619203Y2 JP 2871489 U JP2871489 U JP 2871489U JP 2871489 U JP2871489 U JP 2871489U JP H0619203 Y2 JPH0619203 Y2 JP H0619203Y2
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JP
Japan
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rod
diameter
diameter rod
coil spring
small
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JP2871489U
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JPH02120906U (ja
Inventor
敬太郎 徳間
Original Assignee
株式会社横尾製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、径の異なる複数のロッドがテレスコープ状に
伸縮自在に構成されたロッドアンテナに係わり、特にロ
ッド相互間の隙間が確実に防水されるとともに、ロッド
の摺動により金属摺動音が発生せず、しかもロッドを最
も引き出すときの当り音も発生しないようにしたロッド
アンテナに関するものである。
(従来の技術) 自動車等に装備されるロッドアンテナは、第3図に示す
ように、金属製の径の異なる複数のロッドがテレスコー
プ状に伸縮自在に構成される。すなわち、最小径の先端
ロッド1が、これより径の大きい筒状の2段目のロッド
2に摺動可能に挿入され、この2段目のロッド2がさら
に径の大きい筒状の3段目のロッド3に摺動可能に挿入
される。そして、3段目のロッド3が自動車等に固定さ
れた収納筒4に挿入自在に収納される。
かかる構成において、各ロッド1,2,3をそれぞれ次
段のロッド2,3および収納筒4に挿入することでロッ
ドアンテナは収縮され、各ロッド1,2,3をそれぞれ
引き出すことで伸張される。そして、大径のロッドの内
周と小径のロッドの外周との間には僅かな隙間があり、
この隙間からロッドアンテナ内に雨水が侵入しないよう
に適宜な防水構造が設けられている。
第4図は、従来の防水構造の一例を示す第3図A部の切
り欠き拡大図である。第4図において、大径ロッド3の
先端部の内周壁に、内周径を大きくした溝3が切削加
工等で設けられる。そして、この大径ロッド3に挿入さ
れる小径ロッド2の外周に水密状態で摺動自在に嵌合す
る金属製Oリング5が、第1と第2の固定用カラー6,
7で溝3に固定される。なお、大径ロッド3の開口端
部は絞り加工されて、第1のカラー6が抜け出すのが防
止される。
かかる構成にあっては、小径ロッド2と金属製Oリング
5の摺動による摩耗で水密性が損なわれ易い。また、金
属製Oリング5内を小径ロッド2が摺動する際に発生す
る金属摩擦音が耳障りである。しかも、薄い肉厚の筒状
の大径ロッド3に溝3を設けるので、その加工が困難
であるとともに製造が煩雑である。
そこで、上記の金属製Oリング5による防水構造の不具
合を改良する技術が実開昭61−70406号公報に示
されている。この実開昭61−70406号公報に示さ
れる技術は、樹脂製の短柵状フィルム片を大径ロッドの
内周と小径ロッドの外周との隙間に環状に装着したもの
である。そして、この樹脂製の短柵状フィルム片によっ
て、大径ロッドと小径ロッド相互間の隙間の防水がなさ
れるとともに、ロッド相互間で摺動する際に金属摩擦音
が発生しないように構成される。
(考案が解決しようとする課題) 上記した樹脂製の短柵状フィルム片を用いた防水構造に
あっては、大径ロッドの内周壁に溝等を加工する必要が
なく、安価に製造でき、しかも耳障りな金属摩擦音が発
生しないという優れたものである。
しかしながら、樹脂製の短柵状フィルム片による防水構
造は、小径ロッドが最も引き出されて、小径ロッドに設
けられた作動圧確保用スプリングによって短柵状フィル
ム片が軸方向に圧縮され、このフィルム片が僅かながら
湾曲することで、フィルム片の上端縁部と下端縁部が小
径ロッドの外周面に密着するとともに、フィルム片の短
柵状の両端が緊密に衝合して構成される。すると、小径
ロッドが最も引き出されている状態では確実に防水がな
されるが、小径ロッドが大径ロッドに挿入収納されまた
は途中までしか引き出されずに、短柵状フィルム片が軸
方向に圧縮されない状態では、必ずしも確実な防水構造
が構成されない。さらに、小径ロッドを最も引き出すと
きに、作動圧確保用スプリングが短柵状フィルム片等に
ぶつかって「コツン」という当り音が発生する。
本考案は、上記したごとき従来のロッドアンテナの事情
に鑑みてなされたもので、小径ロッドの引き出し状況に
何ら影響されずに防水構造が構成されるとともに、ロッ
ドの摺動により金属摺動音が発生せず、しかもロッドを
最も引き出すときの当り音も発生しないようにしたロッ
ドアンテナを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するために、本考案のロッドアンテナ
は、筒状の大径ロッド内に小径ロッドを摺動可能に挿入
して伸縮自在としたロッドアンテナにおいて、前記大径
ロッドの内周と前記小径ロッドの外周の隙間にコイルば
ねを介装し、このコイルばねは、外周が樹脂材で前記隙
間の寸法とほぼ同じ径の線材で形成されるとともに、密
着巻き部分と密着巻きでない部分とを有し、しかもコイ
ル外径が前記大径ロッドの内径より大きく構成されてい
る。
また、前記コイルばねを、金属線材に樹脂層を被覆した
線材で形成しても良い。
(作用) コイルばねは、コイル外径が大径ロッドの内径より大き
いので、大径ロッド内に弾力に抗して挿入されると、自
己の弾力によって大径ロッドの内周面に固定される。そ
して、大径ロッドと小径ロッドとの隙間に、この隙間の
寸法とほぼ同じ径の線材で形成され密着巻き部を有する
コイルばねが介装されるので、コイルばねをシール部材
として防水がなされる。また、コイルばねの線材の外周
は樹脂材であり、小径ロッドの摺動により金属摩擦音は
発生しない。しかも、小径ロッドを最も引き出すときに
はコイルばねの密着巻きでない部分の弾性変形によって
衝撃が吸収されて当り音の発生がない。
また、金属線材に樹脂層を被覆した線材でコイルばねを
形成すれば、弾力の強いばねが容易に得られ、大径ロッ
ドの内周面にコイルばねを確実に固定し得る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を第1図および第2図を参照して
説明する。第1図は、本考案のロッドアンテナの防水構
造の一実施例を示す切り欠き図であり、第2図は、第1
図のコイルばねの拡大断面図である。
第1図および第2図において、筒状の大径ロッド10内に
小径ロッド11が摺動自在に挿入されて伸縮自在にロッド
アンテナが構成される。そして、大径ロッド10の内周と
小径ロッド11の外周の間に、例えば0.35mmの寸法C
で隙間が設けられている。この隙間に、寸法Cと同じ径
の線材で形成されたコイルばね12が介装される。なお、
大径ロッドの開口端部は、絞り加工がなされている。
ここで、このコイルばね12につき説明する。例えば、隙
間Cが0.35mmとすれば、0.325mmφのピアノ線
等の弾性を有する金属線12aに、0.0125mmの厚さ
で樹脂を吹き付けにより静電塗装し、または0.25mm
φの金属線12aに、0.05mm厚の樹脂製チューブを被
せて、弾性を有する金属線12aの外周にテフロンまたは
ポリイミド系樹脂等の樹脂層12bが設けられる。この線
材が、コイル外径dを大径ロッド10の内周径dより
大きく、しかも軸方向両端部に密着巻き部分a,aと中
央に密着巻きでない部分bを有するように巻回されて、
コイルばね12が形成される。
そして、絞り加工された開口端部と反対側から、大径ロ
ッド10の内周に弾力に抗してコイル外径を縮小させてコ
イルばね12を挿入し、またコイルばね12の内側に小径ロ
ッド11を挿入する。さらに、小径ロッド11を強い力で引
き上げることで、小径ロッド11の終端部に設けられた作
動圧確保用スプリング13でコイルばね12が強く押圧され
て大径ロッド10の内周の開口端部側に移動される。
かかる構成において、開口端部側に移動されたコイルば
ね12は、自己の弾力によって大径ロッド10の内周面に固
定され、小径ロッド11が大径ロッド10内に挿入されて
も、ともに移動することはない。そして、大径ロッド10
と小径ロッド11の隙間に、密着巻き部分a,aを有する
コイルばね12が介装されるので、シール部材として作用
し確実な防水がなされる。しかも、コイルばね12は、小
径ロッド11に対してコイル内周で線接触しており、接触
面積が狭くて円滑な摺動がなし得るとともに摺動の際に
摩擦音を発生しにくい。さらに、小径ロッド11が最も引
き出されて作動圧確保用スプリング13がコイルばね12に
ぶつかっても、コイルばね12の密着巻きでない部分bの
弾性変形により軸方向長さが変化し、衝撃が吸収されて
「コツン」という当り音も発生しない。
ところで、コイルばね12の線材の径は、大径ロッド10の
内周と小径ロッド11の外周の間の隙間の寸法Cとほぼ同
じであれば良い。すなわち、隙間の寸法Cより線材の径
が幾分太い場合には、線材の外周の樹脂材の弾性変形に
よって太い分が吸収される。また、線材の径が幾分細
く、大径ロッドの内周面に外径を弾接させたコイルばね
12の内径と小径ロッド11の外周との間に隙間が生じて
も、従来の小径ロッド2の外周と金属製Oリング5の内
周との摺動自在な隙間程度は、防水構造として充分に許
容される。また、線材の径が幾分細い場合でも、コイル
ばね12の一部分の内径を小さく形成し、この内径の小さ
い部分で、小径ロッド11の外周に密接させるかまたは密
接しなくてもコイルばね12の蛇行で小径ロッド11の外周
に接触すれば、充分な防水構造が得られる。
なお、上記実施例では、コイルばね12の線材を、金属線
材12aに樹脂層12bを被せたものを用いて説明したが、こ
れに限られず、適宜な弾力が得られるならば、全体を樹
脂で形成しても良い。また、上記説明における隙間の寸
法Cや金属線材12aの径および樹脂層12bの厚さ等の数値
は、理解を容易にするための一例であり、本考案の要旨
を逸脱しない範囲で適宜に設定できることは勿論であ
る。
(考案の効果) 本考案は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
大径ロッドと小径ロッドとの隙間に、隙間とほぼ同じ径
の線材で密着巻き部を有するコイルばねを介装するの
で、このコイルばねがシール部材として防水構造が構成
される。しかも、本考案の防水構造は、小径ロッドの引
き出しまたは挿入状況に何ら影響されない。また、コイ
ルばねは自己の弾力で大径ロッドの内周面に固定され、
大径ロッドに溝を設ける等の製造上の煩雑さがない。そ
して、コイルばねの線材の外周は樹脂材であり、小径ロ
ッドの摺動によって耳障りな金属摩擦音が生ずることが
ない。さらに、小径ロッドを最も引き出すときに当り音
がしない。
また、コイルばねの線材を、金属線材に樹脂層を被覆し
たものとすれば、弾力の強いコイルばねが容易に得ら
れ、大径ロッドの内周面に確実に固定できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のロッドアンテナの防水構造の一実施
例を示す切り欠き図であり、第2図は、第1図のコイル
ばねの拡大断面図であり、第3図は、ロッドナテナの外
観斜視図であり、第4図は、従来の防水構造の一例を示
す第3図A部の切り欠き拡大図である。 10:大径ロッド、11:小径ロッド、 12:コイルばね、12a:金属線材、 12b:樹脂層。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の大径ロッド内に小径ロッドを摺動可
    能に挿入して伸縮自在としたロッドアンテナにおいて、
    前記大径ロッドの内周と前記小径ロッドの外周の隙間に
    コイルばねを介装し、このコイルばねは、外周が樹脂材
    で前記隙間の寸法とほぼ同じ径の線材で形成されるとと
    もに、密着巻き部分と密着巻きでない部分とを有し、し
    かもコイル外径が前記大径ロッドの内径より大きいこと
    を特徴としたロッドアンテナ。
  2. 【請求項2】前記コイルばねを、金属線材に樹脂層を被
    覆した線材で形成したことを特徴とする請求項1記載の
    ロッドアンテナ。
JP2871489U 1989-03-14 1989-03-14 ロッドアンテナ Expired - Lifetime JPH0619203Y2 (ja)

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JPH02120906U JPH02120906U (ja) 1990-10-01
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