JPH06191229A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JPH06191229A JPH06191229A JP43A JP34440592A JPH06191229A JP H06191229 A JPH06191229 A JP H06191229A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 34440592 A JP34440592 A JP 34440592A JP H06191229 A JPH06191229 A JP H06191229A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- main groove
- tread
- see
- performance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C2011/0337—Tread patterns characterised by particular design features of the pattern
- B60C2011/0339—Grooves
- B60C2011/0381—Blind or isolated grooves
- B60C2011/0383—Blind or isolated grooves at the centre of the tread
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 二律背反関係にある耐摩耗性とウェット性能
とを両立させることを可能にした空気入りラジアルタイ
ヤを提供する。 【構成】 トレッド面1に、タイヤ周方向に対してシー
スルー部分を有するジグザグ形状の少なくとも3本の主
溝2をタイヤ周方向に延びるように設け、主溝2の片側
当りのエッジ総長さAをそのエッジ位置におけるトレッ
ド周長Bの1.1倍以上にする。
とを両立させることを可能にした空気入りラジアルタイ
ヤを提供する。 【構成】 トレッド面1に、タイヤ周方向に対してシー
スルー部分を有するジグザグ形状の少なくとも3本の主
溝2をタイヤ周方向に延びるように設け、主溝2の片側
当りのエッジ総長さAをそのエッジ位置におけるトレッ
ド周長Bの1.1倍以上にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タクシー用として好適
な空気入りラジアルタイヤに関し、更に詳しくは、二律
背反関係にある耐摩耗性とウェット性能とを両立させる
ことを可能にした空気入りラジアルタイヤに関する。
な空気入りラジアルタイヤに関し、更に詳しくは、二律
背反関係にある耐摩耗性とウェット性能とを両立させる
ことを可能にした空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】タクシー等に装着する空気入りラジアル
タイヤは、一般の乗用車に比べて走行距離が長くなるた
め優れた耐摩耗性が要求されると共に、雨天時にも頻繁
に走行するため優れたウェット性能が要求されている。
しかし、耐摩耗性を向上させるためにタイヤの接地面積
を最大限に確保しようとすると、逆に溝面積が減少して
ウェット性能が低下してしまう。このように耐摩耗性と
ウェット性能とは二律背反関係にあるため、これら両要
求特性を両立させることは極めて困難であった。
タイヤは、一般の乗用車に比べて走行距離が長くなるた
め優れた耐摩耗性が要求されると共に、雨天時にも頻繁
に走行するため優れたウェット性能が要求されている。
しかし、耐摩耗性を向上させるためにタイヤの接地面積
を最大限に確保しようとすると、逆に溝面積が減少して
ウェット性能が低下してしまう。このように耐摩耗性と
ウェット性能とは二律背反関係にあるため、これら両要
求特性を両立させることは極めて困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、二律
背反関係にある耐摩耗性とウェット性能とを両立させる
ことを可能にした空気入りラジアルタイヤを提供するこ
とにある。
背反関係にある耐摩耗性とウェット性能とを両立させる
ことを可能にした空気入りラジアルタイヤを提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の空気入りラジアルタイヤは、トレッド面に、
タイヤ周方向に対してシースルー部分を有するジグザグ
形状の主溝をタイヤ周方向に延びるように少なくとも3
本設け、前記主溝の片側当りのエッジ総長さをそのエッ
ジ位置におけるトレッド周長の1.1倍以上にしたこと
を特徴とするものである。
の本発明の空気入りラジアルタイヤは、トレッド面に、
タイヤ周方向に対してシースルー部分を有するジグザグ
形状の主溝をタイヤ周方向に延びるように少なくとも3
本設け、前記主溝の片側当りのエッジ総長さをそのエッ
ジ位置におけるトレッド周長の1.1倍以上にしたこと
を特徴とするものである。
【0005】このようにタイヤ周方向に延びるジグザグ
形状の主溝にタイヤ周方向に対してシースルーの部分を
設けることにより、主溝の流動抵抗を小さくして主溝面
積当りの排水性を向上させるので、主溝面積を減少さ
せ、接地面積を大きくして耐摩耗性の向上を図った場合
にも、ウェット性能のうちハイドロプレーニング防止性
能を向上させることができる。
形状の主溝にタイヤ周方向に対してシースルーの部分を
設けることにより、主溝の流動抵抗を小さくして主溝面
積当りの排水性を向上させるので、主溝面積を減少さ
せ、接地面積を大きくして耐摩耗性の向上を図った場合
にも、ウェット性能のうちハイドロプレーニング防止性
能を向上させることができる。
【0006】また、上述のように接地面積を大きくしつ
つジグザグ形状の主溝をシースルー化すると、主溝のエ
ッジ長さが減少するためウェット性能のうちウェット円
旋回性能が低下してしまうが、本発明ではジグザグ形状
のピッチを細かくして主溝の片側当りのエッジ総長さを
そのエッジ位置におけるトレッド周長の1.1倍以上に
することにより、エッジ長さを十分に確保するため、そ
のエッジ効果によってウェット円旋回性能を向上させる
ことができる。これにより、二律背反関係にある耐摩耗
性とウェット性能(ハイドロプレーニング防止性能、ウ
ェット円旋回性能)とを両立させることができる。
つジグザグ形状の主溝をシースルー化すると、主溝のエ
ッジ長さが減少するためウェット性能のうちウェット円
旋回性能が低下してしまうが、本発明ではジグザグ形状
のピッチを細かくして主溝の片側当りのエッジ総長さを
そのエッジ位置におけるトレッド周長の1.1倍以上に
することにより、エッジ長さを十分に確保するため、そ
のエッジ効果によってウェット円旋回性能を向上させる
ことができる。これにより、二律背反関係にある耐摩耗
性とウェット性能(ハイドロプレーニング防止性能、ウ
ェット円旋回性能)とを両立させることができる。
【0007】なお、本発明において、「シースルー部分
を有する」とは、タイヤ子午線断面をタイヤ周方向に見
たときに、主溝がタイヤ全周において少なくとも見通し
可能な幅を有していることをいう。以下、本発明の構成
について添付の図面を参照して詳細に説明する。図にお
いて、トレッド面1には、ジグザグ形状であって幅Sの
シースルー部分を有する4本の主溝2がタイヤ周方向に
延びるように設けられており、これら4本の主溝2によ
って5本のリブ3が分割形成されている。シースルー部
分を設けた主溝2は主溝面積当りの排水性が優れている
ため、トレッド面1に3本以上設けるようにすることに
より、主溝面積を減少させ、トレッド面1の接地面積を
大きくして耐摩耗性の向上を図った場合にも、ハイドロ
プレーニング防止性能を向上させることができる。この
ように優れた排水性を確保するためには、主溝2のシー
スルー部分の幅Sは、2.5mm以上にすることが好ま
しい。
を有する」とは、タイヤ子午線断面をタイヤ周方向に見
たときに、主溝がタイヤ全周において少なくとも見通し
可能な幅を有していることをいう。以下、本発明の構成
について添付の図面を参照して詳細に説明する。図にお
いて、トレッド面1には、ジグザグ形状であって幅Sの
シースルー部分を有する4本の主溝2がタイヤ周方向に
延びるように設けられており、これら4本の主溝2によ
って5本のリブ3が分割形成されている。シースルー部
分を設けた主溝2は主溝面積当りの排水性が優れている
ため、トレッド面1に3本以上設けるようにすることに
より、主溝面積を減少させ、トレッド面1の接地面積を
大きくして耐摩耗性の向上を図った場合にも、ハイドロ
プレーニング防止性能を向上させることができる。この
ように優れた排水性を確保するためには、主溝2のシー
スルー部分の幅Sは、2.5mm以上にすることが好ま
しい。
【0008】また、本発明では、シースルー部分の幅S
を確保しながら、主溝2の片側当りのエッジ総長さA
(=a1 +a2 +・・・+an )を、そのエッジ位置に
おけるトレッド直径φbから求まるトレッド周長B(=
φb×π)に対して、A≧1.1×B、更に好ましく
は、A≧1.15×Bの関係となるように設定する。こ
のような関係はジグザグ形状のピッチをできるだけ小さ
く、細かくすることによって達成することができる。そ
して、このように主溝2のエッジ総長さAをそのエッジ
位置におけるトレッド周長Bの1.1倍以上にすること
により、エッジ長さAを十分に確保するため、そのエッ
ジ効果によってウェット円旋回性能を向上させることが
できる。
を確保しながら、主溝2の片側当りのエッジ総長さA
(=a1 +a2 +・・・+an )を、そのエッジ位置に
おけるトレッド直径φbから求まるトレッド周長B(=
φb×π)に対して、A≧1.1×B、更に好ましく
は、A≧1.15×Bの関係となるように設定する。こ
のような関係はジグザグ形状のピッチをできるだけ小さ
く、細かくすることによって達成することができる。そ
して、このように主溝2のエッジ総長さAをそのエッジ
位置におけるトレッド周長Bの1.1倍以上にすること
により、エッジ長さAを十分に確保するため、そのエッ
ジ効果によってウェット円旋回性能を向上させることが
できる。
【0009】主溝2のエッジ長さAは、上記のようにジ
グザグ形状に折れ曲がった各屈曲点間のストローク(a
1 〜an )の和によって求めることができるが、主溝2
が枝溝2aを有するときは、この枝溝2aのエッジ長さ
も含んだ値とする。但し、枝溝2aの深さが主溝2の深
さの10%以下であるときは、枝溝2aはエッジ効果に
殆ど影響を与えないので、枝溝2aのエッジ長さを主溝
2のエッジ長さAから除外するものとする。
グザグ形状に折れ曲がった各屈曲点間のストローク(a
1 〜an )の和によって求めることができるが、主溝2
が枝溝2aを有するときは、この枝溝2aのエッジ長さ
も含んだ値とする。但し、枝溝2aの深さが主溝2の深
さの10%以下であるときは、枝溝2aはエッジ効果に
殆ど影響を与えないので、枝溝2aのエッジ長さを主溝
2のエッジ長さAから除外するものとする。
【0010】本発明において、主溝2によって形成され
るリブ3の中央部には、サイプ4を設けることが好まし
い。このようにリブ3の中央部にサイプ4を設けること
により、リブ3の接地圧が均等化され、そのエッジ部に
おける接地圧が向上するので、ウェット円旋回性能を更
に向上させることができる。サイプ4の形状及びピッチ
数は特に限定されるものではないが、サイプ4は接地圧
の均等化を目的とするものであるので、リブ3の中央部
に主溝2に沿うように形成することが好ましく、そのピ
ッチ数はタイヤ1周当り120〜150個にすることが
好ましい。
るリブ3の中央部には、サイプ4を設けることが好まし
い。このようにリブ3の中央部にサイプ4を設けること
により、リブ3の接地圧が均等化され、そのエッジ部に
おける接地圧が向上するので、ウェット円旋回性能を更
に向上させることができる。サイプ4の形状及びピッチ
数は特に限定されるものではないが、サイプ4は接地圧
の均等化を目的とするものであるので、リブ3の中央部
に主溝2に沿うように形成することが好ましく、そのピ
ッチ数はタイヤ1周当り120〜150個にすることが
好ましい。
【0011】
【実施例】タイヤサイズを640R14とし、溝面積を
同一にしてトレッドパターンだけを下記のように種々異
ならせた空気入りラジアルタイヤを作製した。従来タイヤ1 :図3(a)に示すように、トレッド面に
ジグザグ形状かつシースルー部分を有する2本の主溝を
形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAをそのエッジ
位置におけるトレッド周長Bに対して、A=1.1×B
の関係にした。従来タイヤ2 :図3(b)に示すように、トレッド面に
ストレート形状であってシースルー部分を有する4本の
主溝を形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAをその
エッジ位置におけるトレッド周長Bに対して、A=1.
0×Bの関係にした。従来タイヤ3 :図3(c)に示すように、トレッド面に
ジグザグ形状かつシースルー部分を有する4本の主溝を
形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAをそのエッジ
位置におけるトレッド周長Bに対して、A=1.02×
Bの関係にした。従来タイヤ4 :図3(c)に示すように、トレッド面に
ジグザグ形状であってシースルー部分を有していない4
本の主溝を形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAを
そのエッジ位置におけるトレッド周長Bに対して、A=
1.05×Bの関係にした。比較タイヤ1 :図4(a)に示すように、トレッド面に
ジグザグ形状であってシースルー部分を有していない4
本の主溝を形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAを
そのエッジ位置におけるトレッド周長Bに対して、A=
1.25×Bの関係にした。本発明タイヤ1 :図4(b)に示すように、トレッド面
にジグザグ形状かつシースルー部分を有する4本の主溝
を形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAをそのエッ
ジ位置におけるトレッド周長Bに対して、A=1.1×
Bの関係にした。本発明タイヤ2 :図4(b)に示すように、トレッド面
にジグザグ形状かつシースルー部分を有する4本の主溝
を形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAをそのエッ
ジ位置におけるトレッド周長Bに対して、A=1.15
×Bの関係にした。本発明タイヤ3 :図4(c)に示すように、トレッド面
にジグザグ形状かつシースルー部分を有する4本の主溝
を形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAをそのエッ
ジ位置におけるトレッド周長Bに対して、A=1.15
×Bの関係にし、かつ主溝間のリブの中央部にタイヤ周
方向に延びるサイプをタイヤ全周にわたって間欠的に形
成した。
同一にしてトレッドパターンだけを下記のように種々異
ならせた空気入りラジアルタイヤを作製した。従来タイヤ1 :図3(a)に示すように、トレッド面に
ジグザグ形状かつシースルー部分を有する2本の主溝を
形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAをそのエッジ
位置におけるトレッド周長Bに対して、A=1.1×B
の関係にした。従来タイヤ2 :図3(b)に示すように、トレッド面に
ストレート形状であってシースルー部分を有する4本の
主溝を形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAをその
エッジ位置におけるトレッド周長Bに対して、A=1.
0×Bの関係にした。従来タイヤ3 :図3(c)に示すように、トレッド面に
ジグザグ形状かつシースルー部分を有する4本の主溝を
形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAをそのエッジ
位置におけるトレッド周長Bに対して、A=1.02×
Bの関係にした。従来タイヤ4 :図3(c)に示すように、トレッド面に
ジグザグ形状であってシースルー部分を有していない4
本の主溝を形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAを
そのエッジ位置におけるトレッド周長Bに対して、A=
1.05×Bの関係にした。比較タイヤ1 :図4(a)に示すように、トレッド面に
ジグザグ形状であってシースルー部分を有していない4
本の主溝を形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAを
そのエッジ位置におけるトレッド周長Bに対して、A=
1.25×Bの関係にした。本発明タイヤ1 :図4(b)に示すように、トレッド面
にジグザグ形状かつシースルー部分を有する4本の主溝
を形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAをそのエッ
ジ位置におけるトレッド周長Bに対して、A=1.1×
Bの関係にした。本発明タイヤ2 :図4(b)に示すように、トレッド面
にジグザグ形状かつシースルー部分を有する4本の主溝
を形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAをそのエッ
ジ位置におけるトレッド周長Bに対して、A=1.15
×Bの関係にした。本発明タイヤ3 :図4(c)に示すように、トレッド面
にジグザグ形状かつシースルー部分を有する4本の主溝
を形成し、主溝の片側当りのエッジ総長さAをそのエッ
ジ位置におけるトレッド周長Bに対して、A=1.15
×Bの関係にし、かつ主溝間のリブの中央部にタイヤ周
方向に延びるサイプをタイヤ全周にわたって間欠的に形
成した。
【0012】これら8種類のタイヤについて、下記の試
験を行って、耐摩耗性、ハイドロプレーニング防止性能
及びウェット円旋回性能を評価した。その結果を表1に
示した。耐摩耗性 :実車走行後にタイヤ残溝を測定することによ
り、摩耗量1mm当りの走行距離を算出し、この走行距
離に基づいて耐摩耗性を評価した。評価結果は従来タイ
ヤ1を100とする指数で示した。この指数値が大きい
ほど耐摩耗性が優れている。
験を行って、耐摩耗性、ハイドロプレーニング防止性能
及びウェット円旋回性能を評価した。その結果を表1に
示した。耐摩耗性 :実車走行後にタイヤ残溝を測定することによ
り、摩耗量1mm当りの走行距離を算出し、この走行距
離に基づいて耐摩耗性を評価した。評価結果は従来タイ
ヤ1を100とする指数で示した。この指数値が大きい
ほど耐摩耗性が優れている。
【0013】ハイドロプレーニング防止性能:実車にて
ハイドロプレーニングが発生するまでの最大速度を測定
し、この最大距離に基づいてハイドロプレーニング防止
性能を評価した。評価結果は従来タイヤ1を100とす
る指数で示した。この指数値が大きいほどハイドロプレ
ーニング防止性能が優れている。
ハイドロプレーニングが発生するまでの最大速度を測定
し、この最大距離に基づいてハイドロプレーニング防止
性能を評価した。評価結果は従来タイヤ1を100とす
る指数で示した。この指数値が大きいほどハイドロプレ
ーニング防止性能が優れている。
【0014】ウェット円旋回性能:実車にてウェット路
面を可能な限り速い速度で定常円旋回し、そのときの操
縦安定性(フィーリング)及び横加速度を測定し、これ
らの総合的な結果に基づいてウェット円旋回性能を評価
した。評価結果は従来タイヤ1を100とする指数で示
した。この指数値が大きいほどウェット円旋回性能が優
れている。
面を可能な限り速い速度で定常円旋回し、そのときの操
縦安定性(フィーリング)及び横加速度を測定し、これ
らの総合的な結果に基づいてウェット円旋回性能を評価
した。評価結果は従来タイヤ1を100とする指数で示
した。この指数値が大きいほどウェット円旋回性能が優
れている。
【0015】 この表1から判るように、本発明タイヤ1〜3は、いず
れも同一溝面積で2本の主溝を有する従来タイヤ1と同
等の耐摩耗性を維持しているにも拘わらず、ハイドロプ
レーニング防止性能及びウェット円旋回性能が著しく向
上していた。特に、リブ中央部にサイプを設けた本発明
タイヤ3はウェット円旋回性能の向上効果が顕著にあら
われていた。
れも同一溝面積で2本の主溝を有する従来タイヤ1と同
等の耐摩耗性を維持しているにも拘わらず、ハイドロプ
レーニング防止性能及びウェット円旋回性能が著しく向
上していた。特に、リブ中央部にサイプを設けた本発明
タイヤ3はウェット円旋回性能の向上効果が顕著にあら
われていた。
【0016】一方、従来タイヤ2〜4は、主溝の片側当
りのエッジ総長さAがトレッド周長Bの1.1倍未満で
あるため、エッジ効果の不足によりウェット円旋回性能
の向上が本発明タイヤ1〜3に比べて不十分となってお
り、特に従来タイヤ3のようにシースルー部分を有して
いない場合にはハイドロプレーニング防止性能が従来タ
イヤ1よりも低下していた。また、比較タイヤ1は、主
溝の片側当りのエッジ総長さAがトレッド周長Bの1.
25倍であるためウェット円旋回性能が優れているもの
の、シースルー部分を有していないのでハイドロプレー
ニング防止性能が従来タイヤ1よりも低下していた。
りのエッジ総長さAがトレッド周長Bの1.1倍未満で
あるため、エッジ効果の不足によりウェット円旋回性能
の向上が本発明タイヤ1〜3に比べて不十分となってお
り、特に従来タイヤ3のようにシースルー部分を有して
いない場合にはハイドロプレーニング防止性能が従来タ
イヤ1よりも低下していた。また、比較タイヤ1は、主
溝の片側当りのエッジ総長さAがトレッド周長Bの1.
25倍であるためウェット円旋回性能が優れているもの
の、シースルー部分を有していないのでハイドロプレー
ニング防止性能が従来タイヤ1よりも低下していた。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レッド面に、タイヤ周方向に対してシースルー部分を有
するジグザグ形状の主溝をタイヤ周方向に延びるように
少なくとも3本設け、前記主溝の片側当りのエッジ総長
さをそのエッジ位置におけるトレッド周長の1.1倍以
上にしたことにより、そのシースルー部分によって主溝
面積当りの排水性を向上させるので、主溝面積を減少さ
せ、接地面積を大きくして耐摩耗性の向上を図った場合
にも、ハイドロプレーニング防止性能が向上し、しか
も、総長さを大きくしたエッジによるエッジ効果によっ
てウェット円旋回性能が向上する。これにより、二律背
反関係にある耐摩耗性とウェット性能とを両立させるこ
とができる。
レッド面に、タイヤ周方向に対してシースルー部分を有
するジグザグ形状の主溝をタイヤ周方向に延びるように
少なくとも3本設け、前記主溝の片側当りのエッジ総長
さをそのエッジ位置におけるトレッド周長の1.1倍以
上にしたことにより、そのシースルー部分によって主溝
面積当りの排水性を向上させるので、主溝面積を減少さ
せ、接地面積を大きくして耐摩耗性の向上を図った場合
にも、ハイドロプレーニング防止性能が向上し、しか
も、総長さを大きくしたエッジによるエッジ効果によっ
てウェット円旋回性能が向上する。これにより、二律背
反関係にある耐摩耗性とウェット性能とを両立させるこ
とができる。
【図1】本発明の実施例からなる空気入りラジアルタイ
ヤのトレッド面を示す展開図である。
ヤのトレッド面を示す展開図である。
【図2】本発明の実施例からなる空気入りラジアルタイ
ヤを示す子午線方向断面図である。
ヤを示す子午線方向断面図である。
【図3】従来タイヤのトレッド面を示す展開図である。
【図4】本発明タイヤ及び比較タイヤのトレッド面を示
す展開図である。
す展開図である。
1 トレッド面 2 主溝 3 リブ 4 サイプ
Claims (1)
- 【請求項1】 トレッド面に、タイヤ周方向に対してシ
ースルー部分を有するジグザグ形状の主溝をタイヤ周方
向に延びるように少なくとも3本設け、前記主溝の片側
当りのエッジ総長さをそのエッジ位置におけるトレッド
周長の1.1倍以上にした空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP43A JPH06191229A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP43A JPH06191229A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06191229A true JPH06191229A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=18369004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP43A Pending JPH06191229A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06191229A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006347346A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2010047134A (ja) * | 2008-08-22 | 2010-03-04 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP2012218555A (ja) * | 2011-04-07 | 2012-11-12 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2016141249A (ja) * | 2015-02-02 | 2016-08-08 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
WO2017018020A1 (ja) * | 2015-07-27 | 2017-02-02 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP2018076039A (ja) * | 2016-11-11 | 2018-05-17 | 住友ゴム工業株式会社 | 重荷重用タイヤ |
JP2018095079A (ja) * | 2016-12-13 | 2018-06-21 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP43A patent/JPH06191229A/ja active Pending
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