JPH06192038A

JPH06192038A - 着色化粧品組成物

Info

Publication number: JPH06192038A
Application number: JP5226070A
Authority: JP
Inventors: Caridad Hechavarria; キヤリダツド・ヘチヤバーリア
Original assignee: Unilever NV
Current assignee: Unilever NV
Priority date: 1992-09-10
Filing date: 1993-09-10
Publication date: 1994-07-12
Also published as: ATE161168T1; ZA936551B; AU671847B2; AU4619593A; EP0587415A1; EP0587415B1; DE69315777D1; DE69315777T2; NZ248534A; CA2104993A1; ES2110062T3; US5766577A

Abstract

(57)【要約】【目的】改善された美的特性及び性能特性を有する粉
末着色化粧品組成物の提供。【構成】ｉ）化粧品の硬質化に有効な量で存在する平
均粒径２〜８μｍのタルク、及びｉｉ）化粧品の脆性の
変更に有効な量で存在する平均粒径２〜８μｍの雲母を
含有する粉末着色化粧品組成物。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、粉末状の着色化粧品組
成物に係わる。

【０００２】

【従来の技術】成形粉末着色化粧品は大部分が充填剤及
び増量剤から成る。これらの物質はきわめてしばしば、
様々な鉱物質である。例としてタルク、カオリン、雲母
及び二酸化ケイ素が挙げられる。比較的限られた量にお
いて、増量剤や充填剤はナイロン及びポリエチレンを含
めた有機ポリマーであり得る。しばしば、上記諸物質の
２種以上を互いにブレンドする。それらのブレンドに
は、皮膚感触、塗り広げやすさ、隠蔽効果、成形性及び
付着性の考慮下に決定した相対比率を用いる。

【０００３】上記のような技術の典型例に、米国特許第
４，８８２，２２５号（Ｆｕｋｕｉ等）及び日本国特許
第６２−４９４２７号（Ｏｈｎｏ等）の開示が有る。こ
の分野の進歩にもかかわらず、成形粉末着色化粧品の美
的特性及び性能特性にはなお多大の改善の余地が存す
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、皮膚
感触、塗り広げやすさ、クリーム様の滑らかさ、皮膚へ
の付着性及び平滑さの諸特性において優れたプレストパ
ウダー状着色化粧品組成物の提供を目的とする。

【０００５】本発明はまた、製造過程で良好に圧縮され
たプレストパウダー状着色化粧品組成物を提供すること
も目的とする。

【０００６】更に本発明は、過度に粉立ちせず、かつ脆
性でもないプレストパウダー状着色化粧品組成物の提供
も目的とする。

【０００７】本発明の上記その他の目的は、以下の説明
及び実施例を考慮すればより明らかとなろう。

【０００８】

【課題を解決するための手段】即ち、本発明はまず、ヒ
トの皮膚に局所的に適用するのに適した粉末状の着色化
粧品組成物であって、ｉ）化粧品の硬質化に有効な量で存在する平均粒径２〜
８μｍのタルク、及びｉｉ）化粧品の脆性の改質に有効な量で存在する平均粒
径２〜８μｍの雲母を含有して成る組成物を提供する。

【０００９】今回、いずれも約２〜８μｍの粒径を有す
るタルクと雲母とを組み合わせて含有する優れたプレス
トパウダー状着色化粧品を製造し得ることが判明した。
上記のような組み合わせによって、優れた圧縮性（硬
度）及び弾力性（ケーキの軟化）を実現できる。本発明
によれば、タルクは疎水性または親水性の表面を有し
得、その際疎水性表面はメチコーンなどのシリコーンで
処理することによって得られる。

【００１０】組成物中のタルクの量は約１〜約９５重量
％ほどであり得、好ましくは約３０〜７０重量％、最も
好ましくは約４０〜６０重量％であり得る。タルクの平
均粒径は２〜８μｍ、最も好ましくは約６〜８μｍであ
るべきである。

【００１１】本発明の組成物の第二の重要な成分は雲母
であり、この雲母は白雲母、金雲母、チオタイト（ｔｉ
ｏｔｉｔｅ）、絹雲母、鱗雲母、ソーダ雲母、天然雲母
のヒドロキシル基をフッ素原子で置換した人工もしくは
合成雲母、及びこれらの雲母の加熱もしくはか焼生成物
の中から選択し得る。これらの雲母は１種だけを用いて
も、また任意の複数種を混合して用いてもよい。特に好
ましいのは、シクロメチコーンまたはジメチコーンとい
ったシリコーン化合物で被覆して疎水性とした雲母であ
る。雲母の量は約１〜約９５重量％ほどであり得、好ま
しくは約３０〜７０重量％、最も好ましくは約４０〜６
０重量％であり得る。雲母の平均粒径は２〜８μｍ、最
も好ましくは約６〜８μｍであるべきである。

【００１２】重要な上記２成分に加えて、無機顔料、金
属酸化物及び水酸化物、真珠箔顔料、有機顔料、鉱物ケ
イ酸塩、多孔物質、炭素、金属、バイオポリマー並びに
これらを組み合わせたものも存在させ得る。

【００１３】無機顔料の例には、ウルトラマリンブル
ー、プルシアンブルー、マンガンバイオレット及びビス
マスオキシクロリドが有る。

【００１４】本発明に有用な金属酸化物及び水酸化物の
例には、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸
マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム類、
酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、シリカ、酸化
鉄類（α−Ｆｅ₂Ｏ₃、β−Ｆｅ₂Ｏ₃、Ｆｅ₃Ｏ₄、Ｆｅ
Ｏ）、水酸化鉄類、二酸化チタン、低級酸化チタン類、
酸化ジルコニウム類、酸化クロム類、水酸化クロム類、
酸化マンガン類、酸化コバルト類、酸化ニッケル類及び
酸化亜鉛類が有る。これらの酸化物及び水酸化物は１種
だけを用いても、また任意の複数種を混合して用いても
よい。そのうえ、チタン酸鉄、チタン酸コバルト及びア
ルミン酸コバルトなどの複酸化物及び複水酸化物も本発
明に用い得る。心材を覆った金属酸化物や金属水酸化物
を含む複合材料（例えば、酸化チタン類または酸化鉄類
で被覆したナイロン）を本発明に用いることも可能であ
る。

【００１５】本発明に適した有機顔料の例には、Ｃ．
Ｉ．１５８５０、Ｃ．Ｉ．１５８５０：１、Ｃ．Ｉ．１
５５８５：１、Ｃ．Ｉ．１５６３０、Ｃ．Ｉ．１５８８
０：１、Ｃ．Ｉ．７３３６０、Ｃ．Ｉ．１２０８５、
Ｃ．Ｉ．１５８６５：２、Ｃ．Ｉ．１２０７５、Ｃ．
Ｉ．２１１１０、Ｃ．Ｉ．２１０９５、加えてＣ．Ｉ．
１１６８０、Ｃ．Ｉ．７４１６０、並びにＣ．Ｉ．４５
４３０、Ｃ．Ｉ．４５４１０、Ｃ．Ｉ．４５１００、
Ｃ．Ｉ．１７２００、Ｃ．Ｉ．４５３８０、Ｃ．Ｉ．４
５１９０、Ｃ．Ｉ．１４７００、Ｃ．Ｉ．１５５１０、
Ｃ．Ｉ．１９１４０、Ｃ．Ｉ．１５９８５、Ｃ．Ｉ．４
５３５０、Ｃ．Ｉ．４７００５、Ｃ．Ｉ．４２０５３及
びＣ．Ｉ．４２０９０のジルコニウム、バリウムまたは
アルミニウムレーキが有る。

【００１６】これらの有機顔料の表面は樹脂などで処理
し得る。上記有機顔料は１種だけを用いても、また任意
の複数種を混合して用いてもよい。

【００１７】真珠箔顔料（即ち真珠光沢顔料）の例に
は、ビスマスオキシクロリド、グアニン、及びチタン成
分として二酸化チタン、低級酸化チタンまたはチタンオ
キシニトリドを含むチタン複合材料が有る。チタン複合
材料は、酸化鉄類、プルシアンブルー、酸化クロム、カ
ーボンブラック及びカーミンなどの有色顔料と混合し得
る。上記真珠箔顔料は１種だけを用いても、また任意の
複数種を混合して用いてもよい。

【００１８】本発明に用いるのに適した鉱物ケイ酸塩の
例には、パイロフィライト、クロライト、クリソタイ
ル、アンチゴライト、リザーダイト、カオリナイト、デ
ィッカイト、ナクライト、ハロイサイト、モンモリロナ
イト、ノントロナイト、サポナイト、ソーコナイト及び
ベントナイトなどのフィロケイ酸塩及びテクトケイ酸
塩；ソーダ沸石、中沸石、灰沸石及びトムソン沸石など
のソーダ沸石類；輝沸石、束沸石、剥沸石などの輝沸石
類；並びに方沸石、重十字沸石、灰十字沸石、菱沸石及
びグメリン沸石などのゼオライト類が有る。これらのケ
イ酸塩鉱物は１種だけを用いても、複数種を組み合わせ
て用いてもよい。フィロケイ酸塩はその層同士の境界面
に有機カチオンを有し得、またはアルカリ金属もしくは
アルカリ土類金属イオンで置換され得る。テクトケイ酸
塩はその細孔内に金属イオンを保持し得る。

【００１９】本発明に用いるのに適した多孔物質の例に
は、上段に述べたケイ酸塩鉱物；先に言及した金属酸化
物；ＫＡｌ₂（Ａｌ，Ｓｉ₃）Ｏ₁₀Ｆ₂、ＫＭｇ（Ａｌ，
Ｓｉ₃）Ｏ₁₀Ｆ₂及びＫ（Ｍｇ，Ｆｅ₃）（Ａｌ，Ｓｉ₃）
Ｏ₁₀Ｆ₂；ＣａＣＯ₃、ＭｇＣＯ₃、ＦｅＣＯ₃、ＭｎＣＯ
₃、ＺｎＣＯ₃、ＣａＭｇ（ＣＯ₃）₂、Ｃｕ（ＯＨ）₂Ｃ
Ｏ₃及びＣｕ₃（ＯＨ）₂（ＣＯ₃）₂などの炭酸塩鉱物；
ＢａＳＯ₄、ＰｂＳＯ₄、ＣａＳＯ₄、ＣａＳＯ₄・２Ｈ₂
Ｏ、ＣａＳＯ₄・５Ｈ₂Ｏ、Ｃｕ₄ＳＯ₄（ＯＨ）₆、ＫＡ
ｌ₃（ＯＨ）₆（ＳＯ₄）₂及びＫＦｅ₃（ＯＨ）₆（Ｓ
Ｏ₄）などの硫酸塩鉱物；ＹＰＯ₄、（ＣｅＬａ）Ｐ
Ｏ₄、Ｆｅ₃（ＰＯ₄）₂・８Ｈ₂Ｏ、Ｃａ₅（ＰＯ₄）₃ＯＨ
及びＣａ₅（ＰＯ₄ＣＯ₃ＯＨ）₃Ｆ（ＯＨ）などのリン酸
塩鉱物；並びに窒化チタン及び窒化クロムなどの金属窒
化物が有る。これらの物質は１種だけを用いても、また
任意の複数種を混合して用いてもよい。

【００２０】本発明に適した金属の例には、鉄、コバル
ト、ニッケル、銅、亜鉛、アルミニウム、クロム、チタ
ン、ジルコニウム、モリブデン、銀、インジウム、ス
ズ、アンチモン、タングステン、白金及び金、並びにこ
れらの合金が有る。

【００２１】粉末状のバイオポリマー材料も、特にその
安全性が高いことによって本発明に適する。

【００２２】本発明に適したバイオポリマー材料の例に
は、ケラチン（毛髪、毛皮、羽、綿毛、角、ひづめ
等）、フィブロイン（絹）、コラーゲン［皮膚、獣皮、
鞣し皮、腱、結合部（ｂｏｎｄ）等］、セルロース、ヘ
ミセルロース、ペクチン、キチン、コンドロイチン、ペ
プチド−グルカン、核酸（ＤＮＡ、ＲＮＡ）等が有る。

【００２３】様々な窒化ホウ素も用い得る。そのような
物質の平均粒径は約０．１〜約３０μｍ、好ましくは約
３〜７μｍであり得る。窒化ホウ素の量は約０．００１
〜約３０重量％、最も好ましくは約１〜１０重量％であ
り得る。

【００２４】上記粉末状物質と共に、任意の通常の化粧
品添加成分を用い得る。そのような成分の典型例には、
スクアラン、流動パラフィン及び微晶質ワックスといっ
た様々な炭化水素；カプリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン
酸、セチルアルコール、ヘキサデシルアルコール及びオ
レイルアルコールなどの皮膚緩和酸及びアルコール；カ
プリン酸エステル類、セチル−２−エチルヘキサノエー
ト、エチルヘキシルパルミテート、２−オクチルドデシ
ルミリステート、２−オクチルドデシルガムエステル、
ネオペンチルグリコール−２−エチルヘキサノエート、
イソオクチルトリグリセリド、２−オクチルドデシルオ
レエート、イソプロピルミリステート、イソステアリン
酸トリグリセリド類、ヤシ油脂肪酸トリグリセリド、オ
リーブ油、アボカド油、蜜蝋、ミリスチルミリステー
ト、ミンク油、ラノリン及びジメチルポリシロキサンな
どの皮膚緩和エステル；アルキド樹脂及び尿素樹脂など
の樹脂；カンファー及びアセチルトリブチルシトレート
などの可塑剤；ＵＶ吸収剤；酸化防止剤；防腐剤；界面
活性剤；保湿剤；香料；水；アルコール及び増粘剤が含
まれる。

【００２５】本発明に有用な防腐剤の中に、フェノキシ
エタノール、エチルパラベン、イソブチルパラベン、ｎ
−ブチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベ
ン、デヒドロ酢酸ナトリウム、及びこれらを組み合わせ
たものが有る。防腐剤の量は約０．０１〜約５重量％、
好ましくは約０．１０〜２重量％、最も好ましくは約
０．４〜１重量％であり得る。

【００２６】様々な植物エキスも用い得る。そのような
エキスの例に、マンネンロウエキス、タチアオイエキ
ス、ニワトコ（ｓａｍｂｕｃｕｓ）エキス、カミルレ
（ｍａｔｒｉｃａｒｉａ）エキス、及びこれらを組み合
わせたものが有る。植物エキスのレベルは０．０００１
〜約１０重量％、好ましくは約０．１〜約２重量％であ
り得る。

【００２７】本発明の組成物は、その諸成分がいずれも
好ましくは約１〜約８μｍ、最も好ましくは２〜７μｍ
の互いに類似する平均粒径を有する点で有利である。粒
径の均一性は、適正粒径を有する個別成分同士を配合す
るか、または所望範囲内の値に減小した粒径が得られる
まで組成物全体を剪断混合することによって実現でき
る。ジェットミルは、組成物全体を剪断するうえで特に
有用である。

【００２８】

【実施例】以下の実施例において、本発明の幾つかの例
をより詳細に説明する。本明細書の本文及び特許請求の
範囲各項中の部、パーセンテージ及び比率は総て、特に
断らないかぎり重量に基づく。

【００２９】実施例１ジェットミルに掛けた本発明によるアイシャドー組成物
の組成を表Ｉに示す。

【００３０】

【表１】表I 化学名またはCTFA名重量％疎水性タルク 40 疎水性雲母 40 シリカビーズ 3.8〜5 ステアリン酸亜鉛 0〜6 ナイロン12 2〜4 窒化ホウ素 5.00 メチルパラベン 0.20 プロピルパラベン 0.10 デヒドロ酢酸ナトリウム 0.20 ビスマスオキシクロリド 0〜10 カミルレエキス 0〜1 マンネンロウエキス 0〜1 タチアオイエキス 0〜1 ニワトコエキス 0〜1 オクチルパルミテート 0〜5 ペンタエリトリトールテトラ(2−エチルヘキサノエート) 0〜5 ジメチコーン 0〜5 着色剤 1〜30 次表に示す着色剤のパーセンテージは所望の色調によっ
て変化する。着色剤量は色調次第で１〜３０％となり得
る。

【００３１】

【表２】カーミン C.I. 75470 酸化クロム、含水グリーン C.I. 77289 酸化クロム、無水グリーン C.I. 77288 ウルトラマリンローズ C.I. 77007 酸化鉄粉(Brown Iron Oxide) C.I. 77491, 2, 9 紅殻(Red Iron Oxide) C.I. 77491 ラセット酸化鉄(Russet Iron Oxide) C.I. 77491 鉄黄(Yellow Iron Oxide) C.I. 77492 鉄黒(Black Iron Oxide) C.I. 77499 マンガンバイオレット C.I. 77742 ウルトラマリンブルー C.I. 7707 二酸化チタン C.I. 77891 プルシアンブルー C.I. 77510 真珠色基材: 雲母及び／またはTiO₂; カーミン; 酸化
鉄; フェロシアン化鉄(III); ウルトラマリンローズ;
マンガンバイオレット;酸化クロム含水／無水グリーン;
フェロシアン化物; ビスマスオキシクロリド実施例２ジェットミルに掛けた本発明による頬紅組成物の組成を
表ＩＩに示す。

【００３２】

【表３】表II 化学名またはCTFA名重量％タルクBC 36 雲母 36 雲母及び二酸化ケイ素 4.00 ビスマスオキシクロリド 2.00 マグネシウムミリステート 2.00 窒化ホウ素 5.00 メチルパラベン 0.20 プロピルパラベン 0.10 デヒドロ酢酸ナトリウム 0.20 ジメチコーン 1.25〜2.25 ペンタエリトリトールテトラ(2−エチルヘキサノエート) 1.25〜2.25 オクチルパルミテート 1.25〜2.25 着色剤 8〜10 次表に示す着色剤のパーセンテージは所望の色調によっ
て変化する。着色剤量は色調次第で１〜１０％となり得
る。この頬紅の総顔料レベルは約８〜１０％である。

【００３３】

【表４】 D&C レッド7 C.I. 15850:1 D&C イェロー5 C.I. 19140:1 D&C レッド30 C.I. 73360 D&C レッド6 C.I. 15850 D&C オレンジ4 C.I. 15510 カーミン C.I. 75470 酸化クロム、含水グリーン C.I. 77289 酸化クロム、無水グリーン C.I. 77288 ウルトラマリンローズ C.I. 77007 酸化鉄粉 C.I. 77491, 2, 9 紅殻 C.I. 77491 ラセット酸化鉄 C.I. 77491 鉄黄 C.I. 77492 鉄黒 C.I. 77499 マンガンバイオレット C.I. 77742 ウルトラマリンブルー C.I. 7707 二酸化チタン C.I. 77891 プルシアンブルー C.I. 77510 真珠色基材: 雲母及び／またはTiO₂; カーミン; 酸化
鉄; フェロシアン化鉄(III); ウルトラマリンローズ;
マンガンバイオレット;酸化クロム含水／無水グリーン;
フェロシアン化物; ビスマスオキシクロリド実施例３タルク及び雲母に関して粒径の臨界を示す一連の実験を
行なった。表ＩＩＩに配合成分を示す。結合剤は、ほぼ
等重量のオクチルパルミテート、ペンタエリトリトール
テトラ（２−エチルヘキサノエート）及びジメチコーン
から成る混合物である。

【００３４】

【表５】表III 成分 A B C D E F タルク(2〜8μm) 47.5 95.0 − − 47.5 − タルク(10〜15μm) − − − 47.5 − 47.5 雲母(2〜8μm) 47.5 − 95.0 − − 47.5 雲母(15〜30μm) − − − 47.5 47.5 − 結合剤 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 紅殻(50％) 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 試料Ａ〜Ｆを別々のパンに充填した。試料を５６．２５
ｋｇ／ｃｍ²（８００ｐｓｉ）で圧縮して所定の圧縮ラ
インまで押し込んだ。即ち、各パンの中身はいずれも同
じ体積を有し、その重量は２．４〜３．４ｇであった。
得られたケーキを針入度計で測定した。各試料を３回ず
つ針入度計で測定し、測定値の平均を求めた。通常、針
入度計測定値は７〜１５であれば許容可能である。７よ
り小さい値は、ケーキが煉瓦のように硬質で許容不能で
あることを示す。１５より大きい値は、ケーキがあまり
に軟質であり、ブラシで擦られた時のペイオフ（ｐａｙ
ｏｆｆ）が多すぎることを示す。

【００３５】各試料の脆性の測定法として落下試験（Ｄ
ｒｏｐＴｅｓｔ）を用いた。各試料について合格か不
合格かを調べた。

【００３６】

【表６】表IV 性能特性 A B C D E F 針入度計(mm) 11.2 4.2 17.7 27.5 17.8 14.3 落下試験合格合格不合格不合格不合格不合格試料Ｃ、Ｄ及びＥは許容可能範囲外の針入度計値を有し
た。これらの試料はいずれも落下試験にも不合格であっ
た。試料Ｆはどうにか許容可能な針入度計値を有した
が、落下試験にはやはり不合格であった。試料Ｂは４．
２の許容不能な針入度計値を有した。試験した一連の試
料のうちで試料Ａのみが許容可能な針入度計値を有し、
かつ落下試験に合格した。これらの結果は、超微粒タル
クと超微粒雲母との組み合わせがいずれか一方の物質単
独の場合や、いずれか一方の物質が超微粒状でない組み
合わせの場合よりはるかに優れた化粧品ケーキをもたら
すことを示している。

【００３７】ここまでの記述及び実施例は本発明の特定
例を説明するものである。これらの例に照らして、いず
れも本発明の思想及び範囲を逸脱しない様々な変形が当
業者には示唆されよう。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ヒトの皮膚に局所的に適用するのに適し
た粉末状の着色化粧品組成物であって、ｉ）化粧品の硬質化に有効な量で存在する平均粒径２〜
８μｍのタルク、及びｉｉ）化粧品の脆性の改質に有効な量で存在する平均粒
径２〜８μｍの雲母を含有して成る組成物。
【請求項２】タルクが約１〜約９５重量％の量で存在
することを特徴とする請求項１に記載の組成物。
【請求項３】タルクの平均粒径が６〜８μｍであるこ
とを特徴とする請求項１または２に記載の組成物。
【請求項４】雲母が約１〜約９５重量％の量で存在す
ることを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記
載の組成物。
【請求項５】雲母の平均粒径が６〜８μｍであること
を特徴とする請求項１から４のいずれか１項に記載の組
成物。
【請求項６】雲母が白雲母、金雲母、チオタイト、絹
雲母、鱗雲母、ソーダ雲母、天然雲母のヒドロキシル基
をフッ素原子で置換した人工もしくは合成雲母、これら
の雲母の加熱もしくはか焼生成物、またはこれらの混合
物であることを特徴とする請求項１から５のいずれか１
項に記載の組成物。
【請求項７】雲母が疎水性雲母であることを特徴とす
る請求項１から６のいずれか１項に記載の組成物。
【請求項８】雲母がシリコーンで被覆されていること
を特徴とする請求項７に記載の組成物。
【請求項９】粉末状の着色化粧品組成物を製造する方
法であって、平均粒径２〜８μｍのタルク１〜９５重量
％と、平均粒径２〜８μｍの雲母１〜９５重量％とを含
有する混合物を適当な容器内で圧縮することを含む方
法。